深川市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月6日
これからの深川市のビジョン
2023年3月6日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「これからの深川市のビジョン」について質問し、市長 田中昌幸が答弁しました。
- 質問者
- 松本雅祐 議員
- 答弁者
- 市長 田中昌幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 松本雅祐
通告に従い、一般質問を行います。1番目、これからの深川市のビジョンについてお伺いします。昨年12月25日、3人の候補者が出馬し、16年ぶりの深川市長選挙が行われ、田中新市長が誕生しました。この定例会は、田中市政の実質船出となる定例会であり、新たな時代の幕開けです。今後、熱い議論がこの議場で交わされることになります。私は、政治というのは、何を言ったかではなく、何をしたかが重要であると考えます。田中市長は、この郷土深川を今後どう発展させ、元気にするのか。そのために乗り越えなくてはならない課題も山積しております。一つ一つの重要な課題に対して、どう手腕を発揮されるのか。また、どのような新たな取組を考えているのか、多くの市民が注目し、期待されているところであります。今定例会の2日目に、令和5年度の市政の方針が示されましたが、より具体的に市長が掲げる人に優しいまちづくりのビジョンをどう構築されるのかお伺いします。1点目、この3年間は、コロナ禍により地域の社会経済活動は大きく影響を受け、疲弊し、いまだ回復しておりません。この間、それぞれの自治体の政策や事業の取組の違いから地域に及ぼす影響は大きく、小規模事業者は死活問題に直面し、新型コロナウイルス感染症の対応も、住民の命に直結することでもあるため、それぞれの首長の手腕に注目が集まり、多くの地域住民の関心は高まりました。そして今般、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5月8日に季節性インフルエンザと同じ5類に移行する方針が正式に決められました。また、マスクの着用についても緩和され、生活環境が大きく変化し、社会経済活動も本格的に動き始めます。深川市を希望に満ちたまちに発展させるかどうか、大きな起点であります。そこで、率直に申し上げ、このたびの市長選挙は与野党対決の構図となり、与党側とは反対軸の立ち位置におられた田中新市長が勝利され、そのように多くの市民の方が見ております。山下貴史前市長の4期16年の市政振興の取組や行財政改革、また、近年の産業振興の取組、新型コロナウイルス感染症の対応などは高く評価されていると仄聞しております。今後、様々な課題解決や市政振興を進めるに当たり、田中市長のこれまで培われてきた経験や多方面の方々の幅広い人間関係など、大きな力になると思いますが、やはり、国との連携は非常に重要であると考えます。多くの市民が田中市長のこれからの政治的判断や行動に注目しております。市長は、国との連携をどのように構築されるのか。深川市のトップセールスマンとしてのお考えをお聞かせください。2点目、令和5年度の予算が示され、これから議会でも審議してまいります。本市は、この3年間、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金約13億6,000万円を活用して、ワクチン接種事業の感染対策事業や各種支援事業に取り組まれました。また、市立病院においては、市立病院改革プランの着実な実行と感染症病床確保促進事業など、新型コロナウイルス感染症関係補助金の交付により、2年連続で黒字となりました。しかし、令和5年度は、国からの新型コロナウイルスによる交付金については見通せないため、コロナ禍前の厳しい財政状況に戻り、財政運営を執り行っていかなくてはならないと考えます。こうした財政環境の中にあって、市の借金、市債を減らし、収支均衡を図りながら必要な事業を推し進めていくことが求められます。田中市長の財政運営についての決意をお聞かせください。3点目、深川市の人口減少も歯止めをかけられず、人口が毎年減少している状況です。私が議員に初当選させていただいた2015年を一つのベースにさせてもらいますけれども、6月の本市の人口は2万2,063人でした。本年1月末の人口は1万9,108人でありますので、この7年7か月の間で2,955人、人口が減りました。人口減少に歯止めをかけるための特効薬はありません。しかし、何かを開始しなくてはいけません。私は、深川市はポテンシャルの高いまちであり、その魅力を引き出し、地域振興や観光業などの地域づくりに生かしていくことが求められると考えます。そのためには、まず、その魅力をどう引き出し、形にしていくのか、重要なのは人づくりであります。田中市長も人づくりが大切だと言われており、人づくりに力を入れなければならないと考えます。私は、子供や若い人たちの声を聞く、そういう次世代の声を聞く機会をつくることも大事ではないかと考えております。また、先ほど答弁でもありましたけれども、私も移住定住についてはこれまで議論をさせていただきましたが、この分野においても力を注ぎ、また、移住まではいかなくても、本市を訪れる関係人口へのチャレンジも重要と考えております。田中市長は、人口減少を食い止めるための構想についてどのような戦略をお持ちなのか、考えをお聞かせください。そして4点目、本年1月8日、深川市主催の二十歳を祝う集いに私たち議員も招かれ、参列させていただき、二十歳の門出を祝福させていただきました。改正民法が施行され、成年年齢が二十歳から18歳に引き下げられ、これに伴い、成人式との名称から二十歳を祝う集いになったとお聞きしています。当日は90人の方が参加されましたが、対象者は192人と聞いております。そう考えますと、本市の少子化はかなり速いスピードで進んでいると思いました。国の希望出生率は1.80と言われておりますが、令和3年度の全国の人口動態統計では、出生率は1.30と6年連続で減少し、出生数も81万人台までに減少しました。本市で言いますと、令和3年度の合計特殊出生率は1.07と、全国、全道を下回り、2023年に二十歳を迎えられる方が192人と考えますと、出生数も私が初当選した2015年は120人台で推移しておりましたが、近年、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、令和元年度が90人、2年度が84人、3年度が64人と減少し、4年度も68人と、このままでは少子化、人口減少がさらに進んでしまうと危惧します。本市の子育て支援はかなり充実しておりますが、私は子育て世帯への支援、負担軽減をより推進していく必要があると考えます。特に支援策があまりにも少ない高校生をお持ちの家庭への支援を進めなければ、子育て支援が充実しているとは言えないと私は考えています。ここをしっかり支援することが、安心して子供を産み育てられる社会の構築に直結していくと思います。田中新市長は、高校生をお持ちの家庭への支援を含め、少子化対策をどのように考えておられるのか、考えをお聞かせください。
答弁 市長 田中昌幸
これからの深川市のビジョンについて4点の質問をいただきましたので、順次お答えいたします。初めに1点目、国との連携の考えについてお答えいたします。本市を取り巻く社会情勢は、近年、目まぐるしく変化しており、加速する人口減少と少子高齢化をはじめ、デジタル技術の急速な発展、新型コロナウイルス感染症対策、気候変動問題など、あらゆる分野において大きな影響を及ぼしているところであります。地域が抱える課題は多岐にわたっており、本市においても物価高騰による経済的負担軽減への対応や新型コロナウイルス感染症拡大における様々な対応など、市だけでは解決できない課題が多数ありますことから、北海道市長会や空知地方総合開発期成会を通じて国や北海道に対して要請活動を行うほか、必要に応じて直接国や北海道に出向いて本市の状況をお話しし、道内選出国会議員や空知管内選出の北海道議会議員など、日頃から北海道や深川市を支えてくださる方々のお力をお借りするなどして、課題の解決につなげてまいりたいと考えております。次に、2点目の財政運営の取組の考え方についてでありますが、令和2年度から4年度におきましては、新型コロナウイルス感染症への対策として、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や原油価格・物価高騰対策など、国や北海道からの交付金を活用した事業を展開してまいりましたが、今のところ、今後の交付金についての通知はなく、新型コロナウイルス感染症が5類に移行することもあり、5年以降は、これまでのような国や北海道の各種支援は期待できないものと考えております。今後も燃料費や電気料金の高騰が市の財政に大きく影響を与えることが想定されますが、そのような中においても、妊娠・出産応援交付金事業の継続や学校給食費の一部無償化、積み木を配付するウッドデビューなど、出産・子育ての予算について、限りある財源の中で少子化対策の充実を図った予算案としたところでありますが、さらに充実した施策ができるよう検討を進める考えであります。また、市債について、これまでの財政運営により市債残高が減少しておりましたが、令和4年度は新庁舎の建設が影響し、全会計ベースの市債残高で340億円と一時的に増加することとなり、まだまだ大きな額であると認識しておりますが、これまでも単年度の償還額は財政運営にあまり負担のないペースとなっておりましたので、引き続き適正な範囲での借入れと償還を行い、市債残高の縮減に努めてまいります。今後の財政運営につきましては、国や北海道の動向を見極めることはもちろんのこと、事業を実施する際には、少しでも有利な財源を活用できるように努め、人に優しいまちづくりを推進してまいります。次に3点目、人口減少への取組についてお答えいたします。本市の大きな課題の一つであります人口減少対策につきましては、少子高齢化が進む中にあって、出生数の減少に歯止めをかけるべく、これまで数々の施策を実施してまいりましたが、残念ながら依然として人口減少が止まらない状況であり、まさに喫緊の課題であります。まず、本市の人口の推移について申し上げますと、出生数の低下や働き盛りの世代の市外転出などにより、15歳未満の年少人口及び15歳以上65歳未満の生産年齢人口の減少が急速に進行しており、国勢調査で比較しますと、平成22年から令和2年の10年間で3,610人、15.5%減少しているとの調査結果が出ております。人口減少のさらなる進行は、労働力の低下や税収入の減少、担い手不足による地域コミュニティーの低下など、市民の暮らしや地域社会全体に影響を及ぼすことが懸念されますので、人口減少の流れをできる限り緩やかにしていかなければなりません。そのためには、これまでの移住定住の取組に加え、子育て世代の方が本市に移住していただけるよう、市内の事業所と連携するなど、市内で安定して働くことができる環境を整備してまいりたいと考えております。また、芸術文化、スポーツイベントの開催支援などを通じ、交流人口の拡大についても推進するとともに、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機にテレワークが普及し、場所にとらわれない柔軟な働き方と余暇を組み合せたワーケーションが注目されていますことから、これらの取組を進め、関係人口の創出にも努めてまいりたいと考えているところであります。これらの事業を効果的に実施するとともに、人口減少社会にあっても、子供から高齢者まで誰もが将来にわたって住み続けられるまちづくりを推進してまいりたいと考えております。最後に、4点目の少子化対策に対する考えについてであります。本市の出生数は、議員がおっしゃられたとおり、令和元年が90人、2年が84人から3年は64人と大きく落ち込み、4年は68人と若干の回復が見えますが、依然として少子化が進行しております。このことは、コロナ禍により結婚や出産を控えるといった傾向も見受けられるものでありまして、現状では、来年以降も出生数が回復する状況になることは難しいものでありますが、今後、少子化対策として出生数の減少に歯止めをかけることが重要なことと認識しております。本市では、従来から少子化対策として出生数を増やす取組はもちろんでありますが、結婚から出産、子育てにわたる切れ目ない支援として、深川市に住みたい、子供を産みたいと思える施策について推進しております。質問にありました高校生をお持ちの家庭への支援につきましては、昨年第4回定例会において、松本議員から子供医療費助成制度の対象を高校3年生まで拡充する考えについて一般質問され、それに対して、山下前市長が令和5年度予算での実施の可能性も否定することなく、前向きにこの問題の結論が得られるように検討していきたいと答弁されております。私といたしましても、この議論を重く受け止めておりますし、高校生までの子供医療費の無償化を実現したいと考えておりますので、今後、実施に向けた制度の周知や時期について慎重に検討しながら進めてまいりたいと考えております。また、これらの支援も含めた子育て世帯への支援や負担軽減策をはじめ、様々な子育て支援策のみならず、雇用、教育、移住定住及び産業振興などに取り組み、魅力ある人に優しいまちづくりという視点で考えながら、庁内の各所管において情報共有や協働の中で一層の連携を図りながら、市長として少子化対策に取り組んでまいりたいと考えております。以上4点にわたり、これからの深川市のビジョンについて私の考えを述べさせていただきましたが、少子化、人口減少という大きな課題の解決のため、深川市の新時代に向けて持続可能なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。