深川市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月13日
新型コロナウイルス感染症による高齢者の生活への影響と行政支援
2021年9月13日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「新型コロナウイルス感染症による高齢者の生活への影響と行政支援」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 辻本智 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 辻本智
次の質問に移ります。新型コロナウイルス感染症による高齢者の生活への影響と行政支援についてお伺いいたします。国の感染症対策の中心がワクチン接種の取組と人流を抑えることにありますから、私たちの暮らしの中で様々な会合や行事の見合せが続いております。先日、高齢者の方から、ここからは引用文になりますが「若い人はいいよね。車でどこにでも行けるから。私たちは老人クラブの集まりがなかったら、家から出ることが何もない。」このようにおっしゃっておられました。この春、東京都健康長寿医療センターが社会的孤立、いわゆる家族やコミュニティーとほとんど接触がない状態、この社会的孤立について独自に全国調査を行っています。まん延防止等の措置によって、社会的孤立に陥った人は全体の8.5%出ているという結果です。厚生労働省も18歳以上の約1万人を対象に同様の調査を行っていますが、社会的に孤立した状態にある人の割合が男性で13.1%、女性で10.9%あり、年代別では、60歳以上の高齢男性にその傾向が比較的多かったとされているところです。昨年末に、新型コロナウイルス感染症影響下における通いの場等の取組及び高齢者の心身状況に関わる実態調査が全国の自治体を対象に行われております。全国で回収率が78.2%、北海道では121自治体が回答しておりますが、この中で、コロナ禍における通いの場の取組に関する実態把握を自治体として行いましたかの設問で「はい」の実態把握を行っている自治体が54.4%、「いいえ」の実態把握を行っていない自治体が44%という結果が出ております。本市では、このアンケート結果にどのように回答したのでしょうか。これらの結果を踏まえた上で、厚生労働省からは、今年の1月に新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に配慮した介護予防、見守り等の取組の推進について再徹底が発出されております。ここで質問の1点目、本市において、新型コロナウイルス感染症による高齢者への生活、健康面での影響はどのように把握されているのでしょうか。健康・子ども課、高齢者支援課あるいは社会福祉協議会等の地域の見守り活動での取組状況と行政が把握している高齢者の実態についてお聞かせください。質問の2点目、シルバークラブの例会や行事あるいは地域のふれあいサロン等についてでありますが、本定例会初日にシルバークラブに対する支援金の補正予算が審議されております。この中で、シルバークラブの活動に困難が生じているとの説明がありましたが、予定した行事の回数等どのような変化が生じているのか、改めてお聞かせください。質問の3点目、自治体による包括的、重層的支援体制整備の取組についてお聞きいたします。コロナ禍での高齢者に対する支援の必要性についてと、もう一つ、昨年12月に内閣府が日本を含む4か国、これはアメリカ、ドイツ、スウェーデンと日本でありますが、60歳以上の高齢者を対象にした調査を行い、その内容が2021年高齢者白書でも取り上げられております。家族以外で相談や世話をしたり、されたりする親しい友人がいますかの設問で「いない」と答えた割合がスウェーデンが9.9%、ドイツが13.5%、アメリカが14.2%、これに対して日本は31.3%の方が何でも相談できる親しい友人がいないといった結果が出ております。本年3月に厚生労働省が、市町村における包括的な支援体制の整備に関する指針の一部を改正する通知を出しておりますが、この中で、複雑化・複合化した地域生活課題や支援ニーズに対応する包括的な支援体制を構築するため交付金を新たに一体的に交付すると記述があります。あわせて、取り組む際の留意点を説明したマニュアルも出されているところです。質問の3点目、こういった支援会議の設置等を含めた重層的支援体制整備に向けた本市の考え方、取組の方向性についてお聞かせください。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
新型コロナウイルス感染症による高齢者の生活への影響と行政支援について3点質問がありましたので、順次お答えいたします。質問の1点目の新型コロナウイルス感染症による高齢者世帯への生活や健康面の影響についての把握でありますが、本市においては、全世帯を対象とした特別な調査は実施しておりませんが、外出やよその方との交流を控える高齢者の健康状況への影響が大変懸念されますことから、介護サービス等を利用されていない、したがって、健康状況が不明な高齢者を対象といたしまして、昨年度から保健師がそこに訪問し、フレイルチェックを行いまして状況把握に努めるという仕事をいたしております。また、それに加えて、民生委員に実施していただいております高齢者の実態調査や、小地域ネットワーク並びに介護予防サロンを行っている各団体に依頼しております見守り活動や援護活動、そして社会福祉協議会に委託しております生活支援コーディネーターの訪問支援などの結果を受けて、随時、状況把握を行っているところでございます。これらの活動の中で把握いたしました高齢者の状況につきましては、通いの場、行く場が減ることによる心身機能への影響がやはり見受けられており、具体的には、サロンやデイサービスへの参加を自粛し、閉じ籠もりがちな方、そして以前より身体機能や認知機能が低下した方などの相談が寄せられておりまして、そのような方には、地域包括支援センターの保健師あるいは介護支援専門員等が訪問を行い、必要に応じて、介護保険サービスあるいは介護予防活動につなげるように支援を行ってきているところでございます。加えて、職員がシルバークラブ等の地域での活動に出向いた際には、コロナ禍における感染防止に配慮した介護予防や健康維持に関する指導を行うことで、高齢者自らが介護予防に取り組めるように支援を行ってきているところであります。2点目、シルバークラブの例会及びふれあいサロンなどの開催状況についてでありますが、シルバークラブ連合会では、令和2年度はクラブ大会等、多くの会員等に参加していただく行事はほとんど開催できなかった状況が続き、3年度においても、感染予防対策を行った上で定期総会など幾つかの行事は開催いたしておりますが、スポーツ大会の中止など自粛した行事もあるという状況になってございます。また単位シルバークラブの活動では、例会等の開催時間を短縮したり、あるいは開催回数を減らすといった対応をしているクラブや開催自体を自粛しているクラブがあるとお聞きしているところであります。また、介護予防ふれあいサロンについても同様の状況でありまして、平常時ということになりますが、令和元年度の4月から6月の状況と比較いたしますと、元年度は全20サロンで延べ154回サロンが開催されておりましたが、2年度は17サロン中7か所で86回の開催、そして3年度は19サロン中10か所で88回の開催となっておりまして、半数程度のサロンが開催を見合わせている状況でございます。いずれにいたしましても、高齢者の方につきましては、シルバークラブやふれあいサロンの活動が自粛されたことによる閉じ籠もりの傾向が続きますと、やはり健康への影響が懸念されますことから、それぞれ感染予防対策をしっかり講じていただき、ぜひ活動を継続していただきたいと考えており、今後におきましても、高齢者の生活状況の実態把握を継続しながら、必要な支援を行ってまいりたいと考えているところでございます。3点目、自治体による包括的・重層的支援体制整備の取組についてでございますが、議員の質問の中でも触れられておりますように、社会福祉法の改正により、国が提唱する地域共生社会の実現に向けた取組の一環で、複雑化・複合化した福祉ニーズに対応する包括的な支援体制を構築するため、相談支援、参加支援、そして地域づくりに向けた支援を一体的に実施する重層的支援体制整備事業が令和3年4月から創設されたところでございます。こうしたことの背景には、住民の福祉ニーズの多様化と少子高齢化があるものと考えられ、近年では介護と育児の問題を同時に抱えておられる方、介護と育児のダブルケアということになりましょうか、そういう方や、いわゆる8050問題と言われる80歳代の親と50歳代の子供が同居する生活困窮世帯など、従来の介護、障がい、子供・子育て、そして生活困難といった各分野別の取組では対応が難しいケースも少なくない状況にあるわけであります。そうした中で、この重層的支援体制整備事業というものは、複合的な相談を包括的に受け止め、必要な支援につなげる仕組みづくりを推進する内容となっているわけでございます。また、この重層的支援体制整備事業に取り組む自治体への財政支援として、介護、障がい、子供・子育て、生活困窮分野の相談支援や地域づくりに係る既存の様々な補助金等を一体化するとともに、この重層的支援体制の強化に資する新たな機能を付加しまして、一括交付する措置が図られるというものでございます。そこで、本市における今後の取組につきましては、今の重層的云々にすぐ乗るかどうかということは置きましても、相談等に来られた方々へ適切に対応するこれまでの相談支援体制を維持しつつ、地域生活課題に対応する包括的な支援体制について、どのような体制の整備が効果的な機能を発揮することにつながるのか、今後、関係所管とよく連携して、具体化に向けてしっかり検討してまいりたいと考えているわけであります。