深川市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月5日
上下水道事業
2024年3月5日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「上下水道事業」について質問し、建設水道部長 小林辰也が答弁しました。
- 質問者
- 松本雅祐 議員
- 答弁者
- 建設水道部長 小林辰也
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 松本雅祐
続きまして4点目、上下水道事業についてお伺いします。私たちの生活に欠かせない水、蛇口をひねって出てくる水は厚生労働省の所管、台所の排水口から下水道に入った水は国土交通省の所管であり、生活者の感覚では少し不思議な水道行政でありました。この水道行政の所管が本年4月より、これまでの厚生労働省から国土交通省と環境省に移管することが決まりました。4月からの分担は、国土交通省は水道事業に関する基本方針の策定や事業の認可、老朽化対策、耐震化などの施設整備や経営、災害時の復旧支援、渇水対応などになり、そして環境省が水質、衛生に関する業務になります。なぜ今回、国土交通省へ移管されたのか、背景には水道事業の持続に赤信号がともっているからであります。近年は施設の老朽化が深刻で、全国では年間2万件を超える漏水や破損事故が発生し、災害に伴う長期断水の原因にもなっております。しかし、人口減少や水利用の減少などから水道収益は低下し、財源不足から施設の更新ができない状況であります。水道管の更新には大きな費用がかかり、更新のスピードは遅くなっており、それゆえ水道関係者からは、国土交通省に移管されれば財源不足が解消される。災害対策や水道以外の社会資本整備と一体となった整備の促進が期待できるとの声もあります。移管のメリットについて、国土交通省は、地方公共団体では上下水道一体の組織が多く、国土交通省が一体的に所管することで、水道整備の能力が向上すると言われております。本市は、平成30年8月に深川市下水道事業経営戦略の改訂版を、令和2年には深川市水道事業経営戦略をそれぞれ策定しております。本市の水道事業は昭和33年、住民生活に必要不可欠な水を提供するライフラインとして給水を開始し、給水区域の拡張や下水道事業の開始に伴い水利用が一層高まり、水不足の解消のため、近隣4町の妹背牛町、沼田町、秩父別町、北竜町とともに、北空知広域水道企業団を設立しました。その後も給水地域の拡張事業を進め、水道網の整備を行ってまいりました。また、下水道事業は、公共下水道事業、農業集落排水事業、個別排水処理施設整備事業の三つの事業を行い、公衆衛生と生活環境の向上を推進してきました。昭和47年から、終末処理場、深川浄化センター及び管渠の整備が開始され、54年に汚水処理施設の運営を開始するとともに、市内の水洗化が始まり、平成11年からは音江浄化センターの運営を開始しております。農業集落排水事業は、昭和60年に納内地区の整備に着手し平成2年より、7年には多度志地区の整備に着手し10年より、それぞれ汚水処理を開始しております。個別排水処理施設整備事業は、公共下水道事業及び農業集落排水事業以外の地域の環境保全のために、平成7年から住宅敷地内に合併処理浄化槽を設置し、維持管理を行う事業を進めております。しかし、人口減少などの影響により、両事業は負担が増し、ほかの施設整備にも多大な投資を行ってきており、近年は老朽化した施設の更新や耐震化の推進に多額の費用を必要としており、計画的な維持管理を行っていく必要が求められております。こうした施設整備等を維持管理していく大きな財源が水道の利用料金であり、下水道利用者の使用料であります。今回、国の水道事業の所管が国土交通省に移管しましたので、これを機に本市の上下水道事業についてお伺いします。まず1点目、本市の上下水道事業の状況についてお聞かせください。2点目、本市は上下水道を供給する面積が広く、広大な面積を管理しております。地域によっては人口の減少が進む地域もあり、地域の水道等の維持が大変難しくなることも課題であると考えます。また、人口減少が進んでおり、それに伴い使用料等の徴収が減少し、財源不足が懸念されております。健全な運営には適正な使用料が不可欠であり、需要の変化や上下水道の老朽化や地域の状況により、料金の改定を検討する必要があるのではないでしょうか。水道料金については、令和3年から7年までは据え置くと経営戦略に記載されておりますが、以後はどうなるのか。そして、下水道使用料金について、当初は令和4年に見直しが検討されておりましたが延期となり、5年度に改正されると仄聞しておりましたが、5年度にも料金改定が行われませんでした。なぜ下水道料金の改定が延期になっているのか、その理由と料金改正の考えについてお聞かせください。
答弁 建設水道部長 小林辰也(建設水道部長は2024年3月まで)
上下水道事業について2点質問をいただきましたので、順次お答え申し上げます。まず初めに、日本の上下水道を取り巻く環境について申し上げますと、上下水道施設の大半は今から50年以上前の高度経済成長期に整備されたものが多く、老朽化が進んでおり、また経営面では過疎化による地域の給水人口、処理人口が減少し、料金収入が低下する中、上下水道事業に携わる職員数も年々減少しており、専門的知識や技術の継承など、様々な課題を抱えております。そこで質問の1点目、上下水道事業の状況についてですが、本市の上下水道事業につきましても同様の課題を抱えておりまして、人口の減少に伴い料金収入が減少しており、直近5か年の水道の給水人口を見ましても、平成30年度が1万9,694人に対して、5年後の令和4年度は1万8,354人と1,340人減少し、下水道の処理人口も平成30年度が1万8,252人に対して、令和4年度は1万7,191人と1,061人減少しております。また、給水収益と使用料収益を合わせた営業収益面は、上下水道合算で平成30年度が7億9,269万円に対して、令和4年度は7億3,302万円と5,967万円減収しておりまして、水道事業では給水収益の減少及び水道施設の修繕等による費用の増加により、平成30年度から令和4年度までの純損失合計は1億6,967万円、累積赤字約6億円という状況であり、下水道事業についても同様に、使用料収入の減少及び下水道施設修繕等による費用の増加により、平成30年度から令和4年度までの収支不足補填財源は1億2,962万円、5年間の平均で1年当たり約2,600万円を一般会計から繰り入れている状況にあり、健全経営とは言い難い状況が続いているところでございます。次に、今後の上下水道料金の改定についてでありますが、先ほど説明させていただいた様々な理由から、所管としましては、次期水道料金及び下水道使用料の改定について、健全経営に向けた検討を行う必要があるものと考えているところで、その上で水道事業について申し上げますと、前回、令和3年度の料金改定は、2年度に料金の見直し作業を行い、コロナ禍の影響等を鑑み据え置いたところでございますが、次回の8年度の料金改定は、水道用水を受水している北空知広域水道企業団の受水費用の改定状況を十分考慮しながら、7年度から見直し作業を行い、新料金改定に向け検討してまいりたいと考えております。次に、下水道事業の使用料改定についてですが、平成10年度以来、消費税率のアップに係る改定のみで、税抜き価格は据え置いている状況であり、令和6年度より使用料見直し作業と経営戦略の改定を行いまして、7年度の新下水道使用料の改定に向け作業を進めてまいりたいと考えております。なお、議員から御指摘のありました令和4年度が料金見直し時期ではなかったかでございますが、5年度から下水道事業及び農業集落排水事業の二つの特別会計を、地方公営企業法を適用する一つの企業会計とするため、固定資産の洗い出し等による補填財源の状況を把握する必要があることや、また期限が迫っていたこともあり、法適用化を優先させ、改定業務を延期したところでございます。公営企業会計移行につきましては、下水道資産の維持管理、経営状況の明確化、弾力化及び健全経営に向けた体制づくりなど、様々な効果があることを踏まえ、法適用後の決算状況を見極めた上で、使用料の改定を行うことが最良のタイミングと判断し、令和6年度から見直し作業を行っていくものでございます。いずれにしましても、料金等の見直し作業を進めるに当たり、利用者の負担が激変することのないよう十分配慮し、適切な料金設定となるよう慎重に取り組んでまいります。
再質問 13番 松本雅祐
再質問させていただきます。今、部長から上下水道の状況について答弁がありましたけれども、上水道では6億円の赤字、また、下水道事業においては毎年2,600万円程度、一般会計から繰入れしており、大変厳しいというところでは、今後の運営に関しては料金の改定も協議しなくてはいけないことは分かりました。しかしながら、料金を改定すると、今やはり市民の皆さんも様々な影響を受けて大変な生活をしております。そう考えますと、大変だから値上げするということもありますけれども、まずは所管で業務の取組を努力していただき、冒頭で言いました、所管が国土交通省に移管するということもあって、様々なメニューなどが出てくる可能性もあるので、その辺もしっかり取り組んだ上で、料金改定を慎重に協議してほしいと考えておりますので、いま一度、料金改定の見直しについて部長の答弁をお聞かせください。
答弁 建設水道部長 小林辰也(建設水道部長は2024年3月まで)
再質問いただきまして恐縮しております。深川市の上下水道事業は、地域の特性から、広範囲にわたり維持管理などをしておりまして、地域の生活に欠かせない水ということでは、松本議員がおっしゃるとおり、料金改定の必要はあると所管としても考えているところでございます。そこで、先ほどまでの答弁の繰り返しになるかと思いますが、累積赤字の状況と一般会計の繰入金の状況のほか、健全な経営、運営のためにも料金値上げは避けて通れない道と考えておりまして、現在の基本料金の在り方も含めて、上下水道経営審議会等の御意見も伺いながら、利用者の負担が大きくならないよう十分配慮しつつ、適切な料金設定となるよう、慎重に取り組む必要があると考えてございます。