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深川市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月13日

デマンド交通

2021年9月13日、深川市議会の一般質問で、田畑陽美議員が「デマンド交通」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
田畑陽美 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 田畑陽美

2点目に入らせていただきます。デマンド交通についてお伺いいたします。本市の今年度の市政方針においても、公共交通については路線バスの維持確保に努め、公共交通空白地域におけるデマンド交通の導入など、地域住民にとって利用しやすい公共交通サービスの導入を目指し、そのほかの地域についても引き続き研究を進めていくとありました。デマンド交通は、公共交通にまつわる課題を解決するための方法として注目を集めており、2013年度には311市町村であった導入自治体数ですが、2020年度には700市町村にまで増加しています。日本におけるデマンド交通の導入は、少子高齢化が進む地域、マイカー普及率が高く、路線バス利用者が少ない地域などの理由がほとんどだそうです。高齢化が進む過疎地域では、住民の足をどう確保するのかが重大な課題の一つです。バス停があっても、自宅から離れ過ぎていれば利用するのは難しいでしょう。また、ニーズに合ったバスが確実に走っているとは限りません。そして、もう一つ無視できないのは、路線バスの運行が難しくなっている地域が少なくないという事実です。人口減少、マイカー保有率上昇のため、特に地方部では路線バスを維持するのが難しいという状況に直面しているケースもあり、特に利用者が少ない路線については、バス事業者が撤退せざるを得ない状況となっています。このような場面で求められるのがデマンド交通です。日本では今後さらに少子高齢化が進むと予測されており、運転免許を返納した後の生活の足として、デマンド交通のニーズはさらに高まっていくだろうと考えられています。デマンド交通を導入するメリットとして挙げられているのが、利用者のニーズに対して柔軟に対応できる。路線バス維持のために必要な財政負担を軽減できる。路線バスやタクシー運行ルートから外れている人にとっても生活の足を確保できるなど、路線バスの代わりにデマンド交通を導入すれば、利用者ゼロでもバスを走らせなければならないという状況は改善でき、路線バスを維持するのが難しい地方自治体にとっても導入しやすい新サービスだと言えます。また、ドア・ツー・ドアでの利用など、利用する側にとってのメリットもあります。一方で、デマンド交通にはデメリットも挙げられています。1人当たりの輸送費は、路線定期型交通よりも上昇する。予約が面倒で、結局利用されない。利用者が多くなれば対応できない可能性があるなど、必要な分だけ運行できるデマンド交通ですが、一度に多数のお客を乗せるバスと比較すると、コストは確実に上昇します。また、利用実態に即したサービスを提供するのが難しい点もデマンド交通が抱える課題と言われており、このデメリットを課題と捉え、解決のための工夫が求められています。本市においても、路線バスの利用者が少子高齢化、マイカーの普及など、また人口減少の影響も大きく作用し、長年減少が続いておりますが、本市では、市民の市内移動の足を確保するため、市内路線バス循環線が運行実施しており、持続可能な地域公共交通の活性化に努めてきています。ただ、特に利用者が少ない路線においては、先ほども述べさせていただきましたが、バス事業者は撤退せざるを得ない状況になり、本市においても、今年10月1日から市民利用者がいる路線バス更進線が運休になり、芦旭線は廃止になります。今まで利用していた方たちにとって、公共の移動手段がなくなってしまうということです。本市では、これまで路線バスや鉄道がない公共交通空白地域の日常生活の移動手段を確保するため、デマンド交通の実証実験の実施に向けた協議を進めてきており、このたびの運休・廃止に伴い、デマンド交通の実証実験がいよいよ開始されます。そこで、2点についてお伺いいたします。1点目、路線バス更進線の運休、芦旭線の廃止に伴い、本市では、代替交通、公共交通空白地域への移動手段の確保を目的として、今年10月4日から令和4年9月28日までの約1年間、予約制のデマンド交通、納内経由菊丘線の実証実験が行われ、地域にとってより利用しやすい公共交通サービスの導入に向け、課題も含めた分析や検証を行うとしています。実証実験の開始に向け、対象地域において住民説明会が2か所で開かれていますが、その結果について伺います。2点目、デマンド交通においては、今後、多くの場面で検討されていくものと考えられますが、本市では、デマンド交通の導入に向けて初めての実証実験となります。デマンド交通を利用できる方、利用方法、運賃など、そのほか詳しい内容はホームページにも記載されておりますが、今回の実証実験に向け、利用者の登録申請、実証実験のチラシなども含め、市民への周知について伺います。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

デマンド交通についての質問にお答えいたします。デマンド交通の納内経由菊丘線の実証実験につきましては、議員がまさに御指摘のとおりでありますけれども、地域の要望に基づきまして、更進線及び芦旭線の代替交通として、また公共交通空白地域の移動手段を確保するといった目的を持ちまして開始するものであります。事業概要としましては、運行事業者は納内ハイヤーを予定しているところであり、その運行方法は事前予約制として、利用者が自宅前から目的地となります病院や駅、スーパーなどで乗り降りするドア・ツー・ドアの方式で行うことといたしております。また、事業の実施期間も御指摘のとおり、令和3年10月4日から1年間といたしておりまして、利用対象者は、菊丘、吉住、更進、内園、そして納内8区の1の一部にお住まいの約250人の住民のうち、事前登録いただいた方を利用対象者といたしているところでございます。そして、運行ダイヤにつきましては、月曜、水曜の週2日、平日2回、土曜日は隔週の1回、そして1日の運行回数は3往復6便として予約に応じて運行する考えであります。利用人数が重なり、1台で乗車し切れないといった場合は2台で対応することを予定しておりまして、利用運賃につきましては、距離に応じて当面300円から800円と定めているところでございます。そう申し上げた上で、質問の1点目の住民説明会の結果についてであります。8月30日に吉住・更進と内園のコミュニティセンターにて説明会を開催いたしまして、延べ37人の方に御出席いただき、事業内容の説明を行ったところであります。参加者からは、片道のみでの利用は可能か、予約が重なった場合の対応についての質問や確認がありましたほか、介護のために市街地から対象地域に訪れる家族についても、この実証事業で利用できるようにしてほしいといった要望もあったところであります。その場において質問あるいは確認には極力丁寧にお答えし、また提出された要望で、他の公共交通事業者との競合につながるような事柄につきましては、現在の制度の下での対応はなかなか難しい。今後の課題とさせていただくといったお答えなどをいたしたところであります。また、当日は、事前に町内会長さんを通じまして、地域の住民の皆さんに配布しておりました利用登録申請書を御持参いただくこととなっておりましたので、町内会分を取りまとめて持参いただきまして、67人の登録申請を頂いたところでございます。なおその後、別途利用申請書の提出がありましたので、現在では89人の方が登録手続完了となっているところでございます。今後、市といたしましては、適切な時期に利用者に対するアンケート調査を実施するとともに、利用状況や運行実態のデータを集めまして、本格運行に向けた適正な輸送量や事業の採算性と公平なサービスの在り方などの研究を行いまして、持続可能な交通体系の構築を地域と一体となって進める作業を行っていきたいと考えているところでございます。2点目の市民への周知についてでありますが、今回のデマンド交通実証実験の内容については、既に広報紙でありますとかホームページで周知は行ってきております。また、新聞報道でも取り上げていただきまして、その面でも少しPRといいましょうか、周知ができていると思っているところでもございます。また、事業を分かりやすく紹介いたしますパンフレットも別途作成いたしまして、先ほど申し上げた住民説明会でもそのパンフレットを用いて説明を行いましたほか、関係いたしますコミュニティセンターや市役所納内支所などに、先ほどの利用登録申請書とセットでパンフレットを設置するなどしているところでございます。また、本実証実験は、繰り返しになりますが、更進線、それから芦旭線の代替交通の位置づけとしているところでございますので、バス事業者とも連携して、各バス路線のバス停に、本事業に関する問合せ先を記載した貼り紙を貼ることによって周知しているほか、バス事業者等のホームページやバスの時刻表でも、このことについての周知を行ってもらっているところであります。加えて、今後、運行事業者となります納内ハイヤーの車両を用いて実証実験を行うわけでありますが、その車両に、高齢の方にも目につきやすいピンクのマグネットステッカーをドアに貼りまして、走行中にあっても運行していることがよく分かるような対策も取ることといたしております。ともあれ、今回の実証実験は、本市で初めて行います取組となりますので、まずは多くの方々にこれを周知、認知していただきまして、そして、その上で利用していただくように、今後も必要な周知に努めてまいりたいと考えているところであります。

出典:深川市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月13日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる