深川市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月12日
コロナ禍における医療現場の現状と対策
2022年9月12日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が「コロナ禍における医療現場の現状と対策」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 大前昭代 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 大前昭代
それでは、早速、通告に従い一般質問を行わせていただきます。最初に、コロナ禍における医療現場の現状と対策について伺います。3年ぶりに行動制限がなかったこの夏、感染者数は過去最大規模に急増し、新型コロナウイルスの第7波による医療逼迫が各地で報告されていました。深川市も例外ではなく第7波は到来しており、感染者数も高い状態で8月を終え、いまだ落ち着いたというには程遠い現状であることは否めません。深川市内でも爆発的に感染者が増えたことで、病床使用率も上がったと思われますし、ホームページの報告内容を見ると、市立病院の職員においても、8月29日までで病棟看護師など16人の感染が報告されておりました。また、本人が感染していなくても、同僚や家族などの濃厚接触者として、自宅待機で欠勤している人もいると考えると、他の自治体でも報告があるように、医療従事者の人手不足が懸念されます。医療従事者の方々は、この2年以上にわたっての長く続くコロナ禍において、最前線で戦ってくれており、日々、院内クラスターを防ぐために神経をすり減らし、感染者数が増えるに従って出勤できない医療従事者も増え、残された職員は通常よりも多くの業務量を担っている、そのような状況になっているのではありませんか。世間一般の行動制限が緩和される中でも、医療従事者は自主的な行動制限を続けざるを得ない状況にあり、その苛酷さや心労は想像を絶するものがあるはずです。医療に携わっていない私たちにできることは、基本的な感染予防の継続と新型コロナワクチンの接種、医療従事者を応援する気持ちで日々過ごしていくことが、新型コロナウイルス対策として大事なことではないかと私は思っています。現在、深川市においても4回目の新型コロナワクチン接種が行われていますが、接種券発行申請書とともに新型コロナワクチン予防接種についての説明書が同封されていますが、4回目接種用のものを例とすると、そのワクチンの必要性として、「新型コロナウイルス感染症の重症化予防などを目的として実施します。」また、効果として、「海外で実施された研究によると、オミクロン株流行時においても、3回目接種から一定期間経過した60歳以上の者に対する本ワクチンの4回目接種による感染予防効果は短期間しか持続しなかった一方、重症化予防効果は4回目接種後6週間経過しても低下せず維持されていたこと等が報告されています。」ということだけで、大半は接種における注意点と副反応についての記載という印象を受けました。報道や市のホームページに記載があるように、新たなオミクロン株対応ワクチンの接種についても、今後、接種が予定されている中、現行ワクチンの接種に対する必要性を、もっと広く知ってもらうことも大切だと思います。北里大学大村智記念研究所の中山哲夫臨床ウイルス学特任教授が、ワクチン接種の必要性についてのインタビューに、今使われているワクチンは、一番最初に中国武漢市で採取されたウイルスの情報を基に作られたもので、以前の株と比較すると、オミクロン株に対してはワクチンを3回接種した直後でも感染を防ぐ効果は弱くなっていたとしても、ワクチンを追加接種することで重症化リスクがさらに下げられること、3回接種による重症化を防ぐ効果は、オミクロン株に対してもこれまでと遜色ないレベルで得られるということなど、抜粋ですが、お話しされていました。このように、副反応の話ばかりではなく、接種に対して納得できる意義や効果の話がもっと情報としてあれば、ワクチン接種をためらっている人や複数接種を迷っている人が決断することができるのではないでしょうか。もちろん、ワクチン接種は強制ではありませんし、副反応もあるなど、様々な状況により接種できない人、接種しない人がいることは仕方のないこととして理解し、尊重しなければなりません。でも、何の問題もなく、例えば1回または2回接種したけれども3回目はどうしようかなど、ただ接種することを迷っている方に対して、自分の体を守るため、自分の周りにいる人のためにも納得して接種してもらう、そんなきっかけの材料を繰り返し提示することも大切だと思います。そこで、質問の1点目ですが、松本議員も新型コロナワクチンの接種状況について質問されていましたが、私は年代別のワクチン接種率の現状を伺います。質問の2点目、さきに述べたように、市立病院職員の感染報告はされていますが、医療現場での人員不足や業務量の増加など、二次救急を担っている市立病院における第7波と言われてからの医療従事者の方々の勤務状況と診療状況を伺います。質問の3点目、医療に携わっていない私たちにできることとして、基本的な感染予防の継続と新型コロナワクチンの接種、医療従事者を応援する気持ちで日々過ごすことを提言させていただきましたが、市民の皆さんに、基本的な感染予防の継続やワクチン接種の意義など、分かりやすく、納得できるウィズコロナ社会の生活を市としてもお知らせしていくことが大切だと思いますが、今後の新型コロナウイルス対策の考えについて伺います。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
コロナ禍における医療現場の現状と対策についての質問のうち、まず1点目、各年代のワクチン接種率についてお答え申し上げます。国が集計し、週1回各自治体に公表されております集計結果によりますと、本市における9月5日現在の3回目の接種率は全体で77.6%となっておりまして、これをさらに年代別に申し上げますと、10歳代が51.3%、20歳代が61.7%、30歳代が62.1%、40歳代が73.2%、50歳代が84.6%、60歳代が86.3%、そして65歳以上では90.4%の接種率となっております。この数字を北海道全体の平均と比較してみますと、65歳以上の接種率については、実は本市の接種率と同じ数字でございます。そこを強調したいのではなくて、それ以外の年代については、いずれも本市の接種率は北海道平均を上回っており、トータルで見て本市のワクチン接種は順調に進んでいるのではないかと捉えているところであります。次に、2点目の市立病院、医療従事者の勤務状況と診療状況につきましてお答え申し上げます。まず、病院職員における新型コロナウイルス陽性者数につきましては、直近8月一月の状況を申し上げますと17人でございまして、そのうち看護師が14人、医療技術職等が3人でございまして、医師の陽性者は発生していない状況でございます。陽性となった職員の感染ルートについては、病院内での感染ではなく、家庭内感染等がほとんどと推察しておりまして、勤務時の医療従事者は、防護具の着用など感染対策に十分配慮し、その業務に従事しておりますので、これまで病院内でのクラスターは発生していないところでございます。なお、幸い市立病院ではこれまで極度の人員不足や業務量の増加には陥っておりませんけれども、陽性となった職員は、当然一定期間、自宅療養を余儀なくされますので、医療提供に必要な勤務体制を維持するために、勤務スケジュールの調整は頻繁に行って対応してきたところでございます。また、診療状況といたしましては、外来診療の受入れについての制限は特に設けておりませんが、待合スペース等での密を回避することや、病院内での滞在時間の短縮を図るために、慢性病など症状が安定しておられる方へは薬の処方のみをさせていただき、できる限り短時間でお帰りいただけるように対応しているところでございます。なお、病棟におきましては、看護職員の陽性者が発生した際には、感染拡大の危険性を考慮いたしまして、数日間の入院受入れの制限対応や他病棟への患者移動を制限することで、感染拡大しないように努めているところでございます。また、8月の発熱外来におきましては、平日の診療に加え、土日・祝日においても発熱患者の増加が見込まれましたことから、臨時的にドライブスルー方式での抗原定量検査の受入れ体制の強化を図るために、看護管理職や事務職員を配置いたしまして、殺到する電話対応業務や発熱患者の車の誘導などを行ったところでございます。さらには、発熱患者と救急患者の動線を分けるために、屋外に仮設テントを設営いたしまして、発熱患者の待機場所を確保しているところでもございます。今後におきましても、診療体制の安定確保と新型コロナウイルス感染症患者の対応に日々努めまして、地域の皆様に安心・安全な医療の提供をしてまいる考えであります。最後に、3点目のウィズコロナ社会における今後の新型コロナウイルス対策の考えについてお答え申し上げます。新型コロナウイルス対策につきましては、基本的な感染防止対策と新型コロナワクチン接種の意義、あるいは重症化予防等の効果の双方について、国から新たな情報が出された際には、市のホームページにおいて随時掲載し、必要に応じ広報紙や新聞への折り込みチラシにて周知するよう努めておりまして、今後もより一層感染状況を注視しながら、丁寧な周知に努めてまいりたいと考えております。なお、今後、本市でも新たなオミクロン株対応の新しいワクチン接種を始める予定でございますが、それらに関しましても、ワクチンの効果や副反応等の情報を把握して、対象となる方への分かりやすい周知に努め、スムーズに接種していただけるように体制整備を図ってまいりたいと考えているところでございます。