みんなの議会

富良野市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月20日

(1)富良野市における地域公共交通の目指すべき方向性について/(2)高齢者の外出支援サービス助成の拡充について

2023年6月20日、富良野市議会の一般質問で、二宮利和議員が「富良野市における地域公共交通の目指すべき方向性について」「高齢者の外出支援サービス助成の拡充について」について質問し、市長 北猛俊、企画振興課長 小笠原竹伸、スマートシティ戦略室長 西野成紀が答弁しました。

質問者
二宮利和 議員
答弁者
市長 北猛俊、企画振興課長 小笠原竹伸、スマートシティ戦略室長 西野成紀

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 二宮利和

-登壇-通告に基づいて、順次、質問してまいります。1件目、富良野市における地域公共交通の目指すべき方向性についての1項目め、富良野市地域公共交通計画について伺います。本年3月に富良野市地域公共交通計画が策定されました。本市においては、JR根室線の廃止に伴う交通網の大きな変革、そして、一般路線バスは、現在4路線の運行となっていますが、バスの路線を維持する赤字補塡は年々上昇し、利用者は減少傾向にあります。令和2年度は、市単独で3,000万円以上の赤字補塡を行っています。また、現状のバス路線維持に当たって、バス事業者の運転手不足も深刻となっています。このような背景の下で、市内の交通網の効率化や再構築が必要となっています。これらの課題を踏まえ、現状の交通体系を見直し、利便性、収益性の向上、そして、何よりも交通弱者や交通空白地帯の解消を目的に、富良野市地域公共交通計画が策定されています。地域の生活に公共交通手段の利便性はとても重要な要素です。交通の利便性と住民幸福度は関連が高く、交通の利便性の向上は幸福度に直接的な影響を与えます。特に、高齢者や交通移動に何らかの制約がある住民にとって、交通手段の利便性は日常生活において大変重要な要素です。医療機関へのアクセスや社会参加の機会が保障され、安心・安全な移動が実現することで、住民の生活満足度や幸福度が向上すると考えられます。何よりも、市民が富良野市で健康に暮らし続けるための公共交通として、構築されることが望まれています。まちづくりの最上位計画である第6次富良野市総合計画の中でも、地域公共交通に係る施策として、富良野市地域公共交通計画を策定し、各施策と連動した地域公共交通ネットワークの形成を図るということが明記されています。富良野市地域公共交通計画の基本方針の中では、居住地域によらず、公共交通が移動選択として位置づけられる市内公共交通網の形成という大きな基本的目標が設定されており、さらに、市内各地に住み続けられる公共交通網の構築に向け、課題に即した施策の検討、実施が必要なため、各地域で施策内容の検討を実施するとともに、それぞれのモビリティーが有機的に連携されるような市内公共交通網の形成を目指すとなっています。計画策定過程では、住民のニーズの聴取として、細かな聞き取りがあり、高齢者のみならず、民生委員、区会長、様々な地域を支える方々の意見、そして、各地域の課題や特性を把握し、市民のニーズに合ったよい計画をつくるという強い意志が感じられます。ぜひとも、地域の利便性を高め、そして、市民の皆様と一緒に幸せな生活をできるだけ維持したい、そのような交通網の整備を進めていただきたい、そのような思いで、3点質問いたします。1点目、本計画の中では様々な検証がされ、市民のニーズ、そして困り感など体系的に分析されていますが、内容について、市民のどのような、また、どの程度の困り事が、どのぐらいの緊急度で、現状の公共交通離れにつながっていると考えているのかという点で、現状の交通体系と市民の利用ニーズの乖離による市民の感じる不便さ、それによる公共交通離れについての見解についてお伺いいたします。2点目、富良野市公共交通計画の基本方針、目標1に居住の地域によらず公共交通や移動選択肢として位置づけられる市内公共交通網の形成とありますが、この観点から考えた富良野の公共交通のあるべき姿として、市民の方々が必要としている交通網とはどのような形で実現されていくのか。そして、具体的にこの計画が達成されることによって、どの程度の利便性が確保されるのか、受益者となる市民の多くの方と目標を共有化できるような、少し具体的な内容や目標が必要だと思われますが、いかがでしょうか。出来上がる交通形態が想像できるようになれば、市民の理解もこれからの安心感も大きくなると思われます。3点目、富良野市公共交通計画を通して、実現すべき安心して暮らせるまちづくりの実現、この検証方法が評価指数として示されています。指数化することによって、目標の設定、そして到達度が分かりやすく評価できると思いますが、令和3年度から令和9年度の計画終了時までの評価指数値が、現状値である令和3年度と変化がありませんが、これについて、理由をお聞かせください。続きまして、2項目め、AIオンデマンド交通についてお伺いします。AIオンデマンド交通の2度目の実証運行に向けた準備が進んでおります。本市において、AIオンデマンド交通の整備は、住民幸福度の向上や生活の利便性を大きく向上させます。全国的にも、オンデマンド交通の整備が検討、もしくは、具体的に導入されてきております。既存の公共交通では、住民利用者数が減るにつれ、利便性や経済性など様々な課題が出てきており、高齢化などに伴う住民からの要望に応えていくのが難しくなっています。AIオンデマンド交通を導入することにより、様々な効果が見込まれます。富良野地域では、現状の公共交通形態では住民の移動手段に制約がありますが、AIオンデマンド交通の整備により、対象地域の住民は、自宅から行きたい場所への移動が容易になり、日常生活において多様な活動に参加する機会が増え、生活の質の向上ができます。例えば、買物や医療機関へのアクセスが容易になることで、住民の利便性は高まります。買物の利便性が高まるということは、経済的な効果も見込めます。また、移動しやすくなることにより、住民の交流や社会的つながりを保ち、社会的孤立感も軽減されます。本市では、市街地域であっても、医療施設への距離が遠く、バスでの移動は不便で、通院も大きな負担となることがあります。AIオンデマンド交通の整備により容易に通院できるようになれば、定期的な健康チェックや医療サービスの利用も容易になることで、住民の健康状態の維持や早期の医療介入が促進され、本市が目指す健幸都市の理念の推進にもつながります。また、公共交通網の整備は、公共交通の利用が不便な地区に住んでいる市民に、通勤する手段の選択肢が増え、新たな雇用機会が生まれ、人員が不足している事業所での就労機会が増え、経済効果も期待されます。このような効果がある一方で、財政的な負担増や、運営システム、AIアルゴリズムの技術を使ったプログラムの活用や選択、構築方法など、実施に当たり幾つかの課題も懸念されます。財政負担には、政府の交通インフラの整備や地域の活性化を目指した補助事業などがあり、これらを十分に活用することで、オンデマンド交通の整備に係る財政負担を軽減していくことができます。さらに、オンデマンド交通には、地域の民間事業者や地域の関係者とのパートナーシップが重要だと言われます。この事業を地域交通インフラへの投資と捉えれば、地域のタクシー会社、交通事業者と連携し、共同プログラムを実施することで財政負担を分担することができ、まちづくりの一環として、新しい交通網は新規ビジネスとして、運輸業界との協働の経済活動として発展させることも可能です。また、教育に係る輸送や、地域の福祉の振興、医療、観光、地域経済の活性化につながるような広い分野の施策などを組み合わせることで、さらに、収益性や社会的役割を担う可能性もあります。そして、効果的な運営システムが重要になります。オンデマンド交通の効率的な運営と経費削減のためには、最適なルート設計、運行スケジュール、車両の効率的な配車などを、AIアルゴリズムを活用した運営プロセスにより効率を向上させることを検討しなければなりません。これらをどのように構築していくのか、どんなシステムを利用するのか、その選択が大きな課題でもあり、その選択方法は市民の皆さんにとっては非常に分かりにくくなりやすいと思われます。現在、全国で検討及び実施されているオンデマンド交通と呼ばれる交通の形態には、大きくタクシー型のオンデマンド交通、もしくは指定停留所乗降型のオンデマンド交通の2種類があります。主に、タクシー型のオンデマンド交通の場合、高齢者や障がい者などの交通弱者の移動や生活支援には大きな効果が期待できます。近隣の町村において、タクシー型のオンデマンド交通を採用して、住民の利便性が高まって効果が出ているという結果もありますが、本市の実証運行は、指定停留所乗降型のオンデマンド交通を選択しています。これらのことを踏まえて、本市で計画されているAIオンデマンド交通の実証運行について質問いたします。1点目、1度目の実証実験については、令和4年第2回定例会一般質問で成果や課題について質問があり、御答弁いただいておりますが、ここで、改めて、本市の1回目のAIオンデマンド交通実証実験の検証結果、そして、そのとき及びその後の分析などで出た課題について伺います。2点目、現在進めている2度目の実証実験となるAIオンデマンド交通の実証運行について、さきの臨時会で予算計上され、質疑が行われましたが、再度、概要と現在の進捗、今後のスケジュールをお伺いします。また、1回目の実証実験の課題に対し、どのような対策を取られているのかについてお聞きしたいと思います。3点目、さきに述べましたとおり、近隣の町村においては、タクシー型オンデマンド交通で実績が上がっていますが、本市においては、なぜ指定停留所乗降型オンデマンド交通を採用しているのか、選択した理由及びその経緯についてお伺いします。4点目、運行システムの構築や運行事業者を委託するための事業者を選択する公募型プロポーザルが今月9日に公示されていますが、市民の利益を最優先課題として選択するための委託先の選択方法、選択基準等についてお伺いします。5点目、AIオンデマンド交通の実証運行については、施策に対する市民の期待が大きいと思われますが、実用化されて機能していく中で、今後、市内中心部だけでなく、郊外部に運用を広げていく可能性についての見解をお伺いします。最後に、3件目、外出支援サービス助成の拡充についての1項目め、外出支援サービスのタクシーチケット助成の拡充についてお伺いします。現在、本市では、JRやバスなど公共交通機関を利用することが困難な高齢者等を支援するため、タクシーチケットの助成が行われています。タクシーチケットは、高齢者や外出に制限のある障がい者など多くの市民にとって、これからの安心できる生活を考える上でとても重要な助成です。これにより、買物、そして通院などの機会が確保され、生活の大きな支援となっています。利用者は年々増加傾向にあると伺っていますが、タクシーチケット助成の現状について伺います。現状では、タクシーチケットが居住地域によって300円から4,000円の範囲で年間24枚分配付されていますが、多くの市民からは、現状で日常生活の利便性を確保するには不足しており、現状の枚数及び金額について拡充を望む声が多くあります。タクシーチケットの増額、交付枚数の増加の検討について伺い、1回目の質問といたします。

答弁 市長 北猛俊

-登壇-二宮議員の御質問にお答えいたします。1件目の富良野市における地域公共交通の目指すべき方向性についての2点目でありますが、通告をいただいている内容で御答弁させていただきます。1件目の富良野市における地域公共交通の目指すべき方向性についての1点目、富良野市地域公共交通計画についてでありますが、市民の利用ニーズや住民の感じる不便さにつきまして、令和3年に実施した市内の公共交通に関するアンケート調査の結果では、移動手段として公共交通が選ばれることが少ない状況であります。その要因として、運行頻度や自宅から停留所や駅への距離といった課題もありますが、自家用車の利用が日常生活に定着していることが、移動手段として公共交通が選択されにくい大きな要因となっていると認識しております。本市の公共交通のあるべき姿の考えにつきましては、本市において、持続的な公共交通体系を目指していくためには、各地区の地域特性や条件に応じた施策の検討が必要でありますので、AIオンデマンド交通の実証運行をはじめ、様々な移動支援に関わる車両や運転手など交通資源を有効に活用することで、車を持たない状況となっても目的地への移動が可能となるよう、まちづくりと連動した地域公共交通体系の構築を図ってまいりたいと考えております。施策の実施状況を検証する評価指標が現状値と変化がないことについてでありますが、本市の実態として、人口減少傾向にあり、公共交通利用者数についても減少することが懸念される状況にあります。このため、現在の公共交通サービスの水準を維持するためには、少なくても現在の利用者数を維持することが、現時点での大きな目標となるとの考えから、現状値を継続する指標設定としたものであります。2点目のAIオンデマンド交通の運行についてでありますが、令和3年11月22日から12月21日までの30日間実施したAIオンデマンド交通実証実験の評価につきましては、利用者数111名、30日間の利用者総数は延べ1,426名、1日当たりの平均利用者数は47名であり、利用者アンケートでは、満足、とても満足と回答した方が48.9%、有償運行にした場合でも利用したいと回答した方が38.5%いたところであり、課題につきましては、仮想停留所が分かりづらかった、事前に通知された到着時刻と実際の到着時刻に違いがあったなどと認識しております。次に、本年度、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用して実施するAIオンデマンド交通の概要につきましては、富良野市街地に約50か所程度の乗り降りができる停留所を設置し、会員登録した利用者が電話またはインターネットから予約すると、AIが最適なルートや運行時間を算出し、乗り合いによって目的地までのスムーズな送迎をする実証運行であり、運行時間は平日の9時から12時、13時から16時まで、利用料金は中学生以上の大人は300円、小学生150円、未就学児無料、運行車両はワンボックス車両1台で、道路運送法第21条の許可を得て実施する有償運行であります。次に、現在の進捗状況につきましては、6月8日に富良野市地域公共交通会議を開催し、道路運送法に基づく協議を行い、6月9日に運行システムを選定するための公募型プロポーザルの公示を行ったところであり、今後は7月に運行システムの受託事業者の決定、8月からシステムの構築、10月に利用者向け説明会の開催、11月から無償による実証運行、明年2月から有償による実証運行を予定しております。次に、令和3年度に行った実証実験による課題への対策につきましては、病院や商業施設、公共施設前などの誰もが分かりやすい場所に停留所を設置し、乗車予約は予定日時の1週間前から30分前までに受付することで、配車時間に関するトラブルの改善を図ってまいりたいと考えております。次に、指定停留所間での乗降とした経緯につきましては、交通事業者との協議の中で、運行経路や運行時刻が定まっている路線バスよりも、利用者の予約に応じてきめ細やかな指定停留所間を運行するオンデマンド型交通のほうが、市街地における市民ニーズに応えられる可能性があると判断し、その有効性を検証するために、令和3年度に無償の実証実験を行ったところであります。次に、公募型プロポーザルによる運行システム委託事業者の選定方法につきましては、参加申込みされた事業者から、企画提案書の提出やプレゼンを実施し、市内の交通事業者と市で組織するAIオンデマンド交通運行事業委託プロポーザル審査会において、運行に関する実施体制、工程、実績、提案内容、参考見積りについて審査し、選定する予定であります。次に、今後、AIオンデマンド交通を市街地以外の郊外部に広げていく可能性につきましては、富良野市地域公共交通計画において市街地周辺地区の施策は、市内交通資源の活用と路線バスの有機的な連携の実施と示されていることから、AIオンデマンド交通を含め、どのようなモビリティーが適しているのか検討してまいりたいと考えております。2件目の高齢者の外出支援サービス助成の拡充についてのタクシーチケットの助成の拡充についてでありますが、本事業は、在宅の要援護高齢者の外出を支援するため、バスやJRなどの公共交通機関を利用することが困難な高齢者に対し、タクシーチケットを交付し、料金の一部を助成するものであります。居住地域によりチケット1枚の金額を300円から4,000円までの6区分に設定し、1か月当たり2枚、1年間で最大24枚を交付しております。助成の現状といたしましては、令和4年度において、807名の対象者に合計1万8,122枚、金額ベースで1,295万2,400円分のチケットを交付し、利用枚数は1万3,633枚、利用額は980万1,130円であります。次に、タクシーチケットの増額、交付枚数の増加についてでありますが、次年度に向け、利用状況等を精査した上で、適正な金額、交付枚数について検討してまいります。以上です。

質問 8番 二宮利和

先ほど市長からの答弁でありました公共交通のいまの利用状況、そして、公共交通離れのことについてですけれども、その件について再質問したいと思います。車の利用が中心であり、そして、バス停、駅などの利用が若干不便である理由が、いま、公共交通を離れてほかの交通を使っている、車を使っていることが主な要因というふうにお聞きしましたが、富良野市地域公共交通計画の中で、今回、交通網を利用できる人々のカバー率ですね、公共交通の現状について、公共交通の人口カバー率というのが76%という調査が出ています。いま、7割以上の人がJRやバスを利用できる、そういう環境にある中でも、まだまだ車の普及が中心で公共交通はそんなに利用されていない。そのような状況かと思われますが、この人口カバー率76%というのは、駅から1キロメートル、バス停から300メートルの範囲にある方、住まわれている方々が公共交通を利用できる勢力権の設定というふうになっていますが、一般的に、駅から近いという感覚は徒歩で大体10分ぐらい、500メートルから600メートルぐらいと言われます。1キロとなると徒歩で20分、そのような距離になります。利用可能な住民という基準自体が、市民の感じ方と多少乖離しているように感じます。さらに、富良野の高齢化率が30%を超える中で、これから免許を返納される方、免許がない方が利用すると思った場合、冬の苛酷な条件下、そういうものを加味するとさらにカバー率は低いと思われます。この辺りの認識について、再度、お聞きしたいと思います。

答弁 企画振興課長 小笠原竹伸

二宮議員の再質問にお答えいたします。人口カバー率が70%強ということで、その辺りについての御質問でございます。二宮議員が御指摘のとおり、なかなか、地域全体、市内全体に交通網を張り巡らせということは、現状、できていない状況でございます。そうした中で、今後の地域公共交通を検討していくに当たりましては、それぞれ地域ごとに特性がございますので、住民との意見交換も含め、地域ごとのそれぞれの状況を重ねながら、そこに適した形を形成してまいりたいというふうに考えているところでございます。以上です。

質問 8番 二宮利和

それでは、2点目の富良野市地域公共交通計画の基本目標1の居住地域によらずというところですけれども、計画の中で大きなビジョンと具体的な目標というものを差し示さなければ、どのような整備をされるのか、そして、住民感情として、このままこの地域に住んでよいのか、そのようなことがとても不安ではないかと思います。公共交通として、全ての人のニーズをかなえることは難しいとは思いますが、公共交通計画を通して、おおよそどのような整備をされるのか、もう少し、市民と共有できる具体的な目標のようなものをお示しいただければと思います。

答弁 企画振興課長 小笠原竹伸

二宮議員の再質問にお答えいたします。公共交通の中身について、住民にもっと情報を提供すべきでないかという趣旨の御質問かというふうに思います。計画に網羅しておりますそれぞれの地域の公共交通網の検討に当たりましては、やはり、まちづくりの方向性というところも大きく関わってくるため、そこと連動した形の中で検討を重ねていかなければならないというふうに認識しているところでございます。都市機能の適正誘導というような考え方として、立地適正化計画の中でも示しておりますけれども、歩いて暮らせるまちづくりのため、公共施設の適正配置と必要な都市機能の集約化に向けた誘導等を目指しながら、移動支援の充実や郊外からまちなかへの輸送機能の確保といったこともうたわれているところでございます。それらの具体的な形につきましては、今後、地域からの聞き取りも含め、また、そこにあるリソースの中身、機材、人材というところにも鑑みながら、どういう形を描けるか、既存のコミュニティカーを含め、そうしたシステムも含めて検討していかなければならないというふうにも考えております。それらの形が形成される過程においては、当然、地域の皆様とも意見交換等々を行っていく考えでもございますし、形が見えてきた段階におきましては、必要な情報提供は積極的に行ってまいりたいというふうに考えております。以上です。

質問 8番 二宮利和

富良野市地域公共交通計画では、計画進捗の管理として、毎年のモニタリングを中心としたPDCAサイクルで、目標値を基に実施内容の改善、見直しを行うとなっていますが、その中で、できるだけ具体的な目標を設定したほうが、市民の方にも分かりやすいのではないかと思いますが、お考えはどうでしょう。

答弁 企画振興課長 小笠原竹伸

二宮議員の再質問にお答えいたします。そうした目標設定の中身につきましても、それぞれの交通の中身あるいは地域によって進捗も異なってくるのかなという部分も、どうしても生じてくるのかと思います。その辺りにつきましては、必要に応じてお示ししながら進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。

再質問 8番 二宮利和

3点目の質問についての再質問になりますが、評価指数の数字の考え方については理解できました。1点目でも挙げていますが、人口カバー率が76%という現在、公共交通の利用可能な住民が公共交通を利用すれば利用率が上がるという考え方はよく分かりますが、現状では76%のカバーしかできていない。その中でさらに高齢化が進み、さらに免許の取得率が減っていく、そのような中で利便性の向上が図られるというのは多少疑問が残りますが、その点についてお伺いしたいと思います。

答弁 企画振興課長 小笠原竹伸

二宮議員の再質問にお答えします。交通網のカバーエリアの御質問ですけれども、それぞれのニーズ、あるいは世代に応じて、利用するその手段というものも異なってくる実態もあろうかと思います。自家用車もその一例ではありますけれども、御高齢の方でも、いよいよというときまでは、できる限り自家用車を利用したいという声も少なからず存在するという状況もございますので、こうした公共交通もそうですが、そのほか、福祉分野で、外出支援であるとか高齢者の移動支援、デイサービスをはじめとした介護支援等の利用ということもございます。そうした移動支援策を設けてもございますので、それらの制度の利用実態についても注視しながら、それぞれの地域にどのようなモビリティーが合っているのか、どういった交通網を形成すべきか、今後検討してまいりたいと考えているところでございます。以上です。

再質問 8番 二宮利和

地域公共交通の計画の中にもありますが、スクールバス、通院バス、路線バスの赤字補塡、様々なものを合わせると7,000万円以上の交通に係る予算が使われています。様々な施策を合わせて運用できればもっと利便性の高い交通網をつくれると考えますが、高齢者、子供、公共交通維持、まとめて運用できる交通網の可能性など大胆な対策も必要だと思いますが、見解はいかがでしょうか。

答弁 企画振興課長 小笠原竹伸

二宮議員の再質問にお答えいたします。市内の様々なそうした交通手段を活用すべきではないかという趣旨の御質問かと存じます。それらの交通資源と言っていいのかと思いますが、そうした交通資源の活用法につきましては、各種移動支援制度、それから病院などの送迎など、様々な動きというのが見られるところでございます。そうしたところに投入されているドライバーであるとか車両、そうしたところの連携、共用、あるいは運行時間の融合とか相乗り、そうしたことの実現がどうなのか、それらの交通資源を有効活用することで人員や機材不足の改善といった効果も見られるのかなという考えもよぎりますので、今後、それぞれ関係機関等々と意見交換を重ねながら、その実現の可能性について探ってまいりたいと考えております。以上です。

再質問 8番 二宮利和

続いて、オンデマンド交通について、再質問させていただきます。1回目の実証実験の評価と課題についてというところで、先ほど市長にも様々答弁していただきましたが、1回目の取組はとても評価できるように思いますが、実証実験の結果、利用人数が少ないような印象がありますけれども、見解はいかがですか。

答弁 スマートシティ戦略室長 西野成紀

二宮議員の再質問にお答えいたします。1回目の実証実験における利用者数は111名と答弁させていただきました。これが少ないのではないかというような御質問についてでありますけれども、実質的に、1回目のときに会員登録をされた方は236名おります。このうち、111名が利用したという形になりまして、おおむね会員登録された人の半分以下の状況だったということに鑑み、今後2回目に向けては、こうした反省も踏まえながら、地域に出向きまして、住民説明会などもしっかりとした中で利用促進に向けたアナウンスをしていきたいと考えているところであります。以上でございます。

再質問 8番 二宮利和

その結果ですけれども、例えば、年代別の利用者、それから地域構成など、利用された方の属性については計画時にターゲットとしていた中心層と一致しているかどうか、その認識についてお伺いいたします。

答弁 スマートシティ戦略室長 西野成紀

二宮議員の再質問にお答えします。前回の実証実験におきましてターゲットとされた方にきちんと利用されていたのかというような御質問についてであります。我々は、この実証実験をやったときには、通院ですとか買物などに利用する高齢者、さらには、自家用車に頼ることができない市民ということを一つのターゲットにしていたところであります。111名の利用状況につきましては、女性が73%ほど利用しております。また、70歳以上の高齢者が最も利用されておりまして42%、利用の行き先につきましても、最も多かったのが買物で利用しましたという回答が57.8%、通院で利用されたという方が35.6%との結果でありましたので、おおむね我々が目標としていたターゲットの方の利用があったと認識しているところであります。以上でございます。

再質問 8番 二宮利和

いま、おっしゃっていただいた利用の中心と思われる市民の方々、高齢者、そして移動に困難な方、そういう方が中心になろうと思われますが、市民の声をお聞きすると、そもそも何のことだか分からないとか、知らなかったとか、使い方が分からなかったというところがかなり多く聞かれました。交通弱者というのは、かなりの部分が情報弱者と、かぶる部分もあると思いますが、この辺りの認識、そして対策について、もし何かあればお伺いしたいと思います。

答弁 スマートシティ戦略室長 西野成紀

二宮議員の再々質問にお答えします。前回の実証実験におきまして、このAIオンデマンド交通の使い方が分からなかった、また、そもそも何のことだか分からなかった、さらに、交通弱者である以上、情報弱者でもあるのではないか、こうした御質問についてでありますけれども、前回利用された方々のアンケートの中で、このAIオンデマンド交通をどこで知りましたかといった設問につきましては、広報紙でこの情報を知ったという方が76.9%いたところであり、2番目が知人や家族の紹介が19.2%といったところであります。そうしたことから、今後の新たな実証運行につきましては、まずはしっかりと広報紙等で事業の内容を伝えること、口コミによる広がりも期待しているところであります。あわせまして、今回の実証運行につきましては、住民説明会も開催しながら予約の方法ですとか、乗車の仕方を説明するとともに、その会場に来た方で希望する方にはその場で会員登録を促したり、また、スマートフォンを御持参してきた方には、そのスマートフォンでの予約の方法といった操作説明のデモも行いながら丁寧な住民説明会にしていきたいと考えているとこでございます。以上でございます。

再質問 8番 二宮利和

ぜひ、社会福祉協議会、それから福祉課を含めて、福祉的配慮の必要な方にも説明が行き届くようにしていただければと思います。続いて、2点目ですけれども、実証運行に関してです。これから実証運行されるケースについて、停留所が50か所想定されているということですけれども、乗降できる場所が50か所で、高齢者が多い地域とかであると、歩く距離が長くなってしまったり、場所が分かりにくいなどの課題が出ることが考えられますが、乗降場所の設定など、これから住民中心で決定していくことが希望されると思いますが、その辺りはどのようにお考えか、お伺いいたします。

答弁 スマートシティ戦略室長 西野成紀

二宮議員の再質問にお答えします。今回の実証運行で乗り降りができる乗降場所は、約50か所程度ということを想定しております。前回の反省点を踏まえまして、この乗降場所につきましては、利用頻度が高く、そして、市民の誰もが分かる場所であって、かつ、待っている間の雨や風、雪などをしのげる場所ということで、病院ですとか診療所、スーパーやコンビニエンスストアなどの商業施設、また、駅や市役所、図書館やスポーツセンターなどの公共施設ということで、おおむね50か所程度を想定しております。しかし、これらの施設につきましては、比較的、駅の西側にあるという部分で、郊外の住宅地におきましては、コミュニティセンターなどの地域会館が乗降場所となるために、停留所まで長くなるのではないかというふうに感じる方もいるのではないかと感じております。我々は、停留所を設置するときにも、おおむね停留所を中心に半径300メートルを一つの基準としながら停留所の位置も考えているところであります。なぜなら、この300メートルという数字は、国土交通省のある調査によれば、無理なく休まずに歩ける距離というようなことで、アンケートの中で、300メートルまでは大丈夫と考える65歳以上の高齢者が約9割と、75歳以上に至っては8割という結果を踏まえまして、一つの基準として半径300メートルとしているところであります。ただ、郊外部につきましては、比較的遠いと感じるような地域も考えられますので、地域住民の皆さんが納得できる、または合意できるような場所につきましては、停留所の追加についても今後検討していきたいというふうに考えておりますので、50か所程度という言葉を使っているところであります。そのことによりまして、地域住民自らが選んだ停留場所であるからこそ、地域住民の皆さんに御利用いただけるのではないかと考えているところであります。以上でございます。

再質問 8番 二宮利和

次に、指定停留所乗降型のオンデマンド交通を選択している経緯について御答弁いただきました。指定停留所乗降型ということで、バスよりも少し機敏性があって使いやすいものということで整備していくというお話をいただきました。それであれば、既存のバス路線とすみ分けが難しくなると思いますが、オンデマンド交通を、バス会社にも参画してもらって、その中で既存のバス路線との置き換えをすることによって、予算の有効活用も含め、皆さんの利便性も向上するのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 スマートシティ戦略室長 西野成紀

二宮議員の再質問にお答えいたします。既存の路線バスとの置き換えによってさらに利便性が向上するのではないかというような御質問についてであります。現在のAIオンデマンド交通の運行につきましては、交通事業者であるふらのバスとも何度となく協議してきたところであります。そうした中で、路線バスは運行経路、運行時刻が定まっている、いわゆる定時定路線の運行であれば利用者のニーズにもう少し応える必要があるということで、今回のこのような新しい交通サービスとしたわけであります。現在の既存の路線バスの在り方につきましては、富良野市地域公共交通計画におきまして、路線バスの運行経路の効率化による路線バスの見直しですとか、運行路線の抜本的な再編による公共交通網の構築といったものが計画の中に施策として盛り込まれておりますので、今後、関係者の協議を含め、こういった見直しが行われるものと認識しているところでございます。以上でございます。

再質問 8番 二宮利和

次の再質問です。公募型プロポーザルで、いま公募している途中でありますが、どうしても、AIオンデマンドのAI技術というのは、外から評価しにくいものであったり、専門性がすごく高いものであったりとかということで、市民には選択するプロセスというのが特に分かりにくくなると思います。その中で、どのような形で選択しているのか、もしくは、いま、様々なAIアルゴリズムを使ったベンチャー企業などが公共交通のシステムを担うというケースがいっぱいあります。どのようなアプローチをして、どのような選択をしているのか、市民の方にももう少し分かりやすい形で公開できる方法、もしくは、情報を出したりすることができる方法はないのかということについてお伺いしたいと思います。

答弁 スマートシティ戦略室長 西野成紀

二宮議員の再質問にお答えします。AI運行システムの事業者選定につきまして、公募型プロポーザルの事業者選定のプロセス、さらには、どのようなアプローチをしていくのかということであります。まず、どのようにして受託事業者を決定するのかということでありますけれども、これにつきましては、審査会を開催いたします。その審査会は、行政のみならず、交通事業者も入った審査会として行うわけでありまして、その審査会におきまして、運行に関する実施体制、工程、実績、さらには提案内容、参考見積り、こういったものを照らし合わせましてそれぞれ評価して選定するところであります。また、どのようなアプローチをしていくのかということでありますけれども、この公募型プロポーザルにつきましては、地方自治法に基づく競争入札に適さない業務でありまして、価格だけではなくて、企画力ですとか技術力、職務遂行能力、こういったものも踏まえまして選定する方式でありまして、公募の方法につきましては市のホームページで行うことが通常でありまして、このホームページに公示文、実施要綱、仕様書、各種様式、こういうことを掲載してアプローチしているというような形になっているところであります。以上でございます。

再質問 8番 二宮利和

最後に、今回のAIオンデマンド交通の実証運行について、今後、市内以外の地域に広げていく可能性について、再度、お伺いしたいと思います。郊外を含めた市内では、ドア・ツー・ドアという形が現実的な形になろうかとは思いますが、先ほどお話に出ていましたコミュニティカーや様々な交通インフラを使って、ハブをつくったり、いまのバス路線との連携を考えることによってオンデマンドの仕組みというのはもっと広がっていくと思われます。そして、赤字の補塡をしている3,000万円も含めて、今後、この新しい交通形態が、市全域、市の中心部以外のところでも広がっていくのかどうか、もう一度、お伺いいたしたいと思います。

答弁 スマートシティ戦略室長 西野成紀

二宮議員の再質問にお答えいたします。今回の実証運行につきましては、富良野市地域公共交通計画に基づきまして、市街地地区の施策の方向性といたしまして、市民の細かなニーズへの対応を目的とし、人口密集地域に適したモビリティーの検討、こういうことが示されたことから、その具現化の取組といたしまして、市街地に限定したAIオンデマンド交通の運行を行うものであります。まずは、この新しい交通サービスにつきまして、市民の足として認知され、そして、定着することがとても大切なポイントでありまして、今後、利用実績が増え続け、さらに、車両を増やさなければならない、増車しなければいけない、そういったことも必要になり、併せて路線バスとの調整が整っていくのであれば、今後、こうした事業を郊外部に広げていく可能性もあるのではないかと認識しているところであります。以上でございます。

出典:富良野市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月20日 議事録 PDF(23ページ) 間違いを知らせる