富良野市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月20日
(1)農村観光環境都市の形成について/(2)ワイン事業について
2017年6月20日、富良野市議会の一般質問で、黒岩岳雄議員が「農村観光環境都市の形成について」「ワイン事業について」について質問し、市長 能登芳昭、経済部長 後藤正紀、総務部長 若杉勝博、ぶどう果樹研究所長 川上勝義、建設水道部長 吉田育夫が答弁しました。
- 質問者
- 黒岩岳雄 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、経済部長 後藤正紀、総務部長 若杉勝博、ぶどう果樹研究所長 川上勝義、建設水道部長 吉田育夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 黒岩岳雄
-登壇-通告に基づき、質問をいたします。1件目は、農村観光環境都市の形成における観光施策についてお尋ねします。市政執行方針では、農業と観光は本市の最大の強みであり、地域を支える戦略的産業として育成し、豊富な地域資源とそれに裏打ちされたブランド力により、本市が持つ潜在力を最大限に生かし、農業を育て、観光でもてなし、環境を守る農村観光環境都市の形成を目指すとしております。このように位置づけられている観光に対する施策についてお尋ねします。1点目は、(仮称)環境・観光税について見解をお聞きします。平成23年から32年の第5次富良野市総合計画において、平成23年から27年の前期基本計画では、観光地づくり推進事業として、富良野らしい景観の保全と観光施設の整備、(仮称)環境・観光税の検討と導入があります。平成26年9月の第3回定例会では岡本議員、平成26年12月の第4回定例会では、私、黒岩がこの件について質問をしております。答弁からは、諸般の事情に鑑み、後期基本計画内において考慮していくと理解をしているところです。そこで、後期基本計画内の位置づけはどのようになっているのか、お示しください。一般財源では、できることに限りがあります。今年に入り、道は、観光振興を目的に観光税の導入を検討しており、スキーリゾート地として外国人観光客が急増している倶知安、ニセコの両町では、観光整備に充てる目的で宿泊税の導入を検討しているとの報道もあります。観光振興を目指す自治体には共通の悩みがあり、倶知安、ニセコの両町の取り組みを注視したいところです。2点目は、外資による不動産等の投資について伺います。数年前より、北海道内各地において、森林・観光関連施設等の不動産取引が外国資本で多数発生している現状がマスコミ等で報道され、話題となってきたところです。直近では、近隣町村の大型リゾート施設が外資に買収されたことなども報道で知ったところです。このような背景の中、外資による投資先となっている道内先進地域では、税の徴収等が困難などの事例も含め、トラブルも発生しているようです。そこで、お尋ねします。一つ、市内の外資による不動産投資状況はどのように把握されているのか。二つ、他の地域のトラブルなど、実態は把握されているのか。三つ、今後、外資による投資の増加が予測されるが、その対策はどのように考えているのか。3点目は、観光などで訪れた市内施設の利用者から行政に入る利用者の声の対応について伺います。行政に入る観光関連等の利用者からの声については、お褒めの声や苦情、提言など多種多様だと思います。それを関係者と共有し、課題として取り組むことが必要と感じるところです。また、利用者の声を参考に満足度を上げて、再び富良野を訪れてもらえるよう、地域全体で富良野ファンをつくることが必要と考えます。そこで、現在どのように対応しているのか、していくのか、伺います。2件目は、ワイン事業について、生産本数の減少からの再構築についてお尋ねします。平成28年12月、第4回定例会で、私は、ワイン事業の今後の取り組み、進む方向性について一般質問をいたしました。そして、ふらのワイン事業は、昭和47年、畑作振興と地場産業の育成、そして、ふらのワインの製造を目指してスタートし、ことしで45年目を迎える、ふらのワインは、これまで、よいワインはよいブドウからを基本に、努力を重ね、原料ブドウ生産農家との信頼関係を築きながら、国際ワインコンクールにおいても毎年入賞するなど、市民を初め、道内の消費者に愛飲されてきた、今後も、ふらのワインは、道内ワイナリーの先駆者、さらに、自治体ワイナリーとして、量ではなく、質を重視したワインづくりを進めるとの答弁をいただいております。そこで、3点質問します。1点目は、昨年から、ワイン、果汁とも生産本数が減少になり、本年はワイン25万本、果汁8万本と計画されております。ワイン30万本、果汁10万本体制に戻るには5年ほどかかると聞いております。現在の生産本数の減少期間を、次の一歩を踏み出す足腰を強くする期間と捉え、職員や生産者の研修機会の確保、また、意欲の向上、品質の向上に向けた技術の研究、生産ラインの整備などの投資を行うことなど、再構築を図る考えについて見解を伺います。2点目は、現在の生産本数の減少は、これまでに計画的に取り組んでこなかったために生じたものではないかと考えますが、見解を伺います。3点目は、清水山エリアは、景観もよく、民間施設もあり、連携して誘客が可能であると考えますが、今後の新たな取り組みと考えについて伺います。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-黒岩議員の御質問にお答えいたします。1件目の農村観光環境都市形成についての観光施策についてであります。最初に、環境・観光税の後期基本計画における位置づけにつきましては、第5次富良野市総合計画前期基本計画において、富良野らしい景観の保全と観光施設の整備と(仮称)環境・観光税の検討、導入が計画に盛り込まれておりましたが、景気動向等に鑑み、新税を導入する時期ではないと判断し、本格的な検討までには至りませんでした。後期基本計画におきましては、通年滞在型観光の推進策の中で、観光のマーケティングやマネジメントを担うふらの版DMOの創設による振興を図るとしており、この中で、持続的な観光特定財源について検討することを位置づけております。ことしに入り、北海道が外国人観光客受け入れ環境整備等の目的で法定外目的税を検討する旨、新聞報道がなされました。北海道が仮に北海道全域を対象に法定外目的税を導入した場合、富良野市が重複して同目的の法定外目的税を導入できなくなることも踏まえ、北海道の動きを注視しながら、市として持続的な観光特定財源の検討を行ってまいります。具体的には、ふらの観光協会、富良野商工会議所、市で構成するふらの版DMC検討委員会において調査を行ってまいります。次に、観光関連施設等への外資による不動産投資の留意点につきましては、外資による不動産投資は法務局からの登記情報により把握、課税しているところでありますが、本市の土地、家屋等を保有する外国人の納税義務者は、平成29年度が75人で、宿泊施設等を中心に増加の傾向にあります。外国人の不動産取得の増加に伴い、他地域において、所有者の帰国、転居等による居住不明などによる納税通知書の未達、滞納など、税にかかわるトラブルが発生していると承知しておりますが、幸い、本市におきましては、このような事例は、現在、皆無であります。市外に居住する納税義務者には、地方税法が規定する納税管理人を選任するよう対応しているところであり、今後におきましても、この納税管理人制度を徹底することでトラブル防止、確実な納税に努めてまいります。次に、宿泊、飲食等の利用客から行政に入る利用者の声への対応につきましては、観光分野においては、利用客の声をサービス改善や戦略づくりにつなげていくことが重要と認識しており、行政といたしましても、富良野市観光戦略会議等での情報交換を通じて、どのような声があるのか、傾向の把握に努め、観光戦略策定の参考としております。また、満足度向上に向けた取り組みにつきましては、富良野・美瑛広域観光圏では、ブランド観光圏の認定に向けた取り組みとして、顧客満足度調査を実施し、観光地内での移動や宿泊、サービス等についての満足度について調査をしております。さらに、今年度におきましては、ふらの版DMC検討委員会の事業として、これまでの広域圏単位の調査に加え、富良野市単独の満足度調査を実施して、観光客が何に満足し、何に不満なのか、傾向を把握して観光戦略づくりにつなげてまいりたい、このように考えているところであります。2件目のワイン事業について、生産本数の減少からの再構築についての研修機会の確保についてであります。これまで、毎年、職員を国内外に派遣しており、品質向上に向けた製造技術、生産機械類等の調査を行い、常に新しい情報の収集に努めております。生産者に対しましては、本年度、若手の生産者がブドウ栽培の先進地視察を計画しており、現在、その支援を検討しているところでありますので、今後も職員及び生産者が意欲をもってブドウの栽培、ワインの製造に臨むことができる取り組みをさらに継続してまいります。また、品質向上に向けた生産設備の整備につきましては、ワインの瓶詰めラインの整備が完了し、2017年以降に瓶詰めした製品は、加熱殺菌を行わないワインの風味を生かした製品に変わり、好評を得ているところであります。今後は、搾汁機などの仕込み用作業機械を計画的に更新することにより、さらなる品質向上を図ってまいります。次に、近年の生産本数の減少につきましては、ブドウ生産農家の減少や天候不良、新植、改植の推進による一時的な果樹の減少によるものと認識をいたしているところであります。ブドウの生産に関しましては、計画的に新植、改植を行っており、現時点では、ブドウ栽培面積の約半分を更新している状況でありますが、安定した原料ブドウの確保に向け、生産者への助成制度の導入や、新規就農者へのアプローチ、既存農家への情報提供などもあわせて行ってまいります。さらに、より高品質な商品の投入や商品構成も含め、ふらのワインブランドの全体的な再構築も必要と考えており、選択と集中を進めながら整備をしてまいります。次に、清水山エリアへの誘客についてであります。清水山エリアは、ブドウ畑や、ラベンダー園、六花亭が管理するキガラシ園があるなど、非常に景観の美しいところであります。また、清水山から遠く望む十勝岳連峰の雄大な景色は、見る者を感動させます。現在、ワイン工場からワインハウス、そしてラベンダー園にかけての遊歩道を、観光客が散策している姿を見かけるようになってまいりました。今後は、清水山エリアならではのブドウ畑を身近に感じられるような取り組みをさらに検討してまいります。以上です。
再質問 17番 黒岩岳雄
再質問させていただきます。まず、最初の農村観光環境都市の形成における観光施策としまして、1点目の(仮称)環境・観光税についてお尋ねいたします。これは、富良野らしい景観の保全や観光施設の整備に向けた財源を確保することを目的としているということであります。先ほどの答弁によりますと、環境・観光税については、庁内でなく、改めてDMCのほうで検討、調査させるというようなお話なのですが、やはり財源が必要だと思うのです。ですから、形はどうであれ、行政としては財源を確保することが必要ではないか、こんなふうに思います。そんなことで、DMCのほうでの最終的な調査結果がどういうふうになるかわかりませんけれども、税でなく、ほかのことも試案の中で検討されるのかどうか、その辺については、行政側のほうからは一切無印で出すのか、多少は提案して出すのか、その辺をお聞きしたいと思います。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
黒岩議員の再質問にお答えいたします。ただいまは財源の確保という御質問だと思いますけれども、まず、先般、北海道が宿泊税という形でいわゆる観光税を導入しようという動きが報道されてございます。これに伴いまして、富良野としても財源確保が必要だと認識してございますが、これにいわゆる観光税、宿泊税を活用できるかどうかを含めながら、調査した上で対応してまいりたいと思っております。
再質問 17番 黒岩岳雄
いまの部長の答弁は、私の質問に対する答えとしては若干違うような気がしました。要は、新たなDMC組織にこの財源をどうしたらいいのだと委ねる場合に、行政側は、税のほかにいろいろな選択肢があると思うのですが、そういうところまで含めて、いろいろな意味で検討してほしいということを伝えるのか、伝えないのか、私はそのことを聞いたつもりでいたのです。改めて、答弁をお願いします。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
黒岩議員の再々質問にお答えいたします。いま私がお答えしましたのは、財源の一つとして観光税、宿泊税というものが考えられるということが1点でございます。そのほか、市の財源等も含めながら、どういった対応ができるのか、もちろん、かかる経費等での計算も出てきますが、このトータル的なものについて、DMCを中心に、市もこの中に関与しながら一緒に考えていきたいと思ってございます。
再質問 17番 黒岩岳雄
例えば、市のほうで税を設けた場合は重複するというのは、市長からの最初の答弁でもありましたが、そういうケースというのは、現実的にはいま検討している倶知安・ニセコエリアでも同じようなことがあるのです。倶知安・ニセコエリアは、自分たちは自分たちでやる、それに道がかぶせてくる、それに対してはそれなりの対応をしていこうという考え方だと思うのですよ。ですから、その辺も参考にしたらいいのではないか、こんなふうに思いますが、いかかでしょうか。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
黒岩委員の御質問にお答えいたします。もちろん北海道の動向等も考えながら、いまおっしゃったニセコ、倶知安の状況等も勉強させてもらいながら、財源等の確保を考えていきたいと思ってございます。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
熱意ある黒岩議員の再質問に、改めて補足答弁をさせていただきたいと思います。いま答弁いたしました中で、環境税、観光税というのは、全国的にも現実にやっているところがあるわけです。例えば京都などでは現実にやっております。北海道の場合は、観光という位置づけではまだ二の足を踏んでいまして、いまは観光と環境という御質問ですが、道は観光ということで検討しているわけです。いま、知事が言っているように、国内外を通して観光に対する税金を取って、それが観光の振興につながるような状況づくりをするということになれば、一つは、地方税の目的で市町村の条例で決める取り分がある中で、道で決めると道が全体的に網かけをすることになりますから、網かけをされた場合に、富良野だけが特別ですよということにはならないわけです。俗に言うゴルフ税のいまの対応も、10割のうち3割は道に納めて、あとの7割が市町村でして、一例を挙げればそういうような状況になります。ですから、いま、道でどの程度の状況づくりができるのか、道の動向を注視していく必要があると思います。単独で走ってしまった場合に、いまの行政システムの中で、国が決める前に決めたからそれでいいということにもならないという状況ですから、その辺をもう少し見きわめる必要性があると思います。もう一つは、税金でなかったらだめなのかと。税金以外での取り分として、例えば環境については、ごみを使用料で取るとか、あるいは負担金的なもので取るとか、そういう方法があると思うのです。つまり、税だけでなく、単独で行う場合の使用料、負担金的なものの検討もあわせてやっていきたいというのが狙いでございますので、そういった点で、道の動向を注視しながら、DMCの検討委員会の中で煮詰めていきたいというのが趣旨でございます。その点を御理解いただきたいと思います。
再質問 17番 黒岩岳雄
次に移らせていただきます。次に、2点目の外資による不動産等の投資についてです。いまのところ、当市にそういうものはないと、現状は正規な形で税金もきちんと納められているというふうにお聞きして、安心したところです。そこで、その管理体制といいますか、今後に臨む姿勢として、不動産に対して納税管理人制度を新たに設けたいということを先ほどお聞きしたのですが、これはどんなことなのか、お聞きしたいと思います。
答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)
黒岩議員の再質問にお答えいたします。不動産投資にかかわる税のトラブルということで、現状ではございませんというのは、先ほど市長から答弁させていただいたとおりです。今後ということですが、現状の税法にある納税管理人制度の徹底を図っていくという答弁をさせていただきました。新たな制度ではなくて、税法で認められている制度でありまして、納税義務者が富良野市にいない場合、そういう制度が認められておりまして、この届け出をいただいて、市長が認めて、その方に管理していただくということです。土地、家屋については、現状では外国人の納税義務者は75名と先ほど答弁させていただきましたが、このうちの75%、56人がこの納税管理人制度で届けていただいております。お住まいになって御自分で処理される分にはいいのですけれども、富良野にいない場合については、やはり、この制度の活用を十分啓発しながら、今後の投資においても対応してまいりたいというふうに考えております。以上です。
再質問 17番 黒岩岳雄
そうしましたら、税のほうは納められるということですけれども、建物、施設の維持管理ですね。例えば、今後、別荘なんかができていった場合、管理といいますか、その体制がやはり重要だと思うのです。常時使っていればそれなりの管理ができると思うのですが、使ったり、使わなかったりした場合、使ったときに好き勝手にごみを出すようなことが起こってくるのではないかなと思います。今後、そういうことをどのようにしていったらいいか。私は、地元の企業などに積極的にお手伝いしてもらい、そういうふうに指導していったら行政の負担が大分楽になるのではないかと思うのですが、その辺の考え方はどうでしょうか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
黒岩議員の再質問にお答え申し上げたいと思います。いま御質問なさっている問題は税と施設管理という御質問だと思うのですけれども、これから申請してくる外国人の施設管理については、いま、市が窓口になって、管理の状況まで徹底的に話し合いを進めさせていただいております。一方、既に建っている施設の管理については、全部とは言いませんが、富良野の建設業界に加入している業者の方々が委任を受けて管理している現況であります。ですから、いま、黒岩議員の御質問の中で、管理の不徹底によるいろいろな問題があるのではないかという御心配をいただきましたけれども、まだ1,000軒も2,000軒もあるわけではないですから、いま一度、そういう制度で行っている状況を行政のほうで確認してみたい、このように感じているところであります。以上です。
再質問 17番 黒岩岳雄
次に移ります。利用者の声を行政のほうにということで、当然、いい話もあるでしょうし、嫌な話もあると思うのですが、私は、それを生かしていくことが重要だと思います。いま、外国人が非常にふえていまして、平成11年度の宿泊客の構成率を見ますと、99.7%が日本人で、外国人は0.3%です。ところが、平成26年は、日本人が87.3%、外国人が12.7%と、初めて10%を超えています。また、平成28年度につきましては、日本人が79.8%、外国人が20.2%と宿泊客の2割を超えているのです。ですから、ベースは日本の方たちに十分配慮しなければいけないと思うのですが、日本人も外国人もいろいろな悩みがあると思いますので、先ほどDMCのほうで満足度調査などをいろいろやるという話をお聞きしましたけれども、その辺も踏まえて、そうした声を十分に聞いて反映させていくということでよろしいでしょうか。
答弁 経済部長 後藤正紀(経済部長は2020年3月まで)
黒岩議員の再質問にお答えいたします。議員が御指摘のとおり、外国人観光客、いわゆるインバウンドが非常にふえてきている状況でございます。観光のお客様は、日本人のみならず、外国の方も含めた中で満足度調査をした上で、その辺の改善等についてみんなで考えていきたいと思ってございます。
再質問 17番 黒岩岳雄
満足度を上げるという目的は何ですか。満足度を上げる最大の目的は何ですか。どういう考え方で満足度を上げていくということでしょうか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
黒岩議員の再質問に、私からお答えさせていただきたいと思います。まず、一つは、お泊りするホテル、旅館等の接遇の問題があるかと思います。その接遇によって、やはり会話もあるでしょうし、それから、御要望に応える状況づくりをどう速やかにやるか、あるいは、富良野の観光についての知識を持ってお伝えするとか、そういう接遇的なものがこの中に入るだろうと考えております。もう一つは、富良野の場合も、いま、時節的に高くなったり安くなったりする現象がございます。恐らく、7月に入りますと、平常時の倍になりますから、外国人は別として、日本人が泊まった場合に、なぜそんなに高いのかという疑問が出ます。これは、行政を含めて、関係する団体でもう少しそういう状況にならないように整備する、あるいはまた、それに向かってホテル、旅館組合が率先してやるような状況をつくっていく、そうしないと、これから何十年か後には、いずれ富良野もそういったものが別のところに移される可能性が出てきますから、こういう中で、いまは一度来た方に再度来ていただけるような状況づくりが一番大切であると思います。さらに加えて言うならば、市民の迎える気持ちと接する気持ちをあわせてやっていく必要性があろうと、いま、このように考えているところであります。
再質問 17番 黒岩岳雄
では、ワインのほうに移らせていただきます。生産本数について、ことしはワインが20%弱減るということは、市場に出るワイン自体が大分少なくなりますね。そのため、昨年暮れのふるさと納税の返礼品の中で欠品が生じたりしていましたが、それはイメージ的に非常によくないというのが私の印象です。いま、いろいろ手を打っているということで、それはいいのですが、要は、製品の数の少ないときに、次の世代を考えて、積極的な人的投資とか施設的にも投資することが必要だと思うのです。既にやっているという答弁だったのですが、私は、少しでもいいものをつくっていただくために、特に生産者の方たちに対するインセンティブ、報奨制度を設けて、耕作意欲を喚起することを考えたらどうか、こんなふうに考えますが、いかがでしょうか。
答弁 ぶどう果樹研究所長 川上勝義
黒岩議員の御質問にお答えします。生産者の皆様に対する補助ということでの御質問だと思います。いま、生産者の方々に御用意している補助制度については、国のものが一つ、そして、市で独自にやっているものが一つあります。市が用意しているものについては、棚設置の費用や、ブドウがとれない期間の補助、ブドウの苗の無償提供をしており、また、ブドウの購入の関係でも出来高払いということで支援している状況であります。今後、生産者の方々が意欲を持ってブドウをつくっていただくためには、補助制度の充実も大事ではないかというふうに思っています。そういう中で、いま、国の補助と市の補助を使い分けてやっているところでありますが、国の補助につきましては、平成31年までとお聞きしております。ですから、その補助がなくなっても、生産者の皆さんが意欲を持ってまたやっていただくためには、それに近いぐらいの補助制度に見直してはどうかというふうに考えてございます。以上でございます。
再質問 17番 黒岩岳雄
もう一歩踏み込んで、私は、いいものをつくっているというのですか、18戸の農家の方がワイン用のブドウをつくっていると以前に聞いていますが、自分の圃場も当然そうですけれども、努力して、非常に糖度の高い商品を生産していただいた企業、農家の方に対して、みんなの目標になるような報奨制度ですね。平均的にやるのはいいけれども、もう1ランク上のことも何か考えていいのではないかなという提案なのです。ですから、労働意欲とか生産意欲です。横並びにこの程度でいいやということではなくて、みんなが競争してもうちょっと頑張っていいものをつくろうとなるように、私はみんなに報奨を与えてもいいと思うのです。そういうふうに切磋琢磨していいブドウをつくってもらえば、いいワインができるわけです。原料がよくなければいいワインはできないと思うので、今後はそういうことも検討していったらどうかと思います。こういうことはいかがですか。
答弁 ぶどう果樹研究所長 川上勝義
黒岩議員の再質問にお答えします。ブドウ生産者が切磋琢磨して、やる気を持ってブドウをつくっていただくというのは、非常に大事なことであると思います。原料のブドウを買うところも、制度的に少し見直してはどうかというふうに考えていますし、また、いいものをつくる上では、やはり、職員等の指導の体制も必要ではないかと思っています。また、市長の答弁の中でもあったように、研修あるいは視察等の機会の充実もその一つであると考えておりますので、その辺の充実については今後検討させていただきたいというふうに思っております。以上です。
再質問 17番 黒岩岳雄
では、2点目を飛び越えて、3点目のところに行きます。答弁の中にもありましたように、清水山圏域全体は、本当に景観がいい場所ですから、ワイン工場、ワインハウスと絡めた中で、大きなブドウ公園ではないですが、そういうイメージを持ってもいいのではないかなという感じがいたします。進入道路のカーブのところにはエゾエンゴサクがすごく群生していて、春一番で紫色の花が咲くのですが、市民や観光客も当然見ています。それから、ラベンダーを改植したので、非常に元気よく、いま、ちょうど紫色の花が出始めていて、これが満開になったら相当きれいだなという感じでした。そういうことも含めまして、本当にみんなに出かけてもらえるエリアだと思いますから、その辺のPRの仕方も今後は考えていったらいいのではないか、特に、ラベンダーの時期は誰でも知っていますが、春のエゾエンゴサクの満開のときもすごくきれいですので、その辺も今後はPRしていってもらいたいと思います。それはそれとして、もう一つ、雪の堆積場があります。我々の生活を守ってくれている雪捨て場ですが、東側にはあそこしかないということで、やむを得ないと言えばやむを得ませんが、片方はすごくよくて、片方はちょっとというアンバランスがあります。その辺は、すぐに解決できないでしょうけれども、今後、全体を見たときにどのような考え方で進められるか、お聞きしたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
黒岩議員の再質問は、清水山エリアにおける今後の状況づくりということだったと思います。1点目は、前段で御答弁させていただきましたが、昨年、六花亭の社長とお話し合いをさせていただきまして、六花亭としては、ブドウ畑で新しくレストラン的なことをやりたいというお話がございました。そのために、現況以上でも以下でもなく、第一に景観を何とか守れるようにしてほしいという要望がございましたので、その状況づくりをいまやっているところであります。2点目は、いま現在、ワイン工場の基金を8億円ぐらい持っていますから、この基金をもっと活用して、広く外国人があそこへ来てゆったりできるような状況づくりができないかということで、これから内部検討をしたいと思っています。なぜ外国人かというと、いま、日本人は年間大体20万人ぐらいぶとうヶ丘に来ているのですが、ほとんど車を運転しますので、ワイン工場に来て試飲することはできません。それ以外に、あそこへ来てよかったというものをどうやってつくっていくかということになるわけです。六花亭でやっているブドウ園は食べるワインづくりの一つのですから、富良野市でやっているブドウ果樹のほうにはない品種を植えています。ですから、あそこの状況から言うと、ブドウ畑があり、花畑があり、その他富良野の特産的なものを植えられるような体験観光、あるいは、健康観光が随分クローズアップされてきていますから、これからはそういうことを念頭に置きながら3カ年から5カ年計画で新たにつくっていく、いま、こういうことを考えていく必要があろうかと考えているところであります。もう一つは、生産者の皆さん方が自分の圃場でどうやって品質のいいブドウをつくっていくかとなりますと、これからはお年寄りの世帯にお任せするわけにはいかないわけです。新規就農者の若い方々にある程度の面積を確保していただいて、さらに、ブドウに対する助成措置をもっと積極的にやるようなこともあわせてやっていく必要性がある、このようなこともいま考えている状況でございます。先ほどから御質問いただいた25万本、それからブドウ果汁8万本の確保も、現状では今後厳しい状況になります。ですから、もちろん市の圃場をふやしていくこともあわせて考えていかなければなりませんし、これからこういう課題に取り組んでいこうと。それも、余り長時間をかけてやるわけにはいきませんから、計画的に一年一年を積み重ねるようにして、その目的を達成していきたいと考えているところであります。以上です。
答弁 建設水道部長 吉田育夫(建設水道部長は2019年2月まで)
黒岩議員の雪捨て場に関する御質問にお答えしたいと思います。雪捨て場は、黒岩議員の御質問にもあったとおり、市民生活にとって必要不可欠なものでありまして、観光シーズンの前に、できれば連休までには雪が解けるようにということで、随時、こちらのほうでも雪割り等を行っております。しかし、何せ量が量なものですから、努力してはいるのですけれども、連休までにはなかなか間に合わないというなかなか難しい状況でもあります。それから、排雪の雪なので、きれいな雪ばかりを運んでいるわけではございませんから、どうしても汚い部分が見えてしまいます。建設水道部としても、連休前には何とか解かしたいということで努力はしておりますけれども、降雪量にもよりますが、例年であれば5月の中ぐらい、場合によっては6月にかかるくらいまで残ってしまうということで、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
補足というよりも、検討の価値があるのでないかと思いますので、前向きな考え方を示したいと思います。捨てるものが現実にあるわけですが、もう少し期間を延ばして雪遊び的なことができないかと。早く投げ捨てるばかりでなく、汚いのだったら、テントをかぶせるとか、ビニールをかぶせて保存するなどして、雪割り作業を5月中旬以降まで延ばすような形で雪遊びを考える、そういうことも一つの方法としてあわせて検討していきたい、このように考えております。以上です。
再質問 17番 黒岩岳雄
いまの市長の雪を有効に使おうというお話は、逆に、真夏までうまく残せればすばらしいことではないか、研究の価値はあると思いますので、ぜひ研究を進めていただきたいと思います。それから、私は、以前に、ブドウの収穫時期に修学旅行生のブドウ採取体験、それから、アイスワインのときには観光客がいる宿泊施設にうまく情報を流してそういう体験をさせたらどうかとか、ワイン絡みでそういう体験観光のお話をしたことがあります。そういう中で、先日、私は、たまたま朝5時前という早い時間帯にブドウをつくっている農家の御夫婦のところに行ったのですが、そのときに、いま、ちょうどブドウが立ってくる時期で、それをワイヤーにとめる作業をしておりまして、それに実がつくとワインのブドウになるのですけれども、いまから7月ぐらいまでは結構忙しいのだと、こんな話をしていました。つまり、私がたまたま以前に質問したときは、体験というのは実をとらなければだめなのだという感覚だったのですが、先ほどの市長の体験観光というのは、成長過程というか、ブドウができるまでの中でもいろいろな体験観光を提案できると思うのです。所長は、いままで観光の専門家で、新しくブドウ工場のほうに行ったわけですから、過去の経験も含めて、いろいろな手を打ってお客さんに来てもらう、それがまた消費につながる、そういうふうにしていったらどうかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 ぶどう果樹研究所長 川上勝義
黒岩議員の体験観光のお話であります。先ほどのお話にもあったとおり、修学旅行生のブドウの収穫体験、あるいはアイスワインということでの収穫体験をやってきた経過もあります。いま、お話をお聞きして、農業体験については、収穫ばかりではなく、管理作業も含めた農家生活体験というようなことで約3,000人ぐらいの修学旅行生が富良野に入ってきておりますので、先ほどの管理作業の部分もひょっとしたら体験観光の一つになってくるのかなというふうに思います。ですから、その辺につきましては、修学旅行の体験の受け入れ協議会等に少し打診してみたいというふうに思います。また、いま、事務レベルですけれども、ブドウ畑を身近に感じていただくような取り組みとして、例えば、ブドウ畑の中を散策して、地元のものを使った食材を食べながらワインを楽しむような旅行商品ができないか、検討しているところであります。以上でございます。