富良野市議会 平成26年第2回定例会 2014年6月19日
(1)サイクリング観光について/(2)人口減に対する備え、その考え方について/(3)農のある暮らしについて
2014年6月19日、富良野市議会の一般質問で、渋谷正文議員が「サイクリング観光について」「人口減に対する備え、その考え方について」「農のある暮らしについて」について質問し、市長 能登芳昭、商工観光室長 山内孝夫、経済部長 原正明が答弁しました。
- 質問者
- 渋谷正文 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、商工観光室長 山内孝夫、経済部長 原正明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 渋谷正文
-登壇-さきの通告に従いまして、順次、質問をいたします。1件目は、サイクリング観光についてお伺いいたします。国内のサイクリング人口は、笹川スポーツ財団の調査によりますと、平成24年度では769万人と推定されています。そして、近年は、週末になりますと、サイクリングを楽しむ姿をこの富良野の地で見かけることが多くなったと実感しているところであります。富良野においては、施設の環境やスタッフの体制などが国内外観光客の受け入れに対応されており、これらの知識や経験がサイクリング観光における受け入れにおいても生かすことができる下地があると認識をしています。サイクリング観光にこうした下地を活用することによって、地域資源の有効活用だけではなく、通年雇用の機会を拡大する効果も期待するところです。しかしながら、自転車マナーの向上、サイクリングガイドの育成、コース案内板や注意喚起のためのピクトグラムの設置など、安全性の確保、利便性、快適性の向上など超えなければならないハードルが高いように思えてならないのが実態であります。1点目でありますが、サイクリング観光の整備に向け、現状におけるソフト・ハード両面での課題をどのように認識されているのか、お伺いいたします。次に、2点目は、沿線町村との連携のもと、今後の取り組みについてであります。国内外から訪れる観光客に対し、より安心して利用できる環境をつくり、観光客誘致に向けた取り組みをさらに加速するためにも、質の高いサイクリングロードの整備が必要と考えます。実現されれば、富良野地域ブランドに新たな魅力が加わることになります。そのためには、地域が連携した整備推進を図る必要性がありますが、一つ目は、沿線町村との連携のもと、今後どのように取り組まれるのか、二つ目は、地域住民や関係機関の理解と、浸透させていく上での行政の取り組みについてお伺いします。2件目は、人口減に対する備え、その考え方についてお伺いいたします。いまこそ、持続可能な社会システムを構築し始めることが必要であると私は思うのであります。富良野地域は、それぞれのまちが有する魅力、自然環境の魅力等を高め、その地域に住む人がそこに誇りを持って住み続けようと思える地域づくりを推進すべきであります。一方では、社会経済や地域社会の状況が大きく変容する中、住民に身近な行政サービスをどのようにして持続可能な形で提供していくかが問われています。財政の持続可能性を維持しつつ、各種行政需要の増大に対応し、医療、教育、交通等の生活に必要な機能の確保を図っていくことが課題となっており、こうした課題に適切に対応することによってまちの住みやすさが向上するものと考えます。ここで、課題の現状認識について、そして、将来に向けた基本的な考え方についてお伺いします。次に、2点目は、地域エネルギーの活用と今後の取り組みについて伺います。地域における賦存エネルギーの利用を可能とするあり方を認識する必要があると私は考えております。広い意味での価値観の転換を促し、生活のスタイルや居住地域のあり方を改めて考えることを伴うものであり、自立的で持続可能な地域エネルギーの活用を確立していくことが備えへとつながってまいります。市長は、市政に関する所信表明の基本施策において、広域に分散するエネルギー資源の利活用による地域振興と活性化について触れられていますが、私も同感であります。こうした地域エネルギーシステムを最適化の方向に進めるためには、自治体が主体的に取り組み、マスタープランの中に組み込むことなどによって長期的な取り組みを担保することが必要になるのではないかと考えます。ここで、二つお伺いいたします。一つ目は、地域エネルギーをみずから活用する上での諸課題と今後の取り組みについて市の見解を問い、二つ目は、富良野市が検討される賦存エネルギーとモデル地域選定の可能性についてお伺いいたします。3件目は、農のある暮らしについてであります。食育、食の安全性への関心の高まりや、高齢社会の到来とリタイア後の自由時間の増大などを背景に、土いじりを楽しみ、野菜などを自給自足するなど、農と身近に触れ合う暮らしへの志向が高まっています。こうした暮らしへの志向を酌み取り、地域の農資源を活用した多様な農のある暮らしの形を提供することによって、移住や交流人口、そして、地域流出が続いている若年層とのマッチングを生み出し、新たな地域活性化につながる取り組みとして期待できるものであろうと私は捉えております。多様な農のある暮らしの形の提供の一つに市民農園がありますが、農林水産省では、市民農園において趣味的な目的で農産物の栽培を行い、栽培された農産物のうち、自家消費量を超えるものを直売所等で販売しても市民農園制度の趣旨にはそごを来すものではなく、むしろ、地産地消や食育の推進、都市と農山漁村の交流体験の促進、都市部の利用者による農地の遊休化の防止という観点から望ましいとも考えられると示しています。多様な農のある暮らしは、市長が基本施策で述べている農村生活基盤の整備から定住を促進するところにつながる一つのあり方ではないでしょうか。我がまちにおいて、いまもなお、地場の農産物が手に入りにくいと耳にすることがありますが、住民が土に親しみ、野菜や花などを栽培、収穫する基盤を整備したとするなら、こうした声がどう変わっていくのでしょうか。自家消費量を超えるものは、地産地消の一つのあり方になり得ますし、住民との交流の一つのきっかけともなります。現況は、こうした小面積の土地を利用したい人がふえていることから、法律の上では自治体、農協、農家、企業、NPOなどが市民農園を開設できるようになっておりますが、全国の事例を見ますと、日帰り型や滞在型など地域の特徴を生かしたものが多く、基幹産業を農業とする富良野市においてこうした環境整備を図ることの必要性を認識するところであります。ここで、一つ目として、農のある暮らしをセールスポイントとして、人口の維持、確保のため移住促進を進める考えはないのか、御所見をお伺いし、諸課題と今後の取り組みについてもお伺いします。二つ目として、地産地消と市民農園のあり方についてお伺いしまして、第1回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-渋谷議員の御質問にお答えします。1件目のサイクリング観光の1点目、課題の現状認識についてであります。現在、富良野・美瑛地域におきましては、雄大な山岳景観や田園風景を生かしたサイクリング観光を進めているところであります。サイクリングのイベントでありますグレートアース富良野ライドは、ことしで6回目を迎え、約900名の参加者で開催する見込みとなっており、この地域でサイクリングを楽しむ機会が定着しつつあります。また、この事業の一環として、参加者を対象とした安全走行のための講座や、地元の親子を対象としたサイクリング教室を開催するなど、サイクリングを楽しむ市民の拡大やマナーの向上に向けた取り組みを進めているところであります。さらに、富良野・美瑛広域観光推進協議会やサイクル・ツーリズム北海道との連携により、マップの作成やサイクルラックの配置など、市民や観光客が気軽にサイクリングを楽しむたことができる環境整備に努めているところであります。一方、国内外からの観光客に対応できるガイドの育成、案内看板の整備、トラブル時の対応などに課題があるところでありますが、サイクルレーン及び看板設置、道路側帯の改良などへの支援に向けた要望書を観光庁長官に提出してきたところであり、今後も課題の解決に向けて取り組みを進めてまいります。2点目の沿線町村との連携における今後の取り組みについてであります。これまでも、富良野・美瑛広域観光推進協議会におきまして、サイクリングルートの設定やマップの作成において広域的な連携を進めてきたところであります。さらに、本年度より、サイクル・ツーリズム部会を設置し、この地域においてサイクリングを楽しむための環境整備について議論を進めているところであります。今後の方向性といたしましては、既存のルートに加え、広域にまたがる新たなルート設定を行うとともに、ルート上へのサイクルラックの配置、サインの整備、観光客をサポートできるガイドの育成、トラブル対応、イベントを含めた情報の集約と発信を広域的に連携して進めていきたいと考えているところであります。本年度、上富良野町においてサイクリングイベントが新設されることから、富良野市と美瑛町のイベントとあわせて、富良野・美瑛地域はサイクリングができる最高の環境であることを発信していくとともに、愛好者が安心して楽しむことのできる自然景観に配慮したサイクルレーンの設置を検討したいと考えているところであります。また、今後における地域住民や関係機関の理解に向けた取り組みといたしましては、観光関係団体、開発局や土木現業所を含めた道路管理者、警察署などとの意見交換を通じ、安全にサイクリングを楽しむことのできる環境整備を広域的に進めていきたいと考えているところであります。2件目の人口減に対する備えとその考え方についての1点目、課題の現状認識についてであります。富良野市の人口は、昭和40年と平成22年との人口比較では33%減少し、高齢者の占める割合も全道平均を上回る26.8%となっております。さらに、国立社会保障・人口問題研究所の推計値では、26年後の平成52年の人口が約1万7,500人と推計され、20歳から39歳の若年女性人口も半減すると予測されているところであります。平成16年度から平成25年度までの過去10年間における人口動態では、死亡数が出生数を712人上回り、転出数が転入数を1,626人上回っております。人口の減少による地域経済の低迷は、雇用の場の確保をさらに困難にし、負のスパイラルとして地域そのものを崩壊させる静かなる震災とも言われます。人口の減少に対しましては、出生数をふやし、転出を抑え、転入をふやす取り組みが重要であります。そのためには、子育て世代が地域に魅力を感じ、安心して子供を産み育てることのできる環境をつくること、地域経済を活性化させ、雇用の場を確保し、住み続けたいまち、そして、子どもたちに誇れるまちを目指すことが人口減に対する基本的な考え方であります。2点目の地域エネルギーの活用と今後の取り組みについてであります。私たちがこれまで使ってきたエネルギー資源のほとんどは石炭や石油などの化石燃料であり、近い将来、資源の減少、枯渇が懸念され、特にエネルギー資源を海外に頼っている日本にとって、エネルギーの安定確保は重要な課題であります。また、北海道においては、エネルギーの多くが冬期間の暖房に消費される特徴が顕著であり、このことは、平成21年度策定の富良野市地域新エネルギービジョンの調査でも明らかであります。本市のエネルギー消費量は、本ビジョンでの試算では、暖房及び給湯用として、化石燃料である灯油、重油、LPGの使用量が、電力やガソリン、軽油を含めた全体のエネルギー消費量の50%を占める状況にあります。このような中、昨今の燃料費の高騰は大きな影響を受けるところであり、熱源としてのエネルギー確保は、寒冷地富良野にとって大きな課題であります。本市では、昭和63年からエネルギー資源として固形燃料を生産していますが、これに加え、現在、新たに衛生用品の燃料化試験を進めております。本市で生産する固形燃料に衛生用品の燃料化量を加えますと年間生産量が約2,500トンとなり、市内のエネルギー総使用量の約4.6%に相当する量となります。また、北海道の平成21年度エネルギー消費量実態等調査によりますと、1世帯当たりの灯油使用量は平均1,554リットルであり、固形燃料に換算すると約1,256世帯分を賄える量となりますが、地域全体を賄える量ではないため、地域資源であるほかのバイオマス資源等の利用もあわせて検討する必要がございます。さらに、本市は、本年度、富良野広域圏5市町村と北海道立総合研究所との間で、地域・産業特性に応じたエネルギーの分散型利用モデルの構築を目標とする研究協力に関する協定を締結したところであります。研究期間は5カ年として、富良野圏域をモデルに、地域エネルギーの賦存量及び利用可能量調査、利活用技術の開発、エネルギー需要モデルの構築を図ることとしております。エネルギーの安定確保は、市民生活及び地域産業の基盤であり、地域エネルギーの利活用等の新たな取り組みにより、雇用の場や産業の育成等、地域振興につなげていくことが人口減に対する備えになるものと考えております。次に、3件目の農ある暮らしについての諸課題と今後の取り組みについてであります。近年、都市で暮らす人々の間では、農のある暮らしを楽しみたいというニーズが高まりを見せております。都市生活者が求める農のある暮らしというのは、農業を身近に感じられる活動を実践することができる暮らしであると考えますと、農のある暮らしを実現する上での課題は、農業農村を知ることができる、農作業を体験することができる、農産物を味わうことができる、農産物を育てることができるといった機会を手軽にかつ数多く提供することであると考えております。現在、本市では、農村景観を楽しむフットパスやサイクリング、修学旅行などの農業体験や加工体験メニュー、直売所や地産地消に取り組むレストランによる地元農産物の提供、家庭菜園ができる住環境、さらには市民農園の利用が可能であり、農業が身近に感じられる活動を実践する機会が一定程度確保されているものと考えております。また、本市におきましては、農業を育て、観光でもてなし、環境を守る農村環境観光都市の形成を目指し、都市部からの交流人口や移住の促進を図りながらまちづくりを進めているところであり、移住相談窓口を設置して8年間がたちましたが、この間、相談窓口を通して74組135名が移住しており、その多くは農のある暮らしを求めてきたものと考えます。現在のところ、農のある暮らしの実現が可能であるまちであることを意識して情報発信している状況にはありませんが、今後は、地元の農産物を入手したり、野菜などを栽培できる環境が整っていることなどについて、都市生活者に対して発信してまいりたいと考えているところであります。次に、地産地消と市民農園のあり方であります。市内には、農産物の直売所が夏期の常設や定期開催の朝市を含めて44カ所、地元農産物のコーナーを持つスーパーが3店舗、さらに、マルシェ内にもオガール店があり、地元農産物の購入機会は充実してきていると考えております。また、市内37店の飲食店がグリーンフラッグの登録を受け、地元産食材を利用している状況にあり、外食の際にも地元の食材を味わう機会があるものと考えております。また、みずから野菜などの栽培に取り組む市民が多く、鳥沼の市民農園にあっては、毎年、90区画程度を貸し付けており、一般住宅において家庭菜園を設けている方や、アパート住まいの方でもプランターでミニトマトなどを育てる光景が見受けられます。また、市民農園、家庭菜園で栽培し、住宅で消費し切れない野菜などを知り合いに譲っている方も多く、このようなやりとりは市民相互の交流を深める効果もあることから、今後も農産物を介した交流が図られることを期待しているところでございます。以上であります。
再質問 1番 渋谷正文
では、順次、再質問をしてまいります。非常に丁寧にお答えしていただきましたので、何点か、確認を含めながら進めたいと思います。まず、サイクリング観光についてでございます。私なりに考えますと、地域にある課題を解決しながら、住民が身近に捉えながら行っていくことが成功の鍵につながるのではないかと思っております。今回、私は、5月に台湾を訪問させていただきましたが、その際に思ったのは、地域を挙げて問題を認識し、その問題を解決することために、少子高齢化に向けてどのように健康増進の一端を担っていくかというようなことを強力に打ち出すことによって、皆が同じ方向に向かって進んでいけるのかなというふうに思っております。こういうことも踏まえまして、情報の発信ということには非常に重要性を感じているところであります。いま、答弁をいただいたところのお話は非常にわかったのですが、ほかの方々、いわゆる市民とか外に向かっては情報が行き渡っていないのではないかなというふうに思っておりますので、改めて、こうした情報提供のあり方についてお伺いいたします。
答弁 商工観光室長 山内孝夫
渋谷議員の御質問にお答えいたします。サイクリング観光の推進に当たりまして、地域、市民への情報提供がまだ十分行き届いていないのではないでしょうかという趣旨かと思います。現在、サイクリング・ツーリズムにおきましては、広域での取り組みを始めたばかりでございまして、関係者による協議会を持って、いま御質問がございましたようなルートのあり方とか、ラックというのは自転車の駐車場のことですが、ラックの配置の問題、それから、実際に走行しているときの案内看板の関係を含めまして、まずは、関係団体で相談しましょうと。あわせまして、国、道、警察などの関係する機関とも事前に協議しながら、今後の方向性を含めて取り組みを進めているところでございます。それらの状況を踏まえて、質問の趣旨でございます市民への情報提供、それから、このような状況もございますということで、市民にもいろいろ御協力を得なければならない場面もあろうかと思いますので、そのときにはまたそのような御相談を申し上げながら進めてまいりたいというふうに思っています。
再質問 1番 渋谷正文
いま、地域住民の理解を求めるということで話がありました。サイクリング観光をすると、いままでいなかった人たちがその地域に入ってくるわけですから、いろいろな諸課題が出てくると思います。こうしたところを少しでも解消するためには、事前に先進地の確認をすることもそうでしょうし、また、そういった情報を地域に提供することによって、少しでも地域の理解を深めていくことがこれからのあり方だというふうに私は思っておりますが、その辺の見解についていかがでしょうか。
答弁 商工観光室長 山内孝夫
サイクリング観光を推進するに当たりまして、やはり、地域住民の方々の御理解が一番大切なことだというふうに私たちも同様に考えております。従前によくもめた状況としては、地域によっては農作業やっておられる方もいる中で、例えば、実際に走行するときに農地に入ってこられるとか、写真を撮りたいとか、いろいろなことがございました。ですから、サイクリングをされる方にもあわせてそのような啓蒙をしながら、また、地域の方々にも情報を提供しながら、皆さんで楽しんでいただける、来て喜んでいただける、そのような状況づくりに努めてまいりたいというふうに考えております。
再質問 1番 渋谷正文
私は質の高いサイクリングロードの整備というところで質問させていただいておりますが、次に、これは、いわゆるルート、どこを走るかということですけれども、平成24年第3回定例会において、今議員の一般質問の中で、自転車専用道路の整備は難しいという答弁をしていると思います。そこで、ルート選定については、既存の農道や市町村道を使うということで行く方向性なのか、そういった理解でよろしいのか、確認したいと思います。
答弁 商工観光室長 山内孝夫
自転車の道路についてルート設定に当たっての御質問かと思います。前回、今議員の質問にお答え申し上げましたように、改めて専用道路を整備するという形になれば、相当な金額の投資も出てまいります。そういう中で、昨年秋に広域協議会の6市町村長が台湾でトップセールスを行いまして、今後、お互いに協力し合いながらできる観光の一つの方法としてサイクリング・ツーリズムの取り組みも重要であろうということで意見の一致が見られたところでございます。そこで、先ほど申し上げたような設備投資ということではなくて、まず、第1段階しては、既存のルート、持っている市町村道をお互いに有効活用する、それから、市町村道だけではどうしても網羅できないので、国道、道道の関係機関の方々にも相談を申し上げながらルートの設定に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
再質問 1番 渋谷正文
ルートについては了解をいたしました。次に、案内のピクトグラムの関係についてでございます。これは、いろいろな地域にルートがありますけれども、それぞれにばらばらであってはだめだろうというふうに私は思っております。富良野地域の沿線で考えるということも当然必要でありましょうし、北海道あるいは国といったところとも考え方の整理が必要かと私は思っております。こうしたところの現在の考え方についてお伺いいたします。
答弁 商工観光室長 山内孝夫
実際に走行する上での案内板、ピクトグラム、外国の方が見てもわかるように、いわゆる絵で描いた簡単な案内表示について、今後どのような進め方をされるのですかという御質問かと思います。これにつきましては、ことし1月に、広域でも観光庁のほうに要請を挙げてございますが、外国から来られたお客さん、日本国内のお客さんもそうですけれども、来られた方が一目でわかるようなサインに統一していったほうがいいのではないかということで、現在、提案を申し上げております。また、要請も申し上げております。そのような中で、いま、国道で始めているのですが、実は国道であっても何々山とか何々湖という英語の表記が国内でばらばらになっていましたけれども、国もそれを統一しようということで第1段階が始まりました。我々広域も同様に、標準の表示方法もございますが、それプラスアルファすることも含めて、お客さんが一目でわかるというような表記を目指して取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。
再質問 1番 渋谷正文
こうした体系を整備するに当たっては、行政においても、また、民間においても、努力することにおいては、何かしらの費用というか、負担というものが発生してくるというふうに思っております。特に、民間が努力するところにおける考え方ですけれども、行政の統一的な指導のもとで進めていくということであれば、民間が行うことに何かしらの補助をしての誘導策が必要になってくるのではないかと私は考えておりますが、所見についてお伺いいたします。
答弁 商工観光室長 山内孝夫
それぞれの取り組みを行う場合、民間であれば補助の考え方も一つ持ってはいかがかという趣旨の御質問かと思います。いま現在、地域含めて、もしくは、観光全般のお話になるかと思いますが、来ていただくお客さんに満足していただくために、受け地側としてはいろいろな形で進めています。例えば、ある業者だけがやってもそれはうまくいかなくて、富良野市で考えれば富良野市総体の問題で、来られたお客さんに対してはまず交通から入ります。ということは、2次産業の方々が動きます。それから、宿泊所に行けば3次産業であるサービス業の方が動く、それから、食事に行けば飲食業の方が動くことになります。そういうことで、富良野全域でウエルカムな状況をつくっていかなければならないというふうに考えております。そのような中で、関係団体との協議会というものがございまして、いま、皆さんと話をしている考え方を申し上げますと、それぞれの役割分担です。行政は公の部分を持ち、民間ということでどうしてもそれぞれのお店でやらなければならない場面もございますし、また、共通してウエルカムなシステムをつくらなければならないところもございます。そのような状況に対して、皆さんで相談しながら、各個人が努力すべきものとか、行政にお願いすべきものとか、それから、皆さんでお互いに汗をかきながら、もしくは、負担金を出しながらつくっていかなければならないものとか、現在、そのようなことについて皆さんと協議しながら進めておりますので、皆さんと意見の一致を見ながら今後も進めてまいりたいというふうに思っています。
再質問 1番 渋谷正文
つまるところ、サイクリストの気持ちになってその地域がおもてなしをするというところで、いろいろな方々の役割があるということなのでしょうけれども、私が聞いた何かしらの補助といったところについてはお答えいただけていなかったというふうに思いますので、お答えいただきたいと思います。
答弁 商工観光室長 山内孝夫
渋谷議員の再々質問にお答えいたしたいと思います。先ほど総論的なことを申し上げて、一部、漏れたことをおわび申し上げます。これについては、個人に対する補助という考え方ではなくて、全体として取り組まなければならないものとか、その一部分でどうしても必要なものとか、広域的な観点からそういうふうに捉えられるものについては、今後、検討してまいりたいと思っています。
再質問 1番 渋谷正文
では、次の件名に移りたいと思います。次は、人口減に対する備えと、その考え方についてであります。市長からお答えいただいたのですけれども、まず、現状把握については非常に広いところで聞きましたので、少し的を絞ってお聞きしたいというふうに思います。その中で、まちの形成というところで、1点お伺いいたします。富良野市の都市計画マスタープランにおいては、まちなかについてはコンパクトシティーで進めていく、少子高齢化とか人の減少、環境問題等を踏まえて、そういった考え方であるということでございます。ただ、これは、まちなかについては見えるところですが、農村地域については、どういった形成が求められるかというところはいままで余り触れられてきてはいないのではないかなというふうに考えております。そちらの備えや考え方についてお聞きしたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
渋谷議員の御質問にお答えをさせていただきたいと思います。現在の富良野全体の状況といたしましては、大きく分けて都市部と農村部という分け方になります。御質問の農村部分の今後のあり方の中で、過去には東山地区全体で32の集落がありましたけれども、一昨年、これを大きく三つの集落構成に変更いたしたわけであります。それは、あくまでも住民の総意のもとで実施をした経過がございます。なぜ、そういう集落構成がなされたのか。これは、一つには、農業が主体の地帯でございますから、基盤づくりにおいて、これから自分が生活していく上で、集落できちんと将来の方向を考え、どのような形で整備をやるか、あるいは、人的資源をどうやって集落全体で確保していくのかと。御質問にあったとおり、こういったことが集落構成の中での終局的な目的になるのではないか、私はこのように捉えているところであります。そういう状況を考えて、これからの集落対策ということは、私の六つの公約にも掲げておりますけれども、一つは、農業の基盤整備を大きくきちんとやること、人づくりをやっていくということ、そして、その地域を発展させるということであれば、地域の資源を生かすということでありますから、農業における景観づくり、あるいは、そこでとれた作物の販売を通して交流人口をふやしていく、そういう一つの核を持ったものをつくって集落構成を存続させ、そして、地域の活動をもっともっと積極的にしていくような状況づくりを考えていきたい、このように考えているところであります。
再質問 1番 渋谷正文
その集落構成で基盤整備をしていくということでございますので、後段のエネルギーというところに触れながらお話しさせていただきたいと思います。農村地域におけるこれからの集落のあり方については、各家庭、1戸の家が自立型のエネルギーを構築していくのか、集落全体で地域エネルギーをまとめ上げていくのか、あるいは、もう一つ違った考え方があるのか、僕としては現在三つあるのかなと思っております。こうした方向性について、現状どのようにお考えになられているのか、いまのところで結構でございますので、お話しいただければと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
渋谷議員のエネルギーに関する再質問にお答えをさせていただきます。これは、大変お答えするのが難しい課題だというふうに認識をしております。例えば、東山地区なり、麓郷地区なりを含めて、集落全体のエネルギーを起こすということは、私は、現在の状況では、民間投資を含めないと、新エネルギーあるいは再生エネルギーでの構築というのはなかなか困難であると認識をしております。ただ、御承知のとおり、麓郷には小水力の発電をことしの予算にも計上させていただいて、防災を兼ねた中で電源を確保するということで予算化させていただいております。そういうように、集落全体でなく、部分的なものについてはそれぞれの目的を持った中で新エネルギーを構築することができる可能性は十分ある、私はこのように考えているところであります。
再質問 1番 渋谷正文
難しい問いに答えていただきまして、ありがとうございます。賦存するエネルギーというところのお話だと思っております。実は、富良野地域においては、エネルギーとして有望なものがさまざまあると思っております。私は、その一つとして地中熱について考えております。北大等の研究資料を見せていただきますと、富良野は非常に有望地であると書いてありますし、また、道総研においてもいままでそういった研究を重ねてきている経過については把握しているところであります。私は、一つのエネルギーにこだわり過ぎず、このようにいろいろな可能性の中で組み上げていくことが富良野地域におけるあり方だというふうに考えておりますが、その辺の考え方についてお伺いいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
渋谷議員の再質問にお答えします。複合的なエネルギーをつくって利用していくべきでないか、要約すればそういう御質問に聞こえたわけでありますが、この広域の中で、まず、地熱利用については、今後、上富良野が火山の熱利用を考えて温泉の状況づくりをするということで、この地域における地熱利用はそこが主体になります。御質問がありました富良野の場合は、いま現在、富良野の地熱的なもので言いますと、新プリンスのお風呂あるいはハイランドふらのですが、残念ながら、加温をしなければなかなか利用が難しいという状況ですから、加温をしてまでの熱利用というのは、それ以上に経費がかかることにもつながります。ですから、御質問に関しては、複合的に組み合わせてやることには私も賛成でありますけれども、それが地熱と限定することはなかなか難しい、このようにお答えをさせていただきたいと思います。
再質問 1番 渋谷正文
地中熱の関係については、多分、捉え方が違うと思います。私が言っている地中熱というのは、農業利用において、地中50メートルぐらいから100メートルぐらいのところで、地温を利用したローエネルギーで温度を確保し、不足する部分をどのように補っていくのか、そういうところを考えての地中熱の利用と言ったつもりであります。こちらについては、また、御検討いただければというふうに思います。それから、RDFの関係について、1点確認したいと思います。年間2,500トンという具体的な数字が出てきておりまして、これは、市内のエネルギー総使用量の4.6%に相当しており、1,256世帯分を賄えるものとお伺いいたしました。いままでなかなか規模が見えていなかったものですが、こういうふうに提示していただいたことで、今回、そのエネルギーをどういうふうに利用するかというイメージが膨らんだのかなというふうに思っております。こうしたエネルギーは、各家庭で利用するというやり方も一つの方法でございますが、集中的に活用することによって周りも享受できるようになるのではないかということで、さきの質問に書いたつもりでございます。この辺の考え方について、改めてお伺いします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
渋谷議員の再質問にお答えをさせていただきます。1点目の先ほどの地下水の関係での地熱利用は、ヒートポンプ的な御質問だというふうに思いますが、私はそちらのほうまで気が回らなかったものですから、改めて御答弁させていただきたいと思います。いま、北海道立総合研究所においても、現状の富良野全体の地熱については、盆地の形状からいって可能性はあるというような判断をしていると理解していただければよろしいかと思います。ただ、具体的にどことどことをやるのだということになりますと、これはまた、条件的なものも違いますし、あるいは地域的な問題もありますから、将来展望としては、これからそういうところまで研究を進めていく必要性が求められると認識をいたしております。さて、いま、お話がありました固形燃料ですが、4.6%、1,256世帯を賄える状況でありますけれども、現状では富良野の世帯は1万世帯以上ありますから、数字的には4分の1ぐらいしか賄うことができないということです。ですから、私は、やはりこの地帯においては、それと並行してバイオマスとか、あるいは、もっと広く言えば森林を活用した利用ができないかと。いま現在、南富良野町で主体的に実施しておりますから、枯渇しないような中で循環的に植樹をしながら伐採していくこともこの地域においては可能性が非常に高いですから、これらのことも考え合わせながらやっていく必要性があるのではないか、このように考えております。
再質問 1番 渋谷正文
3件目の農のある暮らしについてに移りたいと思います。農業を身近に感じられるというのは、食育、いろいろな知識、そういったことについて膨らませることができ、その次に、直接、農作業とかいろいろな体験に参加することによって、イメージを持ち、市長が言われてきた担い手となる新規就農につながっているのかなというふうに思っておりますが、私は、ここに、一つのギャップというか、かみ合わないところがまだあると思っております。そのかみ合わないところに対しては、みずから農作業に取り組むようなところをもう一つの場面として提供するというか、そういった活動ができる場を設けることによって、次にある農業の担い手に対する取り組み、あるいは、また別な次元で言えば、個人的な農業に対する満足といった二つの考え方が出てきまして、それが農に対する裾野を広げ、そして、担い手育成における諸課題の解消の一助につながるのではないかなということで、今回、提案的な発想で申したところであります。この中で、私は非常によいというふうに思って発言しておりますけれども、いろいろな課題があると思いますから、そういった課題についてもう一度確認をしたいと思いますので、お知らせいただきたいと思います。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
渋谷議員の御質問にお答えをしたいと思います。まず、農業の担い手ということでいまお話がありましたが、私どもとしては、農業をなりわいとするところに対する担い手の育成は農業サイドで考えます。今回の御質問にありました農のある暮らしというところと、農業に携わる担い手は、直接リンクするとは思っておりません。農業の担い手ということでは、直接働くということになりますけれども、今後、そこについて体験する、自分がプロとして働くための体験をするという仕組みはつくりたいと思っていまして、それは農業サイドで考えます。ただ、今回の農のある暮らしについては、それとはまた別なものというふうに考えておりまして、その中でもし興味をお持ちの方が出た場合については、農業サイドの担い手育成のほうにかかわっていただきたいというふうに考えております。そういうことありまして、農のある暮らしについては、本市の場合、一定程度の条件が整っているというふうに思っておりまして、これについては、都市生活の皆さんに発信をするという行為が今後の課題になるのかなというふうに考えております。以上でございます。