みんなの議会

上富良野町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月12日

(1)パブリック・コメント制度の現状と改善策について/(2)上富良野町農業・農村の現状と課題について/(3)十勝岳ジオパーク構想の今後について

2019年3月12日、上富良野町議会の一般質問で、荒生博一議員が「パブリック・コメント制度の現状と改善策について」「上富良野町農業・農村の現状と課題について」「十勝岳ジオパーク構想の今後について」について質問し、町長 向山富夫、町民生活課長 北越克彦、総務課長 宮下正美、企画商工観光課長 辻剛が答弁しました。

質問者
荒生博一 議員
答弁者
町長 向山富夫、町民生活課長 北越克彦、総務課長 宮下正美、企画商工観光課長 辻剛

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 荒生博一

私はさきに通告してあります3項目、15点について町長にお伺いいたします。まず1項目め、パブリックコメント制度の現状と改善策について。町では、行政運営の透明性の向上を図り、町民参加型の公平・公正で開かれた町政を実現していく一つの手法として、パブリックコメント制度を創設し、平成17年4月1日から運用している。運用開始から14年が経過し、平成26年度以降は過去5年間で19事業の計画案や条例案に対し、寄せられた意見件数はわずか1件となっており、この制度が機能しているとは言いがたい現状かと思います。そこで、これまでの成果と意見聴取方法の考え、今後の展開について町長にお伺いいたします。1点目、パブリックコメント制度導入後、これまでの間、寄せられた意見等を考慮しながら意思決定を行ってきたと思いますが、町政運営にどのような効果があったのかお伺いします。2点目、現在、町のホームページ、広報などが発信媒体の中心となっていますが、ホームページでは資料全てが閲覧可能ですが、広報は掲載スペースの関係上概要のみで、十分な情報を伝えられていないと考えますが、周知についてのお考えをお伺いします。3点目、町民ポストが設置されている9カ所で、パブリックコメント対象事業の原案を閲覧することができますが、イベントのパンフレットと同じような扱いで、コメントの提出を促す形にはなっていないと思います。この現状をどのように分析しているのかお伺いします。4点目、この5年間の結果を踏まえ、今後一人でも多くの町民からの意見をお寄せいただくため、制度そのものの認知度、町民の計画に対する関心度、既存媒体の情報発信力などの調査・研究を早急に行い、周知を含め改善が心要と考えますが、見解をお伺いします。5点目、改善策として、今後はホームページ上にアップし、ただ意見を待つだけではなく、計画ごとにターゲットを決め、行政から赴き、多様な町民との対話を通じて意見を収集し、町政運営に反映させるための「対話型パブリックコメント」を提案いたしますがいかがでしょうか、お伺いします。次に2項目め、上富良野町農業・農村の現状と課題について。昨年の北海道の気象は、低温、長雨、日照不足、集中豪雨と、かつて経験したことのない異常気象により、当町の基幹産業である農業、関連産業に甚大― 65 ―な影響を及ぼしました。本年は農業、関連産業にとってよき年となるようお祈りいたします。町では現在、「強い農業」と「美しく活力のある農村」の創出を目指して、平成31年度から5年間を計画期間とする第8次上富良野町農業振興計画の策定を行っており、情勢の変化や課題に的確に対応し、将来に向けて持続的に発展していけるよう、力強く、持続性の高い農業の確立を目指しています。これからの上富良野町の農業発展のため、現状と課題についてお伺いいたします。1点目、農家戸数、農家人口の著しい減少傾向に歯どめをかけるべく施策を、町独自でどのように展開をしていくのかお伺いします。2点目、農業経営規模拡大に伴う労働力不足に対しての町の具体的支援策は。3点目、小規模農家に対する、町独自の支援施策が必要と考えるが、町長はどうお考えかお伺いしします。4点目、農業従事者の高齢化の進行や後継者不足による経営規模縮小や離農などによる農地の遊休化が懸念されていますが、地域営農の支援システムづくりを具体的にどう進めていくのかお伺いします。5点目、食糧、農業にかかわる世界情勢が不安定な今こそ、つくり手と食べ手が一緒になって地域の農業を支えていく取り組みの必要が重要と考えますが、より多くの町民が上富良野町産農畜産物への愛着をもっていただくための、地元農畜産物の需要拡大促進策をどうお考えかお伺いします。6点目、これからの上富良野町の農業発展のために、地元農畜産物のブランド化を行い、世界に上富良野産の農畜産物を発信することが求められているが、町長の見解をお伺いいたします。最後に3項目め、十勝岳ジオパーク構想の今後について。十勝岳ジオパーク構想は、JGNの認定申請を平成29年に行い、残念ながら見送られました。その後、平成30年6月の第2回定例会において、私の一般質問の答弁では、再申請について指摘事項についてのハードルは高くないとし、平成31年度の再申請を目指して取り組んでいくとのことでございました。以下、ジオパークの進捗状況について4点お伺いいたします。1点目、平成31年の申請を見送り、平成32年を目指すと聞いておりますが、その経緯と理由についてお伺いいたします。2点目、前回、見送られた指摘事項の一つに、事務局体制を一つにするように求められていましたが、その後の動向と考え方についてお伺いいたします。3点目、今後認定を受けた後、火山学や地質学に精通した専門員の常駐が必要と考えるが、今後の設置計画についてお伺いいたします。4点目、当然ジオパークの目的からして、他町村からの来訪者に対し、きめ細かなサービスを提供していくためには、拠点施設の整備が重要と考えますが、拠点施設の整備の計画は。以上、質問でございます。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番荒生議員の3項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目目のパブリックコメント制度に関する5点の御質問にお答えさせていただきます。パプリックコメント制度は、町民生活に大きな影響を及ぼすと認められる政策の策定や改正、条例の制定時などにおいて、その案を事前に明らかにし、行政運営の透明性を図るとともに、町民の皆さんから広く意見をいただき、行政参画の機会を提供することによる公平公正で開かれた町政を実現するため、実施しているところであります。また、自治基本条例におきましても、第29条で政策決定過程への住民参画を定めているところであり、パブリックコメント制度自体に意義があり、意見の多寡にかかわらず有効であると考えております。1点目のパブリックコメントの町政運営への効果につきましては、パブリックコメント制度により、自治基本条例の基本原則でもある「まちづくりに関する情報を町民が知る権利」と、「まちづくりに町民が参加する権利」が保障されていることから、透明性のある町政運営に活かされているものと考えております。次に、2点目のパブリックコメントの広報紙における周知と、3点目のパブリックコメントの閲覧等についてでありますが、関連がございますので一括してお答えさせていただきます。まず、広報紙での周知につきましては、広報紙は広く住民に行政情報の提供を行うことが主目的であり、限られた紙面に多くの情報を掲載することから、概要のみの掲載となっております。また、多くの自治体においても広報紙については、同様の紙面構成かと理解しているところであります。そのため、パブリックコメントに供する資料全ての閲覧につきましては、町のホームページと町民ポストの設置箇所での閲覧をお願いしているところであります。なお、町民ポストにつきましては、現在9カ所において全文を掲載した冊子を複数冊配置し、お持ち― 66 ―帰りも可能となっております。さらに、その冊子の表面に御意見をいただくための詳細について、わかりやすく記載しておりますが、改善が必要な点につきましては、随時見直しを行ってまいりたいと考えております。次に、4点目のパブリックコメントの改善の必要性についてでありますが、制度につきましては、開始以来14年が経過しており、広く町民の皆さんに御理解いただいているものと思われますが、パブリックコメントについてさらに理解を深めていただくために、実施に当たって方法等に工夫を加えたり、さまざまな機会を通じ、制度に関する情報提供を行ってまいりたいと考えております。また、制度開始から一定期間が経過しておりますことから、今後、各計画時に審議会等からも御意見を伺うとともに、パブリックコメント制度に対する意識調査の必要性についても検討してまいりたいと考えております。次に5点目の対話型パブリックコメントの御提案についてでありますが、それぞれ個々の計画策定におきましては、内容に応じて専門的な知見を有する各種委員会や関係機関等から、御意見をいただきながら進めておりますことから、対話型の要素も十分取り入れられていると思われ、新たな仕組みを持つことは想定していないことを御理解賜りたいと存じます。次に、2項目めの上富良野町の農業と農村の現状と課題に関する6点の御質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の農家戸数、農家人口の減少に歯どめをかけるべく、町の施策についてでありますが、町の農家戸数、農業人口につきましては、平成27年農業センサス調査において、農家戸数257戸、農業者数は641人であり、前回調査のあった平成22年当時から戸数で56戸、農業者数で210人の減となっており、議員御指摘のとおり著しい減少傾向にあり、強い危機感を持っているところであります。このことから、町ではまず、後継者が魅力を感じて職業として農業を選択できるように、担い手への支援策として「担い手サポート奨励金事業」による助成や、次世代を担う新規就農者の円滑な就農及び後継者の育成を図るため、研修学費、家賃などの住居費、研修先受け入れの支援を行う「新たな農業担い手育成等支援事業」を実施しているところであります。また、今後におきましても、農家戸数の減少に歯どめをかけるべく、高収益作物である園芸作物に転換を希望する農業者に対して、平成28年度より実施している収益向上作物導入支援事業を継続し、さまざまな営農類型が選択できるような方策や就農につながる支援策を講じて、持続的な上富良野の農業発展に努めてまいります。次に、2点目の労働力不足に対しての支援施策についてでありますが、経営規模拡大の一方で、労働力不足に関する課題は年々深刻化してきております。その中で、農業生産の基本となる生産基盤を強化するため、農地の大区画化や排水改善の整備等を行い、農地の近代化・効率化を図り、スマート農業の導入も含め、省力化や効率化を高め、労働力の不足を補えるよう支援してまいりたいと考えております。また、労働集約型経営をされております経営者が、多様な働き手を求めていることから、就労希望者への情報提供等の支援も必要と考えているところであります。さらに、平成31年度より公共串内牧場の草地整備と哺育・育成センターの整備事業が開始となり、畜産農家の労働力軽減に向けた取り組みも進むものと思われます。今後におきましても、各関係機関と連携し、労働力確保対策に努めてまいります。次に3点目の小規模農家に対する町独自の支援施策についてでありますが、小規模の捉え方につきましては、その中で規模拡大を目指しておられる方や後継者、年齢等によりあえて規模拡大を望まない方もいることから、拡大を目指す農業者につきましては、農業委員会や農地中間管理機構、農業再生協議会を通じ支援させていただき、また、小規模であっても営農継続を希望する方に対しましては、収益向上作物導入支援補助事業や農業機械の共同利用、労働集約型作物の導入等、各種制度を活用し支援を行ってまいります。次に、4点目の地域営農の支援システムづくりについてでありますが、農業が厳しい状況に直面している中で、持続可能な力強い農業を実現するためには、基本となる人と農地の問題を一体的に解決していく必要があります。町といたしましては、既に取り入れております人・農地プラン事業や中山間事業において、地域の中核的な担い手への農地集積や集約化を進めており、効率的かつ安定的な農地保全や有効利用に繋がっていることから、不耕作地や遊休地の発生もない状況であります。また、地域の環境保全につきましても、多面的機能直接支払事業等を活用し、非農家の方々も参加いただき、道路や用排水路等の維持管理が図られていることから、今後も地域営農システムが有効に機能できるよう支援を行ってまいります― 67 ―次に、5点目と6点目の地元農畜産物の需要拡大促進策と上富良野産農畜産物のブランド化やその発信についてでありますが、関連がございますので一括してお答えさせていただきます。地元農畜産物の需要拡大につきましては、地元で生産された農畜産物が、地元で利用される地産地消は、最も基本的な農業振興につながるものであります。また、学校給食などを通じて、地元農畜産物に対する理解を深めることも重要なことと理解をしております。町内の生産者と消費者の結びつきの強化につきましては、地元農畜産物への理解や関心を持っていただけるよう「まるごとかみふらのビアガーデン」や、秋の「収穫祭」などを今後も継続して実施するとともに、既に農業者がみずから取り組んでおられます直売所の開催や大型店舗への出店など、生産者と消費者が直接触れる交流促進や関係づくりを支援してまいります。また、農畜産物の付加価値を高め、ブランド化を図っていくことは、今後、地域振興においても大変重要なことであると捉えており、既存の加工品や6次産業化による加工品を初め、新たな地元農畜産物を活用した特産品、加工品づくりにつながるよう、積極的な支援が必要と認識しているところであります。そのため、現在計画しております複合拠点施設を活用した消費者への情報提供の拠点づくりや、農商工連携や観光などの関連産業との連携を一層強め、上富良野町の産業全体にわたる活性化が図られるよう、地域が一体となる推進体制の強化を図ってまいります。また、昨年末TPP11や本年2月に日欧EPAが発効されたことから、ますます農産物の国際競争が進むと思われ、当町においても、農畜産品の品質向上や差別化など、国際競争に対応できる農業経営の強化が求められてくるものと認識しているところであります。次に、3項目めの十勝岳ジオパーク構想の今後についての4点の御質問にお答えいたします。まず、1点目のジオパーク構想認定に係る再申請の時期についてでありますが、できるだけ早い時期の申請を目指し、平成31年度の再申請が可能となるよう、積極的に取り組みを進めてまいりましたが、初回審査で指摘いただいた課題解決への取り組みに多少時間を要したこと、さらに、その後審査が厳格化された等の状況変化から、再申請に向けては、指摘事項をクリアするのみだけにとどめず、専門部会の活動実績のさらなる積み上げ、新たなジオツアーの開発、ガイド養成、教育分野へのジオパーク学習の導入など、これまで以上の取り組みに加え、全ての項目で認定条件を満たせるように底上げを図って、確実な認定を目指すとの判断から、平成31年度の申請は見送るとしたところであります。今後においては、できるだけ早い時期の申請を目指すことに変わりはありませんが、万全を期した上で申請に臨みたいと考えておりますことを御理解賜りたいと存じます。次に、2点目の事務局体制についてでありますが、一昨年の認定見送り以降、美瑛町とともに協議を重ね、本年4月からは、十勝岳ジオパーク構想の拠点施設となっております美瑛町郷土学館「美宙」内に事務所を整備し、両町の職員が統一事務局として新体制のもと活動することとなり、一体化した体制の構築が図られるところであります。次に、3点目の専門員の配置についてでありますが、十勝岳ジオパーク構想の取り組みにおいて、専門員の存在は大変重要であると認識しており、認定後においても2名以上の配置は必要と考えております。現在、地域おこし協力隊員2名を専門員として委嘱しておりますが、今年度末をもって任期が満了することから、現在、必要な知識等を有した新たな専門員の確保を目指しているところでありまして、早期に体制が整うよう努めてまいります。最後に4点目の拠点施設の整備計画についてでありますが、現在、ジオパーク構想の拠点施設整備計画に位置づけられております郷土館や開拓記念館など、町内4施設においてジオパークコーナーの設置などの整備を進めているところであります。今後、町内外からの来訪者の方々に、この地域をより深く理解していただくなど、取り組みの一層の充実のためにも、拠点機能を備えた施設の必要性を感じており、第6次総合計画に位置づけております複合型拠点施設の中に、その機能を持たせることが有効と考えておりますが、十勝岳ジオパーク構想推進協議会としての事業計画への位置づけも必要となることから、協議会での協議において位置づけられるよう取り組んでまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。

再質問 9番 荒生博一

まず1項目目、パブリックコメント制度の再質問をさせていただきます。1点目の町政運営への効果につきましては、透明性のある町政運営にこの制度が生かされているとの御答弁をいただきましたので、理解させていただきます。2点目、3点目についての再質問ですが、御答弁― 68 ―では、町の一定程度設置箇所等々において、各計画案に対し、冊子を複数冊配置し、持ち帰りも可能になっているという御答弁でしたが、これまでの間、その設置した複数冊のその冊子が、例えばなくなるくらい町民の関心を集めたり、またなくなったことに伴い、増刷したりということは過去にあったのかどうか、確認させていただきます。

答弁 町民生活課長 北越克彦(町民生活課長は2020年3月まで)

9番、荒生議員のパブリックコメントにおける計画等の計画書の関係で説明させていただきます。これはちょっと表紙をコピーしたものでありますけれども、9カ所の町民ポストのところに箱を置きまして、このような計画書を置いております。複数冊、大体3冊くらい置いておりまして、なくなった場合、御自由にお持ち帰りくださいというふうに書いておりますので、持ち帰っていただいて結構というふうに考えておりまして、時々といいますか、職員が回りまして、なくなっているときにつきましては新たに入れてくるといったようなことで対応をしているところでございます。実態は、その計画に応じていろいろな状況がありますけれども、なくなっているときもあるというふうには聞いているところでございます。以上です。

再質問 9番 荒生博一

この5年間で19計画案に対して、わずか1件です。本当にその3冊程度、9カ所に用意している冊子、なくなっているのですか。

答弁 町民生活課長 北越克彦(町民生活課長は2020年3月まで)

9番の荒生議員の御質問でありますが、お持ち帰りいただいているという状況もあります。以上です。

再質問 9番 荒生博一

では、質問を変えさせていただきます。この制度自体、広く町民の方に町の町政にかかわる重要な計画案を表すということで、いろいろな媒体を使い現在、町民に周知をしているところでありますが、現在、パソコンのそのPC版のホームページにおいては、ちょうどセンターにパブリックコメント募集ということで、本当にホームページを開いた瞬間にこちら、パブリックコメントを募集しているというのがわかりますが、実際スマホ版は町長、ごらんいただいたのかどうかわかりませんけれども、残念ながらまずスマホ版ホームページを開くと、トップページには残念ながらこのパブリックコメント制度に関する情報というのは一切、掲示がございません。今、自宅のパソコンよりも、どちらかというと携帯電話の普及に伴い、スマホを利用する方が幅広い年齢層でふえています。本来、町民に広く公平に周知するのであれば、スマホ版のトップにも位置づけて当然かと思いますが、見解を求めます。

答弁 総務課長 宮下正美(総務課長は2022年3月まで)

9番荒生議員からありましたパブコメの周知のスマートフォン版のほうのページの構成の関係でございますが、御意見いただきまして修正するように直したいと思います。以上です。

再質問 9番 荒生博一

では、すぐに直していただけるということで、この件はよろしくお願いいたします。続きまして、4点目の改善性の必要性については、御答弁では実施に当たって方法などに工夫を加えて、さまざまな機会を通じ、制度に関する情報提供を行ってまいりたいと考えている。また、制度開始から一定期間が経過していることから、今後に対する意識調査の必要についても検討してまいりたいとの御答弁でした。この各計画というのは、この第6次総合計画、今に例えますと最上位計画の元の枝葉にある、非常に重要な計画になるわけで、町の、要はこれからをつくり出す、本当に言わば重要な実施計画になるわけです。だからこそ、町民の皆様からの御意見は大切だと考えた上で、現在は全くもって町民の皆様からの意見がないということは、しっかりとフィードバックされていない、制度の、この改善のためには、放置しておいては流入してこない、反応情報を収集する努力が行政には必要だと考えます。その必要性に対してはいかがでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番荒生議員の各種計画策定時におきます、町民からの御意見の聴取についての御意見についてお答えさせていただきますが、さまざまな、後のこの答弁でもお答えさせていただいておりますが、現在、さまざまな計画を策定、あるいは条例等の改正等、あらゆるパブリックコメント制度を活用しておる中で、既に特に今、お話のありました総合計画等の策定時におきましては、策定の審議委員がほぼ町の全ての分野を網羅するような形で審議委員の御就任をいただいております。言葉を変えますと、本当に町民の多くの皆さん方の意見を収集できるような体制のもとで計画審議がなされているというふうに私どもは理解をしておりまして、― 69 ―またそれぞれの委員が自分の守備範囲であります構成員の方々、あるいは仲間の方々と意見交換を通じて、それを集約していただいているというふうに考えておりますので、広く町民の皆様方の御意見が反映されてつくられていくものというふうに理解をしているところでございます。

再質問 9番 荒生博一

では、その諸計画に対しては、ただいまの町長の答弁どおり審議委員会の構成メンバーが町長の代表ということで、広く意見を募った上で諸計画がなされているということで、もちろんその審議委員からの意見も大切です。しかしながら、審議委員は例えば、これは子育て支援計画ですと、例えば15人の審議委員の方がメンバーに入り、子育ての専門分野の方々がスタッフとして中に多くを占めた上で、現在子育てをされている方が親御さんとして意見を募るために5人くらいの構成メンバーとなったかと思われますけれども、これだけ多くの町民がいらっしゃいます。子育て世帯の親御さん、5人の意見が全てだとは、私は思いません。ですから、こういったパブリックコメント制度を行うことで、より多くの町民の皆様からの意見を募り、計画の反映していただきたいと思います。これは強くお願いを申し上げて、最後の5点目の対話型パブリックコメント制度についての再質問ですけれども、現在それぞれの個々の計画策定において、内容に応じて専門的な知見を有する各種委員会や関係機関等から御意見をいただきながら進めておられるということで、対話型の要素も十分取り入れられていると思われ、新たな仕組みを持つことは想定していないとの御答弁でした。現在、各計画案の全文を冊子にしてごらんいただき、お持ち帰りいただくシステムをとっていますけれども、原案の添付資料は原案そのものを説明する資料、つまり原案の概要や背景等の説明資料が活用されている反面で、原案をわかりやすく解説した資料等は用いられておりません。多分、私が考えるに、これが提出意見数の少ない原因ではないかと考えております。だからこそ、対話型、つまり言葉を添えることによりスパイスを加え、温かく言葉での解説を行うことで初めて町民の方に理解可能な形での提供になると私は思いますけれども、その件について見解をお伺いします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番荒生議員の対話型パブリックコメントの必要性についての御質問にお答えさせていただきますが、現在の仕組みは御理解いただいていると思いますが、専門的な知見を有する方々が委員として、そういった方々で構成されておりまして、その内容についての熟度等については、直接そういったことにたけておられる皆様方と対話をして計画を策定しておりますので、そういう意味での計画への反映は、中身を充実させる意味での対応は行われているというふうに理解をしているところでございますが、一方、議員からの御質問にありますように、それだけでじゃあいいのかというような点につきましては、お答えさせていただいておりますように、さらにその中身を少しかみ砕いて理解をしていただくようなことも必要かというようなことに関しましては、今後委員会等の中でそういう工夫を、知見を持っておられる方々は項目を見ればある程度理解をできるということで、そこの温度差がございますので、そういったところをどのように工夫していくかということについては課題だというふうに私も思いますので、次回からのそういった計画策定時において、都度それぞれ委員等から御意見をいただきながら工夫、改善するべきものは時間をかけずに改善してまいりますので、ぜひ御理解賜りたいと存じます。

再質問 9番 荒生博一

それでは、ぜひ次回計画以降は、審議委員の皆様と創意工夫を十分検討した上で、一人でも多くの町民の方からの意見をいただけるようなパブリックコメント制度というのを改めて考えていただきたいと思います。最後に、このパブコメについての一つ提案なのですが、過日2月28日に「10年後の上富良野をどう考えるか」というまちづくりフォーラムがかみんで、100名近い町民の参加のもと、有効な2時間半という限られた時間ではございましたけれども、それぞれの中にいろいろな年齢層の町民の方の参加や異業種間交流があったり、私も参加させていただきましたけれども、非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。そこで、こういった町の重要な計画案について、こういったまちづくりフォーラム等々を活用して、町長みずから計画に町民の方に興味を持っていただくというのも一つの手法として考えられますけれども、最後にこの見解をお伺いします。

再質問 9番 荒生博一

失礼いたしました。では、続きまして2項目目の上富良野町の農業についての再質問をさせていただきます。― 70 ―1点目の農家戸数、農家人口に関してですが、私が議員になりました4年前、総務産建常任委員会に所属したときに、農業の今の現状ということで、当時約300戸近い農家戸数があり、しかしながら10年後には150になるかもしれないという恐ろしい数字を聞かされたことを記憶しております。現在、町長の御答弁で示されましたこの農家戸数、農家人口の歯どめをかけるべく施策というのが、まず担い手サポート奨励金事業、それから新たな農業担い手育成等支援事業、そして収益向上作物導入支援事業の三つの施策展開で、今後の減少に歯どめをかけたいということでしたが、この三つの施策で本当に歯どめをかけられるのですか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番荒生議員の御質問にお答えさせていただきます。農家戸数の減少、あるいは農業就業者数の減少等は将来の町の存亡をも左右するぐらいの、私は大問題だというふうに理解をしております。今、町では議員からお話しいただきましたような主要な三つの施策をもって、町としての減少を食いとめるべく施策を打っております。それぞれ特徴がある事業でございまして、活用もいただいているところでございますが、私的に申し上げますと国自体の農政が非常に国際化だとか、あるいは競争力とかいうことに、私としては、私も農業者の一人として非常に偏ったような、特に農協の経営を少し弱体化になってしまうのではないかというようなことも含めて、国ももう少し、私ども地域としては減少策に精一杯取り組んでおりますが、非常に私、心の中で葛藤しておりますのは、大規模化だとか、あるいは効率化だとかという事業を余りにも強力に進める中で、そういったことから農業を断念する方々、そういった方々を一方で拾っていく、拾っていくという言い方は適切ではないかもしれませんが、そういった方々も農業として成り立っていくような制度をあわせ持って進めてきていただきたかったなと、そんなふうに考えているところでございまして、今後は御質問にありましたけれども、規模は小さくてもしっかりと農業として成り立つような仕組みを町でも組み立てられればということで考えているところでございます。

再質問 9番 荒生博一

では、今後も減少対策に関しましては全力をもって、町長の支援を期待しております。続きまして、2点目の労働不足解消、こちらに関してですけれども、昨年12月7日に北海道新聞にある記事を見かけました。ふらの農協が沖縄県の農協、それから愛媛県の西宇和農協と3農協間の協議を行い、それぞれ西宇和のほうではミカンであるとか、沖縄はサトウキビ、北海道は農業そのもの自体が4月から10月までという期間が要するということで、それぞれの地域で労働力というのをうまくエクステンションと申しますか、交換をしてそういった現在のその労働力不足に、これは期待ができるのではないかという記事を見て、これはすばらしいと私もその記事をすぐ写真で撮り、今も大切に保管していますが、その後、多分2月にことし、いろいろな協議が行われているのではないかということはその記事では書かれたのですが、現在の進捗状況というのは、今農協とワンストップになっている行政ですので、わかるところで結構です。確認させていただきます。

再質問 9番 荒生博一

では、3点目の小規模農家に対する町独自の支援策についてですが、現在先ほどの町長の心配ごとの御答弁もありましたとおり、やはりこの今後の農家人口の減少に伴い、集積がどんどんどんどんしていくのは、やはり農家人口が減少しても農地は減らないというのはもちろん当たり前のことであり、集積はいたし方なく、大規模化が進むのは当然のことだと思いますけれども、やはり道とか町のプログラムを見ましても、その大規模農業従事者に関しての補助支援施策というプログラムは、結構多く私も受けとめておりますけれども、実際のところ小規模の農家に対しての補助というのがまだ十分ではないということを感じておりまして、今回この質問をさせていただいております。小規模農家というのは、やはり大規模と違うところは消費者のニーズに合わせて少量を確実に消費者に届けるということで、確実に収益を上げられる重要な農業だと私は考えます。いま一度、町長が考える小規模農業者に対しての支援策というのを聞かせてください。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番荒生議員の農業形態における御質問にお答えさせていただきますが、大規模農家については議員御案内のとおりでございますのでお答えいたしませんが、特に小規模農家の育成ですね。特にその営農を継続していくということに対する手当、あるいは支援策について、これは私はもう少し不足していたということは、これは否めないことだと思っております。ただ、そういう中で町独自にじゃあ何ができるのかということになりますと、先ほど申し上げました― 71 ―ように労働集約型の作物奨励をしたり、園芸作物等にシフトしたりすることは可能だと思います。そしてまた、6次化を図ることによって、規模は小さくても高付加価値化によって所得を維持するというようなことも可能であります。私の思いの中で、頭の中で描いておりますのは、今の府県で行われている農業の形が将来の上富良野の、要するに規模の小さな経営者の方々が行う営農体系なのかなというふうに、過去を振り返りますと本州の、北海道の形が何十年後かに本州が追随してきてというようなこと、実態もございますので、やはり小回りのきく農業経営、そういったことに支援をしていくことによって、農業経営の持続化が図られるものというふうに理解をしておりますので、そういったところに目を向けるべきだというふうに考えております。

再質問 9番 荒生博一

では、農業関係に関しましては最後の質問とさせていただきます。御答弁では、今後ますます農産物の国際競争が進むと思われ、当町においても農畜産物の品質向上や差別化等、国際競争に対応できる農業経営の強化が求められてくるものと認識しているということでした。現在、北海道では北海道食の輸出拡大戦略、食の輸出1,000億円を目指してということで、平成28年度からこういったプログラムを、道がプロジェクトを立ち上げて、現在その農畜産物の輸出を意欲的に取り組もうとする産地を支援をしているということでお伺いしております。町長は、農業従事者であり、農業のプロです。町長みずからが旗上げをして、生産者の方々の御協力を得て、上富良野農畜産物のブランド化を行うことで、将来的にこのようなプロジェクトに町が参画ができるような形を取っていただけないかという最後の意見なのですけれども、やはり農業のプロとして最終的に生き残るための一番の武器というのは、地域力であり、ブランド化だと思います。最後、この件に関して、町長の見解を伺います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番荒生議員の御質問にお答えさせていただきます。地元で生産される農畜産物のブランド化というものは、これは非常に将来をかけた、将来を託せる大きなはずみになっていくものというふうに思っております。私の経験を申し上げますと、過去にも上富良野産の、上富良野の農業者みずからが手がけて生産した上富良野のお米を地域ブランドとして販売して、非常に大きな成果を得ることができた経験も持っていることから、引き続き上富良野では非常に、本当に全国に誇れる、あるいは国際化にも対応できるような素材がございますので、そういったものにさらにブラッシュアップをして、上富良野だけが生き残ればいいというものではございませんが、地域の活性化につながるような仕組みやしかけは必要だと考えておりますので、皆様方から御意見を賜りながら進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 9番 荒生博一

それでは、今後もトップセールスとして、ぜひ上富良野町産農畜産物のPR、普及に努めていただければと思います。それでは、最後のジオパーク関連に関しての質問をさせていただきます。一昨年9月27日にJGNのほうから加盟認定の可否の内示をいただいた後、一昨年12月の定例会では3名の議員が今後のジオパーク活動の動向について、やはり気になる事項ということで町長に確認をさせていただいております。また、昨年6月の2定においては、私も昨年の3月ごろに早ければ申請が行われるかもしれないということを期待しつつ、残念ながら昨年の申請には至らなかったということで、昨年の6月にもやはり町長には、両町それぞれ大切な一般の財源を用いて協議会を立ち上げ、その中でジオパークの認定加盟に向け、全力を尽くしているということはわかりますけれども、昨年の御答弁では31年の申請に向けて最大限努力をし、申請ができるよう頑張りたいということでしたが、今回1年半という期間、私は十分その本年の再申請に向けて準備する期間では足りるのではないかと思ってはいたのですけれども、なぜ認定に至らなかったのか、なぜスピード感を持って着手できなかったのか、もう一度確認させていただきます。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番荒生議員の十勝岳ジオパーク構想についての御質問にお答えさせていただきます。昨年、一昨年認定が見送られた後、私といたしましてはさらに中身をきちんと、反省すべき点を反省して、改善に向けて取り組むことによって、次年度の申請に向けて計画を持つことは、可能性はないわけではないというふうな理解のもとに、担当の者にもハッパをかけたりして取り組んでまいりました。その後、2町で事業が進んでいるということ、一つ一つのその事業の取り組みにおいては、協調しながら進めていかなければならないという、どうしてもこう避けがたい時間がかかるということも一方でありました。― 72 ―また、そのJGNのほうの審査基準が全国にも四十数カ所認定されておりますが、非常に一時、この認定数を短期間にふやしたというような、どうも反省がみずからの中にあったというようなことを仄聞しておりまして、そういう中で少し、特にユネスコの事業になったということで厳格化をして、世界に恥じない認定にするべきだというような、どうも作用が働いているようでして、厳格化されたということも含めて、それであれば中途半端な準備、私として万全であっても、審査する側からいって不十分だというふうに理解されたのであれば、非常に不幸な結果になりますので、しっかりとそこは私どもも自信をもって申請できるような体制に再構築するべきかというような諸般のことから、31年の申請は見送らざるを得なかったというのが私の理解しているところでございます。

再質問 9番 荒生博一

では、ただいまの答弁に関連する件ですけれども、この3年間一生懸命ジオパークの普及、推進に頑張っていただいた地域おこし協力隊、ジオパーク推進員の2名がこの3月をもって期間満了という形でおやめになられます。現在、町のホームページでも、たしか期日は3月15日だったと思いますけれども、現在、その地域おこし協力隊、ジオパークの火山等の知識を有する専門員の募集を行っているということは存じています。そして同時に、美瑛町で一人、それから上富良野町で一人という、そのジオパーク推進員の雇用形態というのもお聞きしております中で現在、残念ながらまだ募集には至っていないというのが、これがまた非常に問題であり、このまま夏になっても、また秋になっても、残念ながら専門員が見つかりませんでしたとなると、やはり現場においていろいろなPRや普及活動を行っていただくためには、専門員の力なくしてはできません。31年度は認定を見送るということは納得しました。しかしながら、このままでしたら32年大丈夫なのですか。

答弁 企画商工観光課長 辻剛(企画商工観光課長は2020年6月まで)

9番荒生議員のジオパークの今後に関する御質問にお答えをさせていただきます。議員、今、御発言のあったとおり、非常にジオパークの専門員については両町とも苦慮しているところでございますが、こればかりは両町ともそれぞれにしっかりと努力して、専門員の確保というものをできるだけ早期に確保をしていかなければならないというふうに強く認識をしているところでございます。やはり、そういう専門員によって活動の充実も図られますことから、また次期の再申請に向けて非常に重要な役割を果たしていただけるものというふうに考えてございますので、私どものほうといたしましてもしっかりと確保するための努力を精力的に行いたいというふうに思っております。以上でございます。

再質問 9番 荒生博一

それでは最後、町長に1点だけお伺いいたします。このジオパーク事業にかける思い、今辻課長からも答弁がありましたけれども、もちろん専門員なくしてはできないというのはわかります。しかしながら、これは遊びではないですよね。しっかりとお金を使って、目標に向けて着実に歩まなければいけないのですよ。もう一度、町民の方にわかるように、この事業の今後についての町長の考えをお聞かせいただきまして、質問を終わります。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番荒生議員のジオパーク構想についての御質問にお答えさせていただきます。当初、この事業に参画した段階から、私はこの十勝岳を中心とするこの美瑛、上富良野地方を活性化する非常に有効な事業だというふうに理解のもとに取り組んでまいりました。そして、これまで専門員の活動だとか、あるいはツアーガイドの養成、あるいは教育分野への導入等、本当に多くの町民の皆様方がジオパークに対する理解を深めていただくとともに、多くの方が参画していただいております。そういったことは、将来の地域振興や、あるいはさまざまな分野に好影響を及ぼすと、今でも強く認識しておりまして、これは私が目指す地域振興の中でも特に地元の自然をありのままに生かして、そして育てていくという、本当に私の思いに沿った事業でもありますので、認定がいただければそれでよかったよかったというものではなくて、こういった活動が根底にあるということが大切だと理解しておりますので、もちろん認定も目指してまいりますけれども、しっかりとさらに住民の皆様方にこの事業を理解していただくことに力を注ぐとともに、そこから生まれる成果も上がるように、引き続き努力をしてまいりたいと考えております。

出典:上富良野町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月12日 議事録 PDF(74ページ) 間違いを知らせる