上富良野町議会 平成17年第4回定例会 2005年12月21日
(1)子どもの安全対策について/(2)消費税対策について/(3)農地の土地改良事業の支援について/(4)農業経営所得安定対策の対応について
2005年12月21日、上富良野町議会の一般質問で、渡部洋己議員が「子どもの安全対策について」「消費税対策について」「農地の土地改良事業の支援について」「農業経営所得安定対策の対応について」について質問し、町長 尾岸孝雄、教育長 中澤良隆が答弁しました。
- 質問者
- 渡部洋己 議員
- 答弁者
- 町長 尾岸孝雄、教育長 中澤良隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 渡部洋己
私は、さきに通告してあります4項目について御質問いたしたいと思います。まず一つ目に、子供の安全対策についてということであります。最近、子供たちをねらった凶悪犯罪が続けて発生しました。栃木県の事件については、まだ犯人も捕まっていない状態であります。道内でも子供たちが不審者に声をかけられた例が、ことしに入って、11月までですけれども220件発生したと報道されております。しかし、ある先生によりますと、220件というのは報告されているだけであって、実際にはこの3倍から4倍発生されているのが事実らしいのです。そして、さらに昨年から見ると4倍の発生率、これが非常に大きな問題になっている。それで、各地域でそれぞれに対応されていると思うのですけれども、我が上富良野町では実態と対応はどうなっているのかお聞きいたしたい。また、保育所、幼稚園を含め、学校の玄関などに防犯カメラの設置などはどうなのかお聞きしたいと。続きまして、消費税対策についてお伺いいたしたいと思います。国の税制改正により、消費税の課税事業者の課税基準額が、3,000万円から1,000万円に引き下げられました。そんなことで、農業者だけでも200人を超える課税業者がこの3月に申告されるわけであります。特に、消費税の基準査定については非常に難しい。中でも1,000万円の基準ぎりぎりの人が、課税金額によって課税業者になったり外れたり、これはそのことによって毎年手続が必要になる。それで、当然、個人指導といいますか、それが必要になってくるのではないかなと予想されますので、その指導体制と、また受け付け事務も非常に混― 59 ―雑が予想されますので、その対応をお聞きしたいなと思います。続きまして、農地の土地改良事業の支援についてお伺いいたしたいと思います。町の基幹産業である農業は、農政改革、あるいは貿易の自由化などで年々悪化傾向にあって、特にことしにおいては全般的に価格の低迷で、その影響は非常に大きく、さらに、先ほど申されましたように消費税の納税も変わることから、厳しい経営状態が余儀なくされているのが現状であります。農地の土地改良事業については、農家にとっては非常に大事なことでございますけれども、現状では、個人対応が非常に難しいのが実態でございます。それで、土地改良事業の中でも心土破砕事業については、合併前の上富良野農協当時から、長年、町と農協とで支援されてきた事業でありますので、ぜひ心土破砕事業の支援策を講じていただきたいなというふうに思うわけでございます。続きまして、4項目めの農業経営所得安定対策の対応ということでお伺いいたしたいと思います。平成19年度から、新たな経営所得安定対策等大綱の導入が示されて、現在、その説明が、各地域で行われております。しかし、その説明には余りにも担い手に重視したといいますか、そんなことで規模の満たない、今言う10町規模ですか、これに満たない農家、あるいは高齢者にとってはどうも錯覚を起こすといいますか、経営ができないのではないかというふうに思ってしまって、農地を手放すといいますか、離農せざるを得ないような思い込みをしている方もいます。そんなことで、必ずしも担い手でなくても、集落営農組織、あるいは特例によって面積規模の緩和措置、また、野菜作だとか施設園芸といった方法があるので、十分説明をいたして理解を求め、余り離農に拍車をかけないように対応いただきたいなというふうに思っております。以上、4項目について、教育長及び町長に答弁をお願いいたしたいと思います。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
16番渡部議員の御質問にお答えさせていただきますが、1項目めの教育長の答弁につきましては、後ほどお答えさせていただきます。2項目めからお答えさせていただきます。まず、2項目めの消費税対策についてでありますが、消費税の申告については、議員御指摘のとおり、税制改正により平成17年分の農業者の消費税の申告対象者は、既に課税事業者として申告しているものを含めまして、200件前後が見込まれているところであります。消費税の申告におきましても農業所得標準が平成15年に廃止され、全農業者がみずからの収支記帳等に基づいて、決算書、申告書の作成を行うなど、青色の申告者もふえてきているところであります。議員御質問の基準につきましては、課税売り上げが1,000万円を超えて、課税事業者となるのか、消費税の課税取引になるものか、ならないものなのかなどの査定のことと思われますが、本年4月に農業者の消費税申告、適正な収支記帳などの環境の充実を図るよう、農民連盟さん、農協さん、税務署、市町村と連携をとっているところであります。経常的なサポート体制といたしましては、富良野地方農業所得者税務指導協議会を設立いたしまして、記帳の勉強会等の開催、質問の集約、連絡・回答の体制が図られているところであります。また、消費税申告の受け付け等の体制についても、町といたしましては従来の所得税と同様の相談・受け付けの体制を図ることで考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。次に、3項目めの農地土地改良事業の支援についてお答えさせていただきます。御質問の心土破砕事業につきましては、土地改良の一環として、町と旧上富良野農協によりまして、平成3年から平成11年までの8年間、ふらの農協としては平成13年から平成15年までの3カ年間、農業者の負担軽減を図りながら実施してまいりました。この心土破砕事業については、生産性の向上に結びつくことで実施をしていただいたものと思っております。その役割を果たしたものと考えておりますが、多額な費用を要する実態もありますので、農協等の意向も踏まえ、また、財政状況を見きわめながら、再度事業化が可能かどうか十分検討を重ねてまいりたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。次に、4項目めの農業経営所得安定対策の対応についての御質問にお答えさせていただきます。経営所得安定対策につきましては、平成17年3月、国は新たな食料・農業・農村基本計画の重要施策の一つとして、平成19年産作物から品目横断的経営安定対策の導入を決定いたしております。この対策は、WTOにおける国際規律にも対応する対策として、これまでの価格対策から所得政策に転換して、担い手に施策の重点化を行うものでございます。制度といたしましては2点挙げられ、一つは、諸外国との生産条件の格差を是正する対策、もう一つ― 60 ―は、農産物販売収入の変動により経営に及ぼす影響を緩和する対策であります。この対策の対象はいずれも認定農業者で、10ヘクタール以上の農地を保有し、耕作する方及び集落営農が要件となっているところであります。対象作物としては、米・麦・大豆・てん菜・でん粉原料用バレイショの5品目が対象となっております。種々申し上げましたが、国が導入する経営所得安定対策の導入により、農業者の皆さんの不利益にならないよう、町は農協など関係者で制度の説明を十分行いながら、理解をいただくために、12月中に各地で説明会を開催してまいっているところであります。御質問のように、規模の小さな農家や高齢者等の認定農業者以外の方々が、農業を継続することはできないという考え方ではなく、施設園芸や野菜等の導入により、農業を継続していくことは十分可能であると考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。
答弁 教育長 中澤良隆(教育長は2008年9月まで)
16番渡部議員の、1点目の子供の安全対策についての御質問にお答えをさせていただきます。最近のテレビや新聞で、毎日のように小学生にかかわる殺人事件等が報道されており、ニュースを聞くたびに大きな衝撃と強い憤りを感じているところであります。私といたしましては、このような事件は全国のどこで起きても不思議ではなく、私たちの町でも起こり得る可能性があるものと考えから、ふだんから子供たちの安全確保について、学校との連携をとりながら対策を講じてきているところでありますが、広島、栃木での事件発生後、早速、各小中学校の校長にさらなる児童・生徒の安全確保の対策として、集団での登下校の実施や通学路の危険箇所の把握、下校時においてどこから一人になるのかの実態の把握と、その対策等について指示してきたところであります。また、その後の校長会の会議において、町に要請すること、教育委員会の役割、また学校やPTA・保護者が行う対策等について協議を行い、防災無線での広報、下校時のパトロール活動など、それぞれの分野で児童・生徒の安全を守るための実践活動を進めてきているところであります。今後におきましても、教育委員会、学校、PTA、保護者や青少年健全育成を進める会等との連携のもとに、事件抑止のため万全の対策を講じてまいりたいと考えております。また、御質問にあります、学校等に対する防犯カメラの設置につきましては、前向きに対応していきたいと考えているところではありますが、何よりも大きな効果を発揮するのは地域の協力であろうと考えております。幸い旭町住民会や栄町住民会等が、既に子供たちの安全確保のための見守り活動を進めてきていただいており、教育委員会としても感謝をしているところであります。このような住民活動をさらに進めていただき、地域の子供は地域が守るという考えを定着させ、この上富良野から悲惨な事件や事故が発生しないよう取り組んでまいりたいと考えているところであります。
答弁 教育長 中澤良隆(教育長は2008年9月まで)
16番渡部議員の子供の安全対策についての御質問にお答えをさせていただきたいと思います。当然、クラブ活動も教育の一環であり、このことにつきましては、私どもの立場といたしましては、推進をしていかなければならないと考えているところであります。今、スクールバスを優先しての路線バスが各地に走っているところでありますが、実態としてはおおむね2キロ以上の子供たちをということでありますが、これは座席に余裕がある限りにおいて拡大をして、農村部や何かにおいても乗っていただけるような対応を図るべく、今、調整を進めているところであります。クラブ活動の件でありますが、いずれにいたしましても、学校とか行政だけでは、個別になかなか対応できないということが実態であろうと考えております。やはり地域とか保護者の協力がなければ、今のこの時代背景からすると、子供たちの安全を守っていくということができないのかなと考えておりますので、そのような子供の帰る経路とか時間とかを、地域とか保護者と共有できるような体制も今後はとっていかなければならないとは思いますが、何よりも保護者などの協力を求めていきたいなというふうに考えているところであります。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
16番渡部議員の再質問にお答えさせていただきます。まず最初に消費税対策でありますけれども、このことにつきましては先ほどもお答えさせていただきましたように、その対策として、富良野地方でも税務指導協議会を設置して勉強会等々を開催しているということでありますし、また、町といたしましても、その時期に入りますれば相談窓口をつくりながら説明をさせていただきたいなというふうに思っております。その中で、この説明を対応する中にありまして、いろいろな経費もかかるというお話でありましたが、そのことはよく理解するわけでありますけれども、そのことに対し公費を云々という御要望であったかと思いますが、なかなか難しい課題かなというふうに思っておりますので、ひとつ御理解いただきたいと思います。それから、農地の土地改良事業の件でありますけれども、先ほどお答えさせていただきましたように、平成15年をもって最終的に心土破砕事業につきましては中止をさせていただいておりますが、いろいろな面でこの要望というものも上がってきているということは承知をいたしております。そういう中にありまして、今後、JAさんとの調整を図りながら、また、町の財政的な部分もございますので、そういったことを十分対応しながら、今、策定しております第5次農業振興計画等々の見きわめを図りつつ、十分検討を加えて対処してまいるようにしていきたいというふうに思いますので、御理解を賜りたいと思います。最後に、経営所得安定対策、この制度を取り入れ― 62 ―られまして、これにつきましては戦後、農政に対する大きな改革かなというふうに思うところでありまして、お答えさせていただきましたように、従来の価格対策から所得政策に大きく転換すると。そして、今までのように全般的な農業支援策ではなくて、限られた農業者に対する支援であって、その支援の枠から外れた農業者、すなわち言うならば認定農業者でない農業者、そして認定農業者であっても10ヘクタール以上の耕地面積を確保できない農業経営者、担い手確保ができない農業経営者というような部分についてどう対処するのかと、これにつきましては、これから地域としても大きな課題でございます。これらの対応の、19年からの実施に向かって、最終的には私の記憶が誤っているのかもしれませんけれども、少なくとも来年度の春ぐらいまでには、最終的に認定農業者を確定し、そして19年から対応できる体制をしていかなければいけないだろうと。それまでの間に、少なくとも現在の我が町の認定農業者の数をもっともっとふやす手法をとらなければいけない。そのためには、議員から御提言ありましたように、いろいろな経営上の問題、プライバシーの問題いろいろな課題はあるわけでありますが、そういったことを十分対処しながら、農業委員会といたしましてもこれらの認定農業者の選任に当たりまして十分な配慮をしていただくように、町としても十分連携を図りながら進めていきたいというふうに思いますので、ひとつ御理解を賜りたいと思います。
質問 16番 渡部洋己
ちょっと一つだけ。消費税の件なのですけれども、今まで見ていても、税務課の職員さんたちその時期になると、毎日のように10時ごろまで残業しているのなかと思っているわけです。それで、前もってきちっと整理すれば、受け付け順にはそんなに込まないといいますか、手間かからないで済むのですけれども、これがただ放っておいていきなり個人で行くとかなり時間がかかると、そんなことなので、極力、農連あたりはそんな解消をするために協力しているのであって、そこら辺理解していただきたいなと。以上、終わらせていただきます。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
16番渡部議員の再々質問にお答えさせていただきますが、税務課の窓口の対応につきましては、御指摘の部分につきましても十分是正するように、担当の方に指示をさせていただきたいと思います。