みんなの議会

上富良野町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月22日

(1)農業の振興について/(2)上富良野高等学校の振興について

2011年6月22日、上富良野町議会の一般質問で、和田昭彦議員が「農業の振興について」「上富良野高等学校の振興について」について質問し、町長 向山富夫、教育長 北川雅一が答弁しました。

質問者
和田昭彦 議員
答弁者
町長 向山富夫、教育長 北川雅一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 和田昭彦

私からは、さきに通告してあります2項目5点について、町長並びに教育長の見解をお伺いしたいと思います。まず1点目の農業の振興についてですけれども、一昨年、昨年と2年続きの異常気象の上に、今春の不順な天候によって春耕期の農作業が大変におくれ、出来秋が心配されている状況にあります。このように、異常気象が地球規模で起こって、この気象状態が恒常化しつつあり、我々、自然相手の農業者にとって、そして自然の恵みをいただいて生活している農業者にとっては、厳しい農業経営がこれからもますます続いていくのではないかと心配しています。また一方で、上富良野の農業後継者がいるということを答えている農家は30%にも満たず、また、後継者となるべき子供がいながら後継者として育てていない農家も多く、経営主の高齢化により農家戸数の減少がこれから加速されることが予測され、我が町の農業を取り巻く状況はますます厳しさを増しています。このように、基幹産業としての農業を支えるために、平成21年に第6次農業振興計画が発表されたわけですけれども、その振興策がきめ細かく執行されることが、これからの我が町の農業にとって大切なことだと思いますけれども、今回は第6次農業振興計画に盛られていなかったことで、余り予算のかからない次の3点について推進してはどうかと提案したいと思います。まず1点は、後継者不足から離農が予想されるわけで、当然、農地が流動化されます。流動化される農地が効率よい経営ができるように、交換分合、交換耕作を政策的に推進して農地の集積化を図ってはどうかということです。第2点は、都会の子供たちとの交流をする農家民泊を推進することによって、彼らから逆に農業のすばらしさを学び、そのことで農村の活性化が図られるとともに、後継者の育成にもつながると思いますが、どうでしょうか。それから3点目に、このように厳しい農業経営を進めていくために、視野を広め客観的に農業を見つめることのできる後継者を育てるために、専門大学、農業系の大学への進学や外国への研修、あるいは国内の先進地への研修を奨励して、そのための奨学資金を無利子で貸与して、町に戻って経営に参画するようになってから返済する制度をつくってはどうかと思います。次に、上富良野高等学校の振興について、教育長にお伺いしたいと思います。上富良野高等学校は、昨年、定員オーバーする42名の新入生が入学し、400名を超える野球部を応援する会などが設立されるなど、地域と学校が一体となって振興に取り組むすばらしい形が生まれて大変喜ばしく思っていました。しかし、今年度の入学者は27名で、一昨年までの人数に戻ってしましました。今年度、学力アップ対策として100万円の予算が計上され、一定の成果が期待はされるものの、今後も定員を満たない状態が続けばキャンパス校化して、やがては廃校という運命をたどるのではないかと思います。そのようにならないために、思い切った振興策に取り組むべきではないかと思います。それで、まず1点は、上富良野高等学校教育振興会は、広く町内の関係団体の代表で構成されています。この会が資金的な支援だけではなくて、平成18年に統合反対の存続運動で集めた8,421名の署名と、今年度の入学者数27名のギャップを重く受けとめ、いかに定員を確保するか、それぞれの立場から議論を深めていくべきだと考えますけれども、いかがでしょうか。それから、特色のある学校にするための一つの方法として、今、国が観光立国を目指して観光産業の振興に力を入れているのにあわせて、観光施設、業者等と提携して観光ビジネスコースを設けることを道教委にお願いしてはどうかと。以上、町長と教育長から回答をお願いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番和田議員の御質問にお答えさせていただきます。まず1項目め、農業の振興に関する3点の御質問にお答えさせていただきます。ことしの農作業等の状況は、行政報告でも申し上げたとおり、4月下旬からの天候不順により畑作物の播種期が5日から2週間程度おくれたことから、― 65 ―今後の生育について心配しているところであります。また、基幹産業である農業の後継者不足につきましては、私といたしましても議員と同様に大変危惧をしているところであります。まず、1点目の農地の集積化に関する御質問でございますが、農地の集積化は農作業の効率化を図り、経営安定に向けて大変重要であり、これまでも町内各地区の農地利用改善組合が主体となり、農業委員とともに農地の売買及び賃貸借のあっせんの際に積極的に推進していただいております。また、町といたしましても、基盤整備事業の中で引き続き換地事業を積極的に推進し、農地の集積化を図ってまいります。交換分合や交換耕作による農用地の集積化は、通作時間の短縮、作業効率の向上、大型機械の効率的利用など、省力化や生産コストの低減が図れることは承知しております。国の補助を受けて行う交換分合等の制度もありますが、これには一定地域の耕作者の半数以上の同意や農地価格の評価など課題も多くあることから、町が取り組みを行うことは現状では厳しいものと考えております。次に、2点目の農家民泊についてですが、現在、町内においては修学旅行生等を対象に宿泊を伴う農業体験を受け入れる農家が1軒あり、昨年は述べ約320名の受け入れ、本年も約300名程度の受け入れを予定しております。また、日帰りの農業体験につきましても、昨年は12軒の農家が約350名の受け入れを行っており、本年は8軒の農家で600名の受け入れを予定している状況にあります。これらの取り組みが後継者の育成につながることとなれば幸いと思いますが、むしろこれからの次代を担う子供たちに農業のすばらしさと上富良野の豊かな自然を伝えるとともに、農業の6次産業化や農村地域の活性化につながっていくことを期待しております。次に、3点目の後継者育成に向けた修学資金の貸付制度についてでありますが、まず、農業大学等へ進学される方への修学資金の貸しつけにつきましては、北海道が行っております就農支援資金制度の中で、教育研修資金として貸付限度額が月額5万円の就農研修資金を借りられることから、これらの制度を御活用いただくことで、現時点において町独自で修学資金を貸しつけすることは考えておりません。また、海外研修の奨励につきましては、本年度から実施をしている中山間地等直接支払制度における上富良野町営農推進事業の中で、農業研修事業として国外及び国内への研修に対する補助を行うこととなっており、これらの制度を活用してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

答弁 教育長 北川雅一(教育長は2012年9月まで)

10番和田議員の2項目め、上富良野高等学校の振興に関する2点の御質問にお答えをいたします。1点目の定員確保についてでありますが、現在、町は上富良野高等学校教育振興会を介して、上富良野高等学校に対しさまざまな支援をしております。特に22年度からは、生徒が持っている目標・夢を達成することを目的に、生徒、保護者、先生に、メンタル面に対する指導・助言を行う上高ドリカムサポートシステム事業、学力の向上とクラブ活動の充実を図る目的で学校支援ボランティア事業を、今年23年度からは学力向上対策としてVODシステム事業を、学校、教育振興会と協議検討を加え新規事業として支援をしているところでございます。これらの支援事業により、生徒個々の目標・夢が達成されることで、上富良野高等学校に対する評価も変わり、一定の成果が上がると期待をしているところでございます。また、これまでも地元中学校はもとより、富良野地区の中学校に訪問し、生徒支援策を説明するなど、定員確保のため行動をしております。今後におきましても、今まで以上に学校、教育振興会等の中で定員確保等に対し議論を深めてまいりたいと考えております。次に、2点目の観光ビジネスコースの設置についてでありますが、職業学科等への転換については、富良野緑峰高校との関係、また、学校の施設機能の問題もあり、条件を満たすことは極めて困難ではないかと思っております。しかしながら、上富良野の子供が入学したいと思う魅力のある学校づくりのために、今後においても、学校、教育振興会等において協議、検討を重ねてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。以上でございます。

質問 10番 和田昭彦

交換分合、交換耕作については、以前の定例会でも質問させていただいたのですけれども、第6次農業振興計画の中に盛り込んでほしいということなのですけれども、時期的に無理だったのか、これが引き継がれないで名前が振興計画の中に載っていなかったので、今回また提案させてもらったわけなのですけれども、町長も十分このことについては重要だということを認識されているので、ぜひそのように実行していっていただきた― 66 ―いと思います。交換分合は、条件が必ずしも一致しないことが当たり前で、大変難しいのです。全く同じ条件だったら交換するということも簡単なのですけれども、条件が一致しないことが多いので、成立させるためには間に第三者が入って、それを町が政策的に将来的なことを考えて交換したほうがいいのではないかという指導を加えていってほしいということで、政策的に進めてほしいということを申し上げたのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

和田議員の農地の集積等についての御質問にお答えさせていただきます。交換分合、あるいは集積等のみを単独に行うというようなことになりますと、さっきの答弁でもお答えさせていただきましたように、国の制度を用いて展開することも方法としては可能でございますが、議員も御案内のように、現実の問題としてまず評価を、それぞれ皆さん思い入れを持って耕作されている農地を評価して、そしてさらにそれを集積するという、それだけを単独に事業として行うということは、地域なり地区なりが相当の熱意を持って取り組むというようなことになれば、これは可能性はないわけではないでしょう。むしろ、私といたしましては、離農等のきっかけで農業委員会が中心となって行っております農地の集積がこれからも着実に行われていくこと。さらには、基盤整備等を通じて行われる換地による集積、これらが着実に推進していくことによって、町としての体制も徐々に整っていくのではないかなというふうに考えているところでございます。以上でございます。

質問 10番 和田昭彦

そのように実施に力を入れていっていただきたいと思います。次に、農家民泊ですけれども、12月定例会では観光振興の立場からグリーン・ツーリズムを推進してはどうかという提案をさせていただいたのですけれども、今回は、農家民泊によるグリーン・ツーリズムの推進は、農村部を活性化させる大きな要素を持っているということで提案をいただいたわけです。農業は、だれにも指図されないで自分の考え方で仕事ができるという、そういう点でいい点がある反面、ややもすると自分の殻に閉じこもるというか、閉鎖的になりがちで、そのことが農業の発展を妨げてきたということもあるのではないかというふうに思うわけです。それで、農家民泊で、都会の子供たちとの交流によって、農業が単に食料を生産する職業にとどまらず、人間性回復といいますか、人間教育の場としても大きな役割を担っているということを、彼らから必ずや教えられると思うのです。そういうことだと思うのですけれども、ところが閉鎖的な農家では日々の営農に追われて、農業の厳しさとか農作業のつらさとか、そんなことが前に出てしまって、それを見て育つ子供たちは農業はやりたくないということで後継者が育っていかないということもあると思うのです。しかし、そういう都会の子供たちが来て、環境が変わって生き生きとしている姿を見ることによって、本当の農業のよさを知らしめられるというか、そういうことの期待が多いにあると思うのです。そのことによって、後継者もそういう姿を見て農業をやろうではないかというふうな気持ちになってくれる子供も結構出ているのではないかと期待するわけなのです。教えるということは大変なことなのですけれども、曲がりなりにも小さな子供たちに教えるということは、自分が学ぶことなのです。自分が学ぶということは、それだけ自分が高まっていくということになっていきますから、そういう姿を見せることによって、僕は農村というのは活性化していくというふうに思います。そういうことからも、ぜひ農家民泊を進めていってもらいたいと思うのですけれども。12月に旭川市で行われた農家民泊によるグリーン・ツーリズムの講習会に、農業振興班からたしか1人講習を受けに行っていたと思います。彼がそういう前向きな気持ちで参加していたようなので、それに期待していたのですけれども、その辺どのように考えているか答弁願いたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

和田議員の御質問にお答えさせていただきます。このグリーン・ツーリズムが提唱されてから久しいわけでございますが、議員がお話になりました、特に農業者、一次産業の皆さん方、自己完結型職業でございまして、とかく内向きな部分があるのかなというようなことは、以前はそういうイメージもあったというふうに理解しておりますが、ここ近年におきましては、後継者の方々、あるいは農業者そのものが非常に情報が豊富に収集できますので、以前のようなそういう内向きな部分はなくなってきているのかなというふうに理解しております。農家民泊等につきましては、まず、民泊ということになりますと、農家のおたくに修学旅行生等に泊まっていただくことになりますと、ある程度、準備等も当然必要でしょうし、あるいは、いろいろな規― 67 ―則、決まりというものもクリアしなければならないということで、それなりのハードルもあろうかと思います。そういうことに先進的に取り組んでおります道内の市町村の方とお話しする機会もございますけれども、私が知り得る範囲内ですと、地域がそういう機運を持ちまして、地域として皆さんで支え合って取り組んでいるというような事例が、私といたしましては多いのかなというふうに理解しております。ですから、町内におきましても、そういう農家のおたくに泊まるということに必ずしも固執しない方法等がもしあれば、そこは町内のほかの業態の方とすみ分けしてということも展開できるかと思います。まず、それ以前に、私といたしましては、そういうことをまず体験していただくような、日帰りでも受けて、そして都会の子供たちと触れ合ったりして、農家の後継者等も新しい方々と接することによって、農業そのものをみずから見直すという機運も、きっかけもできるでしょうし、それらについてはぜひ普及していただくようなことを期待もしております。私事で大変恐縮ですけれども、実は私の家で、ことしに入ってもう4度目か5度目の受け入れをしておりますけれども、非常に新鮮な感じで受け入れさせていただいております。以上でございます。

質問 10番 和田昭彦

今、農家民泊を上富良野では1軒やられているということで、多分、東中の方だと思いますけれども、最初から10軒も20軒もというのではなくて、1年に2軒、3軒とか、少しずつそういうことに取り組む人が輪を広げていくように、町の農業振興班で、ぜひ枠組みをつくって奨励をしていただきたいと思うのですけれども、農家に泊まるといってもそんなに難しく考えないで、例えば子供が大きくなって町外に就職したとかでいなくなって部屋が一つあいたとか、高齢の年寄りが亡くなって部屋があいたとか、そういうことで新たに宿泊施設をつくるとかそういうのではなくて、あいている部屋に泊まっていただくという、最初はそういうことから出発するので十分かと思いますので、ぜひ町のほうで音頭をとってやっていただきたいと思います。よろしくお願いします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

和田議員の農家民泊についての御質問にお答えさせていただきます。農家民泊につきましては、単独で取り組む事業になり得るかどうかということは、まだそこまで上富良野町では成熟していないのかなというふうに理解しております。しかしながら、今年度から取り組んでおります中山間地等の事業、そういった事業の中で勉強する機会もつくれますので、そういうきっかけづくりに町が情報提供していくなりということについては意を用いてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。

質問 10番 和田昭彦

次に、3点目の農業後継者の研修に対する融資なのですけれども、国などの融資対策があるということで、確かにそれを活用してもらうことも重要かと思いますけれども、この町で農業後継者にこれだけ育成に力を入れているのだということを示す意味で、ぜひ町で融資をしてもらいたいということで提案させていただいたのですけれども、これも融資ですから利息は取らないから、もちろんふえるわけではないのですけれども、看護師の獲得のような、職場について何年かしたら返済しないでいいという、そういうような問題ではなくて、町から出してもらったということは、その分、真剣に勉強しようという気持ちにもなれますし、また、帰ってきてからそれを返すということは一つの励みになりますので、本当は町としてそういう制度を設けていただきたいというふうな気持ちなのですけれども、どうでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

和田議員の後継者等に対します研修補助等についての御質問にお答えさせていただきます。農業大学等への修学資金につきましては、北海道のほうで用意されております制度がございますので、私といたしましてはそちらのほうを活用していただくことがいいというふうに理解しております。また、町独自では、現在、後継者等にサポート、応援する制度も設けておりますし、先ほどもお答えさせていただきましたが、中山間地事業の中におきまして、新たに研修等を行う方々に対しまして助成をする仕組みも設けておりますので、私は、今この推移を見てさらに改善の余地があるとすれば検討してまいりますが、今設けたばかりでございますので、この制度の行方を少し見守らせていただきたいというふうに考えております。以上でございます。

質問 10番 和田昭彦

それでは、2項目めの上富良野高等学校の振興についてお尋ねしたいと思いますけれども、これまで上富良野高校の存続を危ぶんでいる一人として2度ほど一般質問してきたのですけれども、町長、教育長がかわられたということで、向山町長はどのように考えておられるかお聞き― 68 ―したいということで、今回、質問させていただいたわけです。前町長からは、上富良野高等学校の存続は最重要課題であるという答弁をいただいたのですけれども、向山町長の考え方はどうなのか聞かせていただきたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

和田議員の上高の存続に関する御質問にお答えさせていただきます。前尾岸町長の当時からの方針と私の方針とは、何ら差異もございませんし、むしろ新しい校舎を建設するなど、町民の皆さん方がしっかりと築いてこられたこの実績を私も踏襲して、さらにしっかりと存続が担保されるような、そういうことに汗をかいてまいりたいというふうに考えておりますので、従来の方針をそのまま継続して実のあるものにしていきたいというふうに考えております。以上でございます。

質問 10番 和田昭彦

平成18年に2間口で40名に満たないで、特例2間口という措置がとられたわけなのですけれども、このとき町では統合反対の存続運動を進めて8,421名の署名を集め、その署名の最後に、私たちは地域の総意を持って上富良野高等学校を存続させていただきたく署名を、もって強く要望いたしますというふうに文書を高等教委に出しているわけなのですけれども、そのとき町長は議員としてこの嘆願書を議会で可決していたので十分御承知おきかと思いますけれども、この8,421名の署名とことしの2月の27名の数字のギャップをどのように町長は認識しておられますでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

和田議員の御質問にお答えさせていただきます。当時、私も議員という立場で存続活動のお手伝いをさせていただいた記憶がございますが、上富良野高等学校を存続してほしいという、この町民の気持ちは、当時、相当熱い思いを持って町民がその意思を表示された結果が8,000名以上の署名につながったものだというふうに考えております。しかし、一方では現実に、北海道教育委員会の方針といたしましては、やはり生徒数が減少する学校については、高校の適正配置という大前提がございますので、その中で生徒数が減少していく学校については、粛々とそういう計画に基づいて推進されているという実態も片方ではありまして、そういう中で、存続に向けてどのように生徒をしっかりと確保していくかということ、その現実と町民の思いというものには、やはり現実の問題がそこにありますので、ギャップがあることも承知しております。今、町で取り組もうとしておりますのは、そのギャップを埋めるための方策でございますので、ぜひその点は御理解いただきたいというふうに思います。以上でございます。

質問 10番 和田昭彦

平成19年に、本来なら40名以上の入学者を獲得していたら1間口にならないで済んだわけなのですけれども、19年に26名の入学者しかいなかったということで1間口になってしまったのが返す返すも残念でならないのですけれども、いずれにしても今後とも上富良野高等学校を存続させるための最低条件として、やはり昨年のように定員以上の応募者を集めることだと思います。町長が行政報告の中で、5月11日に教育委員会とともに北海道教育委員会教育長を初め所管部局を訪問して上高存続の要請を行ってまいりましたという報告がありましたけれども、そこでどのような内容の話をされたか、感触はどうだったのか、お聞かせ願いたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

和田議員の御質問にお答えさせていただきます。先般の5月に教育関係者の皆さん方ともども、北海道教育委員会のほうに高校の存続について要望させていただいたところでございます。その中で、高橋教育長等からもお話しいただきましたけれども、まず、皆さん方の地域の思いは痛いほどわかっていただいております。しかしながら、高校の適正配置という部分につきましては、これは教育長以下北海道教育委員会の方々の思いだけでは、心だけでは、なかなかそれはどうこうできる状態のものでもございませんので、ただ1点、存続に向けての取り組みに対して、教育委員会としてはしっかり応援させていただきたいという言葉をいただいてきているところでございます。

質問 10番 和田昭彦

そういう答弁をいただいたということで、ぜひ存続に対する取り組みを全町一丸となって進められるように、よろしくお願いしたいと思います。2項目めの特色ある学校にするための一つの方法ということで、観光ビジネスコースを設けてはどうかということを提案させてもらいましたけれども、1間口の普通科課程ということで、それは職業課程に変えるということは、これは大変なことなのだと― 69 ―いうふうには理解できるのですけれども、例えば普通科課程のままで総合学習の時間とかその他の選択科目などの時間を使って、近隣の市町村で観光施設で働いている人方を講師として呼んで勉強させていただくとか、中国語とか韓国語の初歩的な会話を3年間でマスターして、卒業するときには即戦力として観光施設や職場で働けるという、そういう卒業生を育ててはどうかということを考えたのですけれども、教育長いかがでしょうか。

答弁 教育長 北川雅一(教育長は2012年9月まで)

10番和田議員の御質問にお答えをさせていただきたいと思います。基本的には普通学科でございますので、その範囲のカリキュラム等の動き方になってくると思います。今言われた観光に関しての語学研修、ある程度、部活ですとかいろいろな部分の対応はこれからの部分で図られていくというふうには考えはつくのですけれども、このカリキュラムの中で果たして高校がどういう対応をしてくれるのか、そういう動き方をこれから十分にお話をさせてもらわなければならないという状況でございます。基本的には普通学科でございますので、そういう動きの中で対応していかなければならないということが一つ条件になってくるのかなと思います。それと、先ほど町長もお話ししていたように、基本的に新たな高等学校に関する指針が19年に出されてございます。かなり1間口の厳しさというのは正直言ってございます。今の中で40名、定員をきちんと確保していかなければならないという状況でございますけれども、上川の南学区自体が正直言って人口減になってきております。プラス富良野地区もやはりなくなって、人数が少なくなってきている状況を踏まえながら今後も対応していかなければならないという状況でございますので、そんなことを含めながら高等学校との調整を図りながら対応していかなければならないというふうに今の段階で考えてございますので、御理解を賜りたいというふうに思います。

出典:上富良野町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月22日 議事録 PDF(71ページ) 間違いを知らせる