深川市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月6日
児童生徒の健やかな成長の支援
2024年3月6日、深川市議会の一般質問で、松原やす子議員が「児童生徒の健やかな成長の支援」について質問し、教育長 吉村理明が答弁しました。
- 質問者
- 松原やす子 議員
- 答弁者
- 教育長 吉村理明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 松原やす子
一般質問に先立ちまして、能登半島地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げます。それでは、通告に従い質問いたします。初めに、児童生徒の健やかな成長の支援について、3点伺いたいと思います。1点目は、学校図書館の充実についてです。文部科学省の第6次学校図書館図書整備等5か年計画は、令和4年度から5年間で全ての公立小中学校において、1、学校図書館図書標準の達成のための新たな図書の整備に加え、計画的な図書の更新を図る。2、学校図書館への新聞配備については、平成27年6月の公職選挙法の改正による選挙権年齢が18歳以上への引下げや令和4年度からの民法に規定する成年年齢の18歳への引下げに伴い、児童生徒が主体的に主権者として必要な資質・能力を身につけることが一層重要になっており、発達段階や地域の実情に応じた学校図書館への新聞の複数紙配備を図る。公立小学校においては、1校当たり2紙、公立中学校においては1校当たり3紙となっております。3、学校司書の配置について、改正学校図書館法における学校司書配置の努力義務規定を踏まえ、学校司書の各学校図書館への配置の推進を図るとあります。1点目として、文部科学省第6次学校図書館図書整備等5か年計画における深川市の進捗状況を伺います。2点目は、ヤングケアラーについてでございます。ヤングケアラーとは、18歳未満の子供で年齢に見合った手伝いの範囲を超え、本来は大人が担うべき家事や家族の世話を日常的にしている子供を指します。病気や障がいがある家族の介護・介助のほか、幼い兄弟の世話、日本語が話せない家族の通訳、アルコール問題を抱える家族の対応、家計を支えるためのアルバイトなど、負担は多岐にわたると言われています。ヤングケアラーは、子供自身の成長・発達や教育への影響に加え、子供の権利侵害、健康への影響など課題が多くありますが、このような子供の把握の難しさがあり、支援の重要性が強調されております。令和6年2月4日の北海道新聞の報道では、北海道は2021年度から2022年度の調査において、道内のヤングケアラーは少なくとも1,000人で、調査対象外の学年を含めれば、潜在的に数千人規模になると見ており、北海道としては、本人自身がケアラーと気づいていない潜在的な子供を掘り起こし、支援につなげたい考えであるとのことでした。また、2月19日の報道では、こども家庭庁が国のヤングケアラー新事業として、進路支援専門員を配置する新事業を始めるとありました。そこで2点目として、小中学校においてのヤングケアラーの実態の把握と対応について伺います。3点目は、オーバードーズについてでございます。気分を変えたい、つらい気持ちから解放されたいなどと、高校生をはじめとした10代の子供たちが風邪薬などの市販薬を乱用するケースが相次いでいるという報道があります。薬の過剰摂取は、オーバードーズとも言われます。乱用に使われているのは、せき止めや風邪薬、痛み止めの薬でございます。市販薬ですが、決められた容量を超えて過剰に服用すれば、重篤な意識障害や呼吸不全などを引き起こします。また、重い依存症に陥ったり後遺症が残ったり、命に関わる危険性があります。この背景には、子供の孤立があると言われております。薬に依存せざるを得ないほど追い込まれている子供たちの実情に目を向けて、どのような対処や支援が必要なのか、学校、家族、そして社会全体として考えていく必要があると思います。3点目として、小中学校においてオーバードーズの学習や啓蒙をどのようにされているか伺いたいと思います。
答弁 教育長 吉村理明(教育長は2024年3月まで)
児童生徒の健やかな成長の支援についての質問にお答えいたします。1点目の第6次学校図書館図書整備等5か年計画に基づく進捗状況についてでございますけれども、文部科学省が策定いたしましたこの計画は、令和4年度から8年度までの5か年間を計画期間とし、議員も申されておりましたように、蔵書数において学校図書館図書標準の達成、新聞の複数紙配備と学校司書の配置の3点を目標として掲げているところでございます。まず、一つ目の学校図書館図書標準の達成につきましては、学校ごとに学級数に応じた蔵書の整備目標が掲げられておりまして、本市におきましては、小中学校8校のうち6校が目標を達成しておりますが、2校につきましては、利用に耐えない古い図書を廃棄いたしました結果、現在のところ目標冊数を下回っている状況にございます。二つ目の新聞の複数紙配備につきましては、小学校は2紙、中学校は3紙の配備を目標としており、本市におきましては、小学校3校が子供向けの新聞を含めて2紙以上を配備し、目標を達成しているところでございますけれども、残る小学校3校が1紙であり、中学校においては2校ともに2紙となっていることから、目標にはまだ達していない状況にございます。それから三つ目の学校司書の配置につきましては、この計画では1.3校に1人の配置を目標としておりますけれども、将来的には1校に1人を目指しているところでございます。本市におきましては、令和5年4月からモデル校1校を指定いたしまして、図書館司書の資格を有する学務課の職員1人が、週に1日、モデル校において蔵書の整理や、テーマに沿い図書を集めたコーナーを設置するなどの学校図書館の利用のきっかけづくりのほか、授業で児童が図書を利用する際に相談に応じるなどといった業務を行っておりまして、学校図書館の利用増につながっているところでございます。学校図書館は、教育課程に欠かせない存在でありますことから、財政状況を見極めながら、三つの目標の達成に向けて、学校図書館の整備に努めてまいりたいと考えているところでございます。次に2点目、ヤングケアラーにつきましては、令和3年7月に、各学校に対して適切な対応と関係機関との連携ができるよう通知いたしまして、その体制を整備しているほか、学校内においても、教職員が北海道教育委員会が開催する研修を受講するなど、ヤングケアラーへの理解を深め、支援に係る取組を推進しているところでございます。また、児童生徒及び保護者に対しまして、ヤングケアラーに関するパンフレットを配布するなどして、周知にも努めているところでございます。市内小中学校におきましては、これまでのところ、ヤングケアラーに該当する児童生徒の報告はございませんが、そういった実態を把握した場合には、教育委員会に配置しておりますスクールソーシャルワーカーを中心に、関係機関と連携・協力し、必要な支援につなげてまいりたいと考えているところでございます。次に、3点目のオーバードーズに関しての質問でございますけれども、市内小中学校におきましては、薬物乱用防止教育といたしまして医薬品の正しい使い方を指導しており、さらに中学校では、年1回実施しております薬物乱用防止教室におきまして、オーバードーズにも触れるなど、薬物の危険性について学んでいるところでございます。また、厚生労働省が作成いたしましたパンフレットを、小学校6年生とその保護者を対象に配付いたしまして、薬物乱用の危険性について周知しておりますが、このパンフレットでは、これまでは過量服薬という表記だったものが、今年配布したものでは、過量服薬とオーバードーズが併記されたものとなっております。教育委員会といたしましては、引き続き児童生徒の心と体を守るために、医薬品の危険性と使用方法について正しい知識を身につけるよう、指導してまいりたいと考えているところでございます。