富良野市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月25日
市政について
2018年6月25日、富良野市議会の一般質問で、水間健太議員が「市政について」質問し、市長 北猛俊が答弁しました。
- 質問者
- 水間健太 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 水間健太
-登壇-まずは、4月に行われた市長選挙において、多くの市民の支持を得て当選されました市長に心より敬意と祝意を申し上げます。また、人口減少社会を迎えた近年の市政運営は、富良野市の今後を左右する重要なかじ取りになることから、市長がリーダーシップを発揮し、本市をよりよい方向へ導き、次世代へ紡いでいかれることを期待するところであります。それでは、通告に従い、順次、質問いたします。北市長は、市議会議員を6期務められ、その間、市議会議長を3期務め、能登市政3期のほとんどを市議会議長としてリーダーシップを発揮され、市議会をまとめ、市政の一翼を担っておられました。市長選挙へ立起表明後は、行政の継続性の大切さや健幸都市富良野を掲げ、全ての市民が健康で幸せを感じるまちづくりを公約とされておりました。先日、18日に行われた所信表明でも、すべての市民が健康で生きがいを感じ、安全で安心して暮らし、幸せが実感できるまちづくりを基本姿勢とすると述べられましたが、具体的な施策の展開については今後の市政執行方針や補正予算の中で示していくとのことでしたので、市長の考えを十分に理解するまでに至ってはおりません。北市長は、行政の継続性の大切さを選挙前も当選後も語られておりますが、私もそのとおりだと感じております。市長には、能登前市長と同じように、市民との対話を大切にし、情報共有に努めるとともに、超長期的な視野に立ち、20年、30年先までの影響を考慮した市政運営に当たっていただきたいと望むところであります。能登前市長は、市職員、特別職、市議会議員など豊富な行政経験をもとに市長としてリーダーシップを発揮し、多くの功績を残し、特に熱心に取り組まれた財政の健全化により、富良野市の将来展望を、幅広い選択肢のもと、描くことができる状況をつくっていただきました。これからの市政運営は、この状況を基盤として、未来を担う子供たちや若者たちが責任世代となるときに、富良野に住んでいてよかった、住み続けたい、子供たちにもこの富良野を残したいといった希望に満ちあふれたまちの状況づくりをしていかなければならないと思います。北市長には、是々非々の態度で、ずっと先の世代まで幸せを実感することができるふるさと富良野の創造を行っていただきたいと思いますし、私も微力ながらかかわっていきたいと考えているところでございます。それでは、市政について質問させていただきます。市長は、選挙公約として、子供からお年寄りまで安心して暮らせる生活環境づくり、公民連携による市民主体のまちづくり、健康で心豊かに暮らせるまちづくり、市民生活基盤を支える雇用など就業重視の経済活性化、中心市街地及び駅周辺の活性化、市民目線での市政改革を六つの提案として掲げられました。市民は、新市長が公約として掲げた提案をどのように事業展開していくか、注視しているところだと思います。これらの施策を進めていく上で、市長は、市の目指すべき将来像を明確に示し、職員はもちろんのこと、市民と共有して進めていかなくてはなりません。また、市長がおっしゃるとおり、行政の継続性を大切にしながらも、変えるべきは変えていかなくてはならず、時には苦渋の決断を迫られるときもあるかもしれません。しかし、本市の目指すべき将来像を市民としっかり共有し、そのための決断であれば、市民の理解を得ることができ、さらに、市民の主体性が発揮されるのだと考えます。そこでまず、1項目めに、基本的な考え方について、2点お伺いします。1点目は、新市長として本市の目指すべき将来像をどのように捉え、リーダーシップを発揮していくのか、考えをお聞かせください。2点目に、公約に掲げている市民主体のまちづくりに対する基本的な考え方と富良野市自治基本条例制定へ向けた取り組みをどのように進めていくのか、お伺いいたします。次に、2項目めの組織機構のあり方についてお伺いいたします。市政運営のエンジンとも言える職員の能力を引き出し、伸ばすのは、市長の責務であります。また、機能的な組織であるためには、可能な限りの権限移譲と、現場職員から執行部まで声が届きやすい風通しのよい組織体系を構築する必要があります。また、多様な市民ニーズへの対応や市民の声を反映するための作業など、行政業務は複雑化している中、それらに対応するためには、職員の能力や適性を的確に判断し、人員配置を行っていかなくてはなりません。そして、現場に近い職員など市民の声を直接耳にする機会の多い職員の意見や政策提案を吸い上げる仕組みを確立する必要があると考えます。それらを整えることで、的確かつ迅速に市民ニーズへの対応が可能になります。また、職員の能力を最大限引き出すには、労働環境の改善など個々の状況に配慮した対応が必要になります。そこで、3点お伺いいたします。1点目は、6月5日付の人事異動では、どのような効果を期待し、どこに重点を置いたのか、お伺いいたします。2点目に、昨年、第3回定例会における一般質問への回答で、人事評価制度の導入に当たり、国が示した評価モデルを、本市の実情を踏まえ、アレンジして平成30年度から本格導入するとの答弁がありましたが、人事評価制度の現状についてお知らせください。3点目に、職員の意見や政策提案などの声をどのように吸い上げ、政策として反映させていくのか、お伺いします。次に、3項目めとして、市長がマニフェストの中で掲げていた健やかに幸せと書いた健幸都市についてお伺いいたします。健幸都市は、住民が健やかで幸せに暮らせる地域社会の実現を目標にしていることが一般的であり、さまざまな自治体で取り組んでいます。健幸都市実現に取り組む自治体で組織された日本健幸都市連合には、平成29年12月末時点で全国95自治体が参加しています。この都市連合のホームページを見ると、三つのテーマを掲げており、一つ目に、レセプト・健診データ分析による糖尿病重症化予防、ジェネリック医薬品促進などから成る呉市方式と呼ばれる予防運動を地域医療機関などと協力して推進し、住民の健康増進とともに医療費の適正化を図る、二つ目に、健康で幸せな生活の基本となる食生活について、子供から高齢者までのライフステージに応じ、産官学が協力して健幸に資する食生活の改善を推進、三つ目に、高齢者のフレイル予防など、歩きたくなるまち、外出したくなる健幸なまちづくりをソフト・ハードの両面で推進と、具体的な目標を定め、健幸都市を政策の柱として取り組んでいます。我々ふらの未来の会としても、健幸都市については推進すべきものとして調査研究を重ねています。平成28年1月には、先進的に取り組んでいる自治体への視察を行いました。いまや、健幸都市というのは、ただのフレーズではなく、政策理念として浸透し、総合計画に反映させているのが一般的になっています。市長選挙の際に配付されたマニフェストや所信表明では健幸都市について詳しく触れておりませんでしたので、市長が考える健幸都市についてお示しください。また、健幸都市実現に向けてどのように取り組んでいくのか、お聞かせください。最後に、選挙公約にも掲げている安心して暮らせる生活環境づくりについてお伺いします。マニフェストには、多世帯住宅促進への補助制度の創設、高齢者就労事業運営の強化、拡充を支援、児童館の乳幼児への遊び場を開放、子ども医療費補助制度の拡充、託児新規事業への支援と助成拡充、3世代交流のふれあいサロン新設などを掲げておりました。超高齢社会となり、少子高齢化進展がとまらない現代においては、高齢者福祉の充実はもちろんのこと、健康寿命を伸ばし、まだまだ働きたい気持ちのある高齢者の希望をかなえていくことも大切だと考えます。さらに、子供を持ちたくても経済的な理由や不安から子供を持てない子育て世代への経済的援助を初め、地域一体となった取り組みは喫緊の課題であり、市民の希望です。市長が公約に掲げていた子供からお年寄りまで安心して暮らせる生活環境づくりに関しては、これからの政策が軸になることだと理解はしていますが、市長の基本的な考え方をお伺いし、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-水間議員の質問にお答えいたします。市政についての1点目、基本的な考え方についてであります。本市の目指すべき将来像と市長としてのリーダーシップにつきましては、全ての市民が健康で生きがいを感じ、安全で安心して暮らし、幸せが実感できるまちづくりを目指すべき将来像として掲げさせていただいております。富良野市民一人一人が全市民のために、全市民が健康で幸せを実感できるふるさと富良野の創造に向けて、市長としてかじ取りをしっかり努めてまいりたいと考えております。次に、市民主体のまちづくりにつきましては、複雑多様化する市民ニーズにしっかりと対応していくために、行政だけではなく、市民との協働のほか、民間団体、民間事業者のノウハウを生かした市民サービスの提供が必要であると考えております。多様な主体による対話と合意形成の場を充実させ、まちづくりのビジョンを全体で共有することを通じて、公民が一体となって、最善の市民サービスを追求できる新しい公共の形成と行政経営の展開を目指していかなければなりません。そこで重要になるのは、政策の立案と実施にどれほどの地域の方々が真剣にかかわっているかということであり、それは、とりもなおさず、行政が地域政策の立案と実施を独占的に行うのではなく、地域住民による地域政策の立案と実施への積極的関与を行政が受け入れる協働のまちづくりを進めてまいりたいと考えております。次に、自治基本条例の制定につきましては、富良野市情報共有と市民参加のルール条例の制定により、市民参加の手続が実践され、制度の定着化が図られており、また、市民参加制度調査審議会からは、ともに行動する協働のまちづくりに向けた提言がされていることから、今後、協働による市民活動の実践をさらに積み上げ、協働によるルールを制度化し、その次に自治基本条例を検討すべきと考えております。2点目の組織機構のあり方についてでありますが、平成30年6月5日付人事異動の効果につきましては、今回の人事異動では、部長職4名、課長職9名を含めて68名の人事異動を行い、総務部財政課に庁舎建設整備担当主幹を配置したほか、税務課、農林課、上下水道課で係を分割し、市民ニーズに的確に応えられるよう、簡素で効率的な組織体制を目指したものであります。次に、人事評価制度につきましては、今年度は人事異動に合わせての実施を予定しておりましたので、現在、実施に向けた準備を進めているところであります。また、これまでも、全ての職員に対し、研修や実習を通じて人事評価制度の浸透に努めてきたところでありますが、今年度作成した人事評価制度ハンドブックを配付するとともに、説明会を開催し、より周知を図ってまいりたいと考えております。次に、職員の声を反映する体制につきましては、日常から職場内での意見交換ができる風通しのよい職場づくりはもとより、職場内における報告、連絡、相談の徹底に努めてまいります。次に、3点目の健幸都市についてでありますが、健幸都市とは、市民が健やかで幸せに暮らせる地域社会を目指すまちであります。それは、身体面だけではなく、生きがいを感じてもらえて、安全で安心に暮らすことができる、子供から高齢者まで幸せを実感できるまちであります。市民の健康も幸せも、自分たちが意識して行動しなければ獲得できないものであり、健康で幸せが実感できる姿を市民、事業者、議会、行政で共有化を図るために、健康度の見える化などの成果指標を設定し、その成果指標の達成に向けて健康で幸せを感じる施策を実施してまいりたいと考えております。次に、4点目の安心して暮らせる生活環境づくりについてでありますが、子供からお年寄りまで安心して暮らせる生活環境づくりに関する基本的な考え方につきましては、子供たちの遊ぶ声が響き、それを見守るおじいちゃん、おばあちゃんの笑顔があふれるふるさと富良野を思い描きながら、よき種をまきたいと考えております。そのために、家族が本来有している家庭力、支え合いによって地域の課題を解決する地域力、人を引きつける文化力など三つの力をより高めて、子供からお年寄りまで安心して暮らせるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。以上です。
再質問 8番 水間健太
それでは、順次、再質問させていただきたいと思います。まず、市政についての基本的な考え方の2点目ですが、市民主体のまちづくりに対する基本的な考え方と、富良野市自治基本条例制定に向けた取り組みについてです。先ほど、協働のルールづくりを経て富良野市自治基本条例の制定の順に進んでいきたいという答弁をいただきました。これについては、私も一般質問で取り上げたことがありますが、協働と言っても、市民側からすると、何が協働で、何が協働ではないのか、はっきりしないところがあります。そのため、協働のルールづくりであったり、市民がより参加しやすいよう、しっかりと制度化し、仕組みを構築することが必要であると感じておりましたが、まさにそのように答弁いただきましたので、私も賛同するところであります。そこで、協働のルールづくり、また、それを経て富良野市自治基本条例の制定に行きたいというようなお話でしたけれども、このあたりのスケジュール感をどのように考えているか、それだけ確認させてください。
答弁 市長 北猛俊
水間議員の再質問にお答えさせていただきます。初めに、市民と協働のルールづくりについてであります。質問の中でもお答えさせていただいておりますが、新たな公共の形というものが必要かと思いますけれども、この新しい公共の形につきまして、私の考え方を少し申し述べさせていただきます。地域にあっては、いま、少子高齢、人口減少という社会を迎えております。この後は、経済が縮小するという大変厳しい状況が生まれてくるというふうに思っております。そうした中では、行政がいままで行っていたように画一的に進めていくだけでは、市民の多様化する要望に応えていくことは難しくなるというふうに判断いたしております。そのことで考えれば、この後、市民がより積極的に行政と一緒に一つの公共をつくり上げていく取り組みが必要になってくると思っております。そうしたことから、市民提案型の事業を展開してまいりたいと思っておりますし、この後、そのことにかかわる検討を進めていきたい。また、そうした一つの事業ができれば、その中で一つでも多く成功事例をつくり上げていくことで、こうした動きに市民の方々の御理解もいただけるのではないかというふうに思っております。自治基本条例の関係でありますけれども、そうした動きを行政と市民とともにつくり上げることができた段階で、自治基本条例は富良野市の最高規範となる条例でありますから、そのことが実現できる見通しが立った段階で、自治基本条例という形でつくり上げていくことになろうかというふうに思います。いずれにいたしましても、この取り組みについては、いま申し上げて、水間議員もおっしゃっておられたとおり、長年の努力の中で実現していくものというふうに思っておりますし、つくり上げていくにも難しさがあろうかと思っておりますので、そのように御理解いただければというふうに思います。
再質問 8番 水間健太
それでは、次に移ります。3点目の健幸都市について再質問させていただきますが、いま市長に答弁いただいたことは、まさに先ほど紹介させていただきました日本健幸都市連合が掲げているものと全く同じでありまして、本市も、市長としてそのことをテーマに掲げ、これから政策を進めていくという答弁をいただきまして、これから健幸都市を政策の柱として進めていくこともあろうかと思います。公約の段階でも健幸都市というフレーズを掲げておりましたが、今後、市民にしっかりとその理念を周知させるために、また、それらの政策を推進するときに健幸都市というフレーズを使うこともあろうかと思いますけれども、いま時点で、そのことを今後の政策の柱として具体的に出していくような考えがあるのか、見解をお伺いいたします。
答弁 市長 北猛俊
水間議員の質問にお答えさせていただきます。健幸都市のイメージでありますが、先ほど水間議員がおっしゃっておられたとおり、全国で連合規模の取り組みがあるのは確かに承知いたしております。しかしながら、私が描いている健幸都市像というのは、人だけではなくて、企業も自然環境も全てが健康で、その中から幸せを生み出せるというイメージで、この後、取り組みをさせていただきたいというふうに思っております。とりわけ人の健康につきましては、先ほどの御答弁の中でもお答えさせていただいておりますが、やはり、いま、市民の中では、健康は意識していても、健康をつくり上げるために何か取り組まれているかというと、なかなか不足している状況にあるかなというふうに思っております。特定健診等の聞き取りの中でも、特定健診の受診率は5割を超えておりますが、その中で健康によいことを何かしておりますかという質問に対しては、取り組んでおられると回答した方が非常に少ないということであります。したがいまして、もし行政がそうした市民一人一人が取り組んでいくための指標を掲げるとすれば、先ほど水間議員がおっしゃっておられた部分にも触れてくるかと思いますが、医療費の削減であったり、介護が必要な方々の減少であったり、そういったものも一つの指標になるかなというふうに思いますけれども、市民一人一人が自分の健康を維持するためには、生活習慣も含めて、どういった目標を持つのかというところからまず取り組みを始めさせていただければと思っております。個人がそれぞれ定めていただいている目標を実現するために、例えば、体力の維持であったり、介護からの脱出であったり、そうした取り組みも行っていかなければならないのかなというふうに思っております。そうした総体の構想につきましては、この後、庁舎内で検討させていただき、皆さんにも御理解をいただきながらつくり上げていきたいと思っておりますけれども、それをつくり上げる段階で、富良野らしい健幸都市像を同時につくっていきたいというふうに思っておりますので、御理解いただきたいと思います。