深川市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月3日
パートナーシップ制度
2022年3月3日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が「パートナーシップ制度」について質問し、企画総務部長 三浦浩二が答弁しました。
- 質問者
- 大前昭代 議員
- 答弁者
- 企画総務部長 三浦浩二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 大前昭代
次の質問に移らせていただきます。パートナーシップ制度について伺います。令和元年第3回定例会において、パートナーシップ制度について質問させていただいてから2年が過ぎましたので、再度伺います。パートナーシップ制度導入も、2年前に質問させていただいたときには、その広がりは見せていたものの、全国での導入は22自治体にとどまっていましたが、2021年10月時点の数は130の自治体となっています。東京都では、62市区町村中、13市区町村にパートナーシップ制度が導入済みでしたが、東京都全体ではまだ導入されていませんでした。しかし本年、2022年度に東京都全体で導入されることが発表されました。北海道においては、導入済みはまだ札幌市のみで、導入方針または導入を予定、検討しているのは4自治体にとどまっており、現状を鑑みても遅れていると言わざるを得ないと思います。そもそも日本では、同性婚は合法化されていないため、制度に法的拘束力はありませんが、パートナーシップは地方自治体による取組で、同性婚とは違うものです。パートナーシップ制度は、2人の関係を婚姻に相当するものとして認定する制度であり、あくまでパートナーシップが結ばれている自治体において、2人の関係をパートナーとして認定するという意味合いのものです。ですから、パートナーシップはあくまで地方自治体独特のものであり、結婚のように法律で定められた強制力がないため、LGBTQ当事者にとっては大きな収穫が得られる制度とは言い難いのも現実であります。たとえパートナーとして認定されても、遺族年金の受け取りや配偶者控除は一切受けられませんし、遺言を作成しなければ、パートナーに遺産を残すこともできません。それでもパートナーシップを利用することで、生命保険の受け取りや、家族として公営住宅への入居が可能になったり、賃貸契約における理解も得られる。携帯電話の家族割やクレジットカードの家族カードも作成できる。病院での面会や同意の機会が得られやすい。夫婦間で利用可能な会社の福利厚生が利用できるなど、享受できる権利があります。もちろんこれらは確約事項ではなく、保険会社や不動産会社、携帯電話キャリアや病院などの担当者の裁量に依存する事項になり、カップルによって差別化が生じる可能性がありますが、認められる可能性があるということです。制度を導入することによって、一定の保護を享受でき、市民生活を送る上で社会からの理解を得やすくなることにもつながると思われますし、同性婚とは異なるものの、2人の関係を自治体で認めてもらう事実が2人の精神的関係性をより強くすることにもつながるでしょう。しかしながら、やはりパートナーシップはあくまで法律で保護されたものではないので、認められる可能性がある事項と、絶対的に認められない事項が明確であり、先ほども述べたように、カップルによって差別化が生じるなど、パートナーシップが持つ脆弱なウイークポイントもあり、今後改善されなくてはならないと思われることも多くあります。今後、セクシュアルマイノリティーの人々がいかに生きやすい社会をつくり上げることができるのか、理解を深めるための周知啓発や受入れ体制など、自治体としてしっかりとした指針を示すことも今後の課題なのではないでしょうか。パートナーシップ制度導入は、今なお拡大が見られ、現段階においてはこれがLGBTQカップルに対してでき得る最大の人権保護ツールにもなるのではないかと私は思っています。パートナーシップ制度は、いずれそう遠くない将来において、全ての性的マイノリティーの人々が利用したいと思う制度に進化していくことを強く願っています。ここで1点目の質問です。令和元年の答弁では、札幌市の取組について調査を行っている。本市においては男女共同参画計画に基づき、まずはLGBTQの方々に対する正しい理解を深めることが大変重要であると考えるため、周知啓発に努め、情報収集や関係団体の意見を聞くなどして研究するというお話でした。現在、LGBTQの方々に対する取組や情報収集、研究の結果を踏まえ取り組んでいることを伺います。2点目、SDGsが理念として掲げる、誰一人取り残さない、またSDGsのゴール10、人や国の不平等をなくそうのターゲットに、2030年までに、年齢、性別、障がい、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、並びに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正するなどを鑑みた上で、パートナーシップ制度導入への見通し、考えについて伺います。
答弁 企画総務部長 三浦浩二(企画総務部長は2022年3月まで)
パートナーシップ制度についての質問にお答えいたします。1点目のLGBTQの方々に対する市の取組と2点目のパートナーシップ制度導入の見通しと考えについては、関連がございますので一括してお答えいたします。本市では、平成31年3月に深川市男女共同参画計画の第2次計画見直し版を策定しておりまして、この計画において、LGBTなど性的少数者の方に対する正しい知識と理解を深めることが重要とし、市民への周知・啓発活動に努めてきたところであります。具体的な取組としましては、議員から以前質問のありました令和元年第3回定例会以降で申し上げたいと思いますが、市のホームページを活用した周知・啓発に加え、公益財団法人人権教育啓発推進センターが作成しておりますLGBTに関するパンフレットを各コミュニティセンターなどに設置するとともに、成人式において配付を行っているほか、市職員に対しても同様の周知を行っているところでございます。また、市が連携する団体であります、深川市男女平等参画推進協議会が発行する広報紙かけはしでもLGBTに関する内容を掲載し、周知に取り組んでいただいているところであります。一方、情報収集については、まず他市町村の取組状況でありますが、本年度、北海道が道内全市町村を対象に実施したパートナーシップ宣誓制度に関する調査において、10の自治体が制度の導入について検討していると回答しており、直近では、札幌市に続き、函館市、江別市、北見市が今春の制度導入に向けて進めている状況にあるといった情報も得ているところでございます。加えて申し上げますと、本市では、過去に深川市男女平等参画推進協議会の役員とともに札幌市を訪問いたしまして、LGBTに関する調査を実施し、その中でパートナーシップ制度についてもお話を伺っておりまして、対応いただいた担当者からは、大切なのは行政における制度自体の制定だけではなく、民間企業などへの理解普及が最も重要といった御助言もいただいているところであります。そこで質問のパートナーシップ制度に対する本市の考えについてでございますが、こういった状況を踏まえますと、まずは深川市男女共同参画計画に基づき、LGBTの方々に対する正しい理解を深めることが重要であると考えておりますので、現時点では制度を導入する考えは持っていないところでございます。しかしながら、近年話題となっておりますSDGsとの関連が深いこと、全国的に制度を導入する自治体が徐々に増えていること、そして、深川市男女共同参画計画が令和4年度をもって計画期間が終了となりますことから、国や北海道の動向も踏まえながら、新たな計画の策定作業の中で、先進事例の調査や関係団体等の意見もいただくなどして、引き続き研究してまいりたいと考えております。