上富良野町議会 平成15年第2回定例会 2003年6月17日
(1)審議会委員を公募制にしては/(2)子どもの読書活動の推進とブックスタートの普及について/(3)図書館建設の見通しは
2003年6月17日、上富良野町議会の一般質問で、小野忠議員が「審議会委員を公募制にしては」「子どもの読書活動の推進とブックスタートの普及について」「図書館建設の見通しは」について質問し、町長 尾岸孝雄、教育長 高橋英勝が答弁しました。
- 質問者
- 小野忠 議員
- 答弁者
- 町長 尾岸孝雄、教育長 高橋英勝
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 小野忠
私は、さきに通告いたしました2項目について、町長及び教育長にお伺いをいたします。第1点は、審議会委員の公募について。各種審議会を活性化するために、委員を公募することについて提言し、町長の所信をお伺いいたします。本町には、各種審議会が20以上あります。それで、その委員は行政方で選定し、任命しているのが実態であります。行政の考え方で選定、任命するために、審議会の名称が異なっても構成メンバーは全く同じとは言わないままでも、重複しているのが実態であります。こうした委員会では、新たな発想が生まれないので、行政主導の答申になるのではなかろうかと思います。みずから考え、みずから実行する時代に、従来こうしたあり方を考え直すべき時期が来ているのではないでしょうか。町内にはいろいろな人材がおります。行政側では知らなくても、公園とか、老人福祉とか、森林とか、それぞれの分野において一家言を持っている人も少なくないと思います。それらの方の見識を大いに活用すべきであります。したがって、今後は審議会ごとに任期満了により新たな委員を選ぶ際には、広報で公募し、足りない人数を行政側で選定するという方式に改めることに― 31 ―することが審議会の活性化につながるものと考えますが、審議会委員の公募制について、町長はいかがお考えか、所信をお伺いをいたします。2点目は、子供読書活動推進とブックスタートの普及についてお伺いいたします。最初に、子供の読書活動の推進ブックスタート普及について質問をいたします。平成13年12月に、子供の読書活動の推進に関する法律が施行されております。また、平成14年度から文部科学省が示す新学習指導要領では、総合的な学習の時間において多様な教育活動を展開していくため、学校図書館の充実が必要とされ、公立義務教育諸学校の学校図書館に対する図書購入のため、地方財政措置がされております。これに関して、5点お伺いをいたします。第1点として、地方交付税として措置された図書館整備費は、各学校にどのように配分されているのかお伺いをいたします。第2点といたしまして、学校図書館法に義務づけられている司書教諭の配置状況についてお伺いをいたします。第3点といたしまして、子供読書活動推進計画の策定はどのように行っているのかをお伺いをいたします。第4点として、各小学校の蔵書冊数は文部科学省が設定した学校図書館標準と比較してどの程度に充足状況になっているのかを伺います。5点として、赤ちゃんのころから絵本を読んでもらった子はそうでない子より読書の習慣性を持ち、考える力や想像力、応用力に富み、相手の立場に立った思いやりの心が育つと言われています。このことから、絵本をプレゼントする活動が注目されておりますが、このブックスタートの考えはないのかお伺いをいたしたいと思います。第6点といたしまして、図書館建設の見通しについてお伺いをいたしたいと思います。図書館の建設については、これまでも同僚議員から再三質問がされておりますが、その後どのように検討され、建設について取り組みがなされているのか、町民の長年の願望である我が町の文化の情報と拠点となる図書館の建設は、その後どのように取り組んでおられるのか、建設の見通しについてお伺いをいたしたいと思います。以上で終わります。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
17番小野議員の御質問にお答えさせていただきます。審議会委員に関してでありますが、現在、本町においては21の附属機関のほか、各種委員会等が設置されており、多くの有識者、町民各層の方々に、その委員に御就任いただき、行政運営に御協力をいただいておるところであります。これらの機関は、その時々における行政課題に対応いただいてきているところでありますが、多様化、高度化する行政需要に対応していくためにも、執行機関はもとより、これら附属機関等においてもその改革、改善が重要と認識をいたしております。このようなことから、付属機関等の活性化については、行財政改革実施計画の実施項目にも掲げ、取り組んでいるところであり、平成13年10月1日には、附属機関等の設置及び運営に関する規定を制定いたしまして、鋭意取り組んでいるところであります。また、行政内部7名の課長職で組織したプロジェクトチームに附属機関などの活性化に向けた今後のあり方についてをテーマに検討を指示し、考え方をまとめさせ、昨年10月1日に会議の公開及び運営に関する規定を設けて、附属機関など会議を原則公開として対応を図ってきたところであります。附属機関などの活性化について、委員の選任のあり方は極めて重要な要素であると考えるところであり、これまでの既成概念にとらわれることなく、新たな視点で選任に当たることが求められていると受けとめております。このことから、附属機関等の設置及び運営に関する規定においても、公募制の採用や女性登用、年齢要件、在任期間など、委員の選任に関する規定を設け、現在、その適正運用に努めているところであります。議員の御提言にありますように、意欲のある人材の発掘に努めるため、公募制を導入することは大変意義のあることだと考えるところであります。ただ、各機関によっては、法令などにおいて委員の選任区分を規定しているものも多く、すべてを公募というわけにはまいりませんが、それぞれの附属機関などの設置目的や諮問事項などに応じ、公募枠の拡大に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。子供の読書活動と図書館建設につきましては、教育長からお答えさせていただきます。
答弁 教育長 高橋英勝(教育長は2004年9月まで)
17番小野議員の2点目の子供の読書活動の推進とブックスタートの普及についての御質問につきましては、他の質問と関連がありますので、一括お答えさせていただきたいと思います。第1点目の地方交付税として措置されている図書館整備費が各学校にどのように配分されているかという質問でございますが、初めに、町に地方交付税― 32 ―として交付されている額を申し上げます。平成12年度には131万9,000円、平成13年度には130万1,000円、平成14年度には152万9,000円が普通交付税に参入され、町に交付されております。次に、図書館整備費が各学校にどのように配分されたかという御質問でありますが、平成14年度において各小中学校には180万円を予算計上し、学校規模、学校からの購入要望、学校図書館図書標準の充足率を勘案し、各学校に予算配分をしております。平成14年度の予算配分額は、上富良野小学校69万円、上富良野西小学校25万円、江幌小学校113万円、清富小学校12万円、東中小学校18万円、上富良野中学校23万円、東中中学校には20万円をそれぞれ地方交付税の措置額に上積みし配分しているところでございます。次に、第2点目の学校図書館法で義務づけられている司書教諭の配置状況でありますが、平成9年6月に学校図書館法の一部が改正されまして、本年4月1日以降、12学級以上の学校には司書教諭を置かなければならないとされております。本町で学級数が12以上の学校は、上富良野小学校の1校であり、本年度より司書教諭の資格を持つ教諭を2名配置されているところでございます。司書教諭の配置につきましては、総合学習で子供たちの調べ学習や学び方指導などをより深く学習することをねらいとしており、今後もより一層学校図書館の機能が発揮されるよう、司書教諭の役割を明確化し、より活発な図書活動の推進が図れるように努めてまいりたいと考えております。3点目の子供読書活動推進計画の策定についてでありますが、子供の読書活動は、子供が言葉を学び、感性を磨き、表現力を高めていく上で欠くことのできないものであります。すべての子供があらゆる機会、場所において、自主的に読書活動を行うことができるよう、町といたしましても積極的にそのための環境整備等の推進を図る必要があると考えております。国においても、平成13年12月に子供の読書活動の推進に関する法律が成立し、子供の読書活動の推進に関して基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務などを明らかにするとともに、国が子供の読書活動の推進に関する基本的な計画を策定、公表することとなっております。この基本計画は、すべての子供があらゆる機会と場所において、自主的に読書活動を行うことができるよう、施策の総合的かつ計画的な推進を図るため定めるもので、平成14年から平成18年度までのおおむね5年間に施策の基本的な方向と具体的な方策を立てるよう明らかにしております。当町においても、現在、子供読書活動の推進計画の策定を行うよう進めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。4点目の各小学校の蔵書冊数は、文部科学省が設定した学校図書館標準と比較してどのようになっているかという質問でございますが、平成14年度の蔵書数と標準図書数を申し上げます。上富良野小学校は、蔵書数1万1,210冊で、標準設定数は1万360冊ですので、標準より850冊多い数となっております。これは、昨年故鈴木弥江子文庫としてわかば愛育園の成田逸子さんより多額の寄附をいただき整備したことにより標準冊数を上回っております。上富良野西小学校では、蔵書数4,955冊で標準は6,040冊となっており、標準より1,085冊が少ない蔵書数となっております。江幌小学校では、蔵書数1,581冊ですが、標準は3,520冊で、標準より1,939冊少ない蔵書数となっております。清富小学校では、蔵書数が1,194冊ですが、標準は3,000冊となっており、標準より1,806冊少ない蔵書数となっております。東中小学校では、蔵書数2,936冊ですが、標準は4,560冊で、標準より1,624冊少ない蔵書数となっております。本町の小学校全体の蔵書数は2万1,876冊に対し、標準は2万7,480冊ですので、標準冊数よりも蔵書数が5,604冊少ないのが現状であります。なお、本町の小中学校における全体の充足率は83.5%とな っております。このことを十分踏まえ、今後も各学校の図書整備については、より充実するよう計画的に取り進めてまいりたいと考えているところでございます。第5点目の乳幼児の子育て支援として、絵本プレゼントをする活動であるブックスタートの考えはないかとの質問でありますが、乳幼児期には生涯にわたる人間として健全な基礎を養うとともに、能力をはぐくむために極めて大切な時期でもあります。今後、本町においても、乳幼児教育の充実に意を注いでいかなければならない重要な課題であると認識しているところでございます。乳幼児のブックスタートにつきましては、乳幼児に本を読んであげることによる言葉がけの行為が親子の絆とコミュニケーションを深める機会につながり、また子育て支援のような情報や機会の提供等にも結びつき、効果を上げている他市町村の事例もございます。先般、同じ趣旨で他議員より一般質問を受けまして、図書室に乳幼児向けの図書の充実を図るなどの取り組みを行ってきておりますが、今後も議員からの貴重な提言につきましては、親子の健やかな生活― 33 ―を願い、また、子育て支援として効果が上げられるよう、実施に向けて努力してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。3番目の図書館建設についてお答えいたします。図書館の建設計画につきましては、先ほど村上議員にも申し上げましたが、現図書室は施設面で建物危険性や面積の狭隘、さらに利用者の不便性の問題が大きく、また、今後の生涯学習時代において、ますます多様化、高度化、高齢化、専門化する利用者のニーズに対応することは困難となってきていることから、新しい図書館の新設が必要であり、また、町民の皆さんが熱望している町の重要な懸案事業であることは十分認識しているところでございます。現在、教育委員会で図書館新設計画と図書室の改築整備計画を策定し、町理事者と協議を進めており、本年度中にその方向性を明確にし、今後一年でも早く町民の皆さんの期待にこたえることができるよう、一層の努力をしてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
再質問 17番 小野忠
明快な御答弁をいただきましたので、再質問がちょっとどのように再質問したらいいかわからないぐらいなのです、余りにも。それで、各種審議会の問題について、ちょっとお聞きしておきたいと思います。今まで上富町報とか、その辺でいろいろな審議委員の公募が載っていることは私もわかっております。それで、今後なかなかなってくれる人がいないのだということも町長1回お話ししたことがございます。それで、私は考えるには、どうしても審議委員がなかなか公募ができないという場合においては、各町内に住民会長さんがおられると。住民会の会長さんに何とか公募していただくよう、推薦していただくような方向も一つの活性化につながるのでないかと思いますが、そういう点についてどのようなお考えか、それをちょっとお聞きしたいと思います。それから、教育長の方のブックスタートについては、よき御説明いただきました。これは、小中学校における全体の充足率が83.5%となっておるというのですから、一日も早い100%に達するよう御努力をいただきたいと思います。それから、図書館建設であります。図書建設は、以前からこれ私たちも質問に立っているわけなのですけれども、財政的な問題でなかなかでき得ないのだということであるようですけれども、これは何としても、この読書活動の中ではぜひ一日も早い計画を立てて、そして実行をしていただきたいと、こういうように思います。それで、御答弁をいただける部分はあるかないか、もしおありになるようだったら、ひとつ御答弁いただきたいと思います。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
17番小野議員の再質問にお答えさせていただきます。審議会委員の公募につきましては、議員からもお話しありましたように、過般もある課で公募いたしましたが、とうとう応募者がいなかったというようなことで、関係組織の方々にお願いをした経緯がある報告を受けております。今、御提言ありました住民会長さんの協力を得るということにつきましても、今後、住民会の会長会議等々でもお願いを申し上げながら、議員から御提言ありましたことを含めながら、住民会長さんの協力や多くの方々の御協力をいただくような手法を考えながら、応募制に対する御協力を町民にいただき、関心を持っていただけるような情報開示をしてまいりたいというように思いますので、御理解を賜りたいと思います。
答弁 教育長 高橋英勝(教育長は2004年9月まで)
17番小野議員の2点の質問なのですけれども、1点のブックスタートにつきましては、確かに子供たちに本を与えることによって親子のコミュニケーションが図れると、またいろいろな波及効果があるということについては十分認識しております。ただこれは、ただ本を配付するということだけでなくて、読み聞かせだとか、その場所の問題だとかいろいろありますので、当面、うちの内部の方では、どのぐらいの需要度があるのか、ただ一方的に上意下達で本を強制的に配付して読みなさいということでなくて、そういう需要度も踏まえながら、手をかけれるところからやっていこうという話にしておりますので、前向きに取り組んでまいりたいと思っております。それから、図書館の建設につきましては、村上議員にもお答えいたしましたように、今理事者と内議しておりますので、早い時期にこうしたいということの御提案をして、御審議をいただくように、さらなる努力をしてまいりたいと考えております。