上富良野町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月10日
(1)「破たん法制」について/(2)住民自治条例制定について/(3)行政手続について/(4)住居表示番号について
2006年3月10日、上富良野町議会の一般質問で、梨澤節三議員が「「破たん法制」について」「住民自治条例制定について」「行政手続について」「住居表示番号について」について質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。
- 質問者
- 梨澤節三 議員
- 答弁者
- 町長 尾岸孝雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 梨澤節三
私は、通告に従い質問いたします。12月議会で、赤字再建団体になった場合は、町長・議員の無報酬化宣言をしてはいかがですかと質問したところ、町長から、それは当然であり、そのようにならないように努力する旨の答弁をいただきました。2月11日の報道によりますと、財政難に陥った自治体に対し民間企業と同じ厳格な赤字再建団体認定基準となる破綻法制を導入し、今国会で立法化されるとありました。また、この破綻法制には首長等の責任を明確にするとあり、さらにその自治体は首長・管理職・議員・住民に債務を返済させるとあります。そこで、次の点についてお聞きします。初めに、破綻法制について3点お聞きします。町長はこの新聞報道にあるようなことについては既に承知していたのではないでしょうか、お尋ねをいたします。2番目に、厳格な赤字再建団体の認定基準、破綻法制に対して、町は努力すれば赤字再建団体とはならないのか。3番目、再建団体に指定されたならば、町長・議会がいかに反対してもすべての公共料金は上がり、行政サービスは制限されます。我が町も赤字再建団体指定の可能性は高いと思います。今回の値上げに続いて、1年たたずに再値上げはいかがなものか。余りにも勉強不足ではないか。町民の皆さんにどのように説明をするのか、お尋ねをいたします。次に、住民自治条例制定についてお尋ねいたします。再建団体に指定されたならば、町長・議員の無報酬化どころか、管理職・住民まで含めて債務返済をさせるとあります。町長は選挙で自立を訴え当選されたと言われますが、対立候補も自立であり、明瞭な争点とはなっておりません。自立とは公共料金の値上げにとどまらず、行政サービスの制限等、町民には大変な覚悟がいることを説明をしておりません。情報共有のためにも、なぜ住民自治条例を提案、制定をしないのか、お聞きいたします。次に、行政手続についてお尋ねをいたします。国は厳格な再建団体認定基準、破綻法制により、小規模自治体を基礎自治体に再建・再編し、より交付税を削減する。道は道州制推進のため、合併推進構想案を示し、さらに総務省によると平成20年には地方自治体の基金はゼロになります。行政がどうなるということではなく、一体住民はどうなるのでしょうか。どうするのか、町長は提案をしただけ、決めたのは議会、すべては議会の責任ということにはならないのです。基金ゼロ後の我が町はどうなるのか、行政手続的に根本が違っているのではないか、お尋ねをいたします。最後に、住宅表示番号についてお尋ねをいたします。町内の住宅表示番号を見ますと、例えば南町1-2-3が一般的でありますが、それが、南町1-1234-5という番号があり、このようなのが散見をされますが、整備についてお尋ねをいたします。以上でございます。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
4番梨澤議員の4項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めの破綻法制に関する3点についてでありますが、1点目御質問の破綻法制に関しましては年を明けて以降、竹中総務大臣の私的懇談会であります地方分権21世紀ビジョン懇談会におきま― 75 ―して、検討されていることを新聞報道等により承知いたしたところであります。次に、2点目の破綻法制によって財政再建団体にならないかとの御質問でありますが、自治体の破綻をどのような基準で認定するのか、現段階においてはこの破綻法制の中身が全く承知しておりませんので、現段階でお答えさせていただく状況にはございません。ただし、現行法におきます制度を照らしてみますと、国の厳しい管理下に置かれる財政再建団体とは、市町村での標準財政規模の20%を超える赤字が生じている状況をいいますので、当町の場合では現段階においてはおおむね8億円を超える赤字が出たときとなりますので、そう認識いたしております。3点目については、このような事態に陥ることを事前に回避すべく、財政の現状と行革の必要性を町民に訴え、その上で町民を初めあらゆる階層からの御意見を聞き、平成16年9月に公共料金の適正化や行政サービスの見直しなど、想定できる項目を網羅いたしました上富良野町行財政改革実施計画を策定いたしまして、実践しているところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。なお、自治体の破綻法制化するには、私自身といたしましては、個人といたしましては、これらの前提として地方に権限と財源が完全に移譲されなければならないと考えております。次に、2項目めの住民自治条例制定に関する御質問にお答えさせていただきます。この件につきましては、私の町政執行方針に関する議員の御質問に対し、既に答弁申し上げておりますように、本年度自治基本条例の具体化に向けた町民の方々との共同作業に取り組むことにしておりますので、議会に対しましても早い時期に基本理念など、考え方を示す予定としております。このような経過を経ながら、素案がまとまった段階で議会並びに町民の皆様へお示しをいたしまして、さらに御議論いただいた上で、平成19年度中に条例化し、平成20年度には運用してまいりたいと考えております。次に、3項目めの破綻制度による行政手続に関する御質問にお答えさせていただきます。御質問の内容に理解できない点もあるわけでありますが、町民との合意形成については大変重要なことと強く認識しているところでございます。このため、情報の提供や町民などの意見を行政活動に反映すべく、新しい取り組みといたしまして、パブリックコメントなどの活用を図ってきているところであります。町長及び町議会議員はもとより、直接選挙を経た町民の代表でありますので、その負託にこたえる責務が課せられておりますことから、私といたしましては、その自覚と責任のもとにこれからも引き続き行政手続に誤りのないよう職務を果たしてまいりますので、御理解を賜りたいと思います。次に、4項目めの住居表示番号についてお答えいたします。住居表示番号につきましては、住居表示に関する法律に基づき、昭和56年度に上富良野町住居表示に関する条例及び施行規則が制定され、市街地の東側地区を昭和57年に、西側地区を昭和58年に実施しております。その後、未実施地区でありました一部につきましては、土地区画や道路などが整備され住宅も建てられたことから、平成元年と平成6年に実施したところであります。しかし、市街地にありましては、農地などが点在し、一部未実施地区が12カ所、また未整備地区が23カ所で、合計35カ所残っております。これらは町名の後に土地の地番をつけてわかりやすく表示しているところであります。今後におきましては、住宅の密集状況、道路の整備などの条件が整えば逐次実施してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。
再質問 4番 梨澤節三
再質問をいたします。本来なら、この件に関しては一問一答でわかりやすく実施したいところなのですが、そうはなりませんので、項目ごとにお尋ねをしていきます。まず、1項目ですが、破綻法制の1項目について、質問の焦点がちょっと漠然としたのかなと思いますので、わかりやすくもう一度お尋ねをいたします。今年2月11日の報道のことをお聞きしているのです。破綻に陥り再建団体の指定を受けた自治体は、首長・管理職・議員・住民に債務を返済させるというここのところをお聞きしているのです。管理職・住民にも返済をさせるという、このような話は突然報道されることはないはずです。市町村長には前もって話があるはずと私は思います。再建指定を受けた自治体は、債務を管理職・住民も含めて返済させるというこの報道は、私は初めて見ました。町長は前もってこういうことは聞いていたのではないのでしょうか、ということをお尋ねしているのです。次に、2番目です。現行法の赤字再建団体認定基準では、8億円を超える赤字が出たときに再建団体となると言われていますが、それはあくまでも現行― 76 ―法の話です。今、国はいらだちを持っているのです。基礎自治体にもならず、どうにもならない小規模自治体で権限移譲とか財源移譲という話にはならないのです。だから小規模自治体を再編、再建するためにより厳しい破綻法が制定されるのです。また、3月7日の報道では、二、三日前の報道では、財政制度審議会で地方交付税の抑制ということで、6月にまとめるとあります。厳しい破綻法制も地方交付税の期限もすべて今国会であり、7月にはその全貌が見えます。厳しい破綻法制、激減する地方交付税、道の合併推進構想、この3点セットに対して町長はどのように町を導くのか、自立の赤字再建団体の道を選ぶのか、道のいう合併に行くのか、または町民にさらに応分の負担を求める道を選ぶのか、それ以外に違う道があるのかわかりやすい御説明をお願いいたします。3点目です。どちらにしても10月までには町の進むべき道を決めなければならないのではないかと思います。このような町の岐路にかかわる重大事項をなぜ住民に聞かないのでしょうか。住民自治条例を平成20年から運用すると言われますが、これは住民不在ではないでしょうか。私は国と道が小規模自治体の再編・再建により国は地方交付税の抑制を、道は合併推進構想による道州制の推進に焦点を絞っているのが見えるからお聞きしているのです。このような時代ではなく、このような問題でなければ町長のされていることは全く問題とはならないと私は思います。非常に努力しているというように思いますが、そのような今時代ではなくなっている、そこが大問題ではないのかなと思います。住民自治条例については、平成20年以降に運用開始ということはよくわかりました。すべて決着がついてから、住民に情報を開示して説明をするということになりますが、確認をしておきます。次は、行政手続についてお聞きいたします。総務省によりますと、平成20年には地方自治体の基金はゼロとなりますと発表しています。今、国と道は先ほど言いました3点セットで小規模自治体を基礎自治体にしようとしています。上富良野町も間もなく1万人を切り、小規模自治体となるのは目に見えてきております。そこで4点お尋ねをいたします。このように重大事項を抱えているのですから、行政手続的にもこの3点セット対応について、町民との合意形成を図らなければならないのではないでしょうか。二つ目、町長が一方的に国、道の方針に逆らっている、広域5市町村と言っておりますが、何をか言わんやと私は思っております。この行政手続に問題があるのではないか。三つ目、町長は、新しくパブリックコメントの活用を図っていると言っていますが、どれほどの町民がこのことに関心を持っているかと。町民の方から、何人かの方から電話が入りました、私は年金生活者で難しい話はわからないし、町長懇談などと言われても恐ろしくて行くこともできないし、まして口をきくことなどもできないのですと。これはほとんどの方がそうではないかと思います。このような事情も把握されずに、あれをやっている、これもやっているというのは、住民を軽視しているのではないでしょうか。お尋ねをいたします。四つ目です。町長と議員は負託にこたえる責務があるとおっしゃいました。全くそのとおりです。そしてさらに町長は、私は町長としてやっていると。その裏を読みますと議員もやれるならやって見せてほしいと、このように私は読み取りました。これまた議員を軽視しているのではないかと思いますが、以上、行政手続4点についてお尋ねをいたします。以上です。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
4番梨澤議員の再質問にお答えさせていただきます。1点目の破綻法制のことについては、先ほどお答えさせていただきましたように、竹中総務大臣の私的な機関がこんな話し合いをしてますよということでありまして、私は議員と同じように報道で聞いただけで、こんなことは地方6団体にも何の説明もございません。この法制化は私はされるとは思っておりません。ただし、現在の赤字再建団体の対応についての改正は一部されるかもしれないけれども、ここで言っている当然にして執行者並びに議会、町民に一般企業の破綻と同じように責任を負わすということにつきましては、なかなか今の自治法からいっても地方自治の実態からしても、竹中総務大臣の言ったあの新聞報道されているようなままの法制化がされるというふうには私は認識しておりませんので、御理解をいただきたいと思います。そういうような中で、現行における赤字再建団体の対応につきまして、私はそうならないように何度も申し上げておりますように、行財政改革を推進しながら自主自立の道を歩む手法をもって、今現在取り進めているところでありまして、私は議員の御質問にありますように、住民をないがしろにして対応しているつもりはございません。すべての情報公開条例に基づく公開をしながら、先ほど一部中村議員からの御指摘もございますけれども、それらの対応につきまして忌憚のないように住民の考え方、そしてそれをもとにした行政執行をさせていただいてい― 77 ―ると。市町村合併しか自治体の生きる道はないという、私は現状での結論には達していないということで、ひとつ御理解をいただきたいと思います。しかし、何度も申し上げておりますように、現在の地方財政の対応につきましては、三位一体の改革が18年、本年度で終わりますが、次に19年度から対応する地方財政改革、言うならば第2次の三位一体改革、これは議員の御質問にありますように、ある程度相当厳しい地方財政の方向性が示されるであろうということについては、予測をいたしております。これらの方向性につきましては、議員先ほども御質問にありましたように、7月ごろに出てきます骨太方針がどのような形で出てくるのか、ということに十分関心を持ちながら、見きわめていかなければならないと。そして今後の地方財政の方向性を見きわめていきながら、我が町の財政運営をしていかなければならないというふうに思っております。国は議員御質問のように、平成20年には地方自治体の基金はゼロになるということで、公表をしているようでありますが、我が町の基金につきましては、議員の皆さん方にも基金支消計画をお示し申し上げて、中期財政計画を対応しておりますように、当初の計画では平成20年までの中期計画の中で24億円からの財源不足が生じてくると。そのために基金を支消すれば基金残高は、当時の額からして半額程度になるだろうということを予測しておりましたけれども、町民の皆さん方の御理解等々をいただきながら、行財政改革の実施を図ってきた段階で、現状では今後24年までの総合計画の位置づけしている期間中におきましても、3億円程度の財源不足という状況かなというふうに思っているところでありまして、これらにつきましては、今後また行財政改革の中で財源確保を対応しながら、少なくとも次期総合計画のスタートの段階では、歳入イコール歳出の財政運営をしていくように取り進めるべく、行財政改革を実施計画に基づく対応を図りながら、忌憚のない財政運営を図っていくと。我が町におきましても基金は相当数の額を次期総計に持ち越していけるであろうということで、予定を組んでいるところであります。そういったことで、私といたしましては、基本的に財政運営に忌憚のない対応を進めて、まちづくりを進めていきたいというように思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。最後の3点目に、4件ぐらいの御質問がございました。議員からの御質問の中で、すべてにおきまして、私は議員の御質問のような考え方は全く持っていないと。それの対応が議員との解釈が違うということで御理解を賜りたいと思います。
再々質問 4番 梨澤節三
再々質問いたします。既に知っていたのではないですかと、あの新聞報道の件ですが、2月11日ですね。2月12日たまたま富良野市長と会いまして、この件私びっくりしておりましたが、初めて見ましたから、富良野市長にお尋ねしたら、いや、それはもう前から私たちは聞いているということをお聞きしたから、市町村長はこういうことを聞いているのかなということでお聞きしたわけです。それから、この破綻法制化に対する認識が町長、ちょっと甘いのではないかなというように思います。それから、中央の方向性云々ということを言っておりましたが、方向性はもう見えております。この基金につきましても、地方交付税の削減ということで3月10日に、これはもう今国会に出されると、6月にまとめると、はっきり言っていて、もう見えてきているのです。これは町民がもう見ております、わかっている町民はわかってます、私と同じ。私はそれこそガセネタではありません、新聞を見てやっていているのですから。だから、この辺のところ認識もう少し厳しく持っていかれてほしいなというふうに思います。自立でいけば再建団体、では合併かというと、今となっては何のメリットがあるのかと。あの昨年の3月までの財政支援のある有利な条件で合併しても、首長の方3名が自殺をしています、御承知だと思いますが、それほどこの問題は深刻なのです。そのように受けとめなければならないと私は思います。これから合併しても小さな自治体を有利にということにはならないのです、大きなところが絶対有利となるのです。ここ富良野圏であれば26名の議員のうち半数は富良野の議員ですから、これから合併しても惨めなだけとなってしまいます。町長は合併の相手がいないということを切り札にしてきておりましたが、今度は赤字再建団体が嫌ですから、合併にという相手が出てくるのではないかと思います。合併には期待できない悪い状況になりますが、これは想定内の話ということです。はっきりわかっているはずです、ここになってくるということは。ただ、合併した場合は、基礎自治体となって2,000余の権限と180余の事業をしっかり受け取ることができるようになり、また首長、議会等々が整理され経費が浮きますが、ここからなのですが、町長にお尋ねします。ここから首長、議会がなくなった後、私ちょっと進みます、住民自治の問題が出てくるのです。本来なら住民自治条例でもって勉強していかなければならないのですが、これは20― 78 ―年までないと。であれば、この住民自治についてどのようにお考えなのか、これが1点。そこで、期待のできない合併、これに行くようなことはないのかということについてお尋ねをいたします。広域首長でもって云々と言っておりますが、このような状況に追い込んだのは広域首長でございます。5名の。非常に責任は私は重いと思いますが、どのようにお考えになりますか、お尋ねをいたします。以上です。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
4番梨澤議員の再々質問にお答えいたします。まず、住民自治の問題でありますが、もう既に私は住民自治の重要性を掲げて、総合計画の中で第4次総合計画の中で四つの柱の一つとして、重要であるということで位置づけしながら総合計画の中でまちづくりを進めております。この住民自治の対応の中で重要であるというふうに思って進めておりますので、住民自治条例がないから住民自治の推進をしてないということではないということで、御理解を賜りたいと思います。また、住民自治基本条例につきましては、これは条例をつくることが目的ではなくて、条例をつくることは必要でありますが、その条例をいかに生かしていくかということが大切でございますので、そういう観点からすると、先ほどもお答えさせていただいたように、今年1年かけて住民と十分議論をして、そして我が上富良野町に最適な住民基本条例を、自治条例を定めていきたいというふうに思っておりますので、決して住民をないがしろにしているという考え方を持っていないということで、御理解をいただきたいと思います。また、合併につきましても、これはあくまでも合併の最終決断をするのは住民であります。私が決めるのではなくて住民であります。ですから、住民の意にそぐわない合併、あるいは住民が合併を必要とする声が高らかになれば、そのことについては十分対応していかなければならないというふうに思っておりますが、今、私が何度もお答えさせていただいておりますのは、我が町の第4次総合計画の中でも広域行政の推進を図るということで位置づけいたしていることを重点に置きながら、今現状におきましては、合併の方向ではなくて自主自立の道を歩み、まちづくりを進めていきたいというふうに考えているということで、御理解を賜りたいと思います。