富良野市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日
(1)観光政策について/(2)自治体経営について
2019年12月10日、富良野市議会の一般質問で、佐藤秀靖議員が「観光政策について」「自治体経営について」について質問し、市長 北猛俊、経済部長 後藤正紀、保健福祉部長 若杉勝博、総務部長 稲葉武則が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤秀靖 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊、経済部長 後藤正紀、保健福祉部長 若杉勝博、総務部長 稲葉武則
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 佐藤秀靖
-登壇-通告に従い、2件質問してまいります。1件目、観光政策についての1点目は、観光関連数値データの把握、分析と観光戦略について伺います。本市においては、観光産業の基礎的・定量的・客観的数値データの把握をするために、富良野市観光経済調査として平成12年、18年、25年と行い、昨年の平成30年に4回目の調査を実施して基礎データを蓄積しているところであります。この富良野市観光経済調査の数値的データをもとに、観光関連数値データの把握、分析と観光戦略について4点質問いたします。1点目に、昨年行った観光経済調査と平成25年に行った調査との各種数値データの比較、分析について、所感を伺います。2点目に、観光経済調査の分析結果をいかにしてFURANOVISION 2030につなげるか、伺います。3点目に、FURANO VISION 2030を実現するための実施計画、アクションプランの策定はいつになるのか、伺います。4点目に、マーケティングシステム構築委託事業が継続中と認識しておりますが、デジタルマーケティング事業の進捗状況について伺います。次に、観光政策の2点目は、外国人観光客のマナー違反への対応について伺います。12月に入り、本格的なスキーシーズンとなり、日に日に外国人観光客を含むスキー客がふえてまいりました。スキーシーズンのマナー違反の特徴として、路上スキーがあります。外国人スキーヤーだけの問題ではないとは思いますが、グリーンシーズンと共通して挙げられるマナー違反は、ごみのポイ捨てや飲酒、深夜での花火や喧騒などが挙げられます。これは、宿泊施設やゲレンデが近い北の峰地区で顕著な問題となっておりますが、これらのマナー違反、トラブルについてどのように対策をとってきたのか、また、年々増加する苦情にことしの新たな対策があるのかどうか、伺います。次に、外国人観光客とのトラブルを抑制するためのマナー条例の制定の検討を提案いたします。現在、本市では、富良野市まちをきれいにする条例があり、市の責務、事業者の責務、市民の責務が明記されております。条例では、市民等の責務として、「市民等は、屋外で自ら生じさせたごみを持ち帰り、又は適正に処理する等みだりにごみを捨ててはならない。」及び「何人も、ごみをみだりに捨ててはならない。」等が記されております。しかしながら、この条例は、ごみ処理について規定した、まちをきれいに保つための条例で、路上スキーや飲酒によるトラブル、深夜の花火や喧騒については触れられていないため、トラブル防止の実効性は限定的であります。私が所属するふらの令和の会では、先月、道外都市事例調査を行い、長野県白馬村を視察してまいりました。白馬村では、本市同様、基幹産業が観光ということで、近年、外国人観光客が増加しています。本市同様の問題を抱えております。そこで、外国人観光客と良好な関係を構築するため、試行錯誤の結果、マナー条例を制定し、禁止事項を明文化することで、マナー違反が一定程度解消されたというお話を伺いました。本市においても、生活マナーを向上させ、モラルを守り、市民と共生するための条例制定を検討する必要があると考えますが、見解を伺います。観光政策の3点目は、宿泊税について、現在検討中の宿泊税導入に向けた進捗状況と北海道との二重課税問題などの調整、すり合わせの状況についてお聞かせください。2件目は、自治体経営について伺います。1点目に、健幸都市ふらのの実現について。健幸は、病気ではなく元気な様子をあらわす健康と幸せを合わせて「健幸」と読む造語で、平成21年に、健幸とは、個々人が健康(病気ではないさま)かつ生きがいを持ち安心安全で豊かな生活を営むことのできることと定義づけし、健幸をこれからのまちづくりの基本に据えた政策を連携しながら実行し、新しい都市モデル、SmartWellness Cityを目指すとしたSmart Wellness City首長研究会が発足しました。北市長は、昨年の市長選挙の際に、この健幸都市という言葉を使い、「すべての市民が健康で幸せ感じる健幸都市富良野をめざして」をスローガンに市長に当選されました。市長が目指す健幸都市富良野の実現に向けた具体的な政策、考え方についてお聞きいたします。次に、Smart Wellness City首長研究会(以下、SWC首長研究会)への加盟について。SWC首長研究会は、平成21年に設立され、発足当時は7県9市でしたが、ことし11月20日時点では、41都道府県99自治体が加盟する自治体経営という観点では注目される研究会であり、健幸都市という考え方は、人口減少・超高齢社会の現代において、時代の要請であります。私は、平成28年2月に旧ふらの未来の会の会派視察で静岡県三島市のスマートウエルネスみしま事業を視察し、平成28年第3回定例会一般質問において、SWC首長研究会の取り組みを紹介しました。その後、平成29年第4回定例会において、市民福祉委員会でSWC首長研究会に加盟する栗山町の視察報告をし、そして、今回のふらの令和の会の道外視察事例調査では、SWC首長研究会発足当時から会長を務める新潟県見附市長の自治体経営に基づくスマートウエルネスみつけ事業を視察し、都市経営における健幸都市という考え方について、議員間及び議会内での認識の共有を図ってきたところであります。SWC首長研究会は、単に健康増進施策を研究するものではなく、健康をキーワードに自治体経営的観点から自治体首長みずから研究会に出席し、他自治体の取り組みなどの報告を受け、研究を進め、みずからの自治体経営の参考にするものですので、SWC首長研究会への加盟は非常に有用なものと考えますが、見解を伺います。続いて、都市宣言について伺います。私は、平成28年第3回定例会で、健康増進施策の一環として、健康のまちづくりの都市宣言を行ってはどうかと提案いたしました。今回の都市宣言の提案は、単なる健康増進施策ではなく、将来的な富良野のまちづくりの方向性を示すための提案であり、自治体経営的な観点から、仮称、健幸(健康で幸せ)のまちづくり宣言を行い、次期総合計画に盛り込み、市内外にまちづくりの方向性をアピールしてはどうかという提案です。今回視察した新潟県見附市では、健康増進計画から、狭い意味での健康からまちづくり全体の健幸づくり推進計画へと進化させ、さらに、総合計画の目指すべき都市の将来像として、「スマートウエルネスシティみつけ~住んでいるだけで健やかに幸せになれるまち」へと昇華させました。都市宣言という手法で将来的な富良野のまちづくりの方向性を示す提案についての見解を伺います。次に、自治体経営の2点目は、次期総合計画策定について伺います。現在、次期総合計画策定に当たり、庁内ワーキンググループでの検討や市民意識調査、市民ワークショップなどを開催し、基礎的データの収集をしている時期であると伺っております。10月に開催しました市民意見の聴取の新しい手法として行った100人ワークショップは盛況で、参加者からは、参加してよかったなどの好意的意見が聞かれているところであります。このワークショップで得られた知見や手応えをどのように捉え、さらに意見聴取の深化をどのように進めるか、伺います。また、国が進めるSociety 5.0を見据えたICTの活用を総合計画でどのように位置づけるか、見解を伺います。そして、総合計画にSDGsをどのように盛り込むのか、現在の検討状況についてお聞かせください。最後に、自治体経営の3点目は、立地適正化計画について伺います。立地適正化計画は、都市再生特別措置法改正により、人口減少時代において都市形成の拡散を抑制するために導入され、市町村が策定する都市計画マスタープランの一部と解されるものです。立地適正化計画には、都市計画と密接に関係しながらも制度上では結びついていなかった公共交通計画等が盛り込まれていることが特徴であり、都市計画区域を対象とするものであります。本市においても、人口減少に歯どめがかからず、高齢化が進行し、高齢者の免許返納などが進み、高齢者の外出などの足の確保が喫緊の課題であると考えております。立地適正化計画とあわせて、市街地における現在の路線バスの運行方法や利用状況の分析、再編の検討及び都市計画区域内をくまなく巡回するコミュニティバスの導入など、公共交通体系の見直し、再編が必要と考えますが、見解を伺いまして、1回目の質問といたします。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-佐藤議員の御質問にお答えします。1件目の観光政策についての1点目、観光関連数値データの把握、分析と観光戦略についてでありますが、平成30年度に実施した観光経済調査の結果と5年前の結果を比較すると、年間観光総消費額は34億円増の274億円、観光関連産業の原材料等調達による効果が6億円増の123億円となっており、これらを合計した観光経済波及効果は、36億円増の465億円となっております。市内消費人口の減少に伴う経済規模が縮小する中、観光経済効果が増加したことは、基幹産業の一つである観光が市内経済を支える構図がさらに強くなったものと認識しております。一方、観光関連産業と観光関連産業の原材料調達先で発生する所得による経済波及効果の合算額は、4億円減の68億円となっており、これは市外からの労働力調達が増加していることが主な要因であり、経済波及効果を市内で増加させるためには、働き手を市内で確保することが重要であることが明らかとなりました。次に、分析結果をいかにFURANO VISION 2030の推進につなげるかでありますが、戦略の五つの柱の中で住民生活の質を高める環境づくりを掲げており、市民が観光振興による経済効果を正しく理解し、それぞれのネットワークで情報を発信するなど、旅行者をおもてなしの心を持って迎えることが重要であります。しかし、観光による経済効果が高まっても、それが住民生活を低下させるものであれば、市民の旅行者に対するホスピタリティーの低下が懸念されますので、現状を把握するために、今回初めて観光に関する住民意識調査を実施したところであります。調査の結果、観光客が増加していることや富良野市の地名度が向上していることについては、8割以上が好ましい、誇らしいとの回答でありましたが、観光客のごみのポイ捨てや農地への侵入といった課題も挙げられておりますので、今後も、観光振興と市民生活の質を高める環境づくりのバランスをとりながらまちづくりを進める必要があると考えております。次に、FURANO VISION 2030を実現するための実施計画の策定についてでありますが、ビジョンの推進に向け、各種事業を推進するには、持続的財源の確保が必要であり、現在検討を進めている宿泊税の導入のめどが立った段階で実施計画の検討を開始することとしておりましたが、宿泊税の導入については、今後、調整に時間を要することから、早急に実施計画の検討に着手してまいります。次に、マーケティングシステム委託事業の進捗状況でありますが、今年度は、デジタルマーケティングの推進に向けた人材育成事業、動画等の周知拡散を行う事業、中国で11億人が利用するデジタルサービス、ウィーチャットを活用して、情報発信、決済など、スマートフォンでさまざまなサービスが受けられる環境づくりに着手しており、短期的には中国からの誘客を狙いとしておりますが、中長期的には、デジタル社会が進展する中、本市がその早い動きに即応し、関係人口となり得る人々の誘致を図ってまいります。次に、2点目の外国人観光客のマナー違反への対応についてでありますが、本年、宿泊施設が多い北の峰地区の地域懇談会等において、外国人による不動産取得に対する不安や、路上スキー、私有地への侵入など外国人観光客とのトラブルを懸念する意見が上げられたことから、10月に北の峰地区の各町内会との意見交換会を開催し、外国人との共生に関し、協議を始めたところであります。次に、マナー条例の検討についてでありますが、本市では、平成13年に、美しい快適な生活環境の保全及び良好な都市環境の形成に資することを目的に富良野市まちをきれいにする条例を制定し、市の責務、観光客を含めた市民等の責務を明文化しておりますので、現行の条例に基づき、生活環境の保全などの啓発に努めてまいります。次に、3点目の宿泊税についてでありますが、本年7月に観光振興財源検討有識者会議を設置し、宿泊税の使途として、今後ますます激化する地域間競争に打ち勝つための富良野市の魅力づくりやオフシーズン対策、また、国際観光地としての受け入れ環境の整備や観光推進組織・人材の強化などとすること、そして、税の負担については、本市を訪れる観光客にも一定の負担をいただく必要があることを確認してきております。現在、宿泊税の制度内容の検討にも着手しておりますが、北海道も道内全域を対象に(仮称)観光振興税と称する宿泊税を検討しており、二重課税に関する調整が必要であることから、道との調整がある程度整った段階で、課題を整理し、有識者会議において検討してまいりたいと考えております。次に、北海道との調整状況でありますが、道の考えがなかなか明らかにならなかったことから、調整協議が進んでおりませんでしたが、先日の北海道議会の食と観光対策特別委員会で説明された(仮称)観光振興税の具体的イメージが、現在、宿泊税を検討している市町村へ情報提供され、12月から道との協議が開始されたところであります。2件目の自治体経営についての1点目、健幸都市ふらのの実現についてでありますが、健康は大きな財産であり、全ての市民が健康で生きがいを感じ、幸せが実感できるまちづくりを進めることが私の市政に臨む基本的な考え方であります。健幸都市ふらのの実現のためには、単に健康を守るための政策だけではなく、市民協働や生活環境など、さまざまな分野の施策を連動してまちづくりに取り組んでいく必要があると考えているところでございます。次に、Smart Wellness City首長研究会には、本年11月に加入したところであります。首長研究会は、ウエルネスをまちづくりの中核に位置づけ、住民が健康で元気に幸せに暮らせる新しい都市モデルの構築を目指し、志を同じくする首長により発足したプロジェクトであり、本研究会の会長である見附市は、Smart Wellness Cityの考え方を先進的に取り組んでおります。本市においても、本研究会に参加し、見附市を初め、他参加団体の取り組みを参考としながら、市民が健康で生きがいを感じ、幸せが実感できるまちづくりの施策の構築、事業の展開を図ってまいりたいと考えております。次に、都市宣言につきましては、まちづくりの方向性を示すものでありますが、市民一人一人の健康への意識やまちづくりの方向性への市民合意も重要でありますので、今後、施策、事業を積み上げていく中で判断してまいりたいと考えております。2点目の次期総合計画についての100人ワークショップの実施により得られた知見や手応えについてでありますが、10月20日に開催しましたまちづくり100人協働ワークショップにつきましては、第6次総合計画の策定に向けて、みんなで富良野のいまを俯瞰し、正解のない未来をさまざまな視点から探求し、共創することを目的に、中学生から80代まで104名の方が参加したところであります。参加された10代男性からは、「大人の意見を聞く貴重な機会となりました。考えていたより中高生の心配をしている大人がいてうれしく思いました。」という意見や、50代女性からは、「たくさんの人が現状や未来のことについて考えていてすごいと思ったし、数値化、見える化はよかった。」などの意見があったところであります。12月7日には2回目のワークショップが開催され、1回目で出された意見の整理や見える化を図るとともに、次年度に向けてさらなる話し合いの場の創出と、出されたアイデアや意見を創造的に形にする取り組みが必要であると考えているところであります。次に、Society 5.0を見据えたRPAやIoT先端情報技術導入の考え方につきましては、ICTの導入に向けてさまざまな情報を収集するため、10月25日にICTを活用したまちづくり研修会を開催し、国の動向や先進自治体の取り組みを学ぶとともに、ICT等を活用した業務プロセス改革と今後の方向性を検討するために、サウンディング型市場調査を実施したところであり、次期総合計画においては、さまざまな分野に対して横断的なツールとしてICTの活用推進を位置づける必要があると考えております。次に、SDGsの現在の進捗状況につきましては、地域懇談会において、国際社会共通の持続可能な開発目標として説明し、次期総合計画においてもこの観点を取り入れる考えを示しているところであります。次に、3点目の立地適正化計画の策定についてでありますが、立地適正化計画は、都市計画マスタープランをさらに高度化した計画として、居住機能や医療、福祉、商業等の生活サービス機能を集約、誘導しながらコンパクトなまちづくりを推進し、これらの拠点同士をつなぐ公共交通ネットワークの再編、あるいは、他の都市計画区域との連携により、都市機能の維持を図るためのまちづくりを進めるものであり、その区域は都市計画区域内に定めることとなっております。本市におきましては、現行の都市計画マスタープランにより、用途別に住居、商業、工業などの地域を定め、秩序ある土地利用を図っております。都市計画区域における用途地域は、既にコンパクトなものとなっており、また、隣接する都市計画区域がないことなどから、立地適正化計画によって現状の居住地域や都市機能をさらに集約することの必要性を今後も慎重に検討してまいります。次に、公共交通体系の再編、見直しについてでありますが、現在、本市の公共交通につきましては、根室線、富良野線とともにJR北海道では当社単独で維持することが困難な線区として位置づけられており、路線バスの利用者も年々減少しているところであります。また、コミュニティカーにつきましては、病院や路線バス、駅の廃止に伴う代替措置として運営されているものであり、利用者ニーズに即した見直しも求められております。そのため、次期総合計画では、公共交通の再編を位置づけるとともに、公共交通のマスタープランである地域公共交通網形成計画について調査研究をしていく考えであります。以上です。
再質問 7番 佐藤秀靖
それでは、順次、再質問をさせていただきます。まず、1点目の観光政策について、観光経済調査の分析ということで、先ほど、市長から、観光消費額、それから地域内での経済波及効果の御報告をいただいたところであります。これについては、広報ふらのの5月号、6月号、7月号ということでFURANO VISION 2030の概略版、そして、7月号で観光経済調査の概要版ということで報告をされているところであります。私も報告書の内容に目を通させていただきましたけれども、数値的には平成25年の数値より全ての数値においてよくなっているということで、これは、恐らく、外国人観光客、いわゆるインバウンドの数が多くなっていることを示しているものだと思います。これで、唯一、平成25年と比べて数値が悪化している部分は、先ほど市長の御答弁にもあったように、観光経済効果額に対応する就業者数です。これは、全てのデータにおいて、前回調査に比べるとマイナス、要するに、人材不足ということを示しているものだと思います。なので、質問の中のアクションプラン、実施計画のところとも少し絡むのですけれども、ここら辺を改善していかないと、経済効果が最大化されないと思います。この人材不足解消について、お考えがあれば伺います。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
佐藤議員の再質問にお答えいたします。観光経済調査における人材不足への対策でございますが、人材不足につきましては、観光業界に限らず、全ての業界、農業あるいは商工業におきましても不足の状況になっており、これは、富良野に限らず、全道・全国的なものと思われます。そのため、一つには省力化対策の方向があろうかと思います。もう一つが人材育成、いわゆる担い手を含めました人の確保ということで、こちらの人づくりのほうの具体的なアクションプラン等も、今後、FURANO VISION 2030に基づきまして観光業界等でも進めていくものを考えてまいりたいと思ってございます。
再質問 7番 佐藤秀靖
人材不足は観光に限らずというところは、私も当然理解しているところです。FURANO VISION 2030の五つの戦略、重点項目の中に、不規則な就労を支援する保育・福祉環境の整備、高質かつ低価格な住環境整備等々が具体的に挙げられています。これも、恐らく、観光産業のみならず、ほかの産業も一緒だと思います。そこで、アクションプラン、実行計画について伺いますけれども、これは、私は、昨年の平成30年第4回定例会でも伺いました。1年前に、このアクションプラン、実行計画の策定はどうなっているのかというお話をしました。そのときに、市長からは、「本ビジョンの達成に必要な中期計画を3年から4年の周期で設定し、総合計画、都市計画、富良野らしさの自然環境を守る条例などに関し、庁内調整を行いながら、具体的なアクションプランを作成してまいります。」という御答弁をいただき、経済部長からは、事業計画の策定時期について、年度内にアウトラインを策定してまいりますという御答弁をいただいています。それがいまだにできていないということに関して、先ほど、市長からは、財源を確保するためにという御答弁をいただいたわけですが、このFURANO VISION 2030は、前の観光振興計画が途切れて1年後に策定されていて、それから1年たってもまだアクションプランができていない、要するに、2年間の空白時期があるわけです。言わずもがなですが、観光を取り巻く環境というのは年々変化している中で、この2年間、アクションプラン、具体的な実行計画がないというのは、いささかお粗末かなというふうに思っていますが、いかがでしょうか。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
佐藤議員の御質問にお答えいたします。昨年に策定しましたFURANO VISION 2030に基づきまして、実施事業につきましては、現在、ふらの観光まちづくり戦略会議の中で、市、商工会議所、まちづくり会社、その他観光関連事業者等でそのような協議を進めておりまして、できる事業等につきましては実施してきております。ただ、計画となりますと、どうしても財源等の確保も必要ということで、本来でしたらもう少し早く宿泊税等の方向性を示す予定でございましたが、おくれてございまして、バックの財源等の確保をした上での計画の形になろうと思ってございます。議員がおっしゃいますとおり、明文化した形にはなってございませんが、事業といたしましては、順次、実施していることを御報告申し上げます。以上です。
再質問 7番 佐藤秀靖
いまの件ですが、観光関連で市外からの投資を促進するということも重要な目的かと思っています。観光関連事業者が当該の自治体に対して進出、出店するに当たっては、当然、そこに出店するとどういうメリットがあるのか、出店するときに自治体としてどういうバックアップがあるのかなど、よくよく吟味するはずですね。その中で、観光のビジョンはあるけれども、具体的な計画がないというのは、やっぱりそこで二の足を踏むのではないかというふうに思っています。財源確保というのももちろん大事ですけれども、そこを抜かして、ほかの部分に取り組み、策定できる部分はどんどん先に策定してもいいのではないかなというふうに思っています。FURANO VISION 2030ができてもう1年がたつわけですから、具体的な計画をどんどん策定していく必要があると思いますが、再度、御答弁いただきます。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
佐藤議員の御質問にお答えいたします。実際の事業につきましては、先ほど申し上げましたふらの観光まちづくり戦略会議の中で企画立案等を行いまして、それぞれの事業者と実施してきております。あるいは、実施する計画でございます。また、富良野・美瑛広域観光推進協議会のほうでも、6市町村の中での事業計画を毎年立てながら進めてございます。こちらのほうとも連携しながら取りまとめ、どういうアクションプランの形にするのがよろしいのかも含めまして、早急に着手してまいりたいと思ってございます。以上です。
再質問 7番 佐藤秀靖
それでは、次へ行きます。マーケティングシステムの構築事業であります。これは、先ほど市長から御答弁いただいた内容というふうに確認しておりますし、議会初日の行政報告でもしていただいています。そして、広報ふらのの今月号においても御報告をいただいているところであります。中国の企業との共同開発ということであります。以前、中国の観光客の増加が見込まれるということで、キャッシュレス決済の銀聯カードの導入をしたことがありますけれども、これがなかなか店舗に浸透していなかったということが挙げられます。今回のウィーチャットペイ等々のキャッシュレス決済についても、実際にこの話を知らない事業者さんが結構いらっしゃいます。私は説明会に出席したので内容は十分に理解しているのですけれども、個店の飲食店に聞いたら、知らないという方もいらっしゃいました。先ほどの銀聯カードの二の舞にならないように周知が必要だと思いますが、見解を伺います。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
佐藤議員の御質問にお答えいたします。キャッシュレス決済の仕組み、システム等のお店への周知ということでございますけれども、こちらを導入するに当たりまして、観光協会あるいは商工会議所はもちろん、料飲店組合といった方々の代表にも参画していただきながら進めてございます。もちろん、旅館業等の組合にも参画していただいております。こういったものを通しましてそれぞれ周知をお願いしてございますけれども、別途、講習会や研修会、説明会等も必要に応じて随時開きながら広げるようにしてまいりたいと思いますし、広報等の活用も含めて周知を図ってまいりたいと思います。以上です。
再質問 7番 佐藤秀靖
いまの件ですけれども、自治体として運営会社のテンセントさんと開発の協定、協力をしているのは、富良野市が初めてというふうに伺っています。私も、通常であれば、地域の商工会議所や民間企業、組織、団体との話になるのかなと思ったのですけれども、自治体として一企業と協定、協力を締結する考え、メリットのところをお聞かせください。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
佐藤議員の御質問にお答えいたします。中国の会社としましても個別の自治体との協定は初めてということでございまして、どんなことができるか、どういうふうに進めるか、テストケースということも含めて、今回、富良野市と提携を結びたいという気持ちと、中国のお客様を広げたいという富良野市の意思が合致いたしまして提携してございます。なお、初日の行政報告で市長のほうから中国への訪問の報告がございましたけれども、その中では、市に限らず、民間の観光関連業界の方々も一緒に会社のほうに参りまして、研修等を行ってきてございます。以上です。
再質問 7番 佐藤秀靖
それでは、次に参ります。外国人観光客のマナー違反への対応についてであります。北の峰地区で報告されている外国人観光客のマナーについてのトラブル、苦情について、10月に地区で懇談会をしたということであります。私も、北の峰の当該町内会に住んでいますので、町内会長とはいろいろな意見交換をさせていただいているところです。そんな中で、先ほど申し上げたように、ふらの令和の会で視察した白馬村での内容を踏まえたマナー条例の提案であります。先ほど、現行条例に基づきということでお考えを示していただきましたけれども、読み上げの中で私も申し上げたとおり、これは限定的なものであって、抜本的な改善にはならないというふうに思います。そこら辺の経緯についても担当部局の皆さんにはお話しさせていただきましたけれども、白馬村では、外国人を含めた外部から来る観光客に対して規制をするという概念ではなく、マナーを守っていただいて快適に過ごしていただくための条例というふうに捉えて条例を制定しているわけですね。ここに現物がありますけれども、ここにも町長のメッセージが書かれてあるのです。「皆さまのご協力で、白馬村での滞在が素晴らしいものになるよう、期待いたします。それでは、良い旅を。」と一番最後を締めくくっているのです。決して、我々は、皆さんを拘束するものではありません、制限するものではありませんということが書いてあるのです。そういう中で、例えば、路上スキーはしないでください、夜は騒がないでください、こういうものを明文化、ルール化することによって、トラブルが一定程度解消されたという事実もあります。そういうことで、先ほど御提案をさせていただいたのですが、現行条例に基づきということでは、限定的という部分、それから、明文化するべきであるという考えについて、再度、御答弁をお願いします。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
佐藤議員の御質問にお答えいたします。富良野市まちをきれいにする条例につきましては、ごみの不法投棄等、あるいは空き地の適正な管理に限定した項目での条例ではございますが、罰則規定のある大変重たい条例でございます。こちらの中で、住みよい美しく快適な生活環境、あるいは、都市環境の形成という趣旨につきましては、ごみに限らず、騒音あるいは路上スキー等も含めてマナー的には入ってくるのかなと。こちらの条例はルールでございますので、守らなければならないことでございますが、白馬村の例を見ますと、これはあくまでもマナー条例であり、みんなで守っていきましょうというような条例でございまして、これがあるから、この条例に基づいてそれぞれお話がしやすくなったというような御意見を聞いてございます。性質的には、富良野市まちをきれいにする条例というのは、大変重たい条例でございます。いま言いました騒音等につきましては、パンフレット等にも4カ国語で掲載している状況でございますので、それぞれに啓発等は行ってまいりますが、マナー条例があるから、言い方は悪いですけれども、これを盾にしてそれぞれ皆さんのほうで守ってくださいというのも一つの手法であるとは思いますが、現在は、まず、既存の条例で気持ち、趣旨は整っているのかなと。これに派生いたしまして、路上スキーあるいは騒音等の防止についてもこういうふうに守っていただいて、富良野市の環境を守っていきましょうというお話はできるものと考えてございます。以上です。
再質問 7番 佐藤秀靖
いま、部長からるる御説明をいただいたところですけれども、先ほど申し上げたとおり、北の峰地区においては、外国人観光客のマナー違反についての苦情が年々多くなっている状況です。先ほど御答弁いただいたように、宿泊事業者と相談をしてパンフレットをつくっているというのも私は理解しています。ただ、それは渡しているだけですよね。だから、効果がないのです。だから、苦情が多くなってくるのです。それではだめじゃないですかというお話を、いま、させていただいています。マナー条例を制定して、ルールをしっかり明文化して、チェックインのときにこれをお渡しして、読んでくださいと言うことが必要ではないですかと僕は申し上げています。もう一点言うと、これを制定することによって、地域住民の方にも安心していただけると思います。要するに、10月の意見交換会でも出ていましたけれども、あのときは住民の意見を全て一旦聞くという形でしたけれども、行政としてどういう対応をしてくれるのかということに期待していると思いますので、限定的な効果しか見込めない現行の条例をもとにしてということでは対応し切れないだろうというふうに思っています。だから、白馬村の事例を参考にして検討してはどうかということを提案していますが、再度、御答弁ください。
答弁 市長 北猛俊
佐藤議員の再質問にお答えさせていただきます。マナー条例に関する思いということで御発言をいただき、その思いについては伝わるところでございます。ただ、いま、白馬村の例を挙げて御提案されておりますけれども、マナー条例をつくったことでの効果ではないというふうに思っております。これは、一つの取り組み方をつくって、その取り組みを、おいでになる海外の方々、言葉はいろいろありますけれども、そうした方々に適切に伝えていく、いわゆる富良野であれば、富良野の生活様式、そして、守っていただかなければならない環境、それをお伝えする一つのアイテムにこのマナー条例がなっているのだというふうに思います。したがって、地域の生活環境をおいでになる海外の方々にいかにお伝えすることができるかというところが大事なところになってまいりますので、そのアイテムとしては、前段で申し上げたとおり、既存の条例で対応していきたいと。そして、いま、課題になっているのは、地域の方々、そして、海外からおいでになっている方、あるいは定住されている方々に、富良野市のありようをどのように伝えていくか、コミュニティーのあり方が問われているというふうに思っております。前段の答弁にもありましたとおり、地域に限定することなく、富良野市全体の連合町内会あるいは町内会の中で、この後の取り組みについて、また、対応の仕方について協議をしていきたいというふうに思っておりますので、御理解いただければと思います。
再質問 7番 佐藤秀靖
それでは、次に、宿泊税についてお伺いいたします。御答弁にあったとおり、北海道の対応がなかなか明確になっていないというところで二の足を踏んでいるという状況は理解しています。新聞報道等でも、猫の目のように対応が変わっているような印象を受ける記事も読んでいるところであります。それはそれとして、富良野市においての検討ということで、有識者会議も何回か開催されており、その議事録も拝見したところですけれども、その議事録の中でいくと、宿泊事業者、要するに、税を取っていただく当事者、特別徴収義務者の皆さんの理解が進んでいないように感じました。例えば、定率制や定額制などやり方もそれぞれあり、検討しているところであるとは思うのですけれども、宿泊税というのがいいのか、観光税がいいのかという議論から始まって、では、我々宿泊事業者が税金を取るのに定率のほうがいいのか、どっちが簡単なのか等々という議論もなされていたところでありますけれども、特別徴収義務者である宿泊事業者との合意形成はどうなっているか、伺います。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
佐藤議員の御質問にお答えいたします。いわゆる観光振興財源は必要ですという認識は一致してございます。そのために、こういったものに税金を使っていかなければならない、使っていけるだろう、こういう情報の共有あるいは意見の交換等も行ってきてございます。その次の率あるいは額並びに徴収の仕方等ですけれども、こちらは、いわゆる制度設計に入ってまいりますので、まだ固まったものではございません。ただ、定率がいい、定額のほうが簡単だ、あるいは、金額も幾らがいい、高くても大丈夫などいろいろな御意見がありまして、まだ結論が出ている状況にはありません。こういったいろいろな意見等も踏まえながら、第一には、都道府県と市町村の二重課税というのが大きな問題でございます。それぞれの協議が12月2日に始まったばかりでございますので、今後も、北海道と富良野市も含めて、導入を予定している、あるいは、既に導入している市町村との協議が何度か行われると思います。そこで調整を行いながら、その辺も踏まえながら、富良野市としてどのような制度設計がいいのかを進める中で、もちろん、特別徴収事業者となる宿泊事業者のほうにも十分な周知をし、御理解をいただいてまいりたいと思ってございます。以上です。
再質問 7番 佐藤秀靖
それでは、次に、自治体経営について、1点伺います。健幸都市ふらのの実現に向けてというところで、SmartWellness City首長研究会への加盟についてですけれども、これは11月21日に加盟されたというふうに伺っています。私は、非常にいいことだなと思っています。私は、この研究会については9年前からずっと個人的に研究してきまして、以前に一般質問をしたときは、健康政策の一環としてという提案をしましたけれども、今回は自治体経営、大きなフレームでということで提案をさせていただきました。これは、参加して、各自治体の実例や研究成果の発表を聞いて、みずからの自治体経営に反映させるということが非常に重要なことかと思うのですけれども、市長のお考えを次期総合計画に反映させるためにも、このSWCへの加盟は非常に有効だと思います。そこで、次期総合計画への盛り込み方、反映の仕方、考え方について伺います。
答弁 保健福祉部長 若杉勝博(保健福祉部長は2020年3月まで)
佐藤議員の再質問にお答えいたします。健幸都市、Smart Wellness Cityの考え方を次期総合計画でどのような形にしていくか、その方向性ということでお答えさせていただきます。先ほどのお話にありましたように、この首長研究会には11月に加入させていただきました。これは、ことしの市政執行方針でも、市長の市政を担うに当たっての基本的な姿勢ということでうたわせていただいております。いまは、次年度に向けて2年目の市政ということになりまして、あわせて、総合計画の論議も始まったところでございます。この加入への思いは、健幸ということをキーワードに、市長の言葉で言いますと、すべての市民が健康で生きがいを感じ、幸せが実感できるまちづくり、これが基本的な考え方ということで一貫して述べておりますので、この考え方に基づく政策、事業をどうつくっていくのかということだと思っています。市長が就任して以降、これまで、保健福祉という分野の中で、例えば、医療費の中学生までの入院の無料化、地域センター病院の支援ということで、医師確保対策の補助金の拡大、それから、子育てという部分では、不育症治療費、あるいは、任意予防接種についてインフルエンザ等への拡大助成等もやってきております。さらに、今後は、先ほどお話しのように、これはまちづくりの中核ということですから、保健福祉部局だけではなくて、例えば、道路、公園あるいは環境などいろいろなものにどう生かしていくか、健幸を意識した施策をどうつくっていくのかということだと思っています。そこで、まずは、やはり、職員周知、職員の理解ということで、市長もいろいろな場でそういうお話をされていますので、理解も深まってきておりますが、現実の施策、事業を構築するためには、まずは職員の理解、それから、総合戦略、総合計画での位置づけ、そして、市民や有識者の意見もいただきながらつくり上げて、これを市民に浸透させていくという流れになっていこうかと思っております。以上であります。
再質問 7番 佐藤秀靖
では、最後に、1点質問させていただきます。次期総合計画についてのSDGsの進捗状況ということでありますが、先ほど御答弁いただいた中でいくと、取り入れる予定ということではあったのですが、その具体的な内容が聞かれなかったわけであります。現時点で個別、具体な話はまだ難しいのかもしれませんけれども、取り入れる姿勢、考え方について、再度、御答弁ください。
答弁 総務部長 稲葉武則(総務部長は2022年3月まで)
佐藤議員の御質問にお答えします。総合計画におきますSDGsの取り入れ方ということだと思いますけれども、SDGsは、佐藤議員がおっしゃるように、持続可能な開発目標ということになりますが、私どもとしては、目標であって、なおかつ目的であって、活用するすべだというふうに思っています。正直、いまは、具体的に何をするかということよりも、この考え方を生かしながら総合計画に反映していきたいと考えてございますので、おっしゃいますように、基本的な考え方を持ちながら今後の施策に生かしていきたいというふうに思ってございます。以上でございます。