広尾町議会 令和3年第2回定例会 2021年6月8日
(1)学校のトイレへの生理用品の設置について/(2)家族の世話を担う18歳未満の子ども(ヤングケアラー)の実態について
2021年6月8日、広尾町議会の一般質問で、旗手恵子議員が「学校のトイレへの生理用品の設置について」「家族の世話を担う18歳未満の子ども(ヤングケアラー)の実態について」について質問し、教育長 菅原、町長 村瀨が答弁しました。
- 質問者
- 旗手恵子 議員
- 答弁者
- 教育長 菅原、町長 村瀨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
この議員がこの登壇で質問した件は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。
質問 11番 旗手恵子
初めに、学校のトイレに生理用品の設置をすべきと思い、教育長に質問します。新型コロナウイルスの感染拡大が長引く下で、景気は低迷し、賃金も伸びていません。経済的理由で生理用品の入手に苦しむ「生理の貧困」について、内閣府男女共同参画局は、5月28日、地方自治体の取組に関する調査結果を発表しました。生理用ナプキンなどを配付する自治体が19日時点で、全国に255自治体あることが明らかになったということです。#みんなの生理という団体が実施したアンケートでは、「経済的な理由で生理用品の入手に苦労したことがある」20.1%、「金銭的な理由で生理用品でないものを使った」が27.1%など、深刻な事態であることが分かりました。また、経済的事情だけではなく、親が買ってくれないなどの事例もあるようです。今、全国各地で、健康・尊厳・教育の機会を守りたいとの思いから、学校のトイレに生理用品を設置する取組が始まっています。神奈川県大和市は、今年4月16日、市立小中学校の女子トイレに生理用品を設置すると発表しました。これまでも学校ごとに緊急用の生理用品を保健室で配付していますが、生理のことを口に出せなかったり、保健室まで取りに行けずに困っている児童生徒に配慮する必要があるとして、トイレへの設置を決めたということです。これに係る予算は37万円だそうです。大和市の人口は23万9,000人、広尾町の人口に置き換えて推定すると1万円の予算でできることではないでしょうか。5月27日道新の報道では、音更町社協は4月9日から町民向けに生理用品の配付を始めたといいます。昼用、夜用が1パックずつ紙袋に入っており、窓口にあるカードを差し出すと、女性職員が渡してくれる体制を取ったといいます。音更町社協は、先行事例を参考に女性職員を交えて話し合い、町や町教委とも協議し、管理や予算の問題の整理に時間がかかるため、できることから迅速に対応しようと社協の事業として独自に始めたということです。この姿勢が必要ではないでしょうか。令和3年4月14日付文部科学省の通知により、支援を必要とする児童生徒への適切な支援について各学校宛てに通知をしたと聞いています。本町は、どのような対応をお考えでしょうか。教育長の答弁を求めます。2点目です。家族や兄弟姉妹の世話を担う18歳未満の子どもの介護者(ケアラー)の実態について質問します。報道によると、中学生の17人に1人、高校生の24人に1人がヤングケアラーだといいますが、本町での実態はどうなっていますか。病気や障がい、認知症などで家族にケアを必要とする人がいる場合、子どもでありながらケアを担っているケースがあります。これまで実態はあっても見えてこなかった、こうした子どもたちの問題に光が当てられ、ヤングケアラーと呼ばれています。栗山町が昨年行った実態調査では、町内に少なくとも推定1,000人のケアラーがいるといいます。町内の高齢化率が上昇する中、恒久的な仕組みが必要として、栗山町ケアラー支援条例を制定したといいます。条例案は、町が提出し、9条で構成され、目的ではケアラー支援の基本理念を定め、町の責務並びに全てのケアラーが健康で文化的な生活を営むことができる社会を実現するとしています。町が官民でつくる支援推進協議会を設置し、1つ、相談・支援体制の整備、2つ目にはケアラーの交流の場の設置、3つ目には支援を担う人材の育成などを盛り込んだ3年間の推進計画をつくるとしています。支援条例には、逐条解説もついています。目的、定義、基本理念、町の責務、町民の役割、事業者の役割、関係機関の役割、ケアラーの支援に関する推進計画と具体的に示され、さらに解説もついています。10月には推進計画を策定するということです。私は、栗山町の取組は、条例を制定することにより、町を挙げてケアラーを地域社会でも支えていこうという決意の表れであると受け止めました。本町でも、高齢や病気の家族を介護しているケアラーを地域社会で支えるための総合的な条例を策定すべきではないでしょうか。町長の答弁を求めます。
答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)
旗手議員の質問にお答えをさせていただきます。以前から町内小中学校においては、保健室に生理用品を常備しており、急に必要になった場合や、うっかり忘れてしまった児童生徒に対し、配付をしております。議員が言われたように、全国的に新型コロナウイルスの影響も含め、生活困窮などにより生活必需品である生理用品を買えない、いわゆる「生理の困窮」が社会問題となっていることは認識をしております。教育委員会といたしましては、急に必要となった場合や、うっかり忘れたときに限られていた配付を、経済的な理由などで生理用品を買えない児童生徒に対しても配付できるよう、配付方法なども含め各学校と協議をしたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
旗手議員の質問にお答えをいたします。ケアラーの実態についてであります。第8期介護保険事業計画の策定のため、令和2年度に行いました在宅介護実態調査での町内における若年層の介護者は、20代が1人、30代が4人、18歳未満と定義づけられているヤングケアラーはおりませんでした。また、令和2年度に帯広児童相談所が管内の要保護児童対策地域協議会を対象に実施したヤングケアラーへの対応等に関する調査でも、本町は該当するケースがないと回答しております。介護保険制度に基づく各種介護サービスや福祉サービスは、介護や医療を必要とする方を支援するものでありますが、同時にその家族など介護をしている方をサポートする側面もあります。支え合いや見守りが地域に根づく地域共生社会の実現に向けて、日常的に介護をしている方々が地域から孤立することなく安心して介護ができるよう、町、介護事業者、関係機関、ボランティアなどの多様な主体が相互に連携を図りながら、地域で支えていく必要があるものと認識しております。町では、これまで地域の皆さんやボランティアの協力を頂きながら、介護している方を支援する取組を進めてまいりました。在宅で介護をしている方々を対象に研修や介護者同士の交流の場を提供する「家族介護者交流会」、徘回などで行方不明となった高齢者等の捜索協力やその家族を支援する「SOSネットワーク事業」、社会福祉協議会の生活支援コーディネーターがボランティアの育成や高齢者の方々とボランティアとのマッチングなどで地域での支え合いの輪を広げる「生活支援体制整備事業」、さらには認知症の方とその家族が参加し交流する「かたつむりカフェ」、認知症の方の自宅を訪問し、認知症の方の話し相手や家族の相談に応じる「認とも」は、認知症サポーター上級講座を受講した地域の皆さんが、かたつむりの会を結成して主体的に取り組まれております。また、サロン等の開催や「介護マーク配布事業」でも日常的に介護をしている方を支えているほか、「介護手当支給事業」や「介護用品支給事業」により、経済的な支援も行っているところであります。少子高齢化の進展や生活スタイルの多様化により、今後、本町においてもヤングケアラーへの支援が地域の課題の一つになると考えております。ヤングケアラーの生活の背景には、生活困窮や虐待などの深刻な問題が潜んでいることが考えられるため、早期の発見と介護、福祉、医療、そして教育の分野で多面的に支援し、その解決を図っていく必要があると考えております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 11番 旗手恵子
1番目の学校のトイレに生理用品を設置してほしいということでは、今、教育長のほうから、生活の困窮だとか、社会問題になっているということで、配付方法をどうするか協議をしたいと前向きな答弁を頂きました。今、子どもたちの置かれている状況ですとか、そういうことを考えていったときに、本当に一人一人の子どもが困ったという、そのことを少なくしていくということが大人のやるべきことだというふうに私は考えています。それで、配付方法はもちろんですが、使いたいときに生理用品がないということで困る子どもがないような、そういう体制をぜひつくっていってほしいと考えます。それで、配付方法についてはいろいろあると思うのですけれども、やはりトイレに据え付けると。それを、では誰が交換するのだとか、いろいろやり方とかもあると思うのですけれども、それぞれの事例を見ましたら、例えば掃除当番のときに子どもたちが補給をするですとか、いろんな事例がありますので、そういうものを調べていただいて、即できることだと思うので、早急に取り組んでいただきたいと思います。生理用品というふうに言いましたけれども、生理用のショーツ等も含めて、ぜひ実施の方向で検討をしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)
生理用品の関係でございますけれども、子どもたちが気軽に遠慮なく手に入る、そういうような配付方法を考えたいと。個人的には私もトイレかなというふうには思っていますけれども、一度学校とも協議をさせていただきたい。そして、早急にこれは取り組みたいというふうに思っております。
質問 11番 旗手恵子
ぜひよろしくお願いいたします。そんな難しいことではないと思いますので、早急によろしくお願いしたいと思います。それから、高齢者、2点目の病気の家族等を介護しているケアラーの実態について、町長からは、いろんな今ある団体ですとか、サークルですとか、そういうところでも気にかけて日頃から対応しているということなのですけれども、例えば子どもたちにしても、いろんな事情で親の介護というのですか、お世話をしなければならない状態があると思うのです。その事情はそこの家庭家庭によって違うので、なかなか口に出して言えることと言えないこととあると思うのですよ。そこを酌み取るのがやはり大人のやっていかないとならないことだなというふうに思うのです。いろんなところでやっぱりそういう子どもたちが、例えば学校で先生がそういう子がいるということをつかみなさいと言われても非常に難しい部分もあったりして、模索をしているというか、そういう中で進んでいるところでは、条例をつくったりとか、そういう対策もあるということで、やはり実態をどれだけ調査して、そこに対しての対応をしていくかということが求められているのではないかなと思います。例えば、親の介護をしているそういう子どもが、学校に遅刻をしたりとか、欠席をしたりとか、そういうことが多くなったということで、この子は何かあるのだなというふうに先生のほうで気がつくとか、それから汚れた服を着てきているとか、そういうことで気がつくということもあると。非常にデリケートな問題を抱えていると思いますので、その辺をやはりみんなでどうやって酌み取っていくかというところに力を入れていただきたいなというふうに思います。それで、例えば母親の面倒を見ているという子どもは、親のことを悪く言いたくないと、そういう気持ちもあって、本当のことを言えないで、だけれども自分は一生懸命親のためと思っていろんなことをしているという、そういう事例もあるというふうに聞いておりますので、やはりきめ細かな対応というのが求められると思いますので、その辺についてもぜひしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思いますが、どうでしょうか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
ケアラー、特にヤングケアラーの部分につきまして、ご質問も頂いたところであります。やっぱり今の時代を表しているのかなというふうに思っていまして、調査の段階では広尾町においてはいないという報告を受けているところでありますが、議員おっしゃったように、表に出ないところがあれば大変なわけであります。そういった意味では、今後、教育委員会と連携をしながら、議員もおっしゃっていましたけれども、やっぱり教員の方の観察力が大事かなというふうに思っています。遅刻の原因ですとか、どうして部活ができないのかとか、すぐ家に帰る事情は何なのかというところ、やっぱりきちっと観察をしながら情報を得ることが必要だなというふうに思っています。やっぱりそういった親の世話をすることが、子どもの勉強の面だとか、将来の進学の面だとか、いろんなことに影響するわけでありまして、そういったことのないようにというか、なかなかそういったことは話しづらいのだそうであります。やっぱり議員もおっしゃったように、気軽に話せる学校の環境ですとか、そういったことの対策も必要かなというふうに思っているところでありまして、今後、ヤングケアラーに関しましては、教育委員会と連携しながら取組を進めてまいりたいと思っております。