みんなの議会

上富良野町議会 平成16年第3回定例会 2004年9月16日

(1)看護補助職員の処遇の改善について/(2)障害者福祉について/(3)次世代育成計画について/(4)住宅リフォーム資金助成について/(5)街灯及び歩道の整備について/(6)子育て支援について/(7)農業行政について

2004年9月16日、上富良野町議会の一般質問で、米沢義英議員が「看護補助職員の処遇の改善について」「障害者福祉について」「次世代育成計画について」「住宅リフォーム資金助成について」「街灯及び歩道の整備について」「子育て支援について」「農業行政について」について質問し、町長 尾岸孝雄、助役 植田耕一が答弁しました。

質問者
米沢義英 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄、助役 植田耕一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 米沢義英

私は、さきに通告してありました点について質問いたします。まず第1点目は、看護補助職員の処遇の改善の問題についてであります。現在、町立病院には、療養型一般病棟という形のベッドが併設されております。これは、近年の医療法が変わるという状況の中で、介護や一般患者に対応するという形で設置されました。また、長期にわたる療養を必要とする患者に対して、良好な環境で介護の提供を目的として設置されたものであります。同時に、介護補助職員は、基準に基づいて配置されておりますが、病院においては欠かすことのできないスタッフとなっております。しかし、この間、見てみますと、仕事の内容から見れば、労働条件が悪いという状況の中で、採用してもすぐやめられる、こういう状況が生まれてきています。本来、これらの病棟の環境整備をするということであれば、同時に、介護補助員の処遇の改善もきっちり行って、良質な介護を行う、これが理念として当然なければなりません。また同時に、この間、正職員とパート労働者の処遇の改善の問題では、厚生労働省が均衡を図るための指針を出しました。そういう意味では、直ちにこの格差をなくすための対策を、当町においても実施されなければならないでしょう。なぜ介護補助者の労働条件が改善されないのか、その背景には幾つかの問題点があるのではないでしょうか。近年、行政改革という形の中で、少しでも低賃金という状況の中で、費用負担を軽減させようという問題、あるいは介護補助職だから正しく仕事の内容が、仕事そのものが評価されていないのではないかという問題であります。いずれにしても、良質の介護を求める以上、それにふさわしい補助職員の処遇の改善を行うというのは当然であります。ちなみに、他の市町村とのパート職員、臨時職員の雇用の条件、時間給等を見ましたら、中富良野町では、日額6, 700円、町においては5, 400円と、格差があるということがわかりました。私はこれを述べまして、次の3点についての見解をただすものであります。近隣町村の介護補助職員の賃金の状況はどのようになっているのか、また、楽しく、また、生き生きと働いてもらうためにも、退職金制度などの、そういう制度を設けてはどうか。2番目には、一時雇用という業務内容になっておりますが、今、上富良野町では6カ月雇用になっております。しかし、他の町村では11カ月雇用というところもあります。本来、仕事の量から見ても、その内容から見ても通年雇用がふさわしいにもかかわらず、変則的な6カ月雇用となっているところにも大きな問題があり、直ちに通年雇用に改善すべきではないでしょうか。次に、資格習得の段階で、正規職員や、あるいは準職員という形の中で、待遇の改善を行い、きっちりとした対策をとるべきだと思いますが、これらの点についての町長の見解を求めるものであります。次に、障害者福祉の問題について伺います。町では、障害者福祉計画が出されました。この上富良野町にも多くの知的障害者や、あるいは身体的、情緒障害を抱えながら必死に生活をしている― 70 ―方、家族の方がいます。そういう人たちのために、上富良野町でも国の指針に基づいて、安心して暮らせる、そういう環境づくり、これを目指して整備をされてきました。また、こういう人たちは、将来、親が老いてしまって、だれが自分を見てくれるのか、これも家族にしたら、本人にしても大きな問題であります。そういうためには、身近なところにグループホームや働けるような授産施設の開設というのは当然日程に上ってこなければなりません。運営や、あるいは経費の面で、設立するということになれば多額の経費やいろいろな手続がかかわるという状況の中で、大変苦労するということは当然ありますが、今、一部の団体では、将来に向けて資金造成をするという形で、みずからのことはみずからやらなければならない、こういう積極的な団体も生まれてきております。そういう意味では、町においても、これらに連動して、将来を見据えた障害者計画のもとで、グループホームや授産施設の開設、今後どのように取り組まれるのか、これらの点について答弁を求めるものであります。次に、次世代育成計画についてお伺いいたします。次世代育成推進法は、危機的な少子化の現状を克服するために、すべての自治体に、2005年度から10カ年間の行動計画を義務づけたものであります。しかし、これらの計画に当たって幾つかの問題点も見受けられます。町においても町民アンケート、あるいは審議委員の方々が、そのアンケートや審議委員の意見を聞きながら、要望を聞いて計画に反映させるという中身でありますが、当町においては、その審議過程がまことに不透明であり、一向に住民に公表されるという状況になっていません。何を審議されているのかという点でも、まことに不透明であります。他の審議計画については、もう既に閲覧、あるいはホームページ等を通じて公開しておりますが、この次世代育成計画については、なかなかそうなっていないという問題があります。他の問題については公開したけれども、次世代育成計画については、なかなか公表されない。なぜこうなっているのか、ここに問題がありますから、直ちに公表し、なぜこうなったのかということもぜひ答弁願いたいというふうに思います。また、これらの策定に当たっては、実施計画をきっちり持つ、計画倒れすることなく、完全実施するということが求められています。また、同時にお伺いしたいのは、住民アンケートに基づいて、一番要望が多かった問題、何なのかということについても答弁求めるものであります。次に、住宅リフォーム資金の助成について伺いいたします。今多くの業者が、長引く不況の中で、民間公共事業投資が激減するという状況などで、仕事の確保が困難な状況に陥っています。また、地方自治体においては、財政難という状況の中で、なかなか、あるいは公共投資が国からも抑制されるという状況の中で、確保が難しいという状況に陥っています。そういう意味では、ただ財政難や、あるいは国からの仕事が来ないからという理由で、これをただこまねいて黙っているという理屈はありません。こういうときだからこそきっちりとした将来の展望を見据えたこの町の振興策を示す、これが行政の役割だと考えています。そういう意味では、今多くの自治体で、まだまだ、少しずつではありますが、財政難の中でも工夫を凝らして、経済効果等もあるという状況の中で、住宅に対するリフォーム資金助成制度を設けるという自治体が出てきております。それは、御存じのように、住宅の改修時における助成金を支給するという問題であり、全国では既に12都府県、57市町村、最近では札幌市においてもこれを適用するという状況になってきております。個人住宅をリフォームする場合、まさに一定のお金がかかり、住民からも実施した市町村においては喜ばれ、また、業者からも歓迎されているという話を聞いています。また、兵庫県明石市においては、2002年度においてこの制度を実施し、1, 700万円で、総額2億6, 000万円と、15倍の経済効果を上げています。町においても、ただお金がないというだけではなく、具体的に対案を示して、町の振興策をきちっり示す、そういう時期であると同時に、町長、この住宅リフォーム制度における資金援助についての具体的な答弁を求めるものであります。次に、街灯及び歩道の設置についてであります。今、町においては、駅前開発等の整備や町並み整備という形の中での計画があります。しかし、財政難の理由もあって、なかなか整備するという状況に至っておりませんが、しかし、例えば駅前通りにおいても、街灯がもう老朽化している。もっと改善してほしいという声があります。この間、そういう声もあり、東1条通りや錦町東2条通り、あるいは旧国道沿いの商店街においては、グレードの高い歩道の整備や、あるいは街灯の整備がなされました。そういう意味では、上富良野町にはほかにも、ラベンダー商店街、いしずえ商店街、通学通り、ある― 71 ―いはまだ未整備の旧国道沿いの商店街の栄町に向けての整備が残っておりますが、これらについての今後の整備計画はどのようになっているのか、まだ整備すべきだと思いますが、この点について伺います。次に、子育て支援の問題では、近年、多くのお父さん、お母さん方が子育て支援をもっと充実してほしいという声が聞かれ、町でもそれに向けての計画が今進められております。また、この間、保健福祉課や社会教育課が行っていた子育て支援については、一定窓口が統一された部分がありますが、しかし、これを社会教育課に統一するなどの面で、あるいはどちらかに統一しても、人件費の抑制や効率的な運営につながるという点でも、十分今後また検討する必要があると思いますが、この点についての窓口の一本化、効率的な運営について伺いいたします。次に、農業行政について伺います。今、世界でも国内でも、安全でおいしい食料の国内生産は、国民の共通の願いになってきています。しかし、国は自給率の向上を後ろ向きで、農畜産物の輸入自由化枠を拡大するという状況になってきています。また、今回、生産調整交付金という形で、交付金を大規模農家を中心に新たな交付をしようという生産調整、あるいは交付金制度の改悪が行われました。この背景には、農産物の輸入自由化で、耐えられる農業をつくろうと、大規模農家だけを比較的優先するという農業であり、日本においても上富良野町においても、多くの農家の方々は、条件が合えば個々の農家が生産、生活やっていける、そういう農業を目指したいと言っているわけであります。そういう意味では、今後、町においても、そういう人たちの意欲を高めるためにも、町独自の農業振興策をさらに進めることであります。そういう意味では、ことしから始まるこの農業振興計画に基づいて、今、上富良野町では、米の減農薬や、あるいは他の作物においても、有機栽培などの意欲的な広がりを見せて、この米の評価に至っても高く評価されているというのは御承知のとおりであります。そういう意味では、町の農業の活性化、農業をされている方の意欲を高めるためにも、それらを後押しするためにも、この上富良野町に、全国に発信できるような環境づくり、環境に優しい農業づくりをやっているのだということを全国に発信し、それを後押しするためには、これらのおいしい米づくり、農産物づくりの環境づくりを進める支援制度、これを奨励してはどうかと思いますが、町長のこれらの点についての見解を求めるものであります。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

9番米沢議員の9項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、1番目の看護補助職員に関する3点の御質問でありますが、1点目の賃金につきましては、本町における賃金体系は、一律一定基準の設定となっており、業務の内容、作業の多寡による格差を考慮していないため、他町村の同職種と比較して低い水準にあることから、人材の確保などで大変苦慮している状況にあり、種々改善に向けて検討いたしているところであります。また、町独自の退職金制度については、町の財政状況が極めて厳しい状況から、ただいま申し上げました賃金水準の改善、見直しの中では、制度化する考えは持っておりませんので、御理解を賜りたいと思います。2点目の仕事の内容からしても、通年雇用にするべきとの御質問でありますが、新行財政改革素案にも位置づけしているように、人件費の抑制や町職員数の削減を急務の課題として取り組んでいるところであり、また、病院経営も極めて厳しい状況にあることから、通年雇用及び正規職員または準職員化は難しく、現状の雇用体制で進めていくことで、御理解賜りたいと存じます。3点目の資格習得の段階での正職員または準職員としての採用についてでありますが、さきにお答えしましたように、施設定数の増加や制度の改正等がある場合を除いて、現状の雇用体制で運営してまいりたいと考えております。また、資格習得者につきましては、資格の習得区分に応じた処遇を設けて運用を行っておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2点目の身体障害者や知的障害を持つ方々の入所施設及び働く場としての作業所施設の整備に関する御質問でありますが、国においては、従来の施設整備による福祉から、ノーマライゼーションの理念による在宅福祉を重点とする方針に転換し、新障害者プランが推進されておりまして、新規の施設整備の採択は非常に厳しい状況にあります。このことから、議員の御質問の施設整備につきましては、町単独での設置は困難であると判断しておりますので、障害者の方が必要な施設に入所できるよう、引き続き、富良野地域及びその他管内の町外施設との連携を一層親密にし、施設の円滑な利用等についても近隣市町村との連携を強く求めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。なお、在宅福祉推進の観点から、老人身障者保健― 72 ―センター内に設置の小規模作業所を近く予定しております。施設改修工事にあわせて、現在の施設機能よりも拡充を図ってまいりたいと考えております。次に、3点目の次世代育成支援行動計画に関する御質問にお答えさせていただきます。この行動計画につきましては、次世代育成支援対策推進法に基づき、地域の子育て支援全般にわたる計画とするために、昨年度、町民参加の計画づくりを推進することを目的に策定委員会を設置し、さらに、親のニーズを把握するためにアンケート調査を、就学前児童、小学校児童の保護者等を対象として実施し、策定委員会で分析、検討・協議を重ねてきた経緯にあり、間もなく策定を見るところであります。この間の策定委員会における協議経過等について、情報の公開をすべきとの御指摘につきましては、計画書の製本ができ上がった段階で、計画書とあわせて協議内容の資料等を庁舎1階の町政情報提供コーナーに備え、町民の皆様にごらんいただくよう予定しております。また、町広報誌の来月号で、計画の概要を特集でお知らせしたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。アンケート調査において、要望の多い内容についての御質問でありますが、国が示した数値目標の設定が必要な項目の中で特に多い要望につきましては、集いの広場、ファミリーサポートセンター事業、延長保育、一時保育、放課後児童対策事業等の内容となっております。計画の具体的な取り組みに当たりましては、ニーズの高い項目について、できることから早急に実施していく考えでありますが、町財政の厳しい現状の中で、新たな財政投資は困難なことから、既存の施設、人材を最大限活用しながら、子育てニーズに対応してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、4番目の住宅リフォーム資金助成についての御質問にお答えさせていただきます。この御質問につきましては、さきの12月にもお答えしているところでありますが、現在、他市町村で実施しているところでもあり、その状況を十分に見きわめながら、検討していく課題としてお答えさせていただいたところであります。現在、町の財政状況は極めて厳しい中にあって、既存事業の維持を優先するためには、新規事業を抑制せざるを得ない事情から、現段階において実施する考えはございません。次に、5番目の商店街における街灯及び歩道の整備についてお答えさせていただきます。通称、本通り沿いの商店街につきましては、既存街路灯の老朽化を初め、沿道地域住民が主体となった花の植栽や清掃など、積極的な道づくり活動の実践を背景に、道路管理者であります北海道によって、平成13年度より街路灯の設置、植樹ますを含めた歩道のグレードアップなどの整備を行ってきております。現在のところ、北25号踏切地点から町道北4丁目通りの交差点間、商店街区では、3町内から5町内間の整備が完了し、今年度におきましても、町道北4丁目通り交差点から駅前通り間、商店街区の6町内区間の片側が整備される予定になっております。グレードアップによる歩道の整備は、駅前通りまでとなっておりますが、いしずえ通り商店街区間及び栄町商店街区間につきましても、街路灯の設置を初め、歩道のアスファルト打ち直しなど、これらの整備が順次行われる予定となっております。また、通学通りの商店街についてですが、ここは、町道北3条通り沿いに形成されている商店街であります。沿道の街路灯が老朽化していることもあり、今後整備が必要であると認識しているところであります。今のところ、歩道については現状の維持管理に努め、街路灯の整備については、実施計画の中に位置づけて進めてまいりたいと考えております。6番目の子育て支援の推進体制についての御質問でありますが、子育て支援の拡充施策は、母子保健、児童福祉、教育等多岐にわたる分野で連携、協力しながら取り組んでいるところであります。教育委員会社会教育課と保健福祉課がそれぞれ担当している事業を統一して、効率的に対応してはどうかとの議員の御提言につきましては、本年4月の組織機構改革において、保健福祉課内に子育て支援班を設け、これまで社会教育課が受け持っておりました子育て広場、子育てネットワーク事業等を移行して一元化を図ったところであります。しかし、社会教育班が担当している子供の居場所づくり事業のように、国の補助制度を活用した中での事業もあり、子育て支援班がすべて担当するということにはならない部分もありますので、支援事業の一層の効果があるよう、各担当班の間で有機的に連携を深めながら、子育て支援の充実に取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。7番目の農業行政についてお答えさせていただきます。近年、BSEを初めとする食品事故の増加、産地の不当表示、農薬の不正使用など、食の安全・安心― 73 ―が揺らぐ中にあって、消費者の食の安全・安心に対する関心は一層高まっております。このような中にあって、富良野地域においては、減農薬米の栽培を初め、各農作物に生産経歴を付し、情報の開示に努めており、その努力に敬意を表したいと思うところであります。御質問の農業推進条例の策定につきましては、農業者に対する所得補償に関するものかと思いますが、今、国においては、食糧・農業・農村基本計画の見直しが行われており、その中で、農業所得の変動を緩和する対策、農業環境資源保全対策施策など実施に向けて検討されており、間もなくその具体的な内容が見えてくるものと考えております。一市町村で有効な農業施策の展開を図ることは極めて難しい状況にあることから、国の施策の動向を見きわめながら、本町にかなった施策を検討してまいりたいと考えております。農業推進条例の制定については、今のところ予定しておりませんので、御理解を賜りたいと思います。

質問 9番 米沢義英

まず、介護補助職員の処遇の問題についてお伺いいたします。なぜ介護補助職員の処遇が悪いのかという問題でありますが、看護婦とは違い、そういう意味では、看護師の補助をするという状況で、その仕事内容そのものを評価しないのではないかと、安ければ、ただやめていけばいいのではないかというふうな感じで思っておられるから、いつまでたってもこの処遇の改善がされていないという問題であります。もう一つ突きとめてみれば、上富良野町の一般の行政職における賃金、臨時賃金はどうなっているのかということなのですが、道の最低賃金は638円、上富良野町は670円と、わずかの、本当に毛の生えたような感じの賃金体系であります。これが最終的に全体の賃金体系を押し下げているというところに多くの問題点があります。ちなみに、中富良野町では、先ほど言いましたが、6, 700円、時給にしましたら893円。美瑛町においては、時給866円。上川町においては877円。ここには、有給は17日、10カ月雇用、また、忌引休暇もあるという状況になっております。そういう意味では、上富良野町の看護補助職員の処遇というのは、明らかに近隣町村から見ても低いという状況になっております。最低では690円という状況になっております。そういう意味では、直ちに安心して働けるように、処遇の改善という点では当然すべきではないかと私考えております。また、働いている人たちの意見聞いたら、本当にもうちょっと、一生懸命やっているのだから退職金やボーナスも欲しい。ただそれが、町の財政難を理由に、あるいはそういう採用時の条件だからというだけで、これがかなわないという状況になっているのです。ここに労働条件の問題が、国においても地方自治体においても、この矛盾点がここにぎゅっと凝縮されてあらわれてきているわけです。そういう意味では、忌引においてもきっちり設置し、また、資格のとった段階では、せめて準職員待遇の道をやっぱりきっちり開くと、意欲を持って働けると。こういう評判が広がれば、上富良野町にも働いてみたいという方が来るのではないかというふうに思います。そういう意味では、ただ財政難というだけで、低賃金の労働力を確保していればいいというふうには思っていないのかもしれませんが、結果としてそういう形になっているわけですから、やはり具体的な改善策というのをきっちりとやはり示すべきだというふうに思いますが、もう一度この点についての見解を求めるものであります。次に、障害者福祉計画の問題について、グループホーム等の設置の問題について伺いいたします。今回、町では債務負担行為という形の中で、富良野に対する、こういう授産施設の開設ということもありました。しかし、上富良野町の団体の方に聞きましたら、身近でやはりそういう施設があって、働ける場所があったらいいと、そのためにもいろいろ私たちは頑張っているという話であります。そういう意味では、やはり当町における、そういうような支援対策、要望があれば直ちにその対策に踏み切って、やはり後押しをするということが必要だし、また、身近に授産施設等の誘致を行うということもあわせて、やはり考える必要があるのではないかというふうに思いますが、この点。町では、老人身障者センターの中に授産施設を、規模を広げたいということでありますが、どういうような取り組みをなされるのか、その内容についてもお伺いしたいというふうに思います。次に、次世代育成計画の問題でありますが、一番多いと言われていた一時保育や延長保育、これはどこの自治体でも一番多いという結論が出ています。あと、放課後対策です。放課後対策等においても、前から言っておりましたが、片隅でやっているという感じですよね、上富良野町の場合は。他の市町村では、条例を設けてきっちりと学校区の中に、あるいは設けるなどの対策もとっています。ですから、片手間な、ただやっていればいいという意識の話で― 74 ―はなく、ただお金がないというだけではなくて、きっちりとこの目標設定ができたら、どんな困難があってもやり切るというところが大切なのです。この間、芽室町においても、視察に行ってきたときに担当者の方も言っていましたが、計画というのは、計画倒れに終わってはだめなのだと、計画した以上は、それをやる、それが次世代育成計画の住民から寄せられた要望にこたえる、また、子育て支援にこたえる大切なことだと考えている。そのためには、職員の熱意がなければならないし、当然トップである町長のやはり指導力、こういうものがなければならないということを言っていた。まことにそのとおりであります。ですから、この点についてもきちっとした取り組み、放課後児童対策においても、条例を設けるなどをやるべきだというふうに考えています。芽室町では、子育てサポート支援という形の中で、手引書までずっとつくられております。こういう取り組みを積極的にやるべきだというふうに思いますが、もう一度伺います。また、それとあわせて、なぜこの間、情報公開が行われなかったのか、ただ整備して、結論が出れば、それで情報公開したということになるのかもしれませんが、その経過、経緯がやはり知りたいという方もおります。そういうことを念頭に置いた情報コーナーの閲覧があったわけですから、やはりそこをきっちりとやるべきではなかったのかというふうに思いますが、なぜそうできなかったのか、お伺いいたします。次に、住宅リフォームについてお伺いいたします。今、財政難の折、厳しいからなかなか現段階では難しいということをおっしゃいました。しかし、私はやる方法が幾らでもあるのだろうと思うのです。そこに、創意と工夫という言葉が出てきます。今申し上げましたように、彦根市においても2, 000万円の予算を組む、あるいは10万円の限度額という形、15万円という形の中で、このリフォーム制度に地元の業者や、あるいは住宅を持っている人たちに大変喜ばれています。奇抜な点では、商品券を交付して、地元のやはり木材を使ったり、そういうことで活性化を呼び起こしたいということで、今この広がりが出てきています。財源はどうするのかという問題でありますが、今、商工振興補助金を交付しています。これを見ましたら、14年度では1,60 0万円、対象経費は4, 500万円という形になっています。ここを見ましても3倍ぐらいの投資効果が単純に見てもあります。13年度は1, 000万円で、この倍です。ですから、こういう財源を、やはりそういう別な方向にあわせて、商工振興とあわせて、一般住宅も対象にする、こういう手だてと工夫をやれば、財源の手法というのは出てくるのではないかというふうに考えるわけです。対費用効果から見ても、10万円、20万円の交付で、300万円、400万円とやはり投資効果が上がれば、この商工振興補助よりもさらに投資効果があるのではないかというふうに思いますが、私は、この商業振興補助政策も、こういう立場から町長は設置されたのだろうと思いますが、この点について、町長は、お金がないと言うだけでなく、お金の捻出方法を考えると、その器を与えられているわけですから、そのことをぜひ、答弁もう一度お願いしたいというふうに思います。あと、街灯整備についてはぜひ進めていただきたいというふうに思っています。次にお伺いしたいのは、子育て支援ということで、ある程度一本化された部分もありますが、もう一度、財政の効率、職員配置の問題も考えて、社会教育においても、こういった窓口の一本化、あるいは保健福祉課にでもいいのですが、できないものかというふうに思いますが、この点、伺います。次、農業の問題についてお伺いいたします。農業の問題では、今、上富良野町では、5次の農業振興計画ができました。その中では、やはり意欲のある個人も積極的に農業振興計画に基づいた取り組みをしてほしいということが書かれております。課題というのは、産地間競争がある、あるいは農地の流動化が進まないという問題、今後どうするのかという問題もあるかもしれませんが、やはり私は、この上富良野町の減農薬の米の栽培というのは、やはり高く評価されているわけですから、やはりそれに見合った推進体制というのが必要ではないかというふうに思います。確かに今の、国の制度が変わって、その成り行きを見るということもあるでしょう。しかし私は、今やはりこういう人たちの意欲のあるうちに行政はしっかりと後押しできるような、やっぱり農業政策を展開するということが大事だと思います。そういう意味では、この5次の農業政策においても、減農薬や安心してつくれる、おいしい食べ物を保証する義務があるのだと、役割があるのだということを考えておりますから、そういう意味では、反当たりの助成金も含めて、農業環境推進条例をつくって、そういう該当する農家に対しては、米も含め、一般畑作物も含めて、何らかの対策をとるべきでないかと。そうしなければ、どんどんしりつぼみになって、農業離れが進むという状況になりますから、確かに行政でやる部分については限界もあります。し― 75 ―かし、それでも他の自治体では積極的に、そういう限界や困難を乗り越えてやっているところもありますので、これは、推進する意義というものは大きいものがあると思いますので、この点についても明確な答弁をもう一度求めておきたいというふうに思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

9番米沢議員の再質問にお答えさせていただきます。まず最初に、看護補助員の処遇につきましては、助役の方から答弁させていただきます2点目の障害者福祉についてのグループホームの関連でありますが、議員も先ほどの御質問の中でも御意見をいただいておりますように、今あるグループの中でよく私も話し合うわけでありますけれども、今あるグループの皆さん方は、議員がおっしゃるように資金造成に努力いたしているところでありまして、あの方々は、行政におんぶに抱っこは私たちは望んでいないと。自分たちで自分たちで対応しながら、そしてその中で、ひとつできない部分を行政が支援してほしいという、私がいつも申し上げておるような考え方の中で、今取り進んで頑張っていただいております。当初から、お聞きしたところでは、あの人たちは、あるところの場所で、子供たちが小さな動物を養ったり、野菜を植えたり、そういったことがグループでできるような施設をつくたいのだというような希望も語っていただいております。そういったことで、それも行政で全部やってほしいというのではなくて、我々今一生懸命資金造成をしておると、我々ができないところをひとつ行政、力をかしてくれないかということでありますので、私は大いに賛同いたしております。あの方々が、そういう方向でこういうものを対応したいというものが出てきたときには、私は最大限の支援をし、協力してやりたいというふうに思っておりますので、ひとつそういった観点から、これらの面については、町としても行政としても対応していきたいと。また、ある面では、今の老人身障者センターにおきます授産施設につきましても、今の状況は手狭で、非常に課題がありますので、これも拡充を図りながら整備をしていきたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。それから、次世代育成計画でありますが、検討過程においてなぜ公開しなかったかという御指摘でありますけれども、議員の御意見のとおりであります。私も秘密裏に計画を立てておるわけでありません。公募した委員の皆さん方が協議していただいて、それぞれの計画を立てているわけでありますから、決して秘密裏に対応しているわけでありませんので、この各種委員会の委員会経過につきましては、閲覧するという方向で進んできておりますので、ここの部分もそういう対応がされていたのかなというような気がしておりましたが、議員御指摘のような経過であったということについては深く反省をいたしているところであります。決してでき上がったものを見せればいいというような、でき上がったものを見て、これで賛成か反対かというような意見を伺うというような考え方は持っていないということで、御理解を賜りたいと思います。それから、行動計画が間もなくでき上がります。アンケートによりまして、それぞれに、議員がいろいろな項目で御発言ありましたような課題で、アンケートが出されております。先ほどもお答えさせていただきましたように、そのアンケートの要望の多い順から、計画はつくったけれども、何もしないということではなくて、計画をいかに実現していくかということに最大限の努力を図っていかなければいけないと、そして、最終的には、この行動計画が100%達成できるという体制を整えていかなければならないと思いますが、財政的な部分もございますので、既存の施設、あるいは既存の人材等々の中で活用しながら取り進めていかなければならない課題もありましょうし、新たな対応も含めていかなければならない課題もあるというふうに思っております。一つには、児童保育の問題でありますけれども、今、児童館におきまして、併用して実施しておりますけれども、今、要望等々、アンケート等々の状況、教育委員会からの要望、意見等々もお聞きいたしておりますと、今の状況は限界かなというような認識を私は持っております。ですから、この行動計画ができた中で、これらの部分につきましても十分配慮しながら、学校と、あくまでもこれらは学校の協力を得なければならないと、教育委員会の協力を得なければならない課題でありますが、これらについても今後十分、その時代にかなった是正を図っていく時期が来ているというような認識でおるということで、御理解を賜りたいと。それから、住宅リフォームの件でありますが、これにつきましては、種々、非常に厳しい財政状況の中で、新規事業というものを選択しなければならない大きな課題を持っております。行政は金がないから何もしないのだということには100%なりません。限られた財源の中で、それらの事業評価をしながら、新規事業をどのように取り組んでいくかということは大切だというふうに私は思っております。そういう中にあって、この住宅リフォームについ― 76 ―ては、今の時点で、私は先に新規事業の採択の中で、いろいろと事業評価しながら今後考えていかなければならない課題として、住宅リフォームについては、次の段階として考えるべき課題であると、現段階では財政的に非常に厳しいということで御認識をいただきたいと思います。それから、子育て支援対策でありますけれども、私どもも基本的に1カ所に集中したいと。そのために組織機構を改革いたしまして、子育て支援班を設置いたしました。しかしながら、先ほどもお答えさせていただきましたように、国の施策の中では、文部科学省と別な部分がある。そして今、教育委員会で進めている事業については、文部科学省の補助金を使って対応していると。このことを町長部局に持ってくることはなかなか難しい。国の縦割り行政の中で、我々も地方も、その中でどうしてもそれを改善することができ得ない部分があるわけでありますが、これらについては、極力子育て支援班で中心となって対応していかなければならないと思っておりますが、社会教育班の中で対応する部分については、横の連携を十二分にとりながら、それぞれの連携を密にしながら、子育て支援対策の推進を図っていきたいというように思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。最後に、農業行政でありますが、議員おっしゃるように、現在の農業環境は非常に厳しいと。国の農業施策もまだ最終的な方向性が示されていないと。国は、カロリーベースで45%の自給率と言っていますが、なかなかそれも達成できないというような非常に厳しい状況にあるわけでありますが、町は今年、議員の御意見にありましたように、第5次農業振興計画をスタートさせていただきました。農家の皆さん方、そして、JAさんのお力をおかりして、上富良野農業のこれからのあるべき方向を、第5次農業振興計画を策定させていただきましたので、これから私どもは第5次農業振興計画の推進に万全を期しながら農業行政の推進を図っていきたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。

答弁 助役 植田耕一(助役は2005年9月まで)

米沢議員の再質問にお答え申し上げたいと思います。看護補助員の関係でございますが、現在、病院と特養との関係で該当する職員が雇用されている状況にございます。そういう中で、非常に人材確保するのに大変現場の方で苦慮している状況にございます。その理由といたしましては、議員が御指摘のとおり、低い賃金体系にあるというようなことでございます。安定的な介護業務を推進していくためには、この辺のところの改善が必要というふうに私押さえているところでございまして、特養と病院との中でも格差があるような状況でございますので、この辺の調整を踏まえながら、処遇の中におけます雇用の体制と賃金額等につきまして、その辺の検討を進めて、改善をしていきたいという考え方は持ってございますので、御理解を賜っておきたいと思います。

質問 9番 米沢義英

まず、住宅リフォームについてもう一度お伺いいたしますが、対費用効果という点で、町長は、こういう制度というのは、経済的にも大きな効果が生まれるというふうに評価されているのか、そこをお伺いしたいと思います。同時に、今の段階ではできないが、次期段階ということでありますが、今判断できないという問題もあるのかもしれませんが、次期段階ということであれば、どのぐらいの段階でそれを進められようとしているのか、今わかればお伺いしておきたいと思いますので、この点。それで、上富良野町でこの間行った商業振興補助の効果についても、当然認められている部分、認められているのだと思いますし、こういう財源のやりくりをやれば、一定のまた新しい効果も出てくるのだというふうに思いますので、この点についても、こういうやり方も一つの手法ではないかと思いますが、これらの点については、どのように考えなのか、この点お伺いいたします。次に、農業の問題で言えば、確かにこれからという段階であると思います。農業振興計画もできましたので。やはり町として、やはりこの間、いろいろ下支えするという点では、価格が下がった場合の補給制度もとられてきました。そういう意味では、やはり環境を売り物にするというのは、これからの時代の流れでありますし、そういう意味で、取り組むべき道というのは、もう既に決まっているのではないかと。そういう意味では、こういったところに対する、やはり助成策を講ずることによって、やっぱり安定的な作物がつくれるということと等しいことであります。確かに、それでカバーできない部分もあるのかもしれませんが、その気持ちをやっぱり農業者にも伝えると、こういう取り組みをやっているのだというような、やっぱり全国的にも高く評価されるような、やっぱり道筋というのもここできっちりとつける時期だというふうに思うのです。上富良野町は比較的いろいろやってきて、それぞれ努力もしておりますが、や― 77 ―はりこの点は伸ばしたいというものも含めて、それに附随した付加価値を与える、あるいは他の作物もそれに連動して、やはり作付ができるというような柱を、そして、そこから枝葉をつけるというような、やっぱりそういうのも必要だと思いますので、この取り組みについてももう一度お伺いしておきたいというふうに思います。次、最後になりますが、介護補助員については、助役も答弁なさっているように、近隣町村から見てもはるかに低いという状況であります。そういう意味では、やはり早急に改善すべきですし、やはり介護補助職員の中に、1人でも、将来は、頑張れば準職員にもなれるのだというような、そういう正職員になれるのだというような道をやっぱりつける必要があるのではないかなと。この点もあわせてお伺いしたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

9番米沢議員の再々質問にお答えさせていただきます。まず、住宅リフォームと、また、商業振興条例の評価でありますけれども、私は、商業振興条例というものにつきましては、時限立法で対応させていただいておりますが、このことによりまして、商店街の皆さん方が活気を促していただいて、店舗の改造を図っていただいたと。そして、そのことによって、地域の、あるいは建築業者の皆さん方が潤えたというようなことも考えておりまして、その効果は、私は十分対応しているというふうに認識しております。ただ、これも時限立法でございますから、来年度で、先ほどもさきの議員からも御質問ありましたが、これも期限でやめるのか、あるいは延長するのか、あるいはどうするのだというようなことにつきましては、今後の財政運営の中で十分検討を加えていかなければいけないというように思っておるところであります。そういうような観点からすると、住宅リフォームについても同じとは申しませんけれども、同じような、関連した中で事業効果は出てくるものというふうに認識しておりますが、今、私どもが抱えておる多くの新規事業の中で、それをどのように精査しながら、総合計画の実施計画、3カ年計画の実施計画の中にどう織り込んでいくかということが大きな課題でございますので、そういった観点からすると、今課題として残っている新規事業等々の精査という中にありまして、この課題を今早急に取り組んでいくことは難しい課題であるということでお答えさせていただいておりますので、御理解賜りたいと思います。それから、農業振興策につきましては、議員も何度も御発言ありますように、我が町の第一次基幹産業であります農業につきまして、何としても活気をつけていただかなければならないと。そのために、今新しくつくりました第5次の農業振興計画に基づきまして、町はその施策の展開を今後進めていかなければならないというつもりでおるわけでありまして、これらにつきましても、国の農業施策と連動しながら、その方向性を見きわめていかなければならないというふうに思っております。第4次の農業振興計画から、引き続き第5次に計上しております奨励作物の対応等々もございますので、新たな部分等も含めながら、今後の課題として十分、この農業施策につきましては対処してまいる所存でございます。それから、最後になりましたが、補助職員の課題でありますが、助役からもお答えさせていただきましたように、町立病院だけでなくて、特別養護老人ホームとの関連がございまして、両施設におきまして、そういった課題の提起がなされております。私の方では、既にこの問題につきまして、町立病院だけでなく、特養と連携を図りながら調整をして、是正を図るようにということで指示しておりますが、ただ問題は、賃金等々、労働条件を、町が対応する部分について、上富良野町の各企業で働く人たちと大きな格差が出てくるというようなことにはならない。やはり地域の賃金体系と、町で働いていただく方の賃金体系というものは、やはりよく考えなければならないなというふうに思っておりますが、さきにお答えさせていただきましたように、作業量の多寡によって、町は賃金の対応をしていないというところは、ある面で是正をしなければならない部分があるのかなというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。

出典:上富良野町議会 平成16年第3回定例会 2004年9月16日 議事録 PDF(78ページ) 間違いを知らせる