深川市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月5日
小学校の農業科
2024年12月5日、深川市議会の一般質問で、有働正夫議員が「小学校の農業科」について質問し、教育長 三浦浩二が答弁しました。
- 質問者
- 有働正夫 議員
- 答弁者
- 教育長 三浦浩二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 有働正夫
今年も残すところあと1か月足らずとなりました。もともと時間がたつのは早いと感じておりましたけれども、ここ5年ぐらいは特別早く感じるようになりました。年を取ったせいなのか、特に生き急いでいるというわけでもないのでしょうけれども、本年1月1日の石川県能登半島の地震、2日の航空機事故がついこの間のような気がしておりました。本当に1年がたつのは早いものだと改めて感じたところであります。さて、今年の農作物の状況は、先ほど市長の一般行政報告にもありましたけれども、全般的に非常によい出来だったと思っております。本年第1回定例会の折に、田畑議員から深川産のソバに対して本当に力強いエールをいただき、自分なりに力を注いで作ってきたつもりではあったのですが、残念なことに、今年のソバは昨年に引き続き非常によくない出来でありました。味はそこそこよかったのですけれども、収量が残念な結果に終わったということで、来年以降、何とか収量を上げるべく努力していきたいと思いますので、皆様方には引き続き御支援をお願い申し上げたいと思います。それでは、通告に従い一般質問を始めさせていただきます。1点目は、小学校の農業科についてであります。JT生命誌研究館名誉館長、中村桂子さんの講演会の記事が新聞に載っておりました。人間は生き物であり、自然の一部だ、そのことを実感できるのが農業である。水や風を感じながら、大地に根を下ろして考えることこそが大事なことではないかという書き出しでありました。自分は農業に従事して四十数年になりますけれども、小さい頃はバインダーで刈った稲を馬そりに乗せて運び、それをはさにかけて天日干しをし、水分がある程度下がったところで下ろして、納屋の天井いっぱいまで積み上げて、脱穀をする、そんな両親の姿を見ておりました。その後、機械化が進み、コンバインが我が家にも入り、袋取りではありましたけれども、すごく画期的に思えたものでありました。そんなことで農家は大変だという思いしかなかったように思います。ここからはまた中村さんのお話になりますが、一般的に「お米を作る」という表現を皆さんしますが、自分たちは稲が育つのを手伝うことで、どうすれば稲など作物が喜び大きくなってくれるか、どうすればもみや実をたくさんつけてくれるか、そういったことを手助けするのが私たちのやれることだと、中村館長の記事で改めて思いました。地域によって体験メニューは様々のようでありますけれども、今、市内各小学校では田植え体験、収穫体験などが行われていますが、福島県喜多方市の小学校では、全国初の農業科の授業が行われております。収穫時期の体験はよく行われておりますが、大体は「楽しかった」「いっぱい取れた」「おいしかった」といった感じで終わってしまうことが非常に多く、何日かすると、そのことも忘れてしまうような状況もあります。一方、農業科の場合は、自分たちで作物を育てるので、1年中、育てている作物のことを考えるようになります。確かに私も春先の作業から種まきが終わった後も、さほどやることがなくても、ちゃんと生えているか、鹿に食われていないかなど気になり、畑を見て回っているなと改めて思いました。喜多方市の児童たちが書いた作文の一部を紹介させていただきますと、「学校で取れた野菜を家に持ち帰ったとき、家族がすごいねと笑顔を返してくれました。一生懸命育てれば育てるほど、おいしい野菜になり、みんなの笑顔が増えるなんて、野菜作りにはすごいパワーがあると思いました」、また別の児童は「私たちが育てた小豆を使って赤飯を作り、一人暮らしのおじいさんやおばあさんに配りました。泣いて喜んでくれた人もいて、そのことがとても心に残りました」、このように児童たちは農業科で学んだことを一生忘れないのではないかと思います。中身は少々違うかもしれませんけれども、このような取組が喜多方市に続く2例目として、北海道美唄市の小学校でも農業科がスタートしております。深川市では様々な作物が栽培されておりますので、農家の方々と一緒に作物を育てるなど、子供たちにそこでいろいろ体験、経験をしてもらい、心に残れば、将来の職業の選択肢の一つに農業を入れてもらえるのではないか。そうすれば、後継者不足、人手不足の解消に幾らかでもつながっていくのではないかと思います。なかなか一足飛びにいくものではありませんけれども、地域の農業を守っていくための対策の一つとして、農業科を取り入れてみてはいかがでしょうか、市の考えを伺います。
答弁 教育長 三浦浩二
小学校の農業科についての質問にお答えいたします。小学校の教育課程においては、国語や算数といった各教科の授業以外に、総合的な学習の時間という授業が小学校3年生から6年生の間に設けられておりまして、市内の小学校における農業体験などの学習は、この総合的な学習の時間において行っているところでございます。具体的に申し上げますと、田植えや稲刈り体験につきましては、地域で農業をされている方などにボランティアとして協力いただき、小学校5年生を中心に市内全小学校で実施しているほか、学校によりましては、ジャガイモの植付けや収穫体験、大豆の種まきや脱穀体験、花植え体験やフラワーアレンジ体験なども行っているところであります。これらの農業体験学習に関する年間の授業時数につきましては、教育課程で定める総合的な学習の時間、年間70時間のうち、農業に関するものは、学校や学年によっても異なりますが、10時間から51時間と幅はありますけれども、多くの時間を農業学習に充てているところでございます。また、小学校3・4年生では、郷土学習の観点から、深川市教育委員会が作成しております社会科の副読本において、「深川ではたらく人たち」ということで、深川市の米作りについての学習もありますことから、学校により農業体験学習とも絡めて、1年を通じた米作りの学習をタブレット端末を用いて発表するなどの取組も行っているところでございます。議員の質問にありました美唄市の農業科の取組につきましては、本市としましても新聞報道等で承知しておりましたので、取組の参考とするために市職員が本年10月に視察しておりますけれども、美唄市におきましては、本市と同様の総合的な学習の時間において、特産品であるアスパラ、ハスカップ及び米について、座学と体験を行っているとお聞きしているところでございます。本市におきましては、農業科という名称は使用しておりませんけれども、各学校が工夫を凝らし、生産者、JAきたそらちなどの関係団体の協力や市農政課との連携により、様々な農業体験を通じて農業に触れ、農産物を育む大切さを学んでおりまして、決して引けを取るものではないと認識しております。しかし、この市内の学校の取組が十分市民に浸透していないとすれば、見直しが必要でありますので、現在、農業に関する学習の充実や周知の方法などについて検討を始めたところでございます。いずれにいたしましても、本市の基幹産業である農業が持続するためには、子供の頃からの農業に関する体験や学習は大切なことと認識しておりますので、教育委員会といたしましても、このことに一層努めてまいりたいと考えております。