広尾町議会 令和8年第2回定例会 2026年6月18日
(1)福祉灯油等の増額と援助対象世帯の拡充について/(2)ジェイ・アール北海道バス日勝線「広尾・庶野間」について
2026年6月18日、広尾町議会の一般質問で、雄谷幸裕議員が「福祉灯油等の増額と援助対象世帯の拡充について」「ジェイ・アール北海道バス日勝線「広尾・庶野間」について」について質問し、町長 田中が答弁しました。
- 質問者
- 雄谷幸裕 議員
- 答弁者
- 町長 田中
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
町のサイトの一般質問の一覧ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 4番 雄谷幸裕
福祉灯油とジェイ・アール北海道バス日勝線「広尾・庶野間」について質問いたします。最初に、福祉灯油等の増額と援助対象世帯の拡充についてであります。福祉灯油は、3年連続の質問になります。1年目は一般質問によって3点改善されましたが、昨年は1つも改善されませんでした。粘り強く質問をさせていただきます。高齢者の生活状況は、明るい兆しが一向に見えず、厳しさが増すばかりであります。2026年度の国民年金支給額は前年度から1.9%引き上がりますが、改定の基準となる賃金上昇率が2.1%のため実質的に0.2%目減りすることになり、目減りは4年連続となり、高齢者世帯の家計に打撃を与えています。この4月からは2,798品目の飲食料品が値上がりし、固定電話の基本料金が約30年ぶりに引上げになりました。さらに、中東情勢の悪化に伴う原油高騰などから、飲食料品の6月値上げは1,078品目、7月は2,000品目を超える予定で、夏以降に広範囲で値上げラッシュが再開されると懸念されています。年金収入だけの世帯では、先ほど述べたように4年連続の目減りの状況です。高齢者世帯に対する支援の必要性をどのように認識されているか、町長にお尋ねいたします。次に、援助対象世帯の拡充についてであります。福祉灯油の要綱では、「広尾町内に居住し、かつ、引き続き冬期間を通して居住する見込みのある世帯」となっています。居住とは、「一定の住まいに継続して住み、生活の拠点として日常を営むこと」であります。判断基準は、住民票の有無だけではなく、実際の生活実態であると定義されています。住民票に関係なく、広尾町内の施設に入所していて暖房費を負担している方を、この福祉灯油の対象にできないでしょうか、町長にお尋ねいたします。次に、ジェイ・アール北海道バス日勝線「広尾・庶野間」について、廃止を提案いたします。日勝線「広尾・庶野間」については、令和6年度の執行方針では「広尾高校への通学便としての利用実態などを踏まえ」、7年度執行方針では「利用実態などを踏まえ、えりも町、運行会社と継続協議してまいります」と記載されていましたが、8年度の執行方針では日勝線「広尾・庶野間」のことは一言も触れられていません。なぜでしょうか。この日勝線「広尾・庶野間」は、平成15年度からジェイ・アール北海道バスと広尾町、えりも町が「生活交通路線バス運行委託業務契約」を結び、運行されています。平成30年度からは単年度契約になっており、令和8年度の広尾町の運行委託料は710万9,000円です。えりも町も同額です。ジェイ・アールバス「日勝線」と十勝バス「広尾線」の平成28年度から令和7年度までの10年間の平均乗車密度は、広尾線は4.1人、日勝線は0.8人です。平均乗車密度とは、各バス停間の車内人数と距離から計算して、バスの起点から終点まで平均して何人乗車しているかを示す数値です。2024年6月25日には、日高山脈襟裳十勝国立公園として指定されました。令和7年度の平均乗車密度1.39人は、令和6年10月から令和7年9月までの乗車密度です。国立公園に指定されても、平均乗車密度には大きな変化が見られません。国立公園の見どころと楽しみ方では、絶景ドライブとして襟裳岬や広尾町の海岸線が紹介されていますが、マイカーやレンタカーで襟裳岬や広尾町の海岸線を訪れているのではないでしょうか。庶野小学校、えりも中学校の児童生徒数を見ても、今後も700万円をかけて広尾高校への通学便として必要なのでしょうか。国立公園になっても乗車人数は目に見えて増えていません。「日勝線」の必要性をどのように考えているか、町長にお尋ねいたします。
答弁 町長 田中
雄谷議員のご質問にお答えいたします。初めに、福祉灯油の増額と対象世帯の拡充についてであります。議員が言われるように、年金支給額の改定率は賃金の上昇率を下回っており、さらには、食料品や日用品、灯油をはじめとする燃料費など、あらゆるものの価格上昇が続いていることから、3年連続の質問であるというお話でありましたけれども、高齢者世帯の生活実態につきましては、一層厳しい状況にあると認識をしているところであります。1点目の高齢者世帯に対する支援の必要性の認識についてであります。先ほど述べましたとおり、高齢者世帯の生活は大変厳しい状況にあると承知をしているところでありまして、高齢者世帯に対する支援の必要性についても十分認識をしているところであります。次に、2点目の広尾町内の施設に入所していて暖房費を負担している方を福祉灯油の対象にというご質問であります。昨年も答弁をさせていただきましたが、援助対象については自宅に居住している方のみとしているものでありまして、十勝管内でも多くの自治体で、社会福祉施設に入所されている方や入院されている方については、援助の対象とはしていないところであります。居住の定義についてもご質問がありましたが、この定義を含め施設入所者への助成については、管内他自治体の状況を注視し、検討を重ねてまいりたいというふうに考えております。次に、2点目のジェイ・アール北海道バス日勝線「広尾・庶野間」についてであります。様似町と広尾町を結ぶ日勝線のうち、「広尾・えりも町庶野間」につきましては、ジェイ・アール北海道バスから廃止提案があったところでありますが、十勝と日高を結ぶ唯一の公共交通機関であり、廃止による影響が大きいことから、平成15年3月1日から広尾町とえりも町の委託路線として運行を継続し、地域住民の交通手段の確保を図っているところであります。しかし、利用者の多くはえりも町から広尾高校へ通学する高校生であり、ここ10年間の平均乗車密度は、低い年で0.4、近年は上昇傾向で令和7年度は1.39となっていますが、低い水準で推移しているところであります。日勝線は、沿線住民や観光客の移動手段、えりも町から広尾高校への通学手段としての役割がありますが、ご質問でもありましたとおり、現時点では国立公園指定による利用者数の増加は見られていないところであります。また、沿線住民の利用も少ない状況であり、えりも町庶野地区の児童も減少していることから、今後、広尾高校への入学者も減少することが想定されます。しかし、広尾高校の入学者増加を図るため、今年度から高校魅力向上プロジェクトもスタートしたところであります。人数は減少傾向にあるものの、えりも町から広尾高校へ通学する生徒にとっては重要な交通手段であることに変わりなく、通学環境の確保は重要であると認識しております。日勝線は、えりも町と共同で運行している委託路線であり、本町のみでその存廃を判断できるものではありませんが、日勝線の持つ役割や利用実態、今後の見込みなどを踏まえ、えりも町と十分協議してまいります。また、地域公共交通を取り巻く環境は厳しさを増しております。住民の移動手段の確保は本町の重要な課題でありますので、今後も持続可能な地域公共交通の在り方について検討を進めてまいります。以上、答弁とさせていただきます。
質問 4番 雄谷幸裕
この福祉灯油の対象となってくる高齢者世帯については、年金収入のみの低収入の世帯であります。広尾町は比較的温暖な気候であると昨年の町長の答弁に対して、3月の町広報で「町長さんに一言」との意見が寄せられています。管内で200リットルを支給している池田町、それから豊頃町、この2町の30年間の平均気温を広尾町と比較してみますと、2月から3月まででは2町のほうが3度低く、3月では1度ほど低い状況です。比較的温暖でも灯油は必要なのです。我が家も、一昨年の12月から3月までは703リットル、灯油代が9万5,811円、昨年は672リットル、9万605円、灯油代がかかりました。本年の4月1日の灯油単価は税込みで151.8円ですので、助成を100リットル増量していただけると1万5,000円ほど高齢者世帯の家計が助かることになります。国や道の補助金がなくても、200リットルまで引き上げることはできないでしょうか。施設の関係ですけれども、町内のある施設では、10月から3月までの間で暖房費代として4万8,000円ほど負担することになっております。例えば、高齢者の夫婦で奥さんがグループホームに入所されているような場合は、旦那さんの自宅での暖房代と奥さんのグループホームの暖房代、両方で暖房代がかかることになります。このようなケースだけでも対象にできないでしょうか。
答弁 町長 田中
200リットルの部分の質問でございますけれども、これも去年おととしから議員に質問をされているところであります。この関係につきましては、同じ繰り返しになるかもしれませんけれども、100リットルの現物助成ということでありまして、先ほど議員からもありましたけれども、そのときの実勢単価に応じて100リットル分を支給しているということでありまして、単価が上がれば当然その分支給額も上がるということであります。200リットルに支給を増加できないかということでありますけれども、今のこういった物価高騰、昨今のいろんな部分の物価上昇を考えれば、先ほど来申し上げているとおり、高齢者世帯が抱えている、今現状、大変厳しいという状況を理解しておりますので、前向きにこの関係については今年度検討してまいりたいというふうに考えております。また、あわせて、国や道の補助金等がある場合には、これも申し上げておりますけれども、昨年同様、物価高騰に対応した政策について検討してまいりたいというふうには思っております。あと、施設入所者の関係でありますけれども、基本的に施設入所者については、先ほど申し上げたとおりでありますけれども、例えばの例で今ありましたけれども、夫婦で住んでいて片方が施設に入所されたという場合、施設に入っている方の部分については灯油の支給はないのですけれども、例えば残った旦那さんの分でということで、その部分については、今2人施設に入っていても世帯としては2人の世帯として見ているというふうに思いますので、その部分を例えば1人世帯としてカウントするとか、そういったことで対応できないか、今年度その部分についても検討させていただきたいというふうに思っているところであります。いずれにしても、十勝管内の状況を十分に見ながら進めていきたいというふうには思っておりますので、よろしくどうぞお願いいたします。
質問 4番 雄谷幸裕
田中町長の基本政策の一つに「いつまでもこのまちで暮らしたい」と掲げています。高齢者の方は、いつまでも広尾町で暮らしたいと思っています。今、前向きに検討するという答弁をいただきましたので、高齢者の方には少し明るい兆しが見えたのかなというふうに思います。それでは、ジェイ・アールバスの二次質問に移らせていただきます。10年間の平均乗車密度、日勝線が0.8人ですが、令和6年度は1.14、7年度は1.39です。これは広尾高校へのバス通学の生徒が令和6年度は4人、7年度は7人いました。今年度は6人、バス通学されていますが、うち3年生が5人です。広尾高校の1年生のえりも町からの生徒は一人もいらっしゃいません。先輩議員が令和2年12月定例会で、このジェイ・アールバスの路線維持について一般質問されております。そのときの会議録を読んでみますと、役場内部の地域交通検討委員会を立ち上げた、一定の方向が出れば地域全体の検討委員会を立ち上げたいとの考えであったようでありますが、コロナ禍で令和3年から令和6年までは検討がストップしていた状況で、これはやむを得なかったのかなというふうに思いますが、えりも町からの生徒には、下宿があり、日勝線があり、遠距離通学費があります。非常に手厚いと思います。来週月曜日の22日に提案される補正予算で、やっと市街地のコミバスの実証運行が本年10月からスタートします。利用実態を踏まえるなら、この広尾・庶野間の運行委託料の700万円をやめて、高齢者の買物の足を確保する新たな交通手段の費用に充てるべきではないでしょうか。町長は、どのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 田中
実態につきましては、今、議員がおっしゃったとおりでありまして、広尾高校だけ見ますと、高校生の推移だけを見ますと、今後、来年以降、大変厳しい状況なのかなというふうに理解をしております。今年の新入生がえりも町からはゼロ人であったというところでありますから、来年以降、庶野の卒業生がどういったことになるのかという、その推移も見なければならないかなというふうには思っておりますが、先ほど一次答弁の中でも申し上げましたとおり、広尾町からえりも町に行くというよりは、えりも町から高校生であったり、庶野、目黒の方が広尾町に買物に来るというようなことも想定をしているわけでありまして、通学、通院、そして買物など、バスの乗車人数については年間1,800人程度いるというふうにバス会社のほうから聞いているところであります。そういった人たちについても、今後、1,800人とはいえ、バスがなくなれば広尾町に来なくなってくるという部分の、その影響もあろうかと思います。高校の部分だけを考えると、確かに、今、議員がおっしゃったような部分になるというふうに思っておりまして、しかし今のこの状況を考えれば、平成15年から進めてきた、えりも町と広尾町のこの日勝線の委託の部分について、考える時期に来ているというふうに認識をしています。先ほど庁内での組織の立ち上げの部分もありましたけれども、実際にはなかなかそこの部分は進んでおりませんけれども、本格的にこの何年間か、何年間というのは具体的に何年とは言えませんけれども、少なくともこの2、3年のうちに広尾高校に通う生徒の人数も決まってくると思いますので、そういったことも踏まえて、取りあえずは来年の広尾高校にえりも町から何人来るのかという部分も見極めた中で、えりも町と本格的なそういう競技に入っていかなければならない時期だというふうに認識をしております。先ほど来申し上げているとおり、1町で決められる話ではありませんので、えりも町とも連携しながらこの関係については進めていきたいなというふうに思っております。当然、広尾町の買物の足も含めた地域交通の再編については、今、並行して進めているわけでありまして、それらについても、全体的な地域公共交通の在り方について町としても関係機関とも相談しながら進めていきたいというふうに思っております。
質問 4番 雄谷幸裕
第6次の行政改革大綱では、将来を見据えた持続可能な行財政運営が重要だと述べています。700万円は本当に貴重な財源だと思います。地方自治法の第2条第14項では「最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」。「しなければならない」ですから、義務を定めているのですよね。令和6年10月から7年9月までの庶野・広尾間の停留所別の乗降人数、これを見ても、先ほど町長が本格的に議論していかなければならないというようなことを言っていましたけれども、本当にそのとおりだと思います。新しい交通のことを考えれば財源も必要だと思いますので、ここ2、3年というようなところのことをしっかり見据えて結論を出していただきたいなというふうに思います。以上です。