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上富良野町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月13日

上富良野町立病院の経営について

2025年3月13日、上富良野町議会の一般質問で、荒生博一議員が「上富良野町立病院の経営について」質問し、町長 斉藤繁、病院事務長 長岡圭一、町立病院事務長 長岡圭一が答弁しました。

質問者
荒生博一 議員
答弁者
町長 斉藤繁、病院事務長 長岡圭一、町立病院事務長 長岡圭一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 2番 荒生博一

私は、さきに通告しております1項目、上富良野町立病院の経営について2点、斉藤町長にお伺いいたします。上富良野町立病院改築整備事業も大詰めを迎え、移転計画によると5月1日開院を目指し、鋭意工事が進められてきております。新病院の開院は、町民にとって喜ばしいことではあるものの、実態は、慢性的な医師不足や医療従事者不足の解消や赤字経営など課題は山積しており、また、残念ながら新しくなるのは建物だけで、電子カルテの導入や新しい診療科の標榜など町民にとっての利便性向上などが図られていないのが現状であります。このことから、以下2点についてお伺いいたします。1点目、「上富良野町立病院経営強化プラン(計画期間令和5年度から令和9年度)」では、新病院開院後の一般病床数を30床、介護医療院を40床とし、常勤医師3名体制を基本に、開院後には現在の赤字経営から令和9年度に黒字に転ずることが示されております。しかしながら、現行の体制である常勤医師2名のまま新病院が開院された場合、当然ながら入院や外来患者数の計画数は見込めず、また、介護医療院においても現在の稼働率から推察いたしますと、40床に増床をしても、すぐには満床にはならないと考えます。このことから、我々に示された「町立病院経営強化プラン」は、今となっては、以前示された数字と現状との乖離が大きくなっていると考えます。ゆえに、早急に計画の見直しを図り、これからの病院経営をどのように行い、最終的に黒字化を目指すか、我々町民に将来の展望を示すべきと考えますが、町長の考えをお伺いいたします。2点目、全国的な医師不足や今般の物価高騰による経費の増大、そして、人件費高騰による医業費用や介護施設事業費用の支出増は理解いたしますが、この先の持続可能な町立病院経営を考える上においては、現実に即した事業計画を早期に作成し、かつ、医師不足解消に向けたさらなる働きかけを継続的に行い、着実に病院経営の安定化を図っていくべきと考えます。今後の上富良野町立病院の経営全般― 136 ―について、町長の見解を求めます。

答弁 町長 斉藤繁

2番荒生議員の町立病院の経営についての2点の御質問にお答えいたします。令和2年度の基本構想・計画策定から5年の歳月をへて、新町立病院が竣工いたします。開院後の新町立病院では、スプリンクラーの設置により、火災に対する安全対策はもとより、発熱外来専用入口と診察室を設けることで、一般外来患者との導線分離や医療器材が充実している院内での予防接種が受けられるよう乳幼児の予防接種会場の確保、入院病棟と介護医療院を階層分けすることで、浴室・トイレなどが広くなり快適な療養環境が提供できるようになり、議会の皆様への御説明と御承認をいただき、新病院の建設を進めてきた結果、多くの利便性が向上されると考えております。まず、1点目の経営強化プランの見直しと町立病院の将来の展望についてでありますが、経営強化プランの見直しにつきましては、国のガイドラインにてプランに掲げた数値目標の達成が困難な場合や、地域医療構想とのそごが生じた場合などに見直すよう明記されていることから、医師の確保や業務の改善・効率化といった現状の課題を踏まえつつ、新病院移転後の経営状況を評価・検証した上で、計画の見直しが必要と考えております。今後の病院運営については、町民が必要とする医療の提供ができる病院を将来にわたって維持・存続するため経営努力をして参ります。次に、2点目の町立病院の経営全般についてでありますが、議員御質問のとおり、近年の物価高騰による費用の増大などの影響により、全国的に見ても経常利益が赤字に転じた病院が全体の半数を超えており、旭川・道北地区におきましても、赤字経営の病院が増加しており、病院経営が厳しい状況にあると認識しております。町立病院は、町民が安全で安心して暮らしていくために必要不可欠な施設と考えており、早期に医師を確保し、収益の向上を図るとともに、経費節減などによる経営安定化に向けた取組を強化して参ります。また、病院を維持していくためには、一般会計から一定程度の繰入れが必要と考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

再質問 2番 荒生博一

まず、再質問に入ります前に、一昨日、町政執行方針で今回、町長は「病院経営につきましては、病院経営強化プランに基づき、経営の健全化に努めて参ります。」ということを申し述べております。この令和7年度の執行方針、お考えはそのように受け止めてよろしいでしょうか。

答弁 町長 斉藤繁

2番荒生議員の御質問にお答えしたいと思います。強化プランに、基本はそれに沿った形で進めて参ります。以上です。

再質問 2番 荒生博一

では、この上富良野町立病院経営強化プランにおいては、デジタル化の推進ということで、「患者の待ち時間の短縮や医療を提供する側の様々なメリットから早期の導入が望まれます。」とございます。この5月1日に新病院は開院になりますが、導入のめどはどのようになっていますでしょうか。

答弁 病院事務長 長岡圭一

2番荒生議員の御質問にお答えします。デジタル化ということで、今後、電子カルテまたオーダリングにつきましては、以前から言っていましたとおり、新病院と同時では、なかなか大変だということで、それは見送ってございますけれども、令和7年度から検討をして早期に導入を目指したいと考えております。

再質問 2番 荒生博一

今、令和7年度開院と同時に今後検討を重ねて、電子カルテ導入に関しては、早期実現に向けて前に進むということで理解してよろしいでしょうか。

答弁 町長 斉藤繁

2番荒生議員の御質問にお答えしたいと思います。そのとおりですね、早期実現に向けて取り組んで参りたいと思っております。

再質問 2番 荒生博一

早期に着手いただけるということで、ぜひ、ソフト面においては町民の利便性向上ということで、やはり診療に際しての待ち時間短縮というのが大きな課題と受け止めております。すぐ令和8年になるかどうかということにはならないでしょうけれども、しっかりと先を見据え、電子カルテ導入には着手いただきたいと思います。続きます。昨日、同僚議員も質問の中で、現状の医師2名体制というのは、やはり医師の補充というのは急務であるということで、そのプロジェクトチームをつくり、要望活動を行ってはどうかということで質問をしておりました。医師・看護師等の確保を課題とし、診療体制に影響が生じていることか― 137 ―ら、速やかな医師の補充が求められると、このプランでもその課題を示しており、策定後から、これまで3年間、回数にしては、昨日の確認ですと2回から3回、しっかりと要望活動を行っているということでしたけれども、この基本プランを策定したのが令和4年だとして、これまでの3年間、やはり結果として、残念ながら常勤医師の確保はかなっておりません。それなので、この事実を真摯に受け止め、私も同僚議員同様、町長お一人で課題解決をするのではなく、職員や我々議員、そして関係者などの協力を求め、ともに課題解決に向け進むべきと考えますが、再度、町長の見解を伺います。

答弁 町長 斉藤繁

2番荒生議員の御質問にお答えしたいと思います。プロジェクトチームを組むかどうかは別として、私一人ではもちろんおっしゃるとおり、一人の力というのはなかなか限られておりますので、職員、そして皆さん、町民の皆さんも含めて、皆さんで力を合わせて、この問題は解決していかなければならないと思っていますし、将来、そういう場面がもし訪れた場合、皆さんのお力を借りる場面も多々あるのではないかと思っておりますので、そのときはよろしくお願いしたいと思っております。以上です。

再質問 2番 荒生博一

本当に、なるべく一人では抱え込まないでいただきたく、それで昨日も同僚議員みんなでともに力を合わせ、医師確保に向け頑張りましょうということで確認させていただきましたので、では、そういったシチュエーションが訪れた暁には、ぜひ、我々議員、そして有能な職員の皆様、そして関係各位には、町長から自ら協力を要請いただければと思います。また、これまで町と、例えば例を挙げますと、陸上自衛隊の上富良野駐屯地の規模堅持の要望等々は、町長以外にも、例えば自衛隊協力会の方々、先月ですと6名様ぐらいでしょうか、皆さまで要望行為をしっかりと相手にぶつける、これも一人ではなく、やはり相手の方も、それぐらい町民の方々、そういう強い思いがあるのだなということで、必ず効果的な要望活動になると私は思います。それなので、ぜひ一人で抱え込まずに、ともに前に進みたいと考えます。それでは、新病院開院に先立ち、いよいよ4月12日に竣工式及びその後に内覧式が予定されております。参加人数は、事務方の方に確認いたしますと、約60名ぐらいということで聞き及んでおります。当然、旭川医科大学より関係者の方々をお招きしていると思いますが、担当である第三内科、それから第一外科とか招待状は送って、当然参加いただくようお招きしていると思いますが、そういった参加を依頼しているということで、確認してよろしいでしょうか。

答弁 町立病院事務長 長岡圭一

2番荒生議員の竣工式の案内につきまして、お答えさせていただきます。4月12日の竣工式につきましては、もう既に皆様に御案内差し上げていましたところですけれども、おっしゃるとおり、本町立病院と関係が深い旭川医科大学の、先ほど議員がおっしゃいました旧第三内科、そして旧第一外科の医局のほうには、既に御案内を差し上げているところでございます。まだ出欠の確認はまだ取れていないところでありますけれども、御案内を差し上げているということになってございます。

再質問 2番 荒生博一

今回、4月12日ということで竣工式に合わせて、我々議員も含めて、様々なお誘いを差し上げているということをお聞きしておりますが、例えば、この竣工式前後で結構です、これまで町長、医局の方、私はインターネットの情報しか分からないのですが、第三内科とかでは20人ぐらいの医師の方がいらっしゃるということを調べましたけれども、別の日を設けて、新しい施設をぜひ関わりのある旭川医科大学の、また医局の方々含めて、関係者に別立てで御覧いただくような計画はなかったのでしょうか。

答弁 町長 斉藤繁

2番荒生議員の御質問にお答えしたいと思います。旭川医科大学の医局向けの、スタッフ向けのそういう内覧のようなことは、特に企画はしておりません。ただ、派遣の医者とか関係の方は、実際その現場で働きますので、内覧もしくはもう診療がすぐ始まりますので、そういう意味では医局の方には、どういう病院かということは、全員ではありませんが、一部の方は承知してもらえると思っております

再質問 2番 荒生博一

医局の方を含めて、現在の出張医の方であるとか、当直医の方、当然ながら新病院に移行するわけですから、やはり新しい施設、また新しい環境で働くというのは、もう本当に医師の方にとっても、いい環境であると考えますので、今後におきましても、医師確保のため、ぜひ新病院― 138 ―を町長自らPRしていただき、そういった新しい環境で働いていただける医師の方を少しでも早く着任いただけることを望み、次の質問に参ります。今度は、経営プランに基づく経営の実態全般に関してお伺いいたしますが、今回、経営強化プラン14ページには、経営指標に係る数値目標が示されております。例えば、外来患者数を取り上げますと、令和4年実績2万976人、年間の実数は、このプランでは示されておりませんが、一日当たりの外来患者数という数字がございます。そこに、営業日である242日を乗じた数がこの数字になりますが、令和5年目標2万2,800人、令和6年目標2万3,280人、令和7年目標2万4,000人、令和8年目標2万5,440人、令和9年目標2万5,920人と、数値の目標を定め、その達成に向けた効果的な取組が必要となりますとのことですが、実際、実績ベースで見ますと、令和3年度は2万1,170人、令和4年度の実績は2万1,027人、令和5年度実績は2万1,012人と、令和6年度はまだ終わっていませんが、見込みでは2万1,120人と、この4年間の実績と、それと令和6年度の見込みを合わせた平均値は2万1,082人となります。経営プランの数値目標と比較いたしますと、令和5年度では1,788人、令和6年度、まだ終わっていませんが、約2,158人数値に乖離がございます。また、この先、新病院開院後の令和7年度では2万4,000人を数値目標にしておりますが。病院が新しくなったら患者が増えるのでしょうか、お伺いします。

答弁 町長 斉藤繁

2番荒生議員の御質問にお答えしたいと思います。病院が新しくなったから、それが原因で患者数がというのは、入院患者はどうか分かりませんけれども、快適性は図られますが、基本的に来る患者の数というのは、病院が新しいということには大きく左右されないのではないかと思っております。

再質問 2番 荒生博一

先ほど、町政執行方針、また令和7年度の町立病院の運営は、基本的にはこの経営強化プランに基づき、沿った形で経営されたいということでしたけれども、これから来週にかけて予算委員会がありますので、そこでも申し述べますが、今回、令和7年度の予算、外来患者数は2万4,500人という見込みを立てております。この数字は、過去4年の実績に比べますと約3,500人近い外来患者が増えることになっております。実に、営業日ベースで一日約14人が増えるという見込みを立てて、令和7年度の予算を計上しておりますが、そもそも、この予算立てということに対しては、当然ながら歳出はさきに申し上げましたとおり、人件費の高騰であるとか、経費の高騰、燃油高等々で算出が増えるのはもう十分承知しております。それならば、基準に基づいた中で、当初から一般財源をその経営安定化策ということで、ある程度の数字を積み重ねて、この目標に関しては、僕は現実に即した身の丈の数値を目標とすべきと考えますが、町長の見解を求めます。

答弁 町長 斉藤繁

2番荒生議員の御質問にお答えしたいと思います。この目標の予算の立て方、目標数値の置き方ですので、いろいろ考え方はあると思います。過去3年とか、過去5年をそうするのか、また、コロナ後の受診控え等々の影響がありますので、その影響がどうなのかということで、目標の置き方というのは、いろいろ考え方があると思いますので、我々といいますか、今回、病院の企業会計の予算は2万4,500人でしたか、置かせていただきましたけれども、支出と収入もいろいろ考えなければならない。それで、ある程度目標ということも考えなければならないですし、その中で、全く現実離れしたとんでもないという数字でもありませんので、少々無理はあるかないか、それは個人の感想差はあると思いますが、我々は2万4,500人ということで予算を立てさせていただきました。

再質問 2番 荒生博一

それであるならば、やはり経営プランに沿った形で2万4,000人にすべきだったと思います。500人の差といっても、これは数が多くなればなるほど、医師2名体制で現場の医療従事者の方の負担は本当にどうなのでしょう。やはり、そういったことを考えると、実態に即した2万2,000人でも2万2,500人でもいいですけれども、現実離れをした数字だということは、思っていないということでしたけれども、これを本当に達成するのは厳しいと思います。それなので、しっかりと今後、令和7年度予算はこのまま予算審議が進みますので、今、人数を変えてくださいということは申しません。やはり、これから、もしこの強化プラン計画そのものを見直すような時期が来た場合、しっかりと実情に即した人数を示すべきと考えますが、町長の考えを伺います。

答弁 町長 斉藤繁

2番荒生議員の御質問にお答えさせていただきます。経営の強化プラン、この変更につきましては述べさせていただきましたが、プランに掲げた数字の達― 139 ―成が困難になった場合、もしくは、その齟齬が、乖離が生じた場合など速やかにということで、我々もその方向で新しい病院、令和7年度になるか、早く令和7年度になると思いますが、その経営プランの変更については、していかなければならないと考えております。

再質問 2番 荒生博一

昨日の答弁でも見直しは図っていかれたいということで確認をさせていただいてますので、やはり令和7年度新病院を開院後1年間、病床数が、例えば一般病床が30床、介護医療院が40床ということで、そういった病床数の変更等々を見ると、必ずしもすぐに黒字化にはならなくても、将来、赤字幅というのは十分圧縮できる可能性を秘めていると思います。そういった中で、令和7年度の予算ベースでは、介護医療院、残念ながら35人という目標を数値化しております。これまで病床数を変えても、29人ぐらいの平均稼働率ということで聞き及んでおります。それもやはり、一遍に6人増やすというのは、これまたどうなのかなということで考えます。しかしながら、さきに申し述べたとおり、十分赤字幅を圧縮できる可能性を秘めていますので、しっかりと令和7年度、この計画に沿った形で1年間病院を運営された中で、次年度以降は外来患者、それから入院患者はもちろんのこと、介護医療院のその稼働率等々も数字で示していただきながら、経営プランの見直しを計っていただければと思います。再度、町長の見解を求めます。

答弁 町長 斉藤繁

今、荒生議員の御質問にお答えしたいと思います。経営改善プランに沿ってということで、見直しも含めてなのですが、特に、おっしゃられました介護医療院の稼働率の関係は、もしそういう待機とか、そういう対象になる方が存在して、我々の努力でそこが改善できるものであれば、速やかに、できる限り早く、満床に近い、40に近い数字を入れたほうが、おっしゃるとおり経営に対しては赤字の圧縮、そういうことにつながっていくわけですので、これは速やかにといいますか、できる限り速やかに進めていかなければならないと考えております。

再質問 2番 荒生博一

来週、また予算審議の時間があります。最後に、町長に新病院開院が目前となった今、残念ながら医師確保は今日の時点ではまだかなっておりません。しかしながら、ともに医師確保に向けて御努力いただけるということで確認をさせていただきました。また、経営プランの見直しも、やはり1年間経営した中で、しっかりと先を見据えてお示しいただくということで、もうこれ以上この場で確認をすることはなくなりました。町長の強い思い、そして、新病院開院後、ぜひ町民の方々に安心安全を提供いただくということの強いお言葉をお聞きさせていただき、質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 斉藤繁

2番荒生議員の御質問にお答えしたいと思います。町立病院の改築というのは昔からといいますか、もう建てるときから、すごいプロジェクトだということが言われておりました。ただ、この建物を新築したからといって、全ての問題が解決しないというのは、今、荒生議員の質問にあるとおり、新しい診療科目がないですとか、電子カルテはまだです、将来的には、これは入れますけれども、あと医師の確保問題とか、まだそのハード以外に残された問題というのは山積みといいますか、大きな問題がありますので、これらも含めて解決していくことで、町民の安心安全が守られると、確保されると思っておりますので、引き続き私も頑張りますので、皆さんとともによろしくお願いしたいと思っております。以上です。

出典:上富良野町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月13日 議事録 PDF(149ページ) 間違いを知らせる