みんなの議会

富良野市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月12日

(1)観光政策について/(2)防災対策について/(3)障がい児支援について

2017年12月12日、富良野市議会の一般質問で、佐藤秀靖議員が「観光政策について」「防災対策について」「障がい児支援について」について質問し、市長 能登芳昭、教育委員会教育長 近内栄一、経済部長 後藤正紀、総務部長 若杉勝博、保健福祉部長 鎌田忠男、教育委員会教育部長 山下俊明が答弁しました。

質問者
佐藤秀靖 議員
答弁者
市長 能登芳昭、教育委員会教育長 近内栄一、経済部長 後藤正紀、総務部長 若杉勝博、保健福祉部長 鎌田忠男、教育委員会教育部長 山下俊明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 佐藤秀靖

-登壇-通告に従い、3件質問いたします。1件目は、観光政策について、2点伺います。1点目は、次期観光振興計画についてであります。富良野市の基幹産業は農業と観光でありますが、現行の観光振興計画は、平成20年に策定され、その計画期間が10年であり、平成29年度、今年度で終了いたします。この10年間で、観光産業を取り巻く環境は激変いたしました。政府は、国全体の経済の成長戦略として観光立国を掲げ、東京オリンピックが開催される2020年、平成32年までに外国人観光客を4,000万人呼び込むとして、当初目標を倍増させる上方修正目標を掲げ、外国人のビザ発給要件の緩和や空港での入国審査場の整備拡充、観光地での多言語案内や人材育成など観光関連予算を大幅に増額し、少子高齢化、人口減少などによる観光の国内マーケットの縮小を補うため、海外マーケットに活路を見出し、受け入れ準備を急ピッチで進めているところであります。私は、ことし3月の第1回定例会において、市長の平成29年度市政執行方針で表明された次期観光振興計画策定についてのお考えを伺いました。この中で、現行の観光振興計画は約10カ月をかけて策定していることを指摘しております。本市の観光を取り巻く環境も変化し、大きな転換期にあるという認識のもと、現行計画を策定した当時と同じくらい時間がかかることを想定し、早目の計画策定に着手する必要を感じていましたので、3月の定例会で質問いたしました。前回9月の第3回定例会において、広瀬議員が同様に今年度で終了する現行観光振興計画に続く次期観光振興計画の策定について質問したところ、市長は、平成30年度中に策定すると答弁されました。行政が行うさまざまな施策の実施計画は、策定した事業計画やKPIなどの目標の達成度合いを確認、分析して、PDCAサイクルのもと、次期計画に生かされ、切れ目なく年度当初から計画に基づいて事業を実施することがあるべき姿と考えますが、基幹産業である観光の指針となる次期観光振興計画が平成30年度当初ではなく、年度中策定ということであります。年度途中ということに何か特別な意図があるのであればお知らせください。2点目は、地域連携DMOについて伺います。先ほど述べましたとおり、国は、経済成長戦略として観光立国を掲げ、外国人観光客の誘致に積極的に取り組み、同時に、地方創生、地方の活性化のために、産業としての観光で地域経済をてこ入れしようと、その体制づくりに力を入れております。これがいわゆる日本版DMOであります。これまで、日本の観光地経営は、観光事業者と地域の多様な関係者との情報の共有が不十分で、観光経営という概念が共有されていないこと、データの収集、分析が不十分であること、ほとんどの地域の観光協会は、行政からの補助金と会員の年会費などで運営され、民間的経営手法の導入が不十分であることなどを指摘し、地域の多様な関係者を巻き込みつつ、科学的なアプローチを取り入れた観光地域づくりを行う必要があるとして、そのかじ取り役を日本版DMOに担わせる体制を構築しようとしています。当地域においては、美瑛町から占冠村までの6市町村で構成する富良野・美瑛広域観光推進協議会を母体とし、ふらの観光協会が日本版DMO候補法人として地域連携DMOとして登録していましたが、関係の皆様の御努力により、先月28日に第1次登録法人として観光庁より認定されたところであります。この認定登録により、交付金による支援や関係省庁連携の観光地づくりに対する支援が受けられることになりました。しかし、この日本版DMO形成、確立において全国的に問題なのは、DMOを運営し、マーケティングなどのデータ分析・収集で具体的戦略を組み立てることができる人材、いわゆるDMOマネジャーが不足していることであります。観光庁もこの件については認識しており、観光地域からのリクエストに応じ、DMOマネジャーの紹介や観光地域内の人材育成事業など、多方面からのてこ入れ策を講じているところであります。当地域においては、外部からの人材を登用するということではなく、地域内の人材で運営する方法を選択したようであります。このたび認定された地域連携DMOの認定法人はふらの観光協会で、富良野市は直接の当事者ではありませんが、DMOの認定条件に自治体の関与が規定されていること、観光協会と共同申請者であることなどから、適切な助言等を行う大きな責任を負うと考えます。認定された地域連携DMOのマネジャーやスタッフの選定及び人材育成についてどのような見解をお持ちであるか、伺います。2件目は、防災対策について、3点伺います。1点目は、去る9月21日に行われました平成29年度富良野市総合防災訓練は、洪水ハザードマップに基づき、関係地域を対象に行われ、訓練参加の市民は限定的でありました。私は、平成28年第1回定例会の一般質問において、地域を限定せず、市民が自由に参加できる市主催の総合訓練の必要性を問いました。その際に、現在は地域主催の避難訓練を実施しているが、数年に1回のスパンで市主催の総合訓練を実施したいという御答弁をいただいております。また、ことしの第2回定例会においても市主催の総合防災訓練の開催の意向を問いましたが、なぜ対象地域以外の市民も参加できる内容にしなかったのか、お考えを伺います。2点目は、訓練時に要配慮者の避難想定や対策はどうされたのか、伺います。3点目は、災害発生時の秩序ある避難や避難所運営は、行政と市民との情報の共有や信頼関係の構築が必要不可欠です。昨年8月の山部地区での避難所開設の総括及び地域へのフィードバックが後手に回った反省から、今回の訓練をどのように総括されたのか、また、その総括を地域へどのようにフィードバックするおつもりなのか、お考えを伺います。3件目は、障がい児支援について伺います。我が国は、戦後70年が経過し、社会が成熟して、社会的弱者と言われる高齢者、障がい者、子供などに対するセーフティーネットが整備されてきました。障がい者に対しては、制度設計や法律の改正などを繰り返し、平成17年に障害者自立支援法が成立し、さらに、平成25年から障害者総合支援法が施行され、共生社会の実現や可能な限り身近な地域で必要な支援が受けられるといった法の基本理念を定め、福祉サービスを利用できる障がい者の範囲を見直すなどの改正が行われてきました。とりわけ障がい児支援については、近年、子供の発達障がいについての理解が進み、3歳児健診や就学時健診などにより、保護者と保健師、保育士など関係者との面談や支援計画などの協議が始まり、就学後の学校教育との連携や地域生活支援の両面からサポートされている状況にあります。そこで、障がい児支援について、2点伺います。1点目は、地域生活支援の日中一時支援について伺います。これは、障害者総合支援法に基づいて行う地域生活支援事業の一環で、障害者総合支援法の条文によれば、障がい者等の日中における活動を確保し、障がい者等の家族の就労支援及び障がい者等を日常的に介護している家族の一時的な休息を目的としています。この事業に関する制度設計は各自治体に委ねられていることから、本市においては1事業所に年間定額業務委託をしています。しかし、実際には、1事業者のみならず、他事業者も受け入れをしていますが、この他事業所では利用実績払いの単価契約となっています。サービス事業者が同じ条件でサービスを提供し、それぞれの事業者が競争することでサービスの質が向上し、最終的にはサービス利用者の便益に寄与すると考えるところから、制度設計を見直す必要があると思いますが、見解を伺います。さらに、現在、このサービスの利用については全て無料としていますけれども、現在の社会保障制度では応能負担という考え方が主流であることから、利用者負担についても見直す必要があると考えますが、見解を伺います。また、各事業所が行う送迎や昼食の提供、受け入れ障がい児に対する職員数などの支援サービス内容の把握と、利用者に対する各事業所のサービス内容の情報提供がどのようになっているか、伺います。障がい児支援の2点目は、障がい児通所支援、放課後等デイサービスの利用頻度について伺います。これは、児童福祉法により、学校就学中の障がい児に対して、放課後や夏休みの長期休暇中において生活能力向上のための訓練を継続的に提供し、学校教育と相まって障がい児の自立を促進することを目的とするサービスとしています。本市の放課後等デイサービス利用実績は、平成28年度で利用者の1カ月当たりの平均利用日数は5.6日であります。厚生労働省から平成28年3月に出されている支給決定の適正化に向けた留意事項通知によると、支給量の目安は、原則として各月の日数から8日を控除した日数を上限として、上限を超える場合は市町村において支給の必要性を確認するとしています。本市の放課後等デイサービスの支給決定量及び支給実績ともに厚生労働省のさきの通知と大きく乖離がありますが、現状をどのように捉えられているか、見解を伺います。また、放課後等デイサービスは、日中一時預かりとは違い、学校教育と連動する療育を目的としているため、療育のための利用計画書を作成し、そのメニューを計画的に実施する必要がありますが、昨今は、利益を追求し、支援の質が低い事業所や利用計画を無視した遊ばせるだけの事業所が全国的にふえている状況を受けて、厚生労働省も注意喚起をしています。各事業所のチェック体制はどのようになっているか、伺います。以上、1回目の質問といたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-佐藤議員の御質問にお答えいたします。1件目の観光政策についての1点目、次期観光振興計画についてであります。年度当初に策定しない理由につきましては、現在、計画策定のワーキングチームにおいて作業を進めておりますが、観光を取り巻く情勢は日々変化しており、また、少子高齢化による担い手不足、増加するインバウンドへの対応、団体旅行から個人旅行への移行に伴う多様なニーズへの対応、地域ごとの振興対策など、幅広い分野を含んでおります。策定作業におきましては多岐にわたる検討が必要なため、計画の策定を平成30年度としているところであります。次に、2点目の地域連携DMOについてでありますが、DMOを取り仕切るマネジャーは、先般、観光庁に正式に登録された地域連携DMO法人である一般社団法人ふらの観光協会を中心に、観光庁が認定する地域づくりマネジャーが8名おります。地域づくりマネジャーは、観光庁が主催する研修に参加し、人材育成プログラムを受講した後、観光庁より認定を受けた方を選定してきているところであります。さらに、マネジャーのスキルアップを図るため、全国13の観光圏が連携して合同開催するレベルアップ研修にも毎年参加し、全国の観光圏のマネジャー同士で情報交換を密にしながら切磋琢磨し、積極的なレベルアップを図っているところであります。次に、2件目の防災対策についての、総合防災訓練についてであります。本年度の総合防災訓練は、災害時における住民の自助、共助、市を初めとする防災関係機関の連携を目的に、9月21日に実施いたしました。訓練想定を大雨によるヌッカクシ富良野川、布礼別川等の氾濫とし、被災が予想される地域住民の避難訓練と市防災本部及び防災関係機関との連携確認を行ったところであります。次に、要配慮者の避難についてでありますが、参加者4名を要配慮者に設定し、避難途中で浸水により避難できない事態を想定しながら、市輸送班(職員)と自衛隊の連携により避難所への誘導を行ったところであります。次に、総括と地域へのフィードバックについてでありますが、訓練参加者アンケート、参加職員の意見を集約して、今後、広報での防災啓発記事や防災出前講座等で活用し、周知してまいります。次に、3件目の障がい児支援についての1点目、地域生活支援についてであります。平成18年の障害者自立支援法の施行に伴い、市町村や都道府県が実施主体となる地域生活支援事業の一つとして、障がい者や障がい児の日中の活動の場を提供、見守りをする日中一時支援事業が創設されたところであります。これに伴い、本市では、特別支援を受けている発達におくれがある児童などの放課後等の見守り支援を行うため、療育支援である放課後等デイサービスを市内で唯一実施している社会福祉法人に年間契約により委託しているところであります。また、重度の障がいを持つ児童は、養護学校に通うなど、主に夏休みや冬休み、土・日・祝日などの利用となり、また、就労支援等を受ける障がい者では主に休日等の利用となることから、利用実績に応じた時間による単価契約としているところであります。放課後等の見守り支援を継続的に行うためには、従事者を確保し、安定的な受け入れ体制の維持が必要なことから、今後も現在の契約方法を継続してまいります。また、利用者負担の徴収につきましては、事業の実施主体である市町村の判断とされ、障がい者や障がい児の家族の就労支援や日常的に介護をしている家族の一時的な休息を目的に実施することから、本事業を広く活用できるように現在は無料としておりますが、他事業の利用者との公平性などから、利用者負担の導入について今後検討してまいります。次に、事業所のサービス内容のチェック体制についてでありますが、毎月の利用実績の報告を受けるとともに、適時の事業所訪問などによる聞き取りを実施しているところであります。また、施設のサービス内容の情報提供では、市ホームページや子育てガイドブック、各事業所のリーフレット等により広く周知するとともに、利用相談においては、利用者の状況や意向に応じて事業所の支援内容を説明し、申請前に施設見学を促し、直接、利用者が施設の確認を行えるよう案内をいたしているところであります。以上であります。

答弁 教育委員会教育長 近内栄一

-登壇-佐藤議員の御質問にお答えいたします。3件目の障がい児支援についての2点目、障がい児通所支援についてでありますが、放課後等デイサービスは、市内の小・中・高等学校に在学し、特別支援学級または同等の支援や配慮が必要な児童に対して、授業終了後や夏休みなどの学校休業日に、子供の居場所づくりとともに、生活能力向上のための訓練、創作的作業活動、余暇の提供や社会との交流促進などの療育活動を行うものであります。施設の利用に当たっては、サービス利用計画の作成を行う中で、それぞれの状況を踏まえた上でサービス利用計画にまとめ、療育の内容とサービスの支給決定量を決定し、支給認定を行っているところでありますが、支給決定量の全日数を利用している利用者は少なく、放課後における少年団活動やクラブ活動、塾あるいは地域や家庭における行事への参加などにより利用実績が少なくなっている現状であります。就学児の児童発達については、放課後等デイサービス利用に限らず、学校、地域、家庭での活動などさまざまな活動の中で育まれるものであり、児童及びそれぞれの家庭状況により、適正に施設利用されているものと考えているところであります。また、放課後児童等デイサービスに係る許認可権は北海道が持っており、2年に1度、事業所に立入調査を実施しているところであります。立入調査に際しては、市職員も同行し、課題・問題点の共有化を図っているところであり、サービス利用計画に基づく利用児童の個別支援計画については、基本的に、6カ月に1度、モニタリングを行い、療育の指導内容の検討を行っております。相談支援員は、サービス利用計画及び個別支援計画における療育の内容や課題が本人にとって負担がないか、効果はどうか、保護者の不安や新たな課題がないか、関係する機関、団体と担当者会議を行い、保護者との情報の共有化も図りながら、適正なサービスの提供に努めているところであります。以上でございます。

質問 10番 佐藤秀靖

それでは、順次、質問させていただきます。まず最初に、次期観光振興計画の策定についてであります。ただいま市長から御答弁いただいた内容によりますと、観光を取り巻く状況が激変したこと、それから、それぞれを分析しながら多岐にわたる視点で策定していくために、平成30年度途中からという御答弁でありました。しかし、先ほど私が申し上げましたとおり、こういう状況はとうの昔からわかっているわけで、だからこそ、私は、3月の第1回定例会で早目の着手が必要だという趣旨のお話をさせていただいたわけであります。そういうことで、先ほど市長から御答弁いただいたことは、年度当初から策定しない理由には当たらないのではないかと考えます。先ほども申し上げたとおり、事業計画は、次期計画に行くまで、当然、PDCAサイクルをもとに、KPI、その他目標の消化等々を考え、新たな視点等々も踏まえて、どうしていくかということで準備をしながら新しい年度に備えて策定するわけであります。ですから、特に基幹産業である観光としての大きな指針、目標、計画が年度当初にできないというのはいささか問題ではないかと思いますが、見解を伺います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

佐藤議員の再質問にお答え申し上げたいと思います。早目の着手、新年度から直ちに執行できるような計画という御質問の趣旨だと思いますが、市で行う計画は、大体10年を目途に、あるいは5年を目途に立てるわけであります。いま御質問がありましたとおり、観光だけで計画を立てるという考え方ですが、富良野の基幹産業は農業でありますから、農業があって観光がある、こういう状況もこれからはつくっていかなければなりません。見る観光から体験観光へ、あるいは、農業にかかわって食べ物までを、食を主とする観光に変えていくような状況が現状では必要になってきているわけでありまして、これは佐藤議員も熟知のとおりだと思います。そういう状況を考えたときに、スタートする段階で、例えば10年を前期と後期に分けて考える中で、時代の変化というのはもう10年たつと大幅に変わるわけですよ。ですから、計画は常にローリングをするような心構えを持ってつくっていかなければなりません。これが1点です。二つ目に、富良野・美瑛広域観光推進協議会という地域における大きな母体がございますから、富良野の計画だけをつくってどんどんやればいいというような問題ではないわけであります。そして、来年3月にブランド観光圏の認定を受けようということで、いまは全国で13圏が争いをしているわけでありますが、これからはやはり観光圏を中心とするようになってまいります。そういう状況を見たときに、少しでもブランド観光圏に認定されるような状況をつくるために、いろいろな情報を入手するとともに、外国に対するインバウンド対策を最高まで伸ばした中での判断、情報収集というものが必要であります。ですから、私は、総合的に判断しながら、年度内と言っても平成30年度末ではなく、少なくとも中間ぐらいをめどに計画を立てることは、私は、何もおくれて実施するという判断には立っていない、こういう考え方であります。いま、担当部局におきましては、関係する団体とともに、今後10年のあり方を見据え、これから進める内容、農業との関係をどう構築していくかということも総合的に判断しながら、一生懸命に実施できる状況づくりをしております。ですから、そういう状況の中で、私は、この圏域における状況を総合的に判断したときに、着手してすぐにやるのではなく、少し余裕を持ってつくっていく必要性があろう、このように判断してお答えをさせていただいているところであります。以上であります。

質問 10番 佐藤秀靖

いまの市長の御答弁は、前段の部分は理解するところであります。また、後段は、ブランド観光圏の認定を受けて、それを盛り込んだ内容にしたいという趣旨のお話だったと思いますが、そういうことであれば理解できないことはないと思います。しかしながら、それ以外の部分は、年度当初からスタートできるような準備がもう整っていて当然だと私は思っています。ということは、その他の部分が既に策定され、ブランド観光圏の認定を受けた暁には、当然、事業計画はもう提出されていますから、それも盛り込んでどうしていくのかというだけの話なので、それが半年かかるということにはならないだろうと思うのです。私は、何が何でも年度当初につくらなければいけないとは思っていません。当然、熟慮をしながら、さまざまなデータを分析していただいて、時勢に合った計画、先を見据えた計画をつくるべきだと思っていまして、拙速にどんどんつくれという考えは全く持っておりません。ただ、基幹産業である観光、もっと言うと観光産業ということを考えた場合に、この富良野市の地域の経済に与えるインパクトは当然大きなものがありますから、それに向けた準備をしっかりしておいて、なおかつ、ブランド観光圏に採択されたときのことも想定して動いていくべき、考えておくべきだと思うのです。そうだとしたら、それは年度の半ばということではなくて、私はもっと前倒しにできるのではないかというふうに考えるところですが、お考えを伺います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

実施計画と計画というのは内容が違うわけですね。佐藤議員がいま言っていることは、実施計画を直ちにやれと言っているように聞こえるのですよ。10年計画を立ててローリングは市としてやるわけですから、事情がどんどん変わっていく場合には、ただ実施する計画を立ててやるときには、その時点に合った状況づくりをしなければならないわけですね。ですから、佐藤議員が言うこともわからないわけではありませんが、実施計画を立てやるということになれば、どの計画でもまずは基本計画というものを立てて、それによって今度は実施計画をどうつくっていくかということになってくるわけですよ。それには、答弁しましたように、富良野にとっては観光だけの計画であってはならないわけです。産業の進展というのは、観光だけではなく、農業も商業も全ての業が担っていて、それで富良野の振興というものが図られていくというふうに思います。ですから、観光だけに限定する状況づくりのほかに、いま申し上げた農業や商業など、他のものを織り込んで観光というものを大きく育てていく、これからはこういうことが求められているのが現実ですから、そういう意味で、その計画にのせるためにももっといろいろな角度から検討する必要性があるということで御理解を賜りたい、このように思います。

質問 10番 佐藤秀靖

それでは、次に、DMOのマネジャー、スタッフの選定、人材育成について伺います。先ほどの御答弁の中で、さまざまな研修を受けた上で認定されたマネジャーであることを伺いました。また、全国のブランド観光圏が認定されますので、各地域の皆さんと交流しながら切磋琢磨していくという御答弁もいただきました。これについては私も承知しているところでありまして、研修を受けて認定を受けたマネジャーというのはわかります。ただ、その研修をどう生かしていくかというところで、先ほど私が申し上げたとおり、DMOマネジャーというのは相当なノウハウを持っていないと運営できないはずなのです。例えば、外部から人を呼んできて登用する場合、シンクタンクにいた方、旅行会社に勤めていた方、実際に旅館業を営んで地域に貢献した方等々が考えられると思いますが、そういう方ではこのマネジャーとしては対応できないという見解を観光庁は持ち合わせているわけですね。経済的にマーケティングをして、それをどう分析して、地域の観光素材と合わせたらどう振興が図れるか、地域のことを熟知し、さらに観光全体のマーケティングも熟知している方というわけですが、そういう方はなかなかいらっしゃらないというのが観光庁の見解です。そういう方を外から登用するのではなくて、内部で人材育成していくということですから、これは、相当な努力が必要で、もしくは、このマネジャーに認定された皆さんも相当の努力をしていただく必要があるというふうに思うのです。今後が大事だろうなと思うのですが、こうした皆さんにマネジャーとしての役割を果たしていただくために、どんなフォローができるのか、もしくは、そこにどんな助言ができるのか、どう関与していくのかというところを伺いたいと思います。

答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)

佐藤議員の再質問にお答えいたします。地域連携DMOのマネジャーの今後の研修、スキルアップ等の御質問かと思いますけれども、先ほども市長より答弁がありましたとおり、現在、全国の13観光圏でのスキルアップの研修会に毎年行っていただきまして、勉強していただいているのが1点です。もう一点は、8名と申し上げましたけれども、美瑛から占冠までそれぞれ1名ずつ及び富良野では3名おりまして、この8名で富良野・美瑛広域観光推進協議会の中で、また、観光アカデミーという形での勉強会にマネジャーも一緒に参加していただいておりますが、年に2回行っておりまして、それぞれ専門的な講師に来ていただいて勉強会、研修会等も行っております。今後は、言われたとおり、かなり深い内容の研修等も必要になってこようかと思いますが、富良野に合った観光をどうつくっていくかという視点で、マネジャーはもとより、観光に携わるそれぞれの団体、機関等の方々、もちろん我々職員も勉強しながら進めていかなければならないものであります。こういうふうに全員でやっていくことが地域連携DMO全体の中での仕組みと思っておりますので、今後とも研修等が必要と認識しております。以上です。

質問 10番 佐藤秀靖

私は、先月、札幌の北海道大学で行われたDMO推進機構が主催したDMOの講演会を聴講してまいりました。そのときに、先進事例ということで、パネルディスカッションも含めて、富良野・美瑛広域観光推進協議会として本市観光課の職員が登壇していまして、私は非常に誇らしく思いました。いままでやってきたことを理路整然と説明し、これからの地域のビジョンもしっかり説明できておりまして、さすがに長いこといらっしゃる職員だけあって、ほかの聴講者もうなずいているところでありました。実は、こういうふうに外部に出かけていって地域の取り組みやビジョン等々を語るのは、これからはDMOマネジャーなのだろうと思うのです。彼はたまたま長く観光課にいるのでしっかりとした対応、説明ができましたが、市の職員はどうしても定期的な人事異動があります。そこで、いままでは市職員があちこちに出向いて説明していた部分はマネジャーが行うことになり、それをやるのがマネジャーの一つの仕事になってくると思います。ただ、あの大きな場面で地域のビジョンやいままでの実績等々をしっかりと解説、説明できるには、相当のスキルやノウハウが必要だと思いますので、そういう部分も含めて早急に人材育成をしていかなければいけないというふうに思います。そういう中で、さまざまな研修を受けさせますということでありますけれども、1年かからずにそこら辺までできるのか。市としてフォローする研修のメニューということで、例えば、いつごろにどういうメニューがあって、誰々にこうしたいというのがもしあったら、お聞かせください。

答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)

佐藤議員の再々質問にお答えしてまいります。初めに、本市職員をお褒めいただき、ありがとうございます。残念ながら、市の職員はマネジャーになれませんので、いま、観光協会等の8名の職員の方々がマネジャーという位置づけになってございます。これからもさまざまな研修等が必要ということは私も認識しているところでございますが、具体的なメニューはいまのところございません。ただ、さまざまな課題が会議等の中で出てきて常に情報を共有してございますので、それに合ったスキルアップを図っていくよう、研修内容等もみんなで検討しながら進めていかなければならないと思っております。申しわけありませんけれども、具体的な研修内容等はございませんが、年に2回の観光アカデミーは大いに活用していきたいと思ってございます。以上です。

質問 10番 佐藤秀靖

それでは、次に、防災について伺います。先ほど質問したとおり、ことしの防災訓練については関係地域の皆さんだけということでありました。今回の防災訓練では、私も実際に人材開発センターへ行きました。それから、消防団でも一緒に訓練をいたしました。その中で感じたことは、地域の皆さんとの情報共有がまず大事ということであります。今回の大きな目的の一つとして防災本部の機能の確認ということも伺っていますけれども、地域の皆さんとの情報共有はどうだったのかということを一つ問題に上げています。その中で、先ほど、要配慮者への対応について、想定で要配慮者として4人にお願いしてやったということでありましたが、実際に避難する云々というのも大事ですけれども、要配慮者をどう避難させるかという想定も重要だと思うのですね。たしか3定の補正予算だったと思いますが、住民情報システムの改修によって地域の要配慮者をリストアップできるようなシステムにしているとも伺っています。そこで、こういうデータをどうやって活用するのか、もしくは、今回の対象地域である桂木あたりは地域支え合いマップをしっかりとつくっているところでありますので、この支え合いマップをどのように活用したのか、すべきなのかという想定もしっかりしておくべきだと思いますが、そこら辺のシミュレーションはなさったのかどうか、伺います。

答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)

佐藤議員の再質問にお答えいたします。要配慮者をいかに避難させるかという部分ですが、溢水により4名が避難の途中でそれ以上は進めなくなったと想定して、市の輸送班と自衛隊によるピックアップでそれぞれを搬送しました。そのほかにも、勧告が出たが、御自分では自宅から一時避難場所まで行けないというような想定もいたしまして、西町、桂木、東麻町のそれぞれの地区の3名についても市の輸送班が自宅まで迎えに行き、もう1人については消防の救急車両において搬送するというような想定での訓練も行っております。また、後段のことしに要援護者のシステムを入れた部分、それから支え合いマップについては、今回の訓練では具体的な活用はしておりませんけれども、いずれにしても、今年度はそのシステムが入りましたので、支え合いマップとうまく融合させての活用は今後十分に検討していきたいと思っています。せんだっての山部の懇談でも民生委員からそのような御提案をいただいておりますので、せっかく入れるシステムを有効に使えるように、あるいは、福祉サイドで持っている情報を有効につなげてまいりたいと考えているところであります。

質問 10番 佐藤秀靖

今回の避難訓練については対象地域だけということでしたが、私は、何度も申し上げて恐縮ですけれども、広く一般市民も参加できる内容にすべきだと思っております。例えば、今回は、お昼にかかっていて自衛隊によるカレーの炊き出し訓練も想定されてやっていますので、午前中からお昼にかけては地域限定で、午後からは広く一般の市民に参加していただける防災体験会的なものを開催すべきだったのではないかなと思うのです。要するに、これは防災に対する啓蒙活動の一環でもありますから、何も地域を限定する必要はないわけで、広く一般の市民の皆さんにも防災意識の向上を目的とした何かしらの働きかけが必要だったのではないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。

答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)

佐藤議員の再質問にお答えいたします。本市の総合防災訓練は平成22年以来となりますけれども、その大きな目的は、防災関係機関の連携もさることながら、やはり、地域の自助、共助という部分で防災意識の啓発を図ることも大きなテーマであります。多くの市民が参加できる状況づくりということは私どもも同じ考えでありまして、過去の防災訓練におきましても、避難所において防災グッズを展示するとか、消火器の訓練、AEDの訓練等々もやった経過がございます。また、防災講演会に合わせて、啓発グッズについてもやった経過がございます。いまありました防災体験会的な2部構成でというような部分は、一つの提案として受けとめさせていただきたいと思います。以上でございます。

質問 10番 佐藤秀靖

いま、総務部長から前向きな御答弁をいただきました。ことしはもう終わりましたので、実施に向けて、来年度の防災講演会等々で御検討いただけると理解してよろしいでしょうか。

答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)

佐藤議員の再々質問にお答えいたします。防災訓練や防災講演会、あるいは、別立てで意識啓発を図るイベント的なものをやるのがいいのか、それらを含めて前向きに検討させていただきたいと思います。

質問 10番 佐藤秀靖

それでは、障がい児支援について伺います。日中一時支援についてでありますが、私は、サービス事業者が提供するサービス内容の充実が重要だと思っています。現在の事業者との契約内容では少し不公平感があるのではないかなというふうに思っています。先ほど申し上げたとおり、この制度の利用者の利便性の向上という部分で言えば、利用者目線で考える必要があります。そのためには、いろいろな事業者がいて、その方々が提供するサービスを選択できるシステムにする必要があると思っています。1者と定額契約ということで大きなお金がぼんと行って、そのほかのところは単価契約という現在のシステムでは、整合性がつかないと思っているのです。内容を見ればわかりますが、やっぱり委託金額にしても1桁違うということであります。そういうことでいきますと、これから参入を試みる、検討する事業所も出てくるやに私は伺っていますが、そういう方たちのマインドをそぎ落とすのではないかなと思います。そこで、サービス内容の向上を目的として、サービス事業者にサービスの競争をしていただき、利用者が選択できるシステムにするべきだと思いますが、再度、お考えを伺います。

答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)

佐藤議員の再質問にお答えいたします。御質問のありましたのは、日中一時支援事業につきまして、1者と年間での契約を行っている部分について、単価契約なり同じ形での契約であるべきではないかということかと思います。この事業につきましては、国で実施要綱が定められ、市町村においては地域支援事業ということで任意事業で取り組んでいるところであります。この制度ができたのは平成18年でありまして、正直、その段階ではここまでの支援というものがなくて、この事業は、現在、富良野市と中富良野町が委託している事業所と年間契約させていただいております。実際にこの制度を利用されている方は、主に発達障がいのある小学生、あるいは中学生も一部おりますが、そちらのほうと年間契約で委託しておりまして、現在は35人ほどの児童が利用しております。一方で、単価契約を行っている事業所につきましては、大人の障がい者を中心になっております。高校生ぐらいになれば子供たちと一緒にはということがありますので、そちらの部分では、大人の方と一緒に4人が児童での預かりに行っているところであります。あわせて、もう1カ所使っている事業所につきましては、上富良野町で放課後等デイサービスと日中一時支援を行っている事業所でありまして、こちらについては、いま、市で委託している事業所の受け入れ時間あるいは送迎等の関係で、時間が若干合わなかったり、また土・日の預かり等の関係もあって上富良野町に行っているような状況でございます。基本的なところは、安全に見守り、預かりを行うという形で、職員もきちっと確保しているという考え方の中で、そうした目的に沿って市が年間契約で委託しているということでございます。以上でございます。

質問 10番 佐藤秀靖

それでは、放課後等デイサービスについて伺います。先ほど、個々の子供に対しては、支援計画書に基づき、さまざまな関係者がミーティングを行い、モニタリングをして、その結果をもとに支援計画をつくっていくという御答弁でありましたが、そういう中で、結果的に1人1カ月当たり平均の利用日数が5.6日であります。当然、何が何でも利用日数を多くする必要はないわけであって、関係者が集まって確認しながらということであれば、それはそれでいいのかなと思うのです。しかし、ちょうど昨日、発達支援推進協議会の研修会があって、私も参加させていただきましたが、講師がお話の中で、やっぱり、子供たちをしっかり見ていく、外見的に見るというよりは、寄り添い、子供と同じレベルになって一緒に時間を過ごすことが大事だよという趣旨のことをおっしゃっていたのかなと思います。また、実際にいまは1人1カ月当たり5.6日ですと、1週間に1回程度の利用ということになるわけですね。このデイサービスをしているスタッフの方にお話を伺ったのですが、1週間に1回では子供の変化を確認するのがなかなか難しい、要するに、子供と過ごす時間をふやさないと、子供がどう成長しているのか、どの障がいがどう変わっていっているのかを確認するのが非常に難しいということも聞いているところです。そういうところも含めて、モニタリングをするときに、もう少し日数をふやしたらいいのではないか、日数をある程度ふやすような考え、方向性を持ったほうがいいのではないかというふうに私は考えるところですが、見解はいかがでしょうか。

答弁 教育委員会教育部長 山下俊明(教育委員会教育部長は2018年3月まで)

ただいまの佐藤議員の御質問にお答えいたします。放課後等デイサービスの支給認定の日数と利用実績の乖離の部分について、それぞれの個別の状況によっては利用日数を伸ばすような支援体制の相談をという御質問かと思います。支給認定の決定につきましては、放課後等デイサービスの実績でいきますと、5日間が6人、10日間が33人、15日が14人、20日が1人とされておりますけれども、実際には、先ほど教育長からも答弁させていただきましたが、それぞれのお子様の状態によりまして、塾や放課後における少年団活動、また、地域や家庭における行事への参加ということで利用実績が少なくなっているところであります。そういう中で、これは、発達障がいの研修会でも話がありましたが、本当に状態は一人一人が個別で、一人として同じお子さんはおりません。そこで、幼児期から関係機関と連携する中で、きのうの話にも出ていましたすくらむふらのという個別のシートを持ち寄り、幼少期からの状態について、保護者、関係者を含めて、相談支援員も入った中で計画をつくっております。相談側のほうから一方的な話を受けたとしても、あくまでも保護者がその部分についてきちんと理解した上で支給認定をして利用していただいているところであります。また、話し合い、相談につきましては、モニタリングも行いながら見直しをして進めているところでありまして、当然、施設側から、もうちょっと会話をしたほうがいいとか、そういうことについては、あくまでもそれぞれ個別のケースに応じて保護者と話し合いをしながら決めていくことになるかと思います。もし連携が薄いところがあれば、今後は強化してまいりますけれども、いまある連携体制の中で十分な話し合いをしていくように今後も努めてまいりたいと考えております。

出典:富良野市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月12日 議事録 PDF(12ページ) 間違いを知らせる