富良野市議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日
(1)認知症の人が尊厳と希望を持って暮らせる社会づくりについて/(2)高齢者の聞こえと孤立・孤独を防ぐ取組について
2025年12月9日、富良野市議会の一般質問で、大栗民江議員が「認知症の人が尊厳と希望を持って暮らせる社会づくりについて」「高齢者の聞こえと孤立・孤独を防ぐ取組について」について質問し、市長 北猛俊、保健福祉部長 柿本敦史が答弁しました。
- 質問者
- 大栗民江 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊、保健福祉部長 柿本敦史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 大栗民江
-登壇-おはようございます。通告に従い、一般質問します。1件目、認知症の人が尊厳と希望を持って暮らせる社会づくりについてお伺いします。1項目め、新しい認知症観に基づく認知症施策の取組についてです。認知症施策の取組については、令和6年第3回定例会において、認知症の人に寄り添った地域社会の構築について質問しました。本市の認知症高齢者は、令和5年11月現在836人、高齢者人口に占める割合は11.9%と、全国よりも若干低い状況で推移している現状が示されました。令和6年1月1日に施行された認知症基本法は、正式名称が共生社会の実現を推進するための認知症基本法という法律で、共生という言葉もあるように、認知症の人は、介護や支援が必要な支えられる存在というのではなく、共に生きる存在であるという新しい認知症観が示されました。認知症の発症リスクは高齢になるほど高くなりますが、誰でもなり得る可能性のある病気で、若年でも発症する方がいます。親や配偶者だけでなく、自分も発症するかもしれない認知症の自分事化のためにも、この新しい認知症観の考え方を広く普及啓発していく必要があると考えますが、市長の考えをお伺いします。国の認知症施策推進計画では、市町村は、国の基本計画及び都道府県計画を基本としつつ、地域の実情に即した市町村認知症施策推進計画の策定をするよう努めなければならないとされています。本市の市町村認知症施策推進計画の策定に向けての考え方についてお伺いします。また、計画を策定しようとするときは、あらかじめ認知症の人及び家族などの意見を聞くように努めなければならないと明記されていますが、認知症本人や家族などの参画についてどのような取組を想定されているのか、お伺いします。2項目め、チームオレンジの活動についてです。チームオレンジに関しては、令和6年第3回定例会の答弁では、令和5年度にチームオレンジの活動開始に向けて認知症サポーターのステップアップ講座を実施し、本年度からチームオレンジが始動しておりますとの答弁でした。ステップアップ研修を受けられた方の多くは地域で活動する推進力になる方々で、地域の取組として期待したいのはチームオレンジの浸透と思います。本市には、認知症サポーター養成講座を受講された認知症サポーターの方がいますが、そのうち、どれくらいの方がステップアップ講座を受講され、また、どのように活躍されているのかなど、本市のチームオレンジの活動状況についてお伺いします。認知症についての3項目め、認知症についての関心と理解を高める取組についてです。認知症基本法が施行され、毎年9月が認知症月間、9月21日が認知症の日と定められました。北海道でも、認知症月間に道内の市町村で行われた令和7年度認知症月間の取組一覧が公表されております。公表された北海道と107市町村367の実施内容の中には、認知症の周知活動として、オレンジフラワーサポーターがオレンジ色の花を植栽するガーデニング活動や、キッズサポーターの応援川柳展示、認知症サポーターのPRキャラバンであるロバ隊長をマスコットチャームにして作成したり、感覚療法ツールの一つであり、認知症の方の不安軽減やコミュニケーション促進に役立つとされる円筒状手編みニットの認知症マフを、安心マフやケアマフと呼び、作成している地域もありました。また、認知症月間は世界アルツハイマー月間にも制定されており、北斗市では、観光協会と連携し、新函館北斗駅前の市公式キャラクター、ずーしーほっきーのオブジェをオレンジカラーにライトアップし、他の国際障害者デーや世界自閉症啓発デーなど、国際デー月間でもイエローやブルーなどでシンボルカラーのライトアップを行い、観光で訪れた人も思わず写真を撮りたくなる人気のスポットにもなっていました。各市町村で行っている地域の特色を生かした取組の展開は、無関心層への働きかけとしても効果があると思いますが、本市も、認知症の日や認知症月間の趣旨に賛同するような象徴的な取組の考えはいかがでしょうか、市長の考えをお伺いします。2件目、高齢者の聞こえと孤立、孤独を防ぐ取組についてお伺いします。1項目め、難聴の早期発見と補聴器購入に対する取組についてです。この内容については、令和4年第4回定例会、令和6年第3回定例会に続き、3度目の質問になります。令和6年第3回定例会の御答弁では、アンケート調査の中で補聴器のニーズ調査を行ったところ、聞こえづらくなったときには補聴器を使用してみたいと回答された方は約3割弱で、一定程度のニーズはあると捉えています、令和6年4月現在で、35市のうち、助成を行っているのは5市となっており、引き続き、他市の導入事例を参考に調査研究してまいりますとの答弁でした。自分が調べたところでは、北海道内では、現在、38の自治体が補聴器購入に対する助成を行い、35市の中では、令和6年の5市から9市にまで拡大されていました。本市のアンケート調査の結果から見てもニーズがあることから、まずは、申請件数を絞った中でのモデル事業を行っていくべきではないかと思いますが、市長の考えをお伺いします。以上、1回目の質問といたします。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-おはようございます。大栗議員の御質問にお答えします。1件目の認知症の人が尊厳と希望を持って暮らせる社会づくりについての1項目め、新しい認知症観に基づく認知症施策の取組についてでありますが、共生社会の実現を推進するための認知症基本法第13条に規定される市町村認知症施策推進計画の策定につきましては、認知症の人が、尊厳を保持しつつ、希望を持って暮らすことができるよう、認知症施策を総合的かつ計画的に推進するもので、高齢者福祉計画及び介護保険事業計画などの認知症施策に関連する事項と調和が保たれたものでなければならないとされております。本市といたしましては、令和8年度に策定する第10期富良野市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画と一体的に策定してまいります。2点目の計画策定に向けての認知症の人及び家族などの参画についてでありますが、日常業務における窓口相談や訪問相談での聞き取りをはじめ、認知症カフェや通いの場での認知症の人と日常生活において密接な関係を有する方々からの聞き取りや、地域ケア推進会議での各分野における専門的な意見を伺いながら、計画策定を進めてまいります。2項目め、チームオレンジの活動についてでありますが、本市の認知症サポーター養成講座の受講者数は、令和7年12月までで延べ1,886人であり、チームオレンジの参加会員を対象としたステップアップ講座を受講されたのは20人となっております。現在、活動中のチームオレンジにつきましては、既にある地域資源の活動の中に認知症の方の困り事への対応を組み入れる既存拠点活用タイプの類型とし、既存の地域福祉サークル、社会福祉協議会、地域包括支援センターでチームを構成しております。活動につきましては、3か月に1度、地域包括支援センター職員が認知症に関する講話や事例検討、認知症の寸劇などを実施しております。これにより、チームのメンバーの認知症に関する知識が深まり、地域サロンなどでの個々のメンバーの活動の場においても、高齢者への支援や見守りに力を発揮していただいております。今後、認知症の方の参画に向けて、どのようなPRがよいのかなど、さらに活動の場を広げる検討を進めている状況であります。3項目め、認知症についての関心と理解を高める取組についてでありますが、広報ふらのに毎月掲載している認知症に関するコラム記事において、9月の認知症月間について周知・啓発してまいりました。また、地域包括支援センター職員による出前講座や認知症サポーター養成講座、高齢者クラブ、通いの場においての認知症に関する講話、高齢者と子供たちとの触れ合いの機会の創出、各関係機関を対象とした認知症に関する研修会等を実施しており、今後も、認知症について、さらなる関心と理解を高める取組を継続してまいります。2件目の高齢者の聞こえと孤立、孤独を防ぐ取組についての難聴の早期発見と補聴器購入に対する助成についてでありますが、令和5年度に行った第9期富良野市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定に向けたアンケート調査結果により、聞こえづらくなったときの補聴器のニーズは一定程度あると捉えたところでありますが、聞こえの変化に気づいた際は早めに専門医を受診するよう啓発するとともに、引き続き、他市の事例等を参考に効果的な取組について調査研究してまいります。以上でございます。
再質問 11番 大栗民江
それでは、1件目の1項目から再質問させていただきたいと思います。今後、認知症市町村計画などに関しては、令和8年度、第10期以降の高齢者保健福祉計画と一体的にということで御答弁いただいたところでございます。そこは理解いたします。2点目に、専門的な御意見をお聞きしながらということでございました。通いの場及びケア推進会議など、専門的な意見を聞いてということでございますが、ここの中では、この市町村の計画は、地域の実情に即した取組の中で計画を策定という中では、まず、本人たちの意見を聞くような場としては、もうちょっと広げていくべきではないかと思うのですけれども、この点の考えはいかがでしょうか。
答弁 保健福祉部長 柿本敦史
大栗議員の再質問にお答えいたします。市の認知症施策推進計画を策定する上での認知症の方とか家族とかの御意見の聞き取りという御質問でございますが、まず、いま、市長が答弁したとおり、相談窓口での聞き取り、認知症カフェや通いの場での聞き取りということを進めてまいるのと、先ほど申し上げた第10期高齢者福祉計画・介護保険事業計画の策定に向けた事前アンケート調査というものをやる予定でございますので、その中でも意見の聞き取りを検討してございます。また、実際に計画の策定で協議をいただく地域ケア推進会議には、在宅介護者を支える会、ボランティア協議会、高齢者クラブ連合会など、認知症の方々と日常的に密接な関係を有する当事者の方々にも参加いただくことになってございます。以上でございます。
再質問 11番 大栗民江
いま、通いの場、窓口、またカフェなどということで御答弁いただいたところでございますが、それからさらに広げて、認知症の人だとか家族の意見を聞くような、計画段階前のそういうような取組として、例えばでございますけれども、富良野市は子どもの人権110番という取組を地域で行っております。そういう活動をしておりますけれども、いま、全国の中では、子ども110番プラス、子ども110番の高齢者版といいますか、高齢者110番ですとか、あと、シルバー110番、両方の高齢者、そして、お子さんが駆け込んでもいいというような、そういうような、高齢者が外出しやすい、また、相談しやすい場所の仕組みづくりというのを行っているところもございますけれども、今後の計画に向けて、策定する中においてはこのような取組も一つ大事ではないかと思うのですが、この点はいかがでしょうか。
答弁 保健福祉部長 柿本敦史
大栗議員の再質問にお答えいたします。令和8年度、策定に向ける市における認知症施策推進計画の中で、高齢者110番のようなものの施策はどうかという御意見、御質問でございますが、貴重な御意見として受け止めさせていただきたいと思います。以上でございます。
再質問 11番 大栗民江
それでは、2項目めのチームオレンジの活動について再質問させていただきます。先ほどの御答弁では、令和7年12月現在、延べ1,886人で、ステップアップのほうは20人という御答弁をいただいたところでございます。これは、1,886人というのはいつからの人数なのか、富良野市は平成22年からこの養成講座をスタートしていると思います。平成29年12月現在では、1,430人というような御答弁をいただいたところでございますけれども、あまり伸びがないのではないかと思いますけれども、この1,886人の中で、例えば、前回、私が平成30年第1回定例会で質問したときには、平成25年以降の実績としては女性が73%で、10代から30代が38%、40代から50代が30%、60代以上が32%と、年代に隔たりがなくサポーターの方がいらっしゃるということでございましたが、1,886名の方の傾向というのはどのようになっていらっしゃるのか、お伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 柿本敦史
大栗議員の再質問にお答えいたします。認知症サポーターの養成講座について、まず最初に、何年からというお話がございましたので、これは、平成21年度から17年間、開催しているものでございます。それで、年齢の構成は、いま、持ち合わせてはいないのですが、令和6年から過去5年間の状況をまとめたものがございまして、それでいきますと、年代別に見てみますと、この5年間で258名の方が受講されているのですが、10代から30代で20人、約8%、40代から50代で57人、約22%、60代以上が181人で70%と、年齢構成としてはこのような形になってございます。以上です。
再質問 11番 大栗民江
若年層の方々の参加、受講される方の参加が少ないのではないのかという印象を受けるところでございますけれども、少ない原因、また、開催曜日ですとか開催日時ですとか、これからそのような若年層の方々を増やすような取組というのは、どのようなこと、考えていることがあればお聞かせください。
答弁 保健福祉部長 柿本敦史
大栗議員の再質問にお答えします。幅広い年代に認知症サポーター養成講座に参加していただくための施策ということですが、やはり、10代から30代ぐらいの方というと、これはしようがないと思うのですが、認知症に対しての関心というのはそれよりも上の年代に比べると薄いと思いますので、ここはいかんともしがたいところがあるかもしれませんが、一応、私たちの施策といたしましては、高齢者と子供たちの触れ合いというものを、富良野市社会福祉協議会も併せて協力しながら小学校で開催したり、あと、各小・中学校の児童生徒の心に響く道徳教育の授業において、市へ認知症に関する講演会の依頼があった際は、本市の地域包括支援センターの職員を講師として派遣するようなシステムもできておりますので、こういう部分を積極的に回数を増やしながら、少しでも幅広い年代の方が参加いただけるように努めてまいりたいと思います。以上です。
再質問 11番 大栗民江
10代から30代は薄いという御答弁でございましたが、例えば、職域といいますか、銀行、金融機関ですとか、タクシーや宅急便、そういうような運輸事業者などというような形の職域サポーターですとか、あと、キッズサポーターというのは、富良野においてはどのような形になっていらっしゃるのでしょうか。
答弁 保健福祉部長 柿本敦史
大栗議員の再質問にお答えいたします。職域サポーターというような名称ではなってございませんが、出前講座とか、あと、認知症サポーター養成講座も、各団体等の要請でそこに赴いて開催し、その団体なり、赴いた会社などで認知症サポーターになっていただくということはいままでも進めてございますので、そのような形で幅広い職域、年代の方々に御協力いただけるよう進めてまいりたいと思います。以上でございます。
再質問 11番 大栗民江
了解いたしました。では、チームオレンジのチームは、富良野市ではまだ一つなのか、お伺いします。
答弁 保健福祉部長 柿本敦史
大栗議員の再質問にお答えいたします。本市でやっているチームオレンジに関してですが、先ほど申し上げましたように、チームオレンジの、国が提示している三つの類型というのがございまして、既存の拠点を活用して同様の志を持っている方々にチームオレンジとしてなっていただいているということでございます。いま現在、令和6年度から始まっているのですが、地域の一つの福祉サークルさんが20名の方々にステップアップ講座を受講していただいて、令和6年度からこの活動を進めているというところでございます。これは、国の動きといたしましても、いま、始まったばかりというところがございまして、北海道内市町村でも、56市町村、設置率としては3割少し、上川管内でいきますと5市町、設置数は2割ぐらいということで始まった中で、これからの取組かというふうに考えてございます。以上です。
再質問 11番 大栗民江
これからということで、今後に期待を申し上げたいと思います。続きまして、3項目めの認知症についての関心と理解を高める取組についてお伺いします。富良野市におきましても、事業をやっているということで、北海道のほうではやっているまちだということで、広報でという取組が公表されておりました。そういう中で、先ほどの取組一覧の中には107市町村で367事業ということでございますので、一つの市町村が、一つの取組だけではなく、様々な取組を組み合わせながら認知症の新しい認知症観に基づいた取組を掲載されているところもございます。そういう中におきましては、富良野市でも、例えば、広報紙で読んでくださるのですけれども、参加型ですとか、そういうような形での何か象徴的な取組というのはいかがでしょうか。
答弁 保健福祉部長 柿本敦史
大栗議員の再質問にお答えいたします。認知症への理解の醸成、普及啓発について、新たな参加型の取組はという御質問でございましたが、先ほど市長が答弁したとおり、広報へのコラム掲載、出前講座、認知症サポーター養成講座、高齢者クラブ、通いの場への各関係機関を対象とした認知症に関する研修会など、このような地道な活動が重要というふうには考えてございます。あと、9月の認知症月間における、先ほど大栗議員からも御紹介いただきました、例えば、ライトアップの全国の事例を見てみますと、多くの観光客などが集まるような名所、旧跡など、ランドマークが多いというふうに思います。果たして、本市でそういうようなふさわしい効果的な場所があるかどうかとか、ライトアップに代わることでは何ができるかというのはこれからの検討課題と考えてございますので、議員の意見なども参考にさせていただきながら、今後の検討課題としてまいりたいと思います。以上です。
再質問 11番 大栗民江
富良野市は、健幸都市を目指されている都市で、そして、外国人、国際的な都市でもございます。そういう中におきましては、例えば、先ほど御答弁いただきましたけれども、いろいろな富良野市のキャラクター、へそ丸くんはいらっしゃいますけれども、へそ丸くんのオブジェがリバーモールとか五条大橋にございます。また、へそ丸くんは、年がら年中、黄色いかさに青いはっぴでございますけれども、そういうような様々な取組の中では、いろいろな国際デーの取組も検討していただきたいと思います。そして、参加型イベントの中の一つでは、富良野市は健幸都市で、苫小牧市では、健考・健幸DAY2025と言いまして、健康の「康」が「考」、そして、富良野市と同じ「幸」と、それを掛けて健考・健幸DAYでということで、参加型で、そういう認知症マフを一緒に手づくりをしたりですとか、あと、ウオーキングとオレンジウオークを掛けたりですとか、そういうような、市民ですとか皆さんが参加できるような仕掛けづくりというか、こういうような取組もされている中では、広報プラス、何か一つ、そういうような取組を、富良野市ではぜひ横断的に検討されてはいかがかと思いますけれども、いかがでしょうか。
答弁 保健福祉部長 柿本敦史
大栗議員の再質問にお答えいたします。先ほどと同様のさらに一層推しの御意見だと思いますが、やはり、先ほど申し上げたように地道な活動というのが一番重要ではございますが、そのような議員がおっしゃっているようなことも楽しいのかもしれませんので、議員の御意見も賜りながら、貴重な御意見として受け取らせていただきたいと思います。今後、検討していきたいと思います。以上です。