下川町議会 令和8年3月会議 2026年3月11日
下川町共育ビジョンに基づく地域と学校をつなげる取り組みについて
2026年3月11日、下川町議会の一般質問で、奥崎裕子議員が「下川町共育ビジョンに基づく地域と学校をつなげる取り組みについて」質問し、教育長 古屋宏彦、町長 田村泰司が答弁しました。
- 質問者
- 奥崎裕子 議員
- 答弁者
- 教育長 古屋宏彦、町長 田村泰司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 奥崎裕子
私からは、下川町共育ビジョンに基づく地域と学校をつなげる取り組みについて質問したいと思います。先日開催された教育委員会主催の「しもかわ地域共育フォーラム 2026」では、安平あ び ら町の義務教育学校「早来学園」の事例が紹介されました。安平町立早来学園は、北海道胆振い ぶ り東部と う ぶ地震で被害を受けた早来中学校の再建に合わせて、近隣の 3 小学校を統合し義務教育学校を開校、ICTを活用した空間設計で、学校と町のコミュニティセンターの二つの機能の両立を実現しています。建物は東西方向に 3 層のエリアに区切られていて、地域の人も自由に使うことができる開放エリア、学校が使っていないときには地域の人が利用できる共用エリア、そして学校が主として使う専用エリアからなっています。このフォーラムでは、地域住民が学校施設の一部を利用できる例として、お母さんグループが校内のキッチンでお菓子作りをしたり、図書室でミニ演奏会が開かれるなどの様子が紹介されました。これらは授業のある平日の昼間に行われているので、その様子を休み時間の子供たちがガラス越しに見ていたり、間近で演奏を聞いていたり、子供たちと地域住民に自然とつながりが生まれていたように見えます。このような地域住民の自主的な活動を目にすることで、子供たちの「やってみたい」という自主性を育むことにもつながるのではないでしょうか。下川町地域共育ビジョンにも「子どもを真ん中に、地域・家庭・学校・保育施設がつながりアクションする地域」とありますが、安平町のように学校施設を開放し、地域住民の利用を促し、地域と学校をつなげる取り組みについて、下川町の現状及び将来的にどのような姿を目指すべきか伺います。
答弁 教育長 古屋宏彦
奥崎議員の「下川町共育ビジョンに基づく地域と学校をつなげる取り組みについて」の御質問にお答えいたします。本町におきましては、地域共育ビジョンの推進を目的として、地域学校協働コーディネーターを配置しており、小中学校に対して週に一度程度の割合で派遣し、総合的な学習の円滑な授業進捗に必要な地域人材の紹介や調整を行っております。こうした中、令和 7 年度において小中学校の教育活動に関わっていただいた地域の方は、小学校で延べ 283 名、中学校で延べ 88 名、全体で 371 名と、大変多くの方に子供たちとの関わりを持っていただいております。一例を申し上げますと、小学校のクラブ活動において、パークゴルフ、陶芸、百人一首、野菜の収穫や酪農体験等、地域の方に講師となっていただき、多様な活動で子供たちと関わり、交流を深めていただいております。また、小学校では、図書ボランティア、ミシンボランティアなども実施しております。中学校におきましては、キャリア教育の中で職場体験を実施し、町内で働く大人から仕事観についてお話を聞く、また、インターンの大学生から自身の進路選択についてのお話を聞くなど、そうした機会を総合の学習の中で設けております。また、住民の自主的な活動を目にする機会といたしまして、居場所づくり事業の中で、森ジャム、うどん祭り、アイスキャンドルミュージアムなど、イベントの際にボランティアを募り、子供たちが大人や大学生と一緒に活動する場を設けております。先ほどの奥崎議員の御質問にもありました安平町の事例でございますが、学校施設の開放につきましては、安平町の施設は、当初の設計段階からそのような理念に基づく設計がなされておりまして、本町の学校施設においては、学校の防犯上、管理運営上、難しい面があります。しかしながら、本町におきましては、これまで地域の方の御協力を得ながら多くの事業を展開してきており、今後におきましても、学校施設の内外を問わず、事業を推進してまいりたいと考えております。「将来的にどのような姿を目指すのか」につきましては、第 6 期下川町総合計画、下川町地域共育ビジョン、第 2 期下川町総合教育大綱を基本としながら、学校教育の時間の中で地域との交流を深めていくとともに、居場所づくりといった社会教育の視点からの検討も行い、引き続き教育環境の充実に努めてまいります。以上申し上げまして答弁といたしますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
質問 2番 奥崎裕子
ただいまの答弁の中にありましたように、現在も下川町では地域の方と多くの交流活動をされていて、そこは大変評価できるものと私も考えております。ただ、もう一歩進めて、施設の開放ということを提案していきたいと思っています。私が紹介した早来学園のほかにも、各地の学校で地域に対して学校施設を開放して交流するということが行われています。施設の開放を行っている学校は、住民が入れる場所とそうでない場所をゾーニングし、セキュリティーにも配慮しています。下川を見ますと、現状の施設設備では…なかなかこのセキュリティー部分に関してということは難しい部分もあることは承知していますが、例えば放課後だけでも…時間を区切るなどして、やり方はいろいろ考えられるかなと思っています。既存の施設をいかして、学校内の設備を地域住民に開放し利用してもらう取り組みを調査研究し、前向きに検討してはいかがでしょうか。
答弁 教育長 古屋宏彦
ただいま、地域の方々に学校を開放して交流を進めてはいかがかという御質問を頂いたと思います。今、私も…先ほど奥崎議員にも評価していただきましたけれども…一程度やはり交流が深まっているというふうに感じています。先ほどのゾーニングうんぬんというのは、今学校では…例えば小学校を例に出しますと、鍵がかかっていて、インターホンを通じて解錠していただいてようやく入っていくと、これは参観日においても、集合時間にならないと鍵が開かないと、そのようにしてセキュリティーを確保しています。このセキュリティーというのは、当然ほとんどの住民の方は良い人ばかりなので、変な事は起きないとは思うのですが、たまたまフリーにしている時に、他の市町村から来られるとか…分からない方が来られると、その時に学校の対応が問われるということがありますので、厳しくやっているものと推察しております。ただ、現状の地域教育の取り組みの中で、未来人材をつくっていく中において、活性化できることは多分あると思います。いろいろな方にお声がけをして、今いろいろな方に入っていただいていますし、先ほど答弁でもさせていただきましたけれども、自分が長年下川町で働いてきて、『特にこういう目線を持って取り組んできたんだよ』ということを中学生に詳しく説明をしていただいた方…私も現場を見ておりますけれど…そういう方々もやはり数というよりも質でいきたいなと思っているところもございます。そういう面で、今のやり方に安住することはなく、ただ、質を上げていくというところにおいて拡充をしていきたいと思っております。以上です。
質問 2番 奥崎裕子
ただいま質を…拡充していきたいという答弁を頂き、それは非常に期待したいところであります。また、その拡充に努めるとあるんですけれども、具体的に下川町共育ビジョンを進めるために、新たな具体策について何かありましたら伺います。
答弁 教育長 古屋宏彦
今この場で具体的に述べるものはございません。ただ、下川の歴史、そして今までそれを支えてきた方々の考え方や知恵、そして若い方々…下川の 10 年先をつくろうとされているその考え方、ざっくり三つに分ける内容については、どういう形でも来ていただく方の…人を選ぶ時に、やはりそこの観点からいろいろ人選をさせていただきたいと思っています。一方で、私たちが一方的に選ぶというのも…ありでしょうけれども、『こういうことをお話ししたいよ』…『できるよ』というお声を我々が拝聴したときには、その方にも積極的に出られるような調整もできればと考えております。以上です。
質問 2番 奥崎裕子
教育行政については、やはり住んでいる私たち一人一人も常に考えて、何かより良くなっていく方法を進めていく必要があると私も考えております。いろいろなところの調査研究をして、下川町でも実現できそうなことがありましたら、また提案していきたいと思います。ここからは執行方針について質問をしたいと思います。町長の執行方針で、6 ページに…多様な保育ニーズに応えるために「こども園」の受け入れを拡大…というふうにうたっています。そして 29 ページの教育行政執行方針では、児童室の目的として、見守り機能を改めて確認しています。しかし、先日、大雪によって小学校が臨時休校になった際、児童室も足並みをそろえるように休館になりました。この時、こども園は休園していなかったと思います。この対応のために仕事をする保護者に影響が出ています。児童室は学校に合わせた対応を取ったとのことなのですが、これでは見守り機能を果たせていないことになるのではないでしょうか。この方針について、利用者の保護者と事前に協議したり、こういう対応になるということを通知していたのか伺います。
質問 2番 奥崎裕子
それでしたら…町長からの意見も伺ってもよろしいですか…ごめんなさい。
答弁 町長 田村泰司
お答えいたします。先日の地域共育フォーラムで、私もパネルディスカッションに登壇させていただきまして、今までの取り組み、それからこの共育ビジョンを作った課程も含めて、私としても教育は下川町のまちづくりの土台であるというお話をさせていただきました。その中で、目標としては…先ほども教育長のお話があったと思いますけれども、やはり先ほど奥崎議員が言われたように、子供を真ん中に、地域・家庭・学校・保育施設…これがつながってアクションする地域をやはり目指していくべきだというふうに私も思っております。施設的な…いろいろな制限はありますので、すぐに安平あ び ら町の事例のようなことができるということはなかなか難しいかなと思いますけれども、いろいろな活動の中で、地域の皆さんと学校がつながって、それがお子さんたちのやりたいとか、そういうことにつながっていって、自己肯定感ですとか、今、子供たちをいろいろと育成するために進めている課題研究、あるいは総合的な学習の時間、そういうところに皆さんに御協力いただいて進めていくというのは本当に柱だなと思っていますし、私としても今年ですね、SDGs子ども町民会議ということで、SDGsの中間地点にあって、子供たちは今後数年経てば社会の一員として活躍される人材であるということから委嘱をさせていただいて、いろいろなことを地域住民の皆さんと…いろいろ教えていただきながら考えていただいて、小学校 6 年生の提案発表につながっていったかなと思っていますし、その提案の中で一つ特徴的なことを言わせていただければ、公園の遊具を…子供たちも関わって…『委員会をつくってみんなで話し合ってやっていきたい』というお話をいただきましたので、そこの部分についてもできれば実現したい、そのように思っています。そういったものを積み重ねることによって、地域共育ビジョンの目標に向かっていろいろなことができていく…施設的には先ほど申し上げたとおり、なかなか制限があって難しいところはありますけれども、ソフトの面で…そういった面で進めていければ、より良い地域づくりにつながっていくかなということで、子供たちにも期待をしているところでございます。そういった考えで進めてまいりますので、御理解いただければと思います。
質問 2番 奥崎裕子
ただいまの答弁の中で、子供たちからの提案もあったということですが、やはり大人だけで考えるのではなくて、住んでいる子供から大人から…住んでいる人たちみんなで考えていくことが、とてもこれからの教育には必要かなと思っているので、その取り組みに関しても期待して、これからも関心を持って見ていきたいなと考えています。
答弁 教育長 古屋宏彦
先ほど御質問いただいた内容の中で、元々ちょっとなくて…通知というお話を奥崎議員がされていたのですが、この件についてちょっと解説していただければと思うのですが、どのようなイメージをされているのか。
質問 2番 奥崎裕子
ちょっと分かりづらくて申し訳なかったのですが、学校が臨時休校になった時に、保護者側としては児童室に預かってもらえるものだと思っていた人が多いかと思うのです。児童室を子供に利用させる…一番最初の時点で、臨時休校になった場合、児童室もあわせて休室になる可能性があるということを知らせていたのか、そういう説明がなされていたのかということです。
答弁 教育長 古屋宏彦
解説いただき、ありがとうございました。児童クラブの説明の関係については、去年の 3 月、児童クラブを希望する方々に対して、しおり等をもって御説明をしております。今、奥崎議員がお話した中の関係する事項であれば、「学校が臨時休業になった時に…児童室はどうするの」というところだと思うのですが、この件については、二つの報告が考えられまして、今回は天候によるものだったのですが…その件と、あとは感染症等の関係と、二つございます。若干この取扱いは異なるのですが、今回は天候の関係での臨時休業だったということで、これは開けるというふうな説明も一部しております。ただ、今回、前の日から警報が出て、そしてかなりの雪が降るという理解をしておりました。実際に私たちも臨時休業ということで教育委員会が判断をしたのですが、意に反して午前中ほとんど雪が降らなかったと、午後からは大量の雪が降るということになりました。結果的には、保護者の方々が…『これだったら子供たちが行けるんじゃないか』というふうにお考えになったかもしれません。ただ、天候等による臨時休業の場合は、子供たちが歩いて来ることではなくて、親が児童室までお子さんを連れて来るということになります。当然学校に通うことが大変だから…これは危ないからということで臨時休業いたしますので、当然そこには保護者の方がお連れいただくということになります。そうなると、元々子供が 8 時過ぎに学校に行くということが想定されないで、それ以降に児童室にお連れしなければならない、でも『それは想定していなかったので…私たち困ります』という話になるのかどうかちょっと分かりませんが、そのような仕組みの中で、臨時休業の場合の対応をすることにしています。私の判断としては、あれほど前の日から警報が出ておりまして、それなりに雪が降ると、幸い午前中は降らなかったということですけれど、そういう意味では私の判断が厳し過ぎたなと思っております。以上です。
質問 2番 奥崎裕子
ということはですね、児童室を休室するという…今のは天気に関してなんですけれども、荒天になることが予想されるという場合に、休室するかどうかの判断基準というのは明確なものはないということなのでしょうか。
答弁 教育長 古屋宏彦
まず学校の臨時休業のことでお話をさせていただきます。この件については、子供の通学上、危険が生じる可能性がある場合、これを臨時休業といたします。あとは、登校されましたが下校時に天気が荒れまして、帰るのに危険があるというケースの場合は途中で休業すると、その場合は「親の方々にお迎えください」というような流れになるかと思います。その辺りについては、地域性もいろいろありますから、総合的な判断をせねばならないかなと思っております。ただ、今回は前の日から警報が出ていたと、そして私も分からないなりに天気図を見ていましたら、これは相当風が吹くだろうな…雪も発生するだろうなとは思っておりましたけれど、そうではなかったという現状があります。ですので、児童クラブにつきましても、直接子供が歩いてくるわけではないのですが…スタッフの方々のことも多少は考えます。ただ、その点においては、私の判断が厳し過ぎたなというのは…総合的判断として厳しかったというふうに思っております。
質問 2番 奥崎裕子
保護者の立場から言わせていただくと、やはり学校が臨時休校になった場合の子供の居場所という点で、児童室ということはすぐに頭に出てくるかなと思うのです。なので児童室がもし休室になる…もちろん休室になる可能性はゼロではないにしても、休室する場合がある時の基準なりをあらかじめ保護者に示しておかないと、やはり家庭によっては児童室も休室になってちょっと困るという場合もあると思うのです。子育て支援ハンドブックでも、児童クラブの受け入れには、児童帰宅時に就労等により保護者が家庭にいない児童対象とあり、小学校の臨時休校日も受け入れると書いてあるので、もしそれに…学校が臨時休校になります、でも児童室も臨時休室になる可能性もあるのであれば、その一言は必要になるとは思うのですが、それをしないままに、「小学校が臨時休校になって、児童室もやむを得ず休室にします」といった場合に、子ども子育て支援の充実と町でも語っているんですけれど、それと矛盾することにはなりませんか。
答弁 教育長 古屋宏彦
まず「事前に休室するということについて一言あるべきですよ」というお話をいただきました。先ほどの説明会のしおりのところでは、臨時的に休室にすることはあり得るというふうには入れております。ただ、それと私どもが説明した内容が保護者の方にどのように伝わったのかというところについては、受け手側が分かりやすいような説明を…私が実際説明しましたけれど…そのような理解を頂けるような説明に至らなかったと思います。そういう意味では、私の説明の仕方が至らなかったというふうに考えます。
答弁 町長 田村泰司
お答えいたします。今回、いろいろと皆さんに御不安を与えたということに関して、非常にこれは難しい問題ではあるのですが、やはり判断基準というか…一定程度統一したものをもって、それを保護者の皆さんにも御理解いただくというのが重要かなと私も思っています。警報だけを基準にということにもならないですし、大袈裟に言えば…道路が閉鎖されて、そこに我々職員も行けないという状態であれば、当然そこは施設を休業するというのは判断としてあるかと思いますし、昨年、皆さんに水道管の亀裂で、例えばそこでトイレが使えないとか、給食を出せないとかいうところの中で判断をする場合もありますけれども、基本やはり受け入れるという大前提に立って進めていく必要があるかなと思いますので、今後、受け入れられない一定の基準というのをきちんと皆さんにお示しをして御理解をいただくことが必要かなと思っておりますし、そこも早く判断しなければいけないと思うんですね…学校が始まるギリギリになって、保護者の方がお仕事に行ってから…今日はないですと言われても、仕事を抜けて…家にいなければいけないというか、いろいろなことが考えられますから、そこは慎重かつきちんと説明できる形を取っていくのが重要かなと私としては思っています。ただ、個別の部分については、それぞれの気象環境とか…状況によって変わりますので、そこはきちんと説明した上で、事前にある程度の説明をした上で休業するという形を取りたいなと思っていますので、御理解いただければと思います。
質問 2番 奥崎裕子
是非、利用者の意見も踏まえて、利用しやすい…利用者に寄り添った児童室になることを期待します。今回、私の質問は教育に関することが主だったんですが、教育政策は移住政策にも結びついているものだと考えておりますので、立ち止まらずに、より良くなる方法を共に考え続け、実行に移すことが重要だと思っています。以上で私の質問を終わります。