富良野市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月12日
(1)JR根室本線について/(2)市内公園のバリアフリー化について
2016年9月12日、富良野市議会の一般質問で、黒岩岳雄議員が「JR根室本線について」「市内公園のバリアフリー化について」について質問し、市長 能登芳昭、建設水道部長 吉田育夫が答弁しました。
- 質問者
- 黒岩岳雄 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、建設水道部長 吉田育夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 黒岩岳雄
-登壇-通告に基づき、質問をいたします。1件目、JR根室本線について。JR根室本線の存続について、市の考え方と対応についてお伺いいたします。富良野市と鉄道のかかわりは、いまから116年ほど前の1900年、明治33年8月1日、旭川から富良野に現在の富良野線が開通したのが始まりです。その後、旧狩勝トンネルの開通により、1907年、明治40年9月8日には、旭川、富良野、新得、帯広、釧路の全線が開通し、釧路線となりました。1913年、大正2年、滝川-富良野間の新線が開通し、起点を旭川から滝川に変更、旭川-富良野間は富良野線として分離されました。以後、釧路から東への延伸が行われ、1921年、大正10年に、根室まで延伸し、全通となり、線路名を根室本線と改めました。以来、道央と道東を結ぶ主要幹線として地位を保ってまいりましたが、1966年、昭和41年に落合-新得間の狩勝峠の区間を新線に切りかえ、1981年、昭和56年には短絡ルートとなる石勝線の開通により、道央と十勝、釧路を結ぶほとんどの列車運転系統が従来の滝川経由から石勝線経由に変更され、大幅な到達時間の短縮が図られました。この変更により、根室本線においては、新狩勝トンネル以北を通過する優等列車はほとんどなくなり、現在に至っております。先々月の7月28日、議員協議会において、JR根室本線、島ノ下駅の廃止案とあわせ、JR北海道からの情報として、収支状況の悪化している線名、区間の説明を受けました。前後して、JR北海道の運営する路線の営業状況などが新聞に載り、広く道民、また富良野市民も知ることになりました。本市と直接関係する根室本線の富良野-新得間81.7キロメートル、輸送密度、旅客営業キロ1キロメートル当たりの1日平均旅客輸送人員152人、滝川-富良野間54.6キロメートル、輸送密度488人となっており、平成27年度輸送密度500人未満の9路線のうちの4位と9位となっております。しかし、留萌線の留萌-増毛間16.7キロメートル、石勝線の新夕張-夕張間16.1キロメートルの2路線については廃止予定のため、実質ワースト2位と7位となります。1987年の国鉄民営化に際し、国は、輸送密度が4,000人未満の線区は鉄道に不向きとした判断を下しており、500人未満はその8分の1の水準となります。JR北海道は、輸送密度が500人未満の線区は、燃料費や乗務員の費用など直接経費だけで旅客収入の1.6倍に達すると指摘、車両や施設の維持、修繕、一般管理費なども含めると5.9倍になるとしています。平成26年度の線区別の収支状況から、100円の営業収益を得るために必要な営業費用の指数を言う営業係数では、富良野-新得は管理費を含めまして1,591円、滝川-富良野は管理費を含めまして953円、ちなみに、富良野線は管理費を含めまして366円との数値が発表されております。このような背景から、今後、JR北海道は、単独での維持困難線区を発表し、全道各地で、順次、対象路線の沿線市町村と協議に入る予定とのことです。維持困難となる目安とされる輸送密度2,000人未満の対象は11路線、16区間となり、本市と関係する根室本線、富良野-新得間は1市2町、滝川-富良野間は4市、また、富良野線、富良野-旭川間は2市3町となり、各沿線市町村との意思調整で地域が足並みをそろえて折衝することが必要と感じるところです。また、JR北海道側から、維持に向けての各種提案など、上下分離方式、駅舎管理などもあるようですが、それらを踏まえた考え方、覚悟を伺いたいと思います。鉄路が廃止になると、市民生活、地域経済に大きな影響が出ると思われます。特に観光面では、JRを利用する外国人はジャパン・レール・パスを利用して富良野を訪問しております。これらの外国人は激減すると予測されます。2030年、北海道新幹線開通時の2次交通としても重要と考えております。基幹産業である農業の貨物輸送なども含め、大きく地域経済に影響を与えることになると思います。これらを踏まえ、以下、3点質問いたします。1点目は、今後、JR北海道と協議していく上で、鉄路存続のためにどのような提案を前提に進めるか、また、どのような覚悟で臨まれるか、お伺いいたします。2点目は、鉄路は市民生活、地域経済と密接なつながりを持っており、これらに対する影響をどのように考えているか、お伺いいたします。3点目は、根室本線、滝川-富良野-新得間の沿線自治体との連携が大変重要と考えますが、その取り組みを伺います。2件目は、市内公園のバリアフリー化について。バリアフリー化の進捗状況と今後の整備について伺います。市内の都市公園において、トイレの水洗化等の整備が進められております。一方、バリアフリー対策は一部のみであります。高齢化社会が進む中、身体障がい者の利用も含めて、安心・安全に利用できるよう、通路の整備や段差をなくすなど、園路やトイレ、休憩所、駐車場等の整備が必要と考えます。これらの整備を計画的に取り組む考えがあるか、お伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-黒岩議員の御質問にお答えいたします。1件目のJR根室本線の存続に対する市の考え方と対応についてであります。本年7月29日、JR北海道では、会社の経営状況は極めて厳しいことと、全国を上回るスピードで北海道の人口減少が進んでいることから、それぞれの地域特性に応じた持続可能な交通体系のあり方について公表したところであります。この中で、JR北海道は、単独では維持することが困難な線区について、JRの考えを秋口までに示し、地域の交通を確保することを前提に地域への相談を開始するとしております。そのため、市におきましては、秋口までに示されるJR北海道の考え方について注視するとともに、根室本線対策協議会の沿線自治体とも連携を図りながら、地域における公共交通機関として鉄路は必要であるとの認識に立ち、JR北海道との協議を進めたい、このように考えております。次に、市民生活、地域経済に対する影響につきましては、当路線が地域住民の通勤・通学、通院、買い物など交通弱者の移動手段として欠くことのできない公共交通機関であり、あわせて、JRにおける貨物輸送につきましても、本市の農産物輸送として必要不可欠なものであると認識をしておりますので、鉄路廃止となれば大きな影響が出るものと考えております。次に、根室本線の自治体との連携、取り組みにつきましては、根室本線対策協議会として、8月30日、JR北海道本社に対し、根室本線の運行体系改善に関する要請書を提出し、根室本線の運行体系の確保、臨時列車の継続、充実、地域観光資源の一層の活用、駅舎の整備について要請し、また、同日、北海道運輸局及び北海道に対して、北海道の鉄道体系のあり方に関する要請書を提出してきたところであります。本協議会におきまして、今後、企画担当課長による幹事会を開催し、根室本線の維持、存続に向けた検討を行ってまいります。次に、2件目の市内公園のバリアフリー化の推進状況と今後の整備についてであります。現在、市内の都市公園84カ所のうち、公園施設のある40カ所を対象として、平成25年度より、公園長寿命化計画に基づき、公園施設の改築・更新工事を計画的に実施しているところであります。近年、公園等における遊具事故が増加傾向にある中、都市公園における安全管理の強化が求められているところでありますが、少子高齢化で公園利用のニーズも変化していることから、既存施設状況及び利用状況を把握した上で、公園利用者がより快適かつ安全に利用できるよう、遊具等の安全確保とともに、トイレや園路等についてのバリアフリー対策を検討しながら整備を進めてまいります。以上であります。
質問 17番 黒岩岳雄
では、順次、質問させていただきたいと思います。JR側では、まだ、この路線がどうのこうのということははっきり言っていないのですが、富良野は鉄路が開けてから116年です。実は、戸長役場ができて103年なのです。だから、戸長役場ができるよりも先にも鉄道が来ました。そういう意味では、本当に鉄道とともに発展してきたのではないか、鉄道のおかけではないか、こんなふうに思います。そのような背景の中で、JR側は明示をしていないのですが、先ほどお話ししたように、2カ所を除きますとワースト2位と7位ということですから、富良野線より特に根室本線側のラインのほうが攻められる、要するに、強気で来るだろうというふうに私は予測します。そんなことで、どういう状況になるか、知っている方は当然いると思うのですけれども、もしなくなれば大変なことになるのだという意識を市民の皆さんに持ってもらうことも必要だと思うのです。そのような動きということを考えているかどうか。市民に知らせることが必要ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
黒岩議員の再質問にお答えをさせていただきます。一つは、いま現在、根室本線以下、黒岩議員が御質問のとおりであります。鉄路を守るという観点からいきますと、当然、いま置かれた状況というのは、新聞その他の方法で市民もよく理解をしている状況にあるのかな、こんなふうに思っております。また、現実的に、過去20年近く根室本線対策協議会というものをつくってやっているわけです。私は、運輸局なり道に行くたびに、また、北海道の鉄道のあり方ということで要請を申し上げておりますけれども、それぞれの立場があって、なかなか明解な回答が出てきておりません。それは、根室本線の役割の一つとして、芦別、赤平、あるいは歌志内を含めて、日本の大きな石炭産業の中核をなしていたところですが、石油が入ってきて、石油を利用した燃料に転換したということですから、やはり、国自体が、それらの市町村に対して、あるいは北海道に対して、それにかわる産業的なものを提示していくべき状況にあったのではないかと私は思っております。北海道としても、北海道の炭鉱というのは、根室本線沿線ばかりでなく、たくさん多くあったわけでありますから、やはり、産業を通しての北海道の鉄路のあり方というものをきちんと持っていなかったということが現状を招いた大きな状況だというふうに私は認識をいたしております。産業構造が大きく転換している中で、道としても、交通体系はどうあるべきかということをきちんと出さなかったことが今日の状況を大きくした、このように認識しております。そういう観点でお話しいたしますと、私どもといたしましては、根室本線をなくすということは、富良野の基幹産業の農業の搬送に大きく影響を与えるわけであります。もう一つは、観光であります。いま、臨時列車として、夏の間、エクスプレスが3カ月びっちり3往復しておりますから、こういう根室本線の状況について、JRとしても、これからの観光なり貨物輸送をあわせた中でどのような判断を示されるか、これは、秋口になって発表されるまでは私の口からまだ申し上げられないところでありますけれども、そういう状況は行くたびにお話をさせていただいております。昨今、道新にも北海道としての交通体系はどうなのだと社説か何かで書かれておりまして、私もそのとおりだと思います。北海道におきましては、過日の新聞で、知事は国のほうに要請してまいりますというようなこと言っておりましたけれども、そういう状況ではないわけです。やはり、北海道でそういう体制づくりをして、それをもって北海道としてはこうなのだという状況を国にきちんと訴えない限り、ただ要請するだけでは解決できない問題だと思います。そうこうしているうちに秋口が来るわけです。JRでは、日高線を初め、もう既に始まっているわけですね。ですから、富良野についても、恐らく11月ごろにまでには何らかの状況が出てくる可能性が大であります。これに向けて、いま、根室本線対策協議会のそれぞれの市町村で何をなすべきかと。ただ要請するだけでは、これからの時代に鉄路を守ってはいけません。それぞれの市町村では鉄路に何を求めていくのか。もちろん観光もあるでしょうし、あるいは、イベントを通してまちおこしのような状況をつくっていくこともあります。先ほど答弁させていただきましたが、これからは、そういうようなことについて幹事会でそれぞれの市町村の状況を十分に意見集約していただいて、さらに精通した方々の意見も聞く、あるいは、講演を聞くなどした中で状況づくりをやってまいりたい、いま、このように考えているところであります。以上であります。
質問 17番 黒岩岳雄
いまの市長の答弁は、私ももっともだと思いますが、やはり、その気持ちを市民に知らせる必要があると思うのです。たまたま、今月から「市長と語ろう」地域懇談会がございますね。そこでいまの気持ちをきちんと市民に伝えて、俺は守るのだという意思表示をぜひやっていただきたい、こんなふうに思います。これを見ますと、テーマその1、その2とも、いまのまちづくりの関係がメーンですので、冒頭ではなくて、最後のところでも結構ですから、いまの鉄道を守るという意思表示をやっていただけるか、ぜひお願いしたいなと思いますが、どうでしょうか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
黒岩議員の再々質問にお答えします。考え方としては、鉄道を守っていかなければ富良野の交通体系というのは全くなくなるわけですから、それはもう、黒岩議員の意向を踏まえて、全力で守っていくというようにお答え申し上げたいと思います。
質問 17番 黒岩岳雄
ありがとうございます。それでは、鉄道のところは飛ばしまして、都市公園のところのお話をさせていただきたいと思います。全部で84カ所あるというふうに聞いているのですが、そのうちの約40カ所を長寿命化計画でやっているということでした。都市公園の中で、トイレが設置されているのは20カ所と聞いているのですが、私は、トイレを設置している市内の都市公園20カ所全部は回れなかったのですが、15カ所ほど回りました。そうすると、都市公園の中ですから、サークルで限られた中にトイレが設置されていまして、公園を利用する人を中心に考えているのです。ですから、出入り口のすぐそばにあるのではなく、ちょっと奥まったところにあります。ただ、両端というか、周りは道路に囲まれていますので、高齢者、あるいはハンディキャップのある人たちが散策したりウオーキングをしていて急に用を足したくなったときに使えるように、トイレ利用のための出入り口を変更してあげれば大分使い勝手がよくなるのではないかと思うのです。もう一つは、大分老朽化しているトイレもあります。一部はバリアフリー化されて本当にどこに出しても恥ずかしくないようなすばらしいトイレもあるのですが、やはり、全部がそういうことになっていません。そういう中で、いまのものをいかに長く使っていくかということも必要ですし、計画的にそういうものを直していくことも必要だと思います。老朽化して、ドアが破れていたり、ペンキが剝げたり、ちょっと乱暴な言い方すると本当に中が見えるのではないかみたいなところもありますので、そういうところを早急に直していただければ、一面ではきれいになっていれば汚さないと思いますので、そういうことが必要ではないか、こんなふうに思います。ですから、長期的な計画と早急に対応するものを分けて考えていく必要性があるのではないかなと思いますので、その辺について伺いたいと思います。
答弁 建設水道部長 吉田育夫(建設水道部長は2019年2月まで)
黒岩議員の御質問にお答えさせていただきます。議員の御指摘のとおり、一部はかなり老朽化していて、補修の必要があるところもあるというふうに認識しております。この辺につきましては、現在、長寿命化においては、遊具の危険性、フェンス等の設置等で、まず安全性を優先的に進めているところでございます。バリアフリー化も、答弁にありましたとおり、今後、利用状況、現状を把握した上で積極的に進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。