富良野市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月21日
農業振興について
2016年6月21日、富良野市議会の一般質問で、石上孝雄議員が「農業振興について」質問し、市長 能登芳昭、経済部長 原正明が答弁しました。
- 質問者
- 石上孝雄 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、経済部長 原正明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 石上孝雄
-登壇-おはようございます。通告に従い、農業振興について質問いたします。近年、道内各地において、さまざまな土壌病害虫の発生が顕著となってきております。中でも、昨年、新たに発生した国内初のジャガイモシロシストセンチュウを初め、各地で被害が拡大している麦なまぐさ黒穂病、ウリ類のつる割れ病、黒点根腐れ病、トマトのかいよう病などの土壌に起因する難防除、病害虫が発生しております。一度発生すると、発生した圃場だけでなく、地域全体の農業生産に大きなダメージを与えることが予想されます。これらの病害虫を未然に防止し、圃場への土壌病害虫の侵入、蔓延は絶対させることのないよう、関係機関が一丸となり、取り組まなければならないと思います。また、受益者も同様であります。本市においても、近年、土壌病害虫の発生が見られる中、ジャガイモシストセンチュウは、平成18年の秋に市内3カ所で確認され、平成18年11月には富良野市ジャガイモシストセンチュウ対策本部が設置され、本部長に能登市長が就任して指揮をとったと伺っております。また、各関係機関で構成された対策本部の幹事会会長には、当時、課長だった原部長がなっていたとお聞きしております。次の年から、対策として、関係施設内出入り口の車両の洗浄の徹底、対策地域の圃場に入る場合のプラスチックブーツの着用、ミニ高圧洗浄機の携帯と万全の対策をとっており、対策地域の圃場を所有している農家には、富良野市、ふらの農協の助成金が入り、エンジン式の高圧洗浄機が導入され、圃場出入り口での農業機械の洗浄が行われておりました。さて、現在、10年が経過したいま、関係機関、対策地域はどうでしょうか。喉元過ぎれば熱さを忘れていないでしょうか。バレイショ生産に甚大な被害を及ぼす重要病害虫であるジャガイモシストセンチュウ対策を徹底し、新たなジャガイモシロシストセンチュウを入れない対策をとっていかなければならないと考えます。シストセンチュウは土壌を介して、蔓延することがわかっております。きょうは、消費者協会の方々も傍聴に来ておりますが、そのジャガイモを食べてもヒトへの健康を害することはありません。富良野市で生産されたジャガイモがポテトチップスになり、雇用も生まれている中、センチュウ対策をしっかり講ずることで、これらの事業が継続されてくるものと考えております。本年も、春からの低温、曇天、長雨と、農作物の生育不良が見受けられ、ここ2週間ほども日照不足と低温が続いており、まきつけ後の管理作業ができない状態にあり、病害虫の多発が気になるところであります。そこで、土壌病害虫の侵入防止と対策の取り組みについて、3点伺います。1点目は、土壌病害虫の全般に対する市の取り組み状況についてです。2点目は、その中でも、平成18年に発生したジャガイモシストセンチュウの対策方針と、そのことに対するこれまでの取り組み状況と検証についてです。3点目は、昨年、網走で発生したジャガイモシロシストセンチュウに対する市の考え方と対応について、以上3点を質問して、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-石上議員の御質問にお答えいたします。農業振興について、土壌病害虫の侵入防止と対策の取り組みについてであります。土壌病害は、土壌中に長期間生存する土壌病原菌や土壌害虫が何らかの原因で増殖をし、植物の根や地下茎などに寄生することにより、成長を阻害し、葉や株全体をしおれさせたり枯れさせたりする被害を発生させ、その結果、品質や収量の低下を招くものであります。これらの土壌病害虫が広がる仕組みは、原因となる病害虫に寄生された植物の移動、または、農機具などに付着した土に移動に伴って広がるほか、特定の作物を連作することなどにより増殖していくものであります。このため、土壌病害虫の対策といたしましては、畑に入れない、畑から出さないことと、一度、侵入した畑において、増殖した病害虫の生育密度を下げることが基本となりますので、関係機関・団体等と連携をしながら注意喚起を図ってまいりました。平成18年度に本市で発生を確認したジャガイモシストセンチュウの場合は、平成18年11月に、関係機関・団体と連携をして、富良野市ジャガイモシストセンチュウ対策本部を設置し、北海道ジャガイモシストセンチュウ防除対策基本方針に従いまして、侵入・拡大防止対策を進めてまいりました。その対策の内容につきましては、平成18年度には、発生圃場を隔離して、平成19年度には、土を介しての病害虫の移動を防ぐため、JA、生産部会と移動式洗車機の導入と集荷場における車両洗浄施設及びコンテナ殺菌施設の整備を支援し、さらに、観光客などへの畑への侵入防止のための看板を設置してまいりました。また、平成19年度以降は、バレイショ作付予定地全筆の土壌検診、栽培中の植物検診を継続して実施し、監視を徹底しているところであります。さらに、検査済みの種子バレイショ使用の徹底、殺センチュウ剤の使用、抵抗性品種の導入、連作の回避を指導するなど、侵入・拡大防止対策の徹底を図ってきているところであります。これらの対策の結果、平成18年度の発生以降、市内及びJAふらのの管内におきましては新たな発生が確認されておりません。しかし、平成27年8月には道東の網走市で国内で初めてジャガイモシロシストセンチュウの発生が確認をされましたので、今後、これまで以上に注意を十分しながら、侵入・拡大防止対策はシストセンチュウと同じでありますので、改めてJAから侵入・拡大防止対策の徹底をファクスにて周知しているところであります。土壌病害の予防及び蔓延防止は、農業者自身が、ふだんから畑に入れない、畑から出さないための基本的な取り組みを確実に実施することが最も重要でありますので、市といたしましては、今後も、引き続き関係機関・団体と連携をし、取り組みの徹底を呼びかけてまいりたい、このように考えているところであります。以上であります。
質問 3番 石上孝雄
それでは、いまほど、市長から市内では新たな発生はないということなのですけれども、昨年、地元のほうで市長と会うことがありまして、雑談の中で、いまはできないのですが、本当は昔のように焼き畑ができれば一番いいのだとありまして、私も同感であります。将来的にはきっと科学の力でこういうものがなくなるのだろうなと信じてやまないのですが、10年前に出たときには、ここの市庁舎の入り口に消石灰をまいておりました。いまは玄関のマットに消毒液だけですけれども、社会がグローバル化になって、たまにはこの駐車場の中にも北見、網走方面の車もとまっていることがあります。やはり、高速で移動が簡単なこういう時代には、もう一度、もとに返ってそういう車の対策もやっていかなくてはいけないのではなかろうかなと思っております。その辺の考え方はいかがでしょうか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
石上議員の再質問にお答えをいたします。地域外からの病害虫の持ち込みに対する対応ということかなと思いますけれども、これに全般的に対応する対策をとることについては非常に厳しい面もございます。先ほども市長の答弁の中で、例えば、観光客とか農業者以外の方が畑に入らないようにということで、看板を設置する場所もございます。それから、観光面で、畑に入らない、一歩下がって美しい景観を守りましょうというようなパンフレットも作成して配布しているような状況でございますので、そちらのほうで対応を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
質問 3番 石上孝雄
なかなか対応が難しいと言っても、いまの時代はまずは車なのですよ。そういう車が入ってくることが懸念されるところは、やはり、自主的にやるのが本当だと思いますし、これは、パフォーマンスでも何でもないのです。これをやっていかないと、将来的にどこかでまた出てくるというような状況になってくると思います。できる範囲内で自分の敷地内に出入りする部分でもそれは難しいということですか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
石上議員のいまの御質問は、自分の敷地内ということですけれども、それは私有地ということでしょうか。それとも別のことでしょうか。
質問 3番 石上孝雄
ここの庁舎内の出入り口ですよ。受益者も自主的にやっていかなければならないですけれども、市の駐車場の出入り口も、消石灰なり何なり、これからも新たにまいていたほうがよろしいのではないですか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
石上議員の御質問にお答えいたします。現在、市庁舎並びに主な公共施設には、踏み込みの消毒液ということで、例えば市庁舎で言うと正面玄関、それから、議場の前の玄関、職員玄関にそれぞれ設置させていただいております。また、畜産農家の方々が敷地内に入る場合については、消石灰をまいている状態ということでございます。それらを含めまして、先ほどから申し上げていますとおり、畑に入らないということがまず基本だというふうに思ってございます。人が畑に入らなければ、その土壌は外に出ないということでございます。あるいは、逆に外から持ち込まないということでございますので、パンフレットの配布とあわせて対応していきたいというふうに考えてございます。
質問 3番 石上孝雄
確認なのですけれども、パンフレットの啓蒙、啓発と同様に、消石灰の散布もしていくということでよろしいのですか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
市役所関係の公共施設ということで限定してお話しさせていただければ、入り口に消石灰をまくということは、現在のところは考えておりません。
質問 3番 石上孝雄
平行線になるかもしれませんけれども、これだけグローバル化社会になって、また、富良野は観光地ですし、道内外から、また外国人がいっぱい来ております。レンタカーも来ておりますし。道内、道外の車もいっぱい走ってくるような時期になってきております。その中で、最低でも自分のやれる範囲内の消毒を徹底するということは、やっぱりやらなかったら撲滅していきません。出さない、広げないという考え方を先ほど市長も言っていたのですから、できる範疇はやったほうがいいのではないですか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
石上議員の御質問にお答えいたします。先ほど市長から答弁をさせていただきましたとおり、土壌病害の予防及び蔓延防止につきましては、農業者自身が、ふだんから、畑に入れない、畑から出さないということの基本的な取り組みが確実に実施されることが最も重要であるというふうに思ってございます。このことにつきまして、市といたしまして、今後も関係機関・団体と連携しながら取り組みの徹底を図ってまいりたいと思います。以上でございます。