富良野市議会 平成23年第3回定例会 2011年9月14日
(1)農業支援について/(2)有害鳥獣駆除対策について
2011年9月14日、富良野市議会の一般質問で、小林裕幸議員が「農業支援について」「有害鳥獣駆除対策について」について質問し、市長 能登芳昭が答弁しました。
- 質問者
- 小林裕幸 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 小林裕幸
-登壇-通告に従いまして、質問いたしたいと思います。富良野の基幹産業である農業、観光、よく出てくる言葉でございます。この基幹産業である農業でありますが、昨今の異常気象による農業被害により、農業経営は非常に厳しいものがあります。昨年、本年と気象障害による農業被害が続いて発生しており、本年においては春先からの天候不順による作付の遅れ、そして 9 月の 2 日からの大雨により、ダブルの被害となっております。こう毎年続きますともはや異常気象ではなく、通常の気象と判断しなければならないのが現状だと感じております。こうしたことから、緊急的に対策を講じることのほかに、農業経営の安定を図るため、継続的な対策を講じる必要があると考えており、こうした継続的な対策の一つとして、農業共済制度が挙げられるところでございます。農業災害補償法に基づく農業共済制度は、保険の仕組みを利用して農作物、家畜、畑作物、園芸施設などを対象に災害を受けた農業者の損失を補てんし、農業経営の安定を図ることを目的とした国の農業災害対策の柱となっている制度です。つきましては、近年の農業被害に対する市の支援策の実施状況について伺うとともに、富良野市における農業共済の加入状況についてあわせて伺います。次に有害鳥獣対策について伺います。昨今の新聞紙上にもよく出てくるエゾシカ対策です。北海道においては 65 万頭の生息数と推定されておりますが、捕獲数が狩猟、有害駆除あわせて 10 万頭ということで、道の試算する 1 年当たりの増加率が 21%ということですので、到底減少する計算にはなりません。大雪でも降らない限り、増加の一途をたどるものと思われます。しかし、逆にハンターは高齢化により減少の一途をたどっているのが現状です。北海道のハンターはここ 5 年で 4 割減の 5,400 人となっております。昭和 53 年が最大で 2 万人いたそうです。また農業被害額においては、年間 50 億円となっているようです。また、近年熊の出没情報及び農業被害が多発し、捕獲数も本市でも昨年、本年と 10 頭を超え、市民生活が脅かされております。昨日の新聞にも出ておりましたが、大量出没の予想が出されておりました。これらのことは北海道のみならず、全国的な問題となっております。そこで平成 20 年施行された鳥獣害防止特別措置法、一般に特措法と言われておりますが、市町村長は、被害防止計画に基づく被害防止策を適切に実施するため、鳥獣害対策実施隊を設置し隊員は非常勤職員となる、とありますが、規制が多く、富良野市には合わないと思われます。ハンターの場合、活動時間が不規則であり、非常勤職員の勤務時間と異なることから、職業としてのハンター組織を設置し、緊急時の対応、常時出動、巡回できる体制をとる必要があると思われます。また、職業として認知されることにより、雇用対策の一環になるとも考えます。つきましては、次の 3 点についてお伺い致します。一つ目、現状の有害駆除対策について。2 点目、ハンターの育成支援状況について。3 点目、職業ハンターの設置について。以上 1 回目の質問とさせていただきます。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-小林議員の御質問にお答えをいたします。1 件目の農業支援についての農業共済制度についての、近年の農業被害に対する市の支援策についてでありますが、富良野市におきましても、異常気象による農業被害がここ数年続けて発生をしている状況にございます。一昨年の平成 21 年度には、冷湿害。昨年は春先には強風、夏には高温多雨による農業被害が発生しているところであります。市といたしましては、こうした農業被害への対応といたしまして、平成 21 年の冷湿害におきましては、冷湿害緊急支援事業により次年度の営農に要する肥料代の購入の一部を助成したところであります。また、平成 22 年の強風におきましては、被害を受けました農業用ハウスの建て替え費用の一部を被災ハウス復旧支援事業で助成をし、さらには高温多雨による被害に対しまして、高温多雨等被害支援事業を措置し、次年度の営農に要する種苗代の一部について補助したほか、排水対策に係る工事費について支援を行ってきたところであります。次に農業共済の加入状況についてであります。富良野地区農業共済組合によりますと、水稲と麦を対象とした当然加入と言われる農作物共済や家畜共済につきましては、ほぼ 100%の加入状況にありますが、馬鈴薯や大豆などの畑作物や玉葱などの露地野菜を対象とした任意加入となっている畑作物共済につきましては、平成 21 年度、22 年度は品目間に差はあるものの、総じて 4割から 8 割程度の加入率となっているところでございます。本年平成 23 年度におきましては、各品目とも一律に上向き 5 割から 8 割を超える加入率となっており、中でも本市の主要な作物である玉葱につきましては、平成 21年度 7%、平成 22 年度 15%だった加入率が 5 割を超えるまでに上昇しているというふうに伺っているところであります。次に、2 件目の有害鳥獣駆除対策についての商業ハンターの設置についてでありますが、本市の鳥獣による農作物被害の現況は、平成 21 年度の推計値でありますが、エゾシカで被害面積 523 ヘクタール、被害総額は 2 億4,700 万円。ヒグマでは被害面積 3 ヘクタール、被害総額約 51 万円などとなっております。現在、有害鳥獣駆除対策につきましては、富良野市鳥獣被害防止計画に基づき北海道猟友会富良野支部富良野部会の協力により実施をしており、市内猟友会の積極的な活動は、他町村からも注目をされているところでございます。平成22年度の熊出没等による緊急出動は27回を数え、有害鳥獣の駆除頭数といたしましては、エゾシカ 1,089頭、ヒグマ 11 頭、キツネ 109 頭、タヌキ 45 頭、カラス・ドバト 71 羽、ウサギ 10 頭となっているところであります。また、年に 2 回、富良野支部第 1 部会と第 2 部会合同で東大演習林地内において、エゾシカを追い込むを共猟を実施しており、若手ハンターへの技術継承の機会にもなっているところでございます。次にハンターの育成支援につきましては、市といたしまして新規第1種狩猟免許取得者に対して5万円を上限、免許取得経費の 2 分の 1 以内の助成をしており、平成 19年度から 5 年で 11 名が銃の免許取得をして、本年度さらに 2 名が免許取得の見込みとお聞きしているところであります。また、狩猟免許取得者の 3 年に 1 度の銃免許更新費用の一部助成を行っているところであります。また、罠免許取得者に対しては、1 万円を上限に免許取得経費の 2 分の 1 以内を助成しており、平成 22 年度と本年度で 17 名が免許取得をいたしているところであります。次に、職業ハンターの設置についてでありますが、平成 19 年に制定されました鳥獣被害防止特別措置法では、市町村による鳥獣被害防止実施隊の設置、民間隊員の隊員については、非常勤の公務員とし、狩猟税の軽減措置が講じられたところでありますが、隊員の出動の際には、人員の確保や拘束時間、出動費用等のさまざまな課題があるところであります。今後につきましては、職業ハンターの設置も含めたハンターの育成について、猟友会と十分協議を行いながら、効率的な有害鳥獣駆除の体制づくりに向けて猟友会への支援を図ってまいりたい、このように考えているところであります。以上です。
質問 2番 小林裕幸
ただいま御答弁いただいた農業被害に対する支援対策については、了解いたしました。それから農業共済の関係ですが、ただいまお聞きますと昨年度に比べて、本年度は非常に加入率が上がっているということでございましたが、畑作物につきましては、まだまだ低い割合だと考えております。この辺につきましてできればですね、100%加入を目指して、市といたしましても推進をしていただきたいと考えているわけでございますが、その辺のところお伺いいたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
小林議員の再質問にお答えを申し上げたいと存じます。加入率につきましては、先ほど御質問ありましたとおり、3 年の被害が出てきた状況でそれぞれ加入のしてない任意加入のものについても、それぞれ農家個々の方々が、将来展望の中に加入をふえてきたと、5 割以上になったわけでございますけども、いま御質問あったとおり行政としてもですね、相互扶助の関係も含めて、これらについては加入する状況づくりがもっともっと増えていかなければならないと、そういう認識に立って PR・啓蒙を進めてまいりたいと、このように考えてるとこでございます。
質問 2番 小林裕幸
はい。ただいまの御答弁、大変よくわかりました。今後ともですね、市あるいは関係団体と協議を進めながら、100%を目指して頑張っていただきたいと思います。続きまして有害駆除に関しまして、質問をいたします。シカの頭数がですね、千頭を超える頭数を捕獲しているということで、毎年このように千頭以上のシカが捕獲されておるところでございますが、私も山をちょくちょく回るわけでございますけれども、エゾシカのネットを実際つくっていただきまして、非常にシカの数が見られなくなりました。これは現実であります。ところがですね、周りの町村に聞いてみますと、富良野に鹿柵をつくったときに、近隣の上富良野町、あるいは南富良野町にシカがふえたと聞いております。ですから今年の事業かちょっとよくわからないんですが、上富良野か中富良野で今年鹿柵を作ると。南富良野についても本年度、鹿柵が終了するんでなかろうかと考えております。その中で富良野にシカが見られなくなったのは、鹿柵を作ってよそに移動したからと考えております。ですから、周りの町村でですね、柵を作ることによって、またシカが戻ってくるんではなかろうかということで、山際の農家の人は大変心配しているところでございます。そういうことからですね、質問の中身にもありましたように、常時巡回できるハンターが、常にいた方がいいかと思われます。市長の御答弁にもありましたようにそれらのことを考えながら、今後進めるということでありますので、了解いたしました。それから、千頭以上のシカを駆除してるわけでございますが、このシカのただ殺すだけでなくてですね、よく新聞にも出ておりますが、有効に活用するべきだと、自然の恵みということで活用するべきだということでよく新聞に出てるわけですが、その有効活用について市長の御意見を伺いたいと思います。
質問 2番 小林裕幸
大変申しわけございませんでした。ただいま通告にない質問ということでしたが、御返答は要りません。それで、ただいま申し上げたとおりですね、有効活用することによりですね、それらを含めた中で、職業ハンターとして職業として成り立つのではないかと考えておりますので、その辺も含めてお考えいただければありがたいと思います。ちなみにですね、職業ハンターとなった場合には、これまでライフル銃を所持するのに、通常 10 年かかるわけでございますけれども、職業ハンターあるいは被害防止のためにですね、いま農業者の方が早期にライフル銃を持たれております。これが職業ハンターになることによりまして、一般の方でも 10 年の経験をなくして持てるということでございますので、その辺も含めて今後職業ハンターについてお考えがあるということでございますので、是非含めて御検討いただきたいと思います。以上で質問を終わります。質問はございません。