みんなの議会

広尾町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月7日

(1)国民健康保険税、子どもの均等割の軽減について/(2)漁業振興と後継者対策について

2019年3月7日、広尾町議会の一般質問で、前崎茂議員が「国民健康保険税、子どもの均等割の軽減について」「漁業振興と後継者対策について」について質問し、町長 村瀨が答弁しました。

質問者
前崎茂 議員
答弁者
町長 村瀨

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

町のサイトの一般質問の一覧ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 4番 前崎茂

2点について質問をいたします。国民健康保険税、子どもの均等割の軽減について質問いたします。我が国の国民皆保険制度は 1961 年にスタートし、自営業等の国民健康保険及び協会けんぽ、組合健保、共済・健保などの被用者保険等の社会保障制度が確立されました。これらは、国民の生存権をひとしく保障する義務があると定めた憲法第 25 条に基づくものであります。平成 30 年度から保険者が都道府県化となった国民健康保険、いわゆる自治体国保の被保険者は3,303 万人と、協会けんぽの 3,640 万人に次ぐ規模であります。1965 年の国民健康保険は、自営業者が 25%、農林水産業が 42%と約7割を占めておりました。しかし、2015 年では無職が 44%、協会けんぽに加入できない非正規の労働者などの被用者が 34%と、8割近くを占めております。したがって、加入世帯の所得水準は低くなっており、加入世帯のうち、所得のない世帯は 28.4%、所得のある世帯のうち 100 万円未満が 28.7%、加入世帯の 57.1%と低所得者が占めております。今、全国で自治体国保の保険料を滞納する世帯の増大が社会問題となっておりますが、加入世帯の高齢化と貧困化という構造的な変化があります。厚労省によると、2016 年度の加入者1人当たりの平均保険料は9万 4,000 円と、2000 年度の7万 9,000 円から2割高くなっており、対して平均所得は 2000 年度の 198 万円から 139 万円と3割減少し、保険料負担は年々重くなってきております。これらは、国が 1984 年の国庫負担の削減抑制をしてきたことによるものであります。高過ぎる保険料を引き下げ、国保の構造的な問題を解決するには、定率国庫負担率の増額を全国知事会、全国市長会、全国町村会など地方六団体が政府に要望しております。また、2014 年7月には、全国知事会が国民の保険料負担の公平性と将来にわたる国庫財政の基盤強化並びに協会けんぽ並みの保険料負担率まで下げるには、総額1兆円の公費投入の必要性を求めたところであります。さらに、1つとしては財政安定化支援事業の拡充、2つ目として定率国庫負担の増額、3点目として低所得者対策の拡充、4点目としては子どもの均等割軽減を求めております。国保税が協会けんぽなどの被用者保険と比べて著しく高くなっている大きな要因は、他の健康保険にはない世帯に係る「平等割」と、加入者の人数に係る「均等割」の算定方式であります。被用者保険料は、収入額に保険料率を掛けて人数が保険料に影響することはないわけであります。このため、低所得者には一定の減額はあるものの、子どもの数が多いほど国保税が高くなる仕組みになっており、子育て支援に逆行していると批判が上がっております。全国知事会など地方団体からも1人当たりの均等割の見直しの要求が出されております。全国で均等割と平等割として徴収している国保税の総額は、約1兆円であります。公費で1兆円を投入すれば、これらを廃止することができ、協会けんぽ並みの保険料に近づけることができます。4人世帯で給与収入 400 万円の協会けんぽの保険料は 20 万 5,000 円に対し、札幌市の現行の国保税は 41万 4,000 円と2倍になっており、均等割、平等割を廃止した場合は 28 万 1,000 円となり、32%の減額となります。また、帯広市で試算すると、4人世帯で給与収入 400 万円の、現行では 39 万 6,500円に均等割、平等割を廃止した場合 24 万 1,000 円となり、39%の減額となり、両市とも3割から4割近く国保税が安くなり、協会けんぽの保険料に近づくことになります。全国知事会等が要望している公費1兆円の投入は、理にかなったものと言えます。さらに、全国で子どもに係る国保税均等割の独自軽減をした自治体があります。平成 30 年度からは、東京都清瀬市では 18 歳未満の2人目以降の子どもの均等割を5割減額、東京都昭島市では2人目の子どもの5割減額、3人目以降は9割の減額、同じく東京都の東大和市では3人目の子どもの均等割を無料化に、宮城県仙台市では 18 歳未満の子どもの均等割を3割減額、埼玉県ふじみ野市と同じく埼玉県の富士見市では 18 歳未満の子どもが3人以上いる世帯には国保税の減免措置を導入する、また、道内の旭川市では 18 歳未満の子どもの均等割を3割減額、これら独自軽減をする自治体が増えてきております。また、岩手県宮古市では、平成 31 年度から子どもの均等割を全額免除にすることとし、その財源はふるさと納税を充てることとしております。自治体独自に子どもに係る国保税の均等割を軽減しております。本町も旭川市のように、子どもの均等割を3割減額し、子育て支援に計上するべきと思いますが、町長のお答えをお願いいたします。また、その場合の所要額は幾らになるのか、あわせてお答えをいただきたいと思います。次に、漁業振興と後継者対策について質問いたします。本町の基幹産業である漁業の取扱高のうち、地元水揚げ、いわゆる属地水揚げは、平成 26 年度の40 億 9,500 万円、平成 27 年度の 46 億 500 万円に比べて、平成 28 年度以降は 35 億円から 36 億円で推移しております。秋サケの極端な水揚げの低迷と昆布漁など沿岸漁業の漁獲量の減少及びイカやサケ・マスの低迷によるものが要因としてあります。また、漁業の組合員数は平成 20 年度の 197 人から平成 29 年度には 162 人と、この 10 年間で 18%、約2割が減少しています。その要因としては、漁業従事者の高齢化や漁業後継者の不足が課題となっております。天然昆布の生産が全国1位の釧路管内浜中町では、第1次産業に従事する後継者問題として、多くの若者が進学や就職を機に町を離れ、後継者不足が課題としてあったところであります。そのため浜中町では、地域経済を支える漁業などの後継者不足を解消するため、平成 29 年度から「漁業後継者就業交付金制度」を創設したところであります。その目的と内容は、新規卒業就業者及びUターン就業者等に交付金を交付し、漁業の振興とあわせて後継者不足の解消及び定住の促進を図り、まちづくりの推進に寄与することことを目的としております。交付対象者は、就業開始日までに浜中町に住所を有し、漁業協同組合の後継者であり、新たに後継者として従事する者と定義され、月額5万円、36 か月を限度として最高 180 万円まで就業交付金として交付することとしております。平成 29 年度には6人が、平成 30 年度には9人が漁業後継者として就業しており、過去5年間で1年間に1人から2人、就業者がいない年もあったとのことでありますが、この事業によって就業者が大幅に増加し、まちづくりに寄与しているとのことであります。さらに、翌年度からは、商工業の後継者、農業の後継者の就業交付金制度も拡充して、まちづくりに貢献しております。本町も平成 28 年、29 年度には道立漁業研修所に半年間入所研修する費用のうち、1人当たり 25万円の助成をしておりますが、さらに沿岸漁業の振興と第1次産業の就業者数の増加を図るために「漁業就業交付金制度」を創設すべきと思いますが、町長の見解を求めます。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

前崎議員の質問にお答えをいたします。まず、1点目の国保税、子どもの均等割の軽減についてであります。国保税につきましては、世帯の所得に応じて計算をされる所得割、被保険者数に応じて計算される均等割、1世帯当たりで計算される平等割の合計によって算定されるものであります。協会けんぽ等の被用者保険では、標準報酬月額と標準賞与額に応じた保険料の負担となっております。被扶養者の保険料加算はありませんけれども、制度設計の異なる国保制度では被扶養者数に応じた均等割が加算される仕組みのため、被保険者の多い世帯ほど保険税負担が重くなっております。被保険者の多い世帯については、被保険者の少ない世帯より受益が大きく、それに伴い保険税の負担をお願いしているものであります。現在、本町の 18 歳までの児童数は 930 人程度であります。この児童に対する均等割相当額につきましては約 5,600 万円となるところでありまして、3割軽減の所要額は約 1,680 万円となるところであります。子育てにつきましては、社会全体で取り組む必要があるわけでありますけれども、免除した財源については他の国保の被保険者が負担をすることになるわけでありまして、このため、負担が増える他の国保の被保険者の理解を得る必要があるのではないかというふうに思っております。また、本町の軽減支援につきましては、極めて厳しい財政状況、また、国保に対する赤字繰入削減の観点から困難であるところであります。次に、2点目の漁業振興と後継者対策についてであります。本町の水産業を取り巻く情勢は、資源の減少、魚価の低迷、漁業就業者の高齢化など、さまざまな課題を抱えております。このような状況の中、本町の漁業後継者対策におきましては、平成 28 年度から担い手の確保及び定着を図ることを目的に漁業後継者育成対策事業補助金等交付要綱を定め、本年度までに計6人の方が申請され、漁業後継者として就業、定住をしているところであります。平成 30 年度は申請する方がおりませんでしたけれども、今後も担い手確保及び定着を図るべく、継続実施してまいりたいと思っております。また、平成 31 年度から水産庁承認の第2期浜の活力再生プランが始まりまして、資源の安定、魚価の向上、漁労経費の削減施策を考えまして、再生プランに掲げる基本方針により漁業所得向上と経営の活性化を目指していくところであります。本町の水産業は漁業者のみならず、雇用や流通など水産加工にも及ぶ裾野の広い産業でありまして、北海道や関係機関と情報を密にしながら、今後も漁業が持続的に発展していけるよう漁業協同組合と協議しながら努力してまいりたいと思っているところであります。以上、答弁とさせていただきます。訂正をさせていただきます。国保税の均等割の軽減の中で、18 歳までの児童数 930 人、この児童に対する均等割相当額につきましては、先ほど「5,600 万円」と言ったところでありますけれども、「560 万円」でございます。それから、3割軽減は「168 万円」、先ほど「1,680 万円」と言ったそうであります。訂正願います。

質問 4番 前崎茂

この国保税の世帯に係る平等割、それから加入者の1人当たりに係る均等割、これは創設以来、国民健康保険だけの制度と算定方式でなってきておりますけれども、先ほど来の答弁も含めて大変財政が厳しいということでありますけれども、それについては私ども一定程度は理解しておりますけれども、例えば、いわゆる国会でもこのことは論議されていて、またその結論が出ていない。そういった中で、2011 年から 2014 年度にかけて、主に全国知事会が中心となってこの問題を議論して、そのことが 2014 年に政府のほうに公費1兆円の投入と、そして、いわゆる平等割、均等割廃止をという形で要望しているわけでありますけれども、なかなか地方六団体並びに国保中央会が要望しておりますけれども、政府のそういった部分では 30 年度か 31 年度ですか、安定化基金ですとか軽減対策で 1,700 億円プラス 1,700 億円、3,400 億円、それは補助金として上乗せしておりますけれども、ただ、全体の部分では全然効果が出ていないということで、そういった均等割の廃止について要望が実を結んでいないということで、そういった中で、先ほど何市か先進事例を紹介いたしましたけれども、自治体独自で先駆けて、そういった均等割の軽減対策を行っているということかと思います。先ほどもご紹介いたしましたけれども、岩手県の宮古市、これは今年度からなのですけれども、今年度予算で、いわゆる子育て世代の経済的な支援を目的として均等割の免除を決めたということで、この財源はふるさと寄附金なのですけれども、広尾町もこのふるさと納税の寄附金、いろんなメニューが6項目、7項目ありますけれども、宮古市は「市長におまかせ」という、そういった項目を設けているらしいのですね。その寄附金を活用して国保の子どもの均等割免除の財源に充てるという形でやられるということで報道されております。非常にどこの町でも財政が大変厳しいと思いますけれども、こういったふるさと納税が広尾町の子どものために、いわゆる子育て支援に役立つような活用がされるのであれば寄附者としても本当に喜ばれるかと思うのですけれども、そういった面で、いろんな意味で財政が大変厳しいのですけれども、いろんな財政の活用方法を考えながら、子育て支援的な部分での子どもの均等割の軽減、これらについて求めたわけですが、その点についてもう一度お答えいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

この国保制度につきましては、平成 30 年度から改革がされたところでありまして、今までは市町村が運営をしていたところ、広域で都道府県が運営主体となってこの事業を進めてまいりました。その背景については、それぞれ市町村で行っていた国保の事業が立ち行かなくなる状況に陥ったからであります。なかなか赤字解消ができないところ、それぞれの自治体が繰り入れをして賄ってきたというところ、もう限界だというところで、国が動いて都道府県が事業主体となって継続的な国保制度が続くように、そういった改革がなされたところでありまして、これは北海道で言えば道が責任を持って運営主体となり、相互扶助の精神でこの国保制度を運営するわけであります。そういった意味では、本町にあっては5年でこの赤字解消をするという方針のもとに、今、取り進めているところであります。仮に、子どもの軽減対策をすれば、その軽減をしたところは、ほかの保険者の被保険者が穴埋めをするという形になるわけであります。そこのところが町が財政支援をして繰り入れるという形は広域の国保事業の趣旨から反するわけでありまして、そういったことをしないようにという指導もなされているところであります。そういったところから、ぜひこの国保制度、広域化になったところでありますから、事業の趣旨をぜひご判断をいただければというふうに思っているところでありまして、本町独自でその軽減した分の穴埋めはできないというところ、ぜひご理解をいただければというふうに思っております。

質問 4番 前崎茂

今の説明ですと、要するに都道府県化による広域化に反するということですけれども、いみじくも先ほどご紹介した先進地の自治体の部分については、平成 30 年度から実施をしていると。宮古市は 31 年から実施をしているということですから、そういった部分では、やっぱり国保のそういった、1961 年にスタートをして、その後、1995 年に国民健康保険法が改正されて、従前、国保税の応能割と応益割、応益割というのは平等割、均等割のことを指すのですけれども、これが当時大体、応能が 70%、応益が 30%であったものが、この 1995 年の改正によって応能、応益、50・50 という形で、政府はそういう部分で、この数字を下回るとペナルティを科すというような、そういった部分があって、今どこの自治体もこの 50・50 に近づけるべく、以前は1人当たりの均等割というのは1万円以下あるいは1万円前後だったものが、この 50・50 の改定によって大幅に増えてきたということで、例えば先ほど言った加入する構成が当時は自営業とか農林水産業で7割近くいたものが、今はいわゆる年金生活者といいますか、無職の方だとか低所得者がもう8割近いという、そういった現下の加入者の構造を踏まえて、今、知事会等でも、そういった均等割、平等割を廃止するための公費投入1兆円ということを政府に要求しているわけでありますから、そのことはやっぱりきちっと現状の国保の状況を踏まえる必要があるのではないかと思いますけれども、その点についてどのように考えておられるか、お答えいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

いろいろ制度のこと等々ご意見をいただいたところでありますけれども、全国の知事会もやっぱり国保に入っている方の保険料の負担、それから、それ以外の保険に入っている方の医療費の負担、この差がやはりあるというところの提言があって、それは制度が違うから当たり前なのですけれども、受益者としての負担については差があると。ここのところを解決するためには、これは国費、公費を投入しなければ解決できないというところで、全国知事会が国に対して、約1兆円あれば国保の受益者負担と、それから、それ以外の保険の受益者負担とほぼ同じくなるのではないかという要望もしているところであります。そういった意味では、しっかりとこれからも国保の基盤強化、それから、それぞれの負担の公平という観点からいっても、ぜひ、国がやはりしっかりとこの公費負担をやるべきだというふうに考えているところであります。よろしくお願いいたします。

質問 4番 前崎茂

昨年の国保の都道府県化によって、広尾町の国保の改定案が平成 30 年度から34 年度までの税率のシミュレーションが提示されておりますけれども、例えば今年度、医療支援等を入れると均等割が3万 8,300 円が、31 年度は4万円、平成 34 年度には4万 5,000 円に引き上がるというシミュレーションをつくっておりますけれども、この均等割の引き上げによることによって、例えば協会けんぽですとか共済組合などの保険料からますます乖離をするということが目に見えていますよね。そういった意味では、今までの2倍近い開きがさらに開くおそれがあるということで、今のこの国民皆保険制度という名のもとで国保だけがそういった特別な算定方針による額が増えているということでございますし、とりわけ1人当たりの均等割の関係なのですけれども、ゼロ歳児の子どもにもひとしく課税されるという、そういった部分なのです。例えば共済組合の場合は、家族5人いても単身でも変わりませんけれども、そういった同じ保険制度でありながら矛盾を抱えているということが言えるかと思います。そういった意味で、全国知事会でも子育て支援に逆行するというような指摘もしております。したがって、これらを受けて、先ほど列挙いたしました岩手県の宮古市等々、均等割の軽減に踏み出したということが言われておりますので、先ほど金額的な訂正がありましたけれども、子どもの医療費から給食費からこれも含めて、当然額はそれほど大きくないとはいえ一定程度の部分がありますけれども、私、先ほど宮古市の例を出しましたけれども、そういった部分のいわゆる財源の工夫をしながら、子育て支援に一歩踏み出すべきではないかと思います。その点でもう一度お答えをいただきます。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

国保の制度については、議員は国保の仕事をやっておられたので私以上に精通されているところで恐縮でありますけれども、制度が違うから仕方ないと言えばそれまでなのですが、でもやっぱり子育て支援をするという観点から全国知事会が動いたわけでありまして、そういった意味では、しっかりとほかの保険者と負担も等しくなるような、そんな制度設計にぜひ変えていただければというふうに思っているところであります。あと、広域に北海道、都道府県がなったことに伴って、相互扶助の精神からいって、今、例に出されました旭川もやはりその制度の趣旨に反するということで、何か軽減措置を段階的に見直す方向が打ち出されておりますので、そういった意味では、北海道全体で相互扶助でこの保険制度を持続的にしていくという観点から、ぜひご理解をいただければというふうに思っているところであります。

質問 4番 前崎茂

1次質問で札幌市と帯広市のいわゆる4人世帯、給与収入 400 万円の事例を申し上げましたけれども、広尾町の部分についても担当のほうから資料をいただいておりますのでお話ししますと、平成 30 年度の税率で4人世帯、給与収入 400 万円で 37 万 4,800 円、これを均等割、平等割を廃止した場合は 21 万 4,700 円、協会けんぽが約 20 万 1,000 円ですから、限りなく協会けんぽに近づくという試算結果が出ております。また、この割引率の 42%ぐらいで先ほどの部分、札幌市とか帯広市と同じような事例が出ております。それと、町長もご承知かと思いますけれども、2014 年7月 10 日付の国保新聞、この中で1面トップに「全国知事会 国保基盤強化と負担の公平へ」ということで「公費1兆円の投入を」、これについては全国知事会の社会保障常任委員会委員長、委員長は福田栃木県知事でありますけれども、国民の保険料負担の公平性と将来にわたる国保財政の基盤強化の観点から総額1兆円の公費投入並びに協会けんぽ並みの負担を求めるという形で政府に申し入れしております。先ほどもいろいろな事例を言いましたけれども、広尾町独自でもそういった子育て支援の観点から独自の軽減を模索しつつやる、政府に対しても全国町村会等ともども、強化のそういった要望活動を展開する必要があるかと思うのですけれども、その点についてお答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

るる前崎議員の意見を拝聴いたしました。何といっても、やっぱり国保の基盤強化、そして、ほかの国保以外の健康保険の受益者と負担の公平という観点からいけば、今の制度では壁があってできないわけでありまして、やっぱり現行のスキーム、これを変えないとだめなわけでありまして、そこは全国知事会も要望しているとおり、しっかりと我々が声を上げてそれぞれ改正に向けて要望していきたい、そんな気持ちでありますので、よろしくお願いいたします。

再質問 4番 前崎茂

次、2点目の漁業の後継者対策について再質問いたします。先ほど浜中町の事例を出しましたけれども、浜中町、30 年前は人口が 9,300 人近くいて、現在は6,000 人ということで、広尾より若干小さくなっていますけれども、全国1位の昆布生産ということなのですけれども、例えば平成 27、28 年度で見ますと、昆布の生産量が約 15 億円から 16 億円、全体の漁業の水揚げ高が 42、3億円ですから、昆布の占める割合というのは非常に高いわけですけれども、とりわけ平成 11 年には昆布だけで 37 億円の水揚げがあったということですから、いかに昆布漁に重点を置いているかということがわかるかと思いますし、組合員数も 2015 年ですけれども、490 世帯ほどあります。本町も昭和 52 年には 317 人の組合員数がいましたけれども、現在 29 年度では 162 人ということで、ちょうど半減という形なのですけれども、いずれにいたしましても、とりわけ沿岸漁業を守り育てるという意味では、やっぱり漁業後継者の対策というのは喫緊の課題だと思うのですけれども、改めてその点についての考え方についてお答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

水産業につきましては、本町は特に水産で栄えてきた町、そういった歴史的な経緯があるわけでありますから、水産業の振興がやはり町の振興、景気を左右するわけでありまして、これからもしっかりと関係機関と連携しながら水産振興を図ってまいりたいというふうに思っているところであります。この後継者対策については、それぞれの水産のみならず、各業界、頭の痛いところであります。とりわけ水産業につきましては、不振が続いているわけでありますから、なおさらのことだというふうに思っているところであります。浜中町との比較を出されたわけでありますけれども、議員、今おっしゃったように、もう昆布で生計を立てていると言っていいほど昆布に主眼を置いているところでありまして、特に生産量、年で違いますけれども、1,500 トン前後、広尾町 15 トン前後、20 倍ぐらい、やっぱり昆布に依存している、そんな浜中町であります。裏を返せば、それだけ資源があるというところだというふうに思っているところであります。本町にあって後継者対策も必要でありますけれども、資源をどうやって確保して拡大をしていくか、そして後継者をつくって生産を上げていくかという、そんな仕組みがないとだめかなというふうに思っているところであります。後継者対策は必要でありますけれども、まずはしっかりと後継者が育たない、いないというのは、やっぱりそこで後継者になっても生計が立てられないということであれば若い人たちは後を継がないわけでありまして、しっかりと資源を確保しながら生産性を上げることを重点的に置きながら、そして後継者対策をするという、そんなことが重要かというふうに思っております。そのために、しっかり漁業協同組合と意見交換しながら、情報共有しながら、対策をそれぞれ進めてまいりたいというふうに思っているところであります。よろしくお願いいたします。

再質問 4番 前崎茂

農業と比較するのはあれですけれども、町の予算の部分でいきますと、多分、農業関係では青年就農給付金ですとか、あるいはちょっと中身は違いますけれども、新規就農補助金等々、そういった後継者等々の部分では、国あるいは道費ベースの助成も含めてありますけれども、漁業は残念ながらそういった制度が不十分であるということであります。ただ、特に本町において沿岸漁業の振興については本当に重要でありますし、先ほど町長も答えられましたけれども、いわゆる水揚げから加工、流通、小売販売等々、裾野の広い産業ということでありますから、そういった意味では、漁業の振興が本町の浮沈にかかわる部分があるのかなと思います。そういった意味では、より一層のやっぱり漁業後継者の育成というのを、当然、漁業者、漁業協同組合等も含めて、総合的に協議しながら進めていかなければならないというふうに思っております。現在でも組合員数が減少傾向にありますけれども、少しでも歯どめをかける、そういった意味では早急な対策が必要であるというふうに思いますけれども、もう一度お答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

漁業に対する認識、全く議員と同じでありまして、今後につきましても、北海道、それから関係機関、当然地元の漁業協同組合と情報を密にしながら進めてまいりたいというふうに思っているところであります。

出典:広尾町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月7日 議事録 PDF(10ページ) 間違いを知らせる