上富良野町議会 平成21年第3回定例会 2009年9月16日
(1)国内外交流推進基金の運用について/(2)町による表彰とまちづくりについて
2009年9月16日、上富良野町議会の一般質問で、和田昭彦議員が「国内外交流推進基金の運用について」「町による表彰とまちづくりについて」について質問し、町長 向山富夫、町民生活課長 田中利幸が答弁しました。
- 質問者
- 和田昭彦 議員
- 答弁者
- 町長 向山富夫、町民生活課長 田中利幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 10番 和田昭彦
私からは、さきに通告した2項目について、町長の見解をお尋ねしたいと思います。まず1項目めの国内外交流推進基金の運用についてですけれども、同基金は、平成元年のふるさと創生資金の1億円を原資として積み立てられたということですが、インフラ等には使わず、人づくりを目的とした基金として積み立てられたということで、当時の理事者、議会の決定を高く評価するところです。この基金は、平成10年に追加して積み立てられた2,180万円と、これまでの利息の合計3,135万4,000円と合わせて1億5,315万4,000円となり、そのうち現在まで友好都市との交流や児童・生徒のカムローズ市や津市の派遣等に6,776万6,000円が運用されてきました。この基金が、これまでのような運用の仕方をしていくと、現在、残高の8,500万円の基金が最後に使われるのが、20数年後になります。子供たちの教育に対する投資の効果があらわれるのは、さらに10年から20年後になるということを考えると、この基金がもっと有効なまちづくりのために運用されてもよいのではないかということで、次の2点についてお聞きしたいと思います。これまでカナダへ派遣された児童・生徒のうち、何%が現在、地元に残り就業しているか。2点目は、この基金条例第6条の(2)の「青少年が国内外を通じて広く見聞を深め、もって人材育成に寄与すると認められる事業」に積極的に運用し、農業や商業の後継者の国内外研修や若い町職員の国内外留学などに運用してはどうか。2項目めの町による表彰とまちづくりについてお尋ねします。町では、毎年、文化の日に自治の振興発展に尽力された人、行政の各分野において功績を上げた人などの労苦に敬意を表し、表彰しているところです。自治功労表彰、社会貢献賞、勤続表彰は、対象となる方は漏れなく表彰されていると思いますが、善行表彰は必ずしもそうではないと思います。報酬をいただいてする仕事は、私は当たり前だと思うのですけれども、私たちの見えないところでこつこつと活動を続けている人たちこそ、もっとたたえてあげるべきではないかと思います。町の財政がだんだん厳しくなっていく中で、町民の奉仕に頼らざるを得ないことが、これからもふえてくると考えられます。町が、ボランティア活動にもっと関心を示し、評価を高めるならば、活動の励みにもなり、ボランティア活動もますます盛んになっていくと思うのですが、町長の見解をお聞きしたいと思います。以上。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番和田議員の御質問にお答えさせていただきます。1項目めの国内外交流推進基金の運用について、2点の御質問にお答えさせていただきます。まず初めの1点目の御質問でありますが、平成元年度から現在まで5回にわたりまして、カナダへ派遣した青少年の数は105名で、うち49名、率にいたしまして47%の方が現在も当町に在住し、各方面で活躍をされております。次に、2点目の御質問でありますが、現在、本基金を活用した事業といたしましては、3年ごとに実施をしております「青少年海外派遣交流事業」とし― 32 ―て、小中高生を対象に20名を友好都市であるカナダ国カムローズ市へ派遣しているほか、周年交流事業として、おおむね5年ごとに周年記念行事に約10名程度の町民を派遣している現状にあります。さて、本基金を積極的に活用して人材育成をさらに進めるため、農業者や商業者の後継者を派遣してはとの御質問でありますが、過去においては、基金の果実運用などにより、一般町民も含めて広く海外派遣等に対する助成策を講じて、積極的な人材育成事業を展開してきたところであります。しかし、近年の低金利の影響によりまして、果実運用が困難な状況となりましたことから、平成16年度に国内外交流推進事業補助を廃止した経過にございます。議員からも御指摘ありますように、国内外への派遣等を通じて広く見聞を深め、もって人材育成に寄与することは、極めて重要な施策であることは全く同感でございますが、昨今の町財政状況が逼迫している現状を考慮しますと、コンスタントに基金の追加積み立てを行うことは大変困難でありますことから、今後も基金を長期にわたって有効活用を図ることを前提に、これまでと同様、次の世代を担う小中高生を中心とした人材育成事業を展開してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの表彰とまちづくりについての御質問にお答えをさせていただきます。町の表彰は、議員が述べられましたとおり、町の政治・経済・文化・社会、またはその他各般にわたって町政振興に寄与し、または衆人の儀表と認められる行為があった者を表彰し、もって町の自治の振興を促進することを目的に表彰条例を設け、毎年11月3日の文化の日に自治功労表彰、社会貢献賞、善行表彰及び勤続表彰等を行ってきているところであります。御質問の善行表彰については、ボランティア活動も含めて、その善行が町民の模範となる者について表彰しているところであります。この間も同様の御意見をいただいた経過にありますことから、行政内部はもとより住民会を初め、各関係団体に対しまして、その推薦をお願いしていることに加え、さらにより広く多方面からも推薦していただけるよう、町広報誌を通じて推薦をお願いしているところであります。いずれにいたしましても善行表彰に当たっては、推薦をしていただかなければならず、善行の行いを表彰することによって、その活動の励みになることは、議員と同様に大変好ましいことだと考えておりますし、今後もボランティア活動に限らず、多方面の多様な方々から善行表彰の推薦をしていただけることが、第一であると考えておりまして、引き続き広報を行いたいと思いますので、御理解賜りたいと存じます。
質問 10番 和田昭彦
私、国内外交流の会の仕事をしているものの一人としまして、子供たちのカナダへの派遣がわずか10日ぐらいの日数で、一回り大きくなって帰ってくる姿を見て、この事業は本当にすばらしい事業だなというふうに認識しているところなのですけれども、これがまちづくりにどれほど生かされているかなということが知りたくて、ちょっと地元にどれだけその子供たちが残っているかを聞きたかったわけなのですけれども、私の認識している数字とちょっと違うのですけれども、青少年の海外派遣は1回から5回までですけれども、5回目は平成18年ということで、まだ親元を離れていないで、就職していないので、それを抜かしますと、1回から4回まででは101名だと思っておるのですけれども、そのほかに上富良野高校の生徒が昭和61年から平成3年にかけて45人ほど派遣しております。これは上富良野高校へ行ったら、カナダに行けるよという高校の振興のことで、そういう予算枠を取ったはずなのですけれども、それも希望者がいなくなって平成3年で終わりになりました。ちなみに、希望者がなくなったということでブラスバンド部をつくって、楽器の購入にということで300万円、高校に渡した経過がございます。これは問題がちょっと離れますけれども、そういうことで、上富高校の生徒45人を含めると、150人近い数の子供たちが行っているかと思います。ちょっと予期した数字よりも今回49名だったですか、高くて、うれしく思っているのですけれども、ちょっとこの数字は間違いないでしょうか。
答弁 町民生活課長 田中利幸(町民生活課長は2010年3月まで)
和田議員の御質問でございますが、実はこの105名につきましては、基金の事業にしてから以降の数字を拾いまして、この数字になってございます。議員先ほどおっしゃいました45名の対応につきましては、基金にする以前のいわゆる一般会計の予算で予算措置をしながら派遣した生徒については、この数字に入れてございませんので、御理解をいただきたいと思います。
質問 10番 和田昭彦
平成18年度の18名の数字も入っていないですか、この中に。
答弁 町民生活課長 田中利幸(町民生活課長は2010年3月まで)
先ほど申しました― 33 ―ように、御質問の趣旨が国内外交流推進基金の関係だなというふうに思いましたので、5回については平成18年に実施したものについてもカウントをしてございません。以上です。
質問 10番 和田昭彦
そうすると、若干まだ数字は低くなるということですね。私、若いころヨーロッパに2週間ほど行ったことあるのですけれども、大きなカルチャーショックを受けたわけなのですけれども、数日間だけのかいま見るような派遣も、もちろん効果はあろうかと思いますけれども、それだけでなくて半年とか1年の長期の研修でじっくりと勉強してくる、そういう体験を若者たちにしてもらうということは、必要でないかなと思うのです。そのことによって、本人の生き方が変えて、町の活性化につながっていくのではないかなと。その意味で、商業とか農業の後継者、あるいは町の職員などを国内外に研修並びに留学をさせて勉強をしてもらってはどうかということなのですけれども、町長どうでしょうか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番和田議員の国内外交流基金の運用についての関連の御質問にお答えさせていただきますが、私も議員と海外のみならず町から出て、さまざまなところで勉強したり経験したりということは、その意義の高さというか、その意義の深さというものは全く同感でございます。少なからずも議員の方々につきましても、恐らく若い時代からそういうさまざまな経験を通じて、今日それぞれまちづくりに奮闘されているあらわれではないかなというふうに理解しております。そういう意味におきまして、特に若い人たちにそういう勉強の機会を与えるということは、これは私も諸般の事情が許せば、ぜひかなえてあげたいことだということでは、考えを同じくするものでございますが、いずれにいたしましても町が限られた予算、あるいは基金の中でこれらを満たしていくということは、非常に物理的に手が届かないのかなというふうに考えております。特に基金につきましては、都度、積み増しをしていくというような状況が、なかなか想定できない状況にございまして、限られた基金を私といたしましては、小中高生の皆さん方に役立てるように長く利用していくことが、町民のためになることかなというふうに理解をしているところでございます。それから、農業青年、あるいは商工業等の若い人方、若い人たちの勉学の機会、経験の機会、留学を通じて積まれるということも、これも仰せのとおりでございます。今後、どういう財政事情になるかということも考慮するべきでございますが、例えば商業団体、あるいは農業団体についても直接農協等、あるいは商工会等が事業を展開していなくても関係団体、あるいはいろいろな関連組織等で派遣事業などが現在もあります。特に酪農、和田議員は御案内だと思いますが、酪農関係についてもさまざまなそういう勉強する機会は、民間で用意されているようなことも承知しておりますので、そういうことに参加を希望されるような動きが町の中で出てくれば、それは状況に応じてサポートできるような点がありましたら、サポートをさせていただくことも一考に値すると思いますが、今、この基金を利用してということになりますと、大変ハードルが高いということで御理解賜りたいと思います。
質問 10番 和田昭彦
私は、人づくりに対する投資は先行投資なので、町民の理解を得るためには強い信念を持って実行しなければならないと思うわけで、人づくりに対する投資を出し惜しみをしては、いけないのではないかというふうに思います。さきに述べたとおり、最後の基金が使われるのは20年後、20数年後、そしてその成果があらわれるのは、さらに20年となると、この議場にいる人は、その成果をだれも見ることができないというような、そんな長い期間になります。そういうことで、少しでもまちづくりに生かすために、この基金を使っていきたいと思うのですけれども、町長も前向きの意見が出されたので、了解したいと思います。続いて、次の表彰とまちづくりについてなのですけれども、一昨年、私、勤続表彰ということで御案内をいただいたのです。その時にちょっと考えたのですけれども、会議は1年に1回しかなかったはずですし、費用弁償もいただいている、それで表彰に値するのかなというふうにちょっと考えたのですけれども、それより町内の清掃美化とか草刈り、登下校時の児童・生徒の交通安全支援とか、あとは観光ボランティア、環境ボランティア、それから先生の中でも職務を離れて地域の活動に大いに貢献している先生もおられると、そういった人たちこそ表彰というか、褒めたたえられていいのではないかなというふうに考えたわけなのですけれども、表彰を公職者に重点を置いた表彰から善行表彰にも、もっと重きを置いた表彰にしていってはどうかというふうに考えるのですけれども、いかがでしょうか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番和田議員の町によります表彰についての御質問にお答えさせていただき― 34 ―ます。町の表彰の形態につきましては、先ほど御答弁させていただきましたような形態があるわけでございますが、必ずしも公職者に限って、公職者にどちらかというとシフトしたような表彰の形態というような認識、私は持っておりませんが、和田議員おっしゃっておりました善行表彰につきましては、例えば社会貢献だとか、そのほかの行政に御貢献いただいたような表彰につきましては、定量的に図ることが、期間だとか、そういう基準で客観的に判断できますが、善行表彰につきましては、なかなか自薦でということにはならないかと思いまして、先ほど申し上げましたように、広く皆様方から御推薦いただいた中で、一定のルールの中で表彰をさせていただきたいということで、善行表彰で表彰させていただく方がふえることは、まさしく望ましいことでございまして、広く皆さん方になかなかふだん目が届かないところで、ひたむきに頑張っておられる方もいっぱいおられますので、そういう方にもぜひ目を向けて、光を当てて、その活動にまた励みになるようにというようなことは、町も当然考えておりますので、ぜひ皆さん方、和田議員も含めましてそういう方々を御推薦いただくような、町も努めて広報してまいりますが、そういうような形で、特にどちらの分野に軸足を置いたというような表彰の形態はとっておりませんので、ぜひ善行表彰をさせていただく方が1人でも2人でもふえることをむしろ望んでいるわけでございまして、ぜひその点御理解賜りたいと思います。
質問 10番 和田昭彦
善行表彰というと、推薦する立場から考えると、ちょっとハードルが高いのかなというようなことも考えるわけなのですけれども、そのために例えばその一つ手前として、例えばボランティア賞というのを設けるとか、そういったこともいろいろ考えながら、善行表彰をしていっていただきたいなというふうに思います。福祉事業の推進には、ボランティアの支援が欠かせないはずですし、今回の全道フットパスの集いの成功もボランティアの応援なしには、あり得なかったと思います。自治基本条例に掲げる協働のまちづくりを進める上で、ボランティアは大切な分野だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。