みんなの議会

上富良野町議会 平成19年第2回定例会 2007年6月20日

(1)町の将来をめざす姿について/(2)広域行政について/(3)町立病院について

2007年6月20日、上富良野町議会の一般質問で、梨澤節三議員が「町の将来をめざす姿について」「広域行政について」「町立病院について」について質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。

質問者
梨澤節三 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 4番 梨澤節三

私は、申し上げてあります内容について質問いたします。まず、私は5月1日に夕張に研修に行ってきました。再建団体直前の昨年の夕張広報誌の資料によりますと、公債費残額は141億円とあり、一方、ことしの我が町の広報4月号によりますと、町債、借金残高が145億円とあります。夕張市は、その後、財政再建団体宣言をしています。また、ことしの夕張広報5月号の本年度予算によると、一般会計予算は431億1,100万円とあります。この中の諸収入349億4,000万円を除くと、歳入が81億円になり、そのうち市税が11億円です。歳出では、諸支出353億3,400万円を除くと78億円となります。我が町の今年度予算は62億円で、税収は約10億円余ですから、夕張とほぼ同じ財政状況ではないかと思います。夕張と我が町の差は地方交付税にあります。夕張の地方交付税は42億4,500万円、上富良野は26億8,500万円、この差がこのまま出ています。さて、我が町も自立でいくからには相当な覚悟が必要です。そこで、お聞きします。夕張は道から借りた350億円を18年かけて、市長報酬月額25万円、旅費・手当等一切なし。議員9名、これはまだ多いという声が上がっています。職員は130名余り。俸給は3割減。これでやると、職員、市民が一体となっています。そこで、我が町のこの異常な財政状況を切り抜けるためのお考えをお聞きします。二つ目に、夕張市と上富良野町の広報により、19年度一般会計予算の主なところを比較します。総務費については、夕張が約14億円、上富良野は約6億円。民生費は、夕張が約22億円、上富良野が約8億円。教育費は、夕張が約3億円、上富良野が約4億円。商工費は、夕張が約1億円、上富良野が約2億円。議会費は、夕張が4,800万円、上富良野が8,400万円とあります。人件費については、夕張は7億4,700万円、上富良野は11億9,600万円とあります。これを見てのお考えをお聞きいたします。二つ目に、広域行政についてお聞きします。広域行政については、初めに合併の話が壊れ、次に広域行政のプロジェクトが話だけで終わり、美瑛との財政の話をして、今また広域の話になったところ、来年4月1日には消防が富良野圏完全合併ということで広域の枠組みが既に壊れておりますが、この広域は成立するのか、お答えをいただきたいと思います。町立病院についてお尋ねをいたします。町立病院の経営が限界に来ております。町立病院の現状と課題については承知しました。町民に支持される町立病院ということについても、問題はない話です。問題は、経営形態と経費の問題です。経費については、病院は限界に近い努力をしているところでございます。お考えをお聞きいたします。以上でございます。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

4番梨澤議員の3項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、夕張市が財政再建団体となり、地方財政再建促進特別措置法に基づき、同法を準用して財政再建に着手されたことは御案内のとおりであります。同じ北海道内の自治体として、また人口や財政規模的にも類似性のある自治体でもありますので、私といたしましては、改めて健全財政運営への決意を強くしたところであります。1点目の異常な財政状況を切り抜けるための考えについてでありますが、私といたしましては、現在の当町の財政状況を、厳しい状況にあるとはいえ、異常な状況とは受けとめておりません。また、夕張市とほぼ同額の地方債残高という議員の御指摘の点については、夕張市は普通会計ベース、当町は全会計における数値と認識しております。さらに、夕張市においては、一時借入金を用いて赤字決算を先送りいたしたことから、結果として、平成18年度末においては350億円を超える、異常とも言える赤字が発生し、準用再建に取り組んでいるものと理解しているところであります。当町の財政は、他の多くの地方団体と同様に、元来、自主財源に乏しく、国の地方財政対策の影響を強く受ける脆弱な構造であることに加え、バブル崩― 37 ―壊後の公共事業を前倒しするなどの景気浮揚策による起債残高の増嵩などにより、厳しい状況にあることは言うまでもありませんが、現在は、平成16年度に策定した行財政改革実施計画を着実に推進し、同計画の終了時には、財政調整基金などに大きく依存することなく、収支均衡のとれた財政構造となるよう努めているところであります。2点目の各目的別の予算額と人件費についてでありますが、まず目的別予算は、それぞれの市町村の行政需要に応じてその額が決まってくるものと認識しており、夕張市と単に比較して云々と判断はできかねるところであります。特別申し上げることはありませんが、当町の本年度予算については、予測される歳入と行政需要の中で最善の御提案をさせていただき、御議決を賜ったものと受けとめております。また、人件費についても、行財政改革実施計画で定めた、計画策定時から総体で15%削減の目標を達成するよう、これまでも諸改革に取り組んできたところであり、さきに策定した職員数適正化計画とあわせて、適正な職員数、給与水準に向けてさらなる改善の途上にあり、その実現に努めてまいりたいと考えております。まちづくりを進めていく上において、財政運営は極めて重要な課題でありますので、常に健全財政の維持に向けて取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの広域行政に関する御質問にお答えさせていただきます。富良野広域連合については、これまでも行政報告しておりますとおり、平成20年4月設立に向けて準備委員会を立ち上げ、各市町村からそれぞれ専従の職員を配置することで、事務局体制を整えております。現在は、専門部会で検討作業中であり、来月下旬には、広域連合で処理する事務を準備委員会で決定する予定であります。5市町村とも、来年4月の設立に向けて鋭意努力をしているところでありますので、ぜひ協議を無事整え、設立にこぎつけたいと考えております。私といたしましても、富良野広域連合の実現に最大限の努力を払って邁進してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。次に、町立病院についてでありますが、議員の言われるとおり、大変に困難な諸課題に直面しておりますが、さきの議員にもお答えしたとおり、地域医療をいかに確保するかとの強い意思で取り組んでまいりますので、御理解を賜りたいと思います。

再質問 4番 梨澤節三

再質問いたします。私は異常でないですかとお尋ねしましたら、町長は、厳しいけれども正常であるというお答えであったかなと思うのですね。私、これは異常でないのかなということについて、これから述べます。実は、ここに持っております総務省発表の市町村財政状況と財政状況一覧表というのがあります。これはお持ちになっていると思いますが。これを見ますと、北海道は軒並み膨大な借金の状況ですから、これと比較をすると、上富良野町は確かにまだよい方かなと思います。これでいけば、多分再建団体にはしないだろうというようにも思われます。ただし、上富良野の負債状況を見ると、一般会計の地方債、債務負担、特別会計の地方債、これらの残額合計が利息なしで176億円ということで、これについては私がまとめました。175億8,200万円ということですね。1人当たり141万円ということです。ただし、利息を入れると240万円の負債があるということは、さきの議会で確認をしております。夕張市は、現在、国の管理のもと、健全財政となっています。18年後には、ことし生まれた赤ちゃんが高校を卒業する。そのころに夢を持っていっております。ここからよくお聞きいただきたいと思いますが、夕張は約350億円の借金を22億円ずつ返済し、18年かかるのを15年で終わらせたいと言っていました。350割る22は16です。だれにでもわかります。そして、上富良野町はこの総務省発表の合計をしていったものでいきますと、負債合計が約176億円ですから、これを毎年11億円ずつ返していっております。単純計算でこれを割りますと、夕張と同様、やはり16年かかります。同じです。350の175、ちょうど半分で、22で返しているのに対して、11で返していると、同じ状況です。ここのところをはっきりと町民の皆さんにわかりやすく見せてはいかがでしょうか。それとも、このような負債状況は当たり前だと言うのでしょうか。借金が幾らある、年間幾ら返して、何年で終わるということについての答弁をいただきたいと思います。次に、町の財政については、町長が大変努力しているのは認めます。これは大変よいところに来ております。しかし、町長は、地方債については危機意識が非常に希薄のように見受けられます。負債は、確かに町長が全部つくったものではありません。私も、3期12年のうちに負債をふやすことをやってきています。たがら、この状況を私自身は異常ととらえて言っているのです。言わなければ、夕張の議― 38 ―員ではないかと言われます。だから、言わせていただいているのです。夕張の破綻前の上半期の財政状況を見ますと、商工費が83億円、観光事業に204億円、宅地事業に40億円、住宅事業に10億円と、考えられない数字が並んでいます。これらについて、国は昨年、これを報告させたのです。そこで、さすがに市長はたまらず、財政破綻宣言をしたのではないかというように考えられます。それまでは、市長も議会も何とかなるということで、何もやってこなかったわけです。破綻後、国の管理に入ってからは、先ほどの商工費の83億円が1億円のほか、観光、宅地、住宅すべてゼロ、皆減という字です。私は初めて見ました。皆ゼロになって、そして健全財政になっていっているのです。我が上富良野町は、この夕張の健全財政によく似ています。健全財政でよいと思います。どこに出しても恥ずかしくないと思います。実際、私はそう思います、町の財政ですね。ただ、議会費と商工費が夕張の倍あります。さらに、農林業と商工費を合わせると、夕張市が約1億2,000万円、上富良野が約6億5,000万円と6倍近くあります。上富良野は農業と商業を合わせた戸数はおおむね650戸くらいかと思いますが、650戸に6億5,000万円。ここは何となく健全性に欠けているのではないかなというように思います。議会費については、町民の皆さんにしっかり聞きます。それから、もう一つあります。人件費ですが、夕張が約7億5,000万円、上富良野が約12億円と4億5,000万円多くあります。人口も同じ、自主財源であるところの税収も、どちらも10億円と同じくらいですが、ここも、どうも健全財政に見えないのでないかなというように思います。夕張は高齢化率が上富良野の倍あります。43%と言っておりました。上富良野は21%でしょうか、あります。ですから、国保とか老人保健、介護保険等は倍以上になります。ですから、研修に行った際、市役所がしーんとしております。非常に静かでした。社会福祉協議会に行きますと、ここは市役所とは違い、お年寄りがいっぱいです。一見、活気があるような感じを受けました。さて、健全財政ですが、夕張は、ごみを除いては、多分住民負担はこれ以上ふやさないでしょう、国もついておりますし。そこで、我が上富良野町も、せっかく努力をして夕張に並ぶ健全財政になったのですから、今後は住民に財政負担をかけさせないことです。はっきり言いますと、使用料・手数料の増税はしないということでいっていただきたいと思います。住民に負担をかける前に、町長報酬月額50万円以下、議員は1,000人に1人、日当制、職員は100に1人、町外通勤、共稼ぎはだめ、55歳で昇給停止、58歳で退職勧告等々、夕張がやっていることですが、厳しく行財政改革を見えるように実施してはいかがでしょうか。自然退職などというのは改革とは言わないのです。先ほどの負債に対する弁済も絡む話ですが、住民負担の禁止と厳しい行財政改革についての御答弁をいただきます。次に、このような財政の負債状況の中、ことしの3月議会の町政執行方針において、町長は駅前開発について2ページにわたって述べておられますが、これ以上負債をふやすことは夕張の二の舞が明白ですので、声を大にして反対を申し上げたいと思います。商工会の総会では、議長がはっきりと財政的にできないというようなことを申し上げているのを報道で見ました。これは、住民投票が必要な話になるかと思います。そこで、このような負債の多い財政の中で駅前開発されるのか、お尋ねをいたします。次に、上富良野町の広報4月号があります。6ページと7ページにわたって、平成19年度の一般会計予算が載っております。この広報の支出金額が予算書で議決された金額となぜ違うのか、何ぼ見てもわからなくて、足すと73億円ぐらいになる。よく見ると、給与費が入っているというようなことを書いてあるのですが、議決した金額はこういうことではないのですね。議決した金額、これは各会計予算案の協議資料ですが、これでいきますと、余りぐちゃぐちゃ言ってもあれですが、要するに違うということについて御理解いただいたかなと思うのですよ。議決と違うのですよ。議決された金額となぜ違うのか、なぜ作為をするのだろうか。議決というのは、そのように軽いものなのでしょうか。議会軽視、議決権の侵害というようなところにいくのではないかと。なぜしなくてよい仕事をやっているのかなと、ここのところをお尋ねいたします。それから、広域行政について、私は消防についてですね。広域行政の中で、消防が合併して消防長が1人になると。そういうことであれば、当然、消防議会はなくなっていくと。先ほど、連合長が1人ということですから、議会が一つになるということかなと思います。しかし、合併して消防長1人というと、富良野の総務の消防というようなところにいくのか、その辺のところをお聞きしているのでございます。― 39 ―議会はどのようになっていくのかということです。ですから、5市町村に議会があって、もう一つ連合議会をつくって、それで市町村長が5人いる、さらにここに連合長が1人できる、そういうような形なのか、その辺のところをお尋ねいたします。広域行政といいますと、当然、住民自治ということが入ってくるわけなのです。これが非常に重要なのです。それで、町長は選挙後の9月議会あたりで提案したいということですが、これは早い方がよろしいのではないかと思います。既に住民の方から、住民自治という言葉ではありませんが、我々でやるよという、そういうような話が出ております。そこで、住民自治の究極についてですが、住民の意見を聞いた、それから話を聞いたっていいことにはならないのです。ですから、話は聞いた、そして住民にやっていただく、または行政と一緒にやりましょうと、ここまでいかないと本当の住民自治にならないのです。夕張で、盛んに議会と違う協議会をつくってどうとかと言っているけれども、そこまでの話ではだめなのですよね。やはり一緒にやる、もしくはやっていただくというところまでの詰めたお話が必要ではないかと思いますが、お考えをお尋ねいたします。それから、町立病院についてですが、町立病院の先生方は、持てる医療技術を最大限に発揮して努力されていると思います。いい先生方です。また、職員も同様に頑張っております。それで、住民の理解を得るということは、これはOB議員との懇談でも出ましたが、病院利用率が右肩上がりにいかなかったらだめなのです。夕張は最後まで右肩下がりでいって、市議も参ってしまうし、先生方も参ってしまって出ていってしまうという、そういう状況になったのです。だから、これが右肩上がりにというのは先ほどの話と関連してきますけれども、PRであるとかそういうようなことにつながっていきますけれども、そこに持っていかなければならないなというように思うのですよね。それで、病院の経費が必要だからといって、住民にぼんと負担をかけるというようなことはだめです。これは、さっき言った削れるところはあるのですから、削ってそれを回すというような、役場みずからが努力してからの話が先になるのではないかということでもって、再質問は終わります。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

4番梨沢議員の再質問にお答えさせていただきます。まず最初に、財政の部分でありますが、私は、厳しいけれども異常な状態ではないということをお答えさせていただいただけで、正常ですよということを申し上げてはおりません。確かに厳しいし、大変であります。しかし、今、異常な財政状況というのは何とか乗り越えてきたと。16年から今日の行財政改革で、さきに行政報告もさせていただきましたように、大きな成果を上げさせていただきまして、何とか対応することができ得つつあるなと、目標の平成20年には、歳入イコール歳出の財政運営が何とかできそうな形の中になってきたなというふうに私は認識しております。ということは、平成18年度決算で、もう既に決算状況を御報告させていただいておりますけれども、一般会計で9,600万円の繰越金をつくりました。そして、基金につきましても、予算編成の段階では、3億数千万円の基金を支消して予算をつくったわけでありますが、期間中に基金に繰り戻しをさせていただきまして、結果的には、会計閉鎖した段階で基金は2,500万円相当繰り戻すことができなかっただけに終わりました。ということは、9,600万円の繰越金をつくって、基金は2,500万円を戻せなかったということでありまして、予算の段階では厳しいけれども、決算の段階では歳入イコール歳出のバランスが、18年度はプラスマイナスうまく対応させていただいたなというふうに認識いたしております。それで、19年度予算におきましては、議員も御承知のとおり、基金の支消につきましては、おかげさまで1億円弱の基金支消で予算を組ませていただいておりますので、この19年度決算が閉じるころには、9,800万円相当、1億円弱につきましては、何とかある程度繰り戻しができるのかなというように思っておりまして、一般会計の運用については厳しいけれども、何とか行財政改革実施計画に基づいた対応ができ得てきつつあるなというふうに認識をいたしておりますが、先ほど申し上げましたように、まだまだ行革を進めなければならない部分もあると。人件費につきましては、まだ途上であると。さきにお答えさせていただきましたように、計画年度におきます人件費の15%削減ということを20年度目標に掲げておりますので、この15%削減の対応を図っていくようにしていきたいと。しかし、この15%削減にいたしましても、夕張市の7億円までに削減する、私はそこまで職員の報酬を下げていくという考え方は持っておりません。夕張市は、特別な状況の中で30%の削減をしているわけですから、うちの職員も30%ということにはならない。しかし、いろいろな財政的な問題が出てくれば別ですが、現状ではそこまでしなくても何とか対応できると。― 40 ―それからもう一つ、各19年度予算の夕張市との比較の中で、先ほども申し上げましたように、私といたしましては、それぞれの市町村の行政需要に応じた予算が組まれるわけでありまして、それぞれ予算額におきましては、人口規模等々は同じであっても、面積だとかいろいろな形の中で、夕張市と我が町とは違う部分があるということで、ひとつ御理解をいただきたいと。例えば、民生費の22億円、我が町は8億円、半分以下であるぞということでありますが、夕張市は市制をしいておることから、生活保護費だとか児童扶養手当だとか、町村にはない部分も予算化して対応している部分がたくさんあるわけです。それともう一つは、議員も御発言ありましたように、高齢者率が全然違うと。老人医療に振り向ける額にしても、国民健康保険に振り向ける額にしても、我が町とは全く額が違うというようなことから、民生費の差が出ているということでなかろうかなというふうに思っておるところであります。それからもう一つは、起債と借金と債務負担行為の額でありますが、このことについて、夕張市と大した変わりがないと。確かに我が町におきましては、さきにお答えさせていただきましたように、19年度末における一般会計とそれから特別会計等々の総額は、145億円の負債ということでございます。そして、夕張市におきましては、17年度末で141億円ということでございます。町報に載っておりますのは19年度末ということで、そして、その中には一般会計と企業会計、特別会計、みんな含まれているということでひとつ御理解をいただきたい。それから、債務負担行為につきましても、17年度で約49億円の債務負担行為の額を議会の議決をいただいておりますが、このうち国が償還すべきものは17年度で7億1,000万円相当、他の当事者が負担するのが24億円弱ということでありまして、他の当事者の方々が償還でき得なくなれば町が払わなければならないわけでありますが、今のところはちゃんと、農業者の方々も債務保証した方々につきましてはそれを支払っていただいております。町が負担として支払わなければならないのは19億円相当ということでありますので、これらにつきましても今後の課題として残る大きな問題ではないというふうに、現状では、債務保証したのが通常どおり償還されているということで、私としては認識をいたしているところでございます。それからまた、今後、いろいろな形の中で、住民負担を強いるようなことをするなよということでありますが、私が就任して以来、財政的に厳しいというようなことで、平成10年から行財政改革を進めてまいりました。今日までの期間、9年間の行革の成果といたしましては、20億6,000万円ほどの行財政改革の成果を上げました。そのうち、いろいろな値上げをさせてもらったり、あるいは、今まで給付していたものをストップしたり、いろいろなことで住民の御負担をいただいたのが3億8,000万円、率にして18%相当を住民の方々に御負担いただいていると。それには、ごみの手数料の問題もあります。そういうようなことで、御負担をいただいたということでありますが、内部的に対応したというのが16億8,000万円、率にして81%ということで、大半は内部的な対応を図りながら、そして、そのうち10億2,000万円は、職員の人件費、あるいは議員の皆さん方の報酬、私どもの報酬等々の中で、10億2,000万円ほどの人件費の削減をさせていただいているということで、実際に住民の皆さん方に行革の中で御負担いただいたのは3億8,000万円、18.5%だということで、ひとつ御理解をいただきたいのと、今後におきましても、当然において、住民負担を重点に行財政改革を推進していく考え方を私は持っておりません。基本的に、内部改革を図りながら、そして、その中でどうしても住民の皆さん方に応分の御負担をいただかなければならないことにつきましては、議員の皆さん方と十分協議を重ねるとともに、住民の皆さん方の御理解をいただけるような対応の中で行革を進めていきたいと。あと、今立てている行財政改革実施計画は平成20年度が最終年度でありますので、19年度の実績、20年度の実績をもって、今後、第5次総合計画において忌憚のない財政運営ができるように対応を進めてまいりたいというように考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。次に、広域行政におきます消防組織の問題でありますが、議員御承知のとおり、現在、それぞれ一部事務組合ごとに議会を持っております。しかし、広域連合になれば、これらを一つにします。すべてにおいて議会は一つということで進めていくようになりますので、当然にして、議会が幾つもあるということにはならぬ、一つになるということでございますので、ひとつその点御理解をいただきたい。ただ、問題は、やはりそれぞれの市町村自治があるわけでありますから、議会につきましても、屋上屋を重ねる議会ができるということについては、広域連合におきましても変わらないということでありますけれども、即そういった課題というものを少しでも少なくして、住民に直結した対応が図られるよ― 41 ―うな広域行政の推進を模索していかなければならぬというふうに思っておるところであります。それから、消防につきましては、さきの議員にも御説明申し上げましたが、組織そのものをどういう形でつくるかという、最終的なものは決定しておりません。ただ、問題は、先ほども言いましたように、消防署長というのは1人になって、消防本部機能の中に位置されるでありましょうけれども、それらの対応の中で、それぞれの自治体に。例えば、今、上富良野町におきましては消防署があります。これからの中において、各町村ごとに署をつくるのか。あるいは、今現在、富良野消防におきましては、南富良野と占冠については支署であります。そういうような観点の中で、今いろいろ検討されているのは、署は富良野市と上富良野町に設置してはどうかなというような考え方。あとの3町村については、支署にしてはどうかなというような考え方等々があるようであります。しかし、これらはまだまだ協議をして最終的に決めるところでありますが、そういう中にありまして、先ほどお話し申し上げましたように、消防長、消防管理者というのは、当然にして連合長と一緒になるでしょうし、消防長というのは別に消防本部に位置づけられるでありましょうし、それぞれの署には署長、支署長というのが設置されるであろうと。その中で、それぞれの自治体における署、支署の機能というものは、どういうふうに対応するかによって、大きな地域の特性に対応できる消防機能ができ上がるものというふうに思っておりますので、これらの部分につきましても、今後の5市町村長における協議の中で、最終的な結論が出されるものというふうに思っておるところであります。それから、住民自治についての御質問でありますが、住民自治については、全く議員と同じ考え方を私も持っております。行政が何をやるのか、さきの議員にもお答えさせていただきましたように、住民が何をやるのか、ともにそれぞれの責務を分担しながら対応していくと。そして、それぞれの自治活動を進めていただくということが大切であるというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。次に、病院でありますが、病院につきましては、既に御案内のとおり、諸経費につきましてはいろいろな改革改善を進めさせていただきまして、非常に経費の削減を図りながら今日に来ているところでございます。しかしながら、残念ではありますが、自賄いでき得ないのが現実でありまして、それに対して、病院という、町民の医療対応をするということで、しからばプラスマイナス、自賄いができ得ないということに対して行政がどれだけの負担をしていくかと、そして病院を位置づけしていくかということは、今後も大いに議員の皆さん方と議論をしながら、町民の皆さん方の理解を得ながら、どれまでの繰り出しをしてでも病院を、支部を設置しておくのかと、どれぐらいの繰り出しをしていく病院組織にするのかということも含めて、さきの議員にもお答えさせていただきましたけれども、単純に対応でき得ませんけれども、十分議論を重ねながら、将来の町立病院のあるべき方向性を定めていきたいというふうに思っているところであります。その中にありましては、先ほどもお答えさせていただきましたように、従前の第1次医療圏というのは、上富良野町内において、上富良野町民にどこまで責任を持って第1次医療圏として対応するのかと。個人病院、町立病院を含めた中で、どこまでの対応を図っていくのか。第2次医療圏としての富良野圏域のセンター病院を中心とした対応の中で、どういうような対応をしていくのか。第3次医療圏として、旭川を中心とした専門病院あるいは総合病院的な部分との連携をどのようにしていくのかということも十分考えながら、将来は第1次医療圏は上富良野町内ということでなくて、第1次医療圏は富良野圏域というような考え方にも立った中で、その中で町立病院というのはこうあるべきだと、センター病院はこうあるべきだという中で、私は考えていかなければならない時期が来るのかなと。そういうようなことも含めて、今後の町立病院のあるべき方向性を定めていきたいというふうに思っておるところでありますので、御理解をいただきたいと思います。(「駅前」と呼ぶ者あり)申しわけございませんでした。駅前及び中心市街地の活性化対応でありますけれども、これにつきましては、今までまちづくり委員会等々で立てていただいた計画等々もざいます。それらの中におきまして、いろいろな体制の中で、まだまだ見直さなければならない部分もありますし、我が町の財政状況からして、今期総合計画の期間中には手をつけることができ得ないということで、これは先送りさせていただいた中で、第5次総合計画の中に位置づけをしていこうと。さきに何度もお答えさせていただいておりますように、そういう形の中で、第5次総合計画の中にどう位置づけしていくかということは、これからの課題であるというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。

再質問 4番 梨澤節三

やはり一問一答が一番いいですね。何を言ったらいいか、いっぱいあってですね。まず、175億円というのは、町が総務省に報告した数字ですからね。総務省にきちっと報告して、全道の市町村全部、これに180載っております。財政状況が全部見えます。これは富良野から上富良野からずっと、夕張から全部とってあります。それでもって出した数字ですから、それは違うよと言うのであればきちっと。これは、平成17年度決算でやったというように、3月23日、道内市町村財政ホームページで一覧公開と。公営事業、三セクもと。こういうことで、それらを含めた財政の現状を把握できますよということで、これは総務省が出して、道が出しているわけですよね。ですから、この数字はおかしいよということにはなりません。国も道も言っているのですから、ならないのですよ。そういうことで、町長が言っているのとここのところは、話がどうしてもかみ合っていかないのですね。私はこれに基づいて言っているのだから、わかりやすく町民の皆さんに言っていただければ、私が説明する必要はないのですよね。それこそ、私がわからないから聞いているので、そこのところをわかりやすく、こういうのがありますけれども、本当はこうですよというようにでも、その辺のところはどうなのでしょうかね。それから、財政ですけれども、上富良野も夕張も健全財政だと思います。こうやって見ますと、よくやっています。さっきちょっと挙げましたけれども、夕張なんかは金額が多いですよ、国保で20億円、上富良野は13億円ですよ。老人保健で、夕張が26億円、上富良野は11億円。これは、先ほど町長が言ったように、高齢者が多いという状況の中ですけれども、夕張と上富は大体同じぐらいにやっているのですよ。こうして見ると、努力しているのはわかります。ですから、これは町民の皆さんにも理解してもらわなければならないと思いますね。あなたたちは頑張っていますよ。どこまで頑張ったらいいのというのは、夕張は見えているわけですよ。夕張は350億円を、さっき言った22億円で18年間と言っていましたけれども、生まれた子供たちが卒業したら20億円ぐらい自由に使えるという夢がありますよと雑談の中でしましたけれども、上富良野はどこにいったらそういうような夢になるのか、これが今必要ですよ。なぜそれが必要かといいますと、我々のとっている「地方議会人」という月刊誌なのですけれども、これに、我々は選挙がこれからですから当選していないのですが、「今回当選した市長、議員にとって今後の4年間の責務はこれまで以上に重い。自治体の財政再建や地方経済の再生など、課題が山積している」と。全くこのとおり。そして、さらに「激動の地方自治、その時代に入っていっている」というように、厳しく受けとめております。だから、私はここをしっかり見詰めて、しっかり物を言ってやるぞという覚悟でおります。それで、お尋ねしますよ。財政については、交付税が減ってきます。基金がなくなっていくのですよ。交付税が減っていくと、基金なんていつまでもありません。そうすると、職員を減らしていくと、議員も減っていくと。ずっと先細りしていって、夢がなくなるのですね。さっきの夕張よりは悪くなるような、夢がなくなっていくのですよ。基金がなくなっていく、これは21危機と言っていますね。20年消防合併、21年危機と言っております。交付税もこのときに減っていきます。そして、再建団体の財政は20年度決算、そこまで努力せよ努力せよとハッパをかけられているのですよ。今、国から、やれやれ、やれやれということなのですよ。もう見え見えですね。国は、財政再建団体を出したくない。夕張みたいのをつくりたくないのですよ。もうはっきりわかります。出したくないから、おまえら頑張れということで、20年に検査をやるよということでやっておりますから、多分このままでいけばならないのではないかと思います。なるところもあります。私がずっと調べていきますと、現在、占冠は1人当たり300万円を超えております。そういうのはどういうぐあいになるのかなというところですね。それから次に、基金がなくなって交付税が減ったら、その後どうなるのですかというところです。どのようにお考えになりますかと、これをお尋ねしているのですよ。次に、広域に入ります。法令上書き権というのを御存じですか。法令上書き権、自治体に付与なのですよ。この法令というのは、政令や省令で国が決めた細かな基準など、改定できる法令上書き権と言って、これは非常に大きいのですよ。地方議会が制定する条例によって、国が決めた法令上書き権を改定することができるという権限がついてくるのです。これは予算もついてきますし、非常に大きな話なのですよ。これはどこにいくのかといったら、基本的な考え方として、住民に近い基礎自治体なのですよ。ここは小規模自治体なのですよ。そこで、聞くのですよ。基礎自治体にこういうのがいきますよという、分権ということでこういう状況に来ているのです。しかし、広域でもってやって― 43 ―いるここはどうなるのですか。広域行政、広域連合にこういう上書き権というのは使えるのかと、やれるのかという、ここについてどのようにお考えになるのかなと。多分、はっきり住民に近い基礎自治体と言っていますから、これは多分出ない。それでは住民に負担をかけていることにならないですかということを、私は、ここのところは厳しくお尋ねをしたいと。では、どうするのですかということをお尋ねしているのでございます。一緒に考えたいと思いますので、お答えいただきたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

4番梨澤議員の再々質問にお答えさせていただきます。まず、起債額でありますけれども、間違っているのでないのですよ。年度末が違うのですよ。議員の総務省の発表やなんかは17年度決算における17年度末の起債額、町報に載っているのは19年度末には145億円ですよということを言っているので、その間に18、19の2カ年間でお支払いして145億円になりますよということを言っているのです。町報で言っているのは19年度末の数値、総務省が発表しているのは17年度決算における17年度末の数値なのです。ですから、2年間の違いがあるということをひとつ御理解いただきたいということであります。それからもう一点、夕張市とのいろいろな比較等々もなされておりますけれども、確かに我が町におきまして私はいつも申し上げておるのですが、また、このことにつきましては、道議会の議員の先生や国会議員の先生方にもお話し申し上げておるところでありますが、今、住民負担についてどうなるということになりますと、上富良野町の町民は夕張市の市民よりも負担は物すごく大きいですよと。例えば、夕張市のお母さん方は、保育料を国の基準にしたら年間16万数千円も高くなるから大変ですよと。それで、しからば仕方ないから、4カ年計画やら5カ年計画で年度ごとに見直しをしていこうやというようになりましたよということですが、うちは国の基準だけの保育料をお母さん方に御負担いただいているわけですよ。向こうは、国の基準よりも16万数千円安いわけですよ。そして、ごみの手数料も、これからやろうかと。我が町はもう既にごみの手数料を設定して、昨年10月には、皆さん方の御理解をいただいて値上げまでしておりますよと。おまけに入湯税、そろそろ夕張市も税をかけようかなんて言いますが、私のところの町はもう既に入湯税はいただいておりますよというようなことで、いろいろな面からすると、住民の皆さん方に御負担いただいておるよと。それがゆえにとは申しませんが、一時借入金で350億円以上の赤字をつくらないで、先ほども申し上げましたように、黒字決算で毎年毎年処理させていただけるようになっているというような状況で、財政運営に対応していかなければならないと。その中にありまして、さきにもお話し申し上げましたように、我が町は他の自治体と同じように、実質財源が非常にないところ、少なくて非常に厳しい中にありまして、交付税というもの、依存財源というものが非常に大切であると。今、議員の御発言にありましたように、交付税が大幅に削減されて、今日までに大きく十何億円の削減をされております。今、26億円弱の金額になっております。これがまだまだ減るということになると、それは大変であります。しかし、何とか現在の交付税制度というものが堅持されて、地方財政というものに国が対応していただける状況であるならば、何とか我が町も継続して財政運営に対応でき得るであろう状況にあると。基金につきましても、20年度末におきましては、基金は10億円を下回るか、ぎりぎりであろうということでありましたが、先ほどもお答えさせていただきましたように、基金を支消したけれども、今日まで何とか繰り戻しをさせていただいて、18年度末で約20億円弱の基金をそのまま堅持して、今のところは減らさないでおります。ですから、20年度末において、当初の基金額よりも減らさないで対応でき得るであろうというような財政運営になってきつつあるということで、厳しい中にありますけれども、何とか破綻のしない健全な財政運営を目指して努力しているということで、御理解をいただきたいと思います。次に、広域行政の関連で法令上書き権ということでありますが、私は初めて聞いたわけでありますけれども、これらがまた法制化されてくるということになりますれば、またその情報に十分対応した中で、町としてもそれに対処していかなければならないでありましょうし、基本的に、今期の合併新法が切れる21年以降にどのような対応がなされてくるのかということは十分見きわめて、今後、まちづくりを目指していかなければならない課題であると。基礎自治体として、27次地方制度審議会では、基本的に人口1万人以上というような数値を掲げておりますけれども、これらにつきまして基礎自治体というものの位置づけが、今後、21年以降にどのような形で国が示されてくるのか、そういうことも十分認識した上で、今後のまちづくりを考えていかなければならないと。加えまして、広域行政、広域連携につきまして― 44 ―は、今、議員からの御発言がありましたように、国に対して、北海道も常に合併だけではなくて、広域連携も一つの選択肢ということで、同じような対応ができ得るような、例えば権限の対応につきましても、広域連合で対応でき得るような、そういうような手法等々も今十分処理できておるところでありますので、そういったことを十分見きわめながら、今後の広域行政の推進にも並行して対応していきたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。

出典:上富良野町議会 平成19年第2回定例会 2007年6月20日 議事録 PDF(44ページ) 間違いを知らせる