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深川市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月12日

環境保全及び農業振興・住民生活を守る行政対応

2022年9月12日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「環境保全及び農業振興・住民生活を守る行政対応」について質問し、建設水道部次長 渡辺浩敏が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
建設水道部次長 渡辺浩敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 辻本智

次の質問に移ります。環境保全及び農業振興と住民生活に関わる行政対応についてお聞きいたします。この夏、農村地域の町内会長のお宅に、市外の業者を名のる人物が訪問して、産業廃棄物の処分場を計画しているので、地元で了解してほしいとの話が出され、地域住民に不安が生じていると仄聞しております。訪問の目的については、訪ねる相手によって話す内容がその都度異なっており、想像の域を出ないのですが、断片的な情報を整理しますと、安定型処分場建設の土地を探しているらしいことが分かってまいりました。産業廃棄物最終処分場に関わる環境影響については、最新の研究で、環境ホルモンの一種であるビスフェノールAがプラスチックごみ由来の素材から浸出水に溶け出して河川に流出する事例が問題となっております。これら重大な影響が懸念される廃棄物の処分場だとすると、地域の農業者皆さんが努力されている良質な農業生産物、地域ブランドにも影響しますし、環境保全活動にも積極的に取り組まれている中での自然環境に関わる問題でもあります。事実、今回予定しているとされる場所は、地域の農業用水の取水地、いわゆるダムの上流部であることから、関係団体の皆さんも大変心配しているとお聞きしております。本市では、豊かな自然と調和した田園都市を基本コンセプトとした総合計画を策定しておりますし、深川市農業振興計画にも環境に配慮した農業が明記され、イエスクリーンに代表される環境保全型農業と、そこで産出される農産物の付加価値を高める取組がなされているところであります。現時点で、計画の具体的内容が明らかとはなっておりませんが、少なくとも深川市としてこれら産業廃棄物処分場建設という課題を捉える上での環境保全と農業振興についての基本的な考え方を整理すべきと考えますので、以下お聞きします。質問の1点目、深川市環境基本計画において、景観の維持、河川水質、あるいは自然環境保全について、どのように位置づけられているのかお示しください。また、この基本計画の記述の中には、市外からの産業廃棄物の搬入については、該当する箇所が見当たりません。今回の事態に地域住民と併せて行政が対応することを想定した場合、基本計画のどの部分が関連してくるのかについてお聞かせください。質問の2点目、現時点では、事業者からは振興局にも正式な届けはされていないとお聞きしておりますが、改めて産業廃棄物最終処分場についての基本的な整理項目について、お示しいただきたいと思います。質問の3点目、地域住民に寄り添った自治体行政の関わり方について、確認の意味を含めてここでお聞きいたします。産業廃棄物処分をめぐる背景には、都市部の開発行為によって生じる廃棄物の処理という課題の一方で、農村部、とりわけ山間地域での人口流出、あるいは山林の世代継承、相続等での課題など、複合的な社会状況が背景にあると考えます。本市の場合、行政面積の半分が山林地域で構成されていることを考えると、業者の対応を地域の字名だけで該当する町内会に任せることは、町内会の守備範囲を超えた問題と考えるのが妥当ではないかと思います。地域からは、行政にも協力を仰ぎたいとの要望が出されていると仄聞しております。質問の3点目、最終処分場建設の動向と地域住民からの要望、自治体としての関わりについて、考え方をお示しください。

答弁 建設水道部次長 渡辺浩敏

環境保全及び農業振興・住民生活を守る行政対応について、3点質問をいただきましたので、順次お答え申し上げます。初めに、質問の1点目、深川市環境基本計画における水質・景観の維持、自然環境の保全に係る考え方についてであります。深川市環境基本計画は、平成31年3月に第2次計画を策定し、令和10年度までの10か年計画としております。質問の景観の維持、河川水質あるいは自然環境保全の位置づけについては、基本目標1とする農業の具体的施策として、農地の有する自然環境の保全・良好な景観の形成などの多面的機能の維持・発揮を図るための支援を行い、地域資源の適切な保全管理を推進すると定めております。また、基本目標2とする水・水環境では、水資源の涵養や、動植物の生息の場となる森林環境の保全に努めることと定めております。また、基本目標3とするごみでは、廃棄物が適正に処理されることにより、現在の良好な自然環境や、生活環境の保全に努めることと定めております。以上が位置づけとなります。次に、市外からの産業廃棄物の搬入についての記述がなく、これに対応する場合、環境基本計画のどの部分が関連してくるかについての質問についてです。議員のおっしゃるとおり、具体的に記述する項目はありませんが、今申し上げた三つの基本目標が関連するものと考えております。次に、2点目、産業廃棄物最終処分場建設に係る法制度と課題についてであります。まず、処分方法による分類についてです。産業廃棄物最終処分場は大きく分けて3種類に分類されます。一つは、安定型最終処分場で、有害物質・有機物の付着がなく、雨水にさらされても変化を起こさない安定型産業廃棄物を埋め立てます。二つ目として、管理型最終処分場で、有害物質の含有率・含有量が埋立て判断基準以下である廃棄物を埋め立てます。底面に遮水工を有し、集めた雨水や浸出水は、浸出液処理施設で放流基準以下にまで浄化した後に下流域に放流されます。三つ目として、遮断型最終処分場で、有害物質を含んだ廃棄物を埋め立てする処分場で、鉄筋コンクリートなど水密性のある頑丈な造りであることが特徴です。以上が処分方法による分類となります。次に、ごみに関する法制度としましては、法律として廃棄物の処理及び清掃に関する法律、条例として北海道循環型社会形成の推進に関する条例、また、深川市では深川市産業廃棄物処理施設の設置等に関する指導方針を定めております。次に、許可に至る北海道と地方自治体の関わりです。産業廃棄物処分場の設置に当たっては、北海道が審査し許可を行うこととなり、法の定めに加えて、北海道循環型社会形成の推進に関する条例に基づき審査が行われます。施設設置の許可審査に当たっては、様々な技術的基準があるほか、周辺地域の生活環境に及ぼす影響及び立地上配慮すべき事項に十分配慮するとともに、周辺住民の理解を得るように努めなければならないと定められており、また、それを得るために講ずる措置については、事業計画に記載することとされています。こうした市町村や地域住民への説明、協議の後に、設置予定者が施設の詳細設計、生活環境影響調査等を実施し、事業計画を提出するよう指導されており、提出後においても、市町村への意見照会が行われた上で、環境に十分配慮されていると認められた場合に限り、北海道から設置に当たり意見がない旨の通知がなされ、法に基づく許可申請を行う流れとなります。最後に3点目、産業廃棄物最終処分場建設の動向と住民要望に基づく自治体行政の関わりについてであります。本市では、設置予定者が市町村へ説明・協議を行う段階におきまして、深川市産業廃棄物処理施設の設置等に関する指導方針に基づき審査を行っており、指導方針には、設置予定地の住民や町内会、隣接地の所有者をはじめとする関係者に十分な説明を行い、理解を得ることと定め、施設の設置について関係者の理解が得られ、かつ指導方針に定める事項を遵守する場合に限り、周辺住民の健康の確保、地域の環境の保全を図るための公害防止協定を締結し、施設の適切な運営を促し、事業者の責任を明確にすることで、地域の方々の不安が解消できるよう努めております。議員の質問にあるとおり、産業廃棄物最終処分場の建設は、1町内会区域にとどまらず、地域全体に対し様々な影響を与える可能性があり、市としても慎重に判断すべきものと考えております。質問にありました設置計画者については、本市に説明・協議に来ておりませんが、唐突な市外業者の来訪に不安を抱える町内会の方々に寄り添い、その不安を解決するため、関係所管及び関係機関と随時情報を共有し、許可権者である北海道と十分協議しながら対応してまいります。

出典:深川市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる