みんなの議会

富良野市議会 平成22年第2回定例会 2010年6月21日

(1)所信表明について/(2)オーガニックアカデミー事業について/(3)ホタルの里づくりについて

2010年6月21日、富良野市議会の一般質問で、横山久仁雄議員が「所信表明について」「オーガニックアカデミー事業について」「ホタルの里づくりについて」について質問し、市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光が答弁しました。

質問者
横山久仁雄 議員
答弁者
市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 横山久仁雄

-登壇-さきの市長選挙の結果、これまでの4年間に引き続き、市長は再び2期目4年間の市政の行政運営を市民に託されることとなりました。まずは敬意を表したいと思います。さきの4年間で実現できなかった事業や道半ばの事業、行政課題が残っており、選挙期間中もそれらの解決のためにも、これからの4年間を再度市政を担当する意欲を訴えられました。世界同時不況を引きずる中、依然として国も地方も財政難の状況にあり、一方では少子高齢社会の進行、依然解決しない雇用問題、さらには所得格差の影響が教育にまで及び、国民の階層化が固定化するのではないかと心配されているのであります。また、地方と都市の格差は、一向に解消されず、地方に生きる住民の生活環境は悪化の一途をたどっているのであります。本市の地域環境もまた例外ではなく、富良野市街地にもシャッターの開かない商店が目立ち、これまで農村部では、日用品を扱う商店が、住民生活を支えてきましたが、それすらも姿を消し、地域の住民がそこで生活を維持することが困難な状況にあることは、市長も選挙を通じて目の当たりされ胸を痛めたことと思います。地方と都市の所得格差、少子社会の進行、価格低迷による農業経済の疲弊はそのまま農村人口の減少となり、消費人口の減少は、個人小売店の廃業へ、住みづらくなった農村部から住民が流出し、さらに地域の生活環境の悪化を招くという悪循環に陥り、農村コミュニティの維持を困難にしているのであります。そのような状況の中で、地方分権から地域主権の時代となり、地域のことは地域の知恵と努力で解決しなければならない政策選択の時代を迎えているのであります。誤りのない政策選択と職員と理事者が一丸となった行政の執行体制がこれまで以上に求められているのであります。さて本市は、農業を基幹産業と位置づけたまちづくりが進められてきましたが、農業後継者不足はますます深刻となり、好転の兆しは見えていません。そのような状況にある本市の向こう4年間の行政運営は、財政問題にとどまらず、雇用そして農業者の経済と後継者問題、医療や福祉など課題山積であります。定例会の初日、市長は、2期目の4年間の所信を表明されました。その冒頭で市長は、これまでの4年間総括し、事務事業の効率化、縮減、新規事業の抑制、受益者負担の拡大、人件費の削減などを挙げ、これまでの4年間を身の丈に合った行政運営と積極的に高く評価されています。しかし、市が所有する財産の売却、橋梁の架けかえや道路整備を初めとした新規公共事業抑制や人件費の引き下げや受益者負担の拡大、増額など、職員を初めとする市民生活を犠牲にして収支のバランスをとったものであり、その結果、消費の抑制作用が働き、地域経済を冷え込ませ、地域経済の支援策としてのプレミアム商品券に対する財政支援は、財政による経済効果を半減させたのではないでしょうか。むしろそのしわ寄せはこれから顕在化することを考えるとき、決して身の丈に合った行政運営などと積極的に評価されるものではないと思うのであります。また、合併問題についても、市長は、広域連合は合併に向かう土壌づくりのために、広域事務を統合した広域連合を設立されたはずでありますが、いまになっても構成町村の思惑は必ずしも市長の思惑どおりに運んでいないのではないかと思うのであります。その成果を上げているとは言いがたい状況にあります。また、農村観光都市形成の構想についても、その具体的姿は見えていません。また後ほど具体的に質問をいたしますが、盛りだくさんの行政効果を目指す、さらには地域再生計画の要であるオーガニックアカデミー事業も何一つ成果が得られず、農村観光都市構想にもリンクされることなく、漏れ聞く話では、アカデミー事業の継続さえ危ぶまれる状況にあると言われているのであります。まさに自画自賛の総括と言わざるを得ないと思うのでありますが、言いすぎでしょうか。このような視点に立って私は、さきに通告をいたしました順に沿って質問をいたしてまいります。まず、所信表明に述べられている内容の具体的考え方についてお伺いをいたします。最初に、農村観光環境都市形成についてお伺いをいたします。これまで市長は、本市のまちづくりの目指す方向を農村観光都市形成とし、農村景観を大切にし、観光産業と位置づけたまちづくりを進めてきました。所信表明ではさらに環境が加えられました。これまでも議会の一般質問中で、農村観光都市形成について議論されながらも、市長の考えているまちづくりのイメージが、市民には必ずしも十分に理解されてこなかったのではないかと思うのであります。市長の目指す農村観光環境都市とは、市民はどのように理解をすればよいのか。市長が思い描いているイメージについてお伺いをいたします。次に、本市の豊かな自然や里山の農村景観は、本市の観光資源としつつも、農業者がその生産活動、経済活動を通じて、維持されていることは論を待ちません。しかし、農業者を取り巻く生活環境は、さきにも述べたとおり他の産業に比べ大変厳しく、それゆえ農業者は、営農意欲を失い、後継者不足、離農者が絶えず、耕作放棄地が増加しているのであります。そのことは、市街地から遠く離れた農村部にこそ顕著であります。農村景観、里山景観が本市の観光資源と位置づけるのであれば、それを維持するための農業を守る施策が重要であり、失いつつある農業者の経営意欲を高める農業政策が最も大切ではなかろうかと思うのであります。市長の観光資源としての農村景観、里山景観に対する認識とあわせ、これまで以上に農業意欲を高めるための具体的な施策をお伺いいたします。次に、定住移住政策についてお伺いいたします。これまで市長は、本市の人口減少を食い止めるためには、都市からの移住者を迎え入れる定住移住政策が大切であるとして、本市をPRするホームページの立ち上げやアグリパートナー事業、お試し暮らし住宅などを行ってまいりました。所信表明でもこれまでと同じく、定住移住の対策を継続するとしていますが、都市からの人口移動を促すとすれば、住む場所やPRだけでは本市に住みたいとしている方々の決心を促すことは難しいと思うのであります。移住者が安心して本市で暮らせるためには、医療はもとより福祉施策、雇用の場の確保、移住者が高齢になったときや移住してきた夫婦が不幸にしてどちらかが先だった場合のさまざまな支援策、例えば、家や宅地などの財産管理やケアつき住宅や介護施設の入所問題などの手続など、地域の生活に慣れていない方たちのソフト面の支援も含めた総合的な具体的施策が必要であります。そうしたことが、本市に移住したいと考えている方の思いを移住する決心にまで導くことができるのではないかと考えるのであります。定住移住政策を進めるに当たっての市長の認識と具体的施策についてお伺いをいたします。2点目は、地域循環型経済の活性化についてお伺いをいたします。このことについて市長は、企業立地促進法に基づいて、富良野・美瑛地域基本計画の策定により、企業誘致の条件整備を行い、企業誘致による新たな雇用の創出を行うとしていますが、地域基本計画はどのような計画なのか。またその進捗状況についてお伺いをいたします。また、企業誘致に取り組み、雇用の拡大を図るとしていますが、これまでも座して安穏としてきた訳ではありません。土地利用、交通アクセス、流通利便性、優遇政策などこれまでも多くのハードルがあり、誘致を困難にしてきました。企業誘致する上で、これまでに明らかになった課題は何か。そして、課題の克服施策をどのように考えておられるのかお伺いいたします。次に、地産地消の推進についてお伺いをいたします。市長はこれまでと同様、地産地消については、地域循環型経済活性化の施策として推進すると述べておりますが、推進するための手法がこれまでどおりとすれば、その成果もこれまでと変わらないものになると思われるのであります。実効あるものとするために、例えば市民が地場産品を購入した場合のポイント制の導入など、もう一ひねりも二ひねりも工夫が必要でないかと思うのであります。市長は、これまでの取り組みをさらに強化するための具体的な施策について、何か斬新な方策を考えておられるのかお伺いをいたします。3点目は、オーガニックアカデミーについてお伺いをいたします。このことについては、既に私は一般質問で何度か取り上げ、その進行管理のあり方、行政効果の未達成、地域再生計画との整合性、農村観光都市形成との関連性について、市長と議論をしてまいりましたので、詳しい内容については省略をいたしますが、樹海東小学校跡地活用の対策として、施設の無償貸与までして本事業が始まり、3年を経過した今日に至っても、相変わらず目に見えた事業の成果は何ら上がっていません。従って目的とした行政効果も得られないまま、市民の財産である学校跡地は無償貸与されております。これまで市長は、長い目で見守ってほしい、と答弁を繰り返してまいりました。私も人材育成の事業が、一朝一夕に結果の出るものではないことは十分承知をしているつもりであります。しかし、事態は一層深刻化しているように思えてなりません。今日では、オーガニックアカデミーの存在さえ危ぶまれていると、漏れ聞くところであります。私もこの事業に大きな期待をしてきた1人でありますが、今日の状況を見るとき、市長にとっては単なる学校跡地の利活用としての企業誘致でしかなかったのではないかとさえ思うのであります。そこで何点かについて改めてお伺いいたします。1点目は、計画はその後順調に進んでいるのか。現在の事業の進捗状況はどのようになっているのか。この4月の長期研修生の確保の状況はどのようになっているのか。今後の事業継続は可能なのか。事業継続に向けて今後どのようにされようとしているのか。現状と今後の方策について、市長の具体的な考えをお伺いをいたします。2点目に、地域再生計画についてお伺いをいたします。当初のオーガニックアカデミー構想では、職員と研修生の確保等により、移住人口の増加、農産物の加工品を販売することを通じて、あるいは体験研修の修学旅行生の受け入れや体験型観光の受け入れを通じて、都市と農村の交流拠点、雇用の拡大確保、新規就農者の育成、地域経済の活性化など、地域に与える影響は大変大きなものがあるとしておりましたが、そのような行政効果はいつ達成されると考えておられるのか。また事業に伴って、地域の農業者の協力を得ながら、農業法人を立ち上げたのでありますが、その活動状況と今後どのようになるのか。地域再生計画は当初の計画どおりに進行していると考えておられるのか。3点目は有機農法の普及の観点でとらえたとき、さきの農村観光環境都市形成とは、リンクさせるのか、あるいはリンクしないのか。市長の認識についてお伺いをいたします。次に、ホタルの里づくりについてお伺いいたします。昨年から始まったホタルの里づくりは、その後どのような経過をたどり、現状はどのようになっているのか。今年の夏には山部地域には多くのホタルが幻想的に飛び交い、農村の夜を彩ることを期待しております。これもまた、農村観光環境都市形成に大いに資するものであろうと思うのでありますが、市長の認識についてお伺いをし、私の1回目の質問を終わります。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

横山議員の御質問にお答えをいたします。1件目の所信表明についての農村観光環境都市についてであります。私は、所信表明において、農業を育て、観光でもてなし、環境を守るまちをつくる農村観光環境都市の形成を掲げました。農業の育成は、農家の経営向上と地域の経済基盤の安定化をもたらし、おいしくて安全で安心できる農作物の安定供給や農村景観の保全をもたらします。観光でのもてなしは、農村にある多様な地域資源を活用する中で、人の優しさから都市と農村の交流を促し、新たな活力を地域に導きます。環境を守ることは、次代の子供たちに引き継ぐ財産として、地球環境問題にも貢献することであり、森林資源の活用など、新たな地域資源として、地域の活性化につなげるものであります。農村、観光、環境、これらの言葉が今後将来に向けた本市の活力の基礎となるキーワードであります。農村観光環境都市形成は、活力のあるまちづくりの実現手法として、本市固有の自然景観、環境に支えられた農業、観光、環境の連携、融合による多様な地域活性化施策の展開で、都市と農村の交流を活発化し、新たな企業立地や雇用の場の確保など、地域の活力を高め、市民が豊かに暮らせるまちづくりを目指す基本的な姿勢をあらわしたものであります。次に、営農意欲を高めるための考え方と施策についてであります。これまで農村の豊かな自然環境や景観などは、地域の共同活動によって保全管理がされて、形づくられてきたところであります。しかし、農家戸数の減少や高齢化、さらには非農家の増加などによって、これらの資源を守っていくことが難しくなる状況も出てきているところであります。富良野農業の持続的発展のためには、生産の3要素である土地、労働、資本を充実させることが基本であると考えております。つまり、生産基盤である農地を有効活用し、農業の担い手を育成確保し、再生産を可能とする資本を充実させることが必要であります。農家の皆さんに営農意欲をしっかりと持っていただくためには、努力した結果が報われることが重要だと考えております。そのため、平成21年3月には、持続可能な農業や活力ある農村づくりの共通の指針として、富良野市農業及び農村基本計画を策定したところであります。具体的施策といたしましては、条件不利地で耕作放棄地の発生を防止することを目的とする中山間地域等直接支払い制度や農地や農村環境の良質な保全と質的向上を図ることを目的とした共同作業を支援する農地・水・環境保全向上対策事業の取り組み、さらには、農作物被害から農地を守るための鹿柵の設置や有害鳥獣の駆除事業、経営感覚にすぐれた担い手を育成するための研修や講習会の開催、農業労働力育成講座の開設、アグリパートナーの確保など、総合的に取り組むことによって、農業者の営農意欲の向上が図られるものと考えているところであります。さらに、農地の集積を図る上でも、有効な地籍調査におきましても、本年度より準備作業を行い、平成23年度からスタートする第5次総合計画の中で、実施していく必要があると考えております。また、平成23度から本格実施されます戸別所得補償制度にあっては、食料自給率の向上に向けて、農業所得が確保される制度設計がなされるよう、さらに、農地の生産性向上と安定的な水の確保を図る農業農村基盤整備事業につきましても、北海道市長会や各種期成会などを通じて、その必要性を国に訴えてまいりたいと考えております。さらに、昨年の冷湿害の被害や今年の春先の強風によるハウス被害などのように、緊急的な災害にも適切に対応して支援していくことが、営農意欲の確保に必要であると考えているところであります。次に、定住移住施策の推進についてでありますが、本市におきましては、平成17年度に移住相談ワンストップ窓口を開設をし、移住希望者への相談に対応するとともに、昨年5月からは、実際に富良野での生活を一定の期間体験するお試し暮らし住宅を設置してまいりました。この結果、平成21年度だけで150件の相談を行い、8組10人の方に生活体験をしていただき、本市への移住者数は、市の相談を通した方だけで8組15名、相談窓口を開設した平成17年度以降では、述べ22組47名の移住者を迎え入れておるところでございます。移住相談の内容は、冬の生活などの生活様式や住居、雇用など広範で多岐にわたり、相談者が効率的に情報収集できるように、相談窓口では個々に対応し、可能な限りの情報収集と提供を行っているところでございます。また、雇用、住宅、医療など安心して生活できる環境は、移住者にとって大切な判断基準でありますが、これらは市民にとっても安心した暮らしのための基盤となるものであり、そのため移住促進対策に限らず、広く市民のための総合的な施策の展開により、市民一人一人が、生き生きと安心して生活できるまちづくりを進めることが、移住者の増加につながるものと考えているところであります。これまでに富良野へ移住された方の中には、富良野の魅力にひかれ、絶対に住みたいとの思いで働く場所が決まらないうちに、富良野での生活を始めた方もおられます。就労するために新たな資格を取得したり、お試し暮らし生活を通して地域に居住し、就労先を見つけるなど、積極的に富良野の生活を実践をしております。移住相談におきましては、移住検討段階から移住後にわたる継続的な支援が大切であり、ほかの移住者の実際の体験談など、移住者の視点からの情報交換やコミュニティ、団体サークルなどの活動紹介、農業に興味のある方への就農紹介など、さまざまな情報提供と市民交流により、安心して移住できる環境づくりができるものと考えております。2点目の地域循環型経済の活性化の富良野・美瑛地域基本計画の内容についてお答えをいたします。工場等を誘致を助長促進する目的である農村地域工業等導入促進法による工場等に対する固定資産税の免除措置につきましては、平成21年12月31日をもって、適用期限が終了いたしました。これにかわり、地域の特性強みを生かした企業立地促進などを通じて、地域産業の活性化を目指した企業立地促進法の支援措置を受けるため、美瑛町、上富良野町、中富良野町、南富良野町、占冠村、富良野市の6市町村と北海道による富良野・美瑛地域産業活性化協議会を設置をし、この地域の特色を生かした富良野・美瑛地域基本計画を策定し、3月25日国に同意をいただいたところでございます。集積業種といたしましては、富良野・美瑛のブランドイメージを生かした食料品製造業を中心とする地域資源関連産業、農業機械や食品機械など食クラスターと連携する機械・金属関連産業、地域産業の土台を支える産業支援関連産業、テレビや映画のロケが行われる豊富な観光資源を活用した観光関連産業の4業種であります。この地域に立地しようとする企業につきましては、企業立地計画または事業高度化計画の申請、承認が必要となりますが、自治体に対しての支援措置といたしましては、立地企業に対する地方税免除額への普通交付税による補てんなどがございます。平成26年度までの富良野・美瑛地域における主な成果目標といたしましては、新規立地件数6件、新規雇用数143人を目指すものであります。本議会で全部改正を提案しております富良野市工場等誘致特別措置条例とリンクをし、地域産業の活性化を目指していきたいと考えておるところでございます。次に、企業誘致に取り組み雇用の拡大を図った上での課題についてでありますが、現在多くの自治体において地域経済の活性化や雇用促進のため、企業誘致に取り組んでいるところであります。このような中で、企業に対しての優遇措置等の条件整備が不可欠となっており、企業にとっても、それらの条件が立地に向けての判断材料となっている状況であります。現在企業に対する支援策として、昭和62年に制定された富良野市企業振興促進条例があり、物の製造または加工を行う施設や指定施設が、新たな工場等の設置や拡張に対し、固定資産税の2分の1相当額の補助及び新たに雇用された従業員の人件費については、1人当たり24万円の補助を行っているところであります。現在は、新富良野プリンスホテルの温浴施設に対し補助を行っておりますが、平成21年度につきましては、固定資産税相当額及び新規雇用の6名分の419万8,800円を補助しているとこであります。また、今年4月オープンいたしました六花亭につきましても、平成21年度富良野市企業振興促進条例審査委員会におきまして、補助の指定を決めていただいているところであります。それに加え、今回の企業立地促進法に伴う富良野市工場等誘致特別措置条例の全部改正により、本市の企業立地等の促進を図り、経済活性化の基盤整備をいたしているところであります。対象業種につきましては、農村地域工業等導入促進法では、工業、製造業、道路貨物運送業、梱包業及び卸売業であったものを、改正後には製造業などに加え、食料品製造業、木材・木工品製造業、農業用機械器具卸売業など、対象業種を拡大していきたいとこのように考えているところであります。対象要件といたしましては、承認された企業立地計画に基づき取得した固定資産の取得価格が製造業、情報通信業、情報通信技術利用料、運輸業、卸業、自然科学研究所などで2億円、食料品製造業、農業用機械器具卸売業などについては、5,000万円を超えるものを対象要件といたしているところであります。対象地域は、富良野市全域であり、適用期間は3年間で、課税免除による減収につきましては、75%が普通交付税で措置されることとなっております。次に、地産地消運動による地域循環の経済活性化などでありますが、21年度富良野市農林課、北大サテライト、富良野広域圏経済活性化協議会などが連携をし、地産地消クラブを結成し、さまざまな取り組みを展開をしております。農業者と商業者、農産加工業者との意見交換会、農業者宅に足を運び農産品を購入する愛食バスツアー、駅東側ポッポブリッジ前において地域住民等をお客様としたご長寿マート、地産地消セミナーの実施、飲食店と農業者を結びつけるマッチング商談会も取り組んでおるところでございます。本年度は、それを一歩進め、農商工連携による富良野ブランドの向上を目指し、富良野市国際観光促進協議会に産消共同部会を設置し、地産地消を進めてまいります。昨年に引き続き、愛食バスツアー、ご長寿マート、マッチング商談会の実施を検討しております。また、地元農産品を活用している飲食店を認定するグリーンフラッグ事業(仮称)に取り組み、地産地消による富良野ブランドの向上を目指してまいりたいとこのように考えているところであります。2件目のオーガニックアカデミー事業についての1点目、事業の進捗状況についてお答えをいたします。オーガニックアカデミー事業につきましては、これまでも地域のオーガニックアカデミー支援協議会との連携により、推進がなされてきているところであります。そのような中にあって、平成21年度の主な活動実績といたしましては、地元農家の4件で有機質肥料の施肥によるメロン栽培と追肥試験による栽培を行っております。追肥試験では、スナップエンドウを栽培した結果、昨年は、長雨の影響から市内で全体的に収穫量が落ちていましたが、追肥試験栽培では、昨年並みの収穫量を得たところでございます。また、短期研修事業におきましては、有機栽培の基礎知識や土壌分析、施肥設計、栽培のコツなど9セミナーを開催をして、ふらの農協東山支所青年部をはじめ、延べ45名が参加をいたしているところであります。さらに市といたしましては、土壌分析と施肥設計に基づく多収穫、高品質の仕組みと題して、農業講演会を開催をいたしました。講演会には、市内の農業者など74名が参加をし、熱心に有機栽培についての研修及び意見交換が行われたところであります。また、生産農場といたしましては、農業生産法人合同会社北翔園が昨年、賃貸農地を確保し、緑肥用えん麦を栽培したところであります。さらに本年度は、オーガニックアカデミー敷地内と北翔園が隣地に賃貸した農地にビニールハウスを建て、有機農法によるハウス栽培及び地域農業者への技術指導として小松菜、ホウレンソウ、トマト、ピーマン、ナスなどの栽培を手がけ、取り組んでいるところでございます。さらに、長期研修事業におきましては、昨年、埼玉県から短期研修会に参加された方と長野県出身者、三重県出身者の3名が受講中でございます。樹海中学校におきまして、有機栽培による食育の実践も計画をされているところでございます。オーガニックアカデミー事業が展開され本年で3年目を迎えました。当初の事業計画どおりに進行しているとは言えない状況でありますが、地域の農業者との連携を深めながら、地域の方々が研修会や講演会に参加をされ、徐々にではありますが、東山地域に溶け込んできており、効果も期待されることから、今後に向けまして、有機農業推進に係る国の補助事業の活用を検討するなど、ジャパンバイオファームや地域農業者との連携を図りながら、地域の活性化と地域振興に努めてまいりたいと考えているところであります。2点目の地域再生計画との整合性についてでありますが、平成20年第2回定例会及び平成21年第2回定例会でお答えをしておりますが、地域再生計画で認定を受けましたオーガニックアカデミー構想は、有機農業の知識及び技術向上と普及に向けた技術指導者の育成、新規就農者の育成と支援などを目的としております。この2年間、有機型農業を目指す方々の短期長期研修の場としての事業展開や地域の方々に有機栽培に関する講演研修などを通じての安全安心な農産物の安定生産と技術の育成を図ってきており、地域や関係機関、団体の理解と支持を得てきているところでございます。さらに今後は、子どもたちに対する食農教育なども予定しており、着実に実績を積み上げてきていると理解をしているところであります。また、農業法人の活動状況でございますが、昨年6月1日に農業生産法人合同会社北翔園が設立をされ、本年度から本格的に農業経営を始めており、現在、農地の賃貸と農作業の業務受託による事業を行っているところでございます。また、ジャパンバイオファームが実施する試験栽培と農業者が育成講習会会場の提供及び講習会参加の実習の場としての受け入れも行っているところであり、今後は、地域との連携強化によりさらに事業規模の拡大を図り、安全安心で高品質、多収穫な栽培を確立をし、安定的な収益の確保に向けた取り組みを推進をし、農業を中心とした教育とその実践の拠点として、地域にしっかりと根づいた経営を期待をしているところでございます。3点目の農村観光環境都市とのかかわりについてでございますが、オーガニックアカデミー事業におきましては、経営感覚にすぐれた農業技術者、指導者、新規就農予定者などの人材育成をはじめ、有機農法の活用による安全で安心な高品質の農産物の供給と消費者の信頼にこたえる生産環境づくりや地域の憩いの場、都市との交流の場の形成に結びついていくものと考えているとこであります。これらを点から線へ、そして面へと拡大していくことが、有機農法が生み出す環境づくりとともに、基幹産業の農業と観光の融合による農村観光環境都市形成の一躍を担うものとして期待をいたしているところであります。次のホタルの里づくりについては、教育長から申し上げます。

答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)

-登壇-横山議員の3件目、ホタルの里づくりについての1点目、事業の経過と実績についてお答えをいたします。ホタルの里づくりにつきましては、平成20年度に開催いたしました子ども未来づくりフォーラムにおきまして、山部小学校の児童より、ホタルと暮らす街in山部という提言を受けまして、平成21年度緊急雇用創出推進事業の中で、ホタルの里づくり環境整備事業に取り組んできたところでございます。かつての農村にはホタルが数多く生息しておりましたが、近年激減し、生息地は狭まり、ホタルの復活を願う多くの声が、市民や子どもたちより寄せられました。この事業では、太陽の里の健康トリムの森の湿地にわずかに生息するヘイケボタルを対象として、生息できる環境を復元する環境整備を実施したところであります。具体的には昆虫生態学の研究者の指導助言のもと、人工の池を3カ所に掘り、沢をせきとめた小川によどみをつくり、その周辺には山部小学校の児童とともに、在来種を植樹し、ホタルが生息しやすい環境をつくり、生態系に悪影響を及ぼす飼育・放流は行わず、ホタルが自然に増ふえる環境づくりに取り組んでまいりました。また在来のヘイケボタルの生息調査を行うとともに、市民を対象に、太陽の里と鳥沼公園で観察会を開催してきたところでございます。次に今後の見通しについてでございますが、ホタルは毎年7月下旬から8月中旬にかけて羽化し、交尾、産卵のために飛び交いますが、昨年環境整備をいたしました太陽の里の観察地の生息状況の調査を実施し、その結果を踏まえながら、ホタルが生息できる良好な環境づくりを進めてまいります。また鳥沼公園の生息地が乾燥化の影響で縮小されており、湿地の排水路の一部をせきとめて、乾燥化を防ぐ処置を講じており、その効果を含めて生息調査を太陽の里と並行して実施してまいります。このことによって、ホタルが生息できる自然にふえる水と植生の環境を整えながら、環境に優しいまちづくりの一環として、ホタルの里づくりに取り組んでまいります。以上でございます。

出典:富良野市議会 平成22年第2回定例会 2010年6月21日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる