深川市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月5日
孤立する高齢者への支援
2024年3月5日、深川市議会の一般質問で、田畑陽美議員が「孤立する高齢者への支援」について質問し、市民福祉部長 米澤弘美が答弁しました。
- 質問者
- 田畑陽美 議員
- 答弁者
- 市民福祉部長 米澤弘美
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 田畑陽美
次の質問に入らせていただきます。孤立する高齢者への支援についてお伺いいたします。OECD、経済協力開発機構の調査によれば、家族以外との付き合いがほとんどない人の割合は、先進国の中で日本が最も高くなっているそうです。日本の社会的孤立度の高さの原因は、戦後の経済発展の中で、血縁、地縁、社縁などが失われ、新しい時代に順応したつながりが形成されていないためと分析されています。近年、高齢者の独り暮らし世帯が増えている原因として、インターネットや宅配サービスが充実し、家から出なくても生活が送れる便利な時代などの社会構造の変化や、技術の進歩も考えられます。独り暮らしの高齢者は家族や友人、住まいの地域社会とのつながりが希薄になりがちで、地域力や仲間力が衰退している社会的な背景も、高齢者が孤立しやすい原因と言えます。また、暮らし向きが苦しい人には、友人付き合いをしていない人や頼れる人がいない方が多く、高齢期に至るまでの社会経済的境遇の影響で、安定した就労や移住、家庭生活を通じた人間関係の形成が長期にわたって阻害された結果が、高齢期の社会的孤立として表面化しているケースもあると考えられています。そのことに加え、長寿高齢化や核家族の進行により、高齢者の介護を高齢者が行う老老介護や認知症の高齢者が認知症の高齢者を介護している認認介護などが増加しています。高齢者が2人きりで暮らしている場合、自身も周囲の人も認知症の発症に気づかず、老老介護から認認介護へと発展してしまうケースもあります。どちらの場合も、在宅介護では時間も必要となるため、外出してリフレッシュすることが難しく、社会的に孤立しやすい状態にあり、共に暮らすパートナーが亡くなった場合などには、さらに孤立しやすくなります。また、独り暮らしの高齢者が増えていることに併せて、孤独死、孤立死も増えてきています。孤独死の原因は、核家族が増えたことで頼れる家族、親族が近くにいなくなった場合、離婚や死別により独り暮らしとなってしまうためです。さらに、地域の活動に参画せずに地域との関わりを持たないため、孤独死となるケースも少なくありません。近所の人との付き合いや社会活動に参加していない高齢者は、地域のつながりが持てず、孤立しやすくなります。地域から孤立した高齢者が自らの健康状態について関心を持ち、積極的な社会参加の機会を持つ意識を持ってもらえることが大切になってきますが、本人が孤立していることに気づいていなかったり、助けを必要としていても遠慮したり、困っていることを知られるのが恥ずかしかったり、様々な理由からなかなか前へ進めないこともありますが、必要以上にプライベートへ立ち入ることは逆効果になることもあるなど、難しい取組の一つだと思っています。関係を構築していくための情報など、行政だけではなく、市民の皆さんの協力が必要になることもあるかもしれません。ここでお伺いさせていただきます。地域から孤立する高齢者をなくすための本市の取組状況についてお伺いいたします。
答弁 市民福祉部長 米澤弘美(市民福祉部長は2025年3月まで)
孤立する高齢者への支援についてお答えいたします。地域から孤立する高齢者をなくすための取組状況についてでありますが、本市では民生委員児童委員に協力を依頼し、70歳以上の高齢者の実態調査を行っていただいており、独居や老老介護、認認介護など、御本人、御家族、また近隣の方などを通して、困っている方や孤立する心配のある方などの情報を提供いただくよう、お願いしております。また、日頃から高齢者で困り事を抱えている方の情報を把握するため、情報提供について住民の方や関係機関の方に周知、啓発を行っているところであります。情報提供により把握したケースに対しましては、保健師や社会福祉士等の専門職が訪問などで状況を確認し、介護の問題であれば介護サービスの調整を行い、孤立している状況が高齢者の親と障がい者の子供の世帯、働かない子供がいる世帯、生活困窮など、複合的課題を抱えている際は、社会福祉課などの関係所管と連携しながら支援を行っております。しかし、孤立しやすい方は受入れを拒否される場合もございます。初回の訪問時に受入れを断られる場合もあり、周囲の関係者等からの情報収集や課題を分析し、何度も訪問を継続する中で信頼関係の構築につなげ、地域から孤立する高齢者の支援に取り組んでいるところであります。また、市民の方が地域の高齢者の暮らしに関心が持てるよう、研修会等を計画し開催しております。研修会では、本市の高齢化や高齢者の独り暮らし世帯、夫婦のみ世帯が増えてきている現状について、また支え合い活動の先進事例などをお伝えし、身近でできる支え合い活動について考えるきっかけづくりを行っているところです。今年度は、10月13日に地域のコミュニティセンターで、お互いさまの暮らしを考える研修会を開催し、49人の方に参加いただきました。研修会の参加者からは、自分にもできる声かけや見守りがあること、自分にできることでよければ何か取組をしたいなど、意見や感想が多数聞かれているところであります。今後におきましても、市民の皆さんに高齢者の暮らしに関心を持っていただき、できる範囲で行える支え合い活動を地域に広げられるよう、普及啓発に努めてまいります。