上富良野町議会 平成15年第2回定例会 2003年6月18日
(1)公共事業の減少に伴う建設業の農業参入による農業活性化と建設業のソフトランディングについて/(2)市町村合併について/(3)住民自治について
2003年6月18日、上富良野町議会の一般質問で、梨澤節三議員が「公共事業の減少に伴う建設業の農業参入による農業活性化と建設業のソフトランディングについて」「市町村合併について」「住民自治について」について質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。
- 質問者
- 梨澤節三 議員
- 答弁者
- 町長 尾岸孝雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 11番 梨澤節三
私は、通告に従い質問をいたします。初めに、公共事業の減少に伴う建設業の農業参入による農業の活性化と建設業のソフトランディング― 8 ―についてですが、私は5月27日に遠別町の北浜建設、ここは従業員50人です、ここが農業に参入し、農業生産法人アリタを設立しました。私は、この農業生産法人アリタと遠別町の農業委員会を訪問研修をしてきました。3月の読売新聞に、建設業者異業種に参入、雇用は自分たちで守るとあり、そのアリタに研修でお聞きしたのですが、土地は農業委員会の会長が自分の休耕地4ヘクタールを貸し、これを耕作し、上げた収穫は農家の3倍とのことでした。公共事業が落ち込み、後継者のない休耕地を活用し、農業の活性化を図る、これが時代の要求なのかもしれません。以下、3点についてお聞きします。1点目は、現在の段階で、町内の建設業で農業参入の意思のある建設業はございますか。2点目は、上富良野町で建設業の農業参入についての問題点、これはありますか。また、問題点があったなら、それをクリアするための手段、方法、特に農地の取得、リースについてお聞きします。3点目は、家畜ふん尿施設の義務化が2004年、平成16年10月までとなっており、罰則も伴うとありますが、上富良野町の進捗状況は何%ぐらいですか、またこの家畜ふん尿を集積し、これにEM菌を投入、一冬かけてこれを有機堆肥とし、有機農業を推奨するお考えはございますか。以上、3点についてお聞きいたします。次に、市町村合併について3点お聞きいたします。1点目は、現在富良野圏5市町村合併の情報が途絶えています。しかし、新聞報道等では、毎日のように市町村合併のニュースは出ています。この富良野圏5市町村合併の情報がなくなったのは、中富良野町の任意の合併協議会脱退により、このような状況になったのではないかと思います。しかし、合併特例法の期限は迫り、かつこれの先送りはない、これが現実です。以前に不作為の作為責任、これはニセコの逢坂町長が言ったことかと思いますが、不作為の作為責任の話がありましたが、このように5市町村にかかわり、しかも期限が設定されている大きな事件、これが作為的になされたのなら、地域住民にとって大きな迷惑となります。我が町もみずからを守るため、合併をするしない、そのためには飛び地合併についても協議し、住民に合併情報を提供しなければならないのではないでしょうか、お聞きいたします。二つ目、高規格道路の話は聞こえてこない。富良野市の中心市街地活性化約60億円の話とか協会病院建設の話、上富良野町の保健福祉施設の話が飛び回っています。こういうことでよいのだろうかと。5市町村で富良野圏の主要施設、産業、経済、運輸、交通、IT等インフラ、これには今同僚議員も質問しております図書館であるとか、生涯学習施設であるとか、道路であるとかすべて含みます、インフラ整備の段階に入っているのではないでしょうか、お聞きいたします。3点目では、水面下では上川中央1市8町の合併、これは資料はつくられ、配付されております。私も持っております。それと十勝大合併、これは前にもお話ししましたが、これへの大動脈の1本が占冠をかすめて十勝、釧路へと流れています。占冠から上富良野までの間は、狭間の富良野圏となっています。富良野市が嫌とか、面積が広いなとどは言っていられないのではないでしょうか。いずれ占冠が富良野圏の表玄関になるのかもしれません。そこで、上富良野町はどうするのか、上川中央圏に入るのか。では、今まで100年の歴史を共有してきた広域行政の仲間を見捨てるようになります。これでよいのでしょうか。この狭間の富良野圏、特に地方分権の今、1万2,000人の上富良野町はどうあらねばならないのか、お聞きいたします。次に、住民自治について2点お聞きいたします。今我が町最大の課題は、市町村合併をするしない、この二者択一ではないかと思います。この情報提供がおくれればおくれるほど、町長、議会の責任は重くなります。私は、住民投票による市町村合併の決定にまさる住民自治はないのではないかと考えています。この大きな問題を町長提案、議会議決で決めてしまってよいのであろうか、お聞きいたします。2点目、平成17年3月で市町村合併は終わりといっても過言ではないでしょう。特例法のない合併の話などしたら、今ごろ何を言っているということになると思います。この市町村合併の終わった後何が来るか、次は道州制がすぐ待っています。分権の受け皿たり得ない町村はどうなるのか、自治の形態はどのようになっていくのか、お聞きいたします。以上で終わります。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
11番梨澤議員の3項目の御質問に関しましてお答えさせていただきたいと思います。まず、第1点目の農業関連の3点についてお答えさせていただきます。1点目の建設業から農業参入等の有無につきましては、御質問のように建設業の分野においては、公共事業などの減少から、雇用の場の確保は厳しい状況にあり、農業においても国際化が進み、農産物価― 9 ―格の低迷の中で、農業所得の維持増加には、経営規模の拡大やコスト削減の取り組みは必要で、町内でも9件の農業法人が活動をいたしているところであります。建設業からの農業参入につきましては、現在のところ町内の建設業界からは申し出、要望等はありませんので、御理解をいただきたいと思います。2点目の建設業から農業への参入に対する問題点でありますが、現状では一般企業が農業へ参入する場合、法律により農地を取得することは認められておりませんが、農業への参入方法としては、農業生産法人を設立して登記することで、農地の取得も可能となり、地域での農業従事者の確保も比較的スムーズに進められるものと考えられるわけであります。行政といたしましても、農業生産法人設立のための相談窓口を開いておりますので、申し出、要望等があれば、相談に応じてまいりたいと考えております。3点目の家畜ふん尿施設についてお答えいたします。家畜排せつ物は、畜産業等における資源として、農産物や飼料作物の生産に有効に活用されておりますが、畜産経営の大規模化などにより、多量に排出されることに伴い、国民の環境保全に対する意識の高まる中で適正な管理をし、堆肥として積極的に活用していくことが求められていることから、家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律として制定され、平成11年から準備期間を経て、平成16年11月より本格的に施行されることになります。家畜排せつ物の管理の適正化及び事業の促進に関する法律には罰則規定も設けられておりますが、排せつ物の発生量が少ないこと、自己所有の農地、草地に還元することができる飼養規模が小規模な畜産農家については、法の適用外となっております。家畜排せつ物処理施設整備の進捗状況は、法の適用を受けないものを除き、全国平均で40%の整備率であり、本町における整備率は81%となっており、かなり整備が進んでいる状況にありますが、まだ若干の未整備農家もありますので、今後も補助事業等を活用し、整備されるよう指導に努めてまいりたいと考えております。堆肥生産の過程にあっては、生ごみの堆肥化などに利用されているEM菌の活用も望ましいと考えますし、消費者の農畜産物の安全、安心に対する意識の高まりの中で、化学肥料などに頼らない土づくりを通して、畜産農家で生産される堆肥を耕種農家が今後も活用できるよう取り進めてまいりたいと考えております。次に、2番目の御質問の市町村合併に関する3点についてお答えさせていただきます。富良野圏域における合併につきましては、5市町村により合併研究会を設置し、協議を進めてまいりましたが、最終的には5市町村の組み合わせによる合併協議への取り組みが整わなかったことにつきましては、御案内のとおりであります。1点目の飛び地合併についての御質問でありますが、飛び地での合併の組み合わせにつきましては、法的にも可能でありますし、全国的な事例の中でも、飛び地での合併が数多く検討されていることは承知をいたしております。しかしながら、私といたしましては、この飛び地合併につきましては、さまざまな課題や問題点も予想されますことから、現在全く考えておりませんので、御理解をいただきたいと思います。2点目の合併に際してのインフラ関連の質問でありますが、富良野圏での合併につきましては、現段階では合併の協議に至っていない状況にあることから、御質問の主要施設、交通、運輸、IT等インフラ整備の計画を立案する段階になっておりません。今後、もしどこかの市町村と合併についての協議が調い、合併を前提とした取り組みがなされる場合には、御質問にありますような合併のための諸条件として、当然その整備計画を立て、取り進めていかなければならないものと考えております。3点目の富良野圏域の今後の動向に関しましては、いつも申し上げているところでありますけれども、上富良野町の将来を考えるとき、自主自立の道を進むのか、合併の道を選択するのか、住民や議会の意見を十分お伺いするとともに、近隣市町村とも情報交換を常に行い、その上で決定していかなければならないものと考えております。今、上富良野町を含めた合併につきましては、近々に合意されるような状況下ではないことから、現状ではさらに行政の効率化を図るため、広域行政の推進を積極的に進めてまいらなければならないと考えております。この広域行政推進の一つの手段であります広域連合化に向けて、富良野圏域の他市町村とも協議を進め、具現化に努力してまいりたいと考えております。3番目の住民自治の観点からの御質問でありますが、市町村合併の問題につきましては、上富良野町の存立にかかわる極めて大きな課題でありますので、御決定に当たっては、あらゆる機会を設け、議会や町民の皆さんの御意見をお伺いし、決定すべきであると考えております。― 10 ―現行の地方自治法においては、市町村の配置、分合及び境界変更、いわゆる市町村合併についても議会の議決を経なければならないと規定されており、議会制民主主義の制度により決定する方法をとってございます。しかしながら、最近市町村合併を判断していく過程において、住民投票を実施している市町村が見受けられますが、これらの市町村の多くは、住民の意思を十分に確認しないまま、市町村長や議員が合併はやむを得ないと考え、独断的に決定しようとする動きに対して住民が反発し、住民投票によるべきとの意見が出て、住民が市町村長や議会に対して不信感が生じた地域の住民投票という運動が起きているようであります。いわゆる住民との信頼関係がうまくいっていないということも考えられるわけであります。私といたしましても、何度となくこの市町村合併という重大な問題は、住民の意思に基づいて決めるべきであると申し上げているわけで、町長としての私や議会議員としての皆さんも、合併に対するさまざまな情報や意見を十分に町民の皆さんに提起をし、議論する機会もつくって、町民の皆様の意思を十二分に確認し合えるならば、あえて住民投票制度で決定しなくてもよいのではないかと考えるところであります。このことから、現行の仕組みである議会制民主主義を生き生きとした機能をさせることではないかと考えております。もし町民の皆さんとの議論していく中で、住民投票によるべきとの町民の皆さんの判断された場合においては、住民投票もやぶさかでないと考えているところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。自主的な市町村の合併を推進するため、さまざまな特例措置を定め、市町村の合併の特例に関する法律、いわゆる合併特例法が施行されておりますが、この期限は平成17年3月までとなっているところであります。これは、あくまでも特例の措置が終わるということでありますが、合併につきましては、将来とも地方自治体の存続の面からも検討を加えていくべき問題と受けとめております。また、道州制についてでありますが、この問題につきましては一地方自治体だけの問題ではなく、国レベルの問題と受けとめておりますが、当然道州制につきましては、地方自治の根幹をなすものと考えておりますので、一自治体として大きな影響を受けるような事態になった場合には、その動向によっては自治体として積極的に意見を申し上げなければならないと考えているところでございます。以上であります。
質問 11番 梨澤節三
初めに、建設業の農業参入についてお聞きいたします。この件については、5月19日、道と道建設協会が主催で、北海道内の建設業者を集めて、建設業の農業参入について説明会がなされたものです。また、追加開催ということで、6月19日、あすですが、同じく札幌で説明会がなされます。随分たくさんの建設業者が集まったようでして、前回申し込んで定員外になった100名を優先するとあります。私の懸念するところは、後継者難による休耕農地の増大、公共事業の減少による建設業の従業員リストラです。幸いに、国も道も規制緩和ということで、経済再生、農業活性化に力を入れているところです。上富良野の町にも、9農業生産法人があるとのことですが、これだけでは賄い切れない状況となるのではないかと推察されます。貸し農園等も一案ですが、そのようなことで、町の農業活性化ということにはならないと思います。道としても、道農業開発公社を活用して、農業生産法人の設立を促進し、これに助成をするとあります。遠別の北浜建設農業生産法人アリタですが、その社長のお話では、当初5年をかけて実施する予定だったのが、初めから思いもかけず評判もよく、三越に出したカボチャ1個700円が飛ぶように売れたようでした。利益も上がり、順調な滑り出しとなったとのことでした。将来は、農家と協力しながら、作付面積を150ヘクタール程度を目標としているとのことです。建設業とは言っても、従業員が大半が農家との兼業、農家にしても地元の建設業、ここの関係が非常に仲よくいっていました。町、農業委員会、農協、商工会とそれぞれお会いしましたが、町を挙げて成功するべく協力し合っていました。さらに、アリタの農業構想、この農業構想を読みますと、社長も言っておりましたが、農業による雇用の確保、有機農業との取り組み、さらに3年をめどにJAS法の有機認定を取得し、その後有機大豆を生産し、納豆、豆腐、みそに付加価値をつけ、遠別有機納豆、豆腐、みそとして販売、さらに製造工場の建設により、地域の雇用機会を図りたいと言っておりました。ちょうどお会いしたその日に、このような、これは有機農産物生産工程管理者認定書ということでご― 11 ―ざいます。これがちょうど届いておりまして、このコピーをいただいてまいりました。私が行ったのは5月27日で、28日には朝日新聞が取材に、それから今月の25日、6月25日には道議会の総務委員会が視察に行って、またその後知事が視察に来られるとのことでした。道の話によりますと、今北海道のみならず、日本じゅうがこの農業生産法人アリタを注目しているとのことでした。そこでお聞きします。このアリタは、建設業の農業参入のはしりです。いずれ上富良野町にも休耕地の増大、公共事業の減少による建設業のリストラ等の問題が出てきます。町長には、建設業者にこの状況をよく説明され、建設業の農業参入による雇用の場の確保、農業の活性化、有機農業製品の製造と、産業の振興を図られてはいかがでしょうか。これを上手に生かしますと、一石が二鳥にも三鳥にもなっていくのではないかと思います。お尋ねいたします。次に、市町村合併についてお聞きいたします。合併反対、これが正常な住民感情です。しかし、国は国の権限を市町村に移譲する地方分権という、ここから話が始まったのです。分権をするにしても、小規模自治体では権限の受け皿たり得ないだろう。最低3万人の人口が必要であるということになり、市町村合併論が出てきたわけです。そして、権限には財源が伴わなければということで、税財源移譲の三位一体論が出てきて、わけがわからなくなってきている状況になっているのです。しかし、小泉総理は明快に言っています。権限移譲と財源移譲は一体であると。そこには、受け皿たる市町村の合併は当然終わっているということが前提となっているように見受けられます。私から言わせれば、三位一体というのは、地方分権、税財源の移譲、市町村合併が三位一体であり、税財源であるとか、交付金とか、補助金等に話を振り回されても話がわからなくなるのではないかと思います。ここで、今市町村が我が地域は、この地域が人口5万人弱で合併するからといって、条件をどんどん出せば攻めの地方になることができるのです。しかし、今はただ合併したくないだけでうろうろしている、それが現状ではないかと思います。そして、時間だけたって、最低最悪の状態でやっぱり合併しなければならなくなりましたということで、町民の皆さんにお願いするようになるのではないかと予測されます。町長は、町民の話を聞くといいますが、情報を出さないで聞かれた町民も、これはわからないのではないでしょうか。私はこのように言っていても、合併を決めるのは住民みずからの手でと考えています。なぜなら、これは住民自治の問題になっていくからです。平成17年3月以降は、合併をしない場合は、合併の勧告あっせんにより特例法のないやはり合併になっていきます。現在の議会を維持することもできなくなります。行政機能も同じです。しかし、住民がいますから、住民の自治不在とはなりません。町内会、住民会機能が強化されることになっていくのではないかと予測されます。要するに、道州制に入っていくのです。平成19年3月、ここは合併をしてもしなくても、現在の議会は解散、行政機構は大改革がなされると思います。あと4年後です。合併をした場合は、合併特例法どおりになっていくのかと思います。そこでお聞きします。町長の今までのお話を聞いていますと、合併特例法の合併はしないと再三言っています。ということは、わかりやすく言います、特例法にある、要するに特例債と補助金合わせて250億円を、地域住民の声も聞かずに要らないと決定していることになるのですが、それでよいのですか、これが1点。次に、飛び地でも合併の協議はしないと断言していますが、そのため上富良野町は枠組み未定の町となっているのです。この後中富良野町は、やはり富良野圏5市町村で合併と言い出したら何とするのでしょうか。中富良野町と一緒になるのでしょうか、それとも自主独立で行くつもりでしょうか、お聞きいたします。さらにもう1点、枠組み未定のため、流言飛語が出ています。上富良野は東神楽、美瑛、中富良野町と合併をして、初代町長は上富良野町の町長にというような話などが出ております。これは、町民に対して不安感を与えているのです。情報が出ないための不安感が町民に出ているのです。これは、町長の責任にもつながります。やはりこの不安感解除のためにはどのようにするのか、以上3点についてお聞きいたします。次は、住民自治についてお聞きします。この住民自治は、市町村合併をしてもしなくても住民に直接かわかることです。その最も身近で最も大きな問題が、再三言っております市町村合併の決定という住民投票となるのではないかと思います。これが自己決定、自己責任の第一弾となるのです。なぜなら、町長提案、議会議決で決めたなら、町長は提案しただけ、決めたのは議会が決めたと、そういうことになり、責任の所在が明確でなくなるから― 12 ―です。また、町長も議員も10年もしたらほとんどいなくなります。であるところから、はっきり言いますと、何年たっても、よくても悪くても住民みずからが決定したということは永久に残るのです。だから住民みずからやろうよという機運が醸成されていくのではないでしょうか。議会制民主主義、これは町長も議員も町民から与えられた予算の枠内のことについて任されているのです。市町村合併という大きな枠を超えた問題は、住民の意思を確認した後、初めて町長提案、議会議決とならなければならないのではないでしょうか。それが民主的と言えるのではないでしょうか。責任の所在が不明となる市町村合併の決定は、私は避けなければならないと考えます。いま一度お尋ねします。次は、合併をしてもしなくても住民自治の形態は変わってきます。住民自治とは、住民参加ということではないかと思います。住民がNPOを立ち上げるにしても、行政が仕事を手放さないことには、これは進まない状況にあります。しかし、間もなくその時代に入ります。中高齢者の活用による経費の削減、または善意による行為、治安の関係の防犯、交通安全、高齢者支援等があります。私は、初めて交通安全と防犯の総会に町内会長として案内が来ましたから参加しましたが、住民自治の始まりというのは、治安の維持、すなわち防犯です。交通安全も同じです。はっきり言って申しわけありませんが、あのような会議でよいのであろうか。30分のうち、半分以上は来賓、主催者あいさつ、その後説明、あと5分足らずで質問も何もできない状況にあります。そして、質問をしたら、悪いような感じを受ける。これでよいのだろうかという疑問を持ちました。交通安全についても、これはどこの本部長か忘れましたけれども、交通安全についてマンネリとなっているのではないかということが報道されております。この我々平成11年の選挙前に、交通安全議員連盟を同僚議員と一緒に立ち上げました。ところが、ああよくつくりましたね、さあやりましょうという、そういう環境にはなかった。手探りで進むことが結局できなくて、立ち消えになったのを思い出します。ということは、本部長の言うことが当たっているのではないのかなと。それから、次に美瑛町商工会が上川南部の商工会、それから商工会議所に声をかけて国道237号線の環境整備にNPO法人設立を提唱しております。御承知と思います。そこでお聞きいたしますが、この町のNPO法人の立ち上げについては、町長はどのようにお考えになりますか、これが1点です。それから、次は現在のような行政主導のような行政区、町内会のあり方について、どのようにお考えになりますか。以上でございます。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
11番梨澤議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、建設業界の農業参入につきましては、先ほども申し上げましたように、地元の建設業界がそういう意思を持っていただくことを大いに期待しますし、その意思をもって対応していただくならば、先ほども申し上げましたように、行政としては窓口を設けて相談に応じていくという姿勢で取り進めさせていただきたいというふうに思っております。次に、一番大きな課題であります市町村合併の諸問題につきまして、いろいろと議員の日ごろの御意見等々を拝聴させていただきました。まずは私といたしましては、まず1点目の合併特例法の問題でありますけれども、これはすべてと言ってはちょっと語弊ありますが、大半が起債であります。借金であります。この借金を特別に認めるぞという部分でございますが、私は常に申し上げておりますように、市町村合併というのは、この特例法の借金を認めてくれることを目的に、町村合併をするという考え方は持ち合わせておりません。常に申し上げておりますように、やはり基礎的自治体のいろいろな問題等々を抱えながら、我が上富良野町の将来像を描いた中で、どうしても合併の道を選ばなければならないとするならば、その時点で合併の道を選択、町民の皆さん方とともに御判断をいただき、選択をすべきであるというふうに考えているところでございます。ですから、何度も申し上げておりますように、この特例法があるから合併をするという考え方は持ち合わせていないということで御理解を賜りたいと存じます。それからもう1点、飛び地合併の問題でありますけれども、これにつきましては、先ほどお答えさせていただきましたように、私としてはこの飛び地合併をしていくという方向を選択していくということは、町民の皆さん方も認めてはいただけないものであるというふうに私としては判断をさせていただいているということで御理解をいただきたいと思います。それからもう1点、上富良野町は上川中部との合併でないかというような云々というお話でありますが、これは私初めて聞きました。私といたしまして― 13 ―は、議員もおっしゃるとおり、この富良野盆地100年の歴史を持つ中にありまして、やはり何としても明治時代の富良野村、この原点を忘れることはでき得ないというふうに私としては認識いたしているところであります。そういう観点からして、議員の御質問にありましたような上川中部と安易にというような考え方は、現在私としては持ち合わせていないということで御理解をいただきたいと思います。それから、住民自治の問題であります。この住民自治の問題の中で、住民投票等々を含めた中での考え方でありますが、先ほど議員からお話しありますように、町長提案で決定することがいいのかどうかという考え方につきましては、私といたしましてはこの合併問題、いろいろな面で町として得た情報は住民に十分に開示して、住民の判断をいただくようなそれをし、住民が、町民の皆さん方が合併の判断をする資料として対応していくような情報開示を進めていかなければならないと思いますし、また、その中で住民の皆様方が住民投票を必要とするという要望が立ち上がるならば、また議会の議員の皆さん方の御判断をいただき、住民投票条例の制定も考えなければならないというふうに認識いたしておりますが、現状では私といたしましては、やはり住民の代表であります議会議員の皆さん方の御判断が最終的な決定機関である。住民投票におきましても、決定機関ではございません。最終的な決定機関は議会であります。そういう判断からして、これの提案権というのは町長にだけあるのではないと。議員の皆さん方の議員発議で、議員提案で対応することができ得るわけであります。町長提案だけではないということをひとつ御理解賜りながら、今後の市町村合併につきましては、町長としての私個人の問題だけではなく、上富良野町という課題を背負った大きな問題であります。これは町長だからどうではなくて、議員だからどうではなくて、町民全体と議会と私と町長と、すべてがこれからの上富良野町という町をどうするのかということを真剣に議論しながら方向を定めていかなければならない重要な課題であるというふうに認識いたしておりますので、私個人の考え、町長個人の考えで判断されるものではないというふうに思っております。それから、NPOの法人が立ち上がったらどうかということでありますが、私といたしましては、上富良野町におきましてNPO法人が立ち上がるということであれば、全面的に支援しながら、協力支援をしていきたいというふうに思っております。また、住民会組織等々についての御質問もございました。住民会につきましては、今住民会の自治組織の中で、それぞれ住民会長さん方々の御苦労をいただきながら住民自治組織が立ち上がっているところでございまして、これらにつきましては、私としては今後もこの住民会組織の活性化に向けて、行政としても支援をしていきたいというふうに思っているところであります。以上お答えさせていただきますが、答弁漏れがございましたら御指摘を賜りたいと思います。
質問 11番 梨澤節三
お尋ねをいたします。まず、建設業の農業参入についてですが、食は農にあり。食というのは、今は食べる食と、それから職業の職、二つになってくるのではないのかなというふうに思います。これが地に足のついたことかなと、輸入して食べたって、こんなの今もう安全の問題ということでそういうことになっておりませんし、職業についても、公共事業というのがいずれなくなってしまうのですね。では何かというと、この農業を基盤とするというものになっていくのか。食と職、ああ自分で考えながら、ははあ、こういうようになっていくのかなというようなことを思っておりました。私は、これ3月の新聞に出て、遠別と北見が出て、ここ二つ研修に行こうと思っておりました。ところが北見の方は、ここは農業法人、こういう生活、舟山組というところなのですが、これをハーブなのです。ハーブは本来上富良野なのです。七、八年前になりますか、前の選挙前ですね、全国ハーブ大会があったのです。そして、全国からハーブ関係者が集まってすばらしい大会だった。ところが、このせっかくのできた人脈も、これ消えてしまって、それからぱしゃっとなってから、私は北見に行こうと思いましたけれども、多分これは上富良野でできないだろうと思いましたのでやめました。そこで、この建設業の農業参入のアリタの件なのですが、ここにアリタの資料と、それからCD-ROMです。これは遠別からいただいたのと、それからこれだけ道から資料送ってもらいました。これ読めばわかります。この中にすばらしい、先ほど言ったところの有機農業、農業の活性化、それは有機農業による活性化、それから有機堆肥、それから作物、それから加工品、加工品に伴う工場の建設、そしてその製品、いろいろなものなのですが、とれたものとかつくられたもの、ここに2,000人を超える駐屯地があります。そして年間30万人も来る演習場があります。ここを上手に需要と供給をバランスをとっていただきたい。そうすれば、これ個々の農家では供給することできないのです。この辺のところは、町長お考えになってください。― 14 ―そういうことでもって、この資料からどのようなものを生んでいただくか、四、五年が山場だと思います。土地づくりからいろいろなものがあるから。それで町長にお尋ねしますが、前にもお聞きしたのですけれども、道が国に特区申請をしておりますけれども、上富良野町は農村再生特区加入申請の考えについては、どのようにお考えになりますか。私もわかりません。アリタでは、入らなくてもいいですねとか、どうだろうかな、おれたちの場合は入った方がいいように思うのだがということで、まだやっぱりしておりました。しかし、いろいろな補助とかそういうのが、雇用、法人起こすことによる補助が出たりして、この辺のところ結論は出さなくても、お考えをお聞きいたしたいと思います。以上が、この建設業の農業参入です。次、市町村合併についてなのですが、平成の大合併、これは香川県のさぬき市です。これは5町が合併しております。讃岐ですから、讃岐うどんのとれるところかと思いますけれども、ここでは合併したとき我が町意識が強く、各町が持ち込んだ財産は新市が発足後もその地域で使うことになったとあります。多分こんなぐあいになるのかなと。それから、新市の町づくりには、284億円の合併特例債を使ってとあります。大体ここも250億円ですから、同じようになるのかなと思いますが、これを結局要らないですよと、こう町長言っておられるわけですね。
質問 11番 梨澤節三
そこで質問いたします。市町村合併、1万2,000人の上富良野町で地方分権という権限の受け皿になることはできますか、これが1点です。それから次、住民自治についてです。住民自治については、これは議員も絡んできますね。議員も入ってきます。議員はボランティアか名誉職か。ボランティアは別にボランティアがありますから、ボランティアでもありません。それから、1票をいただいてなっているから、名誉ではありますが、名誉職でもありません。議員は議員です。その1票1票は頑張れと背中押してくれたり、それから激励のむちであったりということに私は理解しているのですが、そこで昨日同僚議員が質問した中に、審議会の活性化ということがありました。委員公募の件についてだったのですね、これは。私は非常に住民自治のいいところを突いていると。しかし町長の答弁では、選任区分で規定されているからと、この辺からわからなくなったのです。全員公募ということにはなりませんと言っておりましたが、結局これが行政主導ということになるのではないでしょうか。結局全部住民による住民のための住民の政治、自治というのになるのが本来でないかと思います。そこで、今後のことになるかと思いますけれども、上富良野町まちづくり基本条例、これをおつくりになる考えはございますか。以上でございます。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
まず、1点目の11番梨澤議員の再々質問にお答えさせていただきますが、まず1点目の建設業の農業参入につきましての関連で、特区対応についてどうかということでありますが、町としては、私としては、今特別なプロジェクトチームを結成し、特区対応について検討するよう指示をいたしているところであります。また、加えて今高橋道知事が提唱しております1市町村1雇用、これについても対処検討するように指示をいたしているところでありまして、まだまだこれらの課題整理というのは簡単ではないというふうに思っておりますが、町としても検討させているということで御理解いただきたいと。次に、市町村合併でありますが、地方分権等々の中で、自治体として地方自治としての権限移譲が1万2,000の町で可能かどうかということにつきましては、今のところ第27次地方制度審議会でそれを審議いたしているところでありまして、過般の総理に出した中間答申では、その基礎的自治体の人口規模をどうするのかということにつきましては、11月の最終報告まで先延べであるということでありますので、第27次地方制度審議会の11月最終答申がどうなってくるのかということを十分見きわめていきたいな。ここで議員のおっしゃるような3万だとか5万の自治体規模になるのか、あるいは自由民主党が研究会で発表した1万以上の人口ということになるのか、そこらあたりの部分については、十分今後、常に申し上げておりますように、第27次地方制度審議会の状況を見きわめていかなければならないというふうにも思っておりますし、三位一体の改革につきましても、今何か方法が変わってきつつあるように見えますが、今月中に小泉総理が最終決断をするであろうというふうに思っております― 15 ―けれども、これらの部分については、最終的に経済財政諮問会議がどのような方向づけをし、補助金、助成金等の削減、地方交付税の見直し等々の減額されたものが税配分の中で地方財源をどうしていくのかというあたりは、今後大きな課題でありますので、十分見きわめて判断をしていかなければならないというふうに思っております。それから、最後の1点でありますが、町づくり基本条例の制定をする意識があるかどうかということでありますが、この問題につきましては、必要とするならば十分検討しながら、今後の課題として研究していきたいというふうに思います。