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上富良野町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月14日

(1)町の財政運営について/(2)平成16年度予算樹立方針について/(3)防災対策について

2003年12月14日、上富良野町議会の一般質問で、岩崎治男議員が「町の財政運営について」「平成16年度予算樹立方針について」「防災対策について」について質問し、町長 尾岸孝雄、総務課長 田浦孝道が答弁しました。

質問者
岩崎治男 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄、総務課長 田浦孝道

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 岩崎治男

私は、一般質問の冒頭に立たせていただき、次の3項目につき質問いたします。初めに、町の財政運営について。長引く不況と厳しい財政の実態が、地方の町づくりに大きく影響を与えていることは、言うに及ばないところであります。経済諮問会議では、国庫補助金を平成18年度まで4兆円、平成16年度は1兆円削減の考えを示し、それとの見合いで削減分の80%以上を税源移譲する内容を打ち出しました。補助金削減、税源移譲、地方交付税改革と厳しい財政に一層の不安を感じるのであります。このような中で、平成15年度の普通交付税額はどの程度になっているのか、お聞かせいただきたいと思います。第4次上富良野町総合計画の前期基本計画が終了し、平成16年度より後期基本計画に入るわけですが、予定どおり進められているのかどうか、御答弁を求めるものであります。2項目め、平成16年度予算樹立方針について伺います。日本の国内経済は、依然として低迷が続いている中、今地方自治体は地域みずから将来像を明確にし、その実現に向け、自己責任に基づいて政策を決定していかなければなりません。事業を継続しながら適宜政策の評価と見直しが必要であると思われます。地方交付税の減額、町税を初めとする自主財源の伸び悩みにより歳入不足が生じているが、これらの厳しい情勢を踏まえ、当面する平成16年度予算、また、これ以降年度の財政運営計画を策定し、町民に示しながら、不安を持たせない行財政運営に努めなければならないと考えます。平成16年度の予算樹立方針について、町長の所信をお伺いいたします。3項目め、防災対策について質問いたします。上富良野町は活火山十勝岳を有し、大正15年5月の大爆発は山肌の雪を解かし、泥流となって137名のとおとい命が奪われたのであります。その後昭和37年、また昭和63年から平成元年にかけても噴火が発生しております。ことし9月26日、十勝沖地震が発生し、北海道太平洋岸では震度6、当町においては午前4時50分が震度4、午前6時8分には震度3を観測し、江花地区簡易水道、西部地区簡易水道に被害をもたらしました。人的被害がなかったことが何よりであります。このような地震や噴火災害時の対策と体制はどのようになっているのか、お伺いをいたします。以上。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

ただいま3番岩崎議員の御質問にお答えさせていただきたいと存じます。まず、1点目の財政運営でありますけれども、お尋ねの平成15年度普通交付税の決定額は27億6,423万4,000円となったところであります。当初予算額と比較しますと、5,723万4,000円の財源留保の状況にあるということでございます。なお、この地方交付税は、国の三位一体の改革方針に基づき、今後もさらに総額が年々減額していくと予測しておりますことから、平成16年以降の計画事業案をすべて予定どおり進めていくことは、不可能であると言わざるを得ません。町の財政は、多くを国に依存しなければならない構造であることを踏まえますと、これから予測される歳入規模に応じて、歳出においても投資的経費を含め、経費総額を抑制するとともに、その内容についても十分に吟味をして、厳しく取捨選択を行っていかなければなりません。このことから、総合計画の後期基本計画に基づく実施計画などの内容については、現段階においては全体的に実施時期を延長するなどの判断をせざるを得ない状況にあると考えているところであります。次に、2点目の平成16年度予算編成方針についての御質問にお答えさせていただきますが、御質問にありましたように、国においては社会経済情勢が大きく変化する中にあって、国と地方の役割分担を明確にした地方分権のさらなる推進と、あわせて近年は地方財政の構造改革に積極的に取り進んできているところであります。このことから、顕著に町の歳入、一般財源が減少の一途をたどっていることは、御承知のとおりであることからも、町民の要望、需要にこたえていくことがだんだんと困難な状況になってきているところであります。これらの状況を踏まえまして、平成16年度予算編成方針としては、事前に財源不足額を4億600万円と予測していましたことから、総体の中で8%、4億600万円を削減する目標で指示を出したところであります。この具体的な方針では、安易に従来のやり方を世襲することなく、行政効果の乏しいものがある場合には、中止または終期を設定し、廃止するなど思い切った方策を講じなければならないこと、また既存の事務事業の量的な拡充をしないこと、新規施策案については安易に予算化を行わないことなど、総額を抑制する方針としているところであります。こうした中で、関係する町民の方々からは御批判をちょうだいすることがあるものと思いますが、現状を踏まえ、これから迎える将来のことを考えるとき、町の財政を預かる私といたしましては、町民の深い御理解を得つつ、財政を安定させる道を選択せざるを得ないと思っているところであります。このことから、ひいては町民の皆様の安心につながるものと思う次第であります。次に、3点目の御質問の9月26日に発生した十勝沖地震の諸対応についてでありますが、10月3日の町内行政調査の際にも御報告したところでありますが、4時50分地震発生後、防災担当の総務課職員及びライフライン関係の所管課職員の9名が役場に参集し、町内の被害調査のパトロールや関係機関からの情報収集、さらには住民への広報活動を実施したところであります。幸いにも人的被害はありませんでしたが、町簡易水道施設の水源が地震の影響により水の濁りが発生し、静修、江幌、里仁、草分地区の住民に対し、一時的に飲料水の利用制限をしたところであります。このような災害発生時の諸対策と体制につきましては、現在進めております地域防災計画の全文改定作業の中で、震災対策、風水害対策、火山災害対策の3分類ごとで完結できる構成内容で位置づけているところであります。この各対策については、災害事象ごとに行うべき事項、手順を簡易にまとめ、より具体的な内容や現実性のある内容とし、また実施部署や連携をとる関係機関などを明記することとしております。具体的な行動としては、災害発生の第一報を受け、災害対策本部を設ける必要がない場合は情報連絡本部を設置し、災害が拡大のおそれがあるときは、第三種の非常配備体制により災害対策本部を設置した中で必要な対策を講じることにしております。震災災害対策では、阪神・淡路大震災以降の事例を参考に、震度4から5弱の地震が発生した場合には、テレビ放送などにより知り得た段階から、自動参集する配備基準としているところであります。また、火山対策については、十勝岳の噴火シナリオを作成し、火山現象や噴火のレベルに応じた諸対策を講じる内容で計画書に位置づけしているところであります。さらに、災害発生初動期の諸対策の行動を容易にとれるように、新たに職員災害初動マニュアルの作成もあわせて進めているところでありますので、関係機関との調整が整い、北海道との協議段階には、議員の皆様に対しましても計画書案を閲覧していただくよう取り進めてまいりたいと存じております。以上であります。

質問 3番 岩崎治男

ただいまの答弁の中に、平成15年度普通交付税の財源留保ですけれども、5,723万4,000円、この財源留保額につきましては、適正な運用を求めるところであります。なお、再質問いたしますけれども、しろがねパイロット事業の年次償還や、しろがね土地改良区に対する運営費、住民福祉の向上のため建設が進められております保健福祉総合センターの建設費等、町財政の大きな歳出となっているところであります。町民に対し、将来に夢を託せる16年度に向けたマニュフェストを示す必要があるのでないかというふうに考えます。財政運営につきまして、再度明確な答弁を求めるものであります。防災対策の観測体制について伺います。地震観測でありますが、十勝岳のように噴火を予知した地震と、十勝沖のように活断層の地殻現象による地震があるわけでありますが、現在使用している町の観測機器でその区別が、即座に震源地を区別した観測結果がわかるのかどうかお伺いしたいと思います。次に、ただいまのお話ですけれども、震源地がある遠いか近いかによって避難する住民の心構えが必要になってくるというふうに思われます。また、観測機器の設置場所であります。上富良野町の設置場所は、本庁舎の地下食堂横にあるわけであります。中富良野町は通常の地表に設置されているわけでありまして、観測所の発表では、中富良野は震度4のときに上富良野町は震度3と、隣の町でありながら誤差を生じているわけでありますけれども、中富良野は泥炭地とは言え、このような差に対して設置場所による誤差が生じているのではないかというふうに思いますけれども、いかがかお伺いいたします。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

3番岩崎議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、平成15年度の普通交付税の5,723万4,000円等々の財源留保、内部留保がなされておりますよということで、予定の交付税の予算額よりも多く交付税が来たということでありますが、これにつきましては、例年3月末の最終議会におきまして、当年度の補正に対応しながら、できる限り基金積み立てということで対処していきたいというふうに思っておるので御理解をいただきたいと思います。さて、続きまして、16年度以降の町のマニュフェストを示してはどうかということでありますが、ちょっとマニュフェストとは違うかもしれませんが、既に町は総合計画を策定いたしておりまして、これからの上富良野町の町づくりをどうするかということにつきましては、議員も御案内のとおり、四季彩のまち・かみふらの~ふれあい大地の創造を目指した第4次の総合計画のもとに、町づくりを進めているということでございますので、ひとつ御理解をいただきたいなと。そして、それらに基づきまして、総合計画に基づきまして、3年ごとのローリングで実施しております実施計画に基づきます町づくりを進めているということで御理解をいただければというふうに思っているところでございます。それで、次に防災関係でありますけれども、観測体制の問題でありますが、今我が町にあります地震計は、基本的には震源地がどこかというようなことの対応ができるものでありません。ただ、震度が幾らかという監視をする震度計であるということで御理解をいただきたいなというふうに思いますし、また、この震源地の遠距離にかかわらず、震源の震度の度合いによりまして、先ほども申し上げましたように、震度4あるいは5弱から、その防災体制を組んだ町の防災推進を図っていくということでございますので、御理解を賜りたいと思います。また、次の中富良野町さんと上富良野との震度の違い、それから震度計の設置場所による違いではないかという御質問でありますが、私として、専門家に確認したことではございませんけれども、素人なりに考えるならば、地震の震源地の深さだとかいろいろなことを考えますと、わずか2メートルか3メートル、地表と地下との違いによって、そう大きな震度の差が出てくるものというふうには認識いたしておりません。ただ、地質の問題による震度の差は生ずるのではないかなというふうに認識いたしているということで御理解をいただきたいと思います。

再々質問 3番 岩崎治男

再々質問いたします。厳しい財政状況の中で、現在の公債比率、これから公債比率はどのように推移していくと思われるのか、考えをただします。防災について、再々質問いたしますが、さっきの答弁の中に、職員災害初動マニュアルの作成というのがありましたが、具体的にどのような内容なのか、お聞かせ願います。最後に、防災に対し、町議会議員の位置づけについてはどのようにお考えか、町長の見解をただすものであります。以上。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

3番岩崎議員の再々質問にお答えさせていただきます。まず、公債比率の推移につきましては、総務課長の方からお答えさせていただきます。また、加えて職員災害初動マニュアルの内容につきましても、総務課長の方からお答えさせていただきます。さて、その地域防災計画の中で、今町が作成しております地域防災計画の中で、議員さんの対応についてどう考えているのかという御質問でありますが、基本的に法律におきましては、議員さんの対応についての位置づけはございません。と申しますは、御案内のとおり執行機関と議決機関、これは対等な位置づけがなされているわけでありまして、対策本部長の私のもとに、議員さんを配下に置くということは、これは100%不可能なことでございます。そういったことから、対策本部の構成の中にというような地域防災計画の中に議員さんの対応につきましては明記されておりません。ただ、ここで重要なことは、やはり災害におきます執行者としての専決処分で対応でき得る分野とやはり議会の議決を経なければ対処できない分野、この分野がございます。そういった状況の中で、現実の中で議会の議決を経るためには、議員の皆様方にその災害の実情というもの、状況というものを十分に認識していただいておかなければならないし、その状況判断をしていただかなければならないわけでありますので、常に災害対策本部としては、議員の皆様方に情報を提供しつつ、必要あるときには議会の招集を図って議決を賜らなければならない案件が生ずる。そのための情報を十二分に議員さんに理解していただく対応をとっていかなければいけないというふうに認識をいたしているところでありますので、御理解をいただきたいと思います。

答弁 総務課長 田浦孝道(総務課長は2004年3月まで)

岩崎議員の御質問にお答えします。まず、1点目の公債費の比率の関係でありますけれども、この件につきましては、3月の予算特別委員会の折に資料を提出してございますが、その資料に基づきますと、平成15年度、あくまでも見込みでございますが、公債比率につきましては17.1ポイントであります。これにつきましては、14年度から比較しますと、率で0.4%ほど上がるという見込みを立ててございます。この数値等につきましても、町長申し上げていますように、交付税等の動きによりましてまたそれぞれ動きがございますので、あくまでも3月の予算特別委員会の時点での把握の比率ということで御理解をいただきたいと思います。それと2点目の職員の災害初動マニュアルの関係でありますが、これにつきましては、従前そういうものを持ち合わせてございませんでした。内容的には、諸対策を講じていく段階段階での準備の手引き書みたいなものであります。それと情報の収集、それから伝達、それぞれ収集伝達する先を明記したり、ただいま申し上げますような諸対応への、その段階段階ごとにつなぐための手引書、標準的な手引書という内容になってございます。町長申し上げましたように、今後時期を見まして、また議員の皆さんにもごらんをいただくように取り進めてまいりたいと思います。以上でございます。

出典:上富良野町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月14日 議事録 PDF(17ページ) 間違いを知らせる