深川市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日
児童生徒の起床時不調
2025年9月10日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が「児童生徒の起床時不調」について質問し、教育部長 伊藤正志が答弁しました。
- 質問者
- 大前昭代 議員
- 答弁者
- 教育部長 伊藤正志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 大前昭代
本日最後の質問をさせていただきたいと思います。児童生徒の起床時不調について伺います。朝起きると不調になり、身支度ができず、遅刻、欠席につながり、家族から見ると怠けているように見えますが、本人にとってはつらい症状で、立ち上がったときに目まい、頭痛、倦怠感などが起こります。これらは、学童期から思春期に多く見られる起立性調節障害で、10代前半が発症のピークと言われています。また、男児より女児が発症しやすい傾向があり、季節的には春から秋で特に新学年を迎える時期に多発すると言われています。軽い例を含めると中学生全体の1割に症状が見られるとされており、自律神経の働きが乱れ、血圧や心拍の調整がうまくいかなくなって現れる症状だそうです。起立性調節障害の子供は、小学校高学年から増え始め、体調不良で遅刻や欠席が増え、不登校につながる事例も多く見受けられ、不登校例の3割から4割にこの起立性調節障害が見られるとのデータもあるということです。起立性調節障害の症状は多種多様で、症状は常に一定ではなく様々な症状がありますが、特有の症状でないため、ほかの病気や怠け癖などと誤解されることもよくあるようです。一日のうちでも、朝のうちは起きられない、頭がぼんやりする、元気がないなどの状態でも午後になると回復し、夕方から夜にかけてはさらに活発になる場合もあるほどだといいます。さらに、症状は日によって軽くなったり悪化したりというような変動があり、天候によっても変化があり、気圧が下がる曇天、雨天では症状が出やすい傾向で、春とか秋など季節の変わり目には症状が悪化すると言われています。このような症状を抱え、周囲から孤立し、不登校やひきこもりにつながる例も多く、起立性調節障害の啓発団体KJ起立性障害オンラインコミュニケーションが2022年に実施した患者家族らへのアンケートでは、回答した445人の3割が数週間以上登校できていないとした結果も公表されています。こんなにも不調を感じている中学生がいるのは驚きですが、教員の間でも起立性調節障害の理解は広まっていない現実があるようです。このような症状を抱える当事者が安心して学べるよう、自治体も取組を始めたところがありました。熊本県教育委員会は本年3月、小中高校の教員向けに起立性調節障害の児童生徒への対応方法を記したガイドラインをまとめ、診断を受けた場合は保護者の承諾を受けて主治医に連絡を取り、配慮すべき事項を確認し、教職員間で情報を共有するとともに、スクールカウンセラーとも連携して、学校全体で支えることを明示しました。この指針は、2019年に岡山県教育委員会が作成し、大分県教育委員会も2024年12月に導入、滋賀県教育委員会は本年3月に発行した不登校への偏見をなくすための冊子で起立性調節障害を取り上げ、甘えやサボりでないと正しい理解を求めました。起立性調節障害に詳しい昭和医科大学の田中大介教授は、症状が見た目では分かりにくいため、この疾患を知らないと、悪気なく偏見の目を向けたり、心ない言葉をかけたりしまいがちだと説明し、授業で取り上げた教員や保護者向けの勉強会を開いたり、当事者のつらさや声が多くの人に届く機会が増えることが重要と話をされていました。具体的な指針をまとめ、ガイドライン作成や冊子の作成など取り組まれていたのは各県の教育委員会でしたが、不登校やいじめの原因になり得る事案と重く受け止め、本市でも取り組む必要があるのではないでしょうか。ここで質問の1点目です。本市教育委員会及び市内小中学校における起立性調節障害への理解についての現状を伺います。質問の2点目、他県教育委員会での取組を紹介しましたが、起立性調節障害の学習会など、広く教員の理解を深める取組は本市においても必要と考えますが、取組の考えと今後の対応について伺います。
答弁 教育部長 伊藤正志
児童生徒の起床時不調について2点の質問をいただきましたので、お答えいたします。1点目の起立性調節障害の理解の状況についてでありますが、起立性調節障害につきましては、平成23年に文部科学省が作成している教職員のための子供の健康相談及び保健指導の手引の発達段階別心身の健康問題の特徴と理解の項目で症状に触れているほか、令和2年に北海道教育委員会が通知している、配慮が必要な疾病等を抱える児童生徒への対応についてに添付されているリーフレットが令和5年に改訂され、その中で起立性調節障害について症状や対応を記載しているところでございます。各学校では、これらを活用し、教職員が当該疾病について理解し、学校生活において配慮を行ったり、必要な医療機関への受診を促したりするなどの支援を行うとともに、必要に応じて周囲の児童生徒に理解を促すなどの対応を行っております。次に、2点目の他県教育委員会で取り組んでいる起立性調節障害の学習会の開催についてでありますが、これまで深川市教育委員会では起立性調節障害の学習会は開催しておらず、北海道教育委員会においても起立性調節障害に触れるような研修は行っていないことから、教職員が当該疾病に関して学習する機会は少ない状況となっております。他県教育委員会の取組は、教職員の理解を深めるために大変有意義でありますので、深川市教育委員会といたしましては、今後教職員向けに起立性調節障害の周知を行うとともに、学習会につきましては学校保健の進展を図るため、医師会、歯科医会、学校薬剤師会の3師会と学校などの構成団体で組織する深川市学校保健会や、北空知1市4町と3師会及び保育園などで構成する北空知乳幼児保健協議会が毎年研修会を開催しておりますので、これらの研修会において、起立性調節障害をテーマにした研修を開催してはどうかなどの提案を行ってまいりたいと思います。