みんなの議会

富良野市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月17日

(1)「新北海道スタイル」導入下における、芸術・文化の推進について/(2)文化的創造性、国際性に特化した地域おこし協力隊員の増員について

2020年6月17日、富良野市議会の一般質問で、家入茂議員が「「新北海道スタイル」導入下における、芸術・文化の推進について」「文化的創造性、国際性に特化した地域おこし協力隊員の増員について」について質問し、市長 北猛俊、市民生活部長 山下俊明が答弁しました。

質問者
家入茂 議員
答弁者
市長 北猛俊、市民生活部長 山下俊明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 家入茂

-登壇-それでは、さきの通告に基づき、新北海道スタイル導入下における芸術・文化の推進及び人材確保による地域おこし協力隊の増員について、1、富良野演劇工場による文化の創造、発信について、今後、イベントの自粛、入館者の減少に伴う貸し館収入の落ち込みが予測される中、従来型の舞台で観劇する方法に加え、まずは、演劇工場を舞台とした紹介動画の制作、配信を行い、演劇のまち富良野の魅力の発信による利用機会の周知と拡大を図る、ひいては、貸し館・入館料収入に結びつけていくことも視野に入れるべきと考えるが。2、人材確保による環境づくりの推進について、地域産業との連携による文化的創造性、国際性に特化した地域おこし協力隊員のさらなる増員を図ってみてはどうか。以上、2件について質問いたします。1件目は、まずは、富良野演劇工場を舞台とした紹介動画の制作、配信を行い、演劇のまち富良野の魅力の発信による利用機会の周知と拡大を図る、ひいては、貸し館・入館料収入に結びつけていくことも視野に入れるべきと考えるが、その見解について伺います。現在、新型コロナウイルス感染者数が世界中で800万人を超え、感染終息の見込みがいまだ見えない中、本市の基幹産業でもある宿泊、飲食を含む観光産業は本年2月より非常に大きな打撃を受けており、宿泊業においては3月、4月の売り上げは90%以上の減少となっています。観光庁によりますと、政府が緊急事態宣言を発出した4月のインバウンド客数は2,900人、前年同月比99.9%の激減との推計を発表、国連世界観光機関は、旅行制限の動きを12月上旬までとした場合、本年のインバウンド客数は前年から78%減となり、損失額は129兆円に上ると推計されています。新千歳空港の旅客数も激減し、国内線の4月の旅客数は、前年同月比87.5%減の17万8,259人、国際線は、昨年、中国を中心に1,866便が発着し、27万2,700人余りが利用していたにもかかわらず、単月ゼロ人と、いままでとは全く次元が違う世界に突入したと考えられます。海外旅行の需要が回復し始めるのは2021年との見方を示す専門家も多く、世界は前例のない経済危機に直面し、雇用が危機にさらされていると警鐘を鳴らしています。一方、ライブ、エンターテイメント業界への影響も大きく、5月末時点での中止や延期になった演劇、音楽コンサート、スポーツなどのイベントによる損失は3,300億円と試算され、年間市場規模の4割近くに相当する額に匹敵すると言われています。本市においても、富良野演劇工場における演劇、イベントも例外なく全て中止となり、市民が広く文化に触れる機会を失うこととなりました。富良野演劇工場とは、2000年10月にオープンした全国初の公設民営劇場であり、本市は、2004年より、指定管理者制度によりふらの演劇工房に劇場の管理、運営を委託しています。市民のための劇場であり、演劇文化を子供たちにも伝えたいという理念のもと、作家倉本聰氏を初め、プロの照明家や音響家などが参加し、つくる人と使う人の使い勝手のよさが考えられた、収容人員302名のすぐれた小劇場となっています。2003年からは、富良野市開庁100年を機に、子供たちへ引き継ぐ事業としてふらの演劇祭を実行し、市内の小・中学校の子供たちと先生で脚本を考え、富良野GROUPが演技指導を行い、一つの作品をつくり上げ、発表しています。2014年には、富良野高校に演劇を学ぶ授業の表現科が設立され、2018年には緑峰高校に演劇部が発足、富良野高校でも演劇同好会ができるなど、年数をかけて培ってきた演劇文化の育みが徐々に広がってきています。富良野高校にある演劇同好会は、本年、「へその町から」で全国大会出場をかち取るという快挙をなし遂げました。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で、7月に高知で開かれる予定だった大会は中止となり、そのかわりに、全国高等学校文化連盟の要請により、富良野演劇工場で撮影した動画をオンラインにて発表する機会が与えられる運びとなりました。へそのまちで育まれたへそ文化は、1972年、富良野市初代市長高松氏が市の特定地域を文化村と称して文化人、芸術家に提供したことに端を発し、文化は身近にあるものとして、地域伝統文化、各種文化教室を初め、現在はへそ踊り文化、演劇文化のまちづくりにまで発展、地域全体で演劇によるまちづくりに取り組んでいることと、文化芸術と産業経済との創造性に富んだ都市であることが評価され、本市は、2015年、文化芸術創造都市として文化庁長官表彰を受けています。今後は、新北海道スタイル導入下における感染予防と社会経済活動を両立させるという難しい局面のもと、収容人員半減による公演を行っていくこととなります。状況によっては公演の自粛も想定され、一層、入館者の減少による貸し館・入館料収入の落ち込みと文化を提供する機会の喪失が予測されます。その対策を講じるため、まずは、演劇工場を舞台とした紹介動画の制作、配信を行い、演劇のまち富良野の魅力の発信による利用機会の周知と拡大を図り、ひいては、貸し館・入館料収入に結びつけていくことを視野に入れるべきと考えます。2件目に、地域産業との連携による文化的創造性、国際性に特化した地域おこし協力隊員のさらなる増員について伺います。地域おこし協力隊は、都会を離れて暮らしたい、地域社会に貢献したい、人とのつながりを大切にして生きたい、自然と共存して住みたいなど、都市に住む人たちが、豊かな自然環境や文化などに恵まれ地方に住み、自身の才能、能力を生かした活動や理想とする暮らし、生きがいを発見しています。また、いままで行政ができなかった柔軟な発想による地域おこし策を提案、実行することにより、地域の活性化を目指すという国の特別交付税措置が講じられている制度です。2009年度に始まった本制度は、当初、わずか89名からスタートし、2018年度には全国で1,061自治体、隊員数5,530人の規模にまでふえ、1位の北海道は679名、本市においては2名の協力隊員が現在活躍されており、市内ラジオふらのと東山地域にそれぞれ1名が配属されております。この制度は、地域の特性を生かした活動を行いながら、その地域への定住、定着を図る目的もあり、任期終了後、約6割の方が同じ地域に定住し、そのうち約3割が起業、うち約6割が就業、就農となっています。国は、協力隊任期終了後の起業支援の制度も設けており、最近では、地方の人口減少により生じた空き店舗や空き家をリノベーションし、起業を行う隊員もふえ、古民家カフェ、パン屋、農家民宿、ゲストハウス、まちづくり支援の開業を行う例も多くなってきています。文化的創造性とは、東大演習林が持つ森林文化をまちづくりに生かす創造性と可能性や、富良野演劇工場による演劇を通した文化・芸術の創造性を地域振興、観光、産業振興に生かしている演劇のまち富良野の取り組みであると思います。演劇工場においては、新型コロナウイルス感染症の終息がいまだ見えない中、公演の中止、今後の開催自体も危ぶまれ、文化・芸術の収縮傾向のおそれがある中、演劇を通したまちづくりの振興を維持し、文化の明かりをともし続け、環境づくりの推進を担うためにも、地域おこし協力隊員の増員派遣を図るべきと考えます。以上、1回目の質問といたします。

答弁 市長 北猛俊

-登壇-家入議員の御質問にお答えします。1件目の新北海道スタイル導入下における芸術・文化の推進についての富良野演劇工場による今後の文化の創造、発信についてでありますが、新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除後も、新たな生活様式に基づく感染防止対策の徹底が求められており、イベント等の開催に当たっては、段階的に開催制限が緩和されていくものの、屋内イベントは収容率50%での開催とされています。富良野演劇工場においても、入館者を制限した中で公演等を実施しなくてはならず、入館者数が減少し、収益の減少が予想されます。今後は、従来型の運営から、新北海道スタイルに沿った新たな方法による運営が求められるため、御提言をいただきました演劇工場の動画を制作し、演劇のまち富良野の魅力を発信するなど、演劇工場を指定管理するNPO法人ふらの演劇工房と連携をとりながら新たな取り組みを進めてまいります。2件目の文化的創造性、国際性に特化した地域おこし協力隊員の増員についての人材確保による地域環境づくりの推進についてでありますが、地域おこし協力隊は、地域創生の取り組みとして人口減少が進行している地域が、大都市圏など地域外の人材を受け入れ、地域協力活動を行うことから、地域力の維持、発展を図り、将来的に定住、定着していただくことを目的として進められています。現在、本市では、東山地域に1名とラジオふらのに1名の2名が活動しています。地域おこし協力隊は、最長3年間の活動となることから、地域課題などの具体的な目的、活動内容を設定する必要があります。このことから、文化的創造性、国際性に特化した人材の確保については、富良野演劇工場や文化団体協議会等の文化振興に参画、携わる方たちと連携しながら、地域環境づくりに努めていきたいと考えております。以上です。

再質問 4番 家入茂

それでは、順次、再質問させていただきます。まず、第1点目に、富良野演劇工場を舞台とした紹介動画の制作、配信を行ったらどうかということですけれども、先ほどの市長の答弁からいきますと、動画を制作、配信していくということでした。先日、私は演劇工場のほうに行ってきまして、ちょっとお話を聞いてきたのです。そうしますと、動画の制作、配信については非常に前向きに考えていくということをおっしゃっていました。多分、演劇工場のスタッフの方は技術面ですばらしいものを持っておりますので、いいものができ上がると思っております。ただ、富良野市としては、富良野市としては演劇のまち富良野ということをうたっておりますから、その動画に盛り込むための市の背景といいますか、そういったものを考えながら動画をつくると思いますので、その辺で富良野市としては演劇のまち富良野としてどのように動画に盛り込んでいくのか、考えがありましたらお答えください。

答弁 市民生活部長 山下俊明(市民生活部長は2024年3月まで)

家入議員の質問にお答えさせていただきます。いまお話にあったとおり、市のほうとしましても、この間、演劇工場のほうと協議をしておりまして、演劇工場のほうからは、動画の制作等について取り組んでいきたいというふうに聞いております。また、そこの部分につきましては、いま協議を始めたばかりでございますので、家入議員の御意見等も取り入れながら、今後、協議のほうに生かしていきたいなというふうに考えております。以上でございます。

再質問 4番 家入茂

意見等を取り入れるということですけれども、具体的にどういったものを取り入れるかということになります。本市は、2015年、平成27年に文化庁長官表彰を受けておりまして、文化芸術創造都市として表彰を受けているのですね。これは、文化芸術と産業経済の創造性に富んだ都市、こういうふうにうたわれております。ですから、文化芸術創造都市というその背景を動画のほうに私は入れたほうがいいのではないかなと思いますけれども、その辺をちょっとお聞かせください。

答弁 市民生活部長 山下俊明(市民生活部長は2024年3月まで)

家入議員の再々質問にお答えいたします。そういったことも含めて、どういう形で取り入れるかとか、どういうふうなものをつくっていくのかということを総体の中で話をしていきたいと思いますので、こういった方法も提言、意見をいただいているとか、そういったことも参考にしながら話をしていきたいということでございます。

再質問 4番 家入茂

わかりました。今後、いろいろと協議しながらということで私は理解しました。次に、現在、文化庁が、新型コロナウイルス感染症に伴う文化芸術に関する支援ということで、最先端技術鑑賞モデル構築事業というものをうたっているわけです。こういったものを活用しながら動画の制作を行ってみたらどうかと私は思っているのですけれども、その辺はどうでしょうか。

答弁 市民生活部長 山下俊明(市民生活部長は2024年3月まで)

いまのお話は文化庁の補助の絡みだと思うのですが、ことしの初めから演劇工場のほうと協議を進めている中で、当然、補助事業についても参考にということで検討してきたわけですけれども、きょう現在ではちょっと押さえておりませんけれども、先月でいけば、その補助事業についても一旦保留というような知らせも出ておりましたので、その再開の時期ですとか、そういった情報は逐次入れながら、先ほど申しました協議の中で詰めていきたいというふうに考えております。

再質問 4番 家入茂

わかりました。文化庁のほうもいまはとまっている状態ですので、これからの協議の中で、ぜひ、演劇工場とも検討しましてすばらしいものをつくっていただきたいなと私は思っております。もう一つ、今度は別の質問ですけれども、たしか、昨年の11月27日だったと思うのですけれども、市の教育委員会主催のもとで第13回富良野市子ども未来づくりフォーラムが開催されておりまして、私もちょっと見に行ってきたのです。そうしますと、市内の小学校8校が、富良野の未来についてどういうことをやったらまちづくりとして生かせるかということですばらしい発表をしておりました。その中で、たしか、布部小学校の10名ぐらいの児童が、世界の人に演劇工場を知ってもらいたいということで、英語の動画をつくって発表しておりました。これは、すばらしいことだなと思いました。なぜその児童たちが英語の動画をつくろうと思ったのかといいますと、市内のほうに行きまして、インバウンド、外国人観光客の方に、演劇工場を知っていますかと英語で質問をしたらしいのです。そうしましたら、知っている方は全くいなかった。それで、本当にすばらしい演劇工場ですから、海外の方にぜひ知ってもらいたいなということでつくったと、そういうすばらしいアイデアがありました。ですから、動画をつくるということですから、その子供たちのアイデアをぜひ市の施策に取り入れて英語の動画もつくってみたらどうかと思うのです。これからの協議の中で考えていかれると思いますけれども、現時点でどのように考えているか、その辺をお聞かせください。

答弁 市民生活部長 山下俊明(市民生活部長は2024年3月まで)

家入議員の質問にお答えいたします。参考意見ということでいろいろ御提言をいただいたものというふうに感じておりますし、当然、昨年の子ども未来づくりフォーラムにつきましては市の職員も見ております。また、そういった大きいところではなくても、文化会館のほうで文化活動をされている方々からも日常からいろいろな御意見をいただいております。そういったものをノウハウとして職員で持ち寄った上で協議をしていきたいというふうに考えておりますので、取り入れられるものについては取り入れて考えていきたいと思いますし、今後もいろいろな御意見、御提言を日ごろからいただければありがたいなというふうに考えております。以上でございます。

再質問 4番 家入茂

演劇工場については理解しました。次に移りたいと思います。2番目の地域おこし協力隊員の増員を図ってみてはということですけれども、そもそも地域おこし協力隊というのは、その地域に根差してまちづくりとかそういったものの担い手となっていくという目的もあります。文化芸術創造都市ということで富良野市においては、文化庁長官表彰も受けておりますので、私は、地域おこし協力隊の受け皿としては演劇工場が非常にいいのではないかなと思っております。先ほどの御答弁によりますと、これから文化団体などと協議をしながら進めていくということでしたけれども、その辺はどうでしょうか、演劇工場について考えているのかどうか、ちょっとお聞かせください。

答弁 市民生活部長 山下俊明(市民生活部長は2024年3月まで)

先ほどの地域おこし協力隊の話でございますけれども、御質問の趣旨に対するこちらからの答弁ですけれども、あくまでも地域おこし協力隊という特定の人ではなくて、要は、地域に根差して文化ですとか、そういうものも含めて地域環境づくりを進めていくための一つの案として、地域おこし協力隊がいいのではないかという質問として捉えたわけであります。先ほどの答弁で申しましたのは、演劇工場を例にいたしますと、富良野市は文化庁の表彰も受けたわけですけれども、この表彰を受けたときにも、先ほど家入議員が御質問の冒頭で述べられていましたけれども、多くの市民が参加をして年数をかけて培ってきた努力というものが成果となって文化庁表彰になったというふうに考えております。そういった点でいきますと、いままでの市民参加ですとか、小学校、中学校も演劇工場にかかわってきたり、ワークショップなど、道内を含めたいろいろな演劇工場の活動が幅広く人材をつくってきているというふうに考えております。そういった方たちの中でも地域環境づくりというのができていくのではないかなというふうに考えておりますので、地域おこし協力隊も一つの方法ではあるかと思いますけれども、それも含めて富良野にはかかわった多くの人材がいるというふうに考えておりますので、そういう連携をして進めていきたいというふうに答えさせていただいております。以上でございます。

再質問 4番 家入茂

選択肢の一つとして地域おこし協力隊員を活用していくということになろうかと思いますけれども、富良野市と文化団体との中で協議をしていくことも非常に重要だと私は思っております。そのほかに、いま現在、地域おこし協力隊員の方が市のほうにいらっしゃいますので、聞き取りをしまして、増員してみたらどうですかというような話も聞く必要があるのではないかと思うのです。私、この間、地域おこし協力隊員の方と話す機会がありまして、現在は2名ですので、話せる方がもうちょっといたらいいなという意見を聞きましたので、文化団体と市ということだけではなくて、実際にいる協力隊員の方にちょっと聞いてみるということはどうでしょうか。

答弁 市民生活部長 山下俊明(市民生活部長は2024年3月まで)

家入議員の質問にお答えしたいと思います。地域おこし協力隊ですけれども、冒頭の答弁にもございましたように、最長3年間の活動ということと、地域課題など具体的な目的や活動内容をあらかじめ設定しておく必要があるということで、現在、市民生活部所管でいきますと東山地域にも来ていただいております。先ほど、いまいる2名の地域おこし協力隊員にいろいろな聞き取りをという話もございましたが、当然、日ごろの業務の中で、東山の地域おこし協力隊員の方やラジオふらの方も含めて、それぞれの担当部署の職員と常日ごろ協議というか、コミュニケーションはとれているというふうに感じているところであります。今回の文化的創造性、国際性に特化した地域おこし協力隊員の増員ということでございましたので、そこの部分については地域おこし協力隊というのも考える中の一つではあると思いますけれども、富良野に住んでいる方や富良野を卒業していった子供たちも含めて、富良野には、文化的創造性や国際性に精通して、地域の環境づくりのために働いていただくですとかアイデアを出していただくという人材は数多くいるものというふうに考えておりますので、そういう方たちの協力ですとか御意見を聞きながら進めていきたいというふうに答えたわけでございます。以上でございます。

出典:富良野市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月17日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる