上富良野町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月14日
(1)観光の振興について/(2)文化施設の整備について
2010年12月14日、上富良野町議会の一般質問で、和田昭彦議員が「観光の振興について」「文化施設の整備について」について質問し、町長 向山富夫、教育長 北川雅一、産業振興課長 前田満が答弁しました。
- 質問者
- 和田昭彦 議員
- 答弁者
- 町長 向山富夫、教育長 北川雅一、産業振興課長 前田満
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 和田昭彦
さきに通告しました2項目について、観光の振興について町長に、それから文化施設の整備について教育長にお尋ねしたいと思います。まず1項目目の観光の振興についてですけれども、平成20年、国は観光立国を目指して観光庁を発足させ、閉塞する日本経済の中にあって観光産業― 22 ―は成長産業であると位置づけて、その振興に力を入れています。そして、国土交通省試算によると観光交流人口増大による経済効果は、定住人口1人の減少に対して、外国人旅行者で5人、国内の宿泊旅行者で24人、日帰り旅行者で27人に相当すると言っています。上富良野町でも、平成21年度より第5次総合計画がスタートし、ことし上富良野景観づくり条例が全面改正され、さらに景観行政団体に指定されることとなったことは、前向きに取り組む観光行政として一定の評価をするところであります。人口減少が避けられない今日、また、北海道経済連合会がさきに発表した30年後の北海道の人口推計によりますと、上川地区は36%弱の人口減少というふうに推計をしております。そうなると、上富良野町の人口は8,000弱になるかと思います。そんな中で、上富良野町では町の活性化を今後とも維持していくために、観光の振興に積極的に取り組むべきだと考える次第です。山が一直線に並んだ十勝岳連峰の景観の美しさは北海道のどこにもなく、富良野沿線で眺める十勝岳連峰の景観は言うまでもなく、上富良野からの眺めが一番です。しかし、これまでこの観光資源、この財産を十分生かしてきたとは言えないと思います。富良野、美瑛の字が躍る観光雑誌やポスターなどの見出しに上富良野の名前は出てこないからです。このたび、冬の食と温泉体験観光発信事業に取り組むことになりましたけれども、本来こういうことはもっともっと早い時期から取り組んでいなければならなかったことではないかと思いますし、これまでの消極的な観光行政が近隣市町村から取り残されるとなったと思います。宿泊旅行者の経済効果は大きく、さきに述べた国土交通省の試算による数字が上富良野にそのまま当てはまるとは言えませんけれども、これからの滞在観光を目指すために町はどのようなビジョンを持っているかを町長にお聞きしたいと思います。2項目目ですけれども、文化施設の整備について教育長にお尋ねします。これまで、町の社会教育はどちらかというと体育に重点を置かれてきました。このことによって、体育施設は充実し、町民の健康の増進に大きく寄与してきたことは喜ばしいことだと思います。しかし、一方で文化施設の整備は取り残されてきました。体育施設が整った現在、これからは文化施設の充実に努めるべきであると考えます。一昨年、上富良野中学校の恩師が亡くなられ、八十数点の絵画が残されていました。昨年、その先生の回顧展を開催したところ、多くの方が鑑賞に来てくださりました。これらの作品の一部は絵画愛好会の仲間だった人たちや、教え子たちが預かってもらっているのですが、残りの作品50点余りが現在、上富良野中学校に保管してもらっています。これはいつまでも中学校に預かってもらうわけにはいきません。また、この2年間の間に大角伊佐雄さん、福田基久さんが亡くなられ、お二人も町にとって貴重な作品を残しています。これらの町の文化的な財産と言ってもいい作品がこのままの状態に放置されておくらなば散逸してしまい、やがて消滅してしまうと思います。このように、アマチュアの画家たちが残したすぐれた作品を末永く残すためにアマチュア郷土美術館、仮称ですけれどもつくってはどうかと思います。もちろん、新しい施設ができればよいのですけれども、財政上が許すまで廃校舎とか空き教室、あるいは空き家、空き店舗などを利用すれば少ない予算でつくることができると思いますけれどもどうでしょうか、教育長の答弁をお願いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番和田議員の御質問にお答えさせていただきます。まず1項目目、観光の振興についての御質問にお答えさせていただきます。上富良野町における観光は農業、商工業とともに重要な産業と位置づけをしており、十勝岳連峰初めとする豊かな観光資源を多く有しております。私といたしましても、これらの豊かな観光資源を生かし、国内及び国外から多くの観光客が訪れていただけるよう、次の2点中心に観光振興を図ってまいりたいと考えております。まず1点目として、国内での観光は団体旅行から家族やグループなどによる個人旅行が多くなってきており、こにのような方々に対して農商工連携を強化し、地場産品を活用した特徴ある上富良野と豊かな観光資源を積極的に、かつ効果的にPRし、上富良野の知名度の向上と来訪者の増加を図っていくことが必要と考えております。その一環として見晴台公園の改修も位置づけているところであります。2点目として、アジア圏を中心とした外国人観光客の誘致に向けましては、上富良野町単独ではなく、富良野・美瑛広域観光推進協議会等により、沿線各市町村との連携を強化しながら、地域一体となった振興策を図っていくことが重要と認識しております。最近の傾向といたしましては、東南アジアを中心とする海外旅行客は宿泊数ベースで大きく増加して― 23 ―おりますが、他方、国内旅行者が減少している状況が見受けられます。閑散期と言われます冬期間の取り組みを含め、1年を通した国内旅行者の新規開拓、リピーターの確保が入り込み数及び宿泊数の増加のかぎを握っているものと考えられます。このようなことから、緊急雇用創出事業にかかる上富良野の冬の食と温泉体験観光発信事業は、入り込み数が減少する冬期間の新たな観光資源の発掘と既存の観光資源を生かした上富良野町の食と十勝岳温泉を組み合わせた観光ルートの企画と発信を行い、今後の滞在型観光及び通年型観光に向けた取り組みに反映させていけるものと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
答弁 教育長 北川雅一(教育長は2012年9月まで)
10番和田議員2項目目の文化施設の整備についての御質問にお答えをいたします。町民の文化活動により、制作された作品の発表の場としましては公民館や社会教育総合センターはもとより、保健福祉総合センターかみん等、公共施設を御利用いただいているところであります。現在、アマチュア画家の方々が制作された絵画を展示される場合も文化活動の一つとして認識しており、通常の施設利用、貸し館の中で期間を決めて実施していただいているところでございます。また、教育委員会では個人やサークルの展示機会の場として小さな美術館と名を打ちまして開催しております、社会教育総合センターラウンジを会場として多くの方々に御利用いただいているところでございます。これら一定期間の展示機会を設けておりますことと、常設展示については絵画の所有者、あるいは関係者の方がみずから対応するものだと考えますことから、アマチュア郷土美術館の建設につきましては、現在のところ想定しておりませんので御理解を賜りたいと存じます。以上でございます。
質問 10番 和田昭彦
10月の下旬に書店でこういう本を求めてきたのです。「合田一道著・北海道地名の謎と歴史を訪ねて」という本なのですけれども、これの最終章の10章に三浦綾子さんの泥流地帯について、文学ゆかりの地を歩くということで、三浦綾子作、泥流地帯が紹介されているのですけれども、何とこの表題が南富良野三浦綾子作、泥流地帯となっているのです。この最後にこういうことが書かれているのですけれども、実は筆者は当時、新聞社に勤務し、この作品の編集担当を努めた、取材にも同行した、小説の舞台となった南富良野町には今、泥流から立ち上がった人々の努力を移すように豊かな緑の大地が広がっているというふうに書かれています。これらを読んで私は愕然としたのですけれども、この高名なノンフィクション作家の認識がこの程度なのかと、そして上富良野の知名度がどうなっているのかなというふうに考えて、早速、出版社のKKベストセラーズに抗議の手紙を出したのですけれども、翻って冷静になって考えてみますと逆に十勝岳の景観の美しさは上富良野というPR努力が我々に足りなかったのではないかなというふうな反省をした次第です。そこで、これからはあらゆる機会、組織、団体のつながりを利用してより一層PRしなければならないというふうに考えたのですけれども、ことし大雪山国立公園観光連盟を脱退しました。これはなぜ脱退したのか、その理由をお聞かせしたいのと、それから昭和60年から続けてきたラベンダー結婚式がここにきて中止されています。その理由がどうだったのかちょっとお聞かせを願いたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番和田議員の観光行政についての御質問にお答えさせていただきます。冒頭、御質問にありましたその本に記されております泥流地帯の地名等の云々については、その書かれた方がどういう認識だったのかということは私は推察できませんのでコメントはできませんけれども、上富良野町の知名度のPRということについてはまず、これからまだまだ現在も行っておりますが、まだまだ積極的にこれはどちらかと言えば全国、全道の観光地がそれぞれサバイバルをしているという状況にございますので、これは十分、意を用いてPRをしていきたいと、重複しますが、そういったことで見晴台公園が果たす役割は大きいということで、今回、そういう計画も出していただいているということをまずお答えさせていただきたいと思います。それから、大雪山観光連盟をこのたび退会させていただいたということにつきましては、既に議員御案内でしょうが、富良野、美瑛地域の広域観光圏が国におきますビジットジャパンに指定されておりまして、第1号で指定されております。むしろ、非常にその大雪山の関係での事業の中身が非常に余りにも広範でありまして、上富良野の存在をその中で生かしていくということは、なかなか効果が出てこないという過去の経験から、そういう結論に至りまして、このたび退会をさせていただくということに― 24 ―なったわけでございまして、むしろ直接、この富良野圏域にかかわる協議会がございますで、そちらのほうに力点を置くことのほうが得策だということで今日そういう選択をさせていただいているところでございます。以上でございます。
答弁 産業振興課長 前田満(産業振興課長は2013年3月まで)
10番和田議員のラベンダー結婚式の取りやめ等についてでございますけれども、基本的には議員御承知のとおり、花と炎の色彩まつり等のイベントの中の一つとしてラベンダー結婚式をこれまで実施をしてまいりました。ただ、運営自体の中で当然、ラベンダー結婚式の費用と、それから対効果等を含めてそれぞれ担当している商工会青年部ですとか、そういうところの判断の中で中止をしたというふうに今、聞いているところであります。以上でございます。
質問 10番 和田昭彦
大雪山国立公園十勝岳は言うまでもなく大雪山国立公園の中の一つだと思いますけれども、その連盟やはりあらゆる組織というか、ルートを通じてやはり上富良野をPRしていくことは必要だと思うのです。わずか17万7,000円の負担金が軽減するために私は脱退したのではないかなというふうに考えるわけなのですけれども、それからラベンダー結婚式なのですけれども、今はありきたりの結婚式ではない、思い出に残る結婚式にしたいという若いカップルはたくさんおられると思います。実は、私の上富良野八景に指定されている私の牧草地でことしの夏、結婚式を挙げているカップルがあったのです。ちょっと忙しい時期で本人たちと話をする機会はなかったのですけれども、明らかに結婚式の衣装をした2人と、それから数人の家族でしょうか、友達でしょうか、そういうことがあったのです。ですから、やはりそういうラベンダー結婚式のようなことを望んでいる人はたくさんおられると思いますし、その方たちがやはり何年後かに子供たちを連れてまた上富良野へ来るとか、また、その地域で上富良野のよさについてPRをしてくれるとか、そういう期待もあるかと思います。そういうことで、お金とか労力を惜しんでいて縮小していては、僕は先細りになると思うのです。そういうことでぜひ、再考をお願いしたいと思いますけれども、どうでしょうか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番和田議員の観光行政につきましての御質問に再度お答えさせていただきます。まず、先ほどお話のありました大雪山観光連盟、ちょっと名称は正確ではございませんが、それに関しましては退会させていただきましたということは、もちろんその経費を意識していなかったということになると、それはそうではないかもしれませんが、いずれにいたしましても私が体感し得る限りでは非常に事業の活動として上富良野町に効果を十分期待できるような活動ではなくて、むしろ例えば私の印象では東川町さんだとか、上川町さんだとか、旭川市だとか、そういった大雪山に接しています、そういった地域に力点を置いたような活動に私は見受けられまして、退会を申し出たところでございますが、特に異論もなく、ああそうですか結構ですよみたいな感じでお返事いただきましたので、やはりそういう感じの認識だったのかなということで受けとめております。繰り返しになりますが、やはりこの地域は地域で組織しております協議会にまず力点を置くというふうに考えているところでございます。それから、ラベンダー結婚式につきましては、商業ベースであの日の出公園を来て写真を撮られたり、そういったことはたまたまあるというふうに伺っております。その町が行いますイベントの中での結婚式の位置づけにつきましては、現在、行われていない経過につきましては担当からお答えさせていただいたとおりでございますが、今後、そのイベントを企画する中で、和田議員がお話のようにそういう効果をもたらすということが皆さんの認識の中で共有できますれば、それは再開することはやぶさかではございませんので、ただ御質問の中でありましたように、お金と労力を無制限に使えるという状況ではないということは御理解いただきたいと思います。以上でございます。
質問 10番 和田昭彦
60歳のラブレターという映画のロケがありましたけれども、あれも多分、上富良野の日の出公園でラベンダー結婚式をやっていたということは、私はあそこをロケ地に選んだ理由ではないかなというふうに思うわけです。そのことはいいとして、私は上富良野の観光をこれから伸びしろがあるとしたら、グリーンツーリズムとフットパスではないかなというふうに思います。それで、先日、旭川市グリーンツーリズム推進会議主催によるグリーンツーリズム農家民泊の講習会に参加してきたのですけれども、旭川はもう既にそ― 25 ―のことに一生懸命取り組んでいるのです。長沼町のグリーンツーリズム推進協議会の会長である、町長も知っておられると思いますけれども駒谷さんが言っていたのですけれども、長沼町では年間4,000人以上の都会の学校の生徒の修学旅行生を受け入れて、そのことによってわずか数日の民泊なのですれども生徒が明るくなったり、それから農家が元気になったりという、いろいろな変化が生まれていると、そして現在、第3の作物になりつつあると、第1は稲だと思うのですけれども、第2がちょっと小麦だったかどうかちょっとその辺確かめてこなかったのですけれども、その第3の作物になりつつあるということを言っていたものですから、僕は今度そのグリーンツーリズムを積極的に取り組んでいってはどうかと思うわけです。上富良野では、修学旅行生だけではなく、一般の人を対象にしたグリーンツーリズムを大いに景観とか、農村、田園風景などを利用して可能だと思うわけなのですけれども、上富良野の民宿経営者の多くはそれだけで経営が成り立たず、アルバイトをしながら経営を続けているようなのが現状だと思います。そんな民宿と農家、温泉、自然景観、文化施設などを結びつけるビジネスモデルを作成することによって、町がそれにちょっと応援してあげることによって民宿が元気になると。宿泊施設が元気になるということは、それだけ宿泊者が上富良野に来るということで、滞在人口がふえるということですので、町のメリットにもなるかと思います。そういうことで、グリーンツーリズムを大いに推進していただきたいと。それからもう一つはフットパスなのですけれども、これもつい最近発行されたダイヤモンド社の本なのですけれども、そのフットパス、ベストコース北海道という本の第1番目に上富良野千望峠パスが紹介されているのです。やはり私はこういうチャンスというか、こういうタイミングを利用して大いにフットパスを町外に発信していくべきではないかと思うのです。今、上富良野で始めたフットパスが近隣市町村にすごく広がっていっています。例えば、旭川とか南富良野は首長が上富良野に来てフットパスを歩いて、その推進に先頭になって頑張っております。町長はフットパスのコースを歩いたことがあるかどうか、そのグリーンツーリズムとフットパスをぜひ前面に押し出して推進していくことが上富良野の観光の振興にもつながるかと思いますので、町長の意見をお聞きしたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番和田議員の観光にかかわります質問にお答えさせていただきます。ただいま具体的にお話しいただきましたグリーンツーリズムも農水省で今、大変、農水省、あるいは国交省も含めて、大変これからの期待できる分野だということで力を入れている実態もございます。さらに、先進事例でお話いただきました長沼町の事例等についても、駒谷さんと私、面識ございましてお話を聞かせていただいたこともありますし、また長沼町長ともお話をさせていただいたこともございますが、相当程度年数を経過して今日に至っているというような、非常に努力のされた町であるというふうに認識しております。私もそういうことが事業化できないかというようなことは考えたこともございますし、今も脳裏にはございます。特に、グリーンツーリズムにつきましては、私なりの考えといたしましては、なかなか今、農家の方々が人を泊めるということ、宿泊をしていただくということに非常になかなか抵抗感があってなじめないということから、農業体験、あるいは農家体験は農家の方に担っていただいて、宿泊部分については民宿をされている方々と、そういうリンクをして、そういうことで一つ試みをしてはどうでしょうかというようなことで、私個人的に提言させていただいたこともございます。しかし、農業者については農業体験ですから、そう違和感はないと思いますけれども、民宿経営者の中ではうちに来てくれるならいいけれども、よそに行くのでは協力はちょっとできないというようなことで、非常にハードルが高いということで現在、立ちど止まっている実態でございます。それが町がどの程度関与すればいいかということは、なかなか難しい問題でございますが、私はビジネスチャンスとしては大いに魅力を持っております。それから、もう一つ御提言がございましたそのフットパス等につきましても、上富良野がそれだけ観光資源としてそういったものを持ち合わせているあかしでございますので、さきの村上議員の御質問にもございましたけれども、上富良野がそういう観光資源をこれからどのように経済の観光事業の活性化に生かしていくかということは、まだ本当に私としては緒についたばかりだと、これからどうやってそれを具体的に生かしていくかということを皆さん方から御意見もいただきたいと思いますし、知恵を出して今、和田議員から御提案ございました方法も一つの方法として理解もいたしますし、まず根っこの話を皆さんとともにこれからもさせていただきたいなということでございまして、個々のプランについてはそういった過程の中でまた詰める機会がある― 26 ―のではないかなというふうに理解しております。以上でございます。
質問 10番 和田昭彦
続きまして、観光の推進に大切なことは私たち町民一人一人が町内の観光施設をもっと利用して自然景観を再認識して、上富良野のよさを改めて体験することによって、一人一人が町外に出かけるときには観光大使となって町をPRしていくと、そういったシステムをつくっていただきたいと思うわけです。次の質問に移りたいと思いますけれども、2項目目の文化施設の整備についてですけれども、突飛な質問だったのでこのような答弁になったのかなというふうに思いますけれども、毎年、開催されている文化祭での展示作品の中にはそれぞれの分野での力作があって、私たち町民の目を楽しませてくれていることは皆さん御承知のとおりでありますけれども、それらの作品のうちまず美術作品を町の文化的な財産として寄贈してもらい、常設展示をしながら永遠に残していこうというのが私の訴えるところで、多額の予算を必要とするものではないので、例えば空き店舗を改装してこれに充てるならば、少ない予算で空き店舗対策と一石二鳥の効果があるかと思います。その他の空き店舗のシャッターなどには、例えばトリックアートを描いてもらって、町の民間が開設する幾つかの美術館とあわせて東川町が写真の町として全国に知られているように、上富良野が美術の町、美術に関心の高い町として発信していくならば、町のイメージアップにつながるかと思います。毎年、多額の不用額が残されて繰り越されていますけれども、また、計算違いなどで不用なる予算が多額に今回も出されたということで、それだけの予算があるならこれまで見送られてきた文化施設の充実に年次計画的に少しずつ整備していっていくべきではないかと考えるのですけれども、教育長はいかがでしょうか。
答弁 教育長 北川雅一(教育長は2012年9月まで)
10番和田議員の御質問にお答えをさせていただきたいと思います。先ほど、文化的財産という形の観点から、そういう施設的な対応を図るべきというお話もされてございますけれども、我々といたしましても文化活動に対していろいろな部分でアマチュアの活動の方々がいろいろな各分野でいろいろな事業の展開をしてございます。そういう中で、我々としてもその文化活動に対しての意義というものを十分に図りながら、我々といたしましてもその一つの発表の場として対応を図っていただいているという状況でございます。文化関係といいましても、かなりいろいろな部分で広くなってきてございますので、そういう面での推奨といいますか、励みに対して対応していきたいというふうに考えております。それで、先ほど申し上げました個人的な財産的な物もございますし、その一つがやはり地域の皆さん方の力添えでそういうものを支えてあげることも一つの我々としての役割かなというふうに判断してございます。とりあえず、先ほど申し上げましたようにアマチュア郷土美術館という形の中で、今、先ほど申し上げましたが想定はされてございませんので、いろいろな文化活動の発表の場として大いに我々とも力を注いでいきたいと、応援をしていきたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいというふうに思います。以上でございます。
質問 10番 和田昭彦
私は同窓会やPTAの活動で学校の教職員の方とおつき合いすることがこれまで多かったのですけれども、上富良野に赴任して来る人たちは一様に上富良野のことを絶賛してくれます。ですけれども、将来とも住んでみたいという人はほとんどいません。この春、私の友人も1人去っていったのですけれども、それは知的欲求を満たしてくれない町の文化に対する理解の低さも一因かと思うのです。また、高齢化時代を迎えて体が思うように動かせなくなっても、文化活動は心のよりどころとして高齢者の支えとなるはずなのです。それで、移住定住対策を推進する上からも、また高齢者対策を推進する上からも文化施設の整備は重要だと思うのですけれども、もう一言答弁お願いいたします。
答弁 教育長 北川雅一(教育長は2012年9月まで)
10番和田議員の御質問― 27 ―にお答えをさせていただきたいと思います。本町に住みたい、欲求の部分を満たしてくれないのが文化活動だというふうなお話にとられた部分もあるのでございますけれども、我々としましても町を活性化するためには、いろいろなやはり部分の対応が図るべきだというふうに思います。移住、定住、それから高齢者対策についてはまだ、その文化活動と直接といいますか、そのかかわり方というのはあるかと思いますけれども、そういう部分につきましても我々の一つの観点といいますか、そういう部分での対応の仕方というのはいろいろな方法があるのかなというふうに思います。一つ、和田議員がおっしゃるように、一つのそういう美術の発表の場所、常設展示の場所という一つの考え方もあるかと思いますけれども、それ以上のものに我々としてもまずそういう活動に対してのその場を設けることが一つかなと、それはやはり発表の場であり、やりがいのある場であるというふうに我々も認識してございます。将来的にどういう考え方、動き方になるかわかりませんけれども、現在のところはそういう部分での対応の仕方で進めたいといふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。以上でございます。