広尾町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月18日
(1)福祉灯油等の増額と援助対象世帯の拡充について/(2)自主防災組織の組織率100%、避難所運営訓練と予算要望について
2025年6月18日、広尾町議会の一般質問で、雄谷幸裕議員が「福祉灯油等の増額と援助対象世帯の拡充について」「自主防災組織の組織率100%、避難所運営訓練と予算要望について」について質問し、町長 田中が答弁しました。
- 質問者
- 雄谷幸裕 議員
- 答弁者
- 町長 田中
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
町のサイトの一般質問の一覧ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 4番 雄谷幸裕
福祉灯油と防災対策について質問いたします。最初に、福祉灯油等の増額と援助対象世帯の拡充についてです。福祉灯油は昨年に続いての質問になりますが、昨年の一般質問によって3点改善されました。1つには、支給条件である世帯の合計収入額の見直しが行われました。2つ目は、5年ごとの生活保護基準の改定に合わせて世帯の合計収入額の見直しをすること、3つ目は、生活保護世帯では60リットルから100リットルに増額されました。今日は、3つの視点から質問します。この福祉灯油の援助対象の要件の一つとして、世帯全員が65歳以上の高齢者世帯となっていますが、長引く物価高騰に加えて灯油価格高騰の長期化で、高齢者世帯の生活状況が厳しさを増しています。この4月からは、ティッシュ、トイレットペーパーなどの日用品、4,200品目を超える飲食料品の値上げ、北海道電力も4月検針分から値上げされています。4月に総務省が発表した2024年度平均の全国消費者物価指数は、前年度比2.7%上昇しました。年金支給額は前年度比1.9%増額になりましたが、実質目減りとなっています。町長は、高齢者世帯の生活状況をどのように捉えているのか、お尋ねします。昨年の答弁では、北海道や国の補助による財源確保がない限りは、現行を維持していきたいとのことでありましたから、令和6年度は100リットルでした。令和5年度では管内16市町村で福祉灯油を実施していますが、広尾町より支給内容が多い状況は9町村です。200リットルが2町、150リットルが1町1村、現金・商品券3万円が1町、2万円が1町1村、1万5,000円は2町となっています。管内並みの灯油200リットル相当額まで増額する考えをお尋ねいたします。2つ目の視点は、グループホームや病院に入所、入院されている方は、暖房費の負担が生じても施設サービス、医療サービスに係る費用の一部で、在宅において自ら燃料を購入する費用とは性質を異にするものであると昨年答弁されましたが、寒くなってきたから施設へ暖房を入れる、同じく寒くなってきたから自宅でストーブを使うから燃料を購入する、どこが性質を異にするか分かりやすく答弁を求めます。3つ目の視点ですが、令和6年度の課税ベースで、65歳以上で支給条件である1人世帯の合計収入額117万1,000円以下の世帯は何世帯ですか。2人世帯の合計収入額186万4,000円以下の世帯は何世帯ですか。それと、令和6年度の高齢者世帯の助成件数は何件で、うち新規助成は何件でしょうか。次に、防災対策として自主防災組織の組織率100%、避難所運営訓練と予算要望について質問いたします。災害が発生したときの被害を軽減するためには、防災の基本である自分の身を自分で守る、いわゆる「自助」と、ふだんから顔を合わせている町内会の人々が集まってお互いに協力しながら防災活動を組織的に取り組む、いわゆる「共助」が共に大変重要であると言われており、共助を担う自主防災組織の必要性が高まっています。多くの犠牲者を出した平成7年1月の阪神・淡路大震災では、約8割の方が家族や近所の住民によって瓦礫の下から救出されたとの報告もあります。令和4年、5年に1団体ずつ設立されて、現状では37町内会中22町内会で自主防災組織が設立されていますが、令和6年4月1日現在では、世帯数での組織率は56.6%です。全国の自主防災組織率は85.4%、北海道は76.9%であります。毎年、防災訓練を実施している割には組織率は低いと思います。組織率の低さの要因をどのように分析されていますか、お尋ねいたします。防災対策の2つ目です。令和元年11月に自主防災組織を対象とした避難所運営訓練を実施されていますが、それ以後、実施されていません。広尾町地域防災計画では、町は「避難者が相互に助け合う自治的な組織が主体的に関与する運営に早期に移行できるよう、その立ち上げを支援するものとする。」、また、「マニュアルの作成、訓練等を通じて、避難場所の運営管理のために必要な知識等の普及に努めるものとする。」、さらに「住民等が主体的に避難場所運営に関与できるように配慮するよう努めるものとする。」と記載されています。以上のことから自主防災組織を対象とした避難所運営訓練を定期的に実施すべきと思いますが、町長の考えをお聞きいたします。防災対策の最後になります。千島海溝でひずみが蓄積されている可能性があり、マグニチュード9クラスの地震を引き起こすおそれがあると4月3日の北海道新聞で報道されましたが、地殻変動観測の機器設置が遅れており、事実上の空白地帯になっているとのことであります。海底地殻変動観測は、中長期でプレートのひずみを把握することで、今後の地震と津波発生の可能性や規模をより正確に推定するのに有効であると言われています。国は、観測機器を日本海溝、南海トラフを優先して設置していますが、千島海溝では観測機器設置に向けた予算要求の動きはないとのことです。令和5年度決算の成果報告24ページに十勝圏活性化推進期成会等による要望事項が記載されていますが、この海底地殻変動観測機器の設置要望は記載されていません。早急に要望していくべきだと思いますが、町長の考えをお聞かせください。
答弁 町長 田中
それでは、雄谷議員のご質問にお答えいたします。初めに、福祉灯油等の増額と援助対象世帯の拡充についてであります。議員が言われるように、生活を維持すために必要である主食の米を含めた食料品に加え、灯油をはじめとする燃料費など、あらゆるものの価格上昇が続いており、高齢者世帯の生活は大変厳しい状況にあることを承知しております。令和6年度の福祉灯油助成事業につきましては、「物価高騰対応地方創生臨時交付金」での上乗せ支給について検討いたしましたが、助成事業で活用しております北海道の「高齢者等冬の生活支援事業補助金」は他の補助金との併用ができないとの通知が北海道からありましたことから、上乗せ支給をせず100リットルの支給をしたところであります。なお、生活保護世帯につきましては、議員からお話がありましたように、60リットルから100リットルの支給へと引上げを行っているところであるいます。また、「物価高騰対応地方創生臨時交付金」を活用した助成事業の上乗せができなかったことから、全世帯を対象とした事業ではありますが、「臨時交付金」を活用し、4か月分の水道基本料金の減免を実施したところであります。1点目の200リットルまで増額する考えはとのご質問でありますが、本町は灯油100リットルの現物助成でありまして、基準日の灯油単価が上がれば助成額も増えるという制度でありまして、燃料費の高騰にはある程度対応ができているものと考えております。福祉灯油助成事業につきましては、他の福祉サービスとのバランスや財政状況などを見極め、実施市町村がそれぞれの実情に沿って助成内容を制度設計しているものであります。本町は十勝管内でも比較的温暖な気候であるため、金額により管内の他市町村と比較することはできないと考えておりますが、増額は難しいものと考えております。今後、国や道の補助金等が活用できる場合には、昨年度同様、物価高騰に対応した施策を検討してまいります。次に、2点目のグループホーム等に入所されている方や病院に入院されている方の暖房費についてであります。福祉灯油助成事業の援助対象は、「広尾町内に居住し、かつ、引き続き冬期間を通して、居住する見込みのある世帯」でありまして、在宅で生活されている世帯が対象になるものと考えております。昨年も答弁をさせていただきましたが、施設入所されている方や病院に入院されている方の暖房費は、冬期間の暖房に要する費用ではありますが、施設サービスや医療サービスに係る経費の一部として負担されているものであり、援助の対象とはならないものと考えているところであります。最後に、3点目についてであります。福祉灯油の支給条件でありますが、1人世帯で収入額が117万1,000円以下の世帯数については786世帯、2人世帯で収入額が186万4,000円以下の世帯数は525世帯であります。また、令和6年度の高齢者世帯の助成件数は76世帯、そのうち新規助成は10世帯でありました。次に、自主防災組織の組織率100%、避難所運営訓練と予算要望についてであります。日本海溝・千島海溝における巨大地震について、本年1月に公表された政府の地震調査委員会長期評価で、十勝沖でマグニチュード8程度の大地震が今後30年間に起きる確率が「20%程度」に引き上げられました。広尾町で震度6強の地震が発生した場合、約30分で最大25.4メートルの津波が襲来し、死者は最大で260人と想定されているところであります。初めに、1点目の自主防災組織の組織率についてであります。災害発生時は、自分や家族で取り組む「自助」、隣近所や地域で助け合う「共助」、国や市町村などによる「公助」が連携することが重要であり、「共助」の中でも、高齢者などの避難行動要支援者の手助けや避難所運営への協力など、大きな役割を果たすのが自主防災組織であります。本町の自主防災組織の設立状況につきましては、令和6年度末で22組織、組織率58.6%となっております。津波の被害が甚大な沿岸地区では、ほぼ100%の組織率となっておりますが、市街地でも津波の浸水のおそれがない町内会や野塚・豊似地区では組織化が進んでいない状況にあります。本町におきましては、巨大地震における津波対策を最重要課題として実施してきたところであり、町内会に対しましても自主防災組織の設立を呼びかけ、支援も進めてきたところでありますが、設立に必要な名簿の作成が大きな負担だという声も聞いており、設立が進まない一つの要因であると考えられるところであります。次に、2点目の避難所運営訓練の実施についてであります。令和元年度に内閣府の支援を受け、「自助」「共助」を主眼とした住民参加型訓練として、初めて避難所の開設訓練を実施したところであります。7つの自主防災組織から18人に参加いただき、避難所のレイアウトや避難者の受入れ、資機材の取扱いについて確認したところであります。その後、住民の防災意識向上、地域による避難所運営の手順等の確認等を目的に、令和3年度から広尾高校と自主防災組織と連携した避難所設置・運営訓練を継続して実施しているところであります。参加者からは、より実践的な訓練が必要ではないかとのご意見もいただいており、自主防災組織からの参加者が減少しているなどの課題もあるところですが、今後も訓練内容を見直ししながら実施してまいりたいと考えているところであります。次、3点目の海底地殻変動観測機器の設置についてであります。最初申し上げましたとおり、千島海溝のプレートのひずみ蓄積による大地震発生の可能性が高まっており、十勝地方でも震度4程度の地震が頻発をしております。いつ巨大地震が発生するか分からない状況にあります。観測機器の設置は、地震と津波が発生する可能性や規模をより正確に推定することに有効であるとされていることから、本町としても国に対し機器設置について要望していく必要があると考えております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 4番 雄谷幸裕
高齢者世帯の生活が大変厳しいと認識されている上で、ほかの福祉サービスとのバランス、財政状況などを見極めて制度設計しているということですが、高齢者の生活状況がこれからもますます厳しくなっていきます。灯油単価は、政府の補助金が段階的に支給されたことによりまして2024年12月で1リットル125.4円でしたが、2025年4月では136.4円と11円も値上げしています。3月の全国消費者物価指数は前年同月比で3.2%上昇し、家計の圧迫が続いており、夏にかけては幅広い食品で値上げラッシュが控えています。前段でお話ししましたとおり、年金は1.9%上がっていますが、実質目減りとなっています。200リットルまで引き上げられないか、再度お尋ねいたします。暖房費を使うことに在宅者と入院・入所者でどこが性質を異にするか質問しています。病院は11月1日から翌年の4月30日までの期間、入院1日につき療養担当手当の名前で暖房代が診療報酬点数に10点加算されます。1か月入院すると3割負担で900円の負担となります。外来でも月に1回7点が加算されます。この診療報酬点数加算については、このように中札内村では広報で診療所便りということで村民に周知されています。町内の民間施設では、利用者が負担する暖房費は6万円から4万2,000円になっています。ある施設では、年間の暖房費の約75%を利用者の負担で賄われています。答弁からすると、入院、入所されている方は居住していることにならないのでしょうか。居住イコール在宅という解釈ですか。今の答弁では、施設入所と自宅とで性質を異にする明確な理由はありません。もう一度お聞きします。どこが性質を異にするのか、明確なお答えをお願いいたします。1人世帯、2人世帯の支給条件である合計収入額以下の世帯が、合わせて1,311世帯です。高齢者世帯で助成を受けたのが76世帯、割合にすると5.8%になります。課税対象外の収入があったとしても5.8%とは随分少ない割合と思いますが、町長はどのように捉えていますか。
答弁 町長 田中
まず、1点目の物価高騰の部分であります。福祉灯油の支給事業に限ったことで言えば、先ほども申し上げました基準日の灯油単価が上がればその支給額も増えるということで対応しているわけでありまして、燃料費の高騰の部分については、ある程度対応できているものというふうに考えております。ただ、今、議員がおっしゃられたように、様々なものの値段が今上がってきております。年金の上昇の部分もありましたけれども、もっと言えば、賃金の上昇と物価の上昇が釣り合っていないという状況、これは国のほうもそういったことで、今、対応をしようとしているわけでありますけれども、この事業では福祉灯油に限って言えば、そういったことで、今、対応しているということでございまして、国や道の補助金があれば、やっぱりそういった形でまた対応していきたいというふうに考えているところであります。昨年に限っては、先ほど申し上げましたとおり、水道基本料の4か月分、4,400円になりますけれども、その分を全世帯ではありますけれども減免をしたというところ、それから物価高騰対応のためのプレミアム商品券の部分についても、これも物価高騰への対応ということで、今、実施をさせていただいているところでありますので、繰り返しになりますけれども、国や道の補助金があった場合については対応を検討してまいりたいというふうに思っております。また、施設入所者への関係であります。この関係については性質を異にするという具体的な部分がないということなのですけれども、申し上げているのは、施設入所されている方あるいは病院に入院されている方の暖房費という部分については、ちょっと表現がまずかったというか、適切ではなかったというふうに思っておりまして、その部分については訂正、取消しをさせていただきたいなというふうに思っています。申し上げたかったことの内容としては、施設あるいは入所、入院されている方の暖房費というのは、その施設に対しての、病院であれば一部負担金という形で徴収をされているということでお話をしたということでありますので、在宅イコール居宅、住んでいなければならないのかということについても、必ずしもそういう考えではないのですけれども、補助対象については今現在の要綱の中で見れば、自宅に居住している方のみとしているものでありまして、十勝管内でも多くの自治体で社会福祉施設等に入所されている方あるいは入院されている方については、援助の対象とはしていないというところでご理解をいただければというふうに思っております。それから、3点目の部分でありまして、支給条件を満たしている世帯については、施設に入所されている方もおりますし、また、入院中の方もいると思います。あるいは遺族年金ですとか障害年金など所得として申告の必要のない、あるいは収入として表に現れてこないという収入もありますので、実際に支給条件を満たしている方がどれくらいおられるのかという把握については困難な状況にあると思っております。今後も、事業の周知を適切に行いながら、必要な方が受給できるよう努めてまいりたいというふうに考えております。
質問 4番 雄谷幸裕
一次答弁、今の答弁でもありましたけれども、基準日の灯油単価で支給するので燃料費の高騰には対応できていると。管内でも暖かい気候とのことですけれども、もともと100リットルでは少ないのだと思うのです。実情を把握するためにも、援助世帯の灯油使用量を調査する考えはないでしょうか。我が家では昨年12月から3月までの間、灯油使用量は703リットルでした。実態調査する考えがないかお尋ねいたします。過去はともかくとして、現在でも管内はもとより、全道的に見て厚遇している手厚い事業があります。この福祉灯油、広尾町は管内では先駆的な取組が行われてきたところでありますので、管内に先駆けて施設入所の暖房費の一部を援助すると決断することはできないでしょうか。この福祉灯油の周知方法、町広報の11月号で交付申請書を折り込んでいます。それと防災無線での周知をされていますけれども、今答弁でありました把握するのは困難であるというところでございますので、一度65歳以上の方にダイレクトメールを送ってみる考えはありませんでしょうか。
答弁 町長 田中
3点にわたってのご質問ですけれども、1点目の使用量の調査の部分であります。いろいろ家族の構成ですとか世帯の状況、住宅の状況等々によって様々な形態があるわけでありまして、生活様態は多様であるというふうに認識をしております。調査については困難な部分もありますけれども、100リットルの助成が適切なのかどうかという部分については、今後、他の福祉サービスとのバランスも含めて検討してまいりたいというふうに考えております。調査の部分については、今言ったような形で判断が難しいというふうには考えております。それから、2点目の福祉施設への援助について、今お話ありましたように、福祉灯油の支給事業というのは、広尾町が十勝管内でも先駆的に行ったというところでありまして、ほかの町村はその後追随してきたというところにあります。町内の施設もありますけれども、公平性の観点からいいますと、例えば広尾町民が帯広市ですとか大樹町ですとか、そういった施設に入所されている方もおります。施設に入っている人も対象にするとすれば、そういう人たちをどうやって把握するのかという部分もあります。逆に、広尾町の施設であっても、ほかの町村から来ている方もいらっしゃいます。そういう方々をどうするのかという部分もあると思います。そういった部分については、検討して改正することはできるとは思いますけれども、今の現行制度の中では非常に難しいというふうに考えているところであります。それから、把握の部分でありまして、ダイレクトメール等々のお話もありましたけれども、福祉灯油の担当課、福祉係でありますけれども、税情報について把握できていないという状況にありまして、先ほど言いましたように対象者が700世帯ありますけれども、その世帯だけではなくて、全町民に送らなければならないという状況があります。そういったことも考えると、余計な混乱を招いてしまうおそれがありますので、従来行っております周知方法、広報ですとか防災無線、こういったものを活用しながら把握に努めるとともに、地域包括支援センターあるいは社会福祉協議会で訪問しているヘルパーさん、そういった方々の協力も得ながら、対象になるような世帯については周知を図ってまいりたいというふうに考えております。
質問 4番 雄谷幸裕
使用量の調査もしない、ダイレクトメールもしない、消極的で非常に残念です。申請主義だけで、この福祉灯油の目的、援助することによって生活の安定を図り福祉の増進に寄与するということが達成できるのでしょうか。仕事の進め方をいま一度考え直してみる必要があると思いますが、どうでしょうか。
答弁 町長 田中
いろいろご忠告いただきましたことを肝に銘じながら、これからも仕事を進めてまいりたいと思います。
質問 4番 雄谷幸裕
今年は一つも改善されませんでした。質問の設計図を考え直してみたいと思います。それでは、防災対策の二次質問に移らせていただきます。自主防災組織の設立に必要な名簿作成が負担になっているということですが、私のところも引継ぎを受けたときには名簿が4割程度未回収でした。個人情報を懸念されているようですので、封筒に入れて回収するとか、名簿管理は会長と副会長だけですと説明すると理解していただけました。広尾町の災害の発生は、過去において暴風雨、台風という被害が最も多いことが広尾町地域防災計画に記載されています。昭和56年からの災害の記録も記載されています。平成10年9月に台風5号の豪雨で349.5ミリの降雨量があり、豊似市街地で被害を食い止めるために雨を山側から海側に流すために、国道の歩道をショベルで壊す現場を私自身が目の当たりにしました。近年の温暖化の影響もあり、北海道でも線状降水帯がいつ発生してもおかしくないと言われていますので、町内全体で自主防災組織が必要であります。第6次の広尾町まちづくり推進総合計画の成果目標では、自主防災組織の数、最終目標が38です。組織率100%が最終目標です。組織率100%をどのように取り組んでいくか、お聞かせください。2つ目の令和3年度から実施している広尾高校と自主防が連携した訓練には、私も参加していますが、自主防が主体となった実践的な訓練が必要だと思います。災害時には避難指示などの発令で住民は緊急避難場所に避難し、自主防災組織のあるところは自主防の名簿で避難状況が確認され、避難所の開設を待つことになります。職員の方が避難所の安全確認をしている間は、避難者は外で待機することになりますが、職員が速やかに避難所の安全確認のために現場に来ることはできるのでしょうか。避難者は待っている間に何をすべきか、避難所開設時の役割分担など実践的なシミュレーションと訓練が必要ではないでしょうか。3つ目の国は東日本大震災後、地震や津波をリアルタイムに予測するため、海底地震観測網の機器は千島海溝でも設置されました。海底地殻変動の観測と海底地震観測網は両輪で整備すべきと言われています。地元の声が国を動かしますので、積極的に要望活動をしていただきたいと思います。
答弁 町長 田中
3点にわたってご質問でありますけれども、組織率100%を目指してというところでありまして、これは自主防災組織の設立を、今、進めているわけでありまして、冒頭申し上げましたとおり、58%という今の段階であります。特に農村部といいますか、野塚・豊似地区においては、組織率が低い状況にあります。自主防災組織が組織される目的については、今、議員からもいろいろとお話があったわけでありますけれども、やっぱり地震、津波に限らず、農村部においても、やはり市街地においてもそうなのですけれども、今のこういう異常気象といいますか、温暖化によって豪雨が降って本当に土砂崩れの危険性もある地域も周知をしているところでありますけれども、役場や消防、そういった公的な機関がすぐにそこに行くことができない、あるいは支援ができないという状況があるわけでありますから、その間はやはり住民の皆さんが自分たち自らの手で初期の消火あるいは活動も含めてしなければならないということ、このことをやはり根気強く周知しながら自主防災組織の設立に向けて取り組んでいく必要があるのだというふうに思っております。議員からもありましたように、過去の災害では救助された9割近くの方々が住民が自ら助けたということがあります。そういったことを周知しながら、設立に向けて支援をしていく。今、名簿の話もありましたけれども、最大限役場のほうでできる支援については、こういったことができますよ、お手伝いしますよという形で防災担当が中心になって設立に向けて取り組んでおりますので、引き続きそういった形で取り組んでいきたいというふうに思っております。2点目のシミュレーションの関係についてでありますけれども、実践的なという部分であります。先ほども言いましたように、役場の職員がすぐに駆けつけられないという部分もありますので、避難所が各地区にありますけれども、いざ災害が起きたときに、では、その避難所を誰が開設をして、鍵を役場の職員が持っていくまで誰もそこに入れないという状況にはならないわけでありますから、そういう細かいことから自主防災組織があればそこで何をすべきかということが見えてくるのだというふうに思っております。自主防災組織の存在という部分が本当に重要なのだというところを、先ほども申し上げましたとおり未設置、未設立の町内会についてはお話をしながら進めていきたいなというふうに思っております。ちなみに、議員もご承知のとおり、一番最初というか2番目ぐらいですか、昔から意識の高いところでありますけれども、音調津の自主防災組織については、最初から職員は来ないものだというふうに認識をしておりまして、最初から職員に頼らず自主防災組織が中心となって訓練を行っております。こういった先駆けてやっているところもありますので、そういうところをお手本に、ほかの自主防災組織についても進めていければいいかなというふうに思っております。また、町が実施する防災訓練などに合わせて自主的な訓練を実施できないか、今後についても町としても検討してまいりたいというふうに思っております。3点目の地殻変動観測機器の部分でありますけれども、議員おっしゃるように、やっぱり地元の声というのが国を動かすのだということ、そのとおりだというふうに思います。この5月、6月、大変地震が発生して、広尾町でも震度3、ほかの町村では震度4というところもありましたけれども、頻発しております。警戒が必要だなというところで、今また意識が高くなっている状況だと思います。前回、十勝沖地震の発生から22年がもう既に経過しているという状況もあって、本当に地震の発生が切迫している、そういう状況にあるのだというふうに思っております。私も新聞で見ましたけれども、十勝、そして釧路沖については、本当にそこだけぽっかり穴が空いているように空白地帯になっております。早急な観測機器の設置が必要だというふうに考えておりまして、十勝の沿岸町と連携をしながら、十勝活性化期成会ともお話をしながら、機器の設置と危機体制の充実強化の部分について予防活動を積極的に行ってまいりたいというふうに考えております。
質問 4番 雄谷幸裕
最後になります。災害発生時はもちろんですが、訓練のときでも避難者と職員が現場で入り乱れることが予想されますので、職員ですよと一目で分かるように広尾町という名前が入った統一した作業服などが支給もしくは貸与することが考えられないか、どうでしょうか。
答弁 町長 田中
統一した作業着といいますか、よく災害があったときに統一した、例えば広尾町と入ったような作業着を着ている場面を見ますけれども、職員提案でも昨年度そういった形で出てきているところであります。この関係について、今、検討している段階でありまして、どういった形で、今ありましたけれども、支給にするのか、あるいは個人負担で補助をするのか、全て個人負担でやるのか、そういったことも検討しながら進めていきたいというふうに考えております。