みんなの議会

上富良野町議会 平成25年第2回定例会 2013年6月19日

農業所得に対する町長の考え方を伺う

2013年6月19日、上富良野町議会の一般質問で、岩崎治男議員が「農業所得に対する町長の考え方を伺う」について質問し、町長 向山富夫、産業振興課長 松田宏二が答弁しました。

質問者
岩崎治男 議員
答弁者
町長 向山富夫、産業振興課長 松田宏二

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 9番 岩崎治男

私は、さきに通告をしております上富良野町の農業所得に対する町長の考え方を伺いたいと存じます。先日、安倍晋三首相は、講演で、農業強化と景気回復に向けた企業支援を柱とする成長戦略を発表いたしました。農業関連では、農家が生産から加工、販売までを手がける6次産業化の市場を今後10年間で10兆円に拡大するとともに、農業農村の所得を現在の3兆円から倍増させると発言いたしております。また、企業支援では、民間の設備投資額を今後3年間で年70兆円規模に拡大する目標を掲げました。向山町長は、2期目の新しいまちづくり構想で、生き生きとした産業育成ということで、一つ、新しい産業の創出、二つ目、特産品を活用した食による地域おこしを構想としております。若者が希望の持てる上富良野町の農業、農村、また、6次産業に対する推し進め方はどのように考えているのかを伺います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番岩崎議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、農業所得の向上と6次産業化の推進に関する御質問にお答えさせていただきます。議員御発言にありましたように、安倍首相は、農業の所得向上に対し非常に積極的な数値目標を掲げ、今後の農業施策への大きな期待を感じさせている状況にありますが、同時に、農業者自身の頑張りも強く求められているものと考えているところでございます。この6次産業化は、農業者の多角経営による所得の向上、経営安定のみならず、雇用機会の拡大や他の産業への波及も期待できることから、有効な地域振興策の一つであると認識をしております。6次産業化に係る事業につきましては、法に基づく事業計画認定者に対し、国の直轄事業として実施がなされてきたところでありますが、平成25年度以降の認定案件につきましては、都道府県の交付金事業として展開されることとなりました。現在、当町にも認定を受けた経営体が二つございますが、新規の発掘も視野に入れ、国及び北海道の総合的な事業支援とともに、町といたしましても、認定などに必要なサポートを行ってまいりたいと考えております。また、上富良野町の良質な農畜産物を活用し、農業者はもとより、商工観光事業者等との連携も強化し、新たな事業展開を図っていくことは十分可能であると考えられますので、期待しているところでございます。しかも、これらの取り組みは、地域振興、産業振興上も大変重要であり、町といたしましても、関係者と情報を共有し、必要な支援を行ってまいりたいと考えております。さらに、農業の6次産業化を初め、新たに産業創出や地域おこしを図る上で、若い力や若者の発想を生かしていくことはとても重要でありまして、事業の成否の鍵を握っていると言っても過言ではないと思います。このことから、私といたしましては、農業の担い手や、各業種の担い手確保や人材育成は、積極的に力を注いで取り組んでまいりたいと認識しておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 9番 岩崎治男

ただいま町長から答弁をいただきましたけれども、やはり、町長の新しい2期目の構想の中でも何点か挙げておりますけれども、その中におきまして、人間アカデミーを創出し、さまざまな分野の人材を掘り起こして、農業主交流の活性化を図るというようなことでございまして、交流も大事ですけれども、新しいノウハウを持った人材の発掘が必要なわけですけれども、そのためには、農業後継者、これらの伴侶が絶対条件なので、やっぱり神聖な家庭を持って、そこから出発するの― 58 ―が、この経営体の原点であるというふうに思っているところでございまして、その方策として、農業委員会とかJAのアグリパートナーなどが、いろいろと支援策を考えてやっているわけですけれども、ちょっと横にそれるかもしれませんけれども、こういった農業後継者と言われる若い男女が、今どれほど存在しているのか、もしわかれば発表してもらいたいなというふうに思います。

答弁 産業振興課長 松田宏二(産業振興課長は2013年6月まで)

ただいまの、9番岩崎議員の後継者の関係についてであります。私どもで、昨年5月の調査の中での人・農地プランの関係で集約したデータがございますので、それをベースにお知らせしたいと思いますが、その中では、69の後継者という数字で押さえております。以上であります。

質問 9番 岩崎治男

私も私的に、確かな情報ではございませんけれども、調べましたけれども、これについては日々動くものであるから、確かな、固定した数字では、今、課長からも答弁がありましたけれども、こういった約40名近い男女が存在している中で、なかなかその進展が望めていないという状況を把握しているわけでございまして、これらのことを、やっぱり町長が先頭になって解決をして、この上富良野町が安定的に若者が住めるような、そういう状況をつくっていただきたいなというふうに思っているわけでございまして、また、これらの対策として、最近どういうような動きというか、活動をなされているのかについても、わかれば言っていただきたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番岩崎議員の、まず、農業の後継者の花嫁対策というような切り口での御質問かと思いますが、確かに、パートナーを得るということは、大変、将来を考えても、町といたしましても重要なことでございますし、それぞれの、各現在の農業委員会、あるいは農協等の組織も総力を挙げて取り組んでいる実態ということは御理解いただけると思います。また、町といたしましては、そういう取り組みもありますでしょうが、一方では、やはり私としては、産業として、職業として、やはり農業というものがしっかりと認知をされて、そして、若い人たちに魅力を持っていただけるような、そういう環境づくりも一方では大事であろうというふうに考えておりまして、人づくりも大事でしょうが、環境づくりも一方では大事だと。そして何より、やはり、男性、女性に限らず、異性に魅力を感じさせるようなまず人に育てていただくということも基本にあるわけでございまして、取り組めるところから取り組んでいるというふうに御理解いただきたいと存じます。以上でございます。

質問 9番 岩崎治男

今のあれで町長の考えは伺いましたけれども、今、わからないですかね、その辺の原因、経過、産業振興課のほうで、動きについては。集まって何か、富良野地域で行ったというような情報は新聞にも出ていましたので……。

質問 9番 岩崎治男

そうしたら、次に行きます。それでは、町長に伺いますけれども、町長の公約の中に、人、自然、食の資源を生かして、農、商、工業の連携を推し進める新たな力強い産業の振興と雇用の創出を図るというのがございますけれども、これについて伺います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番岩崎議員の御質問にお答えさせていただきます。まさしく、私のまちづくりの大きな柱であることはおっしゃるとおりでございます。この恵まれた自然、さらには豊富な食資源等を最大限に活用いたしまして、農業の分野だけにとどまらず、多くの業種業態の方々が、こういった、地域に存在する資源を最大限に活用して、そして、そこから、願わくば、新たな仕事が生まれ、新たな業態が生まれることを私としては大変期待しているところでございまして、そういうことに向けて、今、まずそれを進める根っこには、さっきの質問にもありましたように、人材育成がやはり避けて通れないということでございまして、そういった施策を重ねていくことによって相乗的に効果が出てくるものと期待しておりまして、ぜひ、これからはさらに積極的に町が主体的に、そういったことに対する発信を続けながら、活性化に向けて取り組みたいと。これはもう既にそういう動きをさせていただいておりますが、さらに意を持って取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

質問 9番 岩崎治男

次に、特産物を活用した食による地域おこしということで、6次産業の先ほどお答えもいただいておりますけれども、そういった中にありまして、先ほどの答弁にありますけれども、当町にも認定を受けた経営体が二つほどあると― 59 ―いうようなことを確認しておりますが、どのような内容の経営体が存在するのか、お聞かせください。

答弁 産業振興課長 松田宏二(産業振興課長は2013年6月まで)

ただいま、9番岩崎議員の御質問にお答えしたいと思います。認定を受けた2件の具体的な内容でございます、認定内容です。それにつきましては、一つにつきましては、醸造用のブドウの栽培とワインの製造販売事業ということを事業メーンに掲げまして、それらを展開していきたいという計画内容で認定を受けたところであります。もう一つにつきましては、その農業者、法人で生産しておりますハルユタカですとか、きたほなみというようなものを使いまして、パン、スイーツなどの商品開発、あるいは販売までつなげて、そういう事業展開をしたいという内容の計画を持って事業認定を受けたという内容になってございます。以上であります。

質問 9番 岩崎治男

この6次産業というのは、生産からずっと経過いたしまして、これに付加価値をつけて加工して販売するという、こういうシステムでございまして、国も今回新たに力を入れている事業であるなというふうに思っているところでございますけれども、町といたしましても、支援するといっても、これはかなりのやっぱり資金を持たなければできない事業であるというふうに思っているわけでございまして、国もこういうのにまだ正確な新聞報道はされておりませんけれども、内容が発表されて、金銭的にも、助成とかを活用してやるということになったら、上富良野町もそういう考えを持っているのかどうかということをお伺いしておきます。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番岩崎議員の6次化も含めた御質問かと思いますが、6次化につきましては、これは非常に言葉は魅力的な言葉でございますけれども、それでは一歩そこへ踏み出すとすれば、非常に多くのハードルがあることも現実でございます。とりわけ、6次化事業につきましては、農業者だけが取り組むというようなことを想定しておりませんで、他産業の方々も含めまして、1次産業、2次産業、3次産業、数字の語呂を合わせて6次化と言っているわけでございまして、広く、多くの方々がかかわらなければなし得ないということでございまして、そういった接着剤的な働きは、町は積極的にするべきだというふうに思っております。そして、そういう中から、新たな事業形態が生まれるというような状況を迎えることになりますと、町としてことしから、事業として置いております、新しい業態を興す、業を興す部分については、支援策も既に整えておりますので、そういったものを活用していただいて、あるいは、6次化ということで事業を進める上においては、国としての大きな支援策、メニューが用意されておりますので、そういったものをあわせて、初速をつけられるようなことにお手伝いをさせていただきたいというふうに思っております。以上でございます。

質問 9番 岩崎治男

この上富良野町においても、今のところ二つの共同体がそういうことを考えているというようなことで、ブドウワインだとか、それからうどんやパンになる麦類のそういう加工だというふうに今受けとめたところでありますし、町長も、支援策は惜しまないというような発言でございます。そういった中にありまして、上富良野の特産品であります、今、プレミアムビールもつくっておりますけれども、やっぱり、こういった、上富良野の特産品としてのビールをこういうものに活用するような、そういう支援策も必要でないかなというふうに思います。そういったことで、ちょっと伺って次に行きたいと思いますけれども、ビールの原料となる大麦、ビール麦、それから、現在、ホップの耕作農家は何戸ぐらいで、面積はどうなのだろうということがあれば教えてもらいたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番岩崎議員の御質問にお答えさせていただきます。ホップにつきましての御質問につきましては、業として栽培されている農家は3戸だというふうに理解しております。しかし、プラス、サッポロビールが直営でホップの栽培を昨年度から着手していただいておりまして、ホップを栽培している事業体としては四つかなというふうに理解しております。面積につきましては、データがありましたら課長のほうからお答えさせていただきます。

答弁 産業振興課長 松田宏二(産業振興課長は2013年6月まで)

ただいまの、面積につきましては、トータルで3.8ヘクタールということで現在のところなっております。以上であります。

質問 9番 岩崎治男

このビールの原料になるホップにつきましては、以前は17戸ぐらいの農家がホップを栽培していたのが、今お聞きしますと3戸で3.8ヘクタールということで、本当に存亡の危機にあるなというぐらいの数字になってしまった― 60 ―というような状況でございまして、これが何とか、ラベンダーとともに町起こしに活用するように支援をしたらいいのではないかなというふうに思うわけでございます。今実際に耕作している農家の皆さんとも話し合いましたけれども、親父の代が終わって、今、30代、20代の息子の代にチェンジした、農業経営を譲ったというか、そういう状況の中で今新しく、このホップをまた手がけていくのだというお話でございまして、これも、なかなか、採算性等、その手間暇が随分たくさん要る職業だそうでございまして、これらも何とか掘り起こしていただきたいなというふうに思っているところですし、今回の6次産業としても、ワインやうどんも必要ですけれども、このビールを活用した6次産業をつくるべきだというふうに思います。これが、上富良野の名声を高めていく一つの産品になるなというふうに思います。もう一度、このビールの原料についてお伺いをしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番岩崎議員の御質問にお答えさせていただきます。ホップを活用した産業の活性化をというような趣旨かなというふうに思います。現在、先ほどお答えさせていただきましたように、新たにサッポロビールさんが直営のホップ栽培畑を設置していただいておりまして、ことしさらに面積も拡張している実態でございます。岩崎議員のお話にありましたような、まさしくサッポロビールさんが、そういった活動を通じて、社員の教育はもちろんですけれども、地域の地域おこしにもぜひ活用していただきたいということで、これは町もその事業に積極的にかかわった中で、現在取り進めをさせていただいておりまして、今回の事業の事業化の窓口も町がさせていただいておりまして、既にそういうことで取り組みを進めておりますので、これがしっかりと果実ができるようになるように期待しておりまして、作物ですから、一気に大きくなりませんので、そういうことで、確実にその歩みを進めているということは御理解いただきたいと思います。

質問 9番 岩崎治男

次に、町長が先ほどの最初の質問の中で、上富良野町の良質な農畜産物を活用した商工関係と連携した地域おこし、地域振興上、これらのことを考えているということでございまして、上富良野産の豚肉や牛肉などのブランドを進める上において、各地域がそれぞれの地場産の牛肉や豚肉を今つくって売っているわけでございまして、こういった中で、上富良野は大型の畜産業者もふえまして、飼育農家がですね、大々的にやっているわけですけれども、これらをどのように、今後、もっと上富良野産の豚肉や牛肉をPRしていくのかということでお尋ねをしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番岩崎議員の御質問にお答えさせていただきます。ただいま御質問をいただきました、上富良野町で生産されております豚肉あるいは牛肉等のブランド化、ブランド化については、私は、これは一定程度定着してきているというふうに思っております。ただ、それをさらに拡充、拡大していくかということは、民間の皆さん方の力によるところが多いわけでございますが、町として観光振興等のツールを通じてPRをしていくことは、既に多くの商業者の方も既に取り組んできてくれておりますし、事業者みずからもそういう状況にございます。特に、畜産、養豚、あるいは牛肉生産のそれぞれ事業を行っていただいております事業者の方々も、御案内ですけれども、上富良野工房さんにつきましては、今、増築工事の真っ最中でございます。これらによってブランド力も高まりますし、さらに、私といたしましては、地元雇用がふえるということにも結びついておりまして、大変ありがたいなと。一方の肥育牛についても同じような、今、もうブランドとしては非常に、先日お話を伺いましたところ、東京の芝浦市場におきましても、非常にその名声が高まってきていることを直接バイヤーの方からもお聞きいたしまして、心強いなと感じているところでございまして、さらに町として側面的な支援ができる部分については応援させていただきたいと。そして、ひいては、町の活性化に結びつけていきたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 9番 岩崎治男

最初の課題のほうに戻りますけれども、上富良野町の農業所得の向上ということで最初に質問しておりますけれども、農業ということは過酷な職業でございまして、まず、土地を求めて、それに種をまくわけですけれども、種をまくためには農機具、それも、昔のような手作業ではなくて、何百万円も、物によっては、1個が1,000万円以上する、そういった機械を活用しなければ、今、世間で騒がれておりますTPPに対抗できるような北海道農業は構築できないというふうであるわけでございまして、こういった中で、今、安倍首相は、この所得を10年間で倍増するのだという、今後を見きわめなければ、何も我々農業者として期待できるものはございませんけれども、やはり希望を持って、これを我々も見習いながら推移していかなければならないということでございます。町― 61 ―長も、上富良野農業の所得が倍増できるような、そんな施策を考えて今後活動してもらいたいというふうに思います。町長の考えを伺います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番岩崎議員のお尋ねにありました、農業の所得向上等についての御質問にお答えさせていただきますが、私の理解では、今、国でさまざまなことが述べられておりますことは、国として農業所得を倍増しようという目標を掲げていることは、その奥深いところは私もなかなかわかりませんが、国が、漏れ伝わってくるところによりますと、農業者の所得を倍にすると言った覚えはないと、農業の所得を倍にするということでありまして、昨今、いろいろ審議会等で審議されております内容を聞きますと、外国の資本等も農地の取得にはフリーハンドで参入できるようなことも、内閣府の要職を務めておられる方が発言しているというようなことも聞いておりまして、非常にその先には、まだ霧が晴れていない部分がたくさん現在ある状況でございます。私といたしましては、まず、農業の所得をふやすことも大事でしょうけれども、農業者をしっかりとこの町で育てていくということが私は根っこにあるべきだというふうに考えておりますので、そういう認識のもとでこれからも取り組みをさせていただきたいと思います。以上でございます。

出典:上富良野町議会 平成25年第2回定例会 2013年6月19日 議事録 PDF(65ページ) 間違いを知らせる