みんなの議会

富良野市議会 平成29年第1回定例会 2017年3月8日

(1)観光行政について/(2)児童発達支援について/(3)学校教育について

2017年3月8日、富良野市議会の一般質問で、佐藤秀靖議員が「観光行政について」「児童発達支援について」「学校教育について」について質問し、市長 能登芳昭、教育委員会教育長 近内栄一、経済部長 原正明、教育委員会教育部長 遠藤和章が答弁しました。

質問者
佐藤秀靖 議員
答弁者
市長 能登芳昭、教育委員会教育長 近内栄一、経済部長 原正明、教育委員会教育部長 遠藤和章

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 佐藤秀靖

-登壇-さきの通告に従い、順次、質問してまいります。1件目、観光行政について伺います。観光行政についての1点目、観光振興計画についての1番目、持続可能な観光振興について。本市の観光政策は、平成20年策定の富良野市観光振興計画に基づき、さまざまな施策、事業を展開し、本市経済を支えております。この富良野市観光振興計画では、観光マーケットの動向や本市の産業としての観光を取り巻く状況及び課題の分析を経て、20の具体的戦略を立て、観光振興に注力していると認識しております。私は、平成28年第2回定例会において、観光振興計画についての一般質問で、市民と協働の観光のまちづくりを掲げているが、取り組みが不十分ではないかという質問をいたしました。これに対し、市長からは、観光ボランティアの拡大に努めたいという御答弁をいただき、さらに、私から、平成28年、29年の残り2年間で、この20の具体的戦略の4、持続可能な観光振興に向けての数値目標、観光認定ガイド100人にします、観光マスター制度を設け100人の登録を目指します、観光ボランティアを100人にしますという3件について実現可能かどうかを伺ったところ、経済部長から、今後検討したいという御答弁をいただいておりますが、その後の検討経過を伺います。また、同時に、市民に対する情報提供及び市民との情報の共有のあり方について伺ったところ、市長からは、市民に向けた観光の情報発信、情報共有について、充実に努めたいという御答弁をいただき、さらに、経済部長からは、今後いろいろな手法を使って市民の皆さんに観光についての情報を提供する工夫をしたいとの御答弁をいただいておりますが、具体的な手法をお知らせください。2番目、次期観光振興計画策定について伺います。現行の観光振興計画は、平成29年度で終了となることを受け、市長は、平成29年度市政執行方針で、現行観光振興計画に続く(仮称)新富良野市観光振興計画を策定することを表明されております。現行の観光振興計画は、平成19年6月23日に富良野市国際観光促進協議会総会で振興計画の策定が決定されて以降、識者を招いての学習会やセミナーの開催、幹事会やプロジェクト委員会などにより、計画の取りまとめに向けさまざまな打ち合わせを重ね、約10カ月に及ぶ時間を費やして完成させた当時の関係者の観光に対する思いが詰まった事業計画だと認識しております。一方、策定当時の10年前と比べ、観光業界、観光形態は激変しました。航空産業界では、格安航空会社が参入して価格破壊が起き、航空機、宿泊、その他旅行の手配は、旅行代理店を通さずインターネットで済ませ、ガイドブックは持ち歩かず、カーナビとスマホ、タブレット端末で目的地を探しながら旅をする人がふえました。また、外国人観光客も増加の一途をたどり、10年前には想像だにしなかった状況にあります。本市においては、全国の地方都市同様に、少子高齢化、人口減少に歯どめがかかっておりません。地域の活性化のためには、観光客をふやし、観光客の消費行動により地域への経済効果を最大化する方法、観光業者のみならず、市民も巻き込んだ取り組みにしなければなりません。最近、観光関係者の間で話題になっている「観光立国の正体」という本があります。ここでも書かれていますが、観光のまちづくりを進めるためには、観光事業者、関係者のみならず、市民、団体、組織など幅広い方々に参画していただき、地域の宝、地域の考え、アイデンティティを反映した内容にしなければならないと書かれております。この考え方は、本市が検討を進めている観光のまちづくりマネジメント組織DMOの目指すべき考え方にも通じるものだと考えます。国は、いま、地方創生、地方再生をうたい、地方の自己努力を促しております。地域の経済を助けるには、外貨を稼ぐ観光しかないとばかり、地方都市はこぞって観光に注力し、アイデアを出して知恵を持ち寄って、地域の活性化という難局に立ち向かっております。本市の観光も、時代の大きな転換期に立っているという認識のもと、観光事業者のみならず、市民を巻き込んだ市民と協働の観光のまちづくりを進めることにより、市民の皆さんにも産業としての観光に関心を持っていただき、観光振興に一役買っていただけるような仕組みを構築することが必要であると考えます。そのためには、(仮称)新富良野市観光振興計画策定において、広く一般の市民の皆さんにもかかわっていただけるような仕組みが必要と考えますが、見解を伺います。観光政策の2点目、バリアフリー観光について伺います。私は、本市の観光政策、事業の中に、旅行弱者に対する視点、考え方が欠落しているのではないかと考えております。旅行弱者とは、身体的なハンディを負った方、または持病により食事制限などで旅行を控えなければならない方、あるいは、御高齢の方々も含まれるかもしれません。近年、日本人は若者を中心に旅行しなくなったと言われております。少子高齢化が進み、旅行マーケットが縮小傾向にあると言われておりますが、この旅行弱者と言われるマーケットは隠れた大きなマーケットであると考えます。例えば、身体的なハンディを負って車椅子を使う方でも旅行に出かけたいと思うのは健常者と一緒です。友人や家族の協力があれば旅行を楽しめます。旅行に出られないのは、旅先でのバリアの情報がないことだというふうに考えます。この施設にはスロープがありますというような情報のみならず、この施設の正面玄関には階段が何段あります。1段何センチメートルありますだとか、入り口には砂利が敷いてあります、砂利道は入り口まで何メートルありますというようなバリアの情報が必要だと考えます。この情報があれば、車椅子の方は友達が手伝ってくれるから大丈夫だとか、私にはこういう手助けが必要ですけれども、どうでしょうかなどの問い合わせもできます。つまり、観光施設へのアクセスが可能かどうか、自分で判断できるということが大切だと考えます。バリアフリーというと、ハード面での改修が必要と思いがちですが、バリアの情報提供もバリアフリー情報であると考えたらどうでしょうか。団塊の世代が退職して時間と生活に余裕のあるシルバー世代が活発に旅行を楽しむ時代になります。シルバー世代があったらいいなと感じるニーズをリサーチして、情報提供することが、バリアフリー情報になるのではないでしょうか。また、食事の量が多く食べられないシルバー世代や、生活習慣病で食事制限をしなければいけない持病のある旅行客に対し、カロリー制限をした食事の提供などもバリアフリー観光につながると思います。富良野市観光振興計画の表題には、「人と自然にやさしい環境・感動・癒しの大地ふらの」と記してあります。旅行弱者に優しいということは、バリアフリーという考え方が富良野市民にも優しいまちということを意味します。ハード面での改修はすぐにはできませんが、バリアフリーから一歩進んだ障がい者も健常者もともに平等に暮らせるノーマライゼーション社会の構築というまちづくりの大きなテーマに対しても、「人と自然にやさしいまちふらの」実現に向けた取り組みになると考えますが、見解を伺います。続いて、2点目、児童発達支援について伺います。平成17年に施行された発達障害者支援法が昨年5月に改正され、乳幼児期から高齢期まで切れ目のない支援を行い、教育、福祉、医療、労働などが緊密に連携することを定め、教育面においては、発達障がいがある子供がほかの子供と一緒に教育を受けられるよう、学校側が目標や取り組みを定めた個別の計画書を作成するよう定めております。本市においては、平成19年度に富良野市特別支援連携協議会を組織し、続く平成22年度には、富良野市特別支援教育マスタープラン基本計画を策定し、特別支援教育の充実に取り組み、現在は第2次特別支援教育マスタープランに基づき、さまざまな支援を行っていると認識しております。支援事業の中で、小学生から18歳未満の支援を必要とする子供たちの放課後の居場所を提供し、保護者の方々の就労支援等を目的として、日中一時支援事業及び放課後児童デイサービス事業を行っているところであります。放課後児童デイサービスは、集団生活や生活能力向上のために必要な訓練、創作、作業活動など個別支援計画を作成するなど、療育を目的とした事業であり、日中一時支援事業は個別支援プログラムなどは策定しない、いわゆる日中一時預かりであると認識しております。どちらの事業を選択するかは、支援相談員と保護者との面談で決めるようでありますが、私は、学校教育と連動した療育を目的とした放課後児童デイサービス事業を推進するべきと考えますが、放課後児童デイサービス事業の現状と今後の方向性を伺います。3点目、学校教育について伺います。キャリア教育について。平成27年度から道教委主管の小中高一貫ふるさとキャリア教育研究校に富良野緑峰高校が指定を受け、富良野西中学校と富良野小学校と連携して事業を展開し、富良野市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略にも、「ひと」をつなぐ富良野戦略の個別戦略として明記されているところであります。また、本年2月22日には、上川教育局から上川管内教育実践表彰を受け、この活動が高く評価されており、喜ばしいことであります。この事業は道教委主管でありますが、富良野市教育委員会としても、市内各校に事業の効果を波及すべく努力をしているところと伺っております。その中で、教育委員会に、富良野市キャリア教育推進会議が設置されており、関係団体が集まり、情報交換を含め、キャリア教育推進に向け協議を進めていると伺っております。道教委主管の小中高一貫ふるさとキャリア教育と富良野市キャリア教育推進会議とのかかわりと果たすべき役割を伺います。また、平成27年度富良野市教育行政評価報告書、教育委員会事務事業点検・評価によると、富良野市キャリア教育推進会議は、効果度、達成度ともにBランクであります。組織の充実が必要と考えますが、見解を伺います。2点目、食育について伺います。本市の食育活動は、平成20年3月策定の子どもたちのための食育ガイドラインに準じて行われていると認識しております。ガイドライン策定時の平成20年3月の富良野市の人口は2万4,560人、世帯数1万634世帯であったのに対し、ことし2月末の時点で、人口は2万2,398名(99ページで訂正)、世帯数1万825世帯(99ページで訂正)と人口減少が進行しているにもかかわらず、世帯数がふえ、核家族化が進行しております。夫婦共働き世帯が多くなり、10年前と比べてテレビゲームやスマホが急速に普及し、子供たちを取り巻く環境も一変しました。独立行政法人日本スポーツ振興センターが平成22年に行った児童生徒の食生活実態調査によれば、親の仕事の都合により食事をする時間がばらばらで、子供は1人で孤独に食事をする意味の孤食を強いられたり、家族それぞれ個別のメニューで食事をする個食がふえ、食事の大切さを教える場を失い、家族のコミュニケーションが希薄になり、子供の栄養管理がままならず、生活習慣病予備軍が増加している実態が明らかになっております。本市では、「早寝・早起き・朝ごはん、みんなそろって晩ごはん」を推奨して実践していることもあり、全体的な食育が保たれているように感じますが、食育は学校における児童生徒への食事に関する指導や地産地消をアピールをすることにのみならず、家庭におけるコミュニケーションや食生活の重要さを知らしめる家庭教育のためにもガイドライン策定から9年が経過しておりますので、ガイドラインの見直しの時期が来ているのではないかと考えますが、見解を伺います。また、ガイドラインの資料として食育についてのアンケートが添付されておりますが、私はこのアンケートは非常によくできていると思っております。子供たち、保護者の両方に同じアンケートを施し、利用者の意識の差を分析することができ、大変参考になります。子供たちの家庭での生活環境が変化している現状に鑑み、このアンケートこそ再度実施して経年変化を捕捉し、現状に合った対応をすべきだと考えますが、アンケートの再実施の意向を伺います。最後に、3点目、教職員の業務負担軽減について伺います。国政レベルでは、働き方改革と称し、育児休暇取得、残業時間制限、はたまた、プレミアムフライデーの試行など議論が活発に行われております。民間企業での取り組みでは、さまざまな改革が検討されておりますが、教育現場ではそうはいかない現実があろうかと思います。小学校の先生方は、学級担任制で、担任授業が多く、昼休みには給食指導、休み時間には児童と一緒に行動し、児童の安全への配慮が必要で、女性の先生方が多いという特徴もあり、体力的な負荷も想像されます。一方、中学校、高校では、教科担任制で、生徒指導や進路指導、補習授業や部活動にかかわる時間が多くなり、小学校から高校までの教育現場では、地域やPTAとの連携など授業以外の校務に多くの時間が割かれ、教員が児童生徒と向き合う時間の確保が難しい現状があり、教員みずからの指導力を磨き、発揮するための時間の確保こそ必要であると考えます。こうした状況の中、文部科学省では、平成27年7月、学校現場における業務改善のためのガイドラインを作成し、国みずからの改善策や教育委員会の支援にかかわる取り組みを示すとともに、各教育委員会に対して業務改善の推進に向けた支援を要請しております。また、平成28年6月には、学校現場における業務の適正化に向けてと題し、教育現場での業務改善の指針を発表しております。この中で、教員は、保護者に尊敬され、地域に信頼される存在として、教員が誇りや情熱を失うことなく、意欲・やりがいを高め、その使命と職責を遂行し、健康で充実して働き続けることができるよう、教員が担うべき業務を大胆に見直すとともに、長時間労働という働き方を改善するよう、ワーク・ライフ・バランスの実現を果たしていく必要があると記されております。以上に鑑み、富良野市教育委員会としての教職員の業務軽減に向けた対策についてのお考えを伺い、1回目の質問といたします。失礼しました。食育のところで、ガイドライン策定の平成20年3月の富良野市の人口は2万4,560人、そして、ことし2月末の時点で人口が2万558人と申し上げました。間違いでございまして、現在は2万2,586人だったかと思います。訂正させていただきます。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-佐藤議員の御質問にお答えをいたします。1件目の観光行政についての1点目、観光振興計画についてであります。観光分野での人材育成につきましては、現在、富良野・美瑛広域観光推進協議会が開催する観光アカデミーにおいて、観光資源の再発見を初め、コミュニケーション能力の向上や地域デザインなど学ぶ機会をつくるとともに、市といたしましては、嘱託職員を講師とした外国人観光客受け入れに向けた語学の研修会を開催しているところであります。観光認定ガイドにつきましては、富良野広域圏経済活性化協議会の人材育成事業において、ガイド養成講座を行ったことがありますが、現在、北海道が認定する北海道アウトドア資格制度を初め、観光認定ガイドに類するさまざまな資格があるため、これらの資格を有する人材の実態把握に努めたいと、このように考えているところであります。次に、富良野地域の知識を有する人材育成を目的とした観光マイスター制度につきましては、観光振興計画の策定時には各地で行われた取り組みでありましたが、北海道商工会議所連合会が実施する北海道観光マスター検定制度の活用や、富良野・美瑛広域観光推進協議会が実施する観光アカデミーの中に地域学を盛り込むなどにより、人材育成を進めてまいりたいと考えているところであります。次に、観光ボランティアにつきましては、ふらの観光協会のROCOCOやスキーホストへの入会を勧め、実践を重ねることにより、人材の育成に努めてまいります。また、市民に対する観光情報の提供につきましては、広く市民に周知する方法として、広報紙を活用するとともに、ホームページやラジオふらのの活用についても検討してまいります。次に、新しい観光振興計画の策定における市民との協働についてであります。現在の富良野市観光振興計画は平成29年度までとなっておりますので、これまでの取り組みを検証し、新たな観光振興計画を策定してまいります。現在の観光振興計画につきましては、観光、宿泊、飲食、物産、アウトドア、商工業などの団体で構成する富良野市国際観光促進協議会のメンバーに、農業、文化、自然などの分野の人材を加えたプロジェクトチームにより策定してまいりましたが、新しい観光振興計画につきましても、市民の意見も踏まえ、関係機関や団体に今後の観光地域づくりに必要な分野の人材も加えて策定をしてまいりたい、このように考えているところであります。次に、2点目のバリアフリー観光についてでありますが、本市におきましては、富良野市観光振興計画の人と自然にやさしい環境整備戦略のもと、健常者だけではなく、高齢者や障がい者を迎える観光地づくりを目指しております。これまでの取り組みといたしましては、車椅子対応トイレの観光マップへの記載を初め、バリアフリーや車椅子、オストメイト対応の施設の電話による紹介、カムイ大雪バリアフリーツアーセンターのホームページでの施設紹介などで対応してきたところであります。情報発信のあり方につきましては、これまでと同様に、観光マップや電話、ホームページの対応に加え、障がい者や高齢者に優しい情報について、関係団体と協議し、内容の充実に一層努めてまいります。次に、2件目の児童発達支援についての放課後児童デイサービスについてであります。平成24年に児童福祉法の一部改正により創設された放課後等デイサービスでは、学校教育法第1条に規定する幼稚園及び大学を除く学校に就学し、特別支援学級または同等の支援を受けている障がい児に、授業の終了後や休業日に児童発達センターに通い、集団生活や生活能力の向上のために必要な訓練や社会との交流の促進、その他必要な支援が行われているところでございます。現在のサービスの利用状況といたしましては、6歳から17歳の児童44名が民間の放課後等デイサービス施設を利用して、個別活動や集団活動によるさまざまなプログラムを通じて、生活能力向上や集団生活への適応訓練、遊具を使った体づくりや野外活動等の療育を行っているところであります。障がい児の発達支援におきましては、効果的な支援を行うため、サービスを開始する前にサービス利用計画の作成が行われ、また、課題解決の達成度や新たな課題を検証するために定期的なモニタリングを実施し、計画の評価、見直しを行うこととされております。また、計画の作成に当たりましては、相談支援事業所の相談支援員と保護者が面談を行い、児童の課題解決に向けた共通理解を図りながら、家庭環境や障がい等の状況を踏まえた療育の内容とサービス量についてのサービス利用計画がまとめられ、相談支援員、通所する発達支援事業所、特別支援学級などの関係者によるサービス担当者会議において、その内容の検討、調整を行い、学校での教育課程と放課後等デイサービスにおける支援の連携が図られているところであります。さらに、心身に障がいのある幼児及び児童生徒の適正な就学を図るために設置された富良野市特別支援連携協議会では、放課後等デイサービス事業所の施設管理者が委員として参加しており、教育支援委員会知的部会の中で、学校などとの情報交換等が行われており、各関係機関の連携により今後も障がい児一人一人の状況に応じた適正なサービスの提供に努めてまいります。以上であります。

答弁 教育委員会教育長 近内栄一

-登壇-佐藤議員の御質問にお答えいたします。3件目の学校教育についての1点目、キャリア教育についてであります。昨年度、北海道教育委員会は、小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の研究指定校として富良野緑峰高等学校、富良野西中学校、富良野小学校を平成29年度までの3年間指定をいたしました。現在、上川教育局を中心に、小学校、中学校、高校が連携を図りながら、生まれ育った富良野市についての理解と郷土愛を育み、地域を愛し、地域に貢献する態度を育てる活動を推進するとともに、事業の実施に当たっては、上川管内地域未来づくり会議を設置し、専門的見地からの指導・助言をいただきながら実施しているところでございます。富良野市内3校の連携した主な取り組みは、12年間を見据えたマイノートの活用による一貫した指導内容の構築や、ハッピーウェディング、ゆめらんたんプロジェクトなどの取り組みにより、異年齢との交流の中で社会に貢献することの醸成ということが現時点の評価として上げられており、2月に開催された北海道キャリア教育推進会議でも、本市の取り組みの実践発表を行うなど、全道的にも先駆的事例として取り上げられているところであります。これらの評価や課題については、研究指定校だけではなく、全ての小・中学校においても理解し、活用を図るため、富良野市キャリア教育推進会議において、研究校からの実践発表を受け、小・中学校、商工会議所、ハローワークなどとも、成果や課題の共有を図っているところであります。次に、富良野市キャリア教育推進会議の果たすべき役割と充実についてであります。キャリア教育は、児童生徒が生きる力を身につけ、勤労観、職業観を醸成することのみならず、数々の経験、キャリアを通して、みずからの役割と価値観を見出し、自己肯定感と自己有用感の育成を図り、郷土愛を育むことを目的としております。そのため、本市では、職業体験、インターンシップはもとより、子ども未来づくりフォーラム、学社融合推進事業、ふらの未来ラボ事業など、さまざまな事業に取り組んでおり、さらに、各小・中学校においては、マイノートの活用により、各学期や行事ごとに目標設定を行い、振り返りと自己評価を実施しているところであります。キャリア教育推進会議では、インターンシップの取り組みを初め、各小・中学校のボランティア活動や学校農園活動などの体験活動、職業観、道徳観に関する講演会などの取り組み状況、さらには、学校独自のマイノート作成など具体的な内容について連携し、情報共有を図りながら次年度のキャリア教育に生かすこととしており、今後とも、職業や勤労という概念に固執することなく、広い意味でのキャリア教育を推進してまいりたいと考えております。2点目の食育についてであります。教育委員会では、平成17年7月の食育基本法の施行と平成18年3月の国による食育推進基本計画や、平成17年12月の北海道食育推進行動計画策定を踏まえ、平成20年3月に子供たちの心身の健全な発達などのため、食育推進を図るため、子供たちのための食育ガイドラインを策定いたしました。この食育ガイドラインは、乳幼児期から中学生期までの各期における食育推進の考え方と到達目標を示すとともに、到達目標を推進していくための発達、発育に合わせた食育目標を設定し、食育年齢別に食育項目と家庭や地域の実践を明示しているもので、市のホームページでも掲載しているところであります。また、ガイドライン策定にあわせ、養護教諭などによる食育指針策定会議作業部会の協力を得て、小学校2年生、5年生、中学校2年生の児童生徒の生活実態や、この保護者を対象とした食に関する保護者意識の調査を実施したところです。教育委員会では、学校での食育を推進するため、この食育ガイドラインを活用しながら、現在、富良野小学校と富良野西中学校に1名ずつ栄養教諭を配置し、平成28年度では、市内の11小・中学校で食に関する指導を行うとともに、各小・中学校の養護教諭と連携して食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけることを目的に、食の指導を行ってきたところであります。子どもたちのための食育ガイドラインの見直しにつきましては、策定後ほぼ10年を経過したこともあり、今後、国が策定しております第3次食育推進基本計画や北海道のどさんこ食育推進プラン(北海道食育推進計画(第3次))を踏まえ、児童生徒及び保護者の食に関する意識調査を実施しながら、教職員や関係機関と連携し、食育ガイドラインの見直しを図ってまいりたいと考えております。3点目の教職員の負担軽減についてであります。学校現場を取り巻く環境は、多様化、複雑化しており、学校に求められる役割が年々拡大してきております。それに伴う教職員の長時間勤務が全国・全道的に指摘されており、日本の中学校教員1週間当たりの勤務時間は53.9時間という調査結果もあり、また、北海道教育委員会が実施した昨年度の調査では、道内の教職員のうち、約1%が病気による休職という報告もされているところです。本市においても、数値的な統計はありませんが、部活動指導による長時間勤務や休日出勤が顕在化されているとともに、多忙化による恒常的な残業が管理職員や関係団体から報告されている実態もあり、教育委員会としても学校現場の業務改善が必要と認識をしている状況であります。北海道教育委員会では、平成21年8月に策定した教育職員の時間外勤務等の縮減に向けた取組方策に基づき、教員が子供たちと向き合う時間の拡充に向けて、本年度においても、部活動休止日の設定などの取り組み充実、週休日の振りかえや休憩時間に係る制度の周知と有効活用、管理職員による業務管理の充実、定時退勤日や時間外勤務等縮減強調週間の定期的な実施を時間外勤務等の縮減に向けた重点取り組みとして位置づけています。また、文部科学省においても、平成27年7月に学校現場における業務改善のためのガイドラインを作成し、さらに、昨年6月には、学校現場における業務の適正化に向け、国、教育委員会、学校の有機的連携による具体的な改善方策が通知されました。これら通知が出されるたびに、教育委員会でも、校長会、教頭会等において、学校における業務改善について指導しているところであります。本市では、平成11年度より学社融合推進事業に取り組むとともに、平成20年度からは学校支援地域本部事業を実施し、地域の教育資源の有効活用と学校支援ボランティアの拡充を推進してきたところですが、教職員の負担軽減という観点では必ずしも効果が得られている状況には至っておりません。また、部活動についての外部指導者の導入や部活動休養日の設定についても、本市においては、地域的に困難性が高いという実情が報告されています。平成29年度より学校と保護者と地域住民がともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させ、地域とともにある学校づくりを進めるコミュニティ・スクール制度を市内全小学校での導入を予定しておりますが、導入している自治体では、導入の成果として、学校と地域の情報共有、相互理解、連携によって、教職員が子供と向かい合う時間が増加した例も報告されておりますので、コミュニティ・スクールの導入により、少しでも教職員の負担軽減に寄与するものと期待をしているところであります。今後の教職員の時間外勤務等の縮減及び教職員が子供と向き合う時間の確保に向けて、学校管理職と連携を図りながら、引き続き、各種通知に基づきながら対応を進め、教職員が持っている力を高めることができ、発揮できる環境づくりに努めてまいります。以上でございます。

再質問 10番 佐藤秀靖

それでは、順次、再質問をさせていただきます。冒頭に、先ほど、私が質問の中で訂正をさせていただきました食育のところに関する人口の具体的な数字が間違っておりましたので、訂正をさせていただきます。平成29年2月末の富良野市の人口が2万2,398人、世帯数が1万825世帯が正答であります。大変失礼しました。それでは、順次、再質問をさせていただきます。まず、1番目の件であります。市民との協働の観光のまちづくりに掲げている観光ボランティア、認定ガイド、マスター制度等々の3件について調査を行っていただき、それから、前に進めていただけると前向きな御答弁を頂戴したところと認識しております。平成29年度で、現行の観光振興計画が終了しますけれども、いま申し上げた3点の事業について、平成29年度中に実行し、さらに29年度中に完了をするお考えなのかどうなのか、または、それを持ち越して次年度以降も継続してというお考えであるのか、伺います。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

佐藤議員の再質問にお答えいたします。観光ガイド、観光マイスター制度、観光ボランティアと3点についての質問かと思います。観光ボランティアについては、先ほど市長から答弁させていただいたとおり、春から秋にかけてROCOCOということで、観光協会のほうで駅前で御案内をしている観光ボランティアの方、それから冬季間のスキーガイドということで、こちらの育成、確保を図っていきたいと考えておりまして、観光アカデミーの中の語学研修会を昨年12月に実施いたしました。その受講者の皆さんもお誘いをいたしまして、参加したい、あるいは、考えてみるというような話が過半数であったということでございます。次に、観光ガイドについては、富良野市独自に観光ガイドを育成するということではなくて、いま、観光ガイドの資格というのがかなり多岐にわたっております。それらの観光ガイドを保有している方、あるいは、これからとろうとしている方の実態の把握に努めて、そちらのほうでガイドの活躍をしていただきたいというふうに思っております。それから、観光マイスター制度については、やはりこちらについても市独自で実施するということよりも、既存の北海道観光マスター検定というのがございますので、こちらを取っている方を活用させていただくということと、富良野・美瑛広域観光推進協議会で実施している観光アカデミーの中に、富良野の歴史なり観光という地域学の時間を設けながら人材の育成を図っていきたいということございますので、これを基本に続けていきたいというふうに考えているところでございます。

再質問 10番 佐藤秀靖

ただいま御答弁いただきました。私は、前回の一般質問のときにも申し上げましたけれども、この事業を決して必ずやらなければいけないとは思っていないのです。この事業を進める最大の理由というのは、市民の皆さんに観光との接点を持っていただく、観光についての意識を持っていただくということが最大の目標であろうというふうに考えております。次の質問の市民に対する情報提供、それから、情報の共有という部分は、午前中の水間議員の一般質問にもありましたが、市民と協働のまちづくりと連動するわけであります。午前中に、水間議員のほうから、市民と協働のまちづくりはイメージしにくい、理解促進のための見える化が必要ではないのかという趣旨の質問があったかと思います。この観光についての理解、促進というのは、全体の市民との協働というよりは、基幹産業としての観光についての理解の促進、それから、情報の共有ということだと思うのです。ということで考えると、先ほどの事業もそうなのですけれども、富良野市として産業としての観光をこういうふうに考えています、このような事業を進めたい、しからば市民の皆さんもぜひお手伝いをいただきたいというような投げかけが必要なのだと思うのです。そのための事業の推進ということで、先ほどの3項目もあるのではないかなというふうに考えています。市民の皆さんとの情報の共有、それから、理解の促進という意味で、先ほどの3事業の推進、いろいろなツール、機会を捉えて情報発信をしていくということでありました。私の前回の一般質問でも伺ったと思うのですが、そのときの答弁でも広報及びホームページ等々を活用してというふうに伺っていますが、私の記憶によると、私から質問して以来、広報で観光についての情報発信がいまだ一度もないように感じておりますが、この部分をぜひ強化していただきたいという意味で、具体的にどういうふうに考えているか、再度伺います。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

観光について、市民の皆さんに情報提供する、あるいは、共有する、市民の皆さんに観光について知ってもらう、一緒に観光に携わっていただくということで、昨年の第2回定例会で、市長からの答弁の中でも、市民全体のおもてなしの心ということが大切であるというようなお話もさせてきました。その中で、広報等によることについて工夫をするということで、私から答弁させていただいております。具体的に申し上げますと、平成29年度において年数回、できれば四季ごとに観光の特集企画記事を掲載して情報提供を図っていきたい、その内容については今後検討していきたいというふうに思っております。

再質問 10番 佐藤秀靖

続いて、(仮称)新富良野市観光振興計画について伺います。さまざま御説明をいただきました。広く一般の市民、団体、組織に参画をしていただく必要があるのではないかということを質問させていただきまして、御回答いただいたところであります。現行の計画の策定が終わってから、北の峰、それから東山、山部の各地域で、地域観光振興計画が策定されたわけですけれども、新しい観光振興計画において、この地域観光振興計画に携わった方々にも参画をしていただいて、整合性のある新観光振興計画をつくる必要があると思いますが、そのお考えはありますでしょうか。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

佐藤議員の御質問にお答えいたします。新富良野市観光振興計画につきましては、市長答弁のとおり、広く市民の皆さんの意見をいただくということと、それから、関係する団体、前回は富良野市国際観光推進協議会という母体がございましたけれども、その後、富良野市観光戦略会議というものも設置をして検討してございますので、そちらを中心に考えをまとめていきたい、その中で広く市民の皆さんの意見をまとめていきたいというふうに考えております。現在、経済産業省からの受託事業、市が受託するわけではなくて、全体ということで、公益財団法人日本交通公社が経済産業省から受託して、世界が訪れたくなる観光地づくりに向けた高度化計画策定事業というのを国がやっておりまして、そのモデル地域に富良野市、それから、三重県の伊勢、志摩、鳥羽、大分県の湯布院、沖縄の恩納村というところがございまして、そちらの現状を把握、それから、将来ビジョンというような手助けをしていただくということになってございます。遠くから見た鳥の目ということで、外部の皆さんの意見も取り入れながら、市民の皆さんの御意見を総合しながら、新たな計画を策定していきたいというふうに考えております。

再質問 10番 佐藤秀靖

それでは、キャリア教育について伺います。先ほど教育長のほうから、富良野市キャリア教育推進協議会の役割について御答弁をいただきました。このキャリア教育を進めるに当たって、この推進会議は、職業選択、進路指導、インターンシップのための会議ではなく、それに固執をしない広い意味でのキャリア教育の推進のための組織というふうに伺いました。昨年の第4回の定例会で、私も質問をさせていただいて、このキャリア教育、それから推進協議会の役割について伺ったところ、教育長からは、この推進会議についての役割をより一層、活性化を図り、学校と事業所との連携を図り、キャリア教育の充実に努めたいという御答弁をいただいています。この推進会議の会議録も見せていただきました。それから、内容も伺ったのですけれども、私が見る限りにおいては、推進会議が先ほど申し上げた進路指導、インターンシップのための会議になってしまっているのではないかというふうに思えるのです。なぜなら、この構成メンバーが各学校の御担当の先生方、それから、富良野商工会議所、市P連、ハローワークとなっています。議事録を見ても、各校からの実施をした報告というところにとどまっているわけです。先ほどのお話のとおり、もっと広い意味でのキャリア教育が私は必要だと思っているのです。そのためには、先ほどの答弁の中にありましたふらのみらいらぼ、それから、未来づくり会議等々、地域のキャリア教育にかかわるであろう組織・団体の方にも入っていただいて、富良野市が目指すキャリア教育というのはこういうものだという議論をできる場にしなければいけないと思っているのです。現在、この推進会議は年1回、それで各学校の事業報告だけに終わってしまっているのです。事業報告は別の機会にでもできると思うのです。この富良野市全体でどう進めていくかという実質的な議論をしなければいけないと思うのですが、そういう市内の協力していただいている組織・団体の形も入っていただいて、目指すべき姿を議論していくべきだと思うのですが、見解を伺います。

答弁 教育委員会教育部長 遠藤和章(教育委員会教育部長は2017年3月まで)

佐藤議員の再質問にお答えいたします。富良野市のキャリア教育推進会議でございます。いま議員から御提案ありましたように、私どもとしても、平成27年から29年度、3年間、せっかく北海道のほうから緑峰高校、富良野小学校、そして、富良野西中学校が研究指定校というふうに指定をされて、この3年間、未来づくり会議の中において、いろいろな協議、お話がされてきております。そういうこともありますので、今後、ふるさとキャリア教育については、29年度で終わりますけれども、30年度以降につきましては、ふるさとキャリア教育の精神を受け継ぎながら、その構成員には富良野市のキャリア教育推進会議のほうに、全員ではないかもしれませんけれども、構成メンバーとして入っていただいて、より充実したキャリア教育を進めていきたいというふうに考えているところです。以上です。

出典:富良野市議会 平成29年第1回定例会 2017年3月8日 議事録 PDF(21ページ) 間違いを知らせる