みんなの議会

上富良野町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月15日

(1)外国語対応職員配置について/(2)自転車を活かした、まちづくり観光振興について

2015年12月15日、上富良野町議会の一般質問で、金子益三議員が「外国語対応職員配置について」「自転車を活かした、まちづくり観光振興について」について質問し、町長 向山富夫が答弁しました。

質問者
金子益三 議員
答弁者
町長 向山富夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 6番 金子益三

私は、さきに通告してあります2点につきまして、町長に所信をお伺いいたします。初めに、外国語対応職員配置についてお伺いいたします。今年度、外国人観光客の入り込み状況につきましては全国はもとより、北海道においても過去最高の入り込みとなった地域が多数あると報道されております。まさに、爆買いなどの言葉が生まれるまで、アジアからの富裕層のインバウンドが激増している状況にあります。我が町においては東日本大震災、いわゆる3.11以前の中国本土からの観光客の入り込み状況の数字までには至らないものの、台湾や香港を初めとした東南アジア諸国からの観光客の入り込みも昨年に比べると、増加をしている状況にあります。さらに、富良野・美瑛の広域観光圏においての外国人観光客の入り込み状況は、さきの北海道新聞の報道にもありますように、年々大きく伸ばしている状況にあります。そのような中、先日、占冠村にあります観光施設も、中国企業が国内の大手リゾート企業から180億円を超える金額で買い取りが進み、今後ますます富良野・美瑛地域への外国人観光客の増加が見込まれる状況にあります。このような状況において、現在、我が町上富良野町の観光案内施設では、外国語対応の職員が不在の状況にあります。富良野市、美瑛町、中富良野町の観光協会においては、外国語対応職員が数名配置されており、占冠村においては、民間の観光施設に外国語対応の職員が常勤をしている状況にあります。我が町においては、かみふらの十勝岳観光協会で、正職員として外国語が対応できる職員が配置されておらず、パートの職員一人が唯一、独学で学んだ少しの外国語の対応をしている状況にあります。駅舎等で行っている観光ボランティアの皆さんにおかれましても、外国人の外国語への対応については困惑している状況にあり、我が町のこれからのインバウンド観光客増加のためにも、早急に外国語が対応できる職員を観光部署に配置させる必要性を強く感じますが、この対応についていかがか、町長にお伺いをいたします。2点目についてお伺いいたします。2点目は、自転車を活用した、まちづくり観光振興についてお伺いいたします。近年、北海道への新しい観光分野として、スポーツサイクリングを中心とした観光が大きく伸びている状況にあります。昔は自転車の旅行というと、お金をかけずに時間に制約がない学生さんたちが、ランドナーと呼ばれるツーリング型の自転車に乗って、通過型の旅行というのが主流でありました。しかしながら、昨今は数十万円から、高い物では数百万円の高級自転車による、本格的なツーリングやロングライド、さらには各種目的別のサイクルイベントが非常に人気で、多額の参加費を払ってでも遠方から訪れるようになってきております。富良野・美瑛の広域観光圏においては、富良野市を中心としたグレートアース、美瑛町では町が開催するセンチュリーライドに代表されるように、各種のサイクルイベントが人気を有し、年々参加者も増大傾向にあります。また、全国の自転車によるまちづくりでは、広島県と愛媛県が協働で行う「しまなみ海道」のサイクリストの取り込みは、観光客誘致の主流となっており、地場の産業の活性化や新しい産業の創生もされていることも現状事実であります。町においてもこの間、十勝岳ヒルクライムが2回開催され、上富良野町内の観光地を周遊しながら、町内で食事や買い物をして回るイベントなども2回開催されて、官民協働での自転車を活用した新しい観光振興への機運が非常に高まってきております。そこで今後の展開について、取り組みをどのように考えるかお伺いいたします。一つ目としては、町がイニシアチブをとって、富良野・美瑛エリアのサイクリングコースの核として、また、サイクリストへのおもてなしの拠点としての取り組みを行ってはいかがか。2点目としては、各種メディアを招聘し、サイクリストを多く取り組むために、有名なサイクル雑誌への協力をして、サイクリスト観光客増加に向けてこのエリアを発信するために、別枠の予算をつけて出版社と協働で別冊の出版協力をしてはいかがでしょうか。3点目は、観光客がみずからの自転車を持ち込まなくても、また、サイクリストの初心者が気軽に自転車に乗ってこの地域を散策できるように、公共のレンタルサイクリング拠点をつくり、富良野エリアで共有をし、自転車周遊観光の促進のためのインフラ整備と、有名な自転車メーカーとの協働により、この富良野地域エリア独自の自転車を開発してはいかがか。4点目として、現在、さまざまな民間の団体で取り組んでいる広域の事業へも町として後援をして、起業化、そして新たな雇用の機会の創出へのバックアップを協力してはいかがでしょうか。以上、2項目の中4点について、町長に所信をお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えをさせていただきます。まず、1項目めの外国語対応職員配置に関する御質問にお答えをさせていただきます。当町におきましても外国人観光客の入り込み数は大きく伸びており、本年度、上半期で約7,000人、前年度同期の約3,000人と比較いたしましても、2倍以上の入り込みとなっております。今後におきましても、この傾向が続くものと予想されますことから、増加が期待される外国人観光客への対応につきましては、充実を図っていくことは、重要なことと認識をしているところでございます。御質問の外国語対応の職員の配置につきましては、外国人観光客の皆様に不安を感じさせず、かつ快適に観光をしていただく上で、外国語対応の充実は重要であると認識をしておりまして、特に夏の期間における町内の観光案内所では、観光ボランティアの皆様の努力によりまして、情報提供などの対応が図られておりまして、年々増加する外国人観光客対応に、御苦労されていることも聞き及んでいるところであります。これまでも観光協会におきましては、ホームページや飲食店会員の料理メニューなどでは、外国語対応に取り組まれておりますが、外国語会話に対応できる人材を確保したインバウンド対応につきましては、観光協会など関係機関・団体との情報共有を図りながら、対応策等の検討を行ってまいりたいというふうに考えております。なお、外国人対応職員の配置につきましても、これらの検討を進める中で研究してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの自転車を生かしたまちづくり観光振興に関する4点の御質問につきましては、これら関連がありますことから、一括してお答えをさせていただきたいと思います。まず、現在、増加を続けておりますサイクルスポーツ愛好者を地域の活性化に結びつけていくことは、大変有効なものと考えており、さまざまな地域から訪れるサイクリストの皆様が楽しんでいただくための拠点、あるいは情報収集ポイント等の必要性は、十分に理解できるところであります。また、サイクリストのみならず、富良野・美瑛の広域観光エリアへ訪れてくれる皆様は、それぞれに思いや目的を持って来られていると思われ、圏域への誘客戦略として、今後、さまざなニーズに対し行政機関として果たす役割、あるいは民間力を生かす分野、さらに圏域内での各地域の特性や強みを生かしたすみ分け等を、十分に協議を重ねていくべきものと思っております。このような協議を通じ、御質問にあります情報発信、あるいは拠点づくり、また、レンタルサイクル等、個々の課題への町としての取り組み方を検討させていただきたいと思います。なお、現在、既に民間で取り組まれております広域事業への支援につきましても、必要に応じて推進をしてまいります。

質問 6番 金子益三

まず、1点目の外国語対応職員ということでございます。町長も答弁の中でありましたように、本当に我が町、早急に特に今、非常に増加しておりますアジアからの観光客ですが、いわゆる母国語でなくてもいいと思うのですよね。最低限やはり旅行客、日本に来られる外国人はおおむね、ほとんどの方が英語は通じるもので、できれば母国語というのは話せればいいのですが、最低限英語、英会話能力は持てる人が常勤していませんと、例えば不測の事態が、道案内ですとか、日の出公園をどうやっていったらいいですかということぐらいだったらいいのですが、やはり旅行の形態も変わってきておりまして、過去は大型バスで乗って観光地をただめぐっていくということですが、今は外国人の方もみずからがハンドルを握って運転をするというそういったものもありますし、本当に不測の事態、病院であったりとかいうものも駆け込みで来ることもございます。そういったものもありますので、少なくとも私が提唱したいのは、最低限でも英会話能力はできる、そういう常勤できる職員というものを、いずれかの施設に置くことが望ましいのではないかと思いますが、まずこの点いかがでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。多言語の中でもとりわけ英語ですね、英語による意思疎通というものがかなりの部分を占めていると、また、英語で対応しきれるというような状況は、御発言のとおりだと思います。とりわけ私もトップセールス等で、海外へ研修に行かせていただいた折なんかにも、痛切に感じておりますけれども、やはり意思疎通ができるというようなところには人も集まりますし、その効果というのは非常に大きいというふうに考えております。御質問の中にありましたとりわけ緊急時とか、あるいは不測の事態のときに即応できるそういう態勢というものは、これはやはり観光地としての自治体としてもしっかりと、その辺の備えは意識しておかなければならないと考えておりまして、これは育成― 10 ―すると申しましても、なかなか時間のかかることでありますので、そういうような能力を持ち合わせた方がそういう活躍の場、活躍していただけるような条件整備をこれからしていくことは、観光地としてしっかりと地域おこしをしていこうと考えれば、避けて通れないというふうに考えておりますので、どういった形で進めるかということについては、これから関係の方々と協議して進めていくことになると思いますけれども、方向としてはそういう御発言のようなことで、臨むことが必要だろうというふうには考えているところでございます。

質問 6番 金子益三

まずちょうど新年度を迎えるに当たって、恐らく観光協会サイドですとか、それからそういう観光施設サイドからも、そういった要望等は上がってくるものだと思っておりますし、やはり本来であれば本当に常勤として、町の職員の待遇の処遇のもとにしっかりと配置させるのが望ましいのでしょうが、町長が今おっしゃるように、人材の確保部分というもの、また、その専門職として雇うということがなかなか難しいでしょうから、そういう協会であったり商工会であったり、割と一般的な外国人観光客と公共の場で対応する時間の多いそういった機関に職員配置ということで、例えば実験的な形で3年なら3年とかという雇用期間を決めて、しっかりと雇用契約を結べる職員を雇ってみるというのも、一つのやり方だとは考えられますが、いずれにしてもこの観光客の入り込み状況、上半期の数値を見ましても、外国語対応できる人がいないから観光客が減っているということではないのですが、いずれにしても対応できる職員の置いてあるところというのは、やはりそういう魅力がある施設も持っていますし、それに対応できる人員配置もなっているということから、やはり富良野であり美瑛であり中富良野であり、そして占冠であるという広域沿線の中においても、非常に外国の方々をしっかりとおもてなしできる土壌というのができているところには、やはり大きな数字があらわれているということにもなっておりますので、やはり置いていかれないためにもこの上富良野町、早急にそのような方策が必要かなというふうに考えますが、その辺いかがでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の多言語対応に対します御質問にお答えさせていただきますが、御質問にいただきましたことの中に、重要な部分が大変多く含まれております。先ほどのお答えと重複いたしますけれども、やはりこの観光というものを主要産業に育てていくということを考えれば、一部民間にゆだねることのほうが効果が高いものもありましょうが、やはり公としてバックアップをすると、あるいは環境をつくっていくということもこれも大事なことでありますので、人材の確保の仕方、あるいは人材の処遇の身分の置き方、そういったものを少し研究しながら、例えば地域おこし協力隊のような人材の活用の方法も、方法としては考えられますので、すぐ目指して果たしてかなえられるかどうか、ちょっとわかりませんが、いずれにいたしましても目的意識をしっかりと持っていれば、早い対応が可能かと思いますので、これから意を用いてまいりたいと思います。

質問 6番 金子益三

ぜひそのようなさまざまな方策をとっていただきたいというと思います。あと、町長も御存じだと思うのですけれども、今、タブレットですとか、スマートフォンのアプリ、総務省がつくっているやつで、多言語の無料のアプリケーションがあるのですね。ここにもあるのですけれども、ちょうどこの間、参議院の長谷川岳先生が来たときに、フリーボイスというのがあって、日本語で「こんにちは」としゃべると、いろいろな国の言葉がそのまましゃべってくれるというのがあるのですね。それはスマートフォンでなくてもタブレットでもありますので、先ほど町長がおっしゃっていただいたように、やはりコミュニケーションというのはこういうツールではなく、生の言葉でするというのが一番安心感もありますし、それからおもてなし感も出るのですが、不測の事態ですとかそういった場合、本当にできない緊急の場合というのは、かなりな三十何カ国語ぐらい入っている、総務省で無料であるのですけれども、こういったものも例えばそういう観光施設であったりとか観光案内所にタブレットとして配置することで、いわゆる緊急のところを乗り切れると思いますので、そういったものを配置する。一方で、また、マンパワーを有した人と人との触れ合いというものを大切にしていくおもてなしというもの、両面から進めていっていただきながら、これらの外国語に対応することが望ましいと思いますけれども、その辺どうでしょう。そういったもののハードの整備なんていうのは、できるものでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。そういった便利なツールの活用についても、大変有効であると思います。ただ、どういったところが、どういう形で整備していくかということは、ま― 11 ―た少し視点が違うのかなと思いますが、ただ、そういうもので十分に活用しながら、やはりメインは人が対応することが望ましいのでしょうが、緊急的な場合にはそういったものの活用というものも有効であると思いますので、観光協会初め富良野の広域観光も含めまして、そういった協議の中でぜひ上富良野も、おくれをとることのないような対応をしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 6番 金子益三

本当に町長とは、思いが同じところがありますので、ぜひ進めていただくよう私たちも強く協力させていただきたいと思います。2点目の自転車を活用した、まちづくりのことでございますが、若干もう少し深掘りして私のほうから再質問したいなと思うのですけれども、いわゆる町がイニシアチブをとっていただきながら、このエリア内で拠点をしていただきたいなというのは、やはりまだまだ自転車観光というのは、日本において、特に北海道においては日が浅いように私も感じております。ただ、熱烈なファンというのが非常に多い分野でもありますので、この富良野・美瑛の広域観光の中においても、まだまだ未成熟な観光分野にあります。ですから、チャンスというか、チャンスという言い方ちょっと語弊がありますけれども、地形的にも、それから人材的にも、それからいわゆる外から見たエリアの中の立地としても上富良野、非常に自転車を生かした交通づくりだったりとか、その観光づくりというものに対しての優位性というのを非常にエリアが高いものですから、ぜひ近郊のエリアであったりとか、また、他の観光圏に負けないというか、先んじてやることが非常に望ましいかなというふうに思っております。官民のいわゆる機運が今、非常に上がってきている状況にありますので、ぜひここは町長、リーダーシップを発揮していただいて、他の自治体と共同はもちろん共同でいいと思います。上富良野町だけということはないのですから、核として、中心としてここがいわゆるサンクチュアリになるべきだというふうに考えますが、その取り組みについてはいかがでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の自転車の振興の御質問についてお答えさせていただきますが、私みずから自転車の愛好者の仲間に入っているような、まだそこまで到達しておりませんので、割り引いて聞いていただきたいと思いますが、今、金子議員のほうからは自転車を生かしたまちづくり、地域おこしということで御発言いただいていると思いますが、そういった特定のスポーツ、あるいは物を通じて地域おこしをするという事例は、全国にたくさんあることも承知もしております。ただ、自転車につきましても私の知る範囲においても、広いフィールドを走って楽しむ方、あるいはヒルクライムのような競技性の高いそういったものもありますでしょうし、そういう中からこの上富良野がその核として、拠点としてそういったことの機能を持つことによって、それらがさらにしっかりとした育っていく拠点に、拠点というか、そういう力を与えることになるとすれば、それはどういう形が望ましいかということはもう少し議論を重ねていかなければ、町が主体的に取り組むとすれば、仮に仮定すれば、他にもいろいろ町おこしのツールとなり得るものもあることから、そこは少し、町の立ち位置はどういうふうにあるべきかということは、少し議論を必要とすることと思いますけれども、いずれにいたしましてもそういった将来性を見込めるものについて、ただ、後ろから眺めていればいいということではないと思いますので、少しいろいろ研究をしながら、冒頭のお答えでも述べさせていただいていますけれども、自転車だけということに特化しないで、さらにあらゆる上富良野、富良野エリアを発信する拠点が上富良野から発信できれば非常に望ましいことなので、その辺は少し幅広く勉強させていただきたいと思います。

質問 6番 金子益三

私も本当にそうなったらいいなと思いますので、今後ともしっかり知恵を出し合いながら、上富良野の魅力というものをいろいろなツールを使って発信していくのは大事で、その一つに、今、まだまだそのブームではないのですけれども、火つけ役となった自転車というものは、有効なものになるというふうに考えますので、引き続きお願いしたいと思います。それで、先ほどの二つ目のいわゆるメディア招聘というところなのですけれども、具体的に言いますと、自転車業界というところの一番の王道の雑誌でサイクルスポーツという雑誌があります。これは非常に自転車の競技をされている方、それからツーリングをされている方、幅広く購読をされているのですけれども、実は八重洲出版という出版会社が、今回別冊で第1号が、先ほど申しました「しまなみ海道」の特集の別冊を先般発行いたしまして、これもかなりな売り上げというか、いわゆるサイクリストの皆さんにとってはバイブルとなるべくものなのです。内容については本当に、しまなみ海道に即した枝― 12 ―道であったりとか、それから一番いいなと思うのは特産品であったりですとか、それから食べる物、その町並み・文化そういったものも全部紹介して、いわゆる丸ごとしまなみというものが、第1号として出版されました。今、第2号はどこにするかという選定がまだないという、実はその出版社の編集長が上富良野町に来られて、上富良野町の十勝岳サイクルクラブにおいて、TCCの会長さんと直接お会いしていろいろ進めて、次はどこにしようかという打ち合わせをされている最中でございました。やはり出版に当たる、いわゆるこちら側からのコミッション等々も発生してきますので、簡単にその選定というのはできなかったのですが、広い意味でこの上富良野町だけでは、今言う広域の富良野・美瑛の中の拠点としてやるのであれば、西のしまなみ、そして北のいわゆる大雪山を背景としたこのエリアというのは、非常にサイクリストにとっても魅力あるものでありますし、そういうかなりな大きなメディアというものを利用するということによって、また、ボトムアップが図られるのかなと思います。ぜひこの辺、上富良野単体の事業でなくても構いません。そのための広域観光圏の富良野・美瑛の協議会もありますので、そういったものの中で、町がそういう第2号としてやるものなどの提案なども、ぜひ町長のほうからしていただきたいというふうに考えますが、この辺はいかがでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の自転車振興に伴います地域発信についての御質問にお答えさせていただきますが、そういったメディアを通じて発信をしていくということは、さまざまな事業振興の中では、今では大変大きな力を持っているというふうに私も理解をしているところでございます。とりわけサイクルスポーツにつきましては、しまなみ海道につきましては、もはやあそこはサイクルスポーツをされる方の聖地というふうに私も聞いておりまして、なかなかそこにはまだまだ及ぶものではないかなというふうに思いますが、広島県、それから対岸、四国愛媛ですね、両自治体も非常にこれまで熱心に取り組んできたということも伺ってもおります。そういうような、あそこまで一気に到達することは不可能にいたしましても、議員から御発言ありましたように、広域圏としてやはり今、サイクルレーンも整備をさせていただいているところでありますので、そういう発信のチャンスがあれば、それは大いに事業、今まで行ってきた事業を有効に活用することになりますので、ぜひ広域圏の協議会の中で、そういった取り組みについての提案と申しましょうか、発言もしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 6番 金子益三

ぜひ広域を上手に使っていただきながら進めていただきたいと思います。3点目のいわゆる公共のレンタルサイクリングでございますが、これは割と公共のレンタルサイクリングというのは、大きな自治体さまざまなところで扱っている。有名なのは東京都の乗り捨てていくというやつもありますし、それから大阪の堺市は、町のほうで管理をしてやっております。もちろん、このしまなみに行ったときも、私も自分でも乗ってみたのですけれども、あそこもレンタルサイクリングをやって、何がいいかというと、この辺のレンタルサイクリングというのは、借りたところに返さなければならないのですね。ただ、広域で取り組んでいるというのは、乗り捨てができるのですね。自動車のレンタカーあたりも借りたところと返すところが、同じところよりは、借りたところどこでも返せますよというのは、非常に優位性が高くて、いわゆる使い勝手がいいものになっております。そういったもののシステムというのをぜひ、この富良野・美瑛の中で取り組みをしてみてはいかがかなと。例えば、上富良野へJRで来て、上富良野駅あたりから乗った人が、中富良野のほうの花畑を見て、そして富良野のワインハウスでお土産を買って、そこで乗り捨てることができるとかというそういうシステムが、いち早く構築されればいいなというふうに思いますし、ただ、普通の自転車はやっぱりおもしろくないのですね。先進事例のすばらしい取り組みというのは、そこの町独自の自転車を開発させるのですね。美瑛で言いますと、大手のジャイアントさんが非常に連携を図っておりますし、その町並みに合う自転車というのをデザインして、ここから始まりというところのおもてなし事業というのを、ぜひ進めていただきたいと思います。いろいろなサイクリストだけではないのですね、普通の観光客が公共の交通機関を用いてきたときでも、周遊できるというシステムができると思いますので、そういった一つの切り口にもなると思います。その辺はいかがでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員のレンタルサイクリングについての御質問にお答えをさせていただきます。何と申しましょうか、取り組み、そのシステムとして、そういったことは大いに観光に訪れた方々には、喜んでいただけるシステムかなというふうに思― 13 ―います。ただ、非常に自治体等が、公が主体的にやることになじむ事業かどうかということから申しますと、どちらかと申しますと、私が申し上げるのはあれですが、非常に役所というのは商売が得意ではないものですから、まさしくそういうような地域のオリジナルの特色のある自転車だとか、あるいは方々の観光スポットで乗り捨てできるとか、そういうことはまさしく民間の皆さん方がネットワークをつくって、そして取り組んでいただけることのほうが、自分の商売にもつながりますし、そういう側面から行政としてお手伝いは可能であったとしても、そういったことはまさしく民間の皆さん方が多様なニーズを、知識を持っておられますので、そういったところに私どもからアプローチしていくことは結構ですけれども、これは民間にゆだねることのほうが実効が上がるのではないかというふうに考えておりますので、私どもとしてもそういった御相談があれば、側面から御協力させていただくようなことはあると思いますけれども、行政が主体的にというのは、なかなか難しいのではないかなというふうに思っております。

質問 6番 金子益三

もちろん行政が、それで金もうけをしなさいとかということではありません。例えば、乗り捨てをすると、当然、回収等々もありますので、そういったところのトラックに自転車を積んで戻したりするというところを、広島と今治の間、尾道と今治の間もそういったものは行政のほうでサポートしながら、運営をしているという事例もありますので、それから東川さんですか、あれは観光協会さんがモンベルさんと提携をして、観光協会の中にレンタルサイクルに新しい自転車を、マウンテンバイクを数台買って用意するというふうにも、何かそういう事業も取り組んでおりますので、100%町がやれということではないので、今、町長おっしゃったように、民間と連携を図りながら、民だけではできないところを一緒にやっていっていただければ、非常にこのエリアとしても囲い込みがまたできて、特色ある周遊型の観光につながるのかなというふうに思いますが、先ほど町長も町がやるのではなく、町は側面からということでありましたが、もう一歩踏み込んで、そういった実働できる部分であったり、もしくは町と自治体間で協力をするような話し合いのテーブルに乗るというのは、民間では簡単ですけれども、そういうではなくて広域観光圏の中で、エリアとしてやっているというのは、やはり首長の皆さんの連携が必要となってくることから、そういった取り組みをぜひ必要だと考えますが、その辺はいかがでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。そういった新しい領域に事業を展開するというときに、今、御質問の趣旨のみならず、事業のみならず、やはり一定程度民間の皆さん方、こういった民間の皆さん方が力を発揮することが望ましいような事業につきましては、ある程度成熟、熟度が積み重なってきて、事業としてひとり立ちできるような状況が生まれてくることが、まず大事ではないかなというふうに考えております。これからいろいろサイクルスポーツ、あるいは自転車を通じた観光等が、どのように展開してくるかということを少し見きわめながら、そういったものがある程度、成熟してきたなというふうに感じられるようになった段階では、次のステップに進むそういうお手伝いも協力も必要であろうと思いますので、少し今この部分について勉強、あるいは推移を見るまだ時期かなというふうに考えているところでございます。

質問 6番 金子益三

いろいろな観光の切り口というものは、たくさん上富良野町を中心とした十勝岳あり、そしてその丘陵があり、スポーツ施設があり、本当にそういった中では、さまざまな切り口の中のもしかしたら一つのスポーツかもしれませんが、やはりこれから何といいますか、健康であり、観光であり、そして環境にも優しい。ヨーロッパなどでは、CO2の排出を抑えていくということからも自動車を入れるのではなく、ある土日はモータープールにして自転車か、もしくは公共のバスかというような形で、環境にも配慮するといった意味から、この富良野地域にぴったりなまさしく観光であり、まちづくりのキーとなるものであると思います。最後になりますけれども、民間のさまざまな他団体が自転車に関する小さな動きから、本当に大雪山を一周するようなコースをつくったりとかいうことも進めておりますし、そうなりますと、管内をまたぐような大きな事業になったりするようなことも進めていると聞いております。そのような中で、町内の皆さんが気軽に走れるような堤防の河川の整備であったりとか、それから今おっしゃっていただいた自転車レーンの拡充であったりというものも含めて、今、さまざまな総務省ですとか、それから開発の現職の中にも非常に自転車好きの方がいらっしゃって、この地域を注目しているという状況を聞いておりますので、町長として、ぜひ上富良野町のトップセールスをそういった方― 14 ―に、この地域の優位性というのをますますこれからPRしてほしいのですが、この辺はいかがでございましょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

6番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。こういった新たな観光のツール、あるいは地域おこしのツール、こういったものを戦略的に進めていく中で、常々、私は思っておりますが、きっかけをつくったり、あるいはここ一番というときに背中を押す、そういう役割を行政が果たすということは、これは大変大事であろうと思いますし、まさしく行政の果たす部分だと思っておりますが、どちらかというと、そういった環境をつくっていく中で、やはり高い志を持っておられる方、一方ではどちらかというと関心度の低い方々、そういった多くの皆さん方が混在する、まず地域には混在しておりますので、そういう中から機運を、住民の皆さん方、地域の皆さん方が後押しをしてくれるようなそういう地域のムードと申しましょうか、そういった環境をまず、環境が整っていかなければ安定した事業、安定したイベントとなかなかなりづらいというふうに私、常々考えているものですから、ぜひ今、金子議員から御提言ありましたようなさまざまなことにつきましては、行政としてそういったものを開花していくようなお手伝いなり、バックアップは大いに検討してまいりますけれども、地域の皆さん方の理解が進む速度と熱心に取り組む方々に、余り速度に差ができてしまってもこれは不幸なことになりますので、その辺は少し私どもこれからじっくりと検討させていただきたいと思いますので、御理解賜りたいと存じます。

出典:上富良野町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月15日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる