みんなの議会

富良野市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月10日

(1)富良野市観光振興計画の取り扱いについて/(2)防災・防犯対策について

2013年9月10日、富良野市議会の一般質問で、広瀬寛人議員が「富良野市観光振興計画の取り扱いについて」「防災・防犯対策について」について質問し、市長 能登芳昭、商工観光室長 山内孝夫、建設水道部長 外崎番三、総務部長 近内栄一が答弁しました。

質問者
広瀬寛人 議員
答弁者
市長 能登芳昭、商工観光室長 山内孝夫、建設水道部長 外崎番三、総務部長 近内栄一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 広瀬寛人

-登壇-通告に従いまして、順次、質問をいたします。まず最初に、富良野市観光振興計画の取り扱いについてお伺いいたします。平成19年の富良野市国際観光促進協議会総会において策定が承認され、平成20年より29年までの10年間に及ぶ富良野市観光振興計画も、昨年度、24年度をもちまして、前期が終了いたしました。本年度、25年度からは、後期5年となります。計画に掲げた事業や目標値の進捗状況など、評価と検証作業が必要とされます。平成24年度実績が掌握できた現在、前期5カ年の総括が大切と思います。そこで、3点質問いたします。前期5カ年の評価と検証はどのようにされているのか、東日本大震災の影響と、これに伴う見直し作業はされたのか、前期の積み残し課題はどのようなものか、お聞きをいたします。次に、富良野市観光振興計画の後期5カ年についてお伺いします。10年計画の最終目標に向かい、積み残し課題を解決し、目標に向かい事業推進をすることはもちろんのことですが、このたび指定を受けたと観光地域ブランド確立支援事業との兼ね合いをどのように図るのか。また、上位計画の第5次富良野市総合計画に予定されている平成25年から着手予定とされている観光地づくり推進事業の兼ね合い、さらには、仮称環境観光税の検討と導入も本年度からと予定されております。総合計画の目標を具体策に落とし込んだ観光振興計画と、観光振興計画の具体策を実現させ得るための観光地域ブランド確立支援事業の活用について、3点ほど見解をお伺いします。観光地域ブランド確立支援事業とは、どのようなもので、観光振興計画の何を実現する施策と捉えているのか。観光地づくり推進事業では、富良野らしい景観の保全と、観光施設の整備と、仮称環境観光税の検討と導入とありますが、景観保全の施策や観光施設整備の対象とはどのようなものなのか、仮称環境観光税の検討と導入については着手をされているのか。3点目に、仮称環境観光税とは、どのようなイメージなのか。税方式で行くのか、BIDやCIDのような地方自治法上の分担方式で行くのか、検討状況をお知らせください。次に、観光振興計画の具体的戦略7にある人と自然にやさしい環境整備戦略と、具体的戦略9にあるまちなか観光の推進戦略についてお伺いします。具体的戦略7では、推進施策として、日本人、外国人を問わず、老若男女の観光客がひとり歩きできる環境整備とバリアフリーの推進が掲げられています。富良野市では、通年型24時間対応トイレが整備されておりません。また、バリアフリー対応のトイレ施設も限られており、設置箇所の情報や利用時間等の情報も周知されているとは言いがたい状況にあります。8月18日の日経新聞にも、公共政策の効果分析が専門の塚本明治大学教授の消費分析で、車椅子対応の多機能トイレがあるとの情報が事前にあると滞在時間を30分から2時間程度延ばしてもよいとの回答を得て、滞在時間の延長が消費金額の増加に結びつくとの分析を発表されています。また、国土交通省では、民間事業者が古いビルなどを病院や住宅、店舗が入った複合施設に建てかえる際の取り壊し費用への補助を2014年度から拡充する方針を固めたと報道されています。これは、中心市街地活性化法で定めた地域が対象であり、幸いなことに富良野市も対象地域となっております。また、空き地や空き家の売却を促進し、中心市街地整備計画をつくりやすくするため、中心市街地で不動産を売買した場合の軽減税率も要望するとの報道であります。そこで、2点質問をいたします。通年型24時間対応トイレやバリアフリートイレが観光都市に整備されることの必要性への見解をお聞かせください。2014年度の税制改正の方向性を視野に入れながら、まちなか観光を推進させる施策を検討していくお考えがあるのか、お聞かせをください。次に、本年度の取り組み事業であります観光経済調査事業の取り扱いについてお伺いします。農業と観光を富良野市の基幹産業と位置づけている以上、その経済効果や波及効果、就労人口、納税額など多面的な視点で捉え、経年変化を実施施策の効果検証、そして、次の一手を考察するデータとして活用することが肝要と考えます。富良野市では、平成12年と18年に行われており、3度目となる調査事業でありますが、後期5カ年の観光振興計画の目標実現に役立てるためにも、速やかな調査、実像を把握できる結果公表、そして、得られたデータを十二分に活用した分析、考察が重要と考えます。そこで、2点お伺いします。調査のスケジュールは、どのようになっているのか、分析、考察などの発表はどのように行い、今後の施策立案にどのように反映させていく予定なのか、基幹産業として富良野経済における位置づけを明らかにするためにも、売上額や固定資産税、就労者人数など多面的な数値把握が必要と考えますが、見解をお伺いします。国土交通省は、2014年度の税制改正に、ホテルや旅館向けの優遇税制の導入を働きかけております。建物の資産評価額がいまよりも早く目減りするように改め、固定資産税の負担を軽くすることにより、経営体力を高め、改装投資や雇用拡大などを図り、観光立国の基盤整備を充実しようとするものと思います。私もこの施策の方向性を評価するものでありますが、同時に、その影響を試算するためにも、前述の観光産業の固定資産税等をしっかりと把握し、優遇税制が導入された場合の試算ができるよう準備が必要と思います。また、基幹産業と位置づけをしている富良野市として、国土交通省が導入を働きかけたような優遇税制のほか、新規や改装などの投資、雇用拡充などに対する育成施策や課税制度を検討することも必要ではないかと思います。そこで、2点質問いたします。2014年度優遇税制制度の内容把握と、それに基づく試算作業の取り組みに対する見解と、観光産業育成の視点から独自の課税制度、減免制度などの検討についての見解をお聞かせください。次に、防災、防犯についてお伺いします。全国的にことしの夏も異常気象との報道がなされる中、特に山陰、近畿、北関東地方の被害が連日のように報道され、心を痛める日々が続きました。富良野地方では、6月から7月にかけて雨の全くない夏が、8月より一転して雨続きの不順な天候となりました。幸いなことに、北海道内でも猛威を振るったゲリラ豪雨の被害は他の市町村ほど甚大ではありませんでしたが、東部地区の被害など復旧作業を二度にわたって行わなければならない局地的被災地域が生まれました。異常気象という表現が使われるようになってから久しいですが、特に本年のゲリラ豪雨は、1時間当たりの降水量が50ミリから100ミリに達しようとする尋常ではない降り方が散見され、地域によっては、平年の1カ月降水量をしのぐ雨量が1日で降るという事態も各地で起こっています。民間気象予報会社の発表では、北海道内各地における9月までのゲリラ豪雨発生見込みは前年の1.7倍から2倍近くまででなり得ると発表しております。富良野市内の雨水ます等の道路脇の排水施設も、老朽化や、アスファルト舗装の進捗状況が進んだことによる路面のかさ上げなどで、集中豪雨時には許容量を超える箇所が散見されるようになってきました。特に、緑町や扇町等の早い時期に整備をされた住宅地域は、道路幅のみならず、排水路等の規格も昨今の気象状況には対応し切れないように思われます。市街地のみならず、郊外・農村地域を含め、整備は計画的に、そして迅速に改修作業を行う必要があると思います。そこで、3点伺います。富良野市の現状では、1時間単位の降雨量の対応範囲はどのようになっているのか、道路排水の点検作業と改修作業計画はどのようになっているのか、農村地区の排水路整備に対する考え方はどのような見解なのか、お聞かせください。次に、落雷等による停電時の対応について伺います。先月8月24日土曜日午前8時20分ころに、落雷が原因と見られる送電停止のため、富良野市と近隣の3町村1万9,000世帯が一時停電しました。幸いなことに10分ほどで復旧しましたが、一部の地域では午前10時ごろから午後零時30分ころまで停電しました。最初の全市的停電では、市内の信号機も全て停止し、交差点は大変危険な状況となりました。私も勤務地域近隣の交差点を見て回りましたが、徐行する車がある一方、信号が停止していることも気づかないようなスピードで左右も確認せずに走り去る車両もありました。停電の復旧作業は北海道電力の管轄、信号機が停止した交差点の誘導は警察が対応するのが当然のことでありますが、このような状況になっていることを迅速に市民や観光客の皆様にお伝えすることが自治体としての役割と思います。今回は、10分程度の短い時間、そして、土曜日の朝8時半前後と交通量の少ない時間帯であったことが救いでありましたが、逆に、週末で市役所に職員がいない時間帯の対応策に課題があることも露呈したと思います。そこで、2点伺います。行政として、休日や夜間の時間帯を含め、迅速な情報把握の体制をどのように検討されているのか、入手した情報の市民への速やかな伝達手段を多面的に構築する必要性の見解をお聞かせください。最後に、空き家対策について伺います。私は、平成22年の第1回定例会でも危険家屋について一般質問を行いました。また、何人かの議員も、空き家対策についてさまざまな視点から質問されています。道内では、滝川市や室蘭市等の2市13町村が空き家対策としての条例を制定しております。また、今月開催される函館市議会でも、空き家条例の提出が予定されているとお聞きをしております。8月16日に新聞報道された記事によりますと、管理不十分な空き家対策として、市町村に立入調査権を法的に付与したり、空き家を更地にした場合の固定資産税軽減措置などを盛り込んだ特別措置法を、早ければ秋の臨時国会に議員立法で提出する見込みとあります。あくまでも国会での今後の推移を注意する必要があると思いますが、富良野市として、課題解決として検討されている空き家対策に新たな法案に盛り込まれた内容を加味して事務作業が進められているのか、現行制度の範囲の中で条例を検討されているのか、検討作業の進捗状況も含めてお聞かせください。以上、1回目の質問といたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-広瀬議員の御質問にお答えいたします。1件目の富良野市観光振興計画の取り扱いについての1点目、前期の総括については、関係団体から選出いただいた方々と市との意見交換により、前期の取り組みの進捗状況と課題を整理してきたところであります。本計画は、平成29年度までの10カ年間の計画であり、数値目標を設定しながら取り組みを進めてきておりますが、策定した平成20年度の宿泊延べ数は65万3,000泊、うち外国人の宿泊延べ数が4万6,000泊と、国の各施策などと連動する中で順調に宿泊客数を伸ばしてきたところであります。その後、円高やリーマンショックによる景気の低迷、鳥インフルエンザやSARS、尖閣、竹島をめぐる外交問題、さらには、東日本大震災など、多くの要因が観光客の動向に大きな提供を与えてきたところであります。平成24年度の実績といたしましては、宿泊延べ数62万7,000泊、うち外国人観光客が3万5,000泊と若干回復したものの、外国人観光客は震災以前の数値にはまだ戻っていない状況となっております。近年、特にスキー客の減少により、消費単価の高い冬季の入り込みの落ち込みが著しく、地域経済に影響を与える一方で、年間を通した平均宿泊数が1.51日と伸びてきており、滞在型観光が浸透してきている状況にあると考えております。修学旅行につきましては、ピーク時に11万5,000泊でありましたものが、平成24年度には7万7,000泊と減少しており、新たな体験メニューの提供や売り込みの強化が重要であるとともに、外国人観光客の誘客につきましては、継続して数字を残してきている香港、台湾、オーストラリアに加え、近年伸びてきているシンガポール、タイを中心に誘客を進めていく必要性がある、このように考えているところであります。意見交換の中で出された前期の成果は、国の各施策との連携により効果的に事業推進ができていることと、富良野・美瑛広域観光の取り組みによる地域のイメージの統一や自治体間の協力により競争力がついてきていること、地域観光振興計画により観光を切り口とした地域振興が少しずつ進んでいること、トレイルランや富良野ライドといったイベントで誘客が進んでおり、スポーツ観光の方向性が見えてきたこと、グリーンフラッグ事業による農業と商業の連携が少しずつ進んでいること、富良野スキー場50年事業をきっかけに客数が増加したこと、外国人スタッフの雇用により安定的に外国人の誘客に向けた対応ができていることなどが挙げられており、後期に向けた基盤整備はある程度図られているものと考えているところであります。次に、東日本大震災の影響と、これに伴う見直し作業についてであります。特に影響を受けたのは外国人観光客であり、平成22年度4万8,000泊あった宿泊延べ数が平成23年度では2万9,000泊、平成24年度では3万5,000泊と震災以前の数値に戻ってきていない状況にあります。これは、震災の影響に加え、中国、韓国との外交問題も影響していることから、継続して来ていただいている香港、台湾、オーストラリアに加え、近年伸びてきておりますASEAN諸国にターゲットを定め、誘客を進めてまいりたいと考えているところであります。次に、前期の積み残した主な課題についてであります。富良野の特色を生かした具体的な滞在プログラムの発信の不足、閑散期対策、特に冬季観光のてこ入れ、インフォメーションセンターのワンストップサービスの充実、花、彩りといった富良野らしい空間づくり、スキー場を中心としたオールシーズンを楽しめるマウンテンリゾートの構築、市民、観光関係者、ガイドなどの人材育成、看板、IT、パンフレット、2次交通の充実といった観光客がひとり歩きできる環境の充実などが意見交換の中で出された課題として整理をしてきたところでございます。2点目の富良野市観光振興計画の後期についてであります。観光地域ブランド確立支援事業につきましては、日本の顔となるブランド観光地域の確立に向けた前段の取り組みとして、本年度、観光庁から認定されました富良野・美瑛広域観光圏など、全国六つの新観光圏が国際競争力の高い地域において、独自のブランドの確立に向けた取り組みを支援する事業であります。富良野・美瑛広域観光圏におきましては、花、彩り、そして田園を富良野地域の特徴として、豊かな自然と美しい田園を100年後の子孫にいま以上にして返すことを目標に、住んでよし、訪れてよしの地域づくり、滞在交流地域を目指す、環境に優しい地域づくり、広域におけるアジアへの発信を基本的な方向性として取り組むこととしており、これらの実践がブランド観光圏の認定につながるものと考えているところであります。これらの方向性は、富良野市観光振興計画の後期の重点項目であります富良野の特色を生かした滞在プログラムの提案や、農業や観光との連携、人材育成などとも合致するものでありますので、今後とも関係市町村や関係機関団体と連携をしながら取り組んでまいります。次に、観光地づくり推進事業における観光税の導入についてであります。現状では、景気の低迷による宿泊料金の低価格化や他の観光地との価格競争が激化していることから、観光客から税を徴収することは難しい状況にあると考えておりますので、観光税等につきましては、総合計画後期5カ年の中で導入についての検討を行ってまいりたい、このように考えているところであります。また、BIDやCIDにつきましては、今後の参考として、情報の収集に努めたいと考えているところでございます。3点目のまちなか観光の推進戦略の人に優しい環境整備の推進についてでありますが、観光振興において、観光客が安心してひとり歩きできる環境整備は重要なことであると考えております。通年型24時間対応のトイレの開設につきましては、これまでも市の施設におきまして24時間開設したものがありましたが、治安上に課題があり、夜間を閉鎖した経過がございます。観光客や地域住民の利便性を高めることは重要なことでありますが、課題も多いことから総合的に判断してまいりたい、このように考えているところであります。また、バリアフリートイレにつきましても、観光客の受け入れについては重要なことであると認識をしておりますので、公共施設、民間施設を問わず、現状の調査をしてまいりたいと考えているところであります。次に、税制改正の方向性と連動した施策の検討作業につきましては、現在、各省庁において、2014年度の税制改正の要望が出されているところでありますが、観光に関するものとしては、ホテル、旅館の建物に係る固定資産評価の見直し等が盛り込まれているところであります。これにつきましては、まだ確定していない状況でありますので、状況を見ながら施策を検討してまいりたいと考えているところであります。4点目の観光経済調査事業の結果の計画の反映についてであります。調査結果の分析・考察作業の活用については、現在、観光経済調査を行っているところであり、夏季と冬季の2回、観光消費実態アンケート調査を実施するとともに、事業所向けの観光経済事業所調査を実施し、これらの調査結果により、観光客の消費額、観光経済効果に相当する就業者数、観光関連産業総売上高を初め、市内で生ずる総売上高などの数値を算出することとなっております。これらの調査をもとに、観光経済消費の振興や観光関連産業振興に関する課題などの整理を行うとともに、今後の観光経済振興の方向性について検討していく予定であります。なお、この調査事業につきましては、本年度末までの委託期間であり、平成26年6月ごろに観光関係者への報告といったスケジュールを考えているところでありますので、施策への反映につきましては、平成27年度以降となると想定をしているところであります。次に、観光を2大基幹産業とする位置づけについてであります。平成21年度の経済センサスによりますと、宿泊業、飲食・サービス業に属する事業者数は242件、事業者数は1,633人となっており、また、平成18年度の観光経済調査によると、観光関連産業総売り上げは301億円、観光経済効果に相当する就業者数は3,231人であり、そのうち市内の常住就業者数は2,673人という結果になっているところでありまして、農業では、2010年世界農林業センサスによる就業人口1,885人、平成24年度JAふらのの販売高が160億円となっていることとあわせ、富良野市におきましては農業と観光が2大基幹産業となっていると認識をいたしているところであります。5点目の優遇税制導入に対する試算及び富良野市の指針についてであります。税制改革の内容把握と試算作業の取り組みについては、現在、要望されております税制改正におきまして、ホテル、旅館の建物に係る固定資産評価の見直しが見込まれているところでありますが、これにより固定資産税が減額され、新たな投資につながるものと見方をされているところであります。今後の観光振興におきまして、設備への投資などは富良野市の観光を支える意味では重要なことでありますから、今回の制度改正の把握に努めてまいります。次に、観光業の育成についてであります。既存の中小企業振興総合補助金において、新規創業や店舗改築やサービス向上、マーケティングなどに対する支援がありますが、国や北海道、関係機関との支援策とあわせ、観光業の育成を図ってまいりたい、このように考えているところでございます。2件目の防災防犯対策についての1点目、ゲリラ豪雨対策についてであります。本市における道路排水の計画流下能力につきましては、北海道の設計要領を踏まえ、市内全域に対し、3年確率の降雨で時間雨量22ミリを整備水準として道路排水の整備を行っているところであります。道路排水の点検作業と改修計画につきましては、市道の側溝等の排水施設は、道路パトロールによる点検と地域要望等による側溝の新設、横断管の改修、土砂上げ、管渠の清掃等の維持管理を実施しているところでありますが、今後、ゲリラ豪雨対策として地盤が低いなど浸水に対する安全度が低い地区につきましては、優先的に排水整備を進める検討が必要である、このように考えているところであります。また、農村地区の排水対策といたしましては、豪雨による農地からの表面水が、直接、道路排水に流れ込み、低い交差点等に集中し、あふれる被害が多く見られるため、流末排水の断面を整備することが重要であることから、用地等の確保に協力を得ながら浸水被害の防止に取り組んでまいります。2点目の落雷等による停電時の対応についてであります。信号機が作動しない状況下の対応については、基本的に、災害時は電力の応急復旧対策は北電が、通行の禁止制限等の交通応急対策は公安委員会及び警察が担うことになっております。停電が長時間、あるいは、被災により長期間になると予想される場合には、各防災関係機関がそれぞれ必要に応じて広報活動あるいは交通整理等の対応がなされますが、一時的、短時間の停電による場合には対応は困難であり、歩行者、運転者の適切な判断、行動に委ねざるを得ないものと考えております。次に、停電時の対応であります。平常時においては、土・日・祭日、夜間に停電が生じた際には、北電からの停電区域戸数調査状況等の情報を当直が受け取り、防災担当に連絡がなされます。また、復旧に関しても連絡が来るようになっております。大雨等の気象警報が発令された際には、曜日、時間帯に関係なく防災担当職員が直ちに本庁に登庁し、非常警戒態勢をとり、気象や河川水位等の推移把握、被害の情報収集、関係機関との連絡調整を図り、必要な対応を措置いたします。信号機の作動状況など個別、具体の案件は道路パトロール等でも一定程度把握はできますが、全市域を同時に把握することは不可能であり、市民あるいは事業所の情報も有効と考えるところで、情報把握の手法といたしまして、そうした情報を市に集中いただけるような日常からの啓発をしてまいりたいと考えております。情報を入手した後は、情報を確認の上、必要に応じて市民への伝達に努めてまいります。ただし、十数分という短い停電の場合は、時間的制約により対応は困難でありますが、停電等の被害が長時間あるいは長期になるような場合は、現在、多様化、重層化を図っている情報伝達の方法、具体的には安全・安心メール、FMラジオ放送、場合によっては広報車を走らせ、市民への情報伝達を図ってまいります。3点目の空き家対策についての実態調査の実施についてであります。昨年9月に市内の廃屋調査を実施いたしまして、周辺の環境に悪影響を与える可能性のある14戸の家屋を把握しております。その後、10月に空き家等の適正管理に関する検討会議を開催し、適切な管理に向けた課題の整理を行っております。次に、新法に連動した空き家対策に講じる考え方についてであります。現在、検討会議におきまして、空き家管理条例の制定に向けた調査研究を進めているところであり、現在、検討されている国の新法と整合し、実効性あるものになるよう、今後も国の動きを注視し、検討を進めてまいります。以上であります。

再質問 5番 広瀬寛人

それでは、順次、再質問させていただきます。まず、前期観光振興計画の取り扱いということで、総括について再質問させていただきます。市長の答弁にございましたように、滞在日数は伸びておりまして、大きな方向性では所期の目的を達成する方向に動いているというふうに私も認識をしております。その中で、尖閣や竹島の問題、東日本大震災の問題、いろいろな問題があったかと思います。私は、この前期5カ年について、ある程度関係者との意見交換もされたということで、それを取りまとめている資料にも目を通させていただきまして、概略として総括ができ上がっているというふうに感じます。ただ、1点、特に外国人の観光客の入り込みを分析するに当たって、一つは、そこの国と日本とで為替動向が変わっている部分があって、特に韓国等については大きな増減があったと私は記憶をしておりまして、国ごとの為替単価と富良野への入り込み数はどうなのか。それから、特に二、三年前には市長のトップセールスとして、例えば台湾等にスキーなどの働きかけをしています。そういったアクションを起こしたときに、その国の入り込み数がどうふえたか。このあたりについて、かけた経費とともに時系列で分析し、そういった中で、例えば前期の5カ年では、この国は、為替がこういう動向で、政治的にはこういう問題があり、我々は富良野の観光としてこういう仕掛けをして、それがこういう数値に反映された、そういったところまでの分析が必要と考えますが、そのあたりの見解をお伺いします。

答弁 商工観光室長 山内孝夫

広瀬議員の再質問にお答えいたします。前期総括の中で、為替と社会情勢を含めた総合的ないろいろな分析が必要ではないかという御意見かと思いますが、広瀬議員の提案につきましては、そのとおりだというように思っております。現段階におきましては、残念ながらそこまで分析しておりませんので、議員の意見を参考に、今後さらに深めてまいりたいと思います。以上です。

再質問 5番 広瀬寛人

それでは次に、後段の部分に入っていきたいと思います。まず、税の導入で、いわゆる仮称環境観光税ということですが、これは、いまの景気動向を見た中では、現段階で税の導入は難しいので、後期の中で検討していきたいと答弁をいただきました。私自身も、一つは、社会情勢、経済情勢の判断はそれで問題はないというふうに思いますが、あくまでも今後の部分として、税という方式がいいのか、いわゆる地方自治法にのっている分担方式のような形で行くのか、そのあたりの方向性について、いまお考えがあったらお聞きしたいと思います。

答弁 商工観光室長 山内孝夫

広瀬議員の再質問にお答えいたしたいと思います。計画の中でうたっておりますのは、仮称環境観光税ということで、税という視点で捉えております。現在、国内では、幾つかの自治体で取り組みがなされておりまして、その中で新たに取り組みを進めようとする自治体の状況もあります。しかし、全体的に取り組みをなされている状況を伺いますと、まず、1点目に目的と妥当性、それから、メリット・デメリット、関係業界との調整、税率、課税対象、徴収方法、最後に管理監督の手法ということで、内容等についても議論すべき点が多々あると伺っております。現在、総合計画の中では、そのことも踏まえて今後いろいろ議論を進めたいというふうに思っておりますが、現段階においては、社会情勢等を踏まえて、まだ状況が熟してないということもございますので、今後の動向を踏まえながら、基本的には税方式で検討を行いたいと現在は考えております。なお、いま御質問がございました分担方式につきましては、その時点であわせて検討してまいりたいというふうに思います。以上です。

再質問 5番 広瀬寛人

いま、分担方式については、その後に検討したいというお話をいただきましたが、私自身は、例えば、東京都の宿泊税のような形で、地域柄、そして経済水準の部分でも理解を得られる環境にある場所と、地方の観光地の中での税のあり方は、やはり、少し受けとめる温度差があるというふうに思います。そんな中で、私自身は、ちょうど8月31日、9月1日に倶知安に出かけまして、BID、CID、いわゆる分担金方式の取り組みについての勉強会に参加させていただきました。観光業者によるBID、CIDの制度の勉強とともに、条例をつくる行政側もそこに加わってBID、CIDについて勉強しております。現在は、そこの地域では行政に対してBID、CIDの条例作成のお願いが出ていて、それを受けて行政側のほうがそれを勉強して、条例策定に向けて準備をしているというような段階でありました。私が一番感じ入ったのは、やはり、分担金という制度の中で、受益者となる分担金を払う側の人間がきちんと議論をしながら、行政に代執行してもらうわけですから、自分たちが求めるものをきちんと整理して、自分たちが出せる拠出金をどの範囲にするか、それを行政とともに考えていって地域をつくっていこうとしている、この作業工程が非常に大切だなというふうに感じてきました。そういった意味では、税が持つ一律性という部分もありますけれども、分担金制度も強制的な調整権を持っていますので、このあたりは少なくとも並行して検討していく必要性があると思いますが、見解をお伺いします。

答弁 商工観光室長 山内孝夫

広瀬議員の再々質問にお答えいたしたいと思います。BID、CIDは、英語の略でございまして、いわゆる地域の改善のための分担金制度と解釈されるかと思いますが、国内ではもともとニセコ方面で一番初めに取り組みを進めているというふうに伺っております。その背景を伺いますと、そのまちに住んでいない方が住宅を持っておられたり、それから、通常のコミュニティー活動に際しても、例えば、富良野に照らし合わせれば町内会にそういう方がたくさんおられて、地域のごみステーションの管理や防犯灯の管理などのいろいろな面で、どうしても地域にとっての負担が非常に大きくて厳しい状況である、その辺を何とか打開したいという声からもともと始まっていると伺っております。そのような情報を持っておりますが、いまの富良野市においては、非居住者といいましょうか、現状ではそんなに極端な状況ではないかと思います。ただ、今後を考えた場合に、それらとあわせまして、行政だけではなくて、地域の方、それから業界にかかわる方、みんなでまちづくりを進めようという姿勢なり視点では大きく異論はないかと思います。そういうことで、先ほど申し上げましたように、税という方式がよろしいのか、分担金という方式がよろしいのか、議員の御意見もございますが、あわせまして、並行しながら検討してまいりたいと思っております。以上です。

再質問 5番 広瀬寛人

それでは、続いて、前期の課題として取り残され、後期への宿題という流れで、市長から、富良野市としていいプログラムは持っているけれども、プログラムの発信が不足していてまだ集客に結びついていないという答弁をいただきました。私も、現時点で、なお富良野観光の一つの大きな課題だというふうに思っております。特に、先ほどの本間議員のやりとりの中にもありましたが、情報の発信の見解について、1点お伺いをしたいと思います。一つは、私企業が自分の売り上げを伸ばすために自分の顧客に対して宣伝する、そして、労力とお金をかけて自分たちの顧客を受け入れ、売り上げを上げることによってそれを回収する、これは普通の商慣習だと思います。しかし、観光の部分については、いわゆる観光学といいますか、観光という取り扱いの中で一番難しいのは、観光客に対して観光宣伝する側から売るもの特定できないという特性があるのが観光と言われています。つまり、富良野を売りに行ったときに、富良野のイメージを想定して、自然を求めに来る方、食べ物を求めに来る方、皆さんはおのおの違って、その選択は、それを購買してサービスを受けようとする側に全面的に行っていて、我々宣伝する側は提供するものを特定できない業種である、これが観光ということで整理をされています。つまり、例えば、富良野の宿泊施設なり富良野のアウトドア会社が本州に出かけて宣伝をしたとしても、その宣伝を受けながら、富良野という地域を見て食材を求めてくる方がいらっしゃったり、移住を求めてくる方がいらっしゃる、こういう側面を持っているのが観光ということであります。ですから、いわゆる観光協会だけが一元的に地域の宣伝をするのではなくて、やはり、自治体も加わった中で地域全体を売っていく、その中で買い手側がそこから何を選択するか、そういう選択肢の中でやりとりをするのが観光と思っていますので、このあたりで、いわゆる市役所の働きとしての情報発信に関する認識について、再度、見解をお伺いしたいと思います。

答弁 商工観光室長 山内孝夫

広瀬議員の再々質問にお答えいたします。前段、前期の積み残しの中で発信不足ということが挙げられておりますが、行政側である市としてのさらなる情報発信の取り組みついてどうかという質問の趣旨かと思います。市では、いままで取り組んだ中では、例えば、全体にかかわるパンフレットとかホームページでの情報発信、もしくは雑誌関係などで、富良野全体に関して実行委員会や協議会を持っているものについては市が事務局となって発信しております。そういうふうに進めた中で何が不足していたのかということですが、議員がお話しのとおり、お客様によってさまざまな目的があるかと思います。その目的が例えば食なのか、あるいは、親子連れなのか、御夫婦なのか、高齢の方なのか、また、世代によったり、もしくは構成によったり、お客様によって変わってくる現状があります。前期ではそういう総括になりましたので、それらを踏まえまして、後期では、実は、いま提案して進めておりますが、ことしからモニターツアーを募集して、実際にこのようなプログラムを組んだらどうかという具体的な戦略の取り組みを進めているところでございます。したがいまして、前期の総括を踏まえまして、今後、お客様のニーズに合わせた形で、より一歩、推進するように、そして、これについては市だけでは取り組めませんので、観光協会、いろいろな組合、関係業界の方、それから農業にかかわる方も全部含めて、いわゆるオール富良野という考え方で、皆さんと協議しながら一歩を進めてまいりたいと思っております。以上です。

再質問 5番 広瀬寛人

続いて、24時間対応型のトイレのお話に移りたいと思います。先ほどの市長答弁でも、その重要性、大切であるということは認識している、ただ、やはり治安上の問題が大きな課題となっているという答弁をいただきました。いわゆる道の駅という施設については、24時間365日を義務づけされて、ある意味では経費の裏づけもあって設置されるものであります。ただ、残念ながら、富良野市内、特に市街地には道の駅が全くございませんので、そういったもので代替することができないということであろうかと思います。しかし、観光地としては、私は、やはり必要欠くべからざる施設だというふうに思います。ただ、治安のことや経費のことも含めて課題はあろうかと思います。やはり、一つ検討課題となるのは、いま、海外はもとよりですが、日本国内の観光先進地ではトイレ自体が有料です。50円、100円、場所によっては200円、大体これぐらいの金額が相場かと思いますが、料金を徴収しながら、ただし、24時間365日、快適な施設を提供するというふうになってきつつあります。私自身も、何でも無料がいいとは決して思いません。やはり、そういった対価を払ってもらいながら、きちんとした施設を使用したいという方に対しての準備もこれからの観光地富良野としては必要かと思いますが、そのあたりの見解をお伺いします。

答弁 商工観光室長 山内孝夫

広瀬議員の再々質問にお答えいたします。お客さんが来て、やはり、トイレというのは非常に大切な課題かと考えております。その中で、現在、夜に出歩くことは少ないでしょうけれども、日中であれば、都市公園では一応使えるような形でございます。まるっきりゼロというわけではなくて、そのような体制も一つはあります。ただ、議員の御意見は、そうではなくて専属的な考え方が何かあってもよろしいのではないかということかと思います。それにつきましては、協会、協議会等を含めまして、私たちの課題として検討させていただくということで承りたいと思います。

再質問 5番 広瀬寛人

あわせて、バリアフリートイレについてです。バリアフリートイレについては、現在、富良野市内の公共施設も含めて何カ所かあろうかと思います。まず、1点は、どこにどういうバリアフリーがあり、使用できる時間は何時から何時までといった情報をきちんと把握して提供できていないことが課題であると先ほど答弁をいただきましたので、ひとつ、そういった情報発信をできるように早急に立ち上げるべきだと思います。それから、先ほどの課題としての24時間トイレですが、2014年度の優遇税制ですからまだ決定していないことに対してどうこう言うことではありませんけれども、いま、国では、中心市街のまちなかあたりにそういったものを整備していく中で、これから優遇税制を考えていきたいという動きになっていますので、ぜひ、そういったものを活用していただきたいと思います。有料であっても構わないと思いますが、まちなかに24時間使える快適なバリアフリーなトイレ施設は必要だと思います。そこまで行かないにしても、少なくともバリアフリーのトイレ情報については、富良野のホームページを見れば、何カ所あって、場所と使用可能時間がわかるような準備が必要かと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 商工観光室長 山内孝夫

広瀬議員の再々質問にお答え申し上げます。第1回の市長答弁でございましたように、バリアフリー等については、今後いろいろ調査させていただきたいとお答え申し上げましたが、その状況を十分把握しながら情報発信に努めてまいりたいというふうに思います。それから、観光全体、総体の話ですが、まちづくり全体とつながってまいりますので、大きな視点でお客さんが来られるようないい状況とか、市民によるいろいろなおもてなしの環境づくりができるような取り組みを進めてまいりたいというふうに思っています。

再質問 5番 広瀬寛人

それでは、防災について再質問させていただきます。先ほどの御答弁の中で、いわゆる道の設計水準に基づいて、1時間当たり22ミリの降雨量に対応するような形での排水設備としているという御答弁をいただきました。ただ、実際には、現行でもゲリラ豪雨があったときには若干の冠水をする状況が富良野市内で見受けられると思います。もう一点は、ことし8月24日、東部地区、麓郷で降った雨は1時間当たり32ミリと発表されております。つまり、22ミリで対応している富良野市内に麓郷に降った雨が1時間で32ミリとなれば、もう許容範囲を大きく超えていると思います。先ほど、本間議員の質問へは、適宜、そういった改修箇所については着手をしたいという御答弁をいただきました。私は、その考え方も重要だと思いますけれども、やはり、実際には32ミリという水準を超えるようなことが現実に起こるわけですから、改修の作業を進める優先順位は、全市をくまなく歩いて、どの順番で、どういった年度にやっていくか、そういう改修計画を考える必要があるかと思いますが、見解をお伺いします。

答弁 建設水道部長 外崎番三(建設水道部長は2016年3月まで)

とりわけ、近年起きているゲリラ豪雨の排水対策でございます。町内会、連合町内会、それから東山、山部、麓郷、布礼別、富丘ということで、各地区から多くの要望をいただいております。これらの要望の重要性、緊急性を考慮、勘案しまして、前期総合計画の中に反映して計画していきたいというふうに考えているところです。重要性、緊急性を考え、優先順位を決めて排水対策を行っていきたいということであります。以上であります。

再質問 5番 広瀬寛人

最後に、落雷時の対応についてお伺いします。先ほど、一時的、短期的な部分は対応が難しいというお話がありました。一時的な対応という短期の時間はどのような時間単位で考えているのか。というのは、8月24日は、市内の信号機は10分程度でございました。ただ、実際に8月26日に扇山地区の早朝の停電は、北電に連絡したところ、停電にはなっていないということで、現場が確認されていない中で1時間半の停電があったということでございます。やはり、いま、オール電化を含めて、いろいろな作業に電力を使う中で、1時間半、ある一定の地域が停電になっていることを北電自体も掌握していないということは、当然、北電から行政のほうに連絡が入らないわけですね。ですから、幾つかの情報掌握の手法をつくっていかなければ、こういったことへの対応がおくれてしまうと考えますが、いかがでしょうか。

答弁 総務部長 近内栄一(総務部長は2014年3月まで)

広瀬議員の再質問にお答えいたします。現状では、広瀬議員からお話がありましたとおり、北電からの連絡で、場合によっては、こちらから、適宜、問い合わせをしながら、停電の箇所、原因、復旧までの時間の見通しを確認しながら対応しているところでございます。しかし、先ほどの扇山地区の問題もございますので、今後、情報の伝達のあり方について、北電と協議しながら、どのような形が一番よいのか、検討を進めてまいりたい、そのように考えています。以上でございます。

出典:富良野市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月10日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる