みんなの議会

上富良野町議会 平成21年第2回定例会 2009年6月16日

(1)中山間地域等直接支払制度導入の考えは/(2)農業担い手対策は

2009年6月16日、上富良野町議会の一般質問で、渡部洋己議員が「中山間地域等直接支払制度導入の考えは」「農業担い手対策は」について質問し、町長 向山富夫、産業振興課長 伊藤芳昭が答弁しました。

質問者
渡部洋己 議員
答弁者
町長 向山富夫、産業振興課長 伊藤芳昭

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 渡部洋己

私は、さきに通告してあります農業問題について、2点、町長にお伺いいたしたいと思います。― 35 ―以前にも何回か質問させていただきましたが、中山間地域直接支払制度の導入の考えということで、町長にお伺いいたしたい。この制度は、平成12年から5年間、そしてその後、平成17年から5年間の延長があり、今年度、平成21年度で終了する制度でございます。しかし、この制度に対する全国的に高い評価で、再度、延長の要請があり、我が町でも3月の定例議会に制度の延長を要望する意見書が可決され、国に要請したところでございます。また、石破農林水産大臣もこの制度については、恒久的に継続したいというコメントを出していたところでございます。そんなことで制度の延長があると思われ、我が町も中山間地直接支払制度の導入の考えはどうなのか、町長にお伺いいたしたい。2点目、農業の担い手対策ということでお伺いいたしたいと思います。近年、世界的な経済不況と言われ、我が国においても企業の閉鎖による失業者の増加など、大きな社会問題にもなっているところでございます。その中で、1次産業いわゆる農業に対する思いが高まり、特に食料自給率の向上、あるいは国産品の見直しにより、農業に対する期待が高まっているようでございます。よく耳にする言葉に、農業の担い手という言葉でございます。農業の担い手とは、後継者ばかりでなくて、農業に思いを寄せるすべての人を対象にすべきであると思われます。近年、離農する方の中にも高齢になり、後継者がいなくてやむなく離農される方がおります。そういう方も非常に立派な経営をされている方もおられます。真剣に農業を考える新規就農者、そういった後をしっかり受け継いでいただける方がおれば、本当に理想だと思っているところでございます。そういった経営のできるシステムづくりを考えてはと思いますが、基幹産業の維持と、また、先ほどありました定住・移住対策にも有効かなと思われますので、町長の考えをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

11番渡部議員の2項目の御質問に対してお答えさせていただきます。まず1項目めの中山間地域等直接支払制度の導入に関します御質問にお答えさせていただきます。本制度につきましては、議員御発言のとおり、再延長を前提とした検討が国において行われており、並行して本制度に対する国民の意見を反映するべく、パブリックコメントを実施中と聞いております。私といたしましても、本制度が再度延長される可能性が高いものと認識しているところであります。そもそも本制度は、農業生産条件が不利な状況にある地域などにおきまして、農業生産の維持や農地が果たす多面的機能の確保を目的に、対象農地への交付金の直接交付、地域内におけるさまざまな共同活動への支援などが、あわせて行われる内容となっております。平成15年の12月定例会において、議員より関係の御質問があり、前町長におきまして、「対象面積が少ないことや相当の財政投資を有することから、制度の導入を見送り、また制度の改善・是正など、本町の農業にとって大きく有利な状況が生じた場合には、再度、検討する」旨、答弁をさせていただいている経過にあります。本制度の導入に当たりましては、運営方法や活動主体となる地域組織の合意形成、共同活動の継続性の確保など、さまざまの条件整備が必要と認識しておりますが、近く国から示される本制度の方向性を見きわめた上で、その方向を定めてまいりたいと考えておりますので、御理解をお願い申し上げます。次に、2項目めの農業の担い手対策に対する御質問にお答えさせていただきます。昨今の経済状況の中で、企業による農業参入や働く場を農業に求める動きなどが、頻繁に報道されるようになりました。このことは、農業に対する関心の高まりとともに、担い手というものに対する概念が、大きく変化してきているあらわれの一つでなかろうかと思われます。現在、町におきましては、新規就農者や新規就農を目指す方々の研修を受け入れる農業者への支援、後継者を支援するための担い手サポート奨励事業など、町の単独施策を初め関係機関の制度を活用いたしまして、農業の担い手育成事業を展開しております。議員御発言のとおり、担い手とは後継者ばかりではなく、農業に情熱を傾ける、あるいは思いを寄せるすべての人が対象になるべきものと、私も同様に、認識をさせていただいているところでございます。現在、町の対応といたしましては、新規就農を希望される方には、就農に際して経営計画や資金のめどなど、あらかじめ綿密な協議を重ねた上で、研修に入っていただくという仕組みになっております。この中には、初期の相談の段階で、断念される方も少なくありません。就農を希望される方、農業に対する情熱や思いを評価しつつも、将来性や計画性を担保しつつ、支援策を考えていかなければならないと考えております。また、議員御指摘のとおり、後継者もなく高齢化― 36 ―によって離農をされる方が、今後もふえてくることが推測され、農地の流動化が停滞することも大きく懸念されますことであり、このことも踏まえながら、担い手確保に向けて有効な取り組みの一つとしてとらえ、今後とも研究してまいりたいと思いますが、基本的には農業が、若い人たちに魅力を感じてもらえるような構造改革が、あわせて必要であると考えておりますので、御理解をお願い申し上げます。

再質問 11番 渡部洋己

まず、中山間地域のほうから再度質問させていただきたい。先ほど、町長の答弁の中で、面積が少ないという話があったのですけれども、そこら辺からちょっと質問させていただきたいと思うのですが、条件の中に面積というのはどのくらいまとまらなければうまくないのか。それと、受益面積の中に例えば事業、西山地区で言えば、しろがねのパイロット事業ですね、そういった事業が面積の中に入っていると除外されるのか、そこら辺ちょっとお聞きしたい。この件について、少し内容の説明をしたいと思いますが、以前は西山地区でしろがねパイロット事業ということで、長いこと事業をやって、14年に完成したのですけれども、その当時、傾斜地の緩和ということで総圧事業、多くの方が望んでおったのですけれども、いざ実際測量してやる段階になると、非常に経費がかかりすぎる。傾斜地ですから、それをならすとなると、特に岩盤が出たり、非常に事業費がかさむ、そんなことで実際の話、やった人の中には事業費の中には反当100万円も超すところもあったわけですね。それは、それ以上にひどいところもあったのですけれども、それ以上経費をかけると、とてもできないということで断念した経緯がある。事業費の中の自己負担というのがありまして、当時、国営事業であったのですけれども、大体26.02ですか、これに諸経費を入れると5%上乗せということで聞いて、31%ぐらいですか。となると、反当10アール当たり100万円の事業で30万円もの持ち出しをしなければならないと。それ以上にひどいところは断念せざる得なくて、やめたところがかなりあるのですよ。ですから、実際には望んだ面積の半分ぐらいなのかなというふうに計算をしています。そんなことで、当時、それでも農地価格が非常に高かったものですから、それだけ負担してもいいわということでやったのですけれども、事実、実際工事が長いものですから、終わる段階については非常に農地価格も下落してきたし、まずその後の事業ですね、道営事業、パイロット事業でなくてパワーアップですか、これが5%という受益者負担制度ができて、それの差が余りにも大きいということで、町に要望いたしまして、経費節減、経費軽減の措置をとってもらった経緯もあります。そんなこともありまして、一度、国営事業をやったところに、さらに道営事業ということはできないということなので、そこで残された農地というのは非常に多くの面積が残っているわけですね、それがかなり傾斜なところが残っているのが実態なんです。そんなことで、聞きたいのは、先ほど言ったように、面積がどの程度まとまらなければうまくないのか、それと中にそういった事業やったところが入っているとまずいのか、ちょっとお聞きしたいなと思います。

答弁 産業振興課長 伊藤芳昭(産業振興課長は2009年12月まで)

11番渡部議員の御質問にお答えを申し上げます。まず事業面積についての御質問でございますけれども、この中山間事業につきましては農地・水、ただいま本町で実施しております農地・水と、根本的には同じような仕組みでございまして、違うのは直接農家の方に直接所得補償があることでございまして、それが比率にして6対4の比率でございまして、4割が所得補償で6割については共同作業ということで、地域が、皆さんが地域の皆さんで支援の金額について、草地の整備ですとか、いろいろな活動をする部分で6割、見込んでおります。それで面積につきましては、これらの面積についてやはり交付された段階で、集団的な部分がかなり、6割の事業がありますので、やはり個人ではなかなかそれの実施についてはできない部分がありますので、面積ここで何ヘクタール、何ぼ以上ということを申し上げれればよいのでありますけれども、それはちょっと今、その基準が私まだ把握していませんけれども、この部分については、うちの該当する傾斜地域の傾斜地、また飛び地、そして今言ったように集団的に作業ができる面積であれば可能だと、私は認識しております。それと、まず事業対策について、小数の面積でも可能ということになれば、当然、中山間について取り組んでいない受益者も、土地の所有者もおられるわけですので、その辺の考慮した中では、ある程度の面積が、実施する面積が必要でなかろうかと、このように考えております。また、事業メニューの関係でございますけれども、過去にしろがね事業、また畑総でやった整備でございまして、これは事業の適化法だとかいろいろ― 37 ―な部分含めて、同じ土地に対して同じような整備はできないことになっておりますので、質的改良の部分はできないという認識でございますけれども、先ほど言いましたように、本町で農地・水対策を実施しております。その中で、中山間地域についてはエリアはダブってもいいということで、エリア時点ではダブってもいいという情報も指導も受けていますので、ただ、この活動の内容、要するに農地・水と中山間の内容が同じものであったら、これはだめですよということでございますので、対象地域内に同じような地域がかぶった中で、農地・水で今やって実施している活動以外であれば、中山間の事業メニューとして採択になるということでございます。それと、負担率につきましては、個人の負担率についてはございません。我が上富良野町につきましては、この採択基準が5法の指定地域がございまして、5法というのは特定山村地域、過疎地域、そして山村、離島、平地でございまして、この中の1法案が該当できれば、中山間事業の採択を受けて、国の2分の1の補助金の対象になります。そして残りの2分の1につきましては、北海道、町が負担をして、負担率については75%の負担でございまして、個人の負担については個人の農業者に対する負担はございません。本町の場合につきましては、過疎地域、また、この5法についての指定がございませんので、3分の1の国の補助金でございまして、国が3分の1、北海道が3分の1、残りの3分の1を上富良野町が負担するという仕組みでございまして、補助率にいたしまして66.6%ということでございます。それと、その負担について交付税の関係もございまして、通常この5法案の認定になっている市町村であれば、特別交付税で財政措置はされるのでございますけれども、うちの場合は、この5法案に該当いたしませんので、通常の交付税措置ということで、戻りというのですかね、それは既存の交付税の中で処理されているということでございます。以上でございます。

再質問 11番 渡部洋己

今、詳しくお答えいただきまして、私はこれから質問すること全部答えていただき、その中でちょっと私わからなかったものですから。以前、この案件が出たときに、私たまたま農連の委員長をやったりして、上川管内から仲間が集まったときに、みんなから「何で上富良野は中山間に取り組まないのだ」と、よく言われました。そのときに、先ほど言われたように、町の持ち出しが、取り組んだときに持ち出しが、よそは4分の1でいいですけれども、うちらは3分の1拠出しなければならないのだと。だから、なかなか取り組めないのだという話をしておったのですけれども、今、測量ですか、準備の段階でいろいろと聞きますと、うちの町で大体7,000万円ぐらいかかるのですね。私はそれ聞いておったときには、先ほど、こういった経費も交付税で対応してくれるというふうに聞いておったものですから、それで今話を聞きますと、これはうちの町は来ないと、対応してくれないと。そうなると、非常によそから見ると、やれない条件ですかな。この部分だけ解消してくれれば、何とかなるのかなというふうに思っているのですけれども、そこら辺は国へ要請しても何とかならないものですかね、そこら辺ちょっとお聞きしたいなと。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

11番渡部議員の中山間地域直接支払制度に対します御質問にお答えさせていただきます。制度の仕組みについては、先ほど担当課長のほうから御説明させていただいたとおりでございます。ただ、渡部議員お説のように、当時、国営事業によります事業で取り組まれた方、当時は時代背景が非常に右肩上がりの時代でございまして、金利動向等も非常に高い設定をされていた経緯がございまして、事業費も負担率も非常に高い、26%を超えるような状況の中で事業を実施したという経過にございます。他方、それから数年経過した後に、北海道におきます緊急畑総事業等、非常に低率のパワーアップ事業によりまして、整備をされた地域もあるということで、非常にそこに負担感の矛盾が生じてきていることは事実でございます。これは畑のみならず、水田でも全く同じでございまして、国で行った事業については、特にこの近郊で申し上げますと、西中地区、中富良野で行った事業については全く同じ負担でございまして、現在、道営で行っている事業につきましては、5%から現在は7%に変わっておりますが、非常に負担感に差があるということは事実でございます。そういう中で、事業に参加するかどうかということで選択を迫られた農業者の方が当然おりまして、事業費等を経営の観点から断念をされて、非常に条件の悪い中で営農をされている農業者がおられることも実際、目にしているところでございます。ただ、作業上条件が不利だというようなことは、これは私は実態として非常に頑張っておられるということは承知しておりますが、実際、事業に参加された方々は、非常に高負担に耐えて現在営農をされております。片や自分の思いもありまして、事業に― 38 ―参加されなかった方については、条件的には不利な条件で営農はされておりますが、非常に経営全体としてとらえた中では、どちらがよかったかというような判断は非常に個人の経営としてとらえたら、非常に微妙なものがあるなというような認識をしております。ただ、そういう中で頑張っておられる方々に対して、町として営農に支援をするということは、直接所得補償のような過程での支援は、これはかないませんけれども、いろいろな町の仕組み、あるいはいろいろな農業関連施策の制度を利用しての応援というのは、これはできるかと思いますが、こと中山間地事業につきましては、その事業にのるまでのコストが非常に、先ほど渡部議員も申しておられましたけれども、恐らく今7,000万円云々という話はないと思いますけれども、直近の話で聞きますと、今の上富良野のお隣の中富良野さんあたりの情報を伺いますと、現在でも2,000万円を下らないようなコストは要るだろうと。申請に至るまでの地図を作製したりそういったことで、そういうような直近の情報ではいただいております。そういうことで、非常に投資効果と申しましょうか、事業の特認を受けるにはコストがかかるという状況でございますが、先ほど、担当課長のほうからも御説明申し上げましたが、現在、農地・水・環境保全向上対策という事業が取り組まれておりまして、この事業は国営事業で受益エリアにカウントされておりましても、重なっていても大丈夫だというふうに聞いておりますので、これは直接所得補償という仕組みではございませんけれども、例えば労賃だとかそういったワンクッションありますけれども、参加者に対してお金が交付されるということでは類似しておりまして、できれば私としては、こういうような形にぜひ積極的に取り組んでいただいて、交付される額も若干違いますが、そういうことで経営の一助になるようなことになればありがたいなと。そして、これはどちらもですが、地域として取り組んでいただかなければならないということは共通しておりまして、現在取り組んでおられない地域がありましたら、この事業にぜひ取り組みをお願いしたいなというふうに考えているところでございます。以上でございます。

再質問 11番 渡部洋己

今、農地・水の話も出たのですけれども、これは改良区が主体となって、大体が水田地帯が主体となってやっておられますので、畑とはちょっと離れるかなと思っております。私、心配されるのは、今、条件不利という形で営農されている方が、例えば離農したりするときに、あとの農地を、そういった方の農地はきちっと流動化されればいいのですけれども、今、だんだん農家は規模が大きくなって機械化されてきますと、そういった条件不利なところは敬遠されるのが実態でございますので、そこら辺。私は中山間地域、係る経費の問題がありますので、そこら辺が解消されない限りは、なかなか難しいのかなというふうに思っております。だけれども、先般、上川支庁へ行って、その話をしたときに、担当者が、この制度、今5年間の追加でもって21年、ことしで切れるので、もし取り組むのであれば22年から新たなまたスタートになりますので、そこはスタートの時点で加わらないと、なかなか途中からは難しいというような話を聞きましたので、そこら辺もう少し考えていただければなと思っているのです。だけれども、いろいろな事情がありますので、これ以上は無理には言いませんけれども、もしそこら辺の条件が整えば、何とかしていただきたいなと。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

11番渡部議員の御質問にお答えさせていただきますが、今、議員がおっしゃいましたことの本質に触れていただいたなというふうに考え、理解しております。やはり最終的に、その営農されている農業者の経営安定を図ると、所得補償も含めて図るということも、一方では大きな課題でございます。他方、その農地が将来流動化するかどうかということも、本当に大きな課題になってくると思います。それでは、具体的に何か手だてはあるのかということになりますと、これは本当に私、妙案も持ち合わせておりませんが、これは今後、こういうことにぶつかったときに、町として、あるいは地域としてやはりこういう面的な条件不利、傾斜のみならず水田の価格の代償もありますし、さまざまなそういう条件整備に対しては、地域として一体、面として事業が行われなければ、本当の事業成果が上がらないということを今まさしく議員がおっしゃった中に含まれているというふうに理解しております。今後、こういう事案があった段階では、ぜひ、今、議員がおっしゃいましたような後々、そういう非常に不都合が乗じるというようなことで事業参加者に対して、町といたしましてもそういうようなことに意を十分用いていかなければならないなというふうに、改めて認識させていただいたところでございますそれと、22年から多分延長になると私も思って― 39 ―おりますが、その時にはまた新しい情報を収集した中で、うちの町として、そういう方々に取り組みができるかどうか。いろいろ懸念材料もありますけれども、先ほど課長が言いました適化法の問題もありまして、二重に重ねれるかというようなハードルもありますけれども、いずれにいたしましても新しい情報をいただいた中で、取り組めるかどうかということは、研究はしてまいりたいと思いますので、御理解賜りたいと思います。

再質問 11番 渡部洋己

中山間地域の件については、終わらせていただきたいと思います。次に、担い手対策ということでお伺いしたいと思いますが、基本的には農家戸数の減少を食いとめるための対応といいますか、そんなことで、できれば新規就農者がどんどん来てくれて、離農跡地全部受けてくれれば一番いいのですけれども、なかなかそういった今までの経過からして、非常に難しい問題があるのですけれども、そんな中でも畑作、あるいは酪農をやるとなると、非常に多額な資金が要るというのですかな、そんなことでちょっと問題があるのですけれども、そんな中で野菜だとか施設園芸をやろうというのであれば、そんなにそんなに面積も要らないと思うのですね。機械だとか、そういった投資、そんなに必要なくてやれるのかなというふうに思っていますので、現に富良野あたりは結構そういった施設園芸で新規に入って、実際に成功している方もいるという話も聞きますので、そこら辺、何とかそっちのほうで考えていってはどうなのかなというふうに思っております。例えば、うちの町でも自衛隊さんが退官された後、やろうと思えば20年ぐらいは農家もやれるのかなというふうに、私はなれると思っております。そして、そんなに経費もかからないし、今、よく健康管理ということで随分ウオーキングしたりしている人がいるのですけれども、それをやらないでも外で奥さんともども一緒に野菜づくりでもすると、非常に健康にもいいということで、ぜひ進められたらどうなのかなと。自衛隊退職者の方ばかりでなくて、役場職員、退職された後でも十分可能かなと思いますので、そこら辺、健康管理の面からもそういったことを考えてはどうなのかなと。それを町を挙げて、今、結構それに取り組んでいる御年輩の人たちもおりますので、そういったことも考えてぜひやっていただきたいなと思っております。退職される方は、非常に退職金という大きな金を持っていますので、できれば農地全部買ってくれれば一番いいのですけれども、そんなことも夢見て、何とか町の農業を守っていくために、何とかひとつ。これは、うちの住民ばかりでなくて、やっぱりよそへも少し呼びかけて、都会ではそういった希望する人も結構いるみたいに聞きますので、何とかそこら辺も考えていただきたいなと。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

11番渡部議員の担い手対策についてお答えをさせていただきます。就農対策は、現在、町としても講じさせていただいている実態にございます。今、お話の中にありました小規模な中で野菜等を作付してという、どちらかと言いますと、ライフワークとしての農業を楽しみたいという方は、総体的に希望が多いということは、私も認識しております。ただ、そういう方々に対します応援サポートと、なりわいとしての農業の担い手としての位置づけというものは、ある程度すみ分けをするべきかなというふうに考えておりまして、町といたしましては、まず基幹産業であります農業をどのように安定して、さらに成長させていくかということに、私は最大の意を用いるべきだというふうに考えております。そういう意味におきまして、なぜ後継者が定着しないのかという、その根っこをまず解きほぐさなければ、本当の抜本的な改善にはならない。要するに、冒頭の最初のお答えで申し上げておりますが、本来、後継者となるべく人は、大体、農家にはおられるというふうに思います。経営者の思い、あるいは本人の思い等もありまして、上富良野町内でほかの仕事につかれている方、あるいは他町へ出られて仕事をされておられる方、そもそも私としましては、そういう方々は本来、後継者となるべく位置づけの人ではなかったかなというふうに思うわけでございます。そういう人たちが、なぜ農業を継いでいただけなかったかというそこの部分を、やはり新たな移住者を求めることも施策としては位置づけていきますが、まずそこに十分意を用いて、先ほどの中山間地域の条件不利な不利地の、それも一つでございましょうし、いかにして若い人が魅力を持っていただきながら、しかも経営的に食べていける経営と申しましょうか、安定した農業経営ができる、そういう農業の形態をどうやってくるかということが、何にも増して私は大事なことではなかろうかなと。そういうことから、一つ一つ解決していけば、おのずと後継者も定着していただけるでしょうし、農地の流動化もスムーズに進むということで、ぜひこれは一農業団体・農業者のみならず町ぐるみで、上富良野の大きな三本柱の一つでございますので、ぜひ皆さん方の知恵を出し合って、これから大いにこれを議論していくべきことでなかろうかなということで、先ほどお話がありました農業がある種就労機― 40 ―会の受け皿となることも、これも大いにそういう可能性も持っています。また、一定程度仕事を終えられた方の第二の人生、ライフワークとしての農業を楽しまれるという方に対しましてのサポートも当然、これは一方では考えていきたいと思いますが、根っこは、今の農業を強くすることだということで、ぜひ議員のお力もお借りしたいなというふうに考えております。以上でございます。

再質問 11番 渡部洋己

先般、農協の支所長といろいろな話をしたときに、昔であれば農家の子供、長男がおって次男がおったら、次男は分家だとかといって新たに農家を継がせたとかというそんな話があるが、最近はそんなことはなかなかないのだけれども、それを思うときに兄弟が、長男が家の跡取って、例えば次男、三男がどこかの会社へ勤めて、そういった方が戻ってきて一緒に農家やりたいと、そういう人も結構、聞いたらいるような話もするのですよ。ですから、できたらそういう人たちのために、少し行政の力をかしたら、当然、法人的なものもあると思うのですけれども、そういったことで何とか農業をぜひ守っていけるようなシステム、町を挙げて何とかしていただきたいなと。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

11番渡部議員の御質問にお答えをさせていただきます。思いは同じだなというふうに、再認識させていただきました。これから農業者・農協等も十分に意見交換をいたしまして、昔のように次男、三男も農業をしていただけるような、あるいはよそへ職を求めておられる農家の子弟の方々が、戻って農業をしていただけるようなそういう環境をつくるということには、町の存亡もかかってくる問題でございますので、大変重く受けとめまして、関連団体、あるいは関連団体のみならず町を挙げて、大きな課題だということで認識してこれからも取り組んでまいりたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。

出典:上富良野町議会 平成21年第2回定例会 2009年6月16日 議事録 PDF(40ページ) 間違いを知らせる