みんなの議会

富良野市議会 平成19年第1回定例会 2007年3月5日

平成19年度の行政を担うに当たっての市長の市政執行方針並びに教育長の教育行政執行方針について

2007年3月5日、富良野市議会の一般質問で、横山久仁雄議員が「平成19年度の行政を担うに当たっての市長の市政執行方針並びに教育長の教育行政執行方針について」質問し、市長 能登芳昭、教育長 宇佐見正光が答弁しました。

質問者
横山久仁雄 議員
答弁者
市長 能登芳昭、教育長 宇佐見正光

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 横山久仁雄

-登壇-私は、市民連合議員会を代表し、平成19年度の行政を担うに当たっての市長の市政執行方針並びに教育長の教育行政執行方針について、それぞれ質問をいたしてまいります。まず最初に、市長は市政執行に当たっての基本的な考え方として、我が国の経済は景気―84拡大が続いているが、地方においては実感がなく、都市と地方の地域間格差が拡大をしている、日本経済の現状を規定をしております。政府や日銀は、これまでたびたび日本経済は回復基調にあるとしてきましたが、今日の政府発表は、既にいざなぎ景気を超えたとしております。その一方で、市長は地方には実感がないとしているのであります。このような現状認識の違いは、どこから生ずるのであろうか。市長が述べている地域間格差の拡大だけではなく、格差拡大があらゆるところで表面化しているからであり、庶民生活に経済回復の恩恵が行き渡っていないところに大きな問題があると思うのであります。これまでの日本経済の回復過程は、多くの産業が相互に補完し合いながら、産業全体の底上げや回復が図られてきたのであります。しかし、行政改革、構造改革の旗を掲げて登場したさきの小泉内閣は、その政策遂行の柱として、規制緩和、市場原理を声高に叫び、経済至上主義、経済万能主義、弱肉強食の日本社会へと転換をさせてきたことに端を発しているのであります。その結果、あらゆる場面で競争が激化し、地域間格差、自治体間の格差、産業の格差、企業間の格差、職業や職種間の格差など、あらゆるところで格差拡大社会が進行しているのであります。言いかえれば、社会的富の偏在が進行し、富と貧困が両極に分化し始めているのであります。このため、富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなる社会構造となり、今日の職業や職種間の格差拡大も、あるいは自治体財政の格差拡大も社会問題として表面化し、市民生活を困難なものとしているのであります。地域間の格差拡大や自治体間の格差拡大対策は、そうした今日の経済構造をしっかり認識し政府に対する自治体としての対応と、市民生活を守る対応の両面の対策が何よりも重要であります。―そこで、お伺いをいたしますが、今日もなお進行する格差拡大の要因は何であったのか、市長の認識についてお伺いをいたします。あわせて、具体的対応策をどのように考えておられるのかについてもお伺いをいたします。次に、市民対話と情報の開示についてお伺いをいたします。市長は就任以来、これまで機会あるごとに市民対話と情報の開示を多くの市民に発信してきました。19年度の執行方針にも述べられているところであります。至極当然のことが改めて方針に掲げなければならないことにこそ、問題があるのではないかと思うのであります。そして、市長はこうも述べられております。市民の行政への信頼は市民対話と情報開示から生まれる。話し合いの中でいろいろな意見をいただき、その積み重ねの中で信頼関係が生まれると述べております。こうした表現は、昨年春の市長就任以来、早々の所信表明の中でも述べられてきました。市民との対話は大切であり、それを否定するものではありませんが、市民の意見の政策反映は全く述べられておりません。情報の開示、市民対話、そして、市民の意見が政策に反映されるというサイクルの中で、初めて市民からの信頼を得られると思うのであります。しかし、さきの使用料、利用料の条例改定に見られたのは、市長の政策判断や市民の意見反映が入る余地のない判断シートによる料金設定基準によるものでありました。政策反映のない市民対話では、行政不信が募ることがあっても、信頼関係が生まれるとは思えないのであります。市長は、市民対話と情報開示を行った後、どのように政策反映をしていくのかお伺いをいたします。次に、行政改革についてお伺いをいたします。夕張の例を見るまでもなく、今日、自治体―85財政は逼迫し、どこの自治体が財政破綻をしても不思議ではないとまで言われているのであります。国に至っても、国の年間予算の数倍に及ぶ国債発行残高となり、日銀の金利まで動員して財政再建を図ろうとしていることは、御承知のとおりであります。この際、その原因は何であったのかを言及いたしませんが、地方自治体の財政にも大きな影響を与えてきたことは、論を待たないところであります。そのような中にあって、地方分権が推進され、否応なく自治体は自主自立の道を歩むことになります。多くの自治体にあっては、自衛手段、自己解決を図るために、公共事業の見直しや事務事業の見直しによって、この財政危機を乗り越えようとしております。本市においても、市長は執行方針の中で、身の丈に合った安定した健全財政の確立に取り組むとしておりますが、財政の危機感ばかり強調される余り、市民生活や富良野市民である誇りまで萎縮することのないように望むものであります。そこで、お伺いをいたしますが、市長は、市民と行政の役割分担を検討するとしておりますが、その判断の基準となるのは何であるのか、お伺いをいたします。また、開かれた行政改革の推進のため、行革推進市民委員会による外部評価を行うとしておりますが、市民による評価は、一方で市民同士の利害が複雑に絡み合うことの中で評価されるというリスクが伴うことも、あわせて考えなければなりません。このようなリスクはどのようにして回避されるのか、お伺いをいたします。また、市長には、将来を見据えた政治判断、行政判断が時として必要な場合があります。判断シートと同様のことのないよう望むものでありますが、外部評価の結果はどのように位置づけられ、市長の政策にどのように反映されるのかお伺いをいたします。また、財政再編に大きなウエートを占めているのが公共事業であります。政府や自治体―財政の逼迫によって、公共事業の予算が削減され見直しが進められてきた結果、公共事業をめぐっては、相変わらず談合事件がマスコミをにぎわしていることは御承知のとおりであります。少ない発注をめぐる価格競争と事業シェアの獲得競争の激化が招いたとも言えるのであります。厳しい財政の中で、予算を有効に使おうとすれば、当然事業のコストダウンを求めることは必要でありますが、無理なコストダウンを求めることは、受注者の自己防衛から、そこに働く労働者を、低賃金や劣悪な労働条件に押しやってしまうことにつながっていることも見なければならないと思うのであります。その結果、働けど働けど我が暮らし楽にならずという、いわゆる今日の社会問題となっているワーキングプアにつながり、ここでも雇用条件の格差拡大と生活の格差拡大が再生産されているのであります。そこで、市長にお伺いをいたしますが、行財政計画見直しの中で、公契約のあり方を見直し、落札基準の中に、地域貢献度、あるいは社会貢献度などを取り入れ、公正な競争を求めるべきと思いますが、その考えはないかお伺いをいたします。次に、センター病院跡地の活用についてであります。この中で市長は、随分多くのことを網羅した欲張りなイメージをお持ちのようであります。その中のコンパクトなまちづくりの実現に向けてとは、どのようなイメージなのか。何を指してコンパクトなまちとしているのか、市長の基本的な考え方をお伺いをいたします。次に、富良野市総合計画についてお伺いをいたします。総合計画中期の最終年度を迎え、財政的に厳しい折から、事業の中止や見直しを行おうとしております。財政が厳しいからとして、医療や福祉の負担増や、市民生活に直結する事業や社会的弱者を切り捨てる見直しとなら―86ないよう望むものでありますが、その判断基準はどこに置かれているのかをお伺いをいたします。次に、健康なまちづくりについてお伺いをいたします。これまで私は、お年寄りから子供まで、安心してこの富良野に住み続けるために、医療と福祉の充実は欠くことのできない条件であることを訴え続けてまいりました。そうした中で、ようやくこの5月、富良野地域のセンター病院が移転新築先でオープンの運びとなったところであります。しかし、折からの医師不足、看護婦不足問題が現実化しつつあり、地域住民の医療を守るとりでとして、十分にその機能が発揮されるのか、多くの市民が心配をしているところであります。この中で、市長は、圏域の医療ニーズに沿った医療体制の確保に努めようとしておりますが、具体的な取り組み内容についてお伺いをいたします。また、移転に伴って、特に高齢者など、いわゆる交通弱者に対する病院利用者の誘導対策はどのように考えているのか、お伺いをいたします。また、高齢者医療送迎車の運行も述べられておりますが、具体的にどのようなものなのか、あわせて期待する行政効果についてもお伺いをいたします。次に、介護保険事業についてお伺いをいたします。国民の高齢化が急速に進行する中、それまでの家族による高齢者の介護、国民全体で負担をする社会保証制度としての社会的介護システムをつくるとして、介護保険が2001年にスタートをいたしました。しかし、もともと介護保険のサービス提供は、民間のビジネスとして行うことを前提に成り立っている制度でありました。したがって、介護保険料を等しく納めても、そこに介護保険サービスを必要とする方が存在しても、採算が合わなければサービスは存在しな―いのであります。人口が密集する都市と人口が過疎化している地方とは、ここでも格差が生じることになるわけであります。介護保険サービスメニューの中に、そのようなことが起きていないのか。あるいは、高齢者や介護専門員が利用をあきらめたために需要がないのか心配であります。そこで、市長にお伺いをいたしますが、本市の介護サービス提供は十分になされているのか。さらに、需要が少なく、採算がとれづらいメニューについては、広域的な自治体で取り組んではどうかと思いますが、市長の見解をお伺いをいたします。次に、地域コミュニティーの重要性についてお伺いをいたします。高齢人口も増加、それに伴う高齢者世帯、独居高齢者、加齢による認知症、さらには、幼児や子供を巻き込んだ犯罪なども増加しております。そのような時代の流れにあって、医療や介護が在宅へと大きく変貌していく中、地域コミュニティーの重要性は増してきているのであります。執行方針では、地域福祉、介護保険事業を推進するに当たって、高齢者、障がい者、子育て生活支援などのネットワーク化、あるいは介護支援専門員や民生、児童相談員などのネットワークの充実と言及をしておりますが、それ以前の問題として、地域住民同士によるコミュニケーションを通じての日常的な見守りがなければならないと思うのであります。しかし、今日、さまざまな要因から、地域コミュニティー活動が困難になってきております。地域で安心して住み続けられる。そして、安全なまちづくりのためにも、地域コミュニティーの充実は、重要な課題であります。市長はどのようにこのことを認識されているのか、お伺いをいたします。次に、教育行政方針について、教育長にお伺いをいたします。教育の憲法と言われた教育基本法の改正が、政府のタウンミーティングでのやらせ質―87問まで動員して昨年の国会で可決され、新たな基本法のもとで政府の教育行政が進められ、そのための法整備の議論が今日審議会を中心に進められてきていることは、教育長、御承知のとおりであります。これまでも教育基本法の改正が何度か政治日程に上げられてまいりました。そのたびに問題となってきたのは、国家と教育のかかわりについてでありました。今回の改正議論の主要な論点も、またそこにあったわけであります。これまでの基本法は、戦前の教育が富国強兵の国策に沿った国民を育てるために、教育によって軍国少年を育て、さらに軍事大国を支える国民をつくる教育でありました。国家に尽くす教育がなされてきたのであります。その結果、戦争に突き進んだのであります。この反省に立って、戦後の平和憲法のもとで、我が国が二度と戦争の道を歩まないために、国民一人一人の人権を大切にする民主教育が何よりも優先されなければならないとして制定されたものでありました。しかし、基本法の改正では、改めて義務教育の中で愛国心を育てる教育を求め、法整備の中では、学校でのいじめや自殺問題に名をかりた教師の選別が国家規模で進められようとしているのであります。そもそも愛国心とは心の問題であり、国民のみならず、個人であっても立ち入ることのできない問題であります。郷土や国を愛する心を育てるのは、国民が自然に愛するようになるような国や郷土にすることが大切であります。その中でこそ自然に愛国心は発露されるものであります。それは政治の役割であり、教育の役割ではないのであります。ましてや愛国心を持つことを、国や教育が強制をすることではないのであります。もっと言えば、愛国心とは、自分以外の他者を認めない考え方につながるものであります。民主主義からは全く反対側にある排他主義と言わざるを得ません。教育長の見解をお伺いをいたします。―次に、学校教育アドバイザーについてお伺いをいたします。教育行政方針の中で、教育長は、学力や豊かな心をはぐくむ教育環境づくりのために、学校教育アドバイザーを配置と述べられておりますが、全体イメージがつかめておりません。アドバイスをする対象者はだれなのか。子供なのか教師なのか。その中でどのような役割を担い、資格も含めてどのような方を配置しようとしているのか、教育長の描いているイメージとあわせてお伺いをいたします。次に、家庭の教育力についてお伺いをいたします。学校教育の執行方針の中で、教育長は、教育の原点は家庭にありますが、家庭の教育力の低下が懸念されると述べております。家庭の教育力とは、どのようなことを指しているのか。それが低下しているとは、どのような状況をイメージされているのか、あわせてお伺いをいたします。次に、いじめ、虐待についてお伺いをいたします。今、我が国の子供たちをめぐる社会環境、教育環境はすさまじいものがあると言われております。連日のマスコミ報道の中でも、いじめや幼児虐待が取り上げられ、被害者が子供であることから、いじめによる自殺や虐待により死に至るケースが少なくないのもその特徴であります。また、幼児期の虐待は、子供の心に大きな傷を負わせ、成長してからも大きな影響を与えると言われております。本市においては、虐待の調査はされておりませんが、いじめについては、さきの調査では90数件の潜在的ないじめが発生していることが明らかになっております。教育長は執行方針の中で、さまざまな機関、関係者と連携しながら、早期発見、早期対応に努めようとしておりますが、いずれの場合も、被害者と加害者は身近におり、日常生活をともにしていながら発生する事件であります。具体的にはどのように実態を把握し、どのように対応されるのか、お伺いをい―88たします。以上を申し上げ、市民連合を代表しての私の代表質問といたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-横山議員の代表質問にお答えいたします。1件目の格差社会の拡大に対する認識についてでありますが、日本が格差社会の時代に突入したことは、多くの国民が実感しているところであります。特に北海道は、景気回復の波からも取り残されるなど、格差が拡大する地域であると思われます。その要因は、公共事業への依存度が高く産業基盤が弱いため、景気回復で企業の業績が好転しても、企業集積が薄い地域では、地元の経済の底上げや求人増につながらないからであると思います。こうした状況下で、具体的に格差をどのように縮めていくか。経済分野での雇用対策、そうした姿勢が第一番に求められていると認識をしているところでございます。市といたしましては、企業誘致はもとよりでございますけれども、市内企業の振興を図る必要性があると考えております。また、地域資源を生かした農畜産物等の新商品など、商工会議所、農協、企業者との連携した事業展開を今後とも強力に支援してまいりたいと考えておるところでございます。2件目の対話と情報開示についてでありますが、現在、地域懇談会、連合会長会議におきましては、行政課題をテーマに取り上げて対話を重ねております。その結果につきましては、十分議論を重ね、市政に反映しているところでございます。また、重要課題等につきましては、ルール条例に基づきまして、説明会、意見交換会等の開催、パブリックコメントの実施など、行政情報と市民参加の機会の提供を行っているところであります。これらのことの積み重ねによって、行政情報の提供及び共有、対話により、市民との信―頼関係が構築されるものと考えているところであります。3件目の行財政改革についての1点目、市民と行政の役割分担の基本的な考え方、判断基準についてでありますが、さまざまな市民ニーズに対して、限られた財源や職員でこたえていくためには、行政が責任を持つ分野と市民との協働や民間が担う分野など、役割分担による効果的な行政展開が必須であると考えております。そのためには、効率的、効果的な行政運営を図る上でのそれぞれの事務事業において、どのような手法がより適切なのかをさまざまな角度から検討し、総合的に判断してまいりたいと考えております。2点目の行革推進市民委員会の設置につきましては、行政改革をより一層推進する上で、市内部だけによる評価だけではなく、市民の視点による評価も重要であると考えており、意見、助言など、その提言を踏まえて市政に反映をしてまいります。3点目の公契約のあり方につきましては、本市における工事委託等の発注においての人件費等は、国庫補助事業の公共単価や業務内容により、市内の賃金実態などを参考に予定価格の積算を行っております。今後は、適正な競争入札のあり方、公共業務の水準や質を確保するため、国や他町村の動向等を参考に調査をしてまいりたいと考えているところでございます。4件目のコンパクトなまちづくりの基本的な考え方についてでありますが、本市が目指すコンパクトなまちづくりとは、中心市街地の人口流出と郊外型店舗の立地により、商店街での空き地、空き店舗の増大により空洞化が進展する中にあって、中心市街地に子供たちから高齢者の人々が暮らしやすい、歩いて暮らせるにぎわいのあふれるまちづくりに向けて、都市機能の集積や商業地域の再編による都市像を目指すものであります。次に、5件目の総合計画実施計画の見直しの基準についてでありますが、富良野市総合―89計画は本年度7年目を迎えておりますが、総合計画実施計画につきましては、毎年度ローリングを実施し、平成18年度も医療福祉、義務教育の分野に配慮した事業調整を行ったところであります。平成17年度から平成19年度までの中期実施計画期間につきましては、中心市街地活性化事業、福祉、義務教育の分野を重点施策として優先いたしましたが、後期実施計画の見直し基準は、財政健全化計画の策定方針とあわせて、事業費の精査、調整を図り、実効性のある実施計画となるよう進めてまいります。次に、6件目の地域医療の充実についてでありますが、市民のニーズに適切に対応するためには、医師の確保が最も重要であると認識をしております。センター病院における医師確保が非常に厳しい状況にございましたが、29名の医師が確保される見通しとなりましたので、当面、地域センター病院として、救急医療体制の推進、小児救急医療の推進のほか、地域医療支援の推進、開放型病床の利用、医療機器の共同利用促進、巡回診療、訪問看護等の推進が図られるものと認識をいたしているところでございます。また、固定医の増加、高度医療機器の導入、更新により、診療体制により充実されておりますし、リハビリテーション施設、人工透析の整備、療養環境等も拡充されており、住民ニーズに沿った医療体制が整いつつあるものと考えております。地域センター病院の運営委員会を引き続き設置することにしておりますので、地域医療の充実に向け、協議、検討をしてまいります。加えて、地域住民が安心して受診できる診療体制の充実を図るため、今後も引き続き医師確保に向けて努力をしてまいります。次に、地域センター病院の移転に伴う利用者の誘導策についてでありますが、5月1日に診療を開始することから、地域住民が従来どおり通院が可能となるよう、路線バスの運―行経路に関して、ふらのバスと協議、検討を重ねてきたところであります。その結果、西達布老節布線、麓郷線、御料線については、地域センター病院が発着となります。また、麻町線については、地域センター病院を経由することで合意しているところであり、地域センター病院の開院とともに5月1日から運行をいたします。次に、高齢者医療送迎車運行につきましては、地域センター病院に通院する高齢者を自宅からタクシーにより送迎する事業でございます。対象地区は、布部石綿地区を予定してございます。布部石綿地区は高齢化率が高く、JR布部駅、路線バスの停留所までは相当の距離があり、歩行困難な高齢者の状況を考えますと、通院には大変苦労していると思われます。また、送迎してくれる家族がいないひとり暮らしの高齢者、夫婦世帯が多いのが特徴であります。運行内容につきましては、週2回、1往復、乗り合いでの運行を予定しているところでございます。事業については、暫定的なものと考えておるところであります。高齢者にとって、特に虚弱高齢者にとっては、通院の手段が確保されることによって、地域で安心して暮らせることにつながるものと判断をいたしているところであります。次に、7件目の介護保険事業についてでありますが、現在、富良野市内には、介護サービス提供事業所は19カ所ございます。要介護認定者の方々が利用できるサービスとして、自宅で利用するサービス、また施設に通ったり、宿泊して利用する生活環境を整えるサービス、施設サービスなど、さまざまな介護サービスがあります。平成18年度の制度改正により、24時間対応のホームヘルパー派遣事業など、地域の特性に応じた多様で柔軟なサービスの提供、また、介護予防事業の創設など、介護保険制度は地域密着型に進められており、原則として、指定した市町村の住民のみがサービスを利用できるなど、広域では取り組めない事業―90が多くなってきておるところであります。利用者が減少し、採算のとれない事業者は撤退する可能性もありますが、これにかわる事業所もありますので、サービスの低下にはつながらないものと認識をしているところでございます。各介護支援事業所は、事業所の理念に基づいて、サービスの質の確保と向上を創意工夫により取り組み、サービスの提供を行っております。今後においても、地域包括支援センターを中心として介護支援事業者との連絡調整を行い、市民ニーズに対応した介護サービスが総合的に提供されるよう連携を図ってまいりたいと思います。次に、8件目の地域ネットワークの重要性についてでありますが、近年、少子高齢化や核家族の進展や地域住民のつながりの希薄化、また住民の価値観の多様化など、地域社会を取り巻く社会環境が大きく変化し、さまざまな社会問題が発生している状況にございます。市民のだれもが住みなれた地域で住民同士が互いに支え合いながら、安心して生き生きと暮らすことのできる地域社会が基本であると考えております。地域には、高齢者や障がい者、児童、ひとり親家庭など社会的弱者とされる方々がともに暮らしており、こうした方々の中には、医療や介護の相談、問題や悩みを抱えている人も多く存在しております。地域においても、相談支援体制を望む声があり、地域福祉を推進する上でも、ネットワークは重要と認識をしているところであります。市民、事業者、行政が連携し、それぞれの役割を担い、心豊かで住みよい地域、安心して暮らせる地域社会の実現に向け、地域で暮らすみんなが参加し、支え、育てる地域ネットワークづくりを進めてまいります。以上であります。

答弁 教育長 宇佐見正光(教育長は2007年12月まで)

-登壇-横山議員の代表質問にお答えをいたします。学校教育についての教育基本法に対する認識について、愛国心についてでございますが、改正法では、教育の目的の一つとして、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度を養うと規定されております。国際化社会にあって、生まれ育った国を愛し、誇りを持つことは大切であり、その基礎になるのが家族愛や郷土愛などであると考えております。これまでも子供たちの豊かな心の育成に重点を置きながら取り組んできたところであり、他人を思いやる心や道徳心を養うことを基盤として、主体的に判断し、適切に行動できる人間を育てる教育に努めてきたところでございます。特に、郷土学習用として、小学三、四年生に社会科副読本を作成し、また、総合学習の中でも、地域の歴史、自然、産業、福祉などをテーマにした学習を進めており、さらに学社融合事業の中でも、地域の人々の知恵や体験を通した郷土に根差した学習が実践されているところであります。このような教育活動や教育実践を積極的に展開することで、郷土の歴史や文化の理解が深められ、郷土愛が醸成され、ひいては国を愛し、誇りを持つことにつながるものと考えております。次に、2件目の学校アドバイザーについてでありますが、今日、いじめ、不登校、虐待などの問題行動を初め、食育、キャリア教育、心の教育、人権教育などを総合的に推進する必要がございます。さらに、平成19年度からは新たに特別支援教育が実施されることになっており、これらの教育課題に適切に対応するために、専門的な識見と経験を有する退職する校長を学校教育アドバイザーとして教育委員会事務局に嘱託職員で配置をし、学校、家庭、地域との一層の連携を強化してまいります。―91主な業務といたしましては、教職員の研修、電話相談による教育相談、キャリア教育、研究指定校の助言、特別支援教育などで、その対象は、教職員、児童生徒などでございます。次に、3件目の社会教育についての家庭の教育力とは何かについての御質問でございますが、家庭はすべての教育の出発点であり、子供が基本的な生活習慣、生活能力、人に対する信頼感、豊かな情操、善悪の判断などの基本的な倫理観、自立心、自制心、社会的なマナーなどの資質や能力を身につける上で重要な役割を担っております。これらを含め、家庭におけるさまざまな教育機能を家庭の教育力ととらえております。近年の急速な都市化、核家族化、少子化、物質的な豊かさや地域における連帯感の希薄化が進み、放任、過保護、過干渉、育児に関する不安や悩みが広がっているなど、家庭の教育力の低下が懸念されておりますので、今後も、子供を地域社会全体で育てる観点から、学校、家庭及び地域の連携による親と子のきずなを深める事業の推進、家庭教育セミナーなどの開催、さらには子育て支援センターなどの関係機関と連携を強化し、乳幼児期からの家庭教育を推進してまいります。次に、4件目のいじめ、虐待の早期発見対策についてでございますが、いじめは子供の心と体に大きな影響を及ぼすだけでなく、教育の根幹にかかわる大きな問題であると認識しているところでございます。そのため、根絶に向けては、学校、家庭、地域社会が一体となって取り組みを進めることが最も重要であると考えております。これまでも学校においては、全校集会、学級指導、教育相談、命の大切さの指導や学習を積み重ねており、また、心の問題をケアできる校内体制づくりとともに、小学校にあっては、子供と親の相談員、大規模中学校には、巡回スクールカウンセラーを配置しているところでございます。一方、教育委員会としては、いじめ対策だ―けでなく、不登校の防止、虐待の防止、登下校時等の安全対策について、学校、PTA、関係機関、団体などが連携して富良野市少年育成協議会を設置し、学校、家庭、地域でのネットワーク化を図り、情報を共有し、迅速な対応に努めているところでございます。今後においても、いじめ根絶に向けて、学校、家庭、地域等が連携し、いじめない、いじめられない、いじめをさせないを合い言葉に、地域ぐるみで取り組んでまいります。次に、虐待の実態の把握とその対策についてでございますが、住民、家庭、学校、保育所等、関係機関からの相談、通報などに対して、児童家庭課内に家庭児童相談員を配置し、児童虐待通報に関する、夜間、休日等受付業務を行い、相談体制を図っているところでございます。受けた通報に対しましては、早急に調査を行い、受理会議で子供の一時保護の要否等を確認し、さらに訪問調査し、状況把握を行いながら、緊急に児童相談所へ送致すべき事例につきましては、速やかに児童相談所に送致しているところでございます。また、富良野市要保護児童対策地域協議会とも連携を図り、個別のケース検討会議を開催し、調査結果に基づく必要な指導及び援助を行いながら、児童相談所、警察等と連携を図って対応しているところでございます。以上でございます。

出典:富良野市議会 平成19年第1回定例会 2007年3月5日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる