広尾町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月6日
(1)改正子ども・子育て支援法(幼児教育・保育の無償化)による本町の子育て支援について/(2)広尾高校の制服に係る経済的負担軽減について
2019年6月6日、広尾町議会の一般質問で、旗手恵子議員が「改正子ども・子育て支援法(幼児教育・保育の無償化)による本町の子育て支援について」「広尾高校の制服に係る経済的負担軽減について」について質問し、町長 村瀨、教育長 菅原が答弁しました。
- 質問者
- 旗手恵子 議員
- 答弁者
- 町長 村瀨、教育長 菅原
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
この議員がこの登壇で質問した件は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。
質問 11番 旗手恵子
私は、初めに、改正子ども・子育て支援法が5月 10 日、参議院本会議で成立しましたが、これで本町の子育て支援のあり方はどう変わるのか、町長に質問します。2015 年4月から子ども・子育て支援新制度がスタートしました。新制度の狙いは、保育所、幼稚園に対する行政責任を縮小させることにありました。新制度以前の児童福祉法では、第 24 条で市町村に保育実施責任が課せられていました。新制度になって保育所は、市町村の保育実施責任はなくさず、従来どおり児童福祉法第 24 条第1項に位置づけられました。市町村は、保育を必要とする児童を保育所において保育しなければならないとなっています。一方、認定こども園、地域型保育事業を対象とした第 24 条第2項が加えられました。第2項では、市町村の役割は保育を実施することから、保育を実施する事業者の確保と制度全体の運営に大きく変わり、直接保育を実施する責任がなくなりました。その結果、児童福祉法第 24 条第2項の施設事業に重点が移り、公立の割合が減り、企業の割合が高くなっているといいます。本町では、本年度から町の責任で認定こども園としてスタートしていますが、残念ながら、待機児が発生している状況にあります。幼児教育・保育の一部を「無償化」する改正子ども・子育て支援法といいますが、その中身は子どもの権利を保障するためのものと言えるのか、町長に質問します。次に、今年 10 月から実施を狙う消費税 10%への引き上げを財源とすることについて、町長はどのようにお考えでしょうか。消費税には低所得者ほど重くのしかかる逆進性があり、経済的困難に苦しむ世帯をより一層追い詰める悪税です。今後さらなる「無償化」や保育施設の拡充を進めようと思えば、さらなる消費税増税が迫られる危険があるのではないでしょうか。全ての子どもに良質な幼児教育・保育を費用負担なく提供するというなら、その財源は所得税や法人税などの応分負担で賄うべきではないでしょうか。町長の見解を求めます。3点目は、保育料は所得に応じて傾斜配分されています。低所得者層には「無償化」の恩恵は極めて限定的か、もしくは全くなく、消費税の痛みだけ押しつけられることになるのではないでしょうか。この点では、町長はどのようにお考えでしょうか。次に、「無償化」に係る市町村の負担割合が対象施設により異なるといいます。私立保育所は国から2分の1の補助が出るのに対し、公立保育所は市町村の 10 割負担となるといいます。なぜこのような差が出るのでしょうか。本町のような小さな自治体では、公立保育所でなければやっていけないと思います。公的保育制度の後退につながることは、町長としてしっかりと発言をしてほしいと思います。どうでしょうか。今回の「無償化」によって、これまで教育・保育給付に含まれていた食材費が公的給付から外されて、実費徴収の対象となります。給食もおやつも保育の一環であるにもかかわらず、実費徴収なのかと批判の声が上がっています。さらに、事務処理負担や未納のリスクも保育現場が背負うことになるのではないでしょうか。鹿追町や芽室町では、無償化の提案をするようです。本町でも無償化すべきではないでしょうか、町長の見解を求めます。次に、広尾高校の制服に係る経済的負担軽減について教育長に質問します。経済的に苦しい世帯にとって、高校入学準備に係る制服等の支出は大きな負担となっています。制服や教科書を買いそろえるだけで、10 万円近い支出となります。そこで、制服の価格を調べてみますと、広尾高校の男子は4万 6,872 円、女子は5万 1,192 円となっています。十勝管内の状況を調べてみますと、士幌町は高校進学等支援金として年額 10 万円、上士幌町、幕別町、池田町、本別町、足寄町、大樹町などが助成をしています。大樹町では入学補助金として 30人に3万円、これは町内に在住している新入学者に補助をしています。予算は 90 万円で喜ばれていると聞いています。本町もぜひ助成を検討すべきではないでしょうか、教育長の答弁を求めます。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
旗手議員の質問にお答えをいたします。1点目の幼児教育・保育の無償化について、子どもの権利を保障するためのものと言えるのかという質問でございます。国は、子ども・子育て支援法の無償化に伴いまして、子育てや教育に係る負担を大幅に軽減し、子どもを産み育てやすい環境へと大きく転換するという説明をしております。子どもの生存、発達、保護などの権利を実現、確保するためにも、必要な施策と当町も踏まえた上で、今年 10 月からの無償化に伴う準備を進めているところであります。2点目の消費税 10%の引き上げを財源にし、今後、保育施設の拡充を進める際にも、消費税の増税が迫られる危険があるのではないかというご質問であります。町といたしましては、今後、幼児教育・保育に関しまして、子育てをする方々への支援は少子化対策の観点からも必要なものと考えているところであります。今後は、国がさらなる施策を進めるよう、町といたしましても要望していく必要があると考えているところであります。3点目の保育料の無償化につきましては、低所得者層には恩恵が極めて限定的ではないかというご質問であります。保育料の低所得者世帯の負担に関しましては、減免等により免除されておりまして、今回の改正においても、保育料以外の給食分に関しましても、免除されているところであります。もし今後、低所得者世帯の負担が増えることは、少子化対策の観点からも逸脱することと考えておりまして、町といたしましても、国の今後の動向を見定めていきたいと考えているところであります。4点目の無償化に係る市町村の負担割合が対象施設により異なり、公的保育制度が後退するのではないかというご質問でありますけれども、公立の場合、町が全額負担となっておりまして、地方交付税の財源確保となっております。それ以外の私立の施設については、今のところ当町には施設がありませんが、ほとんどが4分の1の町の補助となっているところであります。いずれにいたしましても、町といたしましては、公的保育として現状のままと考えているところでありまして、町民の方に不利益にならないように今後も進めてまいりたいと思っております。5点目の給食の実費により事務処理負担が増えるのではないかというご質問でありますけれども、そのようなことがないように、その事務や徴収に関して処理は子育て支援室の事務担当が行いますので、保育現場には負担がないよう対応していきますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。以上、答弁とさせていただきます。
答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)
旗手議員の質問にお答えをいたします。高校の制服に係る経済的負担の軽減につきましては、管内でも幾つかの町村が実施していることは承知をしております。本町におきましても、資格取得検定料、通学費、下宿等の補助をはじめとする 10 の施策をさまざまな形での助成制度を講じているところでございます。ご質問の広尾高校の制服に係る経済的負担軽減につきましては、今の町の財政状況では非常に厳しいものがあるのも事実であります。この件につきましては、今後、管内自治体の動向を注視していきたいと考えております。今後も広尾高校進学を希望する生徒が経済的負担で進学を断念することがないよう、また、広尾高校の存続に向けてどのような支援が効果的なのかを検討してまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 11番 旗手恵子
まず、1点目の子ども・子育て支援法の関係ですけれども、無償化そのものは悪いことではありませんので、ただ、財源をそこに求めるというのは違っているのではないかなということでの私の1点目の質問なのです。広尾町がということではなくて、国が保育にかかわっての国の責任ですとか、それから公の責任、町の責任というものを子育て支援新制度がスタートしたころからだんだん削ってきていると。そのことを非常に私は危惧をしています。子育て支援ということでは、もっともっと国も予算をつけてもいいと思いますし、町村だけに負担をかけるというあり方はないと思っていますけれども、特に今回この新しい子育て支援のあり方が変わりましたので、本当に広尾町にとってみても大事なことだと思うのです。少子化と言われている中で、子どもたちを健全にどうやって育てていくかということ、保育所というのは、今、認定こども園ですけれども、その果たす役割というのは非常に大きくなっています。そういう中で、制度がたびたび変えられて、しかも十分な審議もなしに審議が尽くされたと思えないような決め方が国のほうからされてくるというのは、非常に不安を感じるものがあります。それで、消費税に頼らなくても別の財源でこういう予算は国にきちんと対応できるのではないかということを町長としてもきちんと主張していくべきではないのかなと、そういうふうに思います。この無償化の中身を見ましたら、企業の主導型の保育事業、保育の最低基準を満たさない、そういうところに対しても無償化の対象にするとか、非常に考えたら心配になる、そういうものも含まれていますので、やはり町としては、きちんと今の体制を守っていくということをやっていただくのと同時に、国に対してきちんと物を言うべきことは言っていくということが必要でないかと思いますけれども、その点については町長はどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
本町におきます子育て、どうしていくのかというところ、広尾町としてはしっかり行政が担っていくという方針を出したところでありまして、今後も行政がしっかりと広尾町の子どもを育てる環境づくり、責任を持ってやっていきたいというふうに思っているところであります。
質問 11番 旗手恵子
そういう意味で言いましたら、保育士の確保ですとか、待遇改善ですとか、そういうことも欠かせないと思うのです。保育士の資格を持っている方はたくさんいらっしゃると思いますし、ぜひ希望を持って働けるような、そういう環境をつくることが大事だと思います。そのことがあるから、残念ながら待機児も発生させてしまったということだと思うのです。そういうことについては、町長は、どのように改善を図っていこうとお考えでしょうか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
今年、待機児童が出てしまいまして、大変申しわけなく思っております。その要因につきましては、議員がおっしゃった保育士の数が不足している部分にあるわけでありまして、前回の議会でもいろんなご質問を受けたところであります。しっかり保育士がやっぱりやりがいを持って保育現場で働けるような、そんな職場環境をつくるのが急務だというふうに思っておりますので、しっかりと取り組みを進めたいと思っております。
質問 11番 旗手恵子
それと、3点目なのですけれども、保育料というのは所得に応じてかかることになっていますので、今回の無償化で高額の所得といいますか、今まで高い保育料を払っていた方には恩恵が大きいわけですよね。そういう意味で言うと、低所得の方は今までもそんなにかかっていなかった。無償化といっても特別変わらないということが、そういうバランス、アンバランスが出てくるのではないかなというふうに思うのですよ。それで、そういう点で言うと、後のほうで言いましたおやつ代ですとか、そういうことでの新たな徴収というのは、発生しないということで考えていいのでしょうか。町の予算でそういう分を新たに見ますという自治体も出ておりますけれども、広尾町としては、新たなそういう徴収というのは出るけれども、子育て支援室のほうでやるということなのですか。その点について、もう一度お答えいただきたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
済みません。低所得者の関係でしょうか、全体の。(「全体です」の声あり)全体ですか。はい。全体で今、無償化ということが打ち出されています。今まで保育料をもらっていたのは保育料と給食を合わせて保育料としていただいていました。今回、国はそのうち、保育料を無償にしますということですので、原則的には給食費はいただくことになります。ただし、低所得者の方々については、その辺については免除の規定が引き続きあるところであります。ただ、まだ固まっていないところがたくさんあるわけでありまして、今、事務的な担当者レベルでいろんな打ち合わせを振興局単位でやっている最中でありまして、その辺については十分煮詰めて、これから方針を出していきたいというふうに思っております。原則的には、保育料は無料になるけれども、給食費をいただくということであります。
質問 11番 旗手恵子
そこのところで、1次質問の中で言いましたように、鹿追町ですとか、芽室町ではその部分は町費で見ますということを打ち出しているのですけれども、本町でもやはりそういうことも視野に入れて新たな負担はさせないと。無償化をうたっているわけですから、その部分は別です、もらいますということになると、何だ、言っていることとやっていることが違うのではないかというふうに保護者にとっては映ると思いますので、その点について、そんなに大きな金額にはならないのではないかと思うのですが、どうなのですか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
無償化ですから、受ける感覚は、ああ、お金がかからないのだなというふうに思っていると思うのですけれども、保育料、ひもといていただければわかるのですが、先ほど言ったように、保育料と給食入れて所得によっていただいているのです。保育料が無料になるから、こっちの部分の給食はいただくというのが、今までもいただいていますから、今までもいただいているし、保育料が無料になるというところですから、新たな負担ということは出てこないのだと思うのです。感覚的に無料だと言っていて、では給食費を払うのか、どうして払うの、無料なのにという感覚は残りますけれども、今までも保育料と給食費をいただいていて、保育料が無料になるので、新たな負担ではなくて保育料が無料になる、軽減されるというふうに捉えていただければと思うのですが、しっかり制度これから固まりますので、しっかり研究させてください。財源については、結構かかるのです、今出てきませんけれども。何百万円単位という形で出てくるのだというふうに思っております。
質問 11番 旗手恵子
まだ金額は、はっきり出ていないということなのでしょうか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
概算でありますけれども、全部給食費を無料にすれば 500 万円から 600 万円の試算を今しているところであります。
質問 11番 旗手恵子
国が大々的に無償化ということを打ち出しているわけですから、やっぱり保育所に子どもを出している親御さんたちも、無償化になるのだなと、そういう期待を持っていると思いますので、500 万円、600 万円ということでしたけれども、ぜひそこのところは町民にがっかりさせないような検討をしていただきたいと思います。それから、高校の制服の関係ですけれども、広尾町が広尾高校に対していろんなさまざまな助成をしているということは、私も十分認識をしております。私、今回全部調べてみましたけれども、ほかの自治体も何もしていないというところは少ないです。そういう中で、大樹町の例を先ほど挙げましたけれども、大樹町、広尾と同じ規模くらいですよね。3万円の助成をして、やっぱり入学の時期にお金がかかるというのは親御さんにとって大変なことですから、その3万円の助成というのは、とっても喜ばれているよという、そういうことを聞いております。本町としても、ぜひこれを検討して、子育て支援ということもありますけれども、広尾高校を存続させるということからも、こういう施策は必要ではないかなと思いますが、どうでしょうか。
答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)
今、旗手議員おっしゃいましたけれども、私もそのとおりだというふうに思います。思いますけれども、いかんせん、毎回言うフレーズで大変申しわけないのですけれども、お金がないのです。ですから、私、就任してから、今、教育委員会でさまざまな事業展開を高校以外でも展開をしています。全部とは言いませんけれども、重立った事業について長年やってきて、やっぱり今、効率的にそれが実施されているのかどうかということも検証してくれということで、事業の見直しを図っております。時には、この取り組みを広域でやったらどうだとかいうようなところまで、今、南十勝の教育長レベルでそういう事業展開をしていったらどうだという事業もございますので、そういう中で事業費の見直し等も発生してきますので、そういう中で財源が見出せれば検討材料の一つになるのかなというふうには考えております。
質問 11番 旗手恵子
事業の見直しも確かに必要だと思います。それで、各町村が高校に対してどういう助成をしているかというのも、私、今回全部調べてみました。さまざまな広尾町がやっているようなことも多くの自治体は取り組んでいます。そういう中で、やはり入学時にかかるものについての助成ということも、先ほど1次質問で言いましたように、多くの自治体が実施をして、親御さんの負担軽減を図っているという実例もありますので、いろいろ取捨選択されるのだろうと思いますけれども、これはいいというものは削ってもいいですけれども、新たなものもぜひ検討材料に入れて、そして援助をすると、そういうことも必要ではないかなと思いますので、その点についてもう一度お願いいたします。
答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)
町内の子どもの数が年々減少していく中で、当然、広尾高校、今、今年は2間口確保できましたけれども、昨年あたりは1間口という形になってございます。今、中高一貫教育を実施しておりますけれども、今後、生徒数が減少すれば、当然先生の数も減ってきます。そうなると、実際に中高一貫教育が実施できるのかということも危惧されますので、今そういう段階に入ってきているのかなというふうに思っていまして、現場の高校とは、今後どういう展開が必要なのか、高校では一部、CSの導入も今考えているみたいであります。そういう中で、地域の方も取り込んで、今後、学校運営協議会なども高校に立ち上がったときに地域からもそういう声が上がればいいのかなというふうには考えておりますので、今後、今ある存続対策協議会ですとか中高一貫教育連絡協議会、こういうところにも話をおろして検討していきたいというふうに考えております。