上富良野町議会 平成20年第1回定例会 2008年3月12日
(1)第6次農業振興計画策定の基本姿勢について/(2)町立病院の看護師確保の充実を
2008年3月12日、上富良野町議会の一般質問で、谷忠議員が「第6次農業振興計画策定の基本姿勢について」「町立病院の看護師確保の充実を」について質問し、町長 尾岸孝雄、町立病院事務長 大場富蔵が答弁しました。
- 質問者
- 谷忠 議員
- 答弁者
- 町長 尾岸孝雄、町立病院事務長 大場富蔵
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 4番 谷忠
おはようございます。私は、さきに通告をさせていただいてございます2項目について、町長の見解を伺いたいということで質問をさせていただきたいというふうに存じます。まず1点目でありますけれども、第6次の農業振興計画策定に当たりましての基本姿勢についてお伺いをさせていただきたいというふうに存じます。我が国が貿易立国として国際化の中、農業も、好むと好まざるとにかかわらず、構造の改善を急がなければならない状況にあります。現在の経営は、以前と違って複雑な難問題を抱え、一人一人の努力ではどうしようもない壁にぶち当たっていることは御案内のとおりだというふうに思ってございます。利己主義的な考え方は通用しない時代であり、国際化、高齢化の大きな潮流の中にあって、農業環境は年々厳しさを増しているところでありますけれども、担い手不足、あるいは兼業化はもとより、海外農産物の増加等、数えれば切りがない状況にございます。そのことによって、産地の空洞化による農村社会のあるべき機能が低下しながら、農村社会の本来あるべき姿が崩壊へと結びつきはしないか、多くの農業者が不安と危惧を抱いているところでございます。こうした状況を打開して、我が町の農業がいかに活性化をするか、このことをかんがみながら御質問をさせていただきたいというふうに存じます。平成20年度は第5次の農業振興計画の最終の年でもありますけれども、また一方では、総括をする年でもございます。その5年間の課題と反省、そういう点があるとするならば、町長の見解をまず最初に伺っておきたいというふうに思います。次に、6次に向けてでありますけれども、農協と策定年度が同じということでございますので、連携のもと、この推進が図られるものというふうに思ってございますけれども、農家に対するやる気の動機づけが必要と思われます。町は、本計画の策定に当たって、どのような基本姿勢を持って臨もうとしているのか、この点についても町長の見解を伺いたいというふうに存じます。さらに、振興計画を作成するに当たりまして、きめ細かな営農基本条例の制定の考えはいかがかということでもお伺いをさせていただきたいというふうに存じます。さらに、年次別財源を、投資額としてこの振興計画の中に明示する考えはあるかどうかについてもお伺いをさせていただきたいというふうに存じます。さらに、これに関連いたしますので、遊休農地の面積と実態、さらには、上富良野における農畜産物の総生産額、加えて、現在の農業後継者の人数と実態についてもお伺いをさせていただきたいというふうに存じます。さらに、2項目めでありますけれども、これは町立病院の看護師の確保の問題に絞って質問をさせていただきたいということでございます。町立病院につきましては、幾多の紆余曲折をたどりながら、町立病院は公的な医療体制機関として、基本心を保ちながらその機能を果たしてきたというふうに思ってございます。一般会計からの繰入金は毎年度あるものの、その改善が見られる見通しが― 108 ―立ってございますし、加えて、累積欠損金の大半は減価償却費と存じてございます。一般企業とは異なって、多数の特殊な免許や資格を持った職員を必要とし、患者を含めた人間関係は複雑でありますけれども、全体として相互の協力関係が重要と考えますので、私は、病院存続の観点から、この問題について取り上げさせていただきました。診療報酬の改定で、23年度末までに介護病床の廃止が決定されてございます。今年度中に医療病併設の小規模老健施設への転換が示されたところでありますけれども、どのような形で運営をされようとも、公立病院としての町民に対する医療を提供することが行政の最大のサービスというふうに考えてございますので、町立病院のポイントは、医師の確保については旭川医大との友好な関係もありまして、今後ともその悪化については懸念はされないものというふうに考えてございますので、病院については多くの課題はあるというふうに考えてございますけれども、問題は、患者と一番触れ合うことのある看護師の確保の問題というふうにとらえてございますので、いかがでしょうか、この辺についてもお伺いをさせていただきたいというふうに思います。さらに、この確保問題については、修学資金貸付条例などを併設してございますけれども、見直しの考えがあるのかないのか、この辺についても御検討をいただければというふうに思いまして御質問をさせていただきたいというふうに思います。さらに、この問題に関連しまして、環境づくりというものがネックになってございますので、この環境づくりについて、子供の保育体制、このことについても考えられないのかということについても御指摘をさせていただきながら、御答弁をいただければというふうに思ってございます。さらに、現在の看護師の総数とあわせてお伺いをさせていただきたいというふうに存じます。以上でございます。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
4番谷議員の2項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、第1項目めの第6次農業振興計画策定に関してでありますが、現行の第5次農業振興計画につきましては、平成20年度をもって計画期間が終了するわけであります。現計画の柱であります3点の基本施策と11の具体項目の実施検証を行い、平成21年度からスタートする次期5カ年計画となる第6次農業振興計画の策定については、農協さん、各部会の皆さん方、そしてまた農業改良普及センター等々の関係機関の方々との連携協力を図りながら、目まぐるしく変化する社会情勢、農業情勢への対応を考慮しながら策定をしてまいりたいと考えております。新計画の策定に当たっては、国の食料・農業・農村基本法に基づく基本計画等の整合性を図りつつ、特に関係する組織、団体等との地域課題を十分に踏まえ、また、地域特性を最大限に生かせるよう、具体的に方向づけをしなければならないと考えているところであります。また、農業基本条例の制定につきましては、第6次の農業振興計画の策定作業の中で、現行個別条例以外に具体的に必要性が出てくるとするならば、どのような内容とするのかも含めて、制度に向けた判断をしなければならないと考えるところであります。農業振興計画期間の5カ年について、年次別の投資額を明示することにつきましては、中期、長期財政計画を硬直化させるおそれがあるため、3カ年のローリング方式で作成いたしております総合計画実施計画を随時参照いただきたいものと考えております。次に、遊休農地の面積と実態、農畜産物の総生産額、農業後継者の人数等々の実態についてお答えさせていただきます。高齢化が進み、離農や世代交代等を機に、急速な農地の流動化が進む中で、本町における遊休農地は、農業委員会の調査によりますと約70町と認識をいたしております。なお、6割が倍本地区に点在しており、農地売買及び農地賃貸等による経営規模拡大とあわせて、農作業受託による実質的な作業単位の拡大を促進し、農業経営の規模拡大に資するよう努めておりますが、今後においても、農業委員会を核として、農用地改善組合等々との情報の一元化を図りながら、遊休農地の削減に努めてまいりたいと考えております。また、農畜産物の総生産につきましては、ふらの農業協同組合の取り扱いでは、平成19年度事業年度分、全体で248億5,800万円で、上富良野支所といたしましては39億4,500万円であります。農業後継者のある農家につきましては、平成18年度調査で、農家戸数380戸のうち74戸でございます。次に、2項目めの町立病院の看護師確保の充実をとの御質問についてでありますが、平成20年度に病院併設型老健への転換を行っても、医師、看護師は経営を担う重要な職種であり、また、町民皆さんに安全安心の医療を提供することは重要な行政サービスと考えているところであります。医師につきましては、旭川医大と友好な関係にあ― 109 ―りますが、医師の確保は重要であり、今後も引き続き旭川医大との連携に努めてまいります。看護職員につきましては、外来、一般病棟、療養病棟とともに、基準に余裕のない人数で対応しており、看護職員の確保ができなければ入院基本料が大幅な減収になってしまうことから、非常に重大な課題と思っているところであります。看護職員の人材確保のために、ハローワークを初め、チラシ、ホームページなどで募集に努めているところでありますが、応募者が少なく、厳しい実態にありますので、現行の修学資金制度が実態に合う適切な支援額なのかどうかなどについても、早急に検討をしていきたいと思っているところであります。また、子育てのため家庭に入っている看護師、准看護師の方がおられますので、その方が子供を職場で見ることにより容易に職場につくことができるかどうか、環境を整えることにも努めてまいりたいと思っております。なお、3月1日現在の看護師の総数でありますが、看護師17名、准看護師14名の合計31名であります。以上です。
質問 4番 谷忠
答弁がですね、すとんと私の気持ちの中に落ちてこないなという部分がありますので、再質問をさせていただきます。今の町長の答弁の中で、3点の基本施策と、それから11の実施検証を行うという答弁がございました。全体の課題、反省を総括するには、第5次の振興計画がまだ最終年度ということでありますから、わからないわけではないわけでありますけれども、これまでの4年間、この検証というものは一度もされてこなかったのかどうなのか、あるいは、検証する機会を逸したのか、その辺について再度お伺いをしたいというふうに思ってございます。私は、農業振興審議会という協議会があるのだというふうに存じてございますけれども、ここは、資料がちょっとあるのでありますが、きのう、ちょっと申し入れをさせていただいて、町長の手元にもあるのだろうなというふうに思ってございますけれども、これは、農業振興の基本方針の策定に関すること、あるいは、地域農政推進に関すること、水田農業確立対策に関すること、さらには、農用地利用増進に関すること、それから、前号に掲げるもののほか農業振興に関し必要と認めることということになってございまして、この審議会は町長の諮問に応じて調査審査をして意見を具申するというふうになってございます。こういう、極めて農業情勢が変化をする中で、一度もこういう審議会が、農業委員会の会長さんも御出席でありますけれども、当然メンバーの中に加わっているのだろうなというふうに思いますけれども、この会に、変化の中で、諮問をしながら、答申、あるいは、そういったもろもろの意見を聴取した経過がないというふうに私は思ってないのでありますけれども、この点についてもひとつ改めてお伺いをさせていただきたいというふうに思います。それから、この中で、私は、奨励作物の推進であるとか、あるいは農地流動化の問題であるとか、生産性向上に向けた経営基盤の強化策など、これらについては行政としても一定の評価はしているのだろうというふうに思ってございますから、それらに関する問題、それから、反面、達成度については、どういうふうに評価をしているのかということについても、もし見解があればお伺いをさせていただきたいというふうに思います。それから、関係機関と連携をしながら、こういった振興計画については、6次に向けて作成をしていくということについては、これは当然のことだというふうに私は思ってございます。これから、依然として農業情勢が厳しい中で、農業の発展策であるとか、あるいは農業者の意向を重視した、それぞれに対策を明確にするべきというふうに私は思ってございますけれども、具体的に、個別的に、きめ細かな農政の転換を今現在求められていると思ってございます。今日、地方分権の時代でありますけれども、国や道の指導はもちろんでありますけれども、町独自の農業政策、あるいは振興を盛り上げるべきではないかというふうに考えてございます。いま一度、この辺についての町長の見解をお伺いしたいというふうに思います。それから、営農基本条例の関係でありますけれども、これにつきましては、真新しい言葉だろうなというふうに思っておられる方もおられるわけでありますけれども、実は、食料・農業・農村基本法が策定されてございますけれども、それはそれとして、地域には、やはり特性があったり独自性があるということについては間違いのないことだと思いますから、相当きめ細かな基本条例を策定して、農業振興計画の中に盛り込むということが考え方であります。あわせて、こういった振興計画につきましても、財政的な裏づけが乏しくなったり、あるいは、内容は立派であっても空論化するおそれがありますので、何とか投資額をイメージすべきだというふうに考えてございますけれども、基本条例の中身につきましては、それぞれの考え方があろうかと思いま― 110 ―すので、町の活性化に向けた、さらには、生産性向上に向けた、そういったものに主眼を置いた政策を盛り上げるべきだというふうに私は思ってございます。農地の流動化を図りながら、農業機械の集約化で、生産性の向上のためにどういうふうに結びつけていくのかというようなことも1点でありましょうし、あるいは、後継者を育成して、どのように自立農家を育てていくのかということも一つの方策でありましょうし、あるいは、農業整備基盤を進めて、生産性に結びつけて、どう高めていくのかということも必要でありましょうし、あるいはまた、農作物の付加価値を高めながら、農家経済の活性化を図り、こういったことも必要でありましょうし、あるいは、町の特産品、特産品というのは極めて有効な活性化の手段だというふうに思ってございます、まさに上富良野農業というのは上川農業の縮図と以前から言われておりますけれども、何でもとれるのだというところであります。逆に言えば、特色のないというふうにも言えるかもしれませんけれども、ぜひこういったことにも行政は主導権を発揮して、力を入れてほしいなというふうに思っておるものでございますから、こういったことにつきましての、これはまた上富良野の観光産業と、そういったものを結びつけて、農業者のみならず、町全体として盛り上げていく政策も盛り込んではいかがかなというふうに考えてございます。さらに、先ほども申し上げましたけれども、拡大する遊休農地の活性法、活用方法、こういったものも、ぜひ御検討いただければというふうに思ってございます。要は、いかにしてやる気の動機づけが必要だというふうに思ってございますので、ぜひこの点も御検討をいただければなと思ってございます。関係機関との調整も必要でございましょうけれども、町はそれぞれのパイプ役として、連絡、協調を図りながら、しっかりとしたリーダーシップを発揮して振興計画の推進と基本条例の考え方について、再度お尋ねをさせていただきたいというふうに思ってございます。今日の農業は、自立もさることながら、意識改革ない限り振興はあり得ないというふうに思ってございますので、町当局の強い指導を臨んでやまないというふうに思ってございますので、この点あわせて町長の御見解を賜りたいというふうに思ってございます。それから、農業後継者、これについては、実は380戸、これは町にあるセンサスか何か、農業実態調査かなんかで調べたのだと思いますけれども、実は18年度調査のどの程度の段階で調査をされたものか、ちょっと私にはわかりませんけれども、私の手元にある資料でありますけれども、これは、380戸、確かにこれ、年度初めだと思います。そんな関係で、380戸をシミュレーションとして、私のほうでちょっとつくってまいりましたので発表させていただきたいと思いますけれども、年度末には、現実には370戸というふうに思ってございます。それで、実は、現在、19年度の初めに、正組合員の戸数、348戸が実態であります。上富良野の農地面積、田畑合わせまして5,931ヘクタール、以前から6,000ヘクタールというふうに言われておりました。水田が2,000ヘクタール、それから畑が4,000ヘクタール、こういう大体の、多少のずれはあると思いますけれども、こういう基準だったと。その後、多少の都市化だとか面積変更があったりして、現在は5,931ヘクタールというふうにとらえてございます。こんな中で、組合員の率は、戸数で計算していきますと、現在、これ割り返しますと、町で発表した380戸で計算しましても、現在16ヘクタール、これは1戸当たりの平均面積なのですよ。10年後にどうなっていくかと、これはシミュレーションですけれども、28年、どんどんこれ減少して、200戸足らず、農家組合員の戸数は200戸足らず、こんな状況になります。そうすると、大体29.1ヘクタール、これが200戸足らずの組合員で、現状以上耕作面積をつくっているということになると、こういう実態になるというふうになりますものですから、まさに規模拡大を目指したり、あるいは、優良農地を残った組合員で処理していくということになれば、これは当然遊休農地も発生してくるだろうというふうに思ってございますので、この点について認識をひとつ持っていただきたいなというふうに思ってございます。それから、この実態なのでありますが、実は、18年度の調査でありますけれども、これは先ほど御答弁いただいた380戸、この中で計算をしますと、後継者七十数名というふうに御答弁いただきましたけれども、現実は58戸になります。この58戸のうち、後継者がおる方が、実は7名の方が女性なのですね。こういう実態だということも御承知おきをいただきたいというふうに思います。この380戸の組合員戸数の中で、実は、51歳以後75歳までの方が現役でおられますけれども、この中に占める戸数が197戸、こんな実態にあります。それで、この中で、今申し上げました後継者の方がおられるという方については33戸であります。残りの183戸については、今申し上げました― 111 ―とおり55歳までの方であります。後継者については25戸おられると。当然、40歳からなり45歳なりの農業経営者については、まだ後継者も、海のものとも山のものともわからないというようなこともありますから、後継者が育ってないというようなことについては当然かなというふうに思ってございますけれども、こんな実態にあると。それから、遊休農地の関係でありますけれども、実は70ヘクタールというような御答弁をいただきました。現実に、農業委員会との調査の中で70ヘクタールという数字を押さえているのだろうというふうに思いますから、これを換算していきますと、私のほうで実態をつかまえているのとはちょっと多少違いますけれども、私のつかまえているのは99町、およそ100ヘクタール、これは休閑地になってございます。休閑地というのは、過去1年間ぐらい農作物が作成されていない、そして、今後、農地として復元するのは難しいだろうというふうな一応の定義がありますから、この辺からつかまえますと、こういう状況になってございます。それから、この予備軍、予備軍と言ったらおかしいのですけれども、私は将来、遊休農地になりかねないなというような面積、休閑緑地というのがあります。現在確かに、休閑緑地についても、現在は緑肥もまかれていないけれども、将来まくよと、近々にまくよと、こういうものも含めますと、この面積が、実は145ヘクタール、これぐらいあります。これを作付未定地も含めますと、作付未定地は3町6反ぐらいですから、これを全部合わせますと248ヘクタール、これが遊休農地になりかねない、こんな状況ですから、町の基幹産業である農業に本腰を入れてほしいと、私はそう訴えたいというふうに思います。それから、生産額、極めて去年については品目横断政策も入ったり、大体平均すると、去年より1割ぐらいは平均して落ちているのかなと、こんなふうでありますから、今御答弁にありましたことにつきましては、これは農協の取り扱い分でありますから、集荷率の関係もありますから、はっきりした数字はいかがかなと思うのでありますけれども、大体、集荷率の関係含めて、生産額については、これより多少上回って、四十四、五かなというふうに思います。上富良野農業が最盛期の時代、30、30、30と、こう言われたものです、90億円になります。これは、水田農業が30、畑作農業が30、それから畜産農家が30、30、30、30で90億円と、こういう時代があります。今申し上げましたとおり、大体半分なのですね。こういう逼迫した状況になると、産業として成り立つか成り立たないかとかいうことは、極めて重大な危機になっているということも含めて、再度見解を伺っておきたいというふうに思います。それから、病院の関係であります。この点については、町長の答弁の中で、私は極めて前向きな答弁をいただいたというふうに評価をさせていただきたいというふうに思ってございます。実は、この修学資金の貸付制度につきまして、私の手元に資料がありますけれども、昭和37年3月19日、条例が制定をされてございます。その後、何回かの改正をされているわけであります。昭和42年、当初、看護師の貸付資金でありますけれども、5,000円からスタートしておりますね。それから、昭和42年に5,000円から8,000円に変わっています。それから、昭和47年、1万5,000円に変わっております。それから、平成3年に3万円になっていると。それから、現在まで、今もですね、5万円というようなことであります。この5万円については、多いか少ないかについては、私の見解も定かでありませんけれども、ほかの病院等々につきましても、この程度の金額なのだろうなというふうに思ってございますが、確保が極めて難しい状況にある中で、これを思い切って変える手法もあったり、そういったことの見直しも、ほかのところと差別化をするということも含めて御検討を賜りたいなというふうに思ってございますものですから、再度、町長の見解を伺っておきたいというふうに思います。それから、なかなか看護師が集まらないということについての御苦労については、私も十分理解をしているつもりでありますけれども、どうしても看護学校の方向性といいますか、そういったことにつきましては、いわゆる診療科目がたくさんある総合病院、こういったところにどうしてもあっせんをしがちでありますし、もちろんまた、看護師さんについても、そういった高等な医療を提供しているそういったところに、自分の資質を高めるという意味も含めて、なかなか私どものところには来てくれないのだろうなというふうに思ってございますけれども、何といっても、実は、前の何回かの会議がありますけれども、上富良野に新しい病院が進出したから、町立病院もなかなか収益、患者の方々が、来ていただけるのが減ったのだというような説明もありました。これは当然減るのが当たり前になると思っていますけれども、新しい病院が上富良野に進出をしてくるということについては、私はそれなりにすきがあったのだというふうに思ってございますから、その点についても、ぜひ存続をするという前提に立って、いま一度この体制を見直してはいかがか― 112 ―なというふうに思っているものでございますから、この件の見解についてもお伺いをさせていただきたいというふうに思ってございます。看護師さんというのは、まさに患者と一番多く接する機会の多いところでありますし、不安な気持ちで病院に通っている患者さんが、看護師さんのいやしの言葉一つで病気も治るのかなと、そんなふうに思ってございますから、お尋ねをさせていただきたいというふうに思います。それから、看護師の総数が31名ということでありますけれども、外来、それから一般も含めて、療養も含めて、この内訳はどうなっているのか。あるいは、診療報酬が、基本的に入院したときに、体制が組まれなかったら大体半額程度になる、2人体制でやっているのか、極めて過酷な労働条件の中で勤務されているというふうに思ってございますけれども、その点も含めて、さらにはまた保育体制、これは環境づくりのためにどうしても必要な部分としてなってくるのだろうなと、既婚者もたくさんおられるということでありますから、そういった部分についてのお願いをしておきたいというふうに思います。どこの病院もそういったものを設備をされて、看護師確保の努力をされているというふうにお聞きをしているものでありますから、町立病院としてはどうかなというふうに考えてございます。また、一般の職員の方々にも不平等なことになるかなと思いますけれども、決められた時間の流れで勤務をされる方と、あるいは夜勤も含めた、こういった看護師、特殊でありますから、その点の理解が得られるかなと思いますものですが、子育て支援のところもありますから、日中についてはそういったところも利用できればどうかなと思いますけれども、病院本来の保育体制についても再度お伺いをさせていただきたいというふうに思います。以上であります。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
4番谷議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、第5次の農業振興計画にかかわる関連の御質問でありますが、さきにもお答えさせていただきましたように、この第5次の農業振興計画は、ことし平成20年度が最終年度ということで、最終評価はまだいたしておりません。これから、それぞれの機関、それぞれの関係機関の皆さん方とともに、この最終評価をしていかなければならないなというふうに思っております。そういう中で、議員の御質問にありました、毎年毎年検証はしていないのかということでありますが、毎年このことにつきましては、予算編成にかかわる課題でありますので、年度ごとに予算を確保する段階において、農業施策予算の中でそれらを大概検証しながら、次なる年度の予算編成をさせていただいていたということで御理解をいただきたいなというふうに思います。また、農業振興審議会でありますけれども、条例の趣旨については、議員の御質問の、御意見のとおりでありますが、今日まで、この農業振興協議会につきましては、町長が諮問する事項について審議をいただくということが基本でありまして、過去におきまして……。(発言する者あり)今日まで、私、記憶にありますのは、一度、委員会に農業問題で諮問をした経緯を記憶しているのですが、その内容がどうだったか、今ちょっと、担当に今聞いているところですけれども、諮問をした経緯は覚えているのですけれども、毎年毎年諮問はしていないというのが実情であります。そして、基本的には、諮問をしないときは、年に1回、農業予算についての説明をし、御意見を伺っているというのが、今日までの農業委員会の、農業振興委員会の状況であります。議員御質問にありますように、この制度、この委員会、審議会を、もう少し活用していくということが、これからの農業施策の中でも重要であるなというふうに思っております。ただ年1回すればいい、年2回すればいいということではなくて、その施策の審議を十二分に果たしていただくと、そういうような農業振興審議会という対応を図っていくように努めなければならないなというように思っております。特に今年度は第6次の農業振興計画の策定に当たりましては、特にこの農業審議会の御意見等々を十分に対応しながら進めなければならないというように思っておりますので、ひとつ御理解を賜りたいと思います。次に、第6次の関連につきましての種々御質問がございました。議員の御質問のとおり、私といたしましても、やはり努力する農業者が報われる農業施策の展開をしなければいけないということは、議員と同じような考えを持っているわけでありますが、しからば、そのために、どのような対応をし、どのような第6次の農業振興計画をつくっていくかということが大切でありますが、さきにお答えしていただきましたようなことを含めながら、特に、私は農業経営者の皆さん方の考えを、いかにまとめて聞いていくかと、その努力する農業者の皆さん方の意見を十二分に聞きながら、また、それぞれ議員の御質問にありました、JAさんも同じように計画をつくるわけでありますから、それらとの整合性も含め― 113 ―て、ひとつ町の第6次の農業振興計画をつくり上げていきたいなというように思っております。その中で、いろいろと御提言ありました営農基本条例等々の課題でありますが、町にもいろいろな農業関係の条例を持っておりますけれども、そういう基本になるもの、議員の御質問にありましたように、我が町の基幹産業の農業というものの位置づけの中で、その基本条例というものを設置することが必要ということで、6次の中で十分煮詰めていくことになれば、そういった営農基本条例の制定についても前向きに考えていくと、基幹産業の農業の位置づけを含めながら、この条例の制定に向けても、必要があるならば対処していくように進めていきたいなというふうに思うところであります。その中で、なぜその農業基本条例も必要なのかということにつきましては、議員から、今の農業情勢について御提言がありました。農業経営における農家の戸数の問題、あるいは後継者の問題、あるいは農地の問題、これらにつきましては、それぞれ基本的には別個な課題でなくて、連動している課題でありまして、議員にもありますように、我が町の農地約6,000ヘクタールの農地を、現在は380戸なりの農家の皆さん方が耕作しているということでありますが、今の380戸の農業者の中で、後継者の数からすると、ここ5年、10年後に、どれだけの農家戸数が減っていくかということは、議員が危惧しておりますように、私自身も危惧していると。そして、議員の御提言にありましたように、後継者はおりますよといっても、その後継者は50歳代の後継者であるということになれば、あと10年なのかということにもなりますので、そういう、これから先5年、10年、15年後の農家戸数がどうなのかと、その農家戸数が減っていくことによって、議員の御意見にもありましたように、基本的には、戸数が減れば、それだけ1戸当たりの耕作面積が拡大していくことになると。では、それだけの拡大した農業経営を営めるように対処できるのかということになると、そこには遊休地というものの発生が危惧されると、そういったことを含めますと、こういった連動したものを、農業後継者をいかに確保しながら、また、農地をいかに守っていくかということになると、ある面では農業者の皆さん方の農地の拡大も推進しなければならないけれども、拡大ばかりで農地を対応していくということには、なかなか難しい。ですから、やはり後継者、戸数を余り減らさない施策の展開、そういった部分を対応していくためには、やはり努力する農業者に対しては、それなりに報われる農業施策の展開をしながら、この対処をしていかなければならないなというふうに思っているところでありますし、また加えまして、遊休地のことにつきましては、当初、四、五年前に確認しておりましたときには、やはり何百町歩というような数値であったのが、今、農業委員会が押さえておりますのは70町歩、農協さんにしても九十何町歩というようなことで、相当数の遊休地の調整がなされてきているなというふうに思っておりますが、ただ、基本的に、優良農地につきましては何としても確保しておかなければならないと。ただ、今、遊休地の中に、先ほどもお答えさせていただきましたが、多くの面積として、今70町歩、70ヘクタールの中で、やはり優良農地と言われる部分と、今の近代化農業における耕作に、なかなか難しい農地と言われる部分があると。これらにつきましては、やはりある面では他の利用方法等々も含めながら、地目の変更等も含めて考えていかなければならないなと。6,000ヘクタールをすべて優良農地であるのかということも含めて、十分検討していかなければならない課題だなというふうに認識をいたしております。また、生産額につきましても、私、今回、谷議員の御質問があって調整させていただいて、上富良野の農業者が40億円足らずと、びっくりいたしたところであります。過去において、上富良野農業協同組合時代に、議員が言われていたように、30、30、30というのは私も記憶があるのです。そして、今後5カ年で120にしようという計画を立てた記憶があるのです。それが今、40億円という数字にまで落ち込んでいると。ただ、果たしてこれが、40億円が上富良野農業の、農畜産の総収入なのかということで、いろいろ調べてみましたが、なかなかその資料がないと。町で押さえておりますのは、基本的には所得では押さえられるわけですけれども、総生産はなかなか押さえられないと。ところが、その当時の所得がどうだったのか、記憶は十分でありませんが、約7億円弱の所得としては、町としては農業所得を押さえていると。これが当時の数値から見てどうなっているのかということはちょっと比較できておりませんけれども、40億円足らず、39億何ぼという数値でというのは、決してこれは、我が6,000ヘクタールの面積から、そしてまた加えて畜産業からして、適正な生産高にはなっていないというふうに思っておりますので、これらの部分についても、もう少しその数値を確認してみなければなりませんけれども、やはり農業生産額が向上する施策の展開ということが、これは十分必要であるというふうに思っておりますので、これらにつきましても、6次の中で十分見きわめながら対処していかなければならないなというふうに思っ― 114 ―ております。次に、病院関係でありますけれども、修学資金条例につきましては、これは先ほどもお答えさせていただきました。議員からも御提言ありました。他のところとの額の調整等々も比較しながら、見直すべきものは見直していきたいなと。ただ、この条例がありましたが、町もしばらくこの条例を適用する状況になかったと、希望者がなかったと。たまたまことし1名おりますので、この条例を適用して養成をしていきたいというふうに思っているところでありますので、そういった観点からして、十分この金額について、議員御提言にありましたように、大分古い条例でありますので、何度かは見直しておりますけれども、今回もまた適正な額に見直しも含めて検討したいと思っております。それから、看護師の外来だとか、あるいは病棟ごとの数につきましては、病院事務長のほうから答弁させますし、また、医療給付金の看護師の減収に伴う減額等の対応につきましても、病院事務長のほうから答えさせていただきたいと思います。そしてまたもう一つ、修学資金制度と保育の関係でありますが、御承知のとおり、町は昔、病院保育所を設置しておりましたけれども、利用者がだんだん少なくなったというようなことと、町の保育所への転換ということと、病院経営の厳しさということで、保育所につきましては閉鎖をしたところでありますが、今、多くの看護師の方が、子育て中の方が我が町にもいるというようなことでありますので、何とかその方々が、子育て、保育を対応することによって働いていただけるのであればということで、今、担当のほうに、その体制整備をするようにということで指示をいたしておりまして、検討している最中であります。ただ、その中では、病院として、今ある施設の中で保育士を頼んで見てもらおうと、そのことによって就労していただく方がいるのかどうかということで、いるとするならば、その保育施設の対応等々も検討するようにということで指示をいたしております。場所的には、今現在、住宅1戸が空いておりますので、そこ等々を利用しながらということで検討させておりますので、近々その結果につきましても報告はいただけるものというふうに思っております。また、厚生労働省でも対応しております保育ママさん制度、それぞれの家庭で、保育士の免許を持っている方が家庭で預かるという制度がございます。この制度を利用することによって、そういう制度を利用していただけるとするならば、今の町立病院の保育の対応等々も含めて、両面でちょっと検討してみたいなというふうに思っております。過般の報道を見ますと、この保育ママさん手当が厚生労働省としては値上げをしたというような話もあります。お一人の方が、その家庭で保育、子供を預かって見るというのは3名までと。そしてまた、3.3平方メートル以上の子供1人につき専有の面積を有するとか、いろんな条件がありますけれども、こういった方で、我が町でそういう方々がいるとするならば、そういう対応等々も含めながら検討させてみたいなというふうにも思っております。何はともあれ、この看護師不足というものを何とか対応しなければならないというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。
答弁 町立病院事務長 大場富蔵(町立病院事務長は2009年3月まで)
4番谷議員の再質問にお答えしたいと思います。まず、看護職員の配置状況でございますが、一般病棟、看護師12名、この中には看護師長が入っております、それから准看護師5名の17名。それから、療養病棟でございますが、看護師2名、准看護師5名の7名でございます。それから、外来が、看護師2名、准看護師4名の6名でございます。現在育児休業中の者が、看護師1名ございます。それで、合わせまして看護師17名、准看護師14名の31名となっているところでございます。それから、入院基本料の関係でございますが、現在10対1、入院基本料を取ってございまして、患者さん1人当たり、1日1万6,970円となっているところでございます。これが、看護師の確保ができないということになれば、特別入院基本料ということになりまして、議員が先ほど言われたとおり、約半額の8,600円ほどになるところでございます。以上です。
質問 4番 谷忠
答弁要るか要らないかということについては町長の判断にさせていただきますけれども、先ほど、上富良野の総生産額、町長のほうからるる話がありました。私のほうからも申し上げたつもりでありますけれども、実はこれ、あくまでも農協の取り扱いでありますから、集荷率の関係もありまして、ぴたっと私の口から言うのはいかがかなと思いますものですから、これに十数%上回るということだけは御承知おきいただきたいと思います。それから、町長、本当の、真の農業振興というものについてはどういうふうにお考えでしょうか。私は、あれもやれば、こういう対策も打ったと、いろんな対策打って、これ全部農業振興につながるのだ― 115 ―と、それはそうでありますが、私は、真の農業振興とは作物振興以外にないと、こんなふうに思ってございます。ですから、上富良野の永劫未来にわたって6,000ヘクタールの面積が維持できるかという問題について、私も疑問に思ってもございますけれども、ぜひこの作物振興のために、行政として、トップとして、多大な力を発揮してほしいし、リーダーシップとしてお願いをしておきたいというふうに思います。見解は町長の自由でありますけれども、ぜひ一言だけお願い申し上げたいなと思います。それから、病院でありますけれども、おおむね、私は満足したというよりも、先ほども申し上げましたけれども、前向きな御答弁をいただいたというふうに思ってございます。ただ、最後に、病院は病院としての基本理念があったり、あるいは経営方針、基本方針があったりするのです。学校には学校の教育方針があるように、私は、町長も含めて、こういった基本理念なり基本方針なり、ぜひ掲げていただくことを御提案をさせていただいて質問を終わりたいというふうに思います。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
4番谷議員の再々質問と申しますか、答弁についてはということでありましたけれども、簡単に私のほうから再々質問にお答えさせていただきたいと思いますが、まず、農業施策でありますけれども、我が町の基幹産業の農業と、これはどこの行政地域も基幹産業は農業ですと言っているわけでありますが、特に上富良野町は本当に農業なのですよね。この農業が振興発展していくためには、当然にして一自治体が対応するということには限度があるわけでありますが、何としても、私としては、今、議員から御意見にもありましたように、それぞれの農作物の奨励対応だけの推進を図るというのでなくて、全般的な農業経営基盤の確立をどうやってしていくかと、そして、農業の経営を安定化させるかと、そのために、例えば、端的に言えば大豆について奨励するとか、麦について奨励するとかということも必要でありますが、それが基本ではないと。やはり経営基盤を安定させるということが一番重要であるなというふうに、私も農家に生まれて農業をやってきておりますので、そういったことで、基盤になるものをいかに整備するかということが大切だなというふうに思っておりますので、そういったことを基本にしながら、今後の農業施策の展開を進めていきたいと。しかし、残念ながら、やはり一自治体が対応するというのは限度があるなということを、じかに認識として身に染みているところであります。次に、町立病院関係でありますが、基本理念、私も常に、議員も経験されて、私と一緒にある病院の運営委員をしたことがあって、あそこの病院の基本理念、こうですよというものを提示して、ちゃんとして患者さんにわかるように、我が病院はこうなんだと、あれが提示されたと、私も一度事務長に、職員に言ったことがあるのですが、なかなかそれがまだ前向きに進んでいません。私もその病院の運営委員を今もさせていただいておりますけれども、ああいった理念を、もう少し我が町立病院も的確に対処をしていけるような病院経営を進めていかなければいけないなというふうに思っています。