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深川市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月8日

食料・農業・農村基本法

2023年9月8日、深川市議会の一般質問で、佐々木一夫議員が「食料・農業・農村基本法」について質問し、経済・地域振興部長 香川貴敬が答弁しました。

質問者
佐々木一夫 議員
答弁者
経済・地域振興部長 香川貴敬

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 佐々木一夫

次は、農業基本法改定について伺います。今年5月末に、農林水産省は来年度に予定する農業の憲法、農業法の改正に向けての中間報告を発表いたしました。朝日新聞等の報道によると、ウクライナ情勢やコロナ禍の経験から、有事の際に国民に食料を安定的に供給できるよう制度を変えることが柱だと報じるし、例として、花卉農家の畑に食料・イモ等を植えることを緊急事態の名の下に強制実施することができるようにするとも報じられております。一方、食料自給率につきましては、国内生産と消費に関する目標の一つと位置づけられておりますが、むしろ低下しており、食料自給率向上の抜本的な対策の強化などは言及されておりません。何のための見直しなのかが大きく問われます。一般に、安定供給は需要側で定義されるべきもの。これまで農業政策においては、自給率という供給側の目線から議論がなされていた。食料安全保障を自給率という一つの指標で議論するのは、守るべき国益に対して十分な目配りがますますできなくなる可能性があるという指摘があると思われますけれども、自給率は、供給割る需要であり、供給側の目線ではないと思います。さらに、生産資材の暴騰で、倒産も相次ぐ日本の農業危機は深刻さを増している。それを改善するための抜本的な対策が出されないまま、有事には作目転換を含めて農家に増産命令を発する法整備をする方向性が示されましたけれども、現状の農業の苦境を放置したら、日本農業の存続さえ危ぶまれているというのに、どうして有事の強制的増産の話だけが先行するのかと思います。平時の食料安全保障と有事の食料安全保障という分け方が強調されておりますけれども、不測の事態でも国民の食料が確保できるように、ふだんから食料自給率を維持することが食料安全保障ではないかと思います。また、種子法廃止等の昨今、安倍政権以来の農業政策は、むしろ食料自給率を下げる行為と思っておりますが、それにも矛盾するのではないかと思います。農業基本法の見直しについて、農林水産省はパブリックコメント等を行っておりますけれども、深川市としての農業行政の考え、また、この問題に対する市として国に物申す場や機会がないのか伺います。

質問 1番 佐々木一夫

そうです、略して言っているだけです。

答弁 経済・地域振興部長 香川貴敬

食料・農業・農村基本法についてお答えいたします。食料・農業・農村基本法は、農政の基本理念や政策の方向性を示すものであり、食料の安定供給の確保、農業の有する多面的機能の発揮、農業の持続的な発展とその基盤としての農村の振興を理念として掲げ、もって国民生活の安定向上及び国民経済の健全な発展を図ることを目的として、1999年に制定されたものであります。今回、この法律の制定から約20年が経過し、国内の農業を取り巻く情勢が、制定時には想定されなかったレベルで変化していることから、昨年9月に国の食料・農業・農村政策審議会において基本法検証部会が設置され、この検証部会において基本法を検証し、見直しに向けた議論が行われ、本年5月29日に食料・農業・農村基本法の検証・見直しに関する中間取りまとめを決定したところであります。中間取りまとめの内容につきましては、現行基本法制定後の約20年間における情勢の変化、今後20年を見据えた予期される課題のほか、見直しの方向などとなっており、見直しの方向では、議員が触れられた食料の安定供給については、食料安全保障を平時から国民一人一人に食料を届けることと位置づけた上で、平時から食料安全保障を実現する観点から、食料・農業・農村基本計画において、現状の把握、その分析による課題の明確化、課題解決のための具体的施策、その施策の有効性を示すKPIの設定を行うよう見直すべき。平時からの食料安全保障と併せて、不測時の食料の確保・配分に必要な制約を伴う義務的措置や、それに関連する財政的な措置等の必要性について再度検証を行うべきとされており、また、食料自給率については、食料自給率は食糧・農業・農村基本計画の見直しに合わせ、国内生産と望ましい消費の姿に関する目標の一つとし、それに加え、新しい基本計画で整理される課題に適した数値目標、または課題の内容に応じた目標も活用しながら、定期的に現状を検証する仕組みを設けることとするべきとしているほか、生産資材の高騰について、肥料については、堆肥や下水道汚泥資源の利用拡大、肥料価格急騰時の影響緩和対策の明確化、飼料については、耕畜連携などの取組による稲わらを含む国産飼料の生産拡大などとされているものであります。質問の本市の農業行政の考え方と対応についてですが、今回示された中間取りまとめの各施策の方向性と、これまでJAきたそらちなど農業団体と一体となって取り組んできた方向性が、基本的には合致しておりまして、本市が引き続き国内の食料供給基地としての役割を果たしていくことができる内容となっているものと考えております。しかし一方で、適正な価格形成に向けた仕組みの構築や多様な人材の活用による農村機能の確保、その他、前段説明させていただいた各種施策など、具体的な内容については、今後検討されるものでありますことから、国への要請の機会は今のところないものの、農業団体とも連携し、今後の動向を注視しながら、必要に応じ国への働きかけなどを行っていきたいと考えております。

出典:深川市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月8日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる