みんなの議会

富良野市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月18日

(1)防災・減災対策の取組について/(2)任意接種のRSウイルスワクチンについて

2025年9月18日、富良野市議会の一般質問で、大栗民江議員が「防災・減災対策の取組について」「任意接種のRSウイルスワクチンについて」について質問し、市長 北猛俊、総務部長 関澤博行、保健福祉部長 柿本敦史が答弁しました。

質問者
大栗民江 議員
答弁者
市長 北猛俊、総務部長 関澤博行、保健福祉部長 柿本敦史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 大栗民江

-登壇-おはようございます。通告に従い、一般質問します。1件目の1項目、フェーズフリー防災の推進についてです。近年、全国各地で自然災害が相次いで発生し、甚大な被害をもたらしています。災害に備えようと社会全体に呼びかけは行われていますが、民間が全国の30歳以上の男女を対象に実施した防災と保険に関する意識調査では、災害時のために必要な備蓄品の品目や数量を確認した上で備えている家庭は約20%で、うち北海道は3.8%と一番低い状態であることが明らかになりました。フェーズフリー協会の佐藤代表理事によれば、これは、一人一人の防災意識が低いのではなく、いつ起こるか分からない防災のためにコストを費やして準備することが大きな負担で、難しいからであると言われています。こうした中、防災対策のフェーズフリーが注目を集めています。フェーズフリーとは、横文字で聞くと分かりにくいのですが、いつもともしもの垣根がなく、日常時と非常時といった段階、フェーズから、自由、フリーであるということ、日常時と非常時、どちらでも安心して豊かに暮らせる社会をつくっていこうという概念がフェーズフリーとされています。日本では、2014年頃から始まっておりますが、近年、防災に新たな視点から向き合ったこのフェーズフリーという発想が国内でも広がりを見せ、既に災害対策やまちづくりの領域を超え、教育分野にまで及ぶなど、従来の防災の枠を超えた革新的なアプローチとして自治体でも注目されている取組です。北海道内では、小清水町が日本初の認証を受けたフェーズフリー認証庁舎として、フェーズフリーアワード2024のSILVERを受賞されています。総務省の住民生活の分野においても、住民とともに進めるフェーズフリーの防災まちづくりとして事例紹介をされております。そこで、初めに、フェーズフリー防災に対する認識と本市における取組の現状についてお伺いします。防災用品は、ふだんはしまっておき、非常時に取り出して使うという場合がほとんどですが、いつも目にしているものをもしものときに役立てるというフェーズフリーの考え方は、日常的に防災を意識することにつながり、これからの防災対策を進める上で大切な視点であると考えます。例えば、多くの職場や家庭に常備している紙コップは、メモリをつけることで、災害時には、飲料用途に加え、粉ミルクや米などの軽量カップとしても活用できるなど、ふだん使い慣れたアイテムに一工夫をすることで非常時に対応できる柔軟性を持たせることができます。メジャーつき紙コップとして、いろいろな単位であるミリリットル、cc、号、カップなどが印字されているフェーズフリー用品もあります。また、災害時に最も困るトイレ問題に対し、見た目は絵画や写真のアートでインテリアを飾りながら、中には長期10年保存の備蓄用トイレを収納している、壁に飾る防災トイレ処理セットや、ふだん、ソファーに使用しているクッションがチャックを開けて広げれば寝袋やフードつきポンチョとなり、特にプライバシーの確保が難しい避難所での着替えや休息に役立つクッションなどは、防災備蓄に対する心理的なハードルを下げることにもつながると思います。そこで、2点目、備えるという特別な行動ではなく、日常生活の中に自然と防災の要素を取り込むフェーズフリーの考え方を周知・啓発する考えについてお伺いします。3点目、現在、各地域などで開催している防災訓練で紹介されている備蓄用品の紹介や展示に加え、実際にフェーズフリー用品を見て手に取ってもらう機会の創出について、考えをお伺いします。4点目、フェーズフリーの考え方は、個人や家庭だけではなく、まちづくりを進める上でも取り入れることは有用であると考えますが、フェーズフリーの視点を防災対策に取り入れることについて見解をお伺いします。2項目め、防災散歩についてです。富良野市では、日本語版とイングリッシュバージョンの防災ガイドマップを作成し、各家庭に配付しています。自助、共助のページには、自分で守る、地域で守るとして、避難情報発令の判断、伝達マニュアルのQRコードや広域避難場所、指定一般避難所、指定緊急避難場所、指定福祉避難所と四つに区分している避難所がまちの防災情報として記載されていますが、もしものとき、自分や家族はどこの場所に避難すればいいのか、避難場所まで歩いていくことができるのかを一度確認しておくことが大切で、地域においても、災害時、特に配慮を必要とする要配慮者との避難の際に支援する方法など、平常時に避難場所までの時間やルートを確認しておくことが必要と考えます。そこで、1点目、健康的にウオーキングをしながら防災力をアップする防災散歩について、市の考えをお伺いします。3項目め、避難訓練コンサートについてです。日本赤十字社は、防災、減災をめぐる意識や行動について、国内に住む10代から60代以上の男女1,200人に実施した結果を公表しています。調査結果では、9月1日の防災の日について知っていると答えた人は47.4%と約半数に迫った一方、地域の防災訓練などに参加したことがない人は74.3%と、昨年の76.3%と同様、7割を超えたままの状態であることが示されました。この調査結果について、日本赤十字社は、災害を意識しても行動に移せていないと分析し、自分が住む地域で行われる防災セミナーや訓練に参加し、近隣の人との輪を広げて災害に関する知識と意識を変えることが命と健康を守ることにつながると話されています。そこで、家族や友人らと一緒に見に来ることが多い富良野文化会館サンエーホールのイベント開催時にもしも災害が起きたとき、観客やスタッフが落ち着いて行動できるように避難訓練を実施してはどうかと思いますが、避難訓練コンサートを行う考えについてお伺いします。2件目、任意接種のRSウイルスワクチンについてです。1項目、RSウイルスワクチン接種の一部助成についてです。RSウイルス感染症は、ウイルス性の風邪の主な原因の一つで、2歳までにほぼ100%の子供が感染すると言われていますが、その後も生涯にわたって感染を繰り返すことから、成人の方も注意が必要と言われています。飛沫や接触で広がるRSウイルスは、多くは風邪症状で収まりますが、生後6か月未満の乳幼児が初感染した場合などは重症化を招き、入院するケースが珍しくなく、高齢者に感染した場合も重症化するリスクがあります。北海道のホームページでは、RSウイルス感染症は、成人では通常は感冒様症状のみですが、RSウイルスに感染した小児を看護する保護者や医療スタッフでは、一度に大量のウイルスに暴露して感染することによって症状が重くなる場合があります、特に、慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する高齢者においては急性の重症肺炎を起こす原因となることが知られていて、特に長期療養施設内での集団発生が問題となる場合がありますと周知し、全国的にRSウイルス感染症が流行し、道内でも6月頃から患者報告数の増加が見られていたことを3月に更新されていました。そこで、富良野保健所管内におけるRSウイルス感染症の状況を調べてみますと、2025年第34週、8月の過去5週の定点当たりの報告数では、30週は全国0.53、北海道0.45でしたが、富良野保健所管内は12.00と、2位の1.50を大きく引き離した断トツのトップでした。第32週でも全国0.87、北海道0.52ですが、富良野保健所管内は6.00と、道内30の保健所管内の中で一番高いデータが公表されていました。RSウイルス感染症は、テレビCMでも、気にしてくださいRSウイルス感染症と流れており、見聞きする機会は増えてきましたが、この疾患の中身についてまではあまり知られていないと思います。そこで、初めに、本市における疾患の周知と感染予防への注意喚起についてお伺いします。総務省が敬老の日に合わせて発表した65歳以上の高齢者の総人口に占める割合は29.4%と、過去最高になったことを報じておりましたが、本市はさらに高く、2025年8月の全市人口1万9,353人に占める65歳以上の高齢者は6,867人、35.5%となり、今後ますます医療や介護に必要な社会保障費の増大を懸念するところです。肺炎を引き起こす原因ウイルスなどを未然に防ぐことは、医療費の増大や長引く療養がもとで介護が必要な状況に陥ることから、高齢者を守り、健康寿命の延伸にもつながると思います。そこで、RSウイルス感染による医療、介護への影響に対する見解についてお伺いします。富良野市は出生も婚姻も減少の一途をたどっており、富良野市で誕生された子供の健康を願うのは、親や家族であれば当然のこと、私どもも同様の思いです。赤ちゃんをRSウイルス感染症から守る対策として、妊娠中の母親がRSウイルスワクチンを接種し、胎盤を通じて抗体を移行することで、生後の赤ちゃんをRSウイルス感染症から守ることができるRSウイルスワクチンがあります。七飯町や東神楽町では一部助成、神恵内村は全額助成を行っております。日本小児科学会、日本産婦人科学会でも接種が推奨されており、本市としても、希望する妊婦が安心して出産、育児を迎えられるように助成をするべきと思います。また、60歳以上を対象にしたRSウイルスワクチンに対しても、神恵内村は全額助成、小平町、中標津町、標津町は一部助成を行っています。特に基礎疾患がある高齢者への予防が重要であるため、希望する人が接種しやすいように補助するべきと思います。RSウイルス感染症の患者数が多かった経験を持つ富良野保健所管内ですので、健幸都市を目指す観点からも、富良野市としてワクチン接種費用の一部助成を行うべきと思いますが、市長の考えをお伺いします。以上、1回目の質問といたします。

答弁 市長 北猛俊

-登壇-おはようございます。大栗議員の御質問にお答えします。1件目の防災・減災対策の取組についての1項目め、フェーズフリー防災の推進についてでありますが、フェーズフリーは、日常時と非常時の境界を取り払い、どちらの状況でも活用できる商品やサービスを提供する新しい防災の考え方であります。本市における取組につきましては、ローリングストック法により、防災備蓄品のうち、賞味期限が近い保存食を防災訓練や出前講座などで提供し、災害発生時において保存食に違和感が生じないようにする取組などにより、単に廃棄することによらず、効果的に活用できるよう努めているところであります。また、健康診断時に防災用段ボールベッドを活用する取組も実施しております。次に、周知・啓発につきましては、フェーズフリーの考え方を出前講座や防災講演会などを通じて周知するとともに、防災備蓄品やフェーズフリー商品を展示し、啓発に努めてまいります。次に、フェーズフリーの視点を取り入れた防災対策につきましては、広域避難場所となっている公園等の改修時にフェーズフリーの視点を取り入れた整備を検討してまいります。また、東5条3丁目地区市街地再開発事業では、災害時を想定した汎用性の高い広場整備を検討しているところであります。2項目めの防災散歩についてでありますが、防災散歩は、近年、全国的に自然災害が増加傾向にある中、災害発生時に備えたハザードマップの点検、避難場所や防災設備、危険箇所を散歩しながら事前に確認することで、個人の防災力を高めるとともに、災害時に慌てず、安全に避難することにもつながる取組であることから、出前講座や防災訓練に取り入れることを検討してまいります。3項目めの避難訓練コンサートについてでありますが、サンエーホールや文化会館、会議室の利用者の避難訓練につきましては、利用者や関係団体と調整がついた際には、複合庁舎の消防訓練として連携協力しての実施を検討してまいります。2件目の任意接種のRSウイルスワクチンについてのRSウイルスワクチン接種の一部助成についてでありますが、RSウイルスは、呼吸器感染症を引き起こすウイルスで、乳幼児は2歳までにほぼ全員が一度は感染し、生涯にわたって感染を繰り返すと言われております。症状は、鼻汁、せき、発熱など風邪に似ており、多くの場合は軽症で回復しますが、重症化すると細気管支炎や肺炎などを引き起こす場合があります。RSウイルスに関する市民への周知につきましては、RSウイルスを含む感染症予防全般について、今後も、市の広報紙やホームページを活用し、市民への情報提供を行ってまいります。次に、RSウイルス感染による医療、介護への影響に対する見解についてでありますが、RSウイルスは、接触感染や飛沫感染により感染が広がると言われております。医療機関や介護施設等で感染者が確認された場合は、他の感染症予防と同様に、利用者や職員の手洗いの徹底、アルコール消毒、マスク着用など、感染症予防対策を講じていただくよう周知してまいります。次に、RSウイルスワクチン接種費用の一部助成の考えについてでありますが、RSウイルスワクチン接種は任意接種であり、予防接種法に基づく定期予防接種ではないことから、本市では費用助成を行っておりません。現在、国の審議会において、RSウイルスワクチンの定期接種化への議論が開始されたところであり、費用助成につきましては、今後、審議会の検討状況を見極めた上で対応を検討してまいります。以上でございます。

質問 11番 大栗民江

大変前向きな御答弁をいただいたかと思っております。防災・減災対策の取組について、フェーズフリー防災の推進についての1項目めなのですけれども、これから市民を巻き込んだ取組かとも思うのですが、例えば、ほかの自治体では、フェーズフリーという概念を取り入れた取組として、市で特別企画を考えて、フェーズフリーアイデアコンテストというものを行って、市民を巻き込んだ取組の中で啓発されているまちもございます。このような取組も今後の方法の一つかと思うのですけれども、この考えというのはいかがでしょうか。

答弁 総務部長 関澤博行

大栗議員の再質問にお答えいたします。フェーズフリーの周知の関係についてでございますけれども、先ほど市長からも答弁させていただきましたけれども、フェーズフリーの考え方を、まずは、出前講座ですとか防災講演会の中で広く市民の方にお知らせしていくということが第一歩かというふうに考えております。そこを踏まえた上で、いま、大栗議員からお話のあったようなことに限らず、幅を広げていくような取組も考えていかなければならないというふうに思っております。以上でございます。

質問 11番 大栗民江

フェーズフリーの考え方は、私も、今回、質問するに当たっていろいろ調べてみたところです。そうしていたところ、先日、テレビでフェーズフリーの取組が紹介されていたときに富良野市が紹介されたのです。それで、防災計画を、いま一度、私も見てみますと、富良野市は、放送されていた一般社団法人日本ムービングハウス協会と、災害時における応急仮設住宅の建設に関する協定というのをもう締結しておりました。この協会は、実は、フェーズフリーアワード2021の事業部門の入選対象にも選ばれた協会だということで、先進的なローリングストックと併せて富良野市も取り組んでいらっしゃるのだというのを感じたところなのですが、今後、公園などでという御答弁もいただきましたけれども、フェーズフリーの視点を取り入れていく取組というのは、何かスケジュールとか、今後の考えというのは何かお持ちなのか、お伺いいたします。

答弁 総務部長 関澤博行

大栗議員の再質問にお答えいたします。フェーズフリーの視点を取り入れた市としての防災対策に関してでございますけれども、先ほど市長の答弁の中で、公園等の改修時にフェーズフリーの視点を取り入れた整備を検討してまいりますということで御答弁させていただきました。ほかの自治体でいきますと、公園のベンチにかまど機能を持たせたような、そういった施設を整備しているというところもあるということは存じております。市の広域避難場所としては7か所ありまして、その中では、市の施設ではないところもございますけれども、公園などの整備を行う際に検討していくということでございますので、いまのところ、スケジュールを設定してというような状況にはございません。以上でございます。

質問 11番 大栗民江

了解いたしました。2項目めの防災散歩なのですけれども、これも、前向きに取り入れていくということを検討されていかれるのかと受け止めさせていただきました。今後になるのかと思うのですけれども、例えば、防災散歩とまち歩きなどに、消防ですとか防災士などの方々とコラボしながら、防災、減災に対するハードルを下げるような、商店街と組んでイベント的な感じで地域活性化アンド災害対策を両立していけるような防災散歩の考え方というのはいかがでしょうか。

答弁 総務部長 関澤博行

大栗議員の再質問にお答えいたします。防災散歩についてでございますが、いま、実際、富良野市で実施しているという状況にはございませんので、まずは、こういったことを市民の皆様に御紹介していくですとか、あと、出前講座や防災訓練に取り入れるということを検討していきながら、具体的にどんなことが効果的になるのかということも併せて研究してまいりたいと考えております。以上でございます。

質問 11番 大栗民江

了解いたしました。研究がスピーディーに進まれることを御期待申し上げます。続きまして、2件目の任意接種のRSウイルスワクチンについてお伺いをしていきたいと思います。市長のほうでは、国の審議会、これを見極めた上で対応を、一部助成のほうは検討していくという御答弁でございました。富良野市は、先ほど1回目の質問で報告数も質問させていただきましたけれども、地域性に鑑みると、介護ですとか医療、こちらの分野の人手不足も本当に深刻になってきておりますので、例えば富良野医師会ですとか、関係機関の方などの御意見も参考として考えていかれるというのはいかがでしょうか。

答弁 保健福祉部長 柿本敦史

大栗議員の再質問にお答えいたします。RSウイルスワクチンの一部助成に関しての検討の仕方として、当然、私ども、国の審議会の動向と、いま、議員がおっしゃられた富良野医師会とか、いろいろな関係者の御意見とかを聞いて方針を決定していくというのは当然のことだと思って、そのように考えてございます。あと、先ほど大栗議員が1回目の質問の中で富良野管内の感染状況について令和7年32週の状況をおっしゃられていましたが、32週以降、33週から36週、直近までは0もしくは1.0ということで非常に低い値でございます。この地域がRSウイルス感染症の方が常に多い状況ではないので、そのことをお伝えしたいと思います。以上です。

質問 11番 大栗民江

いま、32週のことを教えていただきましたけれども、1回目の質問では第30週の報告数も私のほうでは述べさせていただいたところでございます。そういう中では、本当に、2位のところが1.50ということで、富良野は12.00と2桁でございましたので、やはり、自分の地域というものをよく関係機関ですとか皆さん方にお聞きしながら、国の審議会を見極める上での対応ではなくて、国に先駆けてということの考え方というのも進めて研究されていくべきではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 保健福祉部長 柿本敦史

大栗議員の再質問にお答えいたします。市長が答弁させていただいたことと先ほど私が答弁したことと重なりますが、国の審議会の状況並びに富良野医師会と専門の方々の御意見などを頂戴して検討してまいりたいと思ってございます。以上です。

出典:富良野市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月18日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる